JPH06319127A - 映像信号符号化装置 - Google Patents

映像信号符号化装置

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JPH06319127A
JPH06319127A JP10552393A JP10552393A JPH06319127A JP H06319127 A JPH06319127 A JP H06319127A JP 10552393 A JP10552393 A JP 10552393A JP 10552393 A JP10552393 A JP 10552393A JP H06319127 A JPH06319127 A JP H06319127A
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JP
Japan
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output
signal
circuit
band
bit
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JP10552393A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsunashima
健次 綱島
Soji Kurahashi
聡司 倉橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サブバンド符号化を用いた映像信号符号化装置
において、画質劣化を引き起こすことなく、1フレーム
以下の短い時間間隔内でも正確に符号量制御を行える映
像信号符号化装置を得る。 【構成】サブバンド信号を小ブロックに分割し、分割し
た各小ブロックの分散を算出し、ブロック毎の分散を基
づき、全ブロックの合計符号量が目標値になり、かつ各
ブロックの歪が一定値以下になるようブロック毎の割当
符号量を決定し、複数個用意した量子化器の内、前記割
当符号量に最も近い符号量の量子化器をブロック毎に選
択して量子化を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル化された映
像信号を高能率符号化し、一定の伝送レートで、記録、
伝送を行なう映像信号符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号をディジタル化して、記録、伝
送を行なうにあたっては、記録あるいは伝送されるディ
ジタルデータ量が膨大になるため一般に高能率符号化が
用いれる。映像信号の高能率符号化手法には、様々な方
法が提案されているが、近年、サブバンド分割を用いた
方法が活発に検討されている。また、サブバンド分割後
の各データの量子化にあたっては、ベクトル量子化を行
なうものが多く提案されている。このように、サブバン
ド分割とベクトル量子化を組み合わせた符号化手法とし
て、例えば、野村 充他、“帯域分割と多段VQを用い
た超高精細画像の階層符号化アルゴリズム”、1991
年電子情報通信学会秋季大会 D-137に示された構成のも
のがある。すなわち、図15は従来の多段量子化器の構
成を示すブロック図である。図において、101、10
2、103は帯域信号量子化器、104は4帯域合成フ
ィルタ、105は残差量子化器、106、107、10
8、109、110はサブバンド信号入力端子、111
は出力端子である。
【0003】次に図15の動作を説明する。入力映像映
像信号は、まず、サブバンド分割されたのち、入力端子
106、107、108、109、110に与えられ
る。図16は従来のサブバンド分割を示すスペクトル図
であり、図において、縦軸は垂直方向空間周波数、横軸
は水平方向空間周波数に対応するものとする。このよう
な2次元サブバンド分割はQMF(Quadrature Mirror
Filter)などを図17に示すブロック図の構成に用いて
水平、垂直両方向に二つの帯域に分割する操作によって
実現するのが一般的である。図17において、561は
垂直方向に対する低域通過フィルタ、562は垂直方向
の空間周波数に対する高域通過フィルタ、563および
565は水平方向の空間周波数に対する低域通過フィル
タ、564および566は水平方向の空間周波数成分に
対する高域通過フィルタ、567および568は垂直方
向にサンプリング点を1/2に間引くデシメータ、56
9、570、571、572は水平方向にサンプリング
点を1/2に間引くデシメータである。入力映像信号
は、まず、垂直方向低域通過フィルタ561および垂直
方向高域通過フィルタ562によって垂直方向の空間周
波数軸上で二つのサブバンドに分割される。垂直方向低
域通過フィルタ561および垂直方向高域通過フィルタ
562の出力はそれぞれ垂直方向のデシメータ567、
568によって1/2のライン数に間引かれた後、水平
方向低域通過フィルタ563、565および垂直方向高
域フィルタ564、566によって水平方向の空間周波
数軸上で二つのサブバンドに分割される。水平方向の低
域通過フィルタ563、565および水平方向の高域通
過フィルタの出力は、何れも水平方向のデシメータ56
9、570、571、572によって水平方向に間引か
れ、1/2のサンプリング点数となる。ここで、用いら
れるフィルタは、分割された各サブバンドからもとの信
号が再構築できるようQMFを用いるのが一般的であ
る。以上の操作によって、入力信号は、図18に示す四
つのサブバンドに分割されることになる。分割された四
つのサブバンドの内、水平、垂直方向ともに低域成分に
相当するサブバンドをさらに同様に分割する。この様な
操作を5段階従属接続して行なうことによって図に示す
ように16個のサブバンドを形成する。
【0004】量子化にあたっては、低域側(LL1側)
から高域側(HH5側)へ順次信号を再構成しながら多
段階に行われる。この時、図15に示す多段ベクトル量
子化が用いられる。図15の量子化器は以下のように用
いられる。まず、初段(LL1)について、8ビットP
CMで符号化する。次に、HL1、HH1、LH1をベ
