JPH06319735A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
- Publication number
- JPH06319735A JPH06319735A JP11439193A JP11439193A JPH06319735A JP H06319735 A JPH06319735 A JP H06319735A JP 11439193 A JP11439193 A JP 11439193A JP 11439193 A JP11439193 A JP 11439193A JP H06319735 A JPH06319735 A JP H06319735A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- window
- window processing
- doppler signal
- low
- frequency
- Prior art date
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- Granted
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- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 黒ゴマノイズが目立たず、且つ、血流の立上
がり時間の計測しやすいソノグラム表示を行うことが出
来る超音波診断装置を提供する。 【構成】 高域フィルタ１１ａｈ，１１ｂｈと低域フィ
ルタ１１ａｌ，１１ｂｌとでドプラー信号の高域部と低
域部とを分離し、高域部に対しては狭ウィンドウ関数部
１３ａｈ，１３ｂｈで時間幅の比較的狭いウィンドウ処
理を施し、低域部に対しては広ウィンドウ関数部１３ａ
ｌ，１３ｂｌで時間幅の比較的広いウィンドウ処理を施
す。そして、両ウィンドウ処理後の信号を加算部１４
ａ，１４ｂで加算してから周波数分析する。 【効果】 黒ゴマノイズが目立たず、且つ、血流の立上
がり時間の計測しやすいソノグラム表示を行うことが出
来る。
がり時間の計測しやすいソノグラム表示を行うことが出
来る超音波診断装置を提供する。 【構成】 高域フィルタ１１ａｈ，１１ｂｈと低域フィ
ルタ１１ａｌ，１１ｂｌとでドプラー信号の高域部と低
域部とを分離し、高域部に対しては狭ウィンドウ関数部
１３ａｈ，１３ｂｈで時間幅の比較的狭いウィンドウ処
理を施し、低域部に対しては広ウィンドウ関数部１３ａ
ｌ，１３ｂｌで時間幅の比較的広いウィンドウ処理を施
す。そして、両ウィンドウ処理後の信号を加算部１４
ａ，１４ｂで加算してから周波数分析する。 【効果】 黒ゴマノイズが目立たず、且つ、血流の立上
がり時間の計測しやすいソノグラム表示を行うことが出
来る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波診断装置に関
し、さらに詳しくは、ノイズが目立たず且つ血流の立上
がり時間の計測しやすいソノグラム表示を行うことが出
来る超音波診断装置に関する。
し、さらに詳しくは、ノイズが目立たず且つ血流の立上
がり時間の計測しやすいソノグラム表示を行うことが出
来る超音波診断装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図６は、従来の超音波診断装置における
ウィンドウ処理部を示すブロック図である。このウィン
ドウ処理部５０は、超音波エコー信号から抽出されたド
プラー信号のＩ成分の所定期間のデータを記憶するメモ
リ５２ａと、周波数分析されるタイミングに従って前記
メモリ５２ａからデータを読み出して所定のウィンドウ
関数を乗算し周波数分析部（図示省略）に与えるウィン
