JPH0631579Y2 - 自動販売機の商品送出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は自動販売機の商品送出装置に関する。

（ロ）従来の技術 従来、たばこ等の箱型商品を販売する自動販売機の商品
送出装置としては実公昭６３−１９８９４号公報に開示
される商品送出装置が一般に知られている。

かかる公報に開示される商品搬出装置では、第４図に示
す様に、コラム１内に多数の箱型商品２を積み重ねて収
納し、一対のプーリー３ａ、３ｂに内周面を巻掛けら
れ、前記コラム１の底部に調節された駆動ベルト４を駆
動装置５により一方向に回動させる。そして該駆動ベル
ト４の外周面に設けられた押出部材６ａにより前記コラ
ム１における最下位の前記箱型商品２を前記コラム１の
下端に設けられた開口７から送出するものである。

一方、マイクロスイッチ８は作動杆９が押出部材６ｂに
圧接する事により作動して、前記押出部材６ａ前記開口
７からに前記箱型商品２の落下を防止する位置に位置す
るように前記駆動装置５を停止させ、前記駆動ベルト４
の回動を停止させる。

（ハ）考案が解決しようとする課題 前述の第４図に示される様な商品送出装置では、押出部
材６ｂが、マイクロスイッチ８の作動杆９に圧接する事
により、該マイクロスイッチ８は作動し、駆動装置５を
停止させ駆動ベルト４の回動を止める。この時、押出部
材６ｂとマイクロスイッチ８の作動杆９の圧接をプーリ
ー３ａ，３ｂの間で行おうとすれば、駆動ベルト４の伸
び等の原因により、張りが弱まり、第４図に示す様に駆
動ベルト４が撓みマイクロスイッチ８が数回のＯＮ・Ｏ
ＦＦ動作を繰り返すといういわゆるチャタリング動作を
招き、このため安定した商品の送出が行われないという
課題が存在する。

またこれを防ぐために駆動ベルト４の張りを強くすれ
ば、プーリー３ａ、３ｂの支軸の位置ずれを起こす危険
性があり、更に駆動装置５への負荷が増大するという課
題が存在する。

なお、図１における押出部材１７ａの位置で、すなわち
プーリー１４ｂの外周上で押出部材１７ａまたは１７ｂ
とマイクロスイッチ１９の作動杆２０との圧接を行うよ
うにマイクロスイッチの取付位置を移動した場合には商
品１１の送出方向と反対側のスペースを大きく取ること
になり、昨今の市場の要求である自動販売機の無駄なス
ペース無くすることに反するものである。

本考案は前記課題を解決するために、ガイド面が各々駆
動ベルトの対向する内周面に沿って延在したガイド部材
を設け、該ガイド部材は検知スイッチの作動杆が押出部
材に圧接する事により、該駆動ベルトに生じる撓みを防
止し、これにより検知スイッチに誤動作がなく安定した
商品送出を行える自動販売機の商品送出装置を提供する
ものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本考案は前記課題を解決するためになされたものであ
り、多数の商品を積重ねて収納し、下端に最下位の商品
を送出可能な開口を設けたコラムと、該コラムの奥行き
方向に所定の間隔を有して各々配設された一対のプーリ
ーと、該一対のプーリーに内周面を巻掛けられ、前記コ
ラムの底部に沿って張設された無端状の駆動ベルトと、
商品送出指令に基づき該駆動ベルトを一方向に回動させ
る駆動装置と、前記駆動ベルトの外周面に等間隔を有し
て設けられ、該駆動ベルトの回動にて前記コラムの底部
上に進出して最下位の商品を前記開口へ押出し送出する
一対の押出部材とを備えた自動販売機の商品送出装置に
おいて、一方の前記押出部材が前記駆動装置によって前
記開口を閉止する位置に移動到達した際に前記一対のプ
ーリー間の位置にて他方の前記押出部材と圧接するよう
に配置される作動杆と、該作動杆が前記押出部材に圧接
されたとき作動して前記駆動装置を停止させる信号を発
生する検知スイッチと、前記駆動ベルトを挟み前記作動
杆と対向して該駆動ベルトの内周側に設けたガイド部材
とから成る自動販売機の商品送出装置により前記課題を
解決する。

（ホ）作用 本考案の自動販売機の商品送出装置によれば、検知スイ
ッチの作動杆が押込部材に圧接しても、ガイド面が各々
駆動ベルトの対向する内周面に沿って延在したガイド部
材により、駆動ベルトの撓みを防止し、これにより検知
スイッチの誤動作を防止する。

（ヘ）実施例 図面に従って本考案の実施例を説明すると、第１図及び
第２図は各々実施例としての自動販売機の商品送出装置
の一動作状態を示す断面図、第３図は動作装置に用いる
ガイド部材の縦断面図である。

第１図〜第３図について符号及び構成を以下に説明す
る。１０はコラムであり、箱型形状の商品１１を積み重
ねて収納し、前部下端には該商品１１が通過可能な開口
１２を設けている。

１３は基台であり、該コラム１０の底部１０ａを上面に
形成する。

１４ａ、１４ｂは前記コラム１０の奥行き方向に所定の
間隔を有して各々該基台１３に軸支されて配設された一
対のプーリーである。

１５は無端状の駆動ベルトであり、内周面１５ａを該一
対のプーリー１４ａ、１４ｂに巻掛けられ、前記コラム
１０の前記底部１０ａに沿って平行に延在するように張
設されている。

１６は前記プーリー１４ａに連結した駆動装置としての
減速モータであり、販売制御部（図示せず）より商品送
出指令が与えられると駆動して、前記駆動ベルト１５を
一方向である第１図、第２図における矢印方向に回動さ
せる。