クトル量子化器101、102、103によって量子化
する。量子化器101、102、103からは、伝送の
ためのインデックス信号とともに、量子化出力、すなわ
ち量子化代表点が出力されるものとする。量子化器10
1、102、103出力と量子化されたLL1成分を用
いて上のレベルの低域成分を4帯域合成フィルタ104
を用いて再構成する。さらに、再構成されたサブバンド
信号と対応するもとのサブバンド信号(量子化されない
サブバンド信号)との差分を求め、この差分信号を残差
量子化器105でベクトル量子化する。残差量子化器1
04の出力は4帯域合成フィルタ104の出力と加え合
わされた後、出力端子から出力され、次段の4帯域合成
フィルタに与えられる。次段の多段ベクトル量子化で
は、高域信号HL2、LH2、HH2が、帯域信号量子
化器101、102、103でベクトル量子化される。
4帯域合成フィルタ104では、帯域信号量子化器10
1、102、103の出力と前段の出力信号から、サブ
バンド合成を行い、LL3に相当する信号を再構成す
る。また、残差量子化器105では、4帯域合成フィル
タ104の出力とLL3成分相当の量子化しないもとの
信号との差分を量子化する。残差量子化器105の出力
は4帯域合成フィルタ104の出力と加え合わされて、
この段の出力として次段に送られる。同様の処理をサブ
バンド分割の段数分だけ繰り返すことにより、すべての
サブバンドについての量子化を行い、帯域信号量子化器
101、102、103と残差量子化器105の出力イ
ンデックスを伝送する。
【0005】量子化の際には、4×4のブロック単位で
信号エネルギーを計算し、その大きさに基づいてブロッ
ク毎にビット配分を行なう。本従来例では、ビットレー
トRと歪Dとの間に分散σ2 をパラメータとして、次式
の関係が成立すると仮定している。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、歪Dが一画面全体で一定になるよ
うビットレートを決定する。すなわち、予め要求される
画質に応じて歪Dの値を定めておき、上式によってブロ
ック毎に割当ビットレートを決定する。
【0008】帯域信号量子化器101、102、103
と残差量子化器は5つの量子化器(4×4次元8ビッ
ト、2×2次元6ビット、2×2次元10ビット、4ビ
ットスカラーおよび量子化無し(ブロック内のすべての
データを零とする。))から構成されており、上記方法
により決定したブロックのビット割当に応じて適切な量
子化器が選択される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の例のようにサブ
バンド分割を行なった後、各サブバンドデータを複数の
小ブロックに分割し、各小ブロックの分散に応じて適切
な量子化器を選択するため良好な画像データ圧縮が期待
できるが、符号量制御という観点からの考察がなされて
おらず、たとえばディジタルVTRなどフレーム単位以
下の短時間内で発生データ量を一定に保つことが要求さ
れる用途への適用は困難であるという問題点があった。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、1フレーム以下の短い期間を単
位としても、画質劣化を引き起こすことなく所定の値に
データ発生量を制御することの出来る映像信号符号化装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る映
像信号符号化装置は、入力映像信号を複数のサブバンド
に分割するサブバンド分割手段と、各サブバンドを複数
の小ブロックに分割するブロック化手段と、小ブロック
を量子化する複数の量子化器を設け、小ブロック毎に求
めた分散と、あらかじめ定められたビットレートから各
ブロックに割り当てられるビットレートを決定し、決定
された各ブロックのビットレートに基づき上記複数の量
子化器を選択するビット割当決定および量子化器選択手
段を設けたものである。
【0012】請求項2の発明に係る映像信号符号化装置
は、請求項1の構成に加えて、出力ビットストリームの
ビット数を計数する第一の計数手段と各ブロックへの割
当ビット数を計数する第二の計数手段とを設け、第一の
計数手段と第二の計数手段の両方の値と割当ビットレー
トとに基づいて、量子化器を選択するよう構成したもの
である
【0013】請求項3の発明に係る映像信号符号化装置
は、請求項1の構成に加えて、サブバンドの低域成分の
みを復号する復号手段と当該復号手段出力とそれに対応
する符号化前の信号の差を誤差信号として求める誤差信
号算出手段を設け、サブバンドの低域を独立に一定ビッ
トレートで符号化するとともに、サブバンド高域と前記
誤差信号をまとめて一定レートで符号化するよう構成し
たものである。
【0014】請求項4の発明に係る映像信号符号化装置
は、請求項2の構成に加えて、サブバンドの低域成分の
みを復号する復号手段と当該復号手段出力とそれに対応
する符号化前の信号の差を誤差信号として求める誤差信
号算出手段を設け、サブバンドの低域を独立に一定ビッ
トレートで符号化するとともに、サブバンド高域と前記
誤差信号をまとめて一定レートで符号化するよう構成し
たものである。
【0015】請求項5の発明に係る映像信号符号化装置
は、請求項1の構成に加えて、サブバンドの低域成分の
みを直交変換符号化する直交変換符号化手段と、直交変
換符号化手段の出力を復号する直交変換復号手段と、当
該直交変換復号手段出力に対応するもとの低域サブバン
ドの符号化前の信号の差を誤差信号として求める誤差信
号算出手段を設けるとともに、あらかじめ定めたビット
レートから直交変換符号化に用いられたビットレートを
減算し、減算して得られたビットレートで高域サブバン
ドと前記誤差信号を符号化するよう構成したものであ
る。
【0016】請求項6の発明に係る映像信号符号化装置
は、請求項2の構成に加えて、サブバンドの低域成分の
みを直交変換符号化する直交変換符号化手段と、直交変
換符号化手段の出力を復号する直交変換復号手段と、当
該直交変換復号手段出力に対応するもとの低域サブバン
