JPH0631888A - ポリエステルフィルム被覆化粧板 - Google Patents
ポリエステルフィルム被覆化粧板Info
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- JPH0631888A JPH0631888A JP18911092A JP18911092A JPH0631888A JP H0631888 A JPH0631888 A JP H0631888A JP 18911092 A JP18911092 A JP 18911092A JP 18911092 A JP18911092 A JP 18911092A JP H0631888 A JPH0631888 A JP H0631888A
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- polyester film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐湿性の優れた化粧板を提供する。
【構成】 ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂および
ポリエステル系樹脂から選ばれる少なくとも一種の樹脂
を含有する層を有するポリエステルフィルムの該層上
に、ジアリルフタレート樹脂溶液を塗布または含浸させ
た化粧紙を積層し、さらに該化粧紙上に板状基材を積層
してなるポリエステルフィルム被覆化粧板。
ポリエステル系樹脂から選ばれる少なくとも一種の樹脂
を含有する層を有するポリエステルフィルムの該層上
に、ジアリルフタレート樹脂溶液を塗布または含浸させ
た化粧紙を積層し、さらに該化粧紙上に板状基材を積層
してなるポリエステルフィルム被覆化粧板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具や建材に用いられ
るジアリルフタレート化粧板に関する。
るジアリルフタレート化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、絵柄の印刷を施したチタン紙にジアリルフタレート
樹脂溶液を塗布または含浸させた化粧紙を板状基材の上
に重ね、加熱加圧しジアリルフタレート樹脂を硬化させ
ることによって、ジアリルフタレート化粧板が製造され
ている。この化粧板は、紙の繊維の一部が、ジアリルフ
タレート樹脂層よりも上に、つまり化粧板の表面に出て
いるため、水分が化粧紙内部にしみ込んでしまい、耐湿
性に劣る欠点があった。
来、絵柄の印刷を施したチタン紙にジアリルフタレート
樹脂溶液を塗布または含浸させた化粧紙を板状基材の上
に重ね、加熱加圧しジアリルフタレート樹脂を硬化させ
ることによって、ジアリルフタレート化粧板が製造され
ている。この化粧板は、紙の繊維の一部が、ジアリルフ
タレート樹脂層よりも上に、つまり化粧板の表面に出て
いるため、水分が化粧紙内部にしみ込んでしまい、耐湿
性に劣る欠点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、ある特定の構成からなる化粧
板が耐湿性に優れることを見いだし、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明の要旨は、ポリウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂およびポリエステル系樹脂から選
ばれる少なくとも一種の樹脂を含有する層を有するポリ
エステルフィルムの該層上に、ジアリルフタレート樹脂
溶液を塗布または含浸させた化粧紙を積層し、さらに該
化粧紙上に板状基材を積層してなるポリエステルフィル
ム被覆化粧板に存する。
に鑑み鋭意検討した結果、ある特定の構成からなる化粧
板が耐湿性に優れることを見いだし、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明の要旨は、ポリウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂およびポリエステル系樹脂から選
ばれる少なくとも一種の樹脂を含有する層を有するポリ
エステルフィルムの該層上に、ジアリルフタレート樹脂
溶液を塗布または含浸させた化粧紙を積層し、さらに該
化粧紙上に板状基材を積層してなるポリエステルフィル
ム被覆化粧板に存する。
【0004】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける板状基材としては、合板、パーチクルボードなど
の木質の板材、石こうボード、石こうスラグボードなど
の石こう系板材、パルプセメント板、石綿セメント板、
木片セメント板、ガラス繊維強化コンクリート板、軽量
発泡コンクリート板などのセメント系板材、ケイ酸カル
シウム板、石綿スレート板、陶磁器板、ガラス板などの
セラミック板、鉄板、亜鉛メッキ鋼板、銅板、アルミニ
ウム板、ホーローびき鉄板などの金属板などが挙げられ
る。
おける板状基材としては、合板、パーチクルボードなど
の木質の板材、石こうボード、石こうスラグボードなど
の石こう系板材、パルプセメント板、石綿セメント板、
木片セメント板、ガラス繊維強化コンクリート板、軽量
発泡コンクリート板などのセメント系板材、ケイ酸カル
シウム板、石綿スレート板、陶磁器板、ガラス板などの
セラミック板、鉄板、亜鉛メッキ鋼板、銅板、アルミニ
ウム板、ホーローびき鉄板などの金属板などが挙げられ
る。
【0005】本発明における化粧紙としては、坪量が5
0〜150g/m2 程度のチタン紙に必要に応じ絵柄印
刷を施した後、ジアリルフタレート樹脂溶液を塗布また
は含浸し、乾燥したものが挙げられる。本発明で用いる
ジアリルフタレート樹脂溶液としては、例えばジアリル
フタレートプレポリマーにジアリルフタレートモノマ
ー、重合開始剤、離型剤、重合禁止剤、有機溶剤などを
加えてつくられるものが挙げられる。
0〜150g/m2 程度のチタン紙に必要に応じ絵柄印
刷を施した後、ジアリルフタレート樹脂溶液を塗布また
は含浸し、乾燥したものが挙げられる。本発明で用いる
ジアリルフタレート樹脂溶液としては、例えばジアリル
フタレートプレポリマーにジアリルフタレートモノマ
ー、重合開始剤、離型剤、重合禁止剤、有機溶剤などを
加えてつくられるものが挙げられる。
【0006】本発明でいうポリエステルとはテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸のような芳
香族ジカルボン酸またはそのエステルとエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールのようなグリコールとを重縮合させて製造
されるポリエステルである。
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸のような芳
香族ジカルボン酸またはそのエステルとエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノールのようなグリコールとを重縮合させて製造
されるポリエステルである。
【0007】これらの酸成分とグリコール成分とから成
るポリエステルは、通常行われている方法を任意に採用
して製造することができる。例えば、芳香族ジカルボン
酸の低級アルキルエステルとグリコールとの間でエステ
ル交換反応を行わせるか、あるいは芳香族ジカルボン酸
とグリコールとを直接エステル化させて、実質的に芳香
族ジカルボン酸のビスグリコールエステル、またはその
低重合体を形成させ、次いでこれを減圧下240℃以上
の温度で重縮合させる方法が採用される。この際、通常
の触媒、安定剤、各種添加剤等は任意に使用することが
できる。
るポリエステルは、通常行われている方法を任意に採用
して製造することができる。例えば、芳香族ジカルボン
酸の低級アルキルエステルとグリコールとの間でエステ
ル交換反応を行わせるか、あるいは芳香族ジカルボン酸
とグリコールとを直接エステル化させて、実質的に芳香
族ジカルボン酸のビスグリコールエステル、またはその
低重合体を形成させ、次いでこれを減圧下240℃以上
の温度で重縮合させる方法が採用される。この際、通常