ドウ関数部５３ａと、超音波エコー信号から抽出された
ドプラー信号のＱ成分の所定期間のデータを記憶するメ
モリ５２ｂと、周波数分析されるタイミングに従って前
記メモリ５２ｂからデータを読み出して所定のウィンド
ウ関数を乗算し周波数分析部（図示省略）に与えるウィ
ンドウ関数部５３ｂとから構成されている。
ウィンドウ処理部を示すブロック図である。このウィン
ドウ処理部５０は、超音波エコー信号から抽出されたド
プラー信号のＩ成分の所定期間のデータを記憶するメモ
リ５２ａと、周波数分析されるタイミングに従って前記
メモリ５２ａからデータを読み出して所定のウィンドウ
関数を乗算し周波数分析部（図示省略）に与えるウィン
ドウ関数部５３ａと、超音波エコー信号から抽出された
ドプラー信号のＱ成分の所定期間のデータを記憶するメ
モリ５２ｂと、周波数分析されるタイミングに従って前
記メモリ５２ｂからデータを読み出して所定のウィンド
ウ関数を乗算し周波数分析部（図示省略）に与えるウィ
ンドウ関数部５３ｂとから構成されている。
【０００３】図７，図８，図９は、ウィンドウ処理の概
念図である。図７は、ウィンドウ処理前のデータの例で
ある。横軸は時間ｔであり、縦軸は信号電圧Ｖである。
図８は、ウィンドウ関数の例（ハニングウィンドウ）で
ある。横軸のｎはサンプル番号であり、縦軸のｗ（ｎ）
は重みである。図９は、ウィンドウ処理後のデータの例
である。
念図である。図７は、ウィンドウ処理前のデータの例で
ある。横軸は時間ｔであり、縦軸は信号電圧Ｖである。
図８は、ウィンドウ関数の例（ハニングウィンドウ）で
ある。横軸のｎはサンプル番号であり、縦軸のｗ（ｎ）
は重みである。図９は、ウィンドウ処理後のデータの例
である。
【０００４】図１０は、周波数スペクトルの時間変化を
示すソノグラム表示の例である。図８に示すような時間
幅が比較的広いウィンドウ関数を用いてウィンドウ処理
を施した場合、図１０に示すように黒ゴマのようなノイ
ズの多いソノグラム表示となる。これは、元の超音波エ
コー信号がノイズに似た性質を持ち、各周波数における
パワー値が大きくばらついているためである。一方、図
１１に示すような時間幅が比較的狭いウィンドウ関数を
用いてウィンドウ処理を施した場合、図１２に示すよう
に黒ゴマノイズの目立たないソノグラム表示となる。こ
れは、時間幅が比較的狭いウィンドウ関数により周波数
スペクトルに広がりが出るためである。
示すソノグラム表示の例である。図８に示すような時間
幅が比較的広いウィンドウ関数を用いてウィンドウ処理
を施した場合、図１０に示すように黒ゴマのようなノイ
ズの多いソノグラム表示となる。これは、元の超音波エ
コー信号がノイズに似た性質を持ち、各周波数における
パワー値が大きくばらついているためである。一方、図
１１に示すような時間幅が比較的狭いウィンドウ関数を
用いてウィンドウ処理を施した場合、図１２に示すよう
に黒ゴマノイズの目立たないソノグラム表示となる。こ
れは、時間幅が比較的狭いウィンドウ関数により周波数
スペクトルに広がりが出るためである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】時間幅が比較的狭いウ
ィンドウ関数を用いると、上記のように黒ゴマノイズの
目立たないソノグラム表示が得られる長所がある。ま
た、血流の変化に追従しやすくなるという長所もある。
しかし、図１３に示すように、血流の立上がり開始時刻
ｔｓが周波数スペクトルの広がりのために見極めにくく
なり、血流の立上がり開始時刻ｔｓから完了時刻ｔｐま
での時間Ｔを計測しにくくなる問題点があった。すなわ
ち、実際よりも長めに計測値を出しやすくなる傾向があ
った。そこで、この発明の目的は、黒ゴマノイズが目立
たず且つ血流の立上がり時間の計測しやすいソノグラム
表示を行うことが出来る超音波診断装置を提供すること