ドの符号化前の信号の差を誤差信号として求める誤差信
号算出手段を設けるとともに、あらかじめ定めたビット
レートから直交変換符号化に用いられたビットレートを
減算し、減算して得られたビットレートで高域サブバン
ドと前記誤差信号を符号化するよう構成したものであ
る。
【0017】
【作用】請求項1の発明では、各サブバンドをブロック
に分割し、ブロック毎に分散を求め、各ブロックの分散
と目標とするビットレートの両方に応じたビット配分が
行われるように、複数の量子化器を切り換えるので、符
号量が制御されるとともに、符号量制御に起因する画質
劣化を最小限に押えることができる。
【0018】請求項2の発明では、実際の符号量を計数
し、割当符号量の合計と比較し、比較結果と目標ビット
レートの両方に基づいて量子化器を選択するようにした
ので、さらに正確な符号量制御が行われる。
【0019】請求項3の発明では、低域サブバンドを独
立に符号量制御して符号化し、復号した低域サブバンド
ともとのサブバンドの誤差信号を求め、高域サブバンド
成分とともに符号量制御しながら符号化するよう構成し
たので、符号量を制御しながら、画質劣化を最小限に抑
えた階層符号化を実現できる。
【0020】請求項4の発明では、請求項2に示した符
号量制御機構を用いながら低域サブバンドを符号化し、
復号した低域サブバンドともとのサブバンドの誤差信号
を求め、高域サブバンド成分とともに、請求項2に示し
た符号量制御機構を用いて符号量制御しながら符号化す
るよう構成したので、各階層では符号量を正確に符号量
を制御しながら、画質劣化を最小限に抑えた階層符号化
を実現できる。
【0021】請求項5の発明では、低域サブバンドを直
交変換によって符号化するとともに、当該符号出力を逆
直交変換を用いながら復号し、当該復号信号と前記符号
化前の低域サブバンドとの差を求め、この差成分を低域
サブバンド誤差成分として、他のサブバンド成分ととも
に符号量制御しながら符号化するようにしたので、JP
EGなど標準仕様の回路素子を利用でき、コストを抑え
ながら符号量制御された符号化を行うことが可能とな
る。
【0022】請求項6の発明では、低域サブバンドを直
交変換によって符号化するとともに、当該符号出力を逆
直交変換を用いながら復号し、当該復号信号と前記符号
化前の低域サブバンドとの差を求め、この差成分を低域
サブバンド誤差成分として、他のサブバンド成分ととも
に請求項2に対応した符号量制御しながら符号化するよ
うにしたので、JPEGなど標準仕様の回路素子を利用
でき、コストを抑えながら正確に符号量制御された符号
化を行うことが可能となる。
【0023】
【実施例】
実施例1.図1は請求項1の発明の一実施例による映像
信号符号化装置を示すブロック図である。図において、
1、2は2次元サブバンド分割回路、3はビット割当決
定回路、4、5、6、7、8、9、10はメモリ回路、
11、12、13、14、15、16、17は帯域信号
量子化器、18は、ディジタル映像信号入力端子、19
はビットストリーム形成回路、20は符号化出力端子、
401、402、403、405、406、407はブ
ロック化回路である。
【0024】次に、その動作を説明する。入力端子18
に与えられたディジタル信号は、2次元サブバンド分割
回路1、2で7つのサブバンドLL1、LH1、HL
1、HH1、LH2、HL2、HH2に分割される。2
次元サブバンド分割回路1、2は図17のように構成さ
れており、水平、垂直両方向に関して2つのサブバンド
に分割する。すべてのサブバンド出力は、ブロック化回
路401、402、403、404、405、406、
407で垂直方向4画素、水平方向4画素からなる小ブ
ロックに区切られた後、ビット割当決定回路3とメモリ
回路4、5、6、7、8、9、10に与えられる。メモ
リ回路4、5、6、7、8、9、10から読み出された
データは帯域信号量子化器11、12、13、14、1
5、16、17で量子化される。帯域量子化器11、1
2、13、14、15、16、17の各出力は、ビット
ストリーム形成回路19においてひとつのビットストリ
ームにまとめられ、出力端子20から伝送路に送り出さ
れる。
【0025】各帯域量子化器11、12、13、14、
15、16、17は例えば図2のように構成される。図
2において、31はゼロ量子化回路、32は4×4画素
8ビットベクトル量子化器、33は2×2画素6ビット
量子化器、34は2×2画素10ビットベクトル量子化
器、35は、ゼロ量子化器31、4×4画素8ビットベ
クトル量子化器32、2×2画素6ビットベクトル量子
化器33、2×2画素10ビットベクトル量子化器34
の出力のうちひとつを切換信号入力端子37から与えら
れる量子化器切換信号に応じて選択して出力端子38か
ら出力する量子化器切換回路である。ここで、4×4画
素8ビットベクトル量子化器32は、水平方向4画素、
垂直方向4画素をひとつのブロックとして、8ビットの
量子化インデックスに置き換えるベクトル量子化器、2
×2画素6ビットベクトル量子化器33は水平方向2画
素、垂直方向2画素をひとつのブロックとして、6ビッ
トの量子化インデックスに置き換えるベクトル量子化
器、2×2画素10ビットベクトル量子化器34は水平
方向2画素、垂直方向2画素をひとつのブロックとし
て、10ビットの量子化インデックスに置き換えるベク
トル量子化器である。また、ゼロ量子化器31は水平方
向4画素、垂直方向4画素からなるブロック内の画素値
をすべて零であることを示すあらかじめ定めたコードを
出力する。なお、ベクトル量子化器32、33、34が
選択された場合、その出力ビット系列に選択されたベク
トル量子化器を識別するあらかじめ定めたコードが付加
されて、それぞれのベクトル量子化器から出力されるよ
う構成されているものとする。以上の帯域信号量子化器
の構成において、量子化器識別のためのコードを除いた
ビットレートは、ゼロ量子化器31では0ビット/画
素、ベクトル量子化器32では0.5ビット/画素、ベ
クトル量子化器33では1.5ビット/画素、ベクトル
量子化器34では2.5ビット/画素となっている。な
お、量子化器切換動作はブロック化回路401〜407
