JPH0631957Y2 - 両側リクライニング装置 - Google Patents

両側リクライニング装置

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JPH0631957Y2
JPH0631957Y2 JP954889U JP954889U JPH0631957Y2 JP H0631957 Y2 JPH0631957 Y2 JP H0631957Y2 JP 954889 U JP954889 U JP 954889U JP 954889 U JP954889 U JP 954889U JP H0631957 Y2 JPH0631957 Y2 JP H0631957Y2
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JP
Japan
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arm
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arms
pole
pin
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JP954889U
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賢 杉原
威 手塚
正人 相知
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Shiroki Corp
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Shiroki Corp
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シートクッションの両側に固設される一対の
ロアアームと、該ロアアームに対して傾動可能に設けら
れた一対のアッパアームと、該アッパアームと一体とな
って回転するラチェット板と、前記ロアアームに設けら
れ前記ラチェット板に係脱可能に枢着されたポールと、
前記ロアアームに設けられ、前記ポールと前記ラチェッ
ト板との係脱を行うレリーズアームと、前記一方のレリ
ーズアームの回転を前記他方のレリーズアームへ伝達す
る伝達機構とを有した両側リクライニング装置に関す
る。
(従来の技術) 次に図面を用いて従来例を説明する。第3図は従来例を
示す側面図、第4図は第3図におけるA−A断面図であ
る。
図中、100はアウタ側、200はインナ側を示してい
る。まず、アウタ側100において、1はシートクッシ
ョン側に固着されるロアアームで、このロアアーム1に
は、ヒンジピン2でもってアッパアーム3が傾動可能に
軸支されている。アッパアーム3は、その上部がシート
バック側に固着されるもので、スパイラルスプリング4
によって、前倒れ方向に付勢されている。5はラチェッ
ト板で、アッパアーム3に固着され、アッパアーム3と
一体となって回転するものである。このラチェット板5
には、一端がロアアーム1の円弧状の長孔6に挿通され
るピン7が固着されている。上記アッパアーム3の最大
回転角は、このピン7の回転範囲によって定まる。8は
ラチェット板5と係合するポールで、ピン9でもってロ
アアーム1に回転可能に取付けられている。又、ポール
8には、ピン10が植設されている。11はヒンジピン
2に枢着され、第3図の反時計方向にテンションスプリ
ング20によって付勢されたレリーズアームで、そのカ
ム孔12に前記ピン10が挿通されている。このレリー
ズアーム11の延設部は、ハンドル13となっている。
14は、一端はヒンジピン2に枢着され、他端はアーム
ヒンジピン15でもってレリーズアーム11に固着され
たアームプレートである。アームヒンジピン15の大径
部には、ポール8の背部に当接するスペーサ16が挿通
されている。17は端部にフックプレート18が溶接等
で固着されたコネクティングパイプで、一端側には、上
記ヒンジピン2の小径部が挿入されている。又、フック
プレート18の先端部は、アームプレート14の連結用
孔19に挿入されている。このフックプレート18の先
端部の幅W1はアームプレート14の連結用孔19の幅
W2より小さく選ばれている。W1−W2の大きさは、
多少遊びが生じる程度であり、上述のロック位置のバラ
ツキがどの程度かに応じて定めるものである。いわゆる
ロック位置のずれ量よりも大きな遊びがレリーズアーム
11と後述のレリーズアーム11′との間に生じるよう
に選択する。通常、2〜5mm程度である。
尚、21はレリーズアーム11とポール8との間に配設
された略三角形状の補強部材で、1つの端部はヒンジピ
ン2に係合し、他の2つの端部はロアアーム1にピンで
もって係止されている。
上記説明は、アウタ側の構成の説明であったが、インナ
側200についても同様である。そこで、同一部分に
は、アウタ側100の各部の数字にダッシュ「′」を付
して示した。尚、インナ側200がアウタ側100と相
違している点は、ハンドル13がないことである。
次に、上記構成の作動を説明する。アウタ側100にあ
るハンドル13(レリーズアーム11)をテンションス
プリング20の付勢力に抗して、第3図において、時計
方向に回転させると、ポール8はカム穴12に案内され
て反時計方向に回転し、ラチェット板5との係合が解除
される。一方、ハンドル13の回転力はアームプレート
14に連結用穴19に挿入されるフックプレート18,
フックプレート18が固着されたコネクティングパイプ
17を介して、インナ側200のフックプレート18′
に伝達される。フックプレート18′に伝達された回転
力は、アームプレート14′,レリーズアーム11′を
回転させ、ポール8′のラチェット板5′との係合を解
除する。よって、アウタ側100、インナ側200のラ
