JPH0631478Y2

JPH0631478Y2 - 複写機の紙送り装置

Info

Publication number: JPH0631478Y2
Application number: JP1988035019U
Authority: JP
Inventors: 浩古谷
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1988-03-16
Filing date: 1988-03-16
Publication date: 1994-08-22
Anticipated expiration: 2003-03-16
Also published as: JPH01139252U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、手差しトレイを設けた複写機において、該手
差しトレイを介して鉛筆等のようなものが用紙搬送路に
入り込むことを防止するための装置に関し、特に、手差
しトレイから異物が入り込むことを防止し、該異物をト
レイの基部から容易に排除出来るようにする装置に関す
る。

（従来の技術）一般の複写機においては、用紙トレイや給紙カセット等
の用紙収容手段を、複写機の給紙装置に対して装着し
て、該給紙カセット等の装置から、給紙装置の給紙ロー
ラによって用紙を取り出し、用紙さばき機構を介して、
感光体ドラム等からの画像転写部分に向けて搬出するよ
うにしている。

すなわち、複写機に設けられる手差しトレイとその給紙
機構は、第３図に示されるような構成のもので、複写機
本体１のカバーから外側に突出した支持部材に対して、
ビボット２１を介して手差しトレイ２０を揺動可能に配
置しており、該手差しトレイ２０の取り付け部分が、複
写機の手差し用紙挿入口３として設定される。

また、上記手差しトレイは、複写機本体に対してピボッ
トを介して揺動可能に支持されているので、該手差しト
レイを使用しない場合には、複写機本体の側部に立掛け
るようにし、給紙カセット等の挿脱の際に、邪魔になら
ない位置にセットされ得るようになっている。

前記用紙挿入口３の送り部分には、複写機本体の用紙搬
送路に接続される給紙装置が設けられていて、該給紙装
置には、給紙ローラ６、用紙さばき機構７および搬送ロ
ーラ装置８が設けられるとともに、上下のガイド板１
０、１３による用紙の案内部材が配置される。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、上記したような従来の装置において、手
差しトレイと下ガイド板とが、複写機本体に向けて所定
の角度で傾斜して配置されていることが多く、手差しト
レイ上に不用意に置いた鉛筆等のような転動しやすい異
物が、用紙とともに複写機本体の内部に入り込み、第３
図に示されるように、用紙がなくなった状態でも、異物
２７が用紙搬送路の用紙導入口４部分に残って、その除
去の動作を行いにくい等の問題が発生する。

そして、上記したように、異物等が用紙導入口部分に入
り込んだ場合には、狭い用紙挿入口から取出すことが困
難であるために、複写機カバーを取り外して、該用紙搬
送路のガイド板等を揺動させ、そのガイド板の接続部分
等から異物を落下させ、指を入れることが出来る部分か
ら取り出す等の面倒な動作を行うことが必要となる。

（考案の目的）本考案は、上記したような従来より用いられている装置
の欠点を解消するもので、手差しトレイ上を転動した異
物が用紙挿入口部分で停止され、用紙の送り込みが終了
した後で、該異物を手差しトレイ端部の隙間から落下さ
せることによって、容易に除去出来るようにする装置を
提供することを目的としている。

（問題点を解決するための手段および作用）本考案は、複写機の用紙搬送装置の給紙装置に対して、
装置本体に対して揺動自在に手差しトレイを設けてなる
装置に関する。本考案においては、前記手差しトレイに
対応する複写機本体の用紙搬送路の導入口部分に、下端
部を用紙に摺動させる状態で、導入口に用紙を挿入する
際の案内を行い得るように垂下部材を配置するととも
に、前記手差しトレイの用紙挿入側先端部に対応させ
て、装置本体に段部を形成し、前記段部の外側部に手差
しトレイの一部を位置させて異物を一時収容する手段を
設けている。そして、用紙の上から垂下部材により払い
落とした異物を前記段部に収容し、手差しトレイを揺動
させることにより、異物を除去可能に構成している。

したがって、本考案の複写機の紙送り装置においては、
手差しトレイを使用する際に、不用意に鉛筆等のような
異物を該手差しトレイ上に落しても、該異物は用紙挿入
口に設けた垂下部材によって入り込むことが阻止され、
手差しトレイ上で用紙がなくなった場合に、手差しトレ
イと複写機本体の下ガイド板との隙間から落下し、容易
に取り出し得ることになる。

また、本考案の用紙挿入口に設ける垂下部材は、比較的
柔軟性を有する部材であれば、プラスチック製のフィル
ム、フェルト等のような材料で作成することが可能であ
り、それによって複写機の用紙搬送路に異物が入り込む
ことを容易に阻止出来るものとなる。

（実施例）図示された実施例に従って、本考案の装置の構成を説明
する。

第１図に示されるように、本考案の複写機１において
は、従来の装置の場合と同様に、その給紙装置５に対し
て手差しトレイ２０を設けていて、該ハガキや規格外の
用紙等を複写部分に向けて給紙出来るようにされてい
る。

本考案の手差しトレイ２０は、複写機カバー２に対して
ビポット２１を介して揺動可能に支持されており、該手
差しトレイ２０を給紙位置にセットした場合には、手差
しトレイのガイド板と複写機本体の下ガイド板とが、略
直線状に下向きに傾斜して配置されることになり、その
両方のガイド板によって用紙を案内し、用紙の先端部が
給紙ローラ６に接するような状態で給紙が行われる。

