JPH06316153A - 積層画像表示体 - Google Patents

積層画像表示体

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JPH06316153A
JPH06316153A JP5107994A JP10799493A JPH06316153A JP H06316153 A JPH06316153 A JP H06316153A JP 5107994 A JP5107994 A JP 5107994A JP 10799493 A JP10799493 A JP 10799493A JP H06316153 A JPH06316153 A JP H06316153A
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JP
Japan
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laminated
halftone dot
sheet
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Pending
Application number
JP5107994A
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English (en)
Inventor
Tsunehisa Ueda
倫久 上田
Shigeru Danjo
滋 檀上
Yuji Eguchi
勇司 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】何層もの網点状画像パターンが積層されても、
各網点状画像パターン間にずれが生じず、原画に対する
再現性の優れた積層画像表示体。 【構成】支持体上に画像受容層が設けられた画像受容シ
ートの画像受容層上に、少なくともブラック、シアン、
マゼンタ及びイエローの4色の網点状画像パターンが積
層された積層画像表示体であって、前記網点状画像パタ
ーンの少なくとも2色間に透明中間層が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持体上に所定の着色
画像パターンが形成された表示盤の製造に用いられる積
層画像表示体に関するものである。得られた表示盤は、
各種装置の計器盤、車両用スピードメータの文字盤、広
告用ディスプレーなどに使用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来より、表示盤の文字、数字、図柄な
どは、基体上に印刷によって形成されることが多く、特
に、スクリーン印刷による多色刷りが多用されている。
【0003】しかしながら、スクリーン印刷による多色
刷りでは、色の数だけ版が必要となって印刷工程が複雑
となる上に、1色の印刷毎にインキの乾燥、硬化が必要
となるので作業スピードが遅くなるという問題点があっ
た。
【0004】また、高速で多色刷りに適したオフセット
印刷では、塗膜を厚くすることが困難なため、表示盤と
して使用するために必要な色濃度が十分に得られないと
いう問題点があった。
【0005】また、スクリーン印刷によるパターン形成
は、使用されるインキが溶剤型の液状であるため、作業
環境に充満した溶剤は悪臭源となると共に、常に爆発や
火災の危険に注意しなければならないという問題点があ
った。
【0006】さらに、印刷インキは、溶剤の蒸発により
版に残存して版の目を詰める原因となったり、スクリー
ン印刷に適した粘度に調節するのに時間を要するという
問題点もあった。また、版の目に印刷インキが詰まらな
いように目の粗い版を使用すると、多色画像は解像性の
低いものしか得られいという問題点もあった。
【0007】そのために、近年、無溶剤化と硬化時間の
短縮を目的とした光重合性のインキが提案されている。
しかしながら、光重合性のインキは、スクリーン印刷に
適した粘度に調節するために、例えば、低分子量モノマ
ー等の反応性希釈剤を添加する必要があり、これが溶剤
と同様の挙動を示し未反応物が塗膜より経時的に揮発す
るという問題点があった。
【0008】また、このような反応性希釈剤の添加によ
り、光重合性インキは全体に低分子量化しているため、
硬化時の収縮が大きく接着性が低下したり、可撓性に欠
けるという欠点があり、実用性の面から十分とはいえな
かった。
【0009】これらの問題点を解決するために、例え
ば、特開昭59−97140号公報には、有色の光重合
性樹脂組成物を用いた着色画像の形成方法が開示されて
いる。
【0010】この方法は、(1)予め所望の画像を色分
解した網点状フォトマスクを作製する、(2)このフォ
トマスクを介して、それぞれ対応する色の光重合性樹脂
組成物から得られた光重合性樹脂シート(感光性着色シ
ート)に活性光線を照射して、露光、硬化させる、
(3)現像により未硬化部を除去して、光重合性樹脂シ
ート上に色分解された網点状画像パターンを形成する、
(4)得られた網点状画像パターンを光重合性を有する
画像受容シート上に、各色毎に転写する、(5)次い
で、該画像受容シート上に形成された各色の網点状画像
パターンを基体上に再転写し、その後、該画像受容シー
トを光硬化させることにより、所望の画像を形成すると
いう方法である。
【0011】ここで、有色の光重合性組成物として、イ
エロー、マゼンタ、シアン等の着色剤を組合わせて用い
ることにより、任意の色を表示することが可能となる。
【0012】この方法によると、スクリーン印刷や光重
合性インキに付随する問題点が解決され、画像の表面が
感光性受容シートによって覆われているため、表面の残
存タック及び損傷が防止できるという特徴がある。
【0013】しかしながら、上記の方法では、画像は網
点からできているため、網点状画像パターンの表面は、
実質的に平滑でなく凹凸があるので、網点状画像パター
ンを何層も積層すると、各網点状画像パターンの間にず
れが生じ、得られた多色画像は、原画を忠実に再現する
ことができないという問題点があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、何層もの網点
状画像パターンが積層されても、各網点状画像パターン
