JPH06313940A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH06313940A
JPH06313940A JP34952293A JP34952293A JPH06313940A JP H06313940 A JPH06313940 A JP H06313940A JP 34952293 A JP34952293 A JP 34952293A JP 34952293 A JP34952293 A JP 34952293A JP H06313940 A JPH06313940 A JP H06313940A
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JP
Japan
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silver halide
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chemical
light
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JP34952293A
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English (en)
Inventor
Masahiro Asami
正弘 浅見
Ken Kawada
憲 河田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製造時の性能変動が少なく、しかも連続処理に
おいてもストリークの発生が少ないハロゲン化銀写真感
光材料を提供する。 【構成】支持体上のハロゲン化銀乳剤層が、或る種の架
橋型ベンゾチアジカルボシアニン色素で分光増感された
ハロゲン化銀乳剤を含み、且つ該支持体上の写真構成中
のカルシウム総含有量が10mg/m2以下であるか、また
は該支持体上の写真構成層のいずれかに更に或る種の防
腐剤を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料に関するものであり、より詳しくは、製造時の性能変
動の少ない安定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料で
あり、かつ市場での連続処理においてもストリークの発
生や処理液中への析出物の発生の少ない処理安定性に優
れたハロゲン化銀写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日広く普及しているカラー写真は、感
光材料自身および現像処理技術の進歩によってますます
迅速に、かつ、あらゆる場所で簡易に入手できるまでに
進歩を遂げている。特にカラープリント分野において
は、カラーラボと呼ばれる大量生産用の高速プリンタや
大型処理機器等を設置した生産拠点による集中処理方式
や、店頭に設置されたミニラボと呼ばれる小型のプリン
タプロセッサを用いた分散処理方式などの発達により、
多様な目的に応じた生産が行われている。近年では、国
際公開WO88/04534号に開示された高塩化銀乳
剤を用いた感光材料とその処理方法の実用化により、処
理の迅速化はますます高度なものになっている。こうし
た処理の迅速化の追求と同時に、得られるプリント品質
の安定化も生産効率を高める上で常に向上を要求され続
けてきた。そのためには、まず、プリント生産に用いら
れるカラー印画紙の性能の安定性が重要である。既に述
べた市場の実態を考慮すると、この性能安定性に対する
要求はますます高まってきている。すなわち、大量生産
を行っている大ラボでは、カラー印画紙の性能が安定し
ていれば高速プリンタのプリント条件を一定に設定して
生産を行うことができるため、効率は飛躍的に高まる。
また、店頭などに設置されたミニラボを用いた生産にお
いては、熟練したオペレータの確保が困難である場合が
多く、カラー印画紙の性能の安定化が、プリント品質お
よび得率の向上に直結している。したがって、感光材料
の製造時の性能安定化は、高品質のプリントを高効率に
生産することのできる感光材料を提供する上で非常に重
要な課題であった。カラー写真用の感光材料において
は、減色法の色再現を行う目的で、青、緑そして赤感光
性の乳剤層が設けられ、各乳剤層には感光する光の補色
に相当する色素に現像処理時に発色する化合物を含有さ
せる構成が用いられている。感光要素であるハロゲン化
銀乳剤に対して、所望の波長域の光に感度を付与するた
め、分光増感が行われる。一般的には分光増感は目的の
波長域に吸収を有する色素−所謂分光増感色素をハロゲ
ン化銀粒子に吸着させることで行われる。感光材料の性
能の安定性は、これらの分光増感の安定性に大きく影響
される。すなわち、分光増感が不安定であると、感光材
料を製造するときの条件変動や、長期間の製品保存など
によって分光増感色素の吸着状態の変化に起因する性能
変動が生じる。特に、処理時間の迅速化や低補充化に有
利な塩化銀含有率の高いハロゲン化銀乳剤を用いたとき