の触媒、安定剤、各種添加剤等は任意に使用することが
できる。
【0008】かかるポリエステルの代表例としては、ポ
リ(エチレンテレフタレート)やポリ(エチレンナフタ
レート)あるいはポリ(シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート)等が挙げられる。このポリエステルはホモ
ポリマーであってもよく、第三成分を少量共重合したポ
リマーであっても、また、これらのポリエステルを混合
したものであってもよい。また、ポリエステルフィルム
には、各種安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、酸化防
止剤および可塑剤などが添加されていてもよい。
リ(エチレンテレフタレート)やポリ(エチレンナフタ
レート)あるいはポリ(シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート)等が挙げられる。このポリエステルはホモ
ポリマーであってもよく、第三成分を少量共重合したポ
リマーであっても、また、これらのポリエステルを混合
したものであってもよい。また、ポリエステルフィルム
には、各種安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、酸化防
止剤および可塑剤などが添加されていてもよい。
【0009】本発明で用いるポリエステルフィルムとし
ては、少なくとも一軸配向させたものが通常用いられ、
成形加工性、機械的強度や寸法安定性などの点で二軸配
向させたものが好ましい。ポリエステルフィルムの厚み
は、通常5〜200μmのものが用いられるが、好まし
くは10〜100μmのものであり、フィルムの厚みが
5μm未満の場合は機械的強度が、不足するようになる
傾向がある。また、フィルムの厚みが200μmを越え
ると加工性が低下することがある。
ては、少なくとも一軸配向させたものが通常用いられ、
成形加工性、機械的強度や寸法安定性などの点で二軸配
向させたものが好ましい。ポリエステルフィルムの厚み
は、通常5〜200μmのものが用いられるが、好まし
くは10〜100μmのものであり、フィルムの厚みが
5μm未満の場合は機械的強度が、不足するようになる
傾向がある。また、フィルムの厚みが200μmを越え
ると加工性が低下することがある。
【0010】本発明でポリエステルフィルム上に設けら
れる樹脂層は、ポリエステルフィルムと化粧紙との密着
性を改善するために必要であり、樹脂層は、ウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂、およびポリエステル系樹脂から
選ばれる少なくとも一種の樹脂を含有するものである。
これらの樹脂の含有量は、50〜100wt%の範囲が
好ましい。
れる樹脂層は、ポリエステルフィルムと化粧紙との密着
性を改善するために必要であり、樹脂層は、ウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂、およびポリエステル系樹脂から
選ばれる少なくとも一種の樹脂を含有するものである。
これらの樹脂の含有量は、50〜100wt%の範囲が
好ましい。
【0011】また、表面改質層には必要に応じて、架橋
剤、無機系粒子、有機系粒子、潤滑剤、消泡剤、増粘
剤、帯電防止剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、発泡剤、染料、顔料、界面活性剤、難燃剤などを含
有していてもよい。ポリエステルフィルム上に樹脂層を
設ける方法としては、押出し積層する方法もあるが、一
般的には、前述の樹脂を水あるいは溶剤などに溶解ある
いは分散させて塗布液を調製し、これをポリエステルフ
ィルムに塗布する方法が挙げられる。
剤、無機系粒子、有機系粒子、潤滑剤、消泡剤、増粘
剤、帯電防止剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、発泡剤、染料、顔料、界面活性剤、難燃剤などを含
有していてもよい。ポリエステルフィルム上に樹脂層を
設ける方法としては、押出し積層する方法もあるが、一
般的には、前述の樹脂を水あるいは溶剤などに溶解ある
いは分散させて塗布液を調製し、これをポリエステルフ
ィルムに塗布する方法が挙げられる。
【0012】ポリエステルフィルムに塗布する方法とし
ては、原崎勇次著、槇書店、1979年発行、「コーテ
ィング方式」に示されるリバースロールコーター、グラ
ビアコーター、ロッドコーター、エアドクターコーター
あるいはこれら以外の塗布装置を用いて、二軸延伸ポリ
エステルフィルム製造工程外で塗布液を塗布する方法、
さらに好ましくは、フィルム製造工程内で塗布する方法
が挙げられる。フィルム製造工程内で塗布する方法とし
ては、ポリエステル未延伸フィルムに塗布液を塗布し、
逐次あるいは、同時に二軸延伸する方法、一軸延伸され
たポリエステルフィルムに塗布し、さらに先の一軸延伸
方向と直角の方向に延伸する方法、あるいは二軸延伸ポ
リエステルフィルムに塗布し、さらに横および/または
縦方向に延伸する方法などがある。
ては、原崎勇次著、槇書店、1979年発行、「コーテ
ィング方式」に示されるリバースロールコーター、グラ
ビアコーター、ロッドコーター、エアドクターコーター
あるいはこれら以外の塗布装置を用いて、二軸延伸ポリ
エステルフィルム製造工程外で塗布液を塗布する方法、
さらに好ましくは、フィルム製造工程内で塗布する方法
が挙げられる。フィルム製造工程内で塗布する方法とし
ては、ポリエステル未延伸フィルムに塗布液を塗布し、
逐次あるいは、同時に二軸延伸する方法、一軸延伸され
たポリエステルフィルムに塗布し、さらに先の一軸延伸
方向と直角の方向に延伸する方法、あるいは二軸延伸ポ
リエステルフィルムに塗布し、さらに横および/または
縦方向に延伸する方法などがある。
【0013】上述の延伸工程は、好ましくは60〜13
0℃で行われ、延伸倍率は、面積倍率で少なくとも4倍
以上、好ましくは6〜20倍である。延伸されたフィル
ムは150〜250℃で熱処理される。さらに、熱処理
の最高温度ゾーンおよび/または熱処理出口のクーリン
グゾーンにて縦方向および横方向に0.2〜10%弛緩
することが好ましい。特に、60〜130℃でロール延
伸法により2〜6倍延伸された一軸延伸ポリエステルフ
ィルムに塗布液を塗布し、必要に応じ乾燥を施し、ポリ
エステル一軸延伸フィルムを直ちに先の延伸方向とは直
角方向に80〜130℃で2〜6倍に延伸し、150〜
250℃で1〜600秒間熱処理を行う方法が好まし
い。
0℃で行われ、延伸倍率は、面積倍率で少なくとも4倍
以上、好ましくは6〜20倍である。延伸されたフィル
ムは150〜250℃で熱処理される。さらに、熱処理
の最高温度ゾーンおよび/または熱処理出口のクーリン
グゾーンにて縦方向および横方向に0.2〜10%弛緩
することが好ましい。特に、60〜130℃でロール延
伸法により2〜6倍延伸された一軸延伸ポリエステルフ
ィルムに塗布液を塗布し、必要に応じ乾燥を施し、ポリ
エステル一軸延伸フィルムを直ちに先の延伸方向とは直
角方向に80〜130℃で2〜6倍に延伸し、150〜
250℃で1〜600秒間熱処理を行う方法が好まし
い。
【0014】本方法によるならば、延伸と同時に塗布層
の乾燥が可能になると共に塗布層の厚さを延伸倍率に応
じて薄くすることができ、ポリエステルフィルム基材と
して好適なフィルムを比較的安価に製造できる。上述の
フィルム製造工程内で塗布する場合には水性の塗布液を
用いることが好ましい。ここでいう水性の塗布液とは、
安全性や衛生性の点から水を主たる媒体として用いるも
のであり、例えば、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂を界面活性剤などによって強制
分散化させたものが挙げられるが、好ましくはポリエー
テル類、水酸基のような非イオン性親水性成分あるいは
四級アンモニウム塩などのようなイオン性親水基、さら
に好ましくは、スルホン酸、カルボン酸のようなアニオ
ン性基を有する水溶性または水分散性の樹脂からなる塗
布液を使用するのがよい。
の乾燥が可能になると共に塗布層の厚さを延伸倍率に応
じて薄くすることができ、ポリエステルフィルム基材と