にある。
ィンドウ関数を用いると、上記のように黒ゴマノイズの
目立たないソノグラム表示が得られる長所がある。ま
た、血流の変化に追従しやすくなるという長所もある。
しかし、図１３に示すように、血流の立上がり開始時刻
ｔｓが周波数スペクトルの広がりのために見極めにくく
なり、血流の立上がり開始時刻ｔｓから完了時刻ｔｐま
での時間Ｔを計測しにくくなる問題点があった。すなわ
ち、実際よりも長めに計測値を出しやすくなる傾向があ
った。そこで、この発明の目的は、黒ゴマノイズが目立
たず且つ血流の立上がり時間の計測しやすいソノグラム
表示を行うことが出来る超音波診断装置を提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明の超音波診断装
置は、超音波エコー信号からドプラー信号を取り出し、
そのドプラ信号を周波数分析し、周波数スペクトルの時
間変化をソノグラム表示する超音波診断装置において、
ドプラー信号の高域部を取り出す高域フィルタ手段と、
前記ドプラー信号の高域部に対して時間幅の比較的狭い
ウィンドウ処理を施す狭ウィンドウ処理手段と、ドプラ
ー信号の低域部を取り出す低域フィルタ手段と、前記ド
プラー信号の低域部に対して時間幅の比較的広いウィン
ドウ処理を施す広ウィンドウ処理手段と、前記両ウィン
ドウ処理後の信号を周波数分析の前または後で加算する
加算手段とを具備したことを構成上の特徴とするもので
ある。
置は、超音波エコー信号からドプラー信号を取り出し、
そのドプラ信号を周波数分析し、周波数スペクトルの時
間変化をソノグラム表示する超音波診断装置において、
ドプラー信号の高域部を取り出す高域フィルタ手段と、
前記ドプラー信号の高域部に対して時間幅の比較的狭い
ウィンドウ処理を施す狭ウィンドウ処理手段と、ドプラ
ー信号の低域部を取り出す低域フィルタ手段と、前記ド
プラー信号の低域部に対して時間幅の比較的広いウィン
ドウ処理を施す広ウィンドウ処理手段と、前記両ウィン
ドウ処理後の信号を周波数分析の前または後で加算する
加算手段とを具備したことを構成上の特徴とするもので
ある。
【０００７】
【作用】この発明の超音波診断装置では、高域フィルタ
手段と低域フィルタ手段とでドプラー信号の高域部と低
域部とを分離し、高域部に対しては狭ウィンドウ処理手
段で時間幅の比較的狭いウィンドウ処理を施し、低域部
に対しては広ウィンドウ処理手段で時間幅の比較的広い
ウィンドウ処理を施す。そして、両ウィンドウ処理後の
信号を加算手段で加算してから周波数分析するか、又
は、両ウィンドウ処理後の信号をそれぞれ周波数分析し
てから加算手段で加算する。血流の立上がり開始時刻の
近傍では血流の速度が遅いため、ドプラー信号の低域部
は血流の立上がり開始時刻の近傍を表している。ところ
が、この部分には時間幅の比較的広いウィンドウ処理を
施すから、周波数スペクトルの広がりが少なくなる。す
なわち、血流の立上がり開始時刻を見極めやすくなる。
一方、血流の立上がり完了時刻の近傍では血流の速度が
速いため、ドプラー信号の高域部は血流の立上がり完了
時刻の近傍を表している。ところが、この部分には時間
幅の比較的狭いウィンドウ処理を施すから、周波数スペ
クトルが広がる。すなわち、黒ゴマノイズが目立たなく
なる。かくして、黒ゴマノイズが目立たず且つ血流の立
上がり時間の計測しやすいソノグラム表示を行うことが
出来る。なお、定常流のエネルギーが一定の場合、血流
が遅いほどエネルギー強度が高くなるという関係がある
ので、黒ゴマノイズは、血流の遅いところでは元々発生
しにくい。従って、低域部での周波数スペクトルの広が
りが少なくなっても、黒ゴマノイズが増えて実際上の支
障となるようなことはない。
手段と低域フィルタ手段とでドプラー信号の高域部と低
域部とを分離し、高域部に対しては狭ウィンドウ処理手