間にずれを生じず、原画に対する再現性の優れた積層画
像表示体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明で使用される少な
くとも4色の網点状画像パターンは、感光性着色シート
より得られる。上記感光性着色シートは、透明熱融着性
層と感光性着色層が積層されものであり、例えば、支持
体上に透明熱融着性層と感光性着色層がこの順序で積層
されたものが好適に使用される。
【0016】上記支持体は、化学的及び熱的に安定なも
のが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート等
のポリエステル類;ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン類;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン等のポリハロゲン化ビニル類;ポリアミド類;ポリカ
ーボネート等の樹脂フィルムが挙げられ、特に好ましい
のは二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(以下PET
という)フィルムである。
【0017】上記支持体としては、熱転写時において、
支持体と後述する透明熱融着性層との離型性をよくする
ために、シリコーン系又はフッ素系離型剤により離型処
理されたものが好ましい。
【0018】上記透明熱融着性層は、例えば、アルコー
ル可溶性ポリアミドと、ポリヒドロキシスチレン重合
体、ロジン樹脂及びスルホンアミド系化合物から選ばれ
た1種以上からなる樹脂組成物より形成される。上記物
質のうち、透明性や着色性の点から、スルホンアミド系
化合物及びロジン樹脂が好ましい。
【0019】上記アルコール可溶性ポリアミドとして
は、特開昭61−188537号公報に開示されている
ようなポリアミドを使用することができる。即ち、二塩
基脂肪酸と、ジアミン、ω−アミノ酸、ラクタム又はこ
れらの誘導体から公知の方法によって合成される線状ポ
リアミドが挙げられ、単独重合体又は共重合体のいずれ
でもよい。また、主鎖の炭素原子上に置換基を有するも
の、又は主鎖にC−C結合及びC−N−C結合以外の結
合を含むポリアミドも使用可能である。
【0020】上記ポリアミドの具体例としては、ナイロ
ン−3、ナイロン−4、ナイロン−5、ナイロン−6、
ナイロン−8、ナイロン−11、ナイロン−12、ナイ
ロン−13、ナイロン−6/6、ナイロン−6/10、
ナイロン−13/13、メタキシリレンジアミンとアジ
ピン酸の重合体、トリメチルヘキサメチレンジアミンと
テレフタル酸の共重合体、1,4−ジアミノメチルシク
ロヘキサンとスベリン酸との重合体等の線状単独ポリア
ミド;ナイロン6/6−6、ナイロン6/6−6/6−
10、ナイロン6/6−6/6−10/6−12、ナイ
ロン6/6−6/12、ε−カプロラクタム/ヘキサメ
チレンジアミン/4,4’−ジアミノジシクロヘキシル
メタン等の共重合ポリアミド;前記線状単独ポリアミド
及び共重合体ポリアミドのN−メチロール置換、N−ア
ルコキシアルキル置換、N−アリロキシアルキル置換等
の誘導体が挙げられる。このようなポリアミドは、単独
で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
【0021】上記アルコール可溶性ポリアミドの市販品
としては、例えば、東レ社製「アミランCM−400
0」、「アミランCM−8000」等が挙げられる。
【0022】上記ポリヒドロキシスチレン重合体として
は、特開昭61−188537号公報に開示されている
ものが使用可能であり、市販品としては、丸善石油社製
「レジンM」が挙げられる。
【0023】上記樹脂組成物中、ポリヒドロキシスチレ
ン重合体の含有量は、少なくなると熱融着性を向上させ
る効果が小さくなり、多くなると色かぶりが発生するの
で、アルコール可溶性ポリアミド100重量部に対して
5〜20重量部が好ましく、より好ましくは10〜18
重量部である。
【0024】上記ロジン樹脂は、松脂から分泌するテル
ペンチンを水蒸気蒸留し、揮発性のテレビン油を除いた
残りの樹脂であり、アビエチン酸やデキストロピマール
酸等からなる混合物を精製又は変性したもの以外に、重
合ロジン、不均化ロジン、水素添加ロジン等、又はこれ
らのエステル等も使用可能である。
【0025】上記ロジン樹脂としては、色調がハーゼン
表示で300以下(ガードナー表示で1以下)の無色透
明なもので、酸価が10〜250、軟化点が65〜13
0℃のものを使用することが好ましい。
【0026】このようなロジン樹脂の市販品としては、
例えば、荒川化学工業社製の水素添加(安定化)超淡色
ロジン(特殊ロジン)「KR−610」等が挙げられ
る。
【0027】上記樹脂組成物中、ロジン樹脂の含有量
は、少なくなると熱融着性を向上させる効果が小さく、
多くなると色かぶりが発生するので、アルコール可溶性
ポリアミド100重量部に対して5〜100重量部が好
ましく、より好ましくは10〜90重量部である。
【0028】上記スルホンアミド系化合物としては、例
えば、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスル
ホンアミド、N−エチル−o−トルエンスルホンアミ
ド、N−エチル−p−トルエンスルホンアミド、N−メ
チル−o−トルエンスルホンアミド、N−メチル−p−
トルエンスルホンアミド、N−メチルベンゼンスルンア
ミド、N−ブチルベンゼンスルンアミド、N−シクロヘ
キシル−p−トルエンスルホンアミド等が挙げられ、こ
れらは単独で使用されてもよく、二種以上が併用されて
もよい。
【0029】上記樹脂組成物中、スルホンアミド系化合
物の含有量は、少なくなると熱融着性を向上させる効果
が小さく、多くなると色かぶりが発生したり、ブリード
が起こって粘着性を生じたりするので、アルコール可溶
性ポリアミド100重量部に対して1〜30重量部が好
ましく、より好ましくは2〜20重量部である。
【0030】上記樹脂組成物には、ヒドロキノン、p−
メトキシフェノール等の熱重合禁止剤;安定剤;紫外線
吸収剤;酸化防止剤;メチルエチルケトン、トルエン等
の溶剤などが添加されてもよい。
【0031】上記感光性着色層は、(a)線状共重合