して好適なフィルムを比較的安価に製造できる。上述の
フィルム製造工程内で塗布する場合には水性の塗布液を
用いることが好ましい。ここでいう水性の塗布液とは、
安全性や衛生性の点から水を主たる媒体として用いるも
のであり、例えば、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂を界面活性剤などによって強制
分散化させたものが挙げられるが、好ましくはポリエー
テル類、水酸基のような非イオン性親水性成分あるいは
四級アンモニウム塩などのようなイオン性親水基、さら
に好ましくは、スルホン酸、カルボン酸のようなアニオ
ン性基を有する水溶性または水分散性の樹脂からなる塗
布液を使用するのがよい。
【0015】アニオン性基を有する樹脂とは、アニオン
性基を有する化合物をグラフト重合等の共重合等により
樹脂に結合させたものであり、その成分はスルホン酸、
カルボン酸、リン酸及びそれらのリチウム塩、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等から適宜選択され
る。かかるアニオン性基の樹脂固形分に対する割合は、
0.05〜8重合%の範囲が好ましい。アニオン性基量
が0.05重量%未満では、樹脂の水溶性あるいは水分
散性が悪くなることがあり、アニオン性基量が8重量%
を越えると、塗布層の耐水性が劣ったり、吸湿してフィ
ルムが相互に固着(ブロッキング)したりすることがあ
る。
性基を有する化合物をグラフト重合等の共重合等により
樹脂に結合させたものであり、その成分はスルホン酸、
カルボン酸、リン酸及びそれらのリチウム塩、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等から適宜選択され
る。かかるアニオン性基の樹脂固形分に対する割合は、
0.05〜8重合%の範囲が好ましい。アニオン性基量
が0.05重量%未満では、樹脂の水溶性あるいは水分
散性が悪くなることがあり、アニオン性基量が8重量%
を越えると、塗布層の耐水性が劣ったり、吸湿してフィ
ルムが相互に固着(ブロッキング)したりすることがあ
る。
【0016】本発明で用いる塗布液が、水を主たる媒体
とする場合、水への分散を改良する目的あるいは造膜性
能を改良する目的で少量の有機溶剤を含んでいてもよ
い。有機溶剤を水と混合して使用する場合、水に溶解す
る範囲で使用することが好ましい。有機溶剤としては、
イソプロピルアルコール、エチルアルコール等のアルコ
ール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール等
のジオール類、エチルセロソルブ、n−ブチルセロソル
ブ等のグリコール誘導体、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、N−メチルピロリドン等
のアミド類が挙げられるが、これらに限られるものでは
ない。有機溶剤は、単独で用いてもよいが、必要に応じ
て2種以上の有機溶剤を併用してもよい。
とする場合、水への分散を改良する目的あるいは造膜性
能を改良する目的で少量の有機溶剤を含んでいてもよ
い。有機溶剤を水と混合して使用する場合、水に溶解す
る範囲で使用することが好ましい。有機溶剤としては、
イソプロピルアルコール、エチルアルコール等のアルコ
ール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール等
のジオール類、エチルセロソルブ、n−ブチルセロソル
ブ等のグリコール誘導体、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、N−メチルピロリドン等
のアミド類が挙げられるが、これらに限られるものでは
ない。有機溶剤は、単独で用いてもよいが、必要に応じ
て2種以上の有機溶剤を併用してもよい。
【0017】本発明の樹脂層で用いるポリエステル系樹
脂を構成する成分としては、下記のような多価カルボン
酸および多価ヒドロキシ化合物を例示できる。すなわ
ち、多価カルボン酸としては、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、グルタル酸、
コハク酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,
3−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、オルトフタル酸、無水フタル酸、4,4′−
ジフェニルジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2−カリウム
スルホンテレフタル酸、5−ソジウムスルホイソフタル
酸、2−ソジウムスルホテレフタル酸、トリメリット
酸、トリメシン酸、無水トリメリット酸、トリメリット
酸モノカリウム塩およびそれらのエステル形成性誘導体
等を用いることができ、多価ヒドロキシ化合物として
は、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,
5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、p−キシレングリコール、ビスフェノールA−
エチレングリコール付加物、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ポリテトラメチレンオキシドグリコール、ジメチロ
ールプロピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ジメチロールエチルスルホン酸ナトリウム、ジメチ
ロールプロピオン酸カリウム等を用いることができる。
脂を構成する成分としては、下記のような多価カルボン
酸および多価ヒドロキシ化合物を例示できる。すなわ
ち、多価カルボン酸としては、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、グルタル酸、
コハク酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,
3−シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、オルトフタル酸、無水フタル酸、4,4′−
ジフェニルジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2−カリウム
スルホンテレフタル酸、5−ソジウムスルホイソフタル
酸、2−ソジウムスルホテレフタル酸、トリメリット
酸、トリメシン酸、無水トリメリット酸、トリメリット
酸モノカリウム塩およびそれらのエステル形成性誘導体
等を用いることができ、多価ヒドロキシ化合物として
は、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,
5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、p−キシレングリコール、ビスフェノールA−
エチレングリコール付加物、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ポリテトラメチレンオキシドグリコール、ジメチロ
ールプロピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ジメチロールエチルスルホン酸ナトリウム、ジメチ
ロールプロピオン酸カリウム等を用いることができる。
【0018】これらの化合物の中から、適宜それぞれ1
つ以上を選択し、常法の重縮合反応によりポリエステル
系樹脂を合成する。なお、上記のほか、特開平1−16
5633号公報に記載されている、いわゆるアクリルグ
ラフトポリエステルや、ポリエステルポリオールをイソ
シアネートで鎖延長したポリエステルポリウレタン等の
ポリエステル成分を有する複合高分子も本発明のポリエ
ステル系樹脂に含まれる。
つ以上を選択し、常法の重縮合反応によりポリエステル
系樹脂を合成する。なお、上記のほか、特開平1−16
5633号公報に記載されている、いわゆるアクリルグ
ラフトポリエステルや、ポリエステルポリオールをイソ
シアネートで鎖延長したポリエステルポリウレタン等の