チェット板5,5′とポール8,8′との係合がそれぞ
れ解除されたので、アッパアーム3,3′はロアアーム
1,1′に対して傾動自在の状態となり、所望の角度の
リクライニングが行える。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記構成の両側リクライニング装置において
は、アウタ側100のレリーズアーム11からインナ側
200のレリーズアーム11′への回転力の伝達は、コ
ネクティングパイプ17を介して行われている。このコ
ネクティングパイプ17は、アッパアーム3の傾動中心
であるヒンジピン2に挿入されている。この様な場所に
コネクティングパイプ17があると、シートに着座する
と臀部に違和感が生じる問題点がある。特に、この様な
リクライニング装置をスポーツタイプの自動車に用いた
場合、ヒップポイントを下げるためにシートクッション
及びシートバックの厚さを薄くするので、特に顕著であ
る。
また、シートクッションの前部を中心にシートクッショ
ンのシートバック側を上下に移動させる機構(所謂シー
トクッションのリアバーチカル機構)を設けた場合、シ
ートクッションがコネクティングパイプ17に干渉する
場合がある。また、干渉しなくても、シートクッション
の上昇時にコネクティングパイプ17がリアシートの乗
員から見えるので、デザイン上好ましくないという問題
点もある。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的
は、座り心地性が向上し、しかもリアバーチカル機構を
設けてもシートクッションが干渉せず、しかも見栄えの
よい両側リクライニング装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決する本考案は、シートクッションの両側
に固設される一対のロアアームと、該ロアアームに対し
て傾動可能に設けられた一対のアッパアームと、該アッ
パアームと一体となって回転するラチェット板と、前記
ロアアームに設けられ前記ラチェット板に係脱可能に枢
着されたポールと、前記ロアアームに設けられ、前記ポ
ールと前記ラチェット板との係脱を行うレリーズアーム
と、前記一方のレリーズアームの回転を前記他方のレリ
ーズアームへ伝達する伝達機構とを有した両側リクライ
ニング装置において、 前記ロアアームの下部に回転可能に枢着されたアーム
と、 前記両ロアアーム間であって、前記アームの回転中心上
に回転可能に設けられたコネクティングパイプと、 該コネクティングパイプの両端部に取付けられ、前記ア
ームと共に回転するフックプレートと、 前記アームの回転端部と前記レリーズアームとを連結す
るリンクとからなる伝達機構を用いたものである。
(作用) 本考案の両側リクライニング装置において、一方のレリ
ーズアームの回動は、リンク,アームを介して、一方の
フックプレートに伝達される。そして、コネクティング
パイプによって、他方のフックプレートに伝達され、ア
ーム,リンクを介して他方のレリーズアームに伝達され
る。
(実施例) 次に図面を用いて本考案の一実施例を説明する。第1図
は本考案の一実施例を示す側面図、第2図は第1図にお
けるB−B断面図である。
これらの図において、300はアウタ側、400はイン
ナ側を示している。まず、アウタ側300において、5
1はシートクッション側に固着されるロアアームで、こ
のロアアーム51には、ヒンジピン52でもってアッパ
アーム53が傾動可能に軸支されている。アッパアーム
53は、その上部がシートバック側に固着されるもの
で、スパイラルスプリング54によって、前倒れ方向に
付勢されている。55はラチェット板で、アッパアーム
53に固着され、アッパアーム53と一体となって回転
するものである。このラチェット板55には、一端がロ
アアーム51の円弧状の長孔56に挿通されるピン57
が固着されている。上記アッパアーム53の最大回転角
は、このピン57の回転範囲によって定まる。58はラ
チェット板55と係合するポールで、ピン59でもって
ロアアーム51に回転可能に取付けられている。又、ポ
ール58には、ピン60が植設されている。61はピン
62を用いてロアアーム51に枢着され、第1図の反時
計方向にテンションスプリング63によって付勢された
レリーズアームである。このレリーズアーム61にはカ
ム孔64が刻設されており、このカム穴64に前記ピン
60が挿通されている。このレリーズアーム61の延設
部は、ハンドル65となっている。また、レリーズアー
ム61の下部には、ピン66が立設されており、このピ
ン66はロアアーム51に刻設された円弧状の長孔67
に遊嵌している。レリーズアーム61はピン66がこの
長孔67の両端部に当接する範囲で回転可能となってい
る。68はピン62を用いてレリーズアーム61に固着
され、ポール58の背部を押圧するカムである。
ロアアーム51の下部には、第1図において裏面方向に
突出するピン69が設けられており、このピン69には
アーム70が回転可能に嵌合している。71は一端部が
ピン66を用いてレリーズアーム61に、他端部がピン
72を用いてアーム70の回転端部に取付けられ、アー
ム70の回転端部とレリーズアーム61とを連結するリ
ンクである。73は端部にフックプレート74が固着さ
れ、前記ピン69が嵌合するコネクティングパイプであ
る。フックプレート74の先端部は、アーム70の連結
用孔75に挿入されている。このフックプレート74の
先端部の幅W1は、アーム70の連結用孔75の幅W2
より小さく選ばれている。W2−W1の大きさは、多少
遊びが生じる程度であり、上述のロック位置のバラツキ
がどの程度かに応じて定めるものである。いわゆるロッ
ク装置のずれ量よりも大きな遊びがレリーズアーム61
と後述のレリーズアーム61′との間に生じるように選
択する。通常、2〜5mm程度である。尚、76はアッパ
アーム53とスパイラルスプリング54との間に配設さ