体、(b)光重合可能な不飽和化合物、(c)光重合開
始剤及び(d)着色剤からなる光重合性樹脂組成物から
形成されるのが好ましい。
【0032】上記線状共重合体(a)としては、アルカ
リ水溶液に可溶もしくは膨潤するものであって、カルボ
キシル基を含有するα、β−不飽和エチレン系単量体
と、前記以外のα、β−不飽和エチレン系単量体を構成
成分とするものが好ましい。
【0033】上記カルボキシル基を含有するα、β−不
飽和エチレン系単量体としては、カルボキシ基を含有
し、α、β−不飽和エチレン系単量体と共重合しうる単
量体であればよく、例えば、(メタ)アクリル酸、クロ
トン酸、マレイン酸(無水物を含む)、フマル酸、イタ
コン酸等の不飽和カルボン酸類が挙げられる。
【0034】また、前記以外のα、β−不飽和エチレン
系単量体としては、例えば、スチレン、o−メチルスチ
レン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−
メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチ
ルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オク
チルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルス
チレン、3,4−ジメチルクロルスチレンなどのスチレ
ン類;α−ビニルナフタレンなどのビニルナフタレン
類;エチレン、プロピレン、ブチレンまたはC5〜C30
及びそれ以上のα−オレフィン類;塩化ビニル、臭化ビ
ニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエス
テル類;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸−n−オクチル、(メタ)アクリル
酸ラウリル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸−2−クロルエチル、α−クロ
ル(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸フェ
ニル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ジシクロ
ペンタニエルなどの(メタ)アクリル酸エステル類;ビ
ニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテルなどのビニ
ルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケト
ンなどのビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビ
ニルインドールなどのN−ビニル化合物;(メタ)アク
リロニトリル;(メタ)アクリル酸アミド類があげられ
る。
【0035】上記線状共重合体(a)の構成成分中のカ
ルボキシル基を含有するα、β−不飽和エチレン系単量
体に相当する部分の量は、少なくなるとアルカリ水溶液
に不溶になるため、アルカリ水溶液による現像ができな
くなり、多くなると塗工溶媒または他の成分との相溶性
が低下し、解像性も低下するので、10〜40重量%の
範囲が好ましく、より好ましくは15〜35重量%であ
る。
【0036】また、線状共重合体(a)の分子量は、小
さくなると、いわゆるコールドフローを起こしやすくな
り、ロール状に巻いて保存すると感光性着色層にしわが
入り、大きくなると、アルカリ水溶液に溶解し難くなっ
て現像し難くなり、解像性も低下するので、重量平均分
子量として2万〜50万の範囲が好ましく、より好まし
くは5万〜30万である。
【0037】上記線状共重合体(a)の製法は、任意の
方法が採用されてよく、例えば、有機溶媒中でラジカル
重合等により容易に得ることができる。
【0038】上記不飽和化合物(b)は、活性光線によ
り重合反応を開始して硬化しうる常温で液体の光重合性
単量体が好ましく、このような光重合性単量体として
は、多官能性(メタ)アクリレートモノマー、単官能性
(メタ)アクリレートモノマー等が挙げられる。
【0039】上記多官能性(メタ)アクリレートモノマ
ーとしては、例えば、トリエチレングリコール(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ノナプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、2,
2−ビス〔4−(アクリロキシジエトキシ)フェニル〕
プロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシジエト
キシ)フェニル〕プロパン、3−フェノキシ−2−プロ
パノイルアクリレート、1,6−ビス〔3−アクリロキ
シ−2−ヒドロキシプロピル〕ヘキシルエーテル等が挙
げられる。
【0040】上記単官能性(メタ)アクリレートモノマ
ーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレートモノ
マー、ベンジル(メタ)アクリレートモノマー、ジシク
ロペンタニエル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記以外の光重合性単量体として、ウレタンやポリエス
テルのアクリレートオリゴマー等が挙げられる。
【0041】上記光重合性樹脂組成物中、不飽和化合物
(b)の含有量は、少なくなると露光後の表面硬度が不
足し、多くなるとコールドフローが起こり易くなるの
で、前記線状共重合体(a)100重量部に対して、1
0〜200重量部が好ましく、より好ましくは30〜1
50重量部である。
【0042】上記光重合開始剤(c)としては、紫外
線、可視光線などの活性光線により上記不飽和化合物
(b)を活性化し、重合を開始させる性質を有するもの
であれば特に制限はない。
【0043】上記光重合開始剤(c)のうち、紫外線で
活性化するものとしては、例えば、ソジウムメチルジチ
オカーバメイトサルファイド、テトラメチルチウラムモ
ノサルファイド、ジフェニルモノサルファイド、ジベン
ゾチアゾイルモノサルファイド及びジサルファイドなど