ポリエステル成分を有する複合高分子も本発明のポリエ
ステル系樹脂に含まれる。
【0019】本発明で用いるポリエステル系樹脂は、前
記のものの中でも特に主として2価カルボン酸、2価ヒ
ドロキシル化合物からなり、アニオン性基を有する2価
カルボン酸を100モノマーユニット当たり少なくとも
1個有するものが好ましい。本発明で言うポリウレタン
系樹脂の主要な構成成分は、イソシアネート、ポリオー
ル、鎖長延長剤、架橋剤等である。
記のものの中でも特に主として2価カルボン酸、2価ヒ
ドロキシル化合物からなり、アニオン性基を有する2価
カルボン酸を100モノマーユニット当たり少なくとも
1個有するものが好ましい。本発明で言うポリウレタン
系樹脂の主要な構成成分は、イソシアネート、ポリオー
ル、鎖長延長剤、架橋剤等である。
【0020】イソシアネートの例としては、トリレンジ
イソシアネート、フェニレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート等がある。ポリオールの例
としては、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシ
プロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリ
コールのようなポリエーテル類、ポリエチレンアジペー
ト、ポリエチレン−ブチレンアジペート、ポリカプロラ
クトンのようなポリエステル類、アクリル系ポリオー
ル、ひまし油等がある。
イソシアネート、フェニレンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート等がある。ポリオールの例
としては、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシ
プロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリ
コールのようなポリエーテル類、ポリエチレンアジペー
ト、ポリエチレン−ブチレンアジペート、ポリカプロラ
クトンのようなポリエステル類、アクリル系ポリオー
ル、ひまし油等がある。
【0021】鎖長延長剤、あるいは架橋剤の例として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリメチロールプロパン、ヒドラジ
ン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノ
ジシクロヘキシルメタン、水等がある。アニオン性基を
有するポリウレタン系樹脂は、ポリウレタン形成成分で
あるポリオール、ポリイソシアネート化合物、鎖長延長
剤等にアニオン性基を有する化合物を用いる方法、生成
したポリウレタンの未反応イソシアネート基とアニオン
性基を有する化合物を反応させる方法、ポリウレタンの
活性水素を有する基と特定の化合物を反応させる方法等
を用いて製造できる。
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリメチロールプロパン、ヒドラジ
ン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、4,
4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノ
ジシクロヘキシルメタン、水等がある。アニオン性基を
有するポリウレタン系樹脂は、ポリウレタン形成成分で
あるポリオール、ポリイソシアネート化合物、鎖長延長
剤等にアニオン性基を有する化合物を用いる方法、生成
したポリウレタンの未反応イソシアネート基とアニオン
性基を有する化合物を反応させる方法、ポリウレタンの
活性水素を有する基と特定の化合物を反応させる方法等
を用いて製造できる。
【0022】ポリウレタン樹脂の一部にアニオン性基を
有する化合物としては、例えば芳香族イソシアネート化
合物をスルホン化する方法で得られる化合物、ジアミノ
カルボン酸塩、アミノアルコール類の硫酸エステル塩等
を挙げることができる。ポリウレタンの未反応のイソシ
アネート基とアニオン性基を有する化合物とを反応させ
る方法としては、例えば重亜硫酸塩、アミノスルホン酸
またはその塩類、アミノカルボン酸またはその塩類、ア
ミノアルコール類の硫酸エステルまたはその塩類、ヒド
ロキシ酢酸またはその塩類等を用いる方法を挙げること
ができる。
有する化合物としては、例えば芳香族イソシアネート化
合物をスルホン化する方法で得られる化合物、ジアミノ
カルボン酸塩、アミノアルコール類の硫酸エステル塩等
を挙げることができる。ポリウレタンの未反応のイソシ
アネート基とアニオン性基を有する化合物とを反応させ
る方法としては、例えば重亜硫酸塩、アミノスルホン酸
またはその塩類、アミノカルボン酸またはその塩類、ア
ミノアルコール類の硫酸エステルまたはその塩類、ヒド
ロキシ酢酸またはその塩類等を用いる方法を挙げること
ができる。
【0023】ポリウレタンの活性水素を有する基と特定
の化合物を反応させる方法としては、例えばジカルボン
酸無水物、テトラカルボン酸無水物、サルトン、ラクト
ン、エポキシカルボン酸、エポキシスルホン酸、2,4
−ジオキソーオキサゾリジン、イサト酸無水物、ホスト
ン、硫酸カルビン酸等の塩が他の基または開環後に塩を
生成できる基を示す3員環から7員環の環式化合物を用
いる方法を挙げることができる。
の化合物を反応させる方法としては、例えばジカルボン
酸無水物、テトラカルボン酸無水物、サルトン、ラクト
ン、エポキシカルボン酸、エポキシスルホン酸、2,4
−ジオキソーオキサゾリジン、イサト酸無水物、ホスト
ン、硫酸カルビン酸等の塩が他の基または開環後に塩を
生成できる基を示す3員環から7員環の環式化合物を用
いる方法を挙げることができる。
【0024】本発明で用いるポリウレタン系樹脂として
は、前記のものの中でも特にポリオール、ポリイソシア
ネート、反応性水素原子を有する鎖長延長剤、イソシア
ネート基と反応する基およびアニオン性基を少なくとも
100モノマーユニット当たり1個有する化合物からな
るものが好ましい。本発明で言うアクリル系樹脂として
は、アルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレ
ートを主要な成分とするものが好ましく、より具体的に
は該成分が30〜90モル%を占め残りの成分がこれら
と共重合可能で、且つ官能基を有するアクリル単量体成
分またはビニル単量体成分である水溶性あるいは水分散
性の樹脂が好ましい。
は、前記のものの中でも特にポリオール、ポリイソシア
ネート、反応性水素原子を有する鎖長延長剤、イソシア
ネート基と反応する基およびアニオン性基を少なくとも
100モノマーユニット当たり1個有する化合物からな
るものが好ましい。本発明で言うアクリル系樹脂として
は、アルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレ
ートを主要な成分とするものが好ましく、より具体的に
は該成分が30〜90モル%を占め残りの成分がこれら
と共重合可能で、且つ官能基を有するアクリル単量体成
分またはビニル単量体成分である水溶性あるいは水分散
性の樹脂が好ましい。
【0025】ここで言う官能基とは、具体的にはカルボ
キシル基またはその塩、酸無水物基、スルホン酸基また
はその塩、アミド基又はアルキロール化されたアミド
基、アミノ基、置換アミノ基またはアルキロール化され
たアミノ基あるいはそれらの塩、水酸基、エポキシ基等
である。これらの基は樹脂中に二種類以上含有されてい
てもよい。
キシル基またはその塩、酸無水物基、スルホン酸基また
はその塩、アミド基又はアルキロール化されたアミド
基、アミノ基、置換アミノ基またはアルキロール化され
たアミノ基あるいはそれらの塩、水酸基、エポキシ基等
である。これらの基は樹脂中に二種類以上含有されてい
てもよい。
【0026】なお、アルキルアクリレートおよびアルキ
ルメタクリレートのアルキル基の例としては、メチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、ス
テアリル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。アルキ