段で時間幅の比較的狭いウィンドウ処理を施し、低域部
に対しては広ウィンドウ処理手段で時間幅の比較的広い
ウィンドウ処理を施す。そして、両ウィンドウ処理後の
信号を加算手段で加算してから周波数分析するか、又
は、両ウィンドウ処理後の信号をそれぞれ周波数分析し
てから加算手段で加算する。血流の立上がり開始時刻の
近傍では血流の速度が遅いため、ドプラー信号の低域部
は血流の立上がり開始時刻の近傍を表している。ところ
が、この部分には時間幅の比較的広いウィンドウ処理を
施すから、周波数スペクトルの広がりが少なくなる。す
なわち、血流の立上がり開始時刻を見極めやすくなる。
一方、血流の立上がり完了時刻の近傍では血流の速度が
速いため、ドプラー信号の高域部は血流の立上がり完了
時刻の近傍を表している。ところが、この部分には時間
幅の比較的狭いウィンドウ処理を施すから、周波数スペ
クトルが広がる。すなわち、黒ゴマノイズが目立たなく
なる。かくして、黒ゴマノイズが目立たず且つ血流の立
上がり時間の計測しやすいソノグラム表示を行うことが
出来る。なお、定常流のエネルギーが一定の場合、血流
が遅いほどエネルギー強度が高くなるという関係がある
ので、黒ゴマノイズは、血流の遅いところでは元々発生
しにくい。従って、低域部での周波数スペクトルの広が
りが少なくなっても、黒ゴマノイズが増えて実際上の支
障となるようなことはない。
【０００８】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。図１は、この発明の一実施例の超音
波診断装置のブロック図である。この超音波診断装置１
において、プローブ２およびビームフォーマ３は、超音
波パルスを所定時間ごとに所定方向に送波し、その送波
と送波の間に超音波エコーを受信し、超音波エコー信号
をＢモード処理部４とミキサー５ａ，５ｂとに送る。
に詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。図１は、この発明の一実施例の超音
波診断装置のブロック図である。この超音波診断装置１
において、プローブ２およびビームフォーマ３は、超音
波パルスを所定時間ごとに所定方向に送波し、その送波
と送波の間に超音波エコーを受信し、超音波エコー信号
をＢモード処理部４とミキサー５ａ，５ｂとに送る。
【０００９】Ｂモード処理部４は、超音波エコー信号か
らＢモード情報を抽出し、ＤＳＣ（デジタルスキャンコ
ンバータ）１６へ出力する。ＤＳＣ１６は、前記Ｂモー
ド情報からＢモード画像を生成する。そして、ディスプ
レイ１７は、前記ＤＳＣ１６で生成されたＢモード画像
を表示する。
らＢモード情報を抽出し、ＤＳＣ（デジタルスキャンコ
ンバータ）１６へ出力する。ＤＳＣ１６は、前記Ｂモー
ド情報からＢモード画像を生成する。そして、ディスプ
レイ１７は、前記ＤＳＣ１６で生成されたＢモード画像
を表示する。
【００１０】一方、ミキサー５ａ，５ｂは、超音波エコ
ー信号からドプラー信号のＩ成分，Ｑ成分を抽出する。
これらＩ成分，Ｑ成分は、ベースバンドフィルタ６ａ，
６ｂ、ウォールフィルタ７ａ，７ｂ、プログラマブルゲ
インアンプ８ａ，８ｂ、アンチエリアシングフィルタ９
ａ，９ｂ、ＡＤ変換器１９ａ，１９ｂを介して、ウィン
ドウ処理部１０に入力される。ウィンドウ処理部１０
は、Ｉ成分，Ｑ成分にウィンドウ処理を施し、ＦＦＴ部
１５へ出力する。ＦＦＴ部１５は、周波数分析により周
波数スペクトルを算出し、これをＤＳＣ１６へ出力す
る。ＤＳＣ１６は、周波数スペクトルからソノグラム表
示画像を生成する。そして、ディスプレイ１７は、ソノ
グラム表示を行う。
ー信号からドプラー信号のＩ成分，Ｑ成分を抽出する。
これらＩ成分，Ｑ成分は、ベースバンドフィルタ６ａ，
６ｂ、ウォールフィルタ７ａ，７ｂ、プログラマブルゲ