で形成される4×4画素の小ブロック単位で行われるも
のとする。
【0026】一方、ビット割当決定回路3は例えば、図
3のような構成で実現できる。図3において、50、5
1、51、53、54、55、56は分散算出回路、5
7、58、59、60、61、62、63はROM、6
4はパラメータメモリ回路、65、66、67は比較選
択回路、68、69、70および75は減算回路、7
1、72、73は総和算出回路、74はしきい値パラメ
ータ算出回路、76は量子化器選択信号発生回路、7
7、78、79はしきい値設定端子、80、81、8
2、83、84、85、86はサブバンド信号入力端
子、408、409、410、411、412、41
3、414は量子化器選択信号出力端子、88は目標ビ
ットレート設定端子である。
【0027】本ビット割当決定回路3は、下記のような
考えに基づいて動作する。まず、従来例と同様4×4画
素の小ブロックに区切った際に各ブロックの歪Dとビッ
トレートRとのあいだに各ブロックの分散σ2 をパラメ
ータとして、次式の近似が成り立つと仮定する。
【0028】
【数2】
【0029】ここで、1フレームごとに歪パラメータD
p を定め、サブバンドiの全てのブロックにおいて歪が
Wi Dp 以下になるようにする場合を考える。ここで、
Wiはサブバンドごとにその大きさおよび視覚的な重要
度に応じてあらかじめ定めたウエイティングパラメータ
でとする。この場合には、サブバンドiのj番目のブロ
ックに割り当てられるビットレートRijを次式によって
決定すれば良い。
【0030】
【数3】
【0031】つぎに、1フレーム単位でトータルの目標
ビットレートをAt に設定する場合を考える。この場合
には、次の方程式によって歪パラメータDを決定した
後、式3によって各ブロックのビットレートを定めれば
良い。
【0032】
【数4】
【0033】ここで、Nb は1フレーム当たりのブロッ
ク数である。しかしながら、このようにして、ビットレ
ート制約のもとで、各ブロックに割当得るビットレート
を決定すると、分散が小さいブロックでは、割り当てら
れるビットレートが負の値に算出される場合がある。こ
のような場合は、図2に示す帯域信号量子化器内でゼロ
量子化器31を選択すれば実用上問題はないが、合計の
ビットレートが目標値を上回ってしまう。そこで、図3
に示すビット割当決定回路3では、次のような処理を導
入した。まず、各サブバンドのブロック毎に分散を分
散算出回路50、51、52、53、54、55、56
で算出し、ROM57、58、59、60、61、6
2、63で算式に代入して得た値(以下、この値を分
散対数パラメータと称する)に変換した後、パラメータ
メモリ回路64に記憶される。パラメータメモリ回路6
4のデータは二度読み出される。一度目は、パラメータ
メモリ回路64の出力は減算回路68、69、70に入
力される。比較選択回路65、66、67では、入力さ
れるデータすなわち減算回路68、69、70の出力が
正である場合にのみデータを総和算出回路71、72、
73に送る。したがって、総和算出回路91には、分散
対数パラメータがTh0より大きい場合について、分散
対数パラメータとしきい値Th0との差の総和が得られ
る。しきい値Th0はある歪パラメータDp に対する1/
2log2Dp の値に相当しているので、相当する歪パラ
メータでビット割当を行う際のブロック毎のビット割当
が減算回路68に出力されることになる。したがって、
総和算出回路91にはTh0にたいするビット割当の総
和が求められる。同様に、総和算出回路72にはTh1
に対するビット割当の総和、総和算出回路73にはTh
2に対するビット割当の総和が求められることになる。
【0034】しきい値パラメータ算出回路74には、総
和算出回路71、72、73の出力、パラメータTh
0、Th1、Th2および目標ビットレートTbが与え
られ、次のような処理が行われる。例えば、総和算出回
路71の出力に対するビットレートがBr0で総和算出
回路92の出力に対するビットレートがBr1となって
おり、Br0<Tb<Br1の関係が成立していると仮
定する。このとき、目標ビットレートTbとなるしきい
値Thtを、例えば線形補間により、次式で決定する。
【0035】
【数5】
【0036】しきい値パラメータ決定回路74では、上
記のような演算を行い、目標ビットレートを達成するし
きい値Thtを決定し、減算回路75に出力する。減算
回路75では、パラメータメモリ回路64から、二度目
に読み出された対応するブロックのパラメータから、し
きい値パラメータ決定回路74の出力を減算することに
より、各ブロックの目標ビットレートを定め、量子化器
選択信号発生回路76に与えられる。量子化器選択信号
発生回路76では、割当ビットレートに最も近いビット
レートを与える量子化器を選択し、複数の帯域量子化器
それぞれに対して出力端子408、409、410、4
11、412、413、414を介して対応する選択信
号を出力する。
【0037】なお、上記実施例では2次元サブバンド分
割の回数を2回の場合を示したが、さらにサブバンド分
割の回数を増やしても同様の動作を行うことが可能であ
る。
【0038】また、ブロック分割する際のブロックの大
きさは、水平、垂直とも2画素としたが、これに限定す
る必要はなく、任意の整数画素数をとることが可能であ
る。
【0039】さらに、量子化も上記ベクトル量子化器以
外の次元のベクトル量子化器やスカラ量子化器を用いて
も良い。
【0040】実施例2.図4は請求項2の発明の一実施
例による映像信号符号化装置を示すブロック図である。
図において、、図1と同一符号はそれぞれ同一、または
相当部分を示しており、90は図3に示すビット割当決
定回路に一部回路を追加して、図5に示す構成としたビ
ット割当決定回路、91はビットストリーム形成回路1
9の出力のビット数を計数するためのビットカウンタ回
路である。また、図5は、図4に示すブロック図中のビ
ット割当決定回路90の構成を示すもので、図3と同一
符号はそれぞれ同一、または相当部分を示しており、9
2は減算回路75の出力である各ブロックに割り当てら