ルアクリレートあるいはアクリルメタクリレートと共重
合し得る官能基を有するビニル系単量体としては、反応
性官能基、自己架橋性官能基、親水性基等の官能基を有
する下記の化合物類が使用できる。
ルメタクリレートのアルキル基の例としては、メチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、ス
テアリル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。アルキ
ルアクリレートあるいはアクリルメタクリレートと共重
合し得る官能基を有するビニル系単量体としては、反応
性官能基、自己架橋性官能基、親水性基等の官能基を有
する下記の化合物類が使用できる。
【0027】すなわち、カルボキシル基またはその塩、
あるいは酸無水物基を有する化合物としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、これらの
カルボン酸のナトリウム等との金属塩、アンモニウム塩
あるいは無水マレイン酸等が挙げられる。スルホン酸基
またはその塩を有する化合物としては、ビニルスルホン
酸、スチレンスルホン酸、これらのスルホン酸のナトリ
ウム等との金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
あるいは酸無水物基を有する化合物としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、これらの
カルボン酸のナトリウム等との金属塩、アンモニウム塩
あるいは無水マレイン酸等が挙げられる。スルホン酸基
またはその塩を有する化合物としては、ビニルスルホン
酸、スチレンスルホン酸、これらのスルホン酸のナトリ
ウム等との金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
【0028】アミド基あるいはアルキロール化されたア
ミド基を有する化合物としては、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、メチロー
ル化アクリルアミド、メチロール化メタクリルアミド、
ウレイドビニルエーテル、β−ウレイドイソブチルビニ
ルエーテル、ウレイドエチルアクリレート等が挙げられ
る。
ミド基を有する化合物としては、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、メチロー
ル化アクリルアミド、メチロール化メタクリルアミド、
ウレイドビニルエーテル、β−ウレイドイソブチルビニ
ルエーテル、ウレイドエチルアクリレート等が挙げられ
る。
【0029】アミノ基またはアルキロール化されたアミ
ノ基あるいはそれらの塩を有する化合物としては、ジエ
チルアミノエチルビニルエーテル、2−アミノブチルビ
ニルエーテル、3−アミノプロピルビニルエーテル、2
−アミノブチルビニルエーテル、ジメチルアミノエチル
メタクリレート、ジメチルアミノエチルビニルエーテ
ル、それらのアミノ基をメチロール化したもの、ハロゲ
ン化アルキル、ジメチル硫酸、サルトン等により4級化
したものなどが挙げられる。
ノ基あるいはそれらの塩を有する化合物としては、ジエ
チルアミノエチルビニルエーテル、2−アミノブチルビ
ニルエーテル、3−アミノプロピルビニルエーテル、2
−アミノブチルビニルエーテル、ジメチルアミノエチル
メタクリレート、ジメチルアミノエチルビニルエーテ
ル、それらのアミノ基をメチロール化したもの、ハロゲ
ン化アルキル、ジメチル硫酸、サルトン等により4級化
したものなどが挙げられる。
【0030】水酸基を有する化合物としては、β−ヒド
ロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、β−ヒドロキシ
ビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテ
ル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、ポリエチ
レングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタク
リレート等が挙げられる。
ロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、β−ヒドロキシ
ビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテ
ル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、ポリエチ
レングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタク
リレート等が挙げられる。
【0031】エポキシ基を有する化合物としては、グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等が挙
げられる。さらに上記以外に、アクリロニトリル、スチ
レン類、ブチルビニルエーテル、マレイン酸モノあるい
はジアルキルエステル、フマル酸モノあるいはジアルキ
ルエステル、イタコン酸モノあるいはジアルキルエステ
ル、メチルビニルケトン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、
ビニルトリメトキシシラン等を併用することができるが
これらに限定されるものではない。
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等が挙
げられる。さらに上記以外に、アクリロニトリル、スチ
レン類、ブチルビニルエーテル、マレイン酸モノあるい
はジアルキルエステル、フマル酸モノあるいはジアルキ
ルエステル、イタコン酸モノあるいはジアルキルエステ
ル、メチルビニルケトン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、
ビニルトリメトキシシラン等を併用することができるが
これらに限定されるものではない。
【0032】本発明における樹脂層は、ポリエステルフ
ィルムの片面に設けてもよいし、両面に設けてもよい。
また、通常は、単層であるが、複層でも構わない。片面
にのみ樹脂層を設けた場合、その反対面にはその樹脂層
以外の層を必要に応じて形成し、本発明のポリエステル
フィルムに他の特性を付与することもできる。なお、前
述の塗布法で樹脂層を設ける場合、塗布剤のフィルムへ
の塗布性、接着性を改良するため、塗布前のフィルムに
化学処理や放電処理を施してもよい。
ィルムの片面に設けてもよいし、両面に設けてもよい。
また、通常は、単層であるが、複層でも構わない。片面
にのみ樹脂層を設けた場合、その反対面にはその樹脂層
以外の層を必要に応じて形成し、本発明のポリエステル
フィルムに他の特性を付与することもできる。なお、前
述の塗布法で樹脂層を設ける場合、塗布剤のフィルムへ
の塗布性、接着性を改良するため、塗布前のフィルムに
化学処理や放電処理を施してもよい。
【0033】樹脂層の厚さは、0.01〜5μmの範囲
が好ましく、0.02〜2μmの範囲がより好ましい。
表面改質層の厚さが0.01μm未満では、均一積層が
困難となる傾向があり、5μmを越えるものは滑り性が
劣る場合がある。本発明を構成するポリエステルフィル
ムの外面には、ポリエステルフィルム表面の傷入りを防
ぐなどの目的のため表面硬度化層を設けることが好まし
い。特に表面硬度が2H以上の表面硬度化層を設けるこ
とが好ましい。
が好ましく、0.02〜2μmの範囲がより好ましい。
表面改質層の厚さが0.01μm未満では、均一積層が
困難となる傾向があり、5μmを越えるものは滑り性が
劣る場合がある。本発明を構成するポリエステルフィル
ムの外面には、ポリエステルフィルム表面の傷入りを防
ぐなどの目的のため表面硬度化層を設けることが好まし
い。特に表面硬度が2H以上の表面硬度化層を設けるこ
とが好ましい。
【0034】上記表面硬度化層としては、アクリル系、
ウレタン系、メラミン系、エポキシ系、有機シリケート
系、シリコーン系、含ケイ素化合物と含フッ素化合物の
共重合体、金属酸化物系、炭素系などが挙げられる。硬
度、耐久性などの点でアクリル系、シリコーン系好まし
