JPH06320243A - 連続鋳造設備における鋳型へのパウダ供給装置 - Google Patents

連続鋳造設備における鋳型へのパウダ供給装置

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JPH06320243A
JPH06320243A JP11027693A JP11027693A JPH06320243A JP H06320243 A JPH06320243 A JP H06320243A JP 11027693 A JP11027693 A JP 11027693A JP 11027693 A JP11027693 A JP 11027693A JP H06320243 A JPH06320243 A JP H06320243A
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JP
Japan
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mold
powder
pinion
movable rack
powder supply
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Pending
Application number
JP11027693A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Matsui
功夫 松井
Nobutaka Goto
信孝 後藤
Hajime Umada
一 馬田
Tonobu Takahata
任延 高畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LINER KK
JFE Steel Corp
Original Assignee
LINER KK
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造の簡単なパウダ供給装置により鋳型内の
溶鋼表面上にパウダを均一に散布する。 【構成】 シリンダ10により前後進する中央部の可動ラ
ック7および両側の固定ラック8、さらに前記可動ラッ
ク7と両側の固定ラック8に挟まれると共にそれぞれパ
ウダ供給管とを搭載したピニオン9と、可動ラック7に
連結されたシリンダ10とから構成される。可動ラック7
を前後進させることによりピニオン9を回動させると共
に前後進させ、ピニオン9に搭載したパウダ供給管3の
先端部を鋳型2の開口上方で長辺に沿いほぼ直線状に移
動させる。 【効果】 鋳型2内の溶鋼表面上にパウダ16を均一に散
布できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】連続鋳造設備は図7に示すように
鋳型2の上方にタンディッシュ17が設けられており、こ
のタンディッシュ17内には溶鋼が貯溜されている。タン
ディッシュの底部には浸漬ノズル1が設けられており、
この浸漬ノズル1の下部は鋳型2内の溶鋼18に浸漬され
ている。タンディッシュ17内の溶鋼は浸漬ノズル1から
鋳型2内に連続的に供給される。
【0002】そして鋳型2内に供給された溶鋼18は連続
的に凝固し、凝固した鋳片20は下方に引抜かれる。また
鋳型2内の溶鋼18の表面上にはパウダ19が供給され、こ
のパウダ19によって溶鋼18の凝固層と鋳型2の内壁面と
の間の潤滑を図っている。
【0003】
【従来の技術】従来のパウダ供給装置においては、図3
に示すように鋳型2内に浸漬した浸漬ノズル1を中心と
して2本のパウダ供給管3をシリンダまたはモータ駆動
等により左右に揺動させ、鋳型2内にパウダ16の供給を
行っていた(たとえば実開昭51−1513号公報参照)。
【0004】また最近では図4に示すように水平方向に
回転自在に下向きに支持された軸受12にピン14を介して
垂直アーム13を取り付け、垂直ロッド13の下端部にピン
14’を介してホルダ21を取り付ける。そしてこのホルダ
21にパウダ供給管3を保持させて鋳型2にパウダを供給
する3軸多関節アーム型のロボット機構を導入し、パウ
ダ供給管3を任意の軌跡上を移動させるパウダ供給方式
も開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の揺動機構のみの
パウダ供給管移動方式では、浸漬ノズルに最も近接した
状態と最も離れた状態およびその中間の各位置における
散布管先端と鋳型との鋳型厚み方向の相対位置にずれが
生じてくる。すなわち、鋳型端部では鋳型全厚みに均一
にパウダが散布されないという操業上の問題が生じる。
【0006】また、ロボット機構を導入した任意軌跡上
の散布管移動方式では、上記問題点は完全に解決される
ものの、関節駆動装置を必要とするためコスト上昇や、
装置の大型化により設置スペース確保が困難になるとい
う別の問題が生じる。さらに多関節ロボットを導入した
場合、稼働範囲に作業者が立入れないなど、安全性・操
業性の両立という観点からも支障が生じる可能性があ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述のような問題点を解
