JPH0632054Y2 - 緊急脱出用はさみ - Google Patents

緊急脱出用はさみ

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JPH0632054Y2
JPH0632054Y2 JP1988047607U JP4760788U JPH0632054Y2 JP H0632054 Y2 JPH0632054 Y2 JP H0632054Y2 JP 1988047607 U JP1988047607 U JP 1988047607U JP 4760788 U JP4760788 U JP 4760788U JP H0632054 Y2 JPH0632054 Y2 JP H0632054Y2
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JP
Japan
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scissors
emergency escape
blade
emergency
grip cover
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JP1988047607U
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JPH01149773U (ja
Inventor
正敏 北村
実 石川
Original Assignee
株式会社北正
合資会社石川刃物製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は「はさみ」に関し、特に自動車の車室内等に配
置されて、自動車の緊急時にシートベルト等の切断やウ
インドガラス等を破壊するために使用されるはさみに関
するものである。
(従来の技術) この種の緊急脱出用はさみとしては、そのめがね部とし
てウインドガラスを破ることができる程度の略円弧上に
突出させたものとして構成するとともに、刃の一方を握
りカバーによって覆ったものが従来より知られている。
この従来の緊急脱出用はさみは、自動車の緊急時等にお
いて人を束縛しているシートベルト等を切断することが
できることは勿論、握りカバーを握ってめがね部の突出
した部分によりウインドガラスを破壊して、車外への脱
出を容易にすることができる便利なものではある。
しかしながら、この従来の緊急脱出用はさみにあって
は、まずめがね部に形成した円弧状に突出する部分によ
ってはウインドガラスを確実に取り除くことはできない
ものである。その理由は、近年の自動車用ウインドガラ
スは、事故発生時等に破片が散らばらないように構成し
てあり、この種のはさみによって叩いただけでは、ウイ
ンドガラスに単にヒビが入るだけで、人が脱出できる程
の大きな開口はできないからである。すなわち、従来の
緊急脱出用はさみによっては、ウインドガラスに人の脱
出できる程度の開口を短時間内に形成することは殆ど不
可能に近いのである。
また、この種の緊急脱出用はさみは、緊急時に使用する
ものであるから、あわてた精神状態で使用しても切断作
業を安全かつ確実に行なえるのものでなければならな
い。例えば、人の身体に傷を付けることなくシートベル
トや衣服の切断が行なえたり、またウインドガラス等の
破壊をはさみが手から滑ることなく行なえるものである
必要があるものである。ところが、従来の緊急脱出用は
さみにあっては、そのような安全かつ確実な切断を行な
えるような積極的な工夫は施されておらず、緊急脱出用
の工具としては必ずしも完全なものではなかったのであ
る。
(考案の解決しようとする課題) 本考案は、以上のような緊急脱出用はさみにおける実状
に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は
従来のはさみにおける緊急脱出用工具としての不完全性
である。
そして、本考案の目的とするところは、シートベルトや
衣服等の切断を完全に行なうことができることは勿論、
ウインドガラスの破壊を安全かつ確実に行なうことがで
きる緊急脱出用はさみを簡単な構成によって提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するために、本考案の採った手段は、
実施例に対応する図面を参照して説明すると、 「車室内等に配置されて、その緊急時にシートベルト(2
1)等の切断を行なうはさみであって、 このはさみの一方の刃(11)の略全体を覆い手指のための
滑り止め(13a)を設けた握りカバー(13)と、このはさみ
におけるめがね部(12)の少なくとも一方に設けられて自
動車のウインドガラス(22)の厚さ程度の高さを有するか
きとり突起(14)と、他方の刃(11)の先端に設けた案内突
起(15)とを備えたことを特徴とする緊急脱出用はさみ(1
0)」 である。
すなわち、本考案に係る緊急脱出用はさみ(10)は、一方
の刃(11)の背側を覆い、滑り止め(13a)を有する握りカ
バー(13)と、他方の刃(11)の先端に形成した案内突起(1
5)と、めがね部(12)のいづれか一方に設けたかきとり突
起(14)とを備えたものである。そして、握りカバー(13)