く、さらに、硬化性、可とう性および生産性の点で活性
エネルギー線硬化型アクリル系が好ましい。
ウレタン系、メラミン系、エポキシ系、有機シリケート
系、シリコーン系、含ケイ素化合物と含フッ素化合物の
共重合体、金属酸化物系、炭素系などが挙げられる。硬
度、耐久性などの点でアクリル系、シリコーン系好まし
く、さらに、硬化性、可とう性および生産性の点で活性
エネルギー線硬化型アクリル系が好ましい。
【0035】活性エネルギー線硬化型アクリル系とは、
活性エネルギー線重合成分としてアクリルオリゴマーと
反応性希釈剤を含み、その他必要に応じて光重合開始
剤、光増感剤、改質剤を含有していてもよい。アクリル
オリゴマーとは、アクリル系樹脂骨格に反応性のアクリ
ロイル基あるいはメタアクリロイル基が結合されたもの
を始めとして、ポリエステル(メタ)アクリレート、エ
ポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリ
レート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、シリコー
ン、ポリブタジエン(メタ)アクリレートなどがあり、
またメラミン、イソシアヌール酸、環状ホスファゼンな
どの剛直な骨格にアクリロイル基あるいはメタアクリロ
イル基が結合されたものなどが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。反応性希釈剤とは、塗布剤の
媒体として塗布工程での溶剤の機能を担うと共に、それ
自体が一官能性あるいは多官能性のアクリルオリゴマー
と反応する基を有し、塗膜の共重合成分となるものであ
る。例えば、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランな
どが挙げられる。
活性エネルギー線重合成分としてアクリルオリゴマーと
反応性希釈剤を含み、その他必要に応じて光重合開始
剤、光増感剤、改質剤を含有していてもよい。アクリル
オリゴマーとは、アクリル系樹脂骨格に反応性のアクリ
ロイル基あるいはメタアクリロイル基が結合されたもの
を始めとして、ポリエステル(メタ)アクリレート、エ
ポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリ
レート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、シリコー
ン、ポリブタジエン(メタ)アクリレートなどがあり、
またメラミン、イソシアヌール酸、環状ホスファゼンな
どの剛直な骨格にアクリロイル基あるいはメタアクリロ
イル基が結合されたものなどが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。反応性希釈剤とは、塗布剤の
媒体として塗布工程での溶剤の機能を担うと共に、それ
自体が一官能性あるいは多官能性のアクリルオリゴマー
と反応する基を有し、塗膜の共重合成分となるものであ
る。例えば、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランな
どが挙げられる。
【0036】本発明においてポリエステルフィルムの表
面に上述の表面硬度化層を設ける方法としては、塗布、
ラミネーション、湿式メッキ、蒸着、イオンプレーティ
ングなどが挙げられる。例えば、活性エネルギー線硬化
型アクリル系の表面硬度化層を設ける場合は、ポリエス
テルフィルムの表面にアクリルオリゴマー、反応性希釈
剤、光重合開始剤、光増感剤、改質剤などからなる組成
物を適当な手段によって塗布し、活性エネルギー線を照
射して架橋硬化させ、表面硬度化層を形成する。
面に上述の表面硬度化層を設ける方法としては、塗布、
ラミネーション、湿式メッキ、蒸着、イオンプレーティ
ングなどが挙げられる。例えば、活性エネルギー線硬化
型アクリル系の表面硬度化層を設ける場合は、ポリエス
テルフィルムの表面にアクリルオリゴマー、反応性希釈
剤、光重合開始剤、光増感剤、改質剤などからなる組成
物を適当な手段によって塗布し、活性エネルギー線を照
射して架橋硬化させ、表面硬度化層を形成する。
【0037】かかる活性エネルギー線としては紫外線、
可視光線、電子線、X線、α線、β線、γ線を用いるこ
とができる。活性エネルギー線は、通常、塗布層から照
射するが、フィルムとの密着性を高めるため、フィルム
面側に活性エネルギー線を反射しうる反射板を設けた
り、フィルム面側から活性エネルギー線を照射したりし
ても構わない。
可視光線、電子線、X線、α線、β線、γ線を用いるこ
とができる。活性エネルギー線は、通常、塗布層から照
射するが、フィルムとの密着性を高めるため、フィルム
面側に活性エネルギー線を反射しうる反射板を設けた
り、フィルム面側から活性エネルギー線を照射したりし
ても構わない。
【0038】光重合開始剤としては、例えば2,2−エ
トキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、ジベンゾイル、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、p−クロロベンゾフェノ
ン、p−メトキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ア
セトフェノン、2−クロロチオキサントン、アントラキ
ノン、フェニルジスルフィド、2−メチル−〔4−(メ
チルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プロパ
ノンなどを挙げることができ、これらを単独であるいは
組み合せて使用することができる。
トキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、ジベンゾイル、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、p−クロロベンゾフェノ
ン、p−メトキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ア
セトフェノン、2−クロロチオキサントン、アントラキ
ノン、フェニルジスルフィド、2−メチル−〔4−(メ
チルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プロパ
ノンなどを挙げることができ、これらを単独であるいは
組み合せて使用することができる。
【0039】光増感剤の例としては、トリエチルアミ
ン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノ
ール等の3級アミン系、トリフェニルホスフィン等のア
ルキルホスフィン系、β−チオジグリコール等のチオエ
ーテル系等が挙げられる。これら光増感剤は、1種ある
いは2種以上を混合して使用できる。改質剤としては、
塗布性改良剤、消包剤、増粘剤、無機系粒子、有機系粒
子、潤滑剤、界面活性剤、有機高分子、染料、顔料、防
曇剤、防カビ剤、防菌剤、安定剤などが挙げられ、必要
に応じて使用できる。
ン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノ
ール等の3級アミン系、トリフェニルホスフィン等のア
ルキルホスフィン系、β−チオジグリコール等のチオエ
ーテル系等が挙げられる。これら光増感剤は、1種ある
いは2種以上を混合して使用できる。改質剤としては、
塗布性改良剤、消包剤、増粘剤、無機系粒子、有機系粒
子、潤滑剤、界面活性剤、有機高分子、染料、顔料、防
曇剤、防カビ剤、防菌剤、安定剤などが挙げられ、必要
に応じて使用できる。
【0040】表面硬度化層の厚さとしては、0.5〜2
0μmの範囲が好ましく、さらに好ましくは1〜10μ
mの範囲である。表面硬度化層の厚さが、0.5μm未
満では、耐擦傷性が不十分となる場合があり、20μm
を越えると表面硬度化層がもろくなり、クラックが入り
やすくなる場合がある。また、ポリエステルフィルムと
表面硬度化層の間には、易接着層、帯電防止層、印刷層
等の中間層を適宜設けてもよい。
0μmの範囲が好ましく、さらに好ましくは1〜10μ
mの範囲である。表面硬度化層の厚さが、0.5μm未