消するためには、簡便な機構を用いてパウダ供給管を鋳
型幅方向にほぼ直線的に移動させることが必要である。
すなわち、一般にパウダ供給管は先端形状の適正化によ
り、たとえば、図5に示すようにパウダ供給管3の内部
にスプリングを内蔵させたスプリングフィーダ方式であ
ればパウダ供給管3の先端部に鋳型の厚みに相当する長
さのスリット15を形成する。また図6に示すように電磁
フィーダ方式であればパウダ供給管3の先端部に山形の
突起21を斜めに取り付けて、鋳型の幅方向にパウダ19を
散布することにより、所定の厚み方向の散布が可能であ
る。
【0008】このためパウダ供給管が鋳型の幅方向にほ
ぼ直線的、すなわち鋳型の長辺壁に対して平行に移動す
ることにより、均一な散布が可能となる。本発明は、こ
れを具体化し実現したものであり、その要旨とするとこ
ろは下記の通りである。本発明は、鋳型の上方で先端部
を左右に揺動可能なパウダ供給管と、このパウダ供給管
の基端部を一体的に支承して搭載すると共に平面的に回
転するピニオンと、このピニオンの側方で噛み合う固定
ラックと、この固定ラックの反対側で前記ピニオンに噛
み合う可動ラックと、この可動ラックを前後進させる駆
動装置とを備え、前記の駆動装置を用いて可動ラックを
前後進させることによりピニオンを固定ラックに沿って
前後進させると共に回動させ、これによってピニオンに
支承されたパウダ供給管の先端部を鋳型開口の長手方向
にほぼ平行に揺動させるように構成したことを特徴とす
る連続鋳造設備における鋳型へのパウダ供給装置。
【0009】
【作用】図2に示すように本発明ではシリンダ10(また
はモータ)等の駆動装置により前後進する可動ラック7
および両側の固定ラック8、さらに前記2つのラック
7、8に挟まれると共にパウダ供給管3を搭載したピニ
オン9から構成されている。
【0010】このため、可動ラック7を前後進させるこ
とによりピニオン9を回動させ、これによりパウダ供給
管3を左右に揺動させると共に、ピニオンの反対側が固
定ラック8に拘束されるので、パウダ供給管3は同時に
前後進運動を行う。適用しようとする鋳型2の幅により
適正なピニオン径を選択することにより、パウダ供給管
3の先端を鋳型2の上方で長辺に沿い幅方向にほぼ直線
的に移動させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に示す平面図
に基づいて説明する。図1において、鋳型2は、長辺5
と短辺6とを組み合わせたものであり、鋳型2の中央部
には浸漬ノズル1が挿入されている。鋳型2の上方でか
つ浸漬ノズル1の両側にそれぞれ先端部を左右に揺動可
能なパウダ供給管3が配設されている。
【0012】この2本のパウダ供給管3の基端部は、支
持台22の上面に沿って平面的に回転、移動するピニオン
9に一体的に支承されている。各々のピニオン9の外側
でギヤーを互に噛み合う固定ラック8が支持台22上に2
本平行に固定配置されており、また各ピニオン9の内側
には挟まれた状態で可動ラック7が配設されており、可
動ラック7は両側のビニオン9とそれぞれ噛み合うよう
に両側にギヤーを設けてある。さらに可動ラック7の後
部にはシリンダ10が連結されている。
【0013】なお、支持台22は鋳型2の長辺5に沿って
平行移動可能にして待機位置に移動可能にするのが好ま
しい。またパウダ供給管3を介してパウダを搬送させる
手段は図5に示すスプリングフィーダ方式、図6に示す
電磁フィーダ方式あるいは気送方式など適当な手段を選
択することができる。次に本発明装置の作動手順につい
て説明する。図1において、2本のパウダ供給管3を実
線で示すように浸漬ノズル1の近傍に位置させておき、
各パウダ供給管3にパウダの供給を開始する。両パウダ
供給管3の先端から鋳型2内にパウダが散布されるタイ
ミングで、シリンダ10をゆっくりと伸長作動し、可動ラ
ック7を前進させると可動ラック7の両側に噛み合うピ
ニオン9がそれぞれ矢印方向に回動する。両ピニオン9
はそれぞれ固定ラック8に噛み合っているので両ピニオ
ン9は前述のように矢印方向に回動しながら固定ラック
8に沿って矢印方向に前進することになる。その結果、
両ピニオン9にそれぞれ搭載された2本のパウダ供給管
3の先端部は、ピニオン9の径が鋳型2の幅に対応して
設定されているため鋳型2の開口上方で長辺に沿い矢印
方向にほぼ直線状に移動し、鋳型2内に注入された溶鋼
18の表面上に図1に示すようなパウダ散布の軌跡により
パウダ16を均一に散布することができる。
【0014】このようにしてパウダ供給管3の先端部が
点線で示すように短辺6の近くに達したらシリンダ10を
伸長作動から収縮作動に切換えると可動ラック8および
固定ラック9を介してピニオン9は前述の場合と逆の動
作を行うので、両ピニオン9にそれぞれ搭載された2本
のパウダ供給管3の先端部は鋳型2の開口上方で長辺に
沿い反矢印方向にほぼ直線状に移動し、パウダ16を均一
に散布することができる。
【0015】なお前記実施例では可動ラック7の両側に
ギヤーを設け、これらギヤーを両側に配置したピニオン
9に噛み合わせるものについて説明したが、図2に左半
