JPH06317042A - 膜構造物における膜パネルの固定構造 - Google Patents

膜構造物における膜パネルの固定構造

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JPH06317042A
JPH06317042A JP12774493A JP12774493A JPH06317042A JP H06317042 A JPH06317042 A JP H06317042A JP 12774493 A JP12774493 A JP 12774493A JP 12774493 A JP12774493 A JP 12774493A JP H06317042 A JPH06317042 A JP H06317042A
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membrane panel
membrane
fixing
panel
edge
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Hiroshi Ichikawa
宏 市川
Masakazu Nagata
雅一 永田
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TOUHATA KENCHIKU JIMUSHO KK
Taiyo Kogyo Co Ltd
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TOUHATA KENCHIKU JIMUSHO KK
Taiyo Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】左右両側辺にエッジロープが取り付けられた膜
パネルの左右両側辺を所定間隔で設けられている梁にエ
ッジロープを介して固定させるようにした膜構造物につ
いて膜パネルの固定作業の作業性を改善できるような固
定構造の提供。 【構成】膜パネル2の幅サイズを3本以上の梁(1e、
1s)にわたる幅広サイズに形成すると共に、この幅広
サイズの膜パネルの中間部の梁1sに対応する部分に一
対のエッジロープ5を所定の間隔で接続してなるエッジ
ロープユニット4を取り付け、そしてこのエッジロープ
ユニットを介して膜パネルの中間部を対応の梁に固定さ
せるようにしている。この結果、張力付与作業を施す必
要のある膜パネルの側辺の数を従来の半分以下とするこ
とができ、作業性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜パネルを用いた膜構
造物に関し、特にその膜パネルの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】膜構造物は、例えば野球場やサッカー場
等におけるドーム屋根や観客席の覆い等のように比較的
広い空間の覆いとして主に用いられる構造物で、その一
例を示すと図6に示すような構造をとっている。
【0003】この例はキール20から多数の梁21、2
1、……を平行に迫り出させ、これらの梁21、21、
……に膜パネル22を固定させた構造の例で、各梁21
における膜パネル22の固定状態は図5に示すようにな
っている。
【0004】先ず膜パネルの構造であるが、膜パネル2
2は、例えばガラス繊維で織った布に耐熱性の高い合成
樹脂をコーティングした素材で所定幅サイズに形成さ
れ、その左右両側辺に巻き込むようにしてエッジロープ
23を取り付けた構造とされている。
【0005】そして、その梁21への固定は、エッジロ
ープ23の内側を膜定着プレート24により梁21上の
定着受けプレート24rとの間で挟持させて膜定着プレ
ート24にエッジロープ23の引っ掛かりを生じさせる
ことによりなされている。1本の梁21における一対の
膜定着プレート24、24は、それぞれ自体でもボルト
等により定着受けプレート24rと共に直接的に梁21
に固定されているが、吹き上げ防止のためにさらに補助
固定部材25による固定がなされ、さらにこれらがウエ
ザーカバー26で覆われている。このようにして両側を
梁21により固定される膜パネル22には弛み防止や風
圧に耐えるようにするために例えば200kg/m程度
の張力を掛ける必要があるが、そのための張力付与作業
は専用の治具を用いて手作業で行われている。
【0006】ところで、従来では上記のような膜パネル
22が梁21、21、……の一スパン(通常は3.5 m前
後)ごとに1枚とされている。従って、各梁21ごとに
2本の膜定着プレート24、24による固定作業を行
い、また1本おきの梁21ごとに、あるいは一方の膜パ
ネル22について各梁21ごとに張力付与作業を繰り返
すことになる。しかるに、これらの作業は何れも高所作
業であり、しかも煩雑で手間の掛かる作業であって、膜
構造物の建設作業全体のなかでもその改善が強く求めら
れる作業の一つである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、膜構造物における膜パネルの固定作業の作業性を改
善できるような固定構造の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による膜パネルの
固定構造は、膜パネルの幅サイズを3本以上の梁にわた
る幅広サイズに形成すると共に、この幅広サイズの膜パ
ネルの中間部の梁対応部分に一対のエッジロープを所定
の間隔で接続してなるエッジロープユニットを取り付
け、そしてこのエッジロープユニットを介して幅広サイ
ズの膜パネルの中間部を対応の梁に固定させるようにし
てなっている。
【0009】このような固定構造によると、例えば膜パ
ネルの幅サイズを3本の梁にわたる幅広サイズとした場
合であれば、従来と同様の処理を施す必要のある膜パネ
ルの側辺の数は略半分となり、従って張力付与作業の回
数も略半分となる。一方、中間部の梁対応部分における
固定作業はエッジロープユニットの一対のエッジロープ
をまとめて処理できる作業であるので、側辺部について
の作業に比べ略半分の作業量で済む。従って、膜パネル
の固定についての作業量を大幅に軽減できることにな。
【0010】またこの固定構造は、以上のようにして固
定作業量の軽減を図れるだけでなく、膜構造として要求
される各膜パネルについての耐風圧性や耐弛み性も十分
に満足させることができる。即ち、中間部の梁への固定
をエッジロープユニットを介して行うようにしているの
で、実質的に側辺部と同様の固定性能が得られ、この結
果、従来と同様に各梁ごとに側辺部の固定を行ったのと
同様の固定状態が得られるからである。