インアンプ８ａ，８ｂ、アンチエリアシングフィルタ９
ａ，９ｂ、ＡＤ変換器１９ａ，１９ｂを介して、ウィン
ドウ処理部１０に入力される。ウィンドウ処理部１０
は、Ｉ成分，Ｑ成分にウィンドウ処理を施し、ＦＦＴ部
１５へ出力する。ＦＦＴ部１５は、周波数分析により周
波数スペクトルを算出し、これをＤＳＣ１６へ出力す
る。ＤＳＣ１６は、周波数スペクトルからソノグラム表
示画像を生成する。そして、ディスプレイ１７は、ソノ
グラム表示を行う。
【００１１】図２は、ウィンドウ処理部１０の構成を示
すブロック図である。このウィンドウ処理部１０は、ド
プラー信号のＩ成分の高域部を取り出す高域フィルタ１
１ａｈと、その高域部の所定期間のデータを記憶するメ
モリ１２ａｈと、周波数分析されるタイミングに従って
前記メモリ１２ａｈからデータを読み出して時間幅の比
較的狭いウィンドウ関数を乗算する狭ウィンドウ関数部
１３ａｈと、ドプラー信号のＩ成分の低域部を取り出す
低域フィルタ１１ａｌと、その低域部の所定期間のデー
タを記憶するメモリ１２ａｌと、周波数分析されるタイ
ミングに従って前記メモリ１２ａｌからデータを読み出
して時間幅の比較的広いウィンドウ関数を乗算する広ウ
ィンドウ関数部１３ａｌと、前記狭ウィンドウ関数部１
３ａｈの出力と広ウィンドウ関数部１３ａｌの出力とを
加算しＦＦＴ部１５に与える加算部１４ａを備えてい
る。また、ウィンドウ処理部１０は、ドプラー信号のＱ
成分の高域部を取り出す高域フィルタ１１ｂｈと、その
高域部の所定期間のデータを記憶するメモリ１２ｂｈ
と、周波数分析されるタイミングに従って前記メモリ１
２ｂｈからデータを読み出して時間幅の比較的狭いウィ
ンドウ関数を乗算する狭ウィンドウ関数部１３ｂｈと、
ドプラー信号のＱ成分の低域部を取り出す低域フィルタ
１１ｂｌと、その低域部の所定期間のデータを記憶する
メモリ１２ｂｌと、周波数分析されるタイミングに従っ
て前記メモリ１２ｂｌからデータを読み出して時間幅の
比較的広いウィンドウ関数を乗算する広ウィンドウ関数
部１３ｂｌと、前記狭ウィンドウ関数部１３ｂｈの出力
と広ウィンドウ関数部１３ｂｌの出力とを加算しＦＦＴ
部１５に与える加算部１４ｂを備えている。なお、図１
のＡＤ変換器１９ａ，１９ｂを、ウィンドウ処理部１０
の高域フィルタ１１ａｈ，１１ｂｈ，低域フィルタ１１
ａｌ，１１ｂｌの後に設けてもよい。
すブロック図である。このウィンドウ処理部１０は、ド
プラー信号のＩ成分の高域部を取り出す高域フィルタ１
１ａｈと、その高域部の所定期間のデータを記憶するメ
モリ１２ａｈと、周波数分析されるタイミングに従って
前記メモリ１２ａｈからデータを読み出して時間幅の比
較的狭いウィンドウ関数を乗算する狭ウィンドウ関数部
１３ａｈと、ドプラー信号のＩ成分の低域部を取り出す
低域フィルタ１１ａｌと、その低域部の所定期間のデー
タを記憶するメモリ１２ａｌと、周波数分析されるタイ
ミングに従って前記メモリ１２ａｌからデータを読み出
して時間幅の比較的広いウィンドウ関数を乗算する広ウ
ィンドウ関数部１３ａｌと、前記狭ウィンドウ関数部１
３ａｈの出力と広ウィンドウ関数部１３ａｌの出力とを
加算しＦＦＴ部１５に与える加算部１４ａを備えてい
る。また、ウィンドウ処理部１０は、ドプラー信号のＱ
成分の高域部を取り出す高域フィルタ１１ｂｈと、その
高域部の所定期間のデータを記憶するメモリ１２ｂｈ
と、周波数分析されるタイミングに従って前記メモリ１
２ｂｈからデータを読み出して時間幅の比較的狭いウィ
ンドウ関数を乗算する狭ウィンドウ関数部１３ｂｈと、
ドプラー信号のＱ成分の低域部を取り出す低域フィルタ
１１ｂｌと、その低域部の所定期間のデータを記憶する
メモリ１２ｂｌと、周波数分析されるタイミングに従っ
て前記メモリ１２ｂｌからデータを読み出して時間幅の