のサルファイド類;チオキサントン、2−エチルチオキ
サントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、ジイソプロピルチオキサントン等の
チオキサントン誘導体;ヒドラゾン、アゾビスイソブチ
ロニトリル、ベンゼンジアゾニウム等の(ジ)アゾ化合
物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
ベンゾフェノン、ジメチルアミノベンゾフェノン、ミヒ
ラーケトン、ベンジルアントラキノン、t−ブチルアン
トラキノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルア
ントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−クロロ
アントラキノン、ベンジルジメチルケタール、メチルフ
ェニルグリオキシレート等の芳香族カルボニル化合物;
4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロ
キシ−2−プロピル)ケトン、α−ヒドロキシ−α、
α'-ジメチル−アセトフェノン、2,2ージメトキシア
セトフェノン、2,2ージエトキシアセトフェノン等の
アセトフェノン誘導体;p−ジメチルアミノ安息香酸メ
チル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチ
ルアミノ安息香酸ブチル、p−ジエチルアミノ安息香酸
イソプロピル等のジアルキルアミノ安息香酸エステル
類;ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド、ジクミルパーオキサイド、キュメンハイドロ
パーオキサイド等の過酸化物;9−フェニルアクリジ
ン、9−p−メトキシフェニルアクリジン、9−アセチ
ルアミノアクリジン、ベンズアクリジン等のアクリジン
誘導体;9,10−ジメチルベンズフェナジン、9−メ
チルベンズフェナジン、10−メトキシベンズフェナジ
ン等のフェナジン誘導体;6,4’,4”−トリメトキ
シ−2,3−ジフェニルキノキサリン等のキノキサリン
誘導体;2,4,5−トリフェニルイミダゾイル二量
体;ハロゲン化ケトン;アシルホスフィンオキシド、ア
シルホスフォナート等のアシル化リン化合物などが挙げ
られる。
【0044】また、可視光線で活性化するものとして
は、例えば、2−ニトロフルオレン、2,4,6−トリ
フェニルビリリウム四弗化ホウ素塩、2,4,6−トリ
ス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
3,3’−カルボニルビスクマリン、チオミヒラーケト
ン等が挙げられる。
【0045】上記光重合性樹脂組成物中、光重合開始剤
(c)の含有量は、少なくなると硬化に時間がかかり、
露光後の硬化が不十分なために画像の形成ができず、多
くなると硬化した光重合性樹脂組成物が黄変したり、脆
くなるので、前記線状共重合体(a)100重量部に対
して、0.1〜10重量部が好ましい。
【0046】上記着色剤(d)としては、従来公知の顔
料や染料が使用可能であり、少なくともイエロー、マゼ
ンタ、シアン及びブラック系の4種の色が挙げられる。
また、必要に応じて、他の色の着色剤(d)を使用して
もよい。
【0047】上記イエロー系顔料としては、例えば、ハ
ンザイエロー、ベンジジンイエロー、カドミウム黄、黄
鉛G、ジンククロメート、レモンイエロー、ストロシア
ンイエロー、インデアンイエロー、イソインドリノンイ
エローなどが挙げられる。
【0048】上記マゼンタ系顔料としては、例えば、ロ
ーダミンBレーキ、カドミウム赤、ベンガラ、クロムバ
ーミリオン、ピラゾロンレッド、リソールレッド、鉛
丹、ウォッチングレッド、キナクリドンレッドなどが挙
げられる。
【0049】上記シアン系顔料としては、例えば、ウル
トラマリーンブルー、プルシアンブルー、コバルトブル
ー、セルリアンブルー、マンガニーズブルー、フタロシ
アニンブルーなどが挙げられる。
【0050】また、上記ブラック系顔料としては、例え
ば、チタンブラック、カーボンブラックなどが挙げられ
る。
【0051】光重合性樹脂組成物中、上記着色剤(d)
の含有量は、少なくなると色濃度が薄くなって十分な着
色ができず、多くなると得られた画像の硬化に関与しな
い着色剤が多くなって画像が脆くなるので、前記線状共
重合体(a)100重量部に対して、0.1〜300重
量部の範囲が好ましい。
【0052】また、上記光重合性樹脂組成物に、ジオク
チルフタレート、トリエチレングリコールジアセテー
ト、p−トルエンスルホンアミド、N−エチルトルエン
スルホンアミド等の可塑剤;ヒドロキノン、p−メトキ
シフェノール等の熱重合禁止剤;安定剤;紫外線吸収
剤;酸化防止剤;メチルエチルケトン、トルエン等の溶
剤などが添加されてもよい。
【0053】上記感光性着色シートを作製するには、例
えば、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリプロピレ
ン等のフィルム状支持体上に、熱融着性層用樹脂組成物
の希釈溶液を一定の厚さとなるように流延、乾燥して透
明熱融着性層を形成した後、この透明熱融着性層上に、
光重合性樹脂組成物の希釈溶液を一定の厚さとなるよう
に流延、乾燥して、感光性着色層を形成する方法が挙げ
られる。
【0054】透明熱融着性層上に、感光性着色層を形成
する際の乾燥温度は低くなると残存溶剤量が多くなった
り、乾燥時間が長くかかるので、30〜120℃が好ま
しい。
【0055】上記熱融着性層用樹脂組成物を希釈する溶
媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、se
c−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノー
ル等の低級脂肪族アルコール類;前記低級脂肪族アルコ
ールとフェノール又はベンジルアルコール等の芳香族ア
ルコール類との混合溶剤;前記低級脂肪族アルコールと
メチルセロソルブ又はエチルセロソルブ等のセロソルブ
類との混合溶剤;前記低級脂肪族アルコールと、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ギ酸又は水との