れるビット数を計数するビットカウンタ回路、93は、
減算回路75の出力と、符号化ビット数入力端子94か
らの入力信号と、ビットカウンタ回路92の出力とを総
合して、ブロック毎の量子化器選択を行う量子化器選択
信号発生回路である。
【0041】次に、実施例2の動作を説明する。図4の
構成は、図1の構成と基本的に同様の動作を行うが、ビ
ットストリーム形成回路19の出力のビット数、すなわ
ち、符号化出力のビット数を符号化される毎にビットカ
ウンタ回路91で計数し、ある時点までに符号化された
ビット数をビット割当決定回路90に与えるように構成
されている。ビット割当決定回路90も、図3に示した
ものと同様のものであるが、ビットカウンタ92である
時点までに減算回路75、すなわち、各ブロックに割り
当てられたビット数を計数しており、その出力を量子化
器選択信号発生回路93に与えている。量子化器選択信
号発生回路93には、減算回路75の出力とビットカウ
ンタ92の出力とともに、図4に示すビットカウンタ9
1の出力が入力端子94を介して与えられている。ここ
で、ビットカウンタ91、92は例えば、フレーム毎に
リセットされるものとする。量子化器選択回路93で
は、ある時点までに実際に符号化されたビット数、すな
わち、入力端子94に与えらた値が、ビットカウンタ9
2の出力値、すなわち、割り当てられたビット数よりも
多い場合には次の量子化器選択動作において、減算回路
75の出力である割当ビット数よりも少ないビットレー
トとなる量子化器が選択されるよう信号を出力し、逆に
入力端子94に与えられる値がビットカウンタ92より
小さい場合には割当ビットレートより大きいビットレー
トとなる量子化器が選択されるよう信号を出力するよう
に構成されているものとする。このように実際に符号化
されたビット数を常に計数し、計算によって求めた割当
ビットレートと比較し、比較結果に依存して、量子化器
の選択を制御することにより、ある時間間隔、例えば1
フレーム期間で発生するデータ量を正確に制御すること
が可能となる。
【0042】実施例3.図6は請求項3の発明の一実施
例による映像信号符号化装置を示すブロック図である。
図において、図1と同一符号はそれぞれ同一、または相
当部分を示しており、95は減算回路、96はデコーダ
回路、97は減算回路95の出力を記憶するメモリ回
路、98は帯域信号量子化器、99は第一のビット割当
決定回路、200は第二のビット割当決定回路、202
は第一のビットストリーム形成回路、201は第二のビ
ットストリーム形成回路、417はブロック化回路、4
18は遅延回路である。図6において、ビット割当決定
回路99、200はサブバンド信号入力端子と量子化器
切換信号出力端子の数が4つに減っていることを除い
て、図3に示すブロック図と全く同様のものを用いるも
のとする。
【0043】次に、実施例3の動作を説明する。入力信
号は図1の場合と同様に二次元サブバンド分割が2回施
され、計7つのバンドに分割される。2次元サブバンド
分割回路1の出力のうち、垂直、水平ともに低域に相当
する成分は、2段目の2次元サブバンド分割回路2でさ
らに2次元サブバンド分割され、図1の場合と同様、ブ
ロック化回路401、402、403、404、40
5、406、407でブロック化された後、メモリ7、
8、9、10に蓄えられるとともに、ビット割当決定回
路99に入力される。ビット割当決定回路99では、あ
らかじめ水平低域かつ垂直低域成分サブバンドに対して
設定したビットレートに符号量を制御するよう帯域信号
量子化器14、15、16、17に対して量子化が行わ
れるタイミングを合わせて量子化器選択信号を出力す
る。帯域信号量子化器14、15、16、17の出力は
ビットストリーム形成回路202で出力信号としてまと
められ、低域成分のビットストリームとして伝送され
る。帯域信号量子化器14、15、16、17の出力は
同時にデコーダ回路96で復号され、減算回路95に出
力される。デコーダ回路96は例えば、図7のように構
成されている。図7において、210、211、21
2、213はベクトル量子化デコーダ回路、214はサ
ブバンド合成回路である。また、図7中のベクトル量子
化器は、図2に示す帯域量子化器に対応して、図8のよ
うに構成される。図8において、220はビットストリ
ーム分離回路、221はゼロデータ発生回路、223は
VQデコーダ1、224はVQデコーダ2、225はV
Qデコーダ3、226は出力信号選択回路である。図9
の入力端子215、216、217、218には、図6
の帯域信号量子化器14、15、16、17の出力が与
えられ、ベクトル量子化デコーダ210、211、21
2、213で復号され、量子化された帯域信号(サブバ
ンド信号)を得る。ベクトル量子化デコーダ210、2
11、212、213はいずれも、図2に示した帯域信
号量子化器の構成に対応して、三つのVQデコーダ回路
を有している。たとえば、VQデコーダ回路a223は
4×4画素8ビットVQの復号を行い、VQデコーダ回
路b224は2×2画素6ビットVQに、またVQデコ
ーダ回路c225は2×2画素10ビットVQに対応し
た復号を行うものとする。また、ゼロデータ発生回路2
21では4×4画素ブロックに対応して、ゼロの値の画
素値を出力するものとする。ビットストリーム分離回路
220では、入力されたビットストリームを量子化イン
デックスと量子化器選択信号とに分離し、量子化インデ
ックスはVQデコーダa223とVQデコーダb224
およびVQデコーダc225に与えられ、一方量子化器
選択信号は出力信号選択回路226に与えられる。出力
信号選択回路226では量子化器選択信号に基づいてゼ
ロデータ発生回路221、VQデコーダ回路a223、
VQデコーダ回路b224、VQデコーダ回路c225
の出力から対応する出力を選択する。すなわち、図2に
示すベクトル量子化器32、33、34のいずれかが選
択された場合には対応するVQデコーダ回路の出力が、
また、ゼロ量子化器31が選択された場合には、ゼロデ
ータ発生回路221の出力が選択されるものとする。図
8のように構成されたベクトル量子化デコーダ210、