本考案の複写機本体１には、上記したような給紙ローラ
６と、用紙さばき機構７、および、搬送ローラ装置８が
順次配置されて給紙装置を構成しており、手差しトレイ
２０から挿入された原稿を、給紙ローラ６によって取出
して、用紙さばき機構７の搬送ローラとさばきローラ７
ａとの間で重送を防止した状態で、複写機本体の用紙搬
送路に向けて搬送するようになっている。

本考案の装置においては、前記用紙挿入口３と用紙導入
口４とを接続する用紙搬送路を、上ガイド板１０と、下
ガイド板１３とによって構成し、該上ガイド板１０の先
端部の立上がり部１１に対して、垂下部材１５の上部分
を接着する等の手段によって一体に設けている。

この垂下部材１５としては、例えば、比較的腰の強いプ
ラスチック製のフィルム、フェルト、または、ブラシ部
材等を設けることが出来るもので、該垂下部材１５の下
端部を下ガイド板１３から数mm程度離し、少ない用紙の
場合には、該垂下部材１５の下部分に用紙を挿入出来る
ようにする。

また、本考案の装置においては、手差しトレイ２０の端
部と下ガイド板１３との接合部分に、９〜１０mm程度の
隙間を形成しており、垂下部材１５によって鉛筆等の異
物が停止された状態で複写の動作が終了し、前記隙間を
塞いでいた用紙が搬入されると、その隙間から異物が落
下し、該隙間の下部に配置されている受け部２５に、該
異物２７が収容され得るようになっている。

この受け部２５は、複写機カバー２の外部から容易に接
近することが出来るようになっており、受け部に落下し
た異物２７は、複写の動作が終了した後で、手差しトレ
イ２０を上方に揺動させることによって、容易に取り出
すことが出来るものとなる。

また、本考案の垂下部材としては、第１図に示されたよ
うに、上ガイド板の立上がり部に対して直接接着するこ
との他に、第２図に示されるような状態で、上ガイド板
１０の立上がり部１１に対して、ピボット１７を介して
垂下部材１６を揺動可能に設けることが出来る。

そして、上記したように構成する場合には、前記立上が
り部１１に対して直接接着する場合に比較して、その垂
下部材１６を任意の材料で構成することが出来るものと
なり、必ずしも、柔軟なプラスチック製のフィルム等の
ような部材に限定されることは必要とされず、比較的堅
い板状の部材でも使用が可能である。

なお、本考案の実施例において、垂下部材１６の下部と
下ガイド板１３との隙間ｓを、４〜５mm程度に設定し、
手差しトレイ２０と下ガイド板１３との接続部での隙間
Ｓを、９〜１０mm程度に設定した場合には、丸い鉛筆や
それよりも若干細いものは、垂下部材１６によって用紙
挿入口３から、用紙搬送路内に侵入することが阻止され
るものとなり、用紙が除去された後では、接続部の隙間
から落下して、受け部２５に収容されることになる。

また、本考案の垂下部材としては、上記したような部材
に限定されるものではなく、その他に、用紙を挿入する
際に、その垂下部材を押圧して湾曲させることが出来る
とともに、異物の侵入を阻止出来るものであれば、任意
の材料で構成することが出来る。

さらに、本考案の装置においては、用紙挿入口３に対し
て、その両側部分に比較的幅の狭い垂下部材を配置する
こと、または、幅の広い垂下部材を１枚だけ配置するこ
と等、任意の状態での垂下部材の配列を行い得るものと
することが可能である。

（考案の効果）本考案の複写機の紙送り装置は、上記したような構成を
有するものであるから、コピー動作を行う際に、用紙挿
入口から異物が侵入することを防止出来るものであり、
用紙挿入口部分に停止された異物を容易に取り除くこと
が出来るものとなる。

また、本考案の垂下部材は、任意の材料で構成すること
が出来るものであり、非常に構成が簡単なものであると
ともに、それを設けることによって、複写機の製造コス
トや、製造工程等に大きな影響を与えることはないもの
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の複写機の紙送り装置の構成を示す側面
図、第２図は本考案の他の実施例の構成を示す説明図で
あり、第３図は従来例の複写機の紙送り装置の構成を示
す側面図である。図中の符号１……複写機本体、３……用紙挿入口、４……用紙導入
口、５……給紙装置、６……給紙ローラ、１０……上ガ
イド板、１１……立上がり部、１３……下ガイド板、１
５・１６……垂下部材、１７……ピボット、２０……手
差しトレイ、２１……ピボット、２５……受け部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複写機の用紙搬送装置の給紙装置に対し
て、装置本体に対して揺動自在に手差しトレイを設けて
なる装置において、前記手差しトレイに対応する複写機本体の用紙搬送路の
導入口部分に、下端部を用紙に摺動させる状態で、導入
口に用紙を挿入する際の案内を行い得るように垂下部材
を配置するとともに、前記手差しトレイの用紙挿入側先端部に対応させて、装
置本体に段部を形成し、前記段部の外側部に手差しトレ
イの一部を位置させて異物を一時収容する手段を設け、用紙の上から垂下部材により払い落とした異物を前記段
部に収容し、手差しトレイを揺動させることにより、異
物を除去可能に構成したことを特徴とする複写機の紙送
り装置。