分のみを示すように可動ラック7を2個設け、可動ラッ
ク7の片側にギヤーを設け、これをピニオン9に噛み合
わせる構造とし、左右2本のパウダ供給管3を独立して
制御するようにしてもよい。
【0016】図1に示す本発明の装置において、鋳型幅
1600mm、鋳型厚み250mm の鋳型2において、パウダ供給
管3の長さを1800mm、2本のパウダ供給管3の回転中心
間隔を400mm とし、ピニオン9の径を350mm とした場合
の機構では前後のストロークは60mmにより、図1に示す
ような直線状のパウダ散布の軌跡により均一にパウダ16
を散布することができた。
【0017】なお、鋳型幅が広い場合等さらに前後進ス
トロークを増大させたい場合は、ピニオン径を増大する
ことにより達成することができる。さらに、散布管先端
のモールド厚み方向の移動量をさらに短縮する場合は、
散布管の回転角度がピニオンの回転角度の例えば1/2
になるように減速機構を付加すれば容易に達成できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明ではラック・
ピニオン機構を介してパウダ供給管を左右に揺動させる
方式にしたので、高価なロボット機構を必要としない
で、制約されたスペースに納めることができ、構造が簡
単、安価でかつ信頼性の高い装置により、鋳型内にパウ
ダを均一に散布することができる。
【0019】また、ロボット機構に較べて可動部分が極
めて少なくなるため、作業者の立入禁止区域設定という
作業性阻害要因をほぼ解消できるという効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】本発明の他の一実施例を示す平面図である。
【図3】従来例を示す平面図である。
【図4】従来例を示す側面図である。
【図5】スクリューフィーダ方式のパウダ供給管の先端
部を示す断面図である。
【図6】電磁フィーダ方式のパウダ供給管の先端部を示
す断面図である。
【図7】従来の連続鋳造装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 浸漬ノズル 2 鋳型 3 パウダ供給管 4 基台 5 長辺 6 短辺 7 可動ラック 8 固定ラック 9 ピニオン 10 シリンダ 11 多関節ロボット 12 軸受 13 垂直アーム 14 ピン 15 スリット 16 パウダ 17 タンディッシュ 18 溶鋼 19 パウダ 20 鋳片 21 突起 22 支持台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 信孝 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 馬田 一 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 高畑 任延 大阪府大阪市此花区常吉1丁目1番60号 株式会社ライナー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型の上方で先端部を左右に揺動可能な
    パウダ供給管と、このパウダ供給管の基端部を一体的に
    支承して搭載すると共に平面的に回転するピニオンと、
    このピニオンの側方で噛み合う固定ラックと、この固定
    ラックの反対側で前記ピニオンに噛み合う可動ラック
    と、この可動ラックを前後進させる駆動装置とを備え、
    前記の駆動装置を用いて可動ラックを前後進させること
    によりピニオンを固定ラックに沿って前後進させると共
    に回動させ、これによってピニオンに支承されたパウダ
    供給管の先端部を鋳型開口の長手方向ほぼ平行に揺動さ
    せるように構成したことを特徴とする連続鋳造設備にお
    ける鋳型へのパウダ供給装置。
JP11027693A 1993-05-12 1993-05-12 連続鋳造設備における鋳型へのパウダ供給装置 Pending JPH06320243A (ja)

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JP11027693A JPH06320243A (ja) 1993-05-12 1993-05-12 連続鋳造設備における鋳型へのパウダ供給装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181845A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Jfe Steel Kk 連続鋳造用モールドパウダー供給装置
CN100457325C (zh) * 2007-06-16 2009-02-04 姜虹 大断面结晶器自动加渣装置
KR101066580B1 (ko) * 2008-12-23 2011-09-22 주식회사 포스코 연속주조장치
CN102847896A (zh) * 2012-09-18 2013-01-02 北京中远通科技有限公司 一种板坯自动加渣设备及其装置

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