比較的広いウィンドウ関数を乗算する広ウィンドウ関数
部１３ｂｌと、前記狭ウィンドウ関数部１３ｂｈの出力
と広ウィンドウ関数部１３ｂｌの出力とを加算しＦＦＴ
部１５に与える加算部１４ｂを備えている。なお、図１
のＡＤ変換器１９ａ，１９ｂを、ウィンドウ処理部１０
の高域フィルタ１１ａｈ，１１ｂｈ，低域フィルタ１１
ａｌ，１１ｂｌの後に設けてもよい。
【００１２】図３は、高域フィルタ１１ａｈ，１１ｂｈ
の特性（ＨＰＦ）と、低域フィルタ１１ａｌ，１１ｂｌ
の特性（ＬＰＦ）の例示図である。これらは、和が
“１”になるような伝達特性になっている。なお、図中
のｆｘは、周波数成分の実質的な最大値であり、部位に
より経験的に定められる。
の特性（ＨＰＦ）と、低域フィルタ１１ａｌ，１１ｂｌ
の特性（ＬＰＦ）の例示図である。これらは、和が
“１”になるような伝達特性になっている。なお、図中
のｆｘは、周波数成分の実質的な最大値であり、部位に
より経験的に定められる。
【００１３】図４は、時間幅の比較的狭いウィンドウ関
数（ＮＷＦ）と、時間幅の比較的広いウィンドウ関数
（ＷＷＦ）の例示図である。これらは、時相を合せるた
め、中心部を一致させている。
数（ＮＷＦ）と、時間幅の比較的広いウィンドウ関数
（ＷＷＦ）の例示図である。これらは、時相を合せるた
め、中心部を一致させている。
【００１４】図５は、上記超音波診断装置１で得られる
ソノグラム表示の例である。血流の立上がり開始時刻ｔ
ｓの近傍では、周波数スペクトルの広がりが少なく、開
始時刻ｔｓを見極めやすくなっている。一方、血流の立
上がり完了時刻ｔｐの近傍では、周波数スペクトルが広
がっており、黒ゴマノイズが目立たなくなっている。す
なわち、黒ゴマノイズが目立たず且つ血流の立上がり時
間Ｔの計測しやすいソノグラム表示が得られている。
ソノグラム表示の例である。血流の立上がり開始時刻ｔ
ｓの近傍では、周波数スペクトルの広がりが少なく、開
始時刻ｔｓを見極めやすくなっている。一方、血流の立
上がり完了時刻ｔｐの近傍では、周波数スペクトルが広
がっており、黒ゴマノイズが目立たなくなっている。す
なわち、黒ゴマノイズが目立たず且つ血流の立上がり時
間Ｔの計測しやすいソノグラム表示が得られている。
【００１５】他の実施例としては、加算部１４ａ，１４
ｂをＦＦＴ部１５の後に設けて、高域，低域の両ウィン
ドウ処理後の信号をそれぞれ周波数分析してから加算す
るものが挙げられる。この場合も、上記と同じ効果が得
られる。
ｂをＦＦＴ部１５の後に設けて、高域，低域の両ウィン
ドウ処理後の信号をそれぞれ周波数分析してから加算す
るものが挙げられる。この場合も、上記と同じ効果が得
られる。
【００１６】
【発明の効果】この発明の超音波診断装置によれば、黒
ゴマノイズが目立たず、且つ、血流の立上がり時間の計
測しやすいソノグラム表示を行うことが出来る。
ゴマノイズが目立たず、且つ、血流の立上がり時間の計
測しやすいソノグラム表示を行うことが出来る。
【図１】この発明の一実施例の超音波診断装置のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図２】図１の超音波診断装置におけるウィンドウ処理
部の構成図である。
部の構成図である。
【図３】図１の超音波診断装置における高域フィルタと
低域フィルタの特性の例示図である。
低域フィルタの特性の例示図である。
【図４】図１の超音波診断装置における時間幅の比較的
狭いウィンドウ関数と時間幅の比較的広いウィンドウ関
数の例示図である。
狭いウィンドウ関数と時間幅の比較的広いウィンドウ関
数の例示図である。
【図５】図１の超音波診断装置により得られるソノグラ
ム表示の例示図である。
ム表示の例示図である。
【図６】従来の超音波診断装置におけるウィンドウ処理
部の例示図である。
部の例示図である。