にこうした問題が顕著に現われ、これを解決する技術の
開発が望まれていた。また、製造工程における腐敗等を
防止する目的で種々の防腐剤を用いることが例えば、特
開昭61−233743号に開示されているが、これら
を用いると上記の不安定性がさらに拡大することが見出
され、これを解決する技術が望まれていた。一方、これ
らの写真処理における廃液低減の要請から、処理液の補
充量を削減する試みが続けられてきており、所謂低補充
タイプの処理系が増加している。こうした低補充処理に
おいては、感光材料の長期の連続処理を行ったときに、
しばしば処理液中に析出物が発生し、これがローラーへ
付着することなどにより、プリントにストリークと呼ば
れる筋上の故障を発生することが問題となってきた。こ
のような析出物の防止には、感光材料中のカルシウム含
有量の削減が効果的であることが特開平1−30343
8号等に記載されている。したがって、カルシウム含有
量の低い材料を用いて感光材料を作成することが試みら
れてきた。しかしながら、感光材料中のカルシウム量を
低減すると、先に述べたような製造中の感光材料の写真
性能がさらに変動し易くなり、処理安定性と製造安定性
とを両立できる技術の開発も強く望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたことか
ら明らかなように、本発明の目的は、製造時の性能変動
の少ない安定性に優れたハロゲン化銀写真感光材料を提
供しようとするものである。さらには、市場での連続処
理においてもストリークの発生や処理液中への析出物の
発生の少ない、優れた処理安定性をも兼ね備えたハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
(1)支持体上に少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該
乳剤層が下記一般式(I)で表わされるメチン色素によ
って増感されたハロゲン化銀乳剤を含み、且つ支持体上
の写真構成層中のカルシウム含有量の合計が10mg/m2
以下であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。
【0005】
【化5】
【0006】(Qは五員または六員環を形成するのに必
要な非金属原子群を表わし、R1 からR11は水素原子ま
たは置換基を表わす。ただし、R1 からR3 の少なくと
も一つは芳香族基を含む基を表わし、R4 およびR5
いずれも水素原子ではない。L1 からL3 はメチン基を
表わし、nは0または6以下の整数を表わし、Mは電荷
を中和する対イオンであり、mは0または1を表わ
す。) (2)支持体上に少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該
乳剤層が、上記の一般式(I)で表わされるメチン色素
によって増感されたハロゲン化銀乳剤を含み、且つ支持
体上の写真構成層のいずれかに更に下記一般式(II)か
ら(X)のいずれかで表わされる化合物の少なくとも一
種を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。
【0007】
【化6】
【0008】
【化7】
【0009】(式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6
8 およびR9 は水素原子、アルキル基またはアリール
基を表わし、R7 は水素原子、アルキル基、アリール
基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基、スルファモ
イル基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、アルコキシ基
またはチアゾリル基を表わす。R10はアルキレン基また
はアリーレン基を表わす。R11、R12およびR13はハロ
ゲン原子またはアルキル基を表わし、R14およびR15
水素原子、アルキル基、アリール基または含窒素複素環
残基を表わす。R16およびR17は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基またはアラルキル基を表わ
し、R16とR17とが結合してベンゼン環を形成してもよ
い。R18は水素原子またはアルキル基を表わす。R19
アルキル基またはアリール基を表わす。Yはハロゲン原
子を表わし、Z1 はチアゾリル環を構成するのに必要な
非金属原子群を表わし、Z2 は六員環を形成するのに必
要な非金属原子群を表わす。nは0または1を表わし、
mは1または2を表わす。)
【0010】(3)支持体上の写真構成層中のカルシウ
ム含有量の合計が10mg/m2以下であることを特徴とす
る前項(2)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (4)支持体上に少なくとも一層の感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該