211、212、213の出力はサブバンド合成回路2
14で、2次元サブバンド分割回路2に対する逆の操
作、すなわち、サブバンド合成が行われ、2次元サブバ
ンド分割回路1の垂直低域、水平低域のサブバンドに相
当する復号出力が得られる。
【0044】デコーダ回路96の出力は減算回路95に
入力される。減算回路95では2次元サブバンド分割回
路1の垂直低域かつ水平低域に対応するサブバンド成分
をブロック化し、当該成分の上記符号化、復号操作にと
もなう時間遅れを遅延回路408で補正したものから、
デコーダ96の出力を減算して、メモリ回路97に供給
される。ここで、減算回路95からは垂直低域かつ水平
低域に相当するサブバンドの符号化にともなう量子化誤
差が得られる。
【0045】減算回路95の出力は、2次元サブバンド
分割回路1の他のサブバンドとともに、2次元サブバン
ド分割回路2の出力サブバンドと同様の処理で符号化さ
れる。すなわち、2次元サブバンド分割回路1の3つの
高域サブバンド成分と上記低域量子化誤差信号は、ビッ
ト割当決定回路200で選択された量子化器によって、
与えられた目標ビットレートとなるよう符号化が行われ
る。これらの符号化はメモリ回路4、5、6、97およ
び帯域信号量子化器11、12、13、98によってな
され、量子化器出力はビットストリーム形成回路201
で伝送用のビットストリームへ変換される。
【0046】このような構成によれば、入力映像信号の
低域部分のみを独立に一定レートのビットストリームに
符号化することができるので、階層性を持たせた符号化
を実現することができる。また、低域成分を一定レート
で符号化した際に発生する歪を補正するため誤差信号を
他の高域サブバンド成分と同様に符号化、伝送するの
で、もとの映像信号を高域も含めて復号する場合にも低
域成分のみの符号化によって生じた歪による画質劣化を
抑制することが可能である。
【0047】実施例4.図9は請求項4の発明の一実施
例による映像信号符号化装置を示すブロック図である。
図において、図1および図6と同一符号はそれぞれ同
一、または相当部分を示しており、230は第一のビッ
ト割当決定回路、231は第二のビット割当決定回路、
233は第一のビットカウンタ回路、232は第二のビ
ットカウンタ回路である。なお、ビット割当決定回路2
30および231は同等の構成であり、図4に示す構成
で、帯域信号の入力数および帯域信号量子化器切換信号
出力数を4つに限定したものを用いる。
【0048】図9の動作は、基本的には図6と同等であ
り、2次元サブバンド分割回路1の垂直低域かつ水平低
域の成分をまず、独立にあらかじめ定めたビットレート
で符号化し、その後、前記低域成分の誤差と高域成分と
をあらかじめ定めたビットレートで符号化するように構
成されている。ただし、実施例2では、実施例1の構成
に加えて、符号化されたビット数を計数し、算出された
割当ビット数の合計と比較することにより、ビットレー
トを制御する機構を取り入れたように、ビットカウンタ
回路233で前記低域成分の符号化されたビット数を計
数して、ビット割当決定回路230に与え、また、ビッ
トカウンタ232で前記誤差信号と高域信号の符号化ビ
ット数を計数して、ビット割当回路231に与えること
により、それぞれの符号量を正確に制御することを可能
としている。すなわち、前記低域信号の符号化出力であ
るビットストリーム形成回路202の出力をビットカウ
ンタ回路233で計数し、ビット割当決定回路230に
引き渡す。ビット割当決定回路230は、図5に示す構
成をとっており、量子化器選択信号発生回路93では、
割当ビット量を計数するビットカウンタ回路92の出力
と、図9のビットカウンタ回路233の出力とを比較
し、実施例2で説明した方法で量子化器選択信号を発生
する。前記誤差信号および高域信号についても同様に、
ビットカウンタ回路232で符号量を計数し、ビット割
当決定回路231に供給し、ビット割当および符号量制
御を実行する。
【0049】実施例5.図10は請求項4の発明の一実
施例による映像信号符号化装置を示すブロック図であ
る。図において、図1および図6と同一符号はそれぞれ
同一、または相当部分を示しており、240はDCTエ
ンコーダ回路、241はDCTデコーダ回路、242は
DCTエンコーダ240の符号化出力を計数するための
ビットカウンタ回路、243は目標ビットレート設定回
路、244はビット割当決定回路、245はビットスト
リーム形成回路である。
【0050】次に、実施例5の動作を説明する。入力映
像信号は、実施例1と同様、二次元サブバンド分割によ
り、4つのサブバンドに分割される。このうち、垂直方
向低域かつ水平方向低域のサブバンド(以下、空間低域
サブバンドと称する)については、DCTエンコーダ2
40でDCT(離散コサイン変換)をベースとした符号
化がなされる。DCTエンコーダ240には、一般にJ
PEGとして知られているアルゴリズムを用いることが
でき、例えば、図11に示す構成で実現できる。図11
で246は2次元DCTのためのブロックを形成するブ
ロック化回路、247はDCT回路、248は量子化
器、249はジグザグ走査回路、250は可変長符号
器、251はバッファ回路である。ラスタースキャン順
序で入力端子252から入力された信号は、246で例
えば8×8画素の大きさの2次元ブロックに変換され、
DCT回路274でDCT係数に変換される。DCT回
路247から出力されるDCT係数は、量子化器で量子
化された後、図13に示すような順序で一次元に並び換
えられる。ジグザグ走査回路249の出力は、可変長符
号化回路250でハフマン符号等に置き換えられた後、
バッファ回路251に蓄えられる。バッファ回路251
からは、適切なクロックに従って符号化データが読みだ
される。
【0051】DCTエンコーダ回路240から出力はD
CTデコーダ回路241とビットストリーム形成回路2
45に供給される。DCTデコーダ回路241は例え
ば、図12のような構成で実現できる。図12におい
て、259はバッファ回路、258は可変長復号器、2
57はジグザグ走査並び換え回路、256は逆量子化回