満では、耐擦傷性が不十分となる場合があり、20μm
を越えると表面硬度化層がもろくなり、クラックが入り
やすくなる場合がある。また、ポリエステルフィルムと
表面硬度化層の間には、易接着層、帯電防止層、印刷層
等の中間層を適宜設けてもよい。
【0041】本発明のポリエステルフィルム被覆化粧板
は、板状基材上にジアリルフタレート樹脂溶液を塗布ま
たは含浸させた化粧紙、次いで樹脂層を有するポリエス
テルフィルムを、化粧紙側に該樹脂層が接するように重
ね合せ、ホットプレス機で加熱加圧し、ジアリルフタレ
ート樹脂を硬化させると同時に、一体化され製造され
る。加熱加圧条件は、一般に温度130〜160℃、圧
力5〜20kg/cm2、時間1〜20分である。
は、板状基材上にジアリルフタレート樹脂溶液を塗布ま
たは含浸させた化粧紙、次いで樹脂層を有するポリエス
テルフィルムを、化粧紙側に該樹脂層が接するように重
ね合せ、ホットプレス機で加熱加圧し、ジアリルフタレ
ート樹脂を硬化させると同時に、一体化され製造され
る。加熱加圧条件は、一般に温度130〜160℃、圧
力5〜20kg/cm2、時間1〜20分である。
【0042】さらに、ポリエステルフィルムの外面に表
面硬度化層を有するポリエステルフィルム被覆化粧板を
得る方法としては、例えば、板状基材上に化粧紙、次い
で樹脂層を有するポリエステルフィルムを上記と同様に
して重ね合せ、加熱加圧し、一体化したのちポリエステ
ルフィルム上に表面硬度化層を設ける方法も挙げられる
が、あらかじめポリエステルフィルム上に表面硬度化層
を設けたのち、板状基材上に化粧紙次いで該ポリエステ
ルフィルムを重ね合せ加熱加圧し、一体化する方法が好
ましい。
面硬度化層を有するポリエステルフィルム被覆化粧板を
得る方法としては、例えば、板状基材上に化粧紙、次い
で樹脂層を有するポリエステルフィルムを上記と同様に
して重ね合せ、加熱加圧し、一体化したのちポリエステ
ルフィルム上に表面硬度化層を設ける方法も挙げられる
が、あらかじめポリエステルフィルム上に表面硬度化層
を設けたのち、板状基材上に化粧紙次いで該ポリエステ
ルフィルムを重ね合せ加熱加圧し、一体化する方法が好
ましい。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部(固形分)」を示す。
また、本発明における評価は以下のとおりである。
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部(固形分)」を示す。
また、本発明における評価は以下のとおりである。
【0044】(1)接着性 ポリエステルフィルム被覆化粧板のポリエステルフィル
ム被覆側表面に碁盤目状にクロスカットを行い、その上
にニチバン製セロハンテープ(24mm幅)を貼りつ
け、180℃の剥離角度で急速に剥離させた後の剥離面
積から下記のように判定した。 ○:良好(剥離面積5%未満) △:やや劣る(剥離面積5%以上15%未満) ×:不良(剥離面積15%以上)
ム被覆側表面に碁盤目状にクロスカットを行い、その上
にニチバン製セロハンテープ(24mm幅)を貼りつ
け、180℃の剥離角度で急速に剥離させた後の剥離面
積から下記のように判定した。 ○:良好(剥離面積5%未満) △:やや劣る(剥離面積5%以上15%未満) ×:不良(剥離面積15%以上)
【0045】(2)耐湿性 ポリエステルフィルム被覆化粧板を40℃の水中に2時
間浸漬した後風乾しクラック発生などの外観変化を観察
し、さらに(1)と同様の接着性試験を行った。
間浸漬した後風乾しクラック発生などの外観変化を観察
し、さらに(1)と同様の接着性試験を行った。
【0046】(3)耐擦傷性 #0000のスチールウールでポリエステルフィルム被
覆側表面を摩擦し、表面の傷付き状況を調べ、下記のよ
うに判定した。 A−−−強く摩擦してもほとんど傷が付かない B−−−強く摩擦すると少し傷が付く C−−−弱い摩擦でも傷が付く
覆側表面を摩擦し、表面の傷付き状況を調べ、下記のよ
うに判定した。 A−−−強く摩擦してもほとんど傷が付かない B−−−強く摩擦すると少し傷が付く C−−−弱い摩擦でも傷が付く
【0047】(4)表面硬度 JIS K5400(1990)に従い、各種硬度の鉛
筆を45°の角度でポリエステルフィルム被覆側表面に
当て荷重1kgの下で引掻きを与え、傷が発生する鉛筆
の硬度を表面硬度とした。
筆を45°の角度でポリエステルフィルム被覆側表面に
当て荷重1kgの下で引掻きを与え、傷が発生する鉛筆
の硬度を表面硬度とした。
【0048】実施例1 固有粘度0.65、添加粒子を含有するポリエチレンテ
レフタレートを280〜300℃で溶融押出しし、約6
0℃の冷却ドラム上に静電印加を行いながら押し出し、
シート化した。次いで、8.3℃で縦方向に3.5倍延
伸した後、この縦延伸フィルムの片面に、下記の組成か
らなる塗布液を塗布し、110℃で横方向に3.2倍延
伸、220℃で熱処理を行い、0.05μm厚の樹脂層
を有する、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得
た。
レフタレートを280〜300℃で溶融押出しし、約6
0℃の冷却ドラム上に静電印加を行いながら押し出し、
シート化した。次いで、8.3℃で縦方向に3.5倍延
伸した後、この縦延伸フィルムの片面に、下記の組成か
らなる塗布液を塗布し、110℃で横方向に3.2倍延
伸、220℃で熱処理を行い、0.05μm厚の樹脂層
を有する、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得
た。
【0049】〔塗布液組成〕ポリウレタン水分散体A
(大日本インキ化学工業(株)製ハイドランAP−4
0)80部;ポリエステル水分散体B(大日本インキ化
学工業(株)製ファインテックスES−670)20部 次に、坪量80g/m2 にチタン紙に絵柄印刷を施した
のち、下記の組成からなるジアリルフタレート樹脂溶液
を含浸後、乾燥させて化粧紙を得た。
(大日本インキ化学工業(株)製ハイドランAP−4
0)80部;ポリエステル水分散体B(大日本インキ化
学工業(株)製ファインテックスES−670)20部 次に、坪量80g/m2 にチタン紙に絵柄印刷を施した
のち、下記の組成からなるジアリルフタレート樹脂溶液
を含浸後、乾燥させて化粧紙を得た。
【0050】(ジアリルフタレート樹脂溶液)ジアリル
フタレートポリマー94部;ジアリルフタレートモノマ
ー6部;過酸化ベンゾイル3部;ラウリン酸0.4部;
アセトン75部;トルエン25部 板状基材として合板を使用し、その上に上記の化粧紙、
次いで上記の樹脂層を有するポリエステルフィルムを化
粧紙側に樹脂層が接するように重ね合せ、ホットプレス
機にて温度140℃、圧力20kg/cm2 の条件で5
分間プレスして一体化しポリエステルフィルム被覆化粧
板を得た。得られたポリエステルフィルム被覆化粧板は
第1表に示すように、耐湿性およびポリエステルフィル
ムの接着性がともに良好であった。
フタレートポリマー94部;ジアリルフタレートモノマ
ー6部;過酸化ベンゾイル3部;ラウリン酸0.4部;
アセトン75部;トルエン25部 板状基材として合板を使用し、その上に上記の化粧紙、
次いで上記の樹脂層を有するポリエステルフィルムを化
粧紙側に樹脂層が接するように重ね合せ、ホットプレス
機にて温度140℃、圧力20kg/cm2 の条件で5
分間プレスして一体化しポリエステルフィルム被覆化粧
板を得た。得られたポリエステルフィルム被覆化粧板は
第1表に示すように、耐湿性およびポリエステルフィル
ムの接着性がともに良好であった。
【0051】実施例2 実施例1において表面改質層を形成する塗布液の組成を
下記のように変更した以外は、実施例1と同様にしてポ
リエステルフィルム被覆化粧板を得た。 〔塗布液組成〕ポリエステル水分散体C(テレフタル酸
56モル%;イソフタル酸40モル%;5−ソジウムス
ルホイソフタル酸4モル%;エチレングリコール70モ
ル%;ジエチレングリコール13モル%;1,4−ブタ
ンジオール17モル%からなる水分散体)100部 得られたポリエステルフィルム被覆化粧板は、第1表に
示すように、耐湿性およびポリエステルフィルムの接着
性がともに良好であった。
下記のように変更した以外は、実施例1と同様にしてポ