れた略三角形状の補強部材で、1つの端部はヒンジピン
52に係合し、他の2つの端部はピン59,62でもっ
て係止されている。
上記説明は、アウタ側の構成の説明であったが、インナ
側400についても同様である。そこで、同一部分に
は、アウタ側300の各部の数字にダッシュ「′」を付
して示した。尚、インナ側400がアウタ側300と相
違している点は、ハンドル65がないことである。
次に、上記構成の作動を説明する。アウタ側300にあ
るハンドル65(レリーズアーム61)をテンションス
プリング63の付勢力に抗して、第1図において、時計
方向に回転させると、ポール58はカム穴64に案内さ
れて反時計方向に回転し、ラチェット板55との係合が
解除される。一方、ハンドル65の回転力はリンク71
を介してアーム70に伝達される。アーム70が回転す
ると、連結用孔75に先端部が挿入されたフックプレー
ト74も回転し、更にフックプレート74が固着された
コネクティングパイプ73も回転する。このコネクティ
ングパイプ73が回転することにより、アウタ側300
からインナ側400に回転力が伝達される。インナ側4
00に伝達された回転力は、アウタ側300とは逆に、
フックプレート74′,アーム70′,リンク71′を
介してレリーズアーム61′に伝達される。そして、ア
ウタ側300と同様に、ポール58′とラチェット板5
5′との係合が解除され、アッパアーム53,53′は
ロアアーム51,51′に対して傾動自在の状態とな
り、所望の角度のリクライニングが行える。
このような構成によれば、アウタ側300からインナ側
400へ回転力を伝達するコネクティングパイプ73は
ロアアーム51の下部に設けられたピン69に嵌合して
いるので、従来例に比べて低い位置に配設されている。
よって、シートに着座しても臀部に違和感が生じる問題
点がない。特に、本実施例のリクライニング装置を、ヒ
ップポイントを下げるためにシートクッション及びシー
トバックの厚さを薄くしたスポーツタイプの自動車に用
いた場合、その効果は顕著である。
また、シートクッションの前部を中心にシートクッショ
ンのシートバック側を上下に移動させる機構(所謂シー
トクッションのリアバーチカル機構)を設けた場合、シ
ートクッションがコネクティングパイプ73に干渉する
恐れがない。更に、シートクッションの上昇時にコネク
ティングパイプ73がリアシートの乗員から見えないの
で、デザイン上好ましい。
本考案は、上記実施例に限るものではない。上記実施例
ではアーム70とフックプレート74との間に遊びを持
たせたが、レリーズアーム61,61′間を結合してい
る伝達機構のどこかに遊びを持たせてもよい。更に、ス
パイラルスプリングは片側であってもよい。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、ロアアームの下部
に回転可能に枢着されたアームと、両ロアアーム間であ
って、アームの回転中心上に回転可能に設けられたコネ
クティングパイプと、コネクティングパイプの両端部に
取付けられ、アームと共に回転するフックプレートと、
アームの回転端部と前記レリーズアームとを連結するリ
ンクとからなる伝達機構を用いたことにより、座り心地
性が向上し、しかもリアバーチカル機構を設けてもシー
トクッションが干渉せず、しかも見栄えのよい両側リク
ライニング装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側面図、第2図は第1
図におけるB−B断面図、第3図は従来例を示す側面
図、第4図は第3図におけるA−A断面図である。 1,51……ロアアーム 2,52……ヒンジピン 3,53……アッパアーム 5,55……ラチェット板 8,58……ポール 11,61……レリーズアーム 70……アーム 73……コネクティングパイプ 74……フックプレート 71……リンク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッションの両側に固設される一対
    のロアアームと、該ロアアームに対して傾動可能に設け
    られた一対のアッパアームと、該アッパアームと一体と
    なって回転するラチェット板と、前記ロアアームに設け
    られ前記ラチェット板に係脱可能に枢着されたポール
    と、前記ロアアームに設けられ、前記ポールと前記ラチ
    ェット板との係脱を行うレリーズアームと、前記一方の
    レリーズアームの回転を前記他方のレリーズアームへ伝
    達する伝達機構とを有した両側リクライニング装置にお
    いて、 前記ロアアームの下部に回転可能に枢着されたアーム
    と、 前記両ロアアーム間であって、前記アームの回転中心上
    に回転可能に設けられたコネクティングパイプと、 該コネクティングパイプの両端部に取付けられ、前記ア
    ームと共に回転するフックプレートと、 前記アームの回転端部と前記レリーズアームとを連結す
    るリンクとからなる伝達機構を用いたことを特徴とする
    両側リクライニング装置。
JP954889U 1989-01-30 1989-01-30 両側リクライニング装置 Expired - Lifetime JPH0631957Y2 (ja)

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JP954889U JPH0631957Y2 (ja) 1989-01-30 1989-01-30 両側リクライニング装置

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JPH02100531U JPH02100531U (ja) 1990-08-10
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