【0011】このような固定構造については、膜パネル
の両側辺に対応する梁の少なくとも何れか一方に再張力
付与手段を設け、膜パネルの張力が低下した際にこの再
張力付与手段により膜パネルに必要な張力を加えられる
ようにすると、膜パネルが幅広であってもその経時的な
弛みを簡単に解消させることができるので、より好まし
い。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本発明に
よる固定構造では、図1に示すように、3本の梁、つま
り側辺部用の梁1e、1eと中間部用の梁1sにわたる
ような幅サイズに形成した膜パネル2を用いるようにし
ている。この膜パネル2は、図2により詳細に示すよう
に、左右両側辺に従来と同様にしてエッジロープ3、3
が取り付けられると共に、中間部用の梁1sに対応する
部分にエッジロープユニット4が接着で取り付けられて
いる。エッジロープユニット4は、中間部用の膜定着プ
レート17の幅に略対応する間隔で2本のエッジロープ
5、5を接続してなるもので、膜パネル2と同様の素材
を必要な幅に裁断した接続用シート6で膜パネル2の側
辺部の場合と同様にエッジロープ5、5を巻き込むよう
にして形成されている。
【0013】以上のような膜パネル2の梁への固定は、
その左右両側辺部用の梁1e、1eについては、図3に
より詳細に示すような固定手段を用いてなされる。即
ち、この固定手段は、膜定着プレート10によりエッジ
ロープ5の内側を梁1eの固定面との間で挟持するとい
う基本構造では図5の固定手段と同様であるが、再張力
付与手段11が設けられている点で異なっている。
【0014】この再張力付与手段11は、梁1eに対し
可動構造として定着受けプレート10rをボルト・ナッ
ト構造の張力部材12により矢示Xの如く引っ張れるよ
うにしたもので、その張力部材12は、梁1eの中央部
に立設した固定部材13に一端が固定されると共に、定
着受けプレート10rに立設された接続ブラケット14
に他端部が挿通された張力ボルト15と、このボルト1
5に螺合させられた調節ナット16とよりなっており、
膜パネル2の張力が低下した際に、調節ナット16を締
め込むことにより、定着受けプレート10rを膜パネル
2及び膜定着プレート10ごと引っ張って必要な張力を
加えられるようにされている。
【0015】一方、中間部についての固定は、図4によ
り詳細に示すように、エッジロープユニット4の両エッ
ジロープ5、5の間を膜定着プレート17により梁1s
の固定面との間で挟持させることによりなされる。
【0016】尚、図1や図5との比較から分かるように
中間部用の梁は、エッジロープユニット4による固定で
あるため側辺部用の梁に比べその固定面の幅が狭くなっ
ている。つまり、本構造によると、梁の一部についてそ
の固定面の幅をより狭いもので済ませることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による膜パ
ネルの固定構造は、膜パネルを幅広サイズとすると共に
その中間部にエッジロープユニットを取り付けた構造と
し、この膜パネルを中間部についてはエッジロープユニ
ットを介して梁に固定するようにしているので、実質的
に従来と同一のスパンによる耐風圧性や耐弛み性を膜パ
ネルに確保しつつ、膜パネルの固定のための作業量を大
幅に軽減でき、膜構造物における膜パネルの固定作業の
作業性の改善に大きく寄与できる。また、膜パネルの側
辺に対応する梁に設けた再張力付与手段により膜パネル
に必要な張力を加えられるようにしているので、膜パネ
ルの経時的な弛みを簡単に解消させることができ、広幅
の膜パネルでも必要な張力状態を常に安定的に維持でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による膜パネルの固定構造を用いた一部
断面を含む膜構造物の部分側面図。
【図2】本発明における膜パネルの断面図。
【図3】膜パネルの左右側辺部の固定状態を示す一部断
面を含む部分側面図。
【図4】膜パネルの中間部分の固定状態を示す一部断面
を含む部分側面図。
【図5】従来の膜構造物における膜パネルの固定状態を
示す一部断面を含む部分側面図。
【図6】膜構造物の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1e 側辺部用の梁 1s 中間部分用の梁 2 膜パネル 3 エッジロープ 4 エッジロープユニット 5 エッジロープユニットのエッジロープ 11 再張力付与手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右両側辺にエッジロープが取り付けら
    れた膜パネルの左右両側辺を所定間隔で設けられている
    梁にエッジロープを介して固定させるようにした膜構造
    物において、膜パネルの幅サイズを3本以上の梁にわた
    る幅広サイズに形成すると共に、この幅広サイズの膜パ
    ネルの中間部の梁対応部分に一対のエッジロープを所定
    の間隔で接続してなるエッジロープユニットを取り付
    け、そしてこのエッジロープユニットを介して幅広サイ
    ズの膜パネルの中間部を対応の梁に固定させるようにし
    たことを特徴とする膜構造物における膜パネルの固定構
    造。
  2. 【請求項2】 膜パネルの両側辺に対応する梁の少なく
    とも何れか一方に再張力付与手段を設け、膜パネルの張
    力が低下した際にこの再張力付与手段により膜パネルに
    必要な張力を加えられるようにした請求項1に記載の膜
    パネルの固定構造。
JP5127744A 1993-05-06 1993-05-06 膜構造物における膜パネルの固定構造 Expired - Lifetime JPH07122354B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62170678A (ja) * 1986-01-23 1987-07-27 鹿島建設株式会社 膜構造物の膜引張り方法及び使用治具
JPH021402U (ja) * 1988-06-14 1990-01-08

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62170678A (ja) * 1986-01-23 1987-07-27 鹿島建設株式会社 膜構造物の膜引張り方法及び使用治具
JPH021402U (ja) * 1988-06-14 1990-01-08

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