１７ａ、１７ｂは各々前記駆動ベルト１５の外周面１５
ｂに等間隔を有して２個設けた一対の押出部材であり、
前記底部１０ａに前記駆動ベルト１５と対応して開口し
た長孔状の貫通孔１８を通して前記コラム１０内に交互
に進出可能にしている。

１９は検知スイッチであり、作動杆２０が前記押出部材
１７ａ又は１７ｂに圧接することにより作動され、前記
押出部材１７ａ、１７ｂを所定位置に停止するように前
記減速モータ１６を制御するものである。即ち、該検知
スイッチ１９は一方の押出部材１７ａが前記開口１２に
臨んで位置し、前記コラム１０内の前記商品１１が前記
開口１２から取出せないように前記開口１２を閉止する
位置にて、他方の押出部材１７ｂにより作動されて前記
減速モータ１６を停止するように構成されていて、前記
作動杆２０と押出部材１７ａ又は１７ｂとの圧接は前記
一対のプーリー１４ａと１４ｂとの間の下側、前記開口
１２と反対側のプーリーに近い位置で行われるようにな
っている。２１はガイド部材であり、前記基台１３に設
けられ、ガイド面２１ａ、２１ｂが前記駆動ベルト１５
の対向する前記内周面１５ａに沿って延在支、前記作動
杆２０が前記押出部材１７ａ、１７ｂに圧接することに
より生じる前記駆動ベルト１５の撓みを防止するもので
ある。

以上が第１図〜第３図についての符号及び構成の説明で
ある。

次に実施例としての自動販売機の商品送出装置の商品送
出動作について説明すると、まず自動販売機の動作を制
御する販売制御部（図示せず）からの商品送出指令に基
づき、減速モータ１６は駆動し、第１図に示す販売待機
状態より駆動ベルト１５は第１図に示す矢印方向に回動
する。

尚第１図に示す販売待機状態では押出部材１７ｂは開口
１２からの商品１１の飛出しを防止している。

前述の駆動ベルト１５の回動により押出部材１７ａは、
貫通孔１８を介してコラム１０の底部１０ａへと進出
し、該コラム１０の最下位に位置する商品１１の後面を
押出して、該商品１０を開口１２より送出させ、第２図
に示す状態にいたる。

第２図に示す状態では、検知スイッチ１９の作動杆２０
は押出部材１７ｂに圧接して作動される。尚この時、駆
動ベルト１５は押出部材１７ｂ作動杆２０の圧接により
内周面１５ａ側へと撓もうとするが、該駆動ベルト１５
の対向する該内周面１５ａはガイド部材２１のガイド面
２１ａ、２１ｂに各々ガイドされているため、駆動ベル
ト１５は検知スイッチ１９の誤動作の原因となるような
大きな撓みを生じない。

このため検知スイッチ１９は正確に動作し、減速モータ
１６に停止信号を出力する。

かかる停止信号を出力した減速モータ１６は慣性力によ
り多少回転した後、駆動を停止し、押出部材１７ａが第
１図における押出部材１７ｂが位置する一に停止するよ
うに駆動ベルト１５の回動を止め、商品送出動作を完了
する。

以上が実施例としての自動販売機の商品送出装置の商品
送出動作の説明である。

（ト）考案の効果 本考案の自動販売機の商品搬出装置によれば、一対のプ
ーリー間で検知スイッチの作動杆が押し出し部材に圧接
するようにしているので商品搬出装置の奥行き寸法を少
なくでき、その際に駆動ベルトに撓みが生じないため、
検知スイッチの誤動作を防止することができ、これによ
り駆動装置の駆動停止を正確に行える押出し部材を所定
の位置に停止させることができるため商品の安定した送
出に有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は各々実施例としての自動販売機の商
品送出装置の一動作状態を示す側断面図、第３図は同装
置に用いるガイド部材の縦断面図、第４図は従来の商品
送出装置の側断面図である。 １０……コラム １０ａ……底部 １１……商品 １２……開口 １４ａ、１４ｂ……プーリー １５……駆動ベルト １５ａ……内周面 １５ｂ……外周面 １６……減速モータ １７ａ、１７ｂ……押出部材 １９……検知スイッチ ２０……作動杆 ２１……ガイド部材 ２１ａ、２１ｂ……ガイド面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】多数の商品を積重ねて収納し、下端に最下
   位の商品を送出可能な開口を設けたコラムと、該コラム
   の奥行き方向に所定の間隔を有して各々配設された一対
   のプーリーと、該一対のプーリーに内周面を巻掛けら
   れ、前記コラムの底部に沿って張設された無端状の駆動
   ベルトと、商品送出指令に基づき該駆動ベルトを一方向
   に回動させる駆動装置と、前記駆動ベルトの外周面に等
   間隔を有して設けられ、該駆動ベルトの回動にて前記コ
   ラムの底部上に進出して最下位の商品を前記開口へ押出
   し送出する一対の押出部材とを備えた自動販売機の商品
   送出装置において、一方の前記押出部材が前記駆動装置
   によって前記開口を閉止する位置に移動到達した際に前
   記一対のプーリー間の位置にて他方の前記押出部材と圧
   接するように配置される作動杆と、該作動杆が前記押出
   部材に圧接されたとき作動して前記駆動装置を停止させ
   る信号を発生する検知スイッチと、前記駆動ベルトを挟
   み前記作動杆と対向して該駆動ベルトの内周側に設けた
   ガイド部材とから成る自動販売機の商品送出装置。