【図７】ウィンドウ処理前のデータの例示図である。
【図８】時間幅が比較的広いウィンドウ関数の例示図で
ある。
ある。
【図９】ウィンドウ処理後のデータの例示図である。
【図１０】時間幅が比較的広いウィンドウ関数を用いた
場合のソノグラム表示の例示図である。
場合のソノグラム表示の例示図である。
【図１１】時間幅が比較的狭いウィンドウ関数の例示図
である。
である。
【図１２】時間幅が比較的狭いウィンドウ関数を用いた
場合のソノグラム表示の例示図である。
場合のソノグラム表示の例示図である。
【図１３】血流の立上がり特性の説明図である。
１ 超音波診断装置 １０ ウィンドウ処理部 １１ａｈ，１１ｂｈ 高域フィルタ １１ａｌ，１１ｂｌ 低域フィルタ １３ａｈ，１３ｂｈ 狭ウィンドウ関数部 １３ａｌ，１３ｂｌ 広ウィンドウ関数部 １４ａ，１４ｂ 加算部
Claims (1)
- 【請求項１】 超音波エコー信号からドプラー信号を取
り出し、そのドプラ信号を周波数分析し、周波数スペク
トルの時間変化をソノグラム表示する超音波診断装置に
おいて、ドプラー信号の高域部を取り出す高域フィルタ
手段と、前記ドプラー信号の高域部に対して時間幅の比
較的狭いウィンドウ処理を施す狭ウィンドウ処理手段
と、ドプラー信号の低域部を取り出す低域フィルタ手段
と、前記ドプラー信号の低域部に対して時間幅の比較的
広いウィンドウ処理を施す広ウィンドウ処理手段と、前
記両ウィンドウ処理後の信号を周波数分析の前または後
で加算する加算手段とを具備したことを特徴とする超音
波診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05114391A JP3088586B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05114391A JP3088586B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 超音波診断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06319735A true JPH06319735A (ja) | 1994-11-22 |
| JP3088586B2 JP3088586B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=14636508
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05114391A Expired - Fee Related JP3088586B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3088586B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100483783B1 (ko) * | 2001-09-17 | 2005-04-20 | 지이 메디컬 시스템즈 글로발 테크놀러지 캄파니 엘엘씨 | 도플러 신호 처리 장치 및 초음파 진단 장치 |
| JP2008043495A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 超音波診断装置及び画像表示装置 |
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1993
- 1993-05-17 JP JP05114391A patent/JP3088586B2/ja not_active Expired - Fee Related
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