路、255は逆DCT回路、254は画素並び換え回路
である。図12では入力端子261から符号化されたデ
ータが入力され、バッファ回路259で一旦蓄えられ
る。バッファ回路259に蓄えられたデータは適当なク
ロックで読みだされ、可変長復号器258で復号され
る。可変長復号器258の出力はジグザグ走査並び換え
回路で2次元画素の8×8の画素構造に並び換えらた
後、逆量子化、逆DCTが施される。逆DCT回路25
5の出力は、画素並び換え回路254で8×8のブロッ
ク構造からラスタースキャン順序に並び換えられる。
【0052】DCTデコーダ回路241の出力は減算回
路95に与えられる。減算回路95では、2次元サブバ
ンド分割回路1の空間低域サブバンド出力をDCTエン
コードおよびデコードに要する時間だけ遅延回路418
で遅らせた信号からDCTデコーダ回路241の出力を
減算して空間低域サブバンド誤差信号を算出し、ブロッ
ク化した後、メモリ回路97およびビット割当決定回路
244に与える。
【0053】また、DCTエンコーダ回路240の出力
はビットカウンタ回路242で計数される。ビットカウ
ンタ回路242は、例えば、フレームの最初からの合計
符号量を示すものとする。ビットカウンタ回路242の
出力は目標ビットレート設定回路243に与えられる。
目標ビットレート設定回路243では、あらかじめ定め
た符号化ビットレートから、DCTエンコーダ240で
既に使用済みのビットレートを差し引いて、前記空間低
域サブバンド誤差信号と高域サブバンド信号の符号化に
使用し得るビットレートを算出して、ビット割当決定回
路244に与える。ビット割当決定回路は図3に示す基
本構成を持っており、目標ビットレート設定回路243
の出力信号が、目標ビットレート設定端子88に加わる
ことを除けば、実施例1で説明した通りの動作を行う。
メモリ回路4、5、6、7に蓄えられた高域サブバンド
信号およびメモリ回路97に蓄えられた空間低域サブバ
ンド誤差信号はそれぞれ帯域信号量子化器11、12、
13、98で、ビット割当決定回路244からの量子化
器選択信号に従って、量子化が行われる。ビットストリ
ーム形成回路245ではDCTエンコーダ回路240の
出力と帯域信号量子化器11、12、13、98の出力
を寄せ集め、伝送すべきビットストリームを形成する。
【0054】実施例6.図14は請求項6の発明の一実
施例による映像信号符号化装置を示すブロック図であ
る。図において、図10と同一符号はそれぞれ同一、ま
たは相当部分を示しており、270はビットカウンタ回
路、271はビット割当決定回路である。
【0055】本実施例は、実施例5の構成にビットカウ
ンタ回路270を付加し、ビット割当決定回路271に
図5の構成のものを用いるようにしたことを除いては実
施例5と同等の構成となっている。ビットカウンタ回路
210では、出力ビットストリームを計数し、ビット割
当決定回路271に計数値を伝達している。ただし、ビ
ットカウンタ回路270ではDCTエンコーダ240の
出力に対応するビットストリームは計数しないものとす
る。ビット割当決定回路271では、目標ビットレート
設定回路243から与えられる目標ビットレートに基づ
き、実施例2で説明した動作で、量子化器選択信号を決
定する。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明では、サブバンド
分割後の信号をブロックに区切り、各ブロックの分散に
基づきブロック毎のビット割当を決定するする際に、符
号化ビットレートが一定になるようビット割当が補正さ
れる構成のビット割当決定手段を導入したので、1フレ
ーム期間などの決められた期間で、画質劣化を引き起こ
すことなく発生符号量を制御できる。
【0057】また、出力符号量を総計しながら符号化を
行い、ブロック毎に割り当てられた符号量の総計と、前
記出力符号量の総計を比較し、この比較結果に基づき、
量子化器の選択を行う機構を導入することにより、さら
に正確な符号量制御を実現できる。
【0058】さらに、サブバンド分割して得た低域成分
のみを上記手法により、一定レートで符号化し、低域成
分の符号化の誤差とサブバンド高域とを別に一定レート
で符号化することにより、いわゆる階層符号化を実現で
きる。
【0059】また、低域成分の符号化にJPEG等のD
CTエンコーダを用いることにより、標準化されたアル
ゴリズムに基づく集積回路を使用することが可能にな
り、コストの削減を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による映像信号符号
化装置を示すブロック図である。
【図2】帯域信号量子化器の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の実施例1におけるビット割当決定回路
のブロック図である。
【図4】請求項2の発明の一実施例による映像信号符号
化装置を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例2におけるビット割当決定回路
のブロック図である。
【図6】請求項3の発明の一実施例による映像信号符号
化装置を示すブロック図である。
【図7】デコーダ回路の構成を示すブロック図である。
【図8】ベクトル量子化デコーダ回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】請求項4の発明の一実施例による映像信号符号
化装置を示すブロック図である。
【図10】請求項5の発明の一実施例による映像信号符
号化装置を示すブロック図である。
【図11】DCTによる符号化器の構成を示すブロック
図である。
【図12】DCTによる符号化器で符号化されたデータ
の復号器の構成を示す図である。
【図13】1DCTブロック内のデータをジグザグ走査
する際の走査順序を示す図である。
【図14】請求項6の発明の一実施例による映像信号符
号化装置を示すブロック図である。
【図15】従来の多段量子化器の構成を示すブロック図
である。
【図16】従来のサブバンド分割の状態を示すスペクト
ル図である。