混合溶媒などが挙げられる。但し、混合溶媒を用いる場
合は、溶液の安定性の面から上記低級脂肪族アルコール
を50重量%以上含有するのが好ましい。
【0056】上記透明熱融着性層の厚さは、特に制限は
ないが、薄くなると取扱いが難しくなると共に熱融着力
が不足し、厚くなると画像積層時にずれが生じる可能性
があるので、0.1〜20μmが好ましい。
【0057】上記光重合性樹脂組成物を希釈する溶媒と
しては、熱融着性層を膨潤または溶解させることのない
溶媒が好ましく、例えば、メチルエチルケトン(ME
K)、酢酸エチル、メたノール等が好適に用いられる。
【0058】上記感光性着色層の厚さについては、薄く
なると取扱いが難しくなると共に十分な色濃度が得られ
なくなり、厚くなると各層間に剥離を生じ易くなるの
で、0.5〜20μmが好ましい。
【0059】上記感光性着色層上には、感光性着色層の
露光時の酸素障害を軽減したり、損傷を防止するするた
めに、保護層を設けてもよい。このような保護層は、ポ
リエチレンテレフタレート(以下PETという)、延伸
ポリプロピレン等の実質的に光に対して透明なフィルム
をラミネートしたり、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド等
の現像液(アルカリ水溶液)に可溶な樹脂の希釈溶液を
塗布、乾燥することにより設けられる。上記保護層の厚
さは、0.1〜20μmが好ましい。
【0060】本発明では、網点状画像パターンを得るた
めに、少なくともイエロー、マゼンタ、シアン及びブラ
ックの感光性着色層を有する4色の感光性着色シートが
作製される。この感光性着色シートは、1枚当たりの色
濃度を薄く設定しておき、重ねる枚数を調整することに
よって、濃淡の階調を変えることも可能である。
【0061】次に、画像受容シートについて説明する。
上記画像受容シートは、形成された網点状画像パターン
を受容する性質を有するものであれば、特に制限され
ず、例えば、ポリオレフィン、PET等の樹脂フィルム
又はシート等の支持体上に、熱可塑性樹脂又は光重合性
組成物を塗工して画像受容層が形成されたものが挙げら
れる。
【0062】光重合性組成物としては、感光性着色層で
用いられた線状共重合体(a)、不飽和化合物(b)及
び光重合開始剤(c)を構成成分とするものが好まし
い。
【0063】上記画像受容シートの支持体には、プライ
マー処置、コロナ処理等のアンカー処理を施し、画像受
容層に網点状画像パターンを受容した後、支持体を除去
してもよい。また、この支持体には、紫外線吸収剤や着
色剤が含有されていてもよい。
【0064】上記光重合開始剤(c)は、紫外線、可視
光線等の活性光線により不飽和化合物(b)を活性化
し、重合を開始させる性質を有するものであって、感光
性着色層に使用される光重合開始剤と同じものが使用可
能である。特に、アシルホシフィンオキシド系の光重合
開始剤は、受容層の黄変性が低いという点で好ましい。
【0065】アシルホスフィンオキシド系の光重合開始
剤としては、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルフェニルホスフィンオキシド(BASF社製「ルシリ
ンTPO」)、ピバロイルジフェニルホスフィンオキシ
ド、2−メチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシ
ド、テレフタロイル−ビス−ジフェニルホスフィンオキ
シド、1−メチル−シクロヘキシルカルボニルジフェニ
ルホスフィンオキシド、バーサトイル−ジフェニルホス
フィンオキシド、4−メチルベンゾイルフェニルホスフ
ィン酸メチルエステル、2,4,6−トリメチルベンゾ
イルホスフィン酸ジエチルエステル等が挙げられる。
【0066】上記光重合開始剤(c)は、単独で用いて
もよいが、硬化速度を速めたり、酸素障害を緩和するた
めに、光重合開始助剤を併用してもよい。
【0067】上記光重合開始助剤としては、トリエタノ
ールアミン、ジアルキルアミノ安息香酸エステル等が挙
げられる。
【0068】また、上記以外の光重合開始助剤として
は、例えば、ジベンゾチアゾイルモノサルファイドなど
のサルファイド類;2,4−ジエチルチオキサントン等
のチオキサントン誘導体;ベンゼンジアゾニウム等の
(ジ)アゾ化合物;ベンジルジメチルケタール等の芳香
族カルボニル化合物;α−ヒドロキシ−α,α'-ジメチ
ルアセトフェノン等のアセトフェノン誘導体;ジクミル
パーオキサイド等の過酸化物;ベンズアクリジン等のア
クリジン誘導体;9−メチルベンズフェナジン等のフェ
ナジン誘導体;6,4',4''−トリメトキシ−2,3−
ジフェニルキノサリン等のキノサリン誘導体;2,4,
5−トリフェニルイミダゾイル二量体;ハロゲン化ケト
ン;2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−1,
3,5−トリアジン等が挙げられる。
【0069】上記熱可塑性樹脂としては、軟化温度が低
くなると画像転写時の作業性が悪くなり、高くなると画
像転写時に支持体の熱変形が起こるので、20〜150
℃が好ましく、より好ましくは30〜100℃である。
【0070】このような熱可塑性樹脂としては、例え
ば、ポリオレフィン;ポリオレフィンと前記α,β−不
飽和カルボン酸との共重合体、及びこの共重合体を金属
イオンで架橋された樹脂;ポリ塩化ビニル及びその共重
合体;ポリ塩化ビニリデン及びその共重合体;ポリアク
リロニトリル;ポリ−N−ビニルカルバゾール;ポリビ
ニルアルコール;ポリ−N−ビニルピロリドン;ポリア
ミド;ポリウレタン;エチレン−酢酸ビニル共重合体;
スチレン−ブタジエン共重合体;アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合体;スチレン−イソプレン共重合体;ブ
チルゴム;ポリアクリロニトリル;ポリアクリル樹脂;
ポリエステル樹脂等が挙げられる。
【0071】上記画像受容層の厚さは、薄くなると画像
の受容性が乏しい上に取扱いが難しく、厚くなると製造
する際に熱歪みを生じたり透明性が損なわれるので、5
〜500μmが好ましい。また、画像受容層は、積層時