は当該緊急脱出用はさみ(10)を刃(11)側で持つ場合に握
り易くするものであり、案内突起(15)は衣服等の切断を
する際に人体に傷を付けないように刃(11)を案内するも
のであり、さらにかきとり突起(14)はウインドガラス(2
2)等を破壊しかつこれをかきとるために使用されるもの
である。
(考案の作用及び使用の態様) 以上のように構成した本考案に係る緊急脱出用はさみ(1
0)にあっては、以下に示すような作用を有しているもの
であるが、この作用については当該緊急脱出用はさみ(1
0)の使用の態様と併せて説明する。
まず、この緊急脱出用はさみ(10)にあっては、その各刃
(11)を閉じた状態で車のグローブボックス等に収納され
る。この場合、一方の刃(11)には握りカバー(13)が設け
てあるが、この握りカバー(13)には他方の刃(11)に対応
する開口(13b)が設けてあるから、両刃(11)を閉じたと
き他方の刃(11)はこの開口(13b)を通して握りカバー(1
3)内に収納されるものである。従って、この緊急脱出用
はさみ(10)においては、各刃(11)を閉じたときには、第
1図に示すように、その各刃(11)の略全体が握りカバー
(13)によって覆われるものである。
この緊急脱出用はさみ(10)を備えた車が交通事故等に遭
遇する等の緊急事態となり、しかも乗員等が車のドアか
ら出られない状態になった場合等に、当該緊急脱出用は
さみ(10)は使用されるのである。
まず、ドアが開かずに窓から脱出しなければならないと
きには、第5図に示すように、ウインドガラス(22)を破
壊しなければならない。このウインドガラス(22)の破壊
は、刃(11)を閉じた緊急脱出用はさみ(10)の握りカバー
(13)を持って、この緊急脱出用はさみ(10)のかきとり突
起(14)によって行なう。通常、自動車のウインドガラス
(22)は衝撃を与えても単にヒビが入るだけとなるように
構成してあるから、ヒビの入ったウインドガラス(22)
を、第5図に示すようにして緊急脱出用はさみ(10)のか
きとり突起(14)によってかきとるのである。これによ
り、脱出用の開口を形成することができるのである。こ
の場合、かきとり突起(14)は第4図に示すように、めが
ね部(12)から所定高さ突出したものとなっているから、
ヒビの入ったウインドガラス(22)のかきとりは容易に行
なえるものである。
また、このヒビの入ったウインドガラス(22)のかきとり
時において、使用者は緊急脱出用はさみ(10)をしっかり
と持たなければならないが、本考案に係る緊急脱出用は
さみ(10)にあっては、その握りカバー(13)に滑り止め(1
3a)が形成してあるから、この滑り止め(13a)によって使
用者の手指が滑るようなことはない。すなわち、この緊
急脱出用はさみ(10)を使用しなければならないような場
合には、その使用者は通常あわてており、緊急脱出用は
さみ(10)をしっかりと持つという意識をはっきり有する
ことは少ないが、このように握りカバー(13)に積極的に
滑り止め(13a)が形成してあれば、当該緊急脱出用はさ
み(10)がその使用中に滑り落ちたりすることはないので
ある。
さらに、車の座席から離れる場合に人体を束縛している
シートベルト(21)やあるいはケガをした人の衣服等を切
断する必要があるが、そのときには当該緊急脱出用はさ
み(10)はその切断のための本来の使用がなされる。しか
し、この緊急脱出用はさみ(10)の本来の使用をする場合
であっても、その時は前述したように緊急時である。従
って、時に人の肌に直接接している衣服を切断する場合
には、人体に傷を与えないように相当な注意を払わなけ
ればならないが、そのようなことは従来のはさみによっ
ては不可能に近い。ところが、本考案の緊急脱出用はさ
み(10)にあっては、一方の刃(11)の先端に案内突起(15)
が形成してあるから、この案内突起(15)を人体の肌に直
接接触させた状態にして切断を行ないことにより、上述
したような心配は全く不要となるのである。この案内突
起(15)は曲線を中心にした山形状に形成したものだから
である。
(実施例) 以下に、本考案を図面に示した実施例に基づいて詳細に
説明する。
第1図には各刃(11)を閉じた状態の本考案に係る緊急脱
出用はさみ(10)の平面図が示してあり、この緊急脱出用
はさみ(10)は「はさみ」としての一般的な構成部分、す
なわち一対の刃(11)と、この刃(11)と一体的で手指を入
れるためのめがね部(12)とを有している。そして、一方
の刃(11)には握りカバー(13)が取付けてあり、また少な
くとも一方のめがね部(12)にはかきとり突起(14)が形成
してある。
握りカバー(13)は、これが取付けられる刃(11)の略全体
を覆うものではあるが、第2図に示すように、その他方
の刃(11)に対応する部分にはこの刃(11)が入り得る開口
(13b)が形成してある。また、この握りカバー(13)の背
面側には、第1図及び第3図に示したように、人の手指
の形状に対応する滑り止め(13a)が形成してある。な
お、握りカバー(13)の滑り止め(13a)とは反対側の部分
には、人の親指がしっかりと安定して入り得る程度の凹
所(13c)が形成してある。そして、この滑り止め(13a)