【図17】2次元サブバンド分割回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図18】2次元サブバンド分割時の分割状態を示すス
ペクトル図である。
【符号の説明】
1、2 2次元サブバンド分割回路 4乃至10、97 メモリ回路 401乃至407 ブロック化回路 11乃至17 帯域信号量子化器 50乃至56 分散算出回路 57乃至63 ROM 68、69、70、75、95 減算回路 64 パラメータメモリ回路 65、66、67 比較選択回路 71、72、73 総和算出回路 74 しきい値パラメータ算出回路 76、93 量子化器選択信号発生回路 91、92、232、233、242、270 ビット
カウンタ回路 96 デコーダ回路 240 DCTエンコーダ回路 241 DCTデコーダ回路 19、201、202、245 ビットストリーム形成
回路
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル化された映像信号データを圧
    縮、符号化する映像信号符号化装置において、入力映像
    信号を複数の周波数帯域に分割するサブバンド分割手段
    と、該サブバンド分割手段出力をサブバンド毎に複数の
    小ブロックに分割するブロック化手段と、ブロック化さ
    れたデータを記憶するブロックデータ記憶手段と、複数
    の量子化器から構成された帯域器信号量子化手段と、ブ
    ロック毎に分散を算出するブロック分散算出手段と、該
    ブロック分散算出手段で得られたブロック毎の分散をあ
    らかじめ定めた関係に従ってブロック毎の符号量割当を
    決定するためのパラメータに変換する数値変換手段と、
    前記分散から求めたパラメータを一時的に記憶するパラ
    メータ記憶手段と、前記パラメータ記憶手段から読みだ
    された値から、あらかじめ定めた定数を減ずる第一の減
    算手段と、第一の減算手段の出力が負でないときのみ入
    力値を出力に伝達するデータ比較選択手段と、前記比較
    選択手段の出力の総和を算出する複数の総和算出手段
    と、前記複数の総和算出手段の出力に基づき一定期間毎
    に更新される定数であるしきい値パラメータを決定する
    しきい値パラメータ算出手段と、前記パラメータ記憶手
    段から読みだされるパラメータからしきい値パラメータ
    算出手段の出力であるしきい値パラメータを減算してブ
    ロック毎の割当ビットレートを算出する第二の減算手段
    と、当該第二の減算手段の出力に基づき前記帯域信号量
    子化器を構成する複数の量子化器のうちのひとつを選択
    するための量子化器選択信号を出力する量子化器選択信
    号発生手段と、複数の帯域信号量子化器の出力をひとつ
    のビットストリームに合成するビットストリーム合成手
    段を有することを特徴とする映像信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像信号符号化装置に
    おいて、ビットストリーム形成回路の出力のビット数を
    計数する第一のビット数計数手段と、第二の減算手段の
    出力であるブロック毎の割当ビットレートに基づき合計
    割当ビット数を計数する第二のビット数計数手段と、第
    一のビット計数手段の出力と第二のビット数計数手段の
    出力とブロック毎の割当ビットレートを総合して、量子
    化器選択信号を決定する量子化器選択信号発生手段とを
    有することを特徴とする映像信号符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の映像信号符号化装置に
    おいて、帯域量子化器の出力信号の一部をデコードする
    復号手段と、当該復号手段出力に対応する符号化前のも
    との信号から、前記復号手段出力を減算して、誤差信号
    を形成する誤差信号形成手段を設けたことを特徴とする
    映像信号符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の映像信号符号化装置に
    おいて、帯域量子化器の出力信号の一部をデコードする
    復号手段と、当該復号手段出力に対応する符号化前のも
    との信号から、前記復号手段出力を減算して、誤差信号
    を形成する誤差信号形成手段を設けたことを特徴とする
    映像信号符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の映像信号符号化装置に
    おいて、サブバンドの一部を直交変換を用いて符号化す
    る直交変換符号化手段と、前記直交変換符号化手段の出
    力を復号する直交変換復号手段と、直交変換符号化され
    るもとの信号から前記直交変換復号手段の出力を減算し
    て、サブバンド誤差信号を形成する誤差信号形成手段を
    設けたことを特徴とする映像信号符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の映像信号符号化装置に
    おいて、サブバンドの一部を直交変換を用いて符号化す
    る直交変換符号化手段と、前記直交変換符号化手段の出
    力を復号する直交変換復号手段と、直交変換符号化され
    るもとの信号から前記直交変換復号手段の出力を減算し
    て、サブバンド誤差信号を形成する誤差信号形成手段を
    設けたことを特徴とする映像信号符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100828353B1 (ko) * 2003-02-05 2008-05-08 삼성전자주식회사 영상 블록 분할 방법 및 그 장치
JP2009510934A (ja) * 2005-09-27 2009-03-12 クゥアルコム・インコーポレイテッド ウェーブレット変換マルチメディア符号化における補間技術

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