の気泡混入を防止するために、室温でタック(感圧接着
性)のないものが好ましい。
【0072】上記画像受容シートを作製するには、例え
ば、PET、延伸ポリプロピレン等の樹脂フィルム支持
体上に、上記光硬化性樹脂組成物また上記熱可塑性樹脂
の希釈溶液を一定の厚さとなるように流延、乾燥して、
画像受容層を形成する方法が挙げられる。上記支持体に
は、前もって離型処理が施されていてもよい。
【0073】次に、透明中間層について説明する。上記
透明中間層は、上記画像受容層上に転写された網点状画
像パターンによる凹凸を吸収、平滑化し、かつ網点状画
像パターンを受容する性質があれば、特に制限はない。
【0074】上記透明中間層としては、例えば、前記画
像受容層に用いられた材料が使用可能であり、通常、仮
支持体上に形成された状態で用いられる。尚、上記仮支
持体を透明中間層の一部として用いる場合は、該支持体
を永久支持体とし、その両面に画像受容層に用いられる
樹脂組成物を塗工したものを使用すればよい。
【0075】上記透明中間層の厚さは、薄くなると画像
の受容性が乏しい上に取扱いが難しく、厚くなると製造
する際に熱歪みを生じたり透明性が損なわれるので、5
〜500μmが好ましい。また、透明中間層は、積層時
の気泡混入を防止するために、室温でタック(感圧接着
性)のないものが好ましい。
【0076】<網点状画像パターンの形成方法>次に、
本発明の感光性着色シートを使用して、網点状画像パタ
ーンを形成する方法を説明する。図1に示すように、感
光性着色シート2は、支持体23上に透明熱融着性層2
2と感光性着色層21がこの順序で積層されたものであ
り、感光性着色層21は保護層(PETフィルム)1で
保護されている。
【0077】まず、予め色分解機によって、原画をブラ
ック、イエロー、マゼンタ及びシアンに色分解した網点
に変換し、且つ色の濃淡を網点び大小に変換したブラッ
ク、イエロー、マゼンタ及びシアンの4色の網点ネガマ
スクを準備する。
【0078】次いで、図2に示すように、ブラックの感
光性着色シート2の感光性着色層21側に、ブラックに
色分解された網点ネガマスク3を重ね合わせ、保護層1
(PETフィルム)側から露光、硬化させる。
【0079】次いで、露光、硬化後保護層1を剥離し、
感光性着色層21の未露光部分を、アルカリ現像によっ
て溶解除去することにより、図3に示すように、感光性
着色シート2の透明熱融着性層22上にブラックの網点
ネガマスク3に対応する網点状画像パターン4を形成す
る。尚、保護層1として、ポリビニールアルコールが使
用される場合は、アルカリ現像時に除去することができ
る。
【0080】次に、上記と同様にして、シアン、マゼン
タ、イエローの感光性着色シートに、それぞれ、シア
ン、マゼンタ、イエローに対応する網点状画像パターン
を形成する。
【0081】上記では、ブラック、シアン、マゼンタ、
イエローの4色の感光性着色シートを使用したが、必ず
しも4色に限定されるものではなく、必要に応じて、こ
れ以外の色(例えば、ホワイト、中間色等)の感光性着
色シートを使用してもよい。
【0082】上記感光性着色層を露光するための光源と
しては、特に限定されるものではなく、従来公知のもの
が使用でき、例えば、超高圧水銀灯、メタルハライドラ
ンプ等が好適に用いられる。
【0083】現像する際に用いられる現像液としては、
特に限定されるものではないが、例えば、0.5〜5重
量%の濃度の炭酸ナトリウム水溶液が好適に用いられ
る。また、現像に使用される現像装置としては、特に制
限はなく、公知のものが使用可能である。
【0084】<網点状画像パターンの画像受容シートへ
の転写方法>感光性着色シート2の透明熱融着性層22
上に形成されたブラックの網点状画像パターン4を、図
5に示すように、画像受容シート5の画像受容層51と
接するように重ね合わせ、加圧、加熱し、支持体23を
剥離しながら、透明熱融着性層22と共に、網点状画像
パターン4を画像受容層51上に融着する。
【0085】次いで、図6に示すように、透明中間層1
0を透明熱融着性層22と接するように重ね合わせ、加
圧加熱して融着した後、図7に示すように、さらに透明
中間層10上に、マゼンタの網点状画像パターンと透明
中間層10とが接するようにマゼンタの感光性着色シー
ト4を重ね合わせ、マゼンタの網点状画像パターン6と
ブラックの網点状画像パターン4とが一致するように整
合し、加圧加熱して融着する。
【0086】次に、上記マゼンタの感光性着色シート上
に、マゼンタの熱融着性層とシアンの網点状画像パター
ン7とが接するように、シアンの感光性着色シート を
整合させながら重ね合わせて加熱加圧し融着する。
【0087】さらに、シアンの感光性着色シート上に、
同様な操作によって、イエローの網感光性着色シートを
融着する。
【0088】最後に画像受容シート側から、紫外線を照
射して受容層を硬化させ、最終的に図8に示すように、
画像受容シート5上に、ブラック、シアン、マゼンタ、
イエローの4色の網点状画像パターンが積層された積層
画像表示体を得る。
【0089】感光性着色シート2と画像受容シート5、
画像受容シート5と透明中間層10、感光性着色シート
2と透明中間層10、感光性着色シート同志等の積層に
は、例えば、ラミネートロール9によって加圧しなが
ら、加熱融着する方法が挙げられる。この際、ラミネー
トロール9の温度は、感光性着色シート、画像受容シー
ト5の軟化温度等によって決定されるが、一般に50〜
130℃の範囲が好ましい。
【0090】本発明の積層画像表示体は、上述した通り
の方法により製造されるが、透明中間層10は、図8に
示すように、ブラックの網点状画像パターン4とマゼン
タの網点状画像パターン6の間にある必要はなく、例え
ば、マゼンタの網点状画像パターン6とシアンの網点状
画像パターン7との間、シアンの網点状画像パターン7
とイエローの網点状画像パターン8との間等に存在して
もよいし、それぞれの色の網点状画像パターン間にすべ
てあってもよい。尚、上述した積層画像表示体の製造方
法は一例であって、その他の製造方法としては、例え
ば、下記の方法が挙げられる。その他の製造方法として
は;前述の方法と同様にして、まず、感光性着色シート
に形成された任意の1色の網点状画像パターンを、画像
受容シートの画像受容層に融着することにより、少なく