リエステルフィルム被覆化粧板を得た。 〔塗布液組成〕ポリエステル水分散体C(テレフタル酸
56モル%;イソフタル酸40モル%;5−ソジウムス
ルホイソフタル酸4モル%;エチレングリコール70モ
ル%;ジエチレングリコール13モル%;1,4−ブタ
ンジオール17モル%からなる水分散体)100部 得られたポリエステルフィルム被覆化粧板は、第1表に
示すように、耐湿性およびポリエステルフィルムの接着
性がともに良好であった。
【0052】実施例3 実施例1において樹脂層を形成する塗布液の組成を下記
のように変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエ
ステルフィルム被覆化粧板を得た。 〔塗布液組成〕ポリアクリレート水分散体D(日本アク
リル化学(株)製プライマルHA−8)100部
のように変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエ
ステルフィルム被覆化粧板を得た。 〔塗布液組成〕ポリアクリレート水分散体D(日本アク
リル化学(株)製プライマルHA−8)100部
【0053】比較例1 実施例1において樹脂層を設けない以外は、実施例1と
同様にしてポリエステルフィルム被覆化粧板を得た。
同様にしてポリエステルフィルム被覆化粧板を得た。
【0054】実施例4 実施例1においてポリエステルフィルムの両面に樹脂層
を設け、該樹脂層の一方の表面上にジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート30部、4官能ウレタンアクリ
レート40部、ビスフェノールAタイプエポキシアクリ
レート27部および1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン3部よりなる組成物を硬化後の厚さが3μm
になるように塗布し、120W/cmのエネルギーの高
圧水銀灯を用いて照射距離150mmにて約15秒間照
射し、表面硬度化層を設けた以外は、実施例1と同様に
してポリエステルフィルム被覆化粧板を得た。
を設け、該樹脂層の一方の表面上にジペンタエリスリト
ールヘキサアクリレート30部、4官能ウレタンアクリ
レート40部、ビスフェノールAタイプエポキシアクリ
レート27部および1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン3部よりなる組成物を硬化後の厚さが3μm
になるように塗布し、120W/cmのエネルギーの高
圧水銀灯を用いて照射距離150mmにて約15秒間照
射し、表面硬度化層を設けた以外は、実施例1と同様に
してポリエステルフィルム被覆化粧板を得た。
【0055】実施例5 実施例1においてポリエステルフィルムの両面に樹脂層
を設け、該樹脂層の一方に表面上に、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート50部、6官能ウレタンアクリレ
ート20部、ビスフェノールAタイプエポキシアクリレ
ート27部、2−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニ
ル〕−2−モルフォリ−1−プロパノン3部よりなる組
成物を硬化後の厚さが2μmになるように塗布し、12
0W/cmのエネルギーの高圧水銀灯を用いて照射距離
150mmにて約15秒間照射し、表面硬度化層を設け
た以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム
被覆化粧板を得た。以上得られた結果を下記表1に示
す。
を設け、該樹脂層の一方に表面上に、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート50部、6官能ウレタンアクリレ
ート20部、ビスフェノールAタイプエポキシアクリレ
ート27部、2−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニ
ル〕−2−モルフォリ−1−プロパノン3部よりなる組
成物を硬化後の厚さが2μmになるように塗布し、12
0W/cmのエネルギーの高圧水銀灯を用いて照射距離
150mmにて約15秒間照射し、表面硬度化層を設け
た以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルム
被覆化粧板を得た。以上得られた結果を下記表1に示
す。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明のポリエステル被覆化粧板は、耐
湿性に優れており、バス、トイレ、洗面所、台所など、
水を使用する場所の化粧材として有用であり、その工業
的価値は高い。
湿性に優れており、バス、トイレ、洗面所、台所など、
水を使用する場所の化粧材として有用であり、その工業
的価値は高い。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂お
よびポリエステル系樹脂から選ばれる少なくとも一種の
樹脂を含有する層を有するポリエステルフィルムの該層
上に、ジアリルフタレート樹脂溶液を塗布または含浸さ
せた化粧紙を積層し、さらに該化粧紙上に板状基材を積
層してなるポリエステルフィルム被覆化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18911092A JPH0631888A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | ポリエステルフィルム被覆化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18911092A JPH0631888A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | ポリエステルフィルム被覆化粧板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631888A true JPH0631888A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16235545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18911092A Pending JPH0631888A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | ポリエステルフィルム被覆化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631888A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001199029A (ja) * | 2000-01-19 | 2001-07-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シートおよび化粧材 |
WO2001091921A3 (en) * | 2000-05-30 | 2002-05-23 | Int Paper Co | A high-flex decorative plastic sheet laminate |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP18911092A patent/JPH0631888A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001199029A (ja) * | 2000-01-19 | 2001-07-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シートおよび化粧材 |
WO2001091921A3 (en) * | 2000-05-30 | 2002-05-23 | Int Paper Co | A high-flex decorative plastic sheet laminate |
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