は、当該緊急脱出用はさみ(10)を刃(11)にて持った場合
に、持った人の手指の内面形状に合致するものであっ
て、これにより使用時における緊急脱出用はさみ(10)の
滑り止めを行なうものである。
なお、この滑り止め(13a)を刃(11)に直接形成すること
も考えられるが、そのようにすると刃(11)の加工が複雑
化するため、本実施例にあっては刃(11)とは別体の握り
カバー(13)を合成樹脂あるいは合成ゴム等を材料として
滑り止め(13a)とともに別途形成しておき、この握りカ
バー(13)を刃(11)側に固定したのである。
少なくといも一方のめがね部(12)に設けたかきとり突起
(14)は、第3図及び第4図に示すように、そのめがね部
(12)と一体的になっているとともに、このめがね部(12)
から少なくともウインドガラス(22)の厚さ程度の高さに
突出したものである。また、本実施例におけるかきとり
突起(14)は、第4図に示したように、その両面から面取
りを施すことにより、その先端中央部に陵(14a)が形成
されている。この陵(14a)はヒビの入ったウインドガラ
ス(22)をかきとるときに、そのかきとり作業を容易にす
るものである。なお、本実施例においては、このかきと
り突起(14)を一方のめがね部(12)のみに形成したものと
示したが、両めがね部(12)側に形成して実施してもよい
ことは当然である。
さらに、この緊急脱出用はさみ(10)の握りカバー(13)を
取付けたのとは反対側の刃(11)の先端に、この刃(11)の
外側に突出する案内突起(15)が形成してある。この案内
突起(15)は、これを有する刃(11)の先端から滑らかな円
形曲線(山形状)で刃(11)の外側(背側)に突出するも
のであり、この案内突起(15)の山頂部が人の肌等に接し
たとき刃(11)を人の肌等から所定距離離すものである。
なお、本実施例における緊急脱出用はさみ(10)にあって
は、その各めがね部(12)部分に、握りカバー(13)と同様
な材料によって形成した保護材(16)を取付けてある。こ
の保護材(16)は、各めがね部(12)に手指を通したとき
に、この手指が柔らかく接するようにするとともに、握
りカバー(13)と併せて緊急脱出用はさみ(10)のデザイン
上のアクセントを付すものである。
(考案の効果) 以上説明した通り、本考案にあっては、上記実施例にて
例示した如く、 「車室内等に配置されて、その緊急時にシートベルト(2
1)等の切断を行なうはさみであって、 このはさみの一方の刃(11)の略全体を覆い手指のための
滑り止め(13a)を設けた握りカバー(13)と、このはさみ
におけるめがね部(12)の少なくとも一方に設けられて自
動車のウインドガラス(22)の厚さ程度の高さを有するか
きとり突起(14)と、他方の刃(11)の先端に設けた案内突
起(15)とを備えたこと」 にその特徴があり、これにより、シートベルトや衣服等
の切断を完全に行なうことができることは勿論、ウイン
ドガラスの破壊を安全かつ確実に行なうことができる緊
急脱出用はさみ(10)を簡単な構成によって提供すること
ができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る緊急脱出用はさみの刃を閉じた状
態の平面図、第2図は同側面図、第3図は刃を開いた状
態の緊急脱出用はさみの平面図、第4図はかきとり突起
を示す緊急脱出用はさみの部分拡大斜視図、第5図はこ
の緊急脱出用はさみを使用して自動車のウインドガラス
を破壊している状態を示す斜視図、第6図はそで口を切
断している状態を示す正面図である。 符号の説明 10…緊急脱出用はさみ、11…刃、12…めがね部、13…握
りカバー、14…かきとり突起、15…案内突起、21…シー
トベルト、22…ウインドガラス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内等に配置されて、その緊急時にシー
    トベルト等の切断を行なうはさみであって、 このはさみの一方の刃の略全体を覆い手指のための滑り
    止めを設けた握りカバーと、このはさみにおけるめがね
    部の少なくとも一方に設けられて自動車のウインドガラ
    スの厚さ程度の高さを有するかきとり突起と、他方の刃
    の先端に設けた案内突起とを備えたことを特徴とする緊
    急脱出用はさみ。
JP1988047607U 1988-04-07 1988-04-07 緊急脱出用はさみ Expired - Lifetime JPH0632054Y2 (ja)

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JPH01149773U JPH01149773U (ja) 1989-10-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE3325602C2 (de) * 1983-07-15 1985-09-26 Karl-Heinz 8631 Ahorn Kantwerk Kombinationswerkzeug

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