とも1色以上の網点状画像パターンが積層された積層体
(イ)を得る。
【0091】別途、透明中間層上に、前述の方法と同様
にして、感光性着色シートに形成された網点状画像パタ
ーン〔積層体(イ)とは異なる色〕を融着することによ
り、少なくとも1色以上の網点状画像パターンが積層さ
れた積層体(ロ)を得る。
【0092】上記積層体(イ)上に、積層体(ロ)の中
間層と積層体(イ)の網点状画像パターンが接するよう
に積層体(ロ)を重ね合わせ、画像パターンが一致する
ように整合し、加圧加熱して融着することにより、積層
画像表示体を得る。
【0093】また、上記積層体(ロ)の中間層上に、該
中間層と上記積層体(イ)の網点状画像パターンが接す
るように積層体(イ)を重ね合わせ、画像が一致するよ
うに整合し、加圧加熱して融着することにより、積層画
像表示体を得てもよい。
【0094】本発明の積層画像表示体の構成は上述した
通りであるが、該積層表示体の画像パタ−ンを保護する
ために、オ−バ−レイ層を設けるのが好ましい。上記オ
−バ−レイ層は、画像が存在する側のみに設けてもよい
し、両面ともに設けてもよい。両面に設ける場合は、上
記積層表示体の面積よりオ−バ−レイ層の面積を大きく
して、オ−バ−レイ層の端部同士をラミネ−トし、積層
表示体全体を包み込むようにするのが好ましい。また、
オ−バ−レイ層の表面は、光の反射を防止するためにマ
ット加工されていてもよい。上記オ−バ−レイ層として
は、例えば、前記画像受容層に用いられた材料が使用可
能であり、通常、仮支持体上に形成された状態で用いら
れる。
【0095】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する。 (実施例1) 1)感光性着色シートの作製 (a)熱融着性層用樹脂組成物の調製 ・アルコール可溶性ポリアミド(東レ社製「CM−8000」)90重量部 ・安定化超淡色ロジン(荒川化学工業社製「KR−610」) 10重量部 上記成分を900重量部のメタノールに溶解させ、熱融
着性層用組成物の溶液を得た。
【0096】 (b)感光性着色層用樹脂組成物の調製 ・線状共重合体 100重量部 (メタクリル酸メチル/メタクリル酸−n−ブチル/メタクリル酸− 2−エチルヘキシル/メタクリル酸=31/31/13/25〔重量比〕 、重量平均分子量=10万)(以下線状共重合体Aという) ・不飽和化合物(トリメチロールプロパントリアクリレート) 67重量部 ・光重合開始剤 1.5重量部 (成分:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル ホスフィンオキシド、BASF社製「ルシリンTPO」) ・イエロー系顔料(大日精化製「FPF−27Eエロー」) 10重量部 又は ・マゼンダ系顔料(大日精化製「FPF−96Qレッド」) 10重量部 又は ・シアン系顔料(大日精化製「FPF−CP2ブルー」) 10重量部 又は ・ブラック系顔料(大日精化製「FPF−40Sブラック」) 10重量部 上記各成分を400重量部のMEKに溶解させ、イエロ
ー、マゼンダ、シアン及びブラックに、それぞれ着色さ
れた感光性着色層用樹脂組成物の溶液を得た。
【0097】 (c)保護層用樹脂組成物の調製 ポリビニルアルコール(日本合成化学社製「ゴーセノールGL−05」10重 量部を、水97重量部及びメタノール3重量部の混合溶
媒に溶解させ、保護層用樹脂組成物の溶液を得た。
【0098】(d)感光性着色シートの作製 まず、厚さ75μmのPETフィルム支持体上にイエロ
ーの熱融着性層用樹脂組成物の溶液を流延した後、10
0℃で2分間乾燥し、乾燥後の厚さが4μmの透明熱融
着性層を設けた。次いで、その透明熱融着性層の上に、
感光性着色層用樹脂組成物の溶液を流延し、90℃で2
分間乾燥した後、乾燥後の厚さが4μmのイエローに着
色された感光性着色層を設け、さらにその上に、保護層
用樹脂組成物の溶液を流延して100℃で5分間乾燥
し、乾燥後の厚さが1μmの保護層を有する感光性着色
シートを得た。同様な操作によって、マゼンダ、シアン
及びブラックに、それぞれ着色された感光性着色層を有
する3種類の感光性着色シートを得た。
【0099】2)画像受容シートの作製 (a)画像受容層用樹脂組成物の調製 ・ポリメチルメタクリレート(線状共重合体) 100重量部 (旭化成社製「デルペットLP−1」) ・エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート 50重量部 (光重合可能な不飽和化合物) ・光重合開始剤(BASF社製「ルシリンTPO」) 1.5重量部 (2,4、6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド) 上記各成分を400重量部のトルエンに溶解させ、画像
受容層用樹脂組成物の溶液を得た。
【0100】(b)画像受容シートの作製 上記画像受容層用樹脂組成物の溶液を、厚さ75μmの
PETフィルム支持体上に流延し、115℃で2分間乾
燥した後、乾燥後の画像受容層の厚さが25μmの画像
受容シートを得た。
【0101】3)透明中間層の作製 (a)中間層用樹脂組成物の調製 ・スチレン−ブタジエン共重合体 50重量部 (旭化成社製「タフプレンA」) ・粘着付与樹脂(脂環式炭化水素樹脂) 50重量部 (荒川化学社製「アルコンP−90」) 上記各成分を400重量部のトルエンに溶解させ、中間
層用樹脂組成物の溶液を得た。
【0102】(b)透明中間層の作製 上記中間層用樹脂組成物の溶液を、厚さ75μmの離型
PETフィルム支持体上に流延し、115℃で2分間乾
燥した後、乾燥後の厚さが25μmの透明中間層を得
た。
【0103】4)網点状画像パターンの作製 まず、図5に示すように、ブラックの網点状画像パター
ン4を有する感光性着色シート2の保護層を剥離し、感
光性着色シート2の網点状画像パターン4と、画像受容
シート5の画像受容層51とが接するように重ね合わ
せ、120℃、5kg/cm2 、1.2m/分の条件で
ラミネートロールを通すことにより加熱、加圧し、網点
状画像パターン4と画像受容層51を融着させながら、
支持体23を剥離し網点状画像パターン4を画像受容層
51に転写した。次に、網点状画像パターン4の透明熱
融着層22と透明中間層10とが接するように重ね合わ
せ、同様な方法で加熱、加圧して、網点状画像パターン
4と透明中間層10を積層し、積層後支持体を剥離し
た。
【0104】次いで、図7に示すように、上記透明中間
層10上に、シアンの網点状画像パターン6を有する感
光性着色シートを、網点状画像パターン6と透明中間層
10が接するようにして重ね合わせ、網点状画像パター
ン6とブラックの網点状画像パターン4とが一致するよ
うに整合し、加熱加圧して網点状画像パターン6を融着
させ、支持体を剥離することにより、シアンの網点状画
像パターン6を透明中間層10に転写した。さらに、同
様な操作を繰り返して、シアンの網点状画像パターン6
上に、マゼンタの網点状画像パターン9とイエローの網
点状画像パターン8をそれぞれ転写した。
【0105】最後に、画像受容シート5側から、超高圧
水銀灯により400mJ/cm2 の光照射を全面に行っ
て受容層51を硬化させ、図8に示すように、ブラッ
ク、シアン、マゼンダ及びイエローの網点状画像パター
ンからなる積層画像表示体を得た。得られた積層画像表
示体の画像はずれが殆どなく、原画に忠実で再現性の優
れたものであった。
【0106】(実施例2)図8の積層画像表示体におい
て、透明中間層10が、マゼンタの網点状画像パターン
7とイエローの網点状画像パターン8との間に積層され
ていること以外は、実施例1と同様にして、積層画像表
示体を得た。得られた積層画像表示体の画像はずれが殆
どなく、原画に忠実で再現性の優れたものであった。
【0107】(実施例3)下記の透明中間層を使用した
こと以外は、実施例1と同様にして、積層画像表示体を
得た。 〔透明中間層〕ポリメチルメタクリレート(旭化成社製
「デルペットLP−1」)100重量部、トエリメチロ
ールプロパントリアクリレート(光重合可能な不飽和化
合物)及び光重合開始剤(2,4、6−トリメチルベン
ゾイルジフェニルホスフィンオキシド)(BASF社製
「ルシリンTPO」)1.5重量部を、400重量部の
トルエンに溶解させた樹脂組成物の溶液を、厚さ75μ
mの離型PETフィルム支持体上に流延し、115℃で
2分間乾燥した後、乾燥後の厚さが25μmの透明中間
層を得た。得られた積層画像表示体の画像はずれが殆ど
なく、原画に忠実で再現性の優れたものであった。
【0108】(実施例4)実施例3と同様な透明中間層
を使用したこと以外は、実施例2と同様にして、積層画
像表示体を得た。得られた積層画像表示体の画像はずれ
が殆どなく、原画に忠実で再現性の優れたものであっ
た。
【0109】(実施例5)実施例1において、得られた
積層画像表示体の受容層側のPETフィルム支持体を剥
離し、次いで、厚さ75μmの離型PETフィルム支持
体上に形成された厚さ25μmの塩化ビニル樹脂よりな
るオ−バ−レイ層を2枚用い、該オ−バ−レイ層が内側
になるように設置し、上記積層画像表示体を包み込むよ
うにして、80℃、5kg/cm2 、1.2m/分の条
件でラミネートロールを通すことにより加熱、加圧し、
オ−バ−レイ層をラミネ−トした。なお、ラミネ−トす
る際に、予め、上記オ−バ−レイ層の寸法を上記積層画
像表示体の各周辺より5mm大きくしたオ−バ−レイ層
を用い、端部をオ−バ−レイ層同士で固定した。得られ
た積層画像表示体の画像はずれが殆どなく、原画に忠実
で再現性の優れたものであり、しかも、表面および端部
の耐久性(耐磨耗性等)に優れたものであった。
【0110】(比較例1)透明中間層を使用しなかった
こと以外は、実施例1と同様にして、積層画像表示体を
得た。得られた積層画像表示体の画像にずれがあり、原
画に対する再現性が劣ったものであった。
【0111】(比較例2)透明中間層を使用しなかった
こと以外は、実施例2と同様にして、積層画像表示体を
得た。得られた積層画像表示体の画像にずれがあり、原
画に対する再現性が劣ったものであった。
【0112】(比較例3)透明中間層を使用しなかった
こと以外は、実施例3と同様にして、積層画像表示体を
得た。得られた積層画像表示体の画像にずれがあり、原
画に対する再現性が劣ったものであった。
【0113】(比較例4)透明中間層を使用しなかった
こと以外は、実施例4と同様にして、積層画像表示体を
得た。得られた積層画像表示体の画像にずれがあり、原
画に対する再現性が劣ったものであった。
【0114】
【発明の効果】本発明の積層画像表示体は、上述した通
りであり、多色の網点状画像パターンを積層しても各画
像パターン間にずれがなく、原画に忠実な画像を再現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光性着色シートを示す模式断面図で
ある。
【図2】感光性着色シートに網点ネガマスクを介して露
光する状態を示す模式断面図である。
【図3】感光性着色シートに形成されたブラックの網点
画像パターンを示す模式断面図である。
【図4】画像受容シートを示す模式断面図である。
【図5】画像受容シート上に、ブラックの網点画像パタ
ーンを転写する状態を示す模式断面図である。
【図6】ブラックの網点画像パターン上に、透明中間層
を転写する状態を示す模式断面図である。
【図7】透明中間層上にシアンの網点画像パターンを転
写する状態を示す模式断面図である。
【図8】本発明の積層画像表示体の一例を示す模式断面
図である。
【符号の説明】
1 保護層 2 感光性着色シート 21 感光性着色層 22 透明熱融着性層 23 支持体 3 網点ネガマスク 4 ブラックの網点画像パターン 5 画像受容シート 6 シアンの網点画像パターン 7 マゼンダの網点画像パターン 8 イエローの網点画像パターン 9 ラミネートロール 10 透明中間層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に画像受容層が設けられた画像受
    容シートの画像受容層上に、少なくともブラック、シア
    ン、マゼンタ及びイエローの4色の網点状画像パターン
    が積層された積層画像表示体であって、前記網点状画像
    パターンの少なくとも2色間に透明中間層が設けられて
    いることを特徴とする積層画像表示体。
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