乳剤層が下記の一般式(XI)又は(XII)で表わされる化
合物の少なくとも1種を含有することを特徴とするハロ
ゲン化銀写真感光材料。
【0011】
【化8】
【0012】(式中R21はフェニル基又は1−ナフチル
基を表わし、R22およびR23は独立にメチル基、又はエ
チル基を表わし、X- はI- 、Br- 、又はアリールス
ルホン酸イオンを表わし、R32は2−フェノキシエチル
基、2−(1−ナフトキシ)エチル基、2−(2−ナフ
トキシ)エチル基、又は2−(4−フェニルフェノキ
シ)エチル基を表わし、R33はメチル基又はエチル基を
表わす。)
【0013】以下に本発明を更に詳細に説明する。始め
に一般式(I)で表される分光増感色素について説明す
る。式中、Qは5員または6員の炭素環または複素環を
形成するのに必要な非金属原子群を表わす。好ましくは
後述する(R1)n により置換されたプロピレン基であ
る。R1 は水素原子、または炭素数18以下のアルキル
基{例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、アリル、ブチル、イソブチル、ヘキシル、オクチ
ル、ドデシル、オクタデシルなどであり、さらに置換さ
れていてもよい〔置換基としては、例えばカルボキシル
基、スルホン酸基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、炭素数8以下のアルコキシ基(例
えば、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、フェネチ
ルオキシ)、炭素数15以下のアリールオキシ基(例え
ば、フェノキシ、1−ナフチルオキシ)、炭素数8以下
のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ)、炭素数8
以下のアシル基、スルファモイル基、カルバモイル基、
炭素数15以下のアリール基(例えばフェニル、4−メ
チルフェニル、4−クロロフェニル、1−ナフチル)な
どである〕}、炭素数18以下のアリール基{例えばフ
ェニル、2−ナフチル、1−ナフチルなどであり、さら
に置換されていてもよい〔置換基としては例えばカルボ
キシル基、スルホン酸基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲ
ン原子、ヒドロキシル基、炭素数8以下のアルキル基
(例えばメチル、エチル)、炭素数8以下のアルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ)、炭素数15以下の
アリールオキシ基(例えば、フェノキシ)、炭素数8以
下のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ)、炭素数
8以下のアシル基、スルファモイル基、カルバモイル
基、炭素数15以下のアリール基(例えばフェニル)な
どである〕}、または炭素数18以下の複素環基{例え
ば2−ピリジル、2−チアゾリル、2−フリルなどであ
り、さらに置換されていてもよい}、炭素数10以下の
アルケニル基{例えば、ビニルであり、さらに置換され
ていてもよい〔置換基として例えばメチル基、フェニル
基などである〕}、炭素数6以下のアルキニル基{例え
ば、エチニルであり、さらに置換されていてもよい〔置
換基としては例えばメチル基、フェニル基などであ
る〕}などの置換基である。
【0014】R1 として好ましくは、置換されていない
アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル)、置換されていないアリール基(例えばフェニル、
1−ナフチル)である。特に好ましくは、メチル基、エ
チル基、フェニル基、ナフチル基である。nは0または
6以下の整数を表し、R1 がメチル基のとき好ましくは
n=2、R1 がフェニル基、ナフチル基などの芳香族基
のとき好ましくはn=1である。
【0015】R2 及びR3 は、各々独立に炭素数18以
下のアルキル基{例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、アリル、ブチル、イソブチル、ヘキシ
ル、オクチル、ドデシル、オクタデシルなどであり、さ
らに置換されていてもよい〔置換基としては、R1 のア
ルキル基の説明に記載しているものなどが挙げられ
る〕}である。R2 やR3 において置換されていないア
ルキル基の好ましい具体例としては、メチル基、エチル
基であり、また置換されているアルキル基の好ましい具
体例としてはフェノキシエチル基、1−ナフトキシエチ
ル基、2−ナフトキシエチル基、4−フェニルフェノキ
シエチル基、メトキシエチル基である。本発明において
は、R1 からR3 の少なくとも一つは芳香族基を含むこ
とが必要である。好ましい芳香族基としては、フェニル
基、ナフチル基、ピリジル基、チエニル基、ピロリル
基、ビフェニル基、フェノキシフェニル基などの炭素環
基やヘテロ環基が挙げられる。これらの基は更に置換さ
れていてもよい。
【0016】R4 、R5 で表わされる基は、各々独立
に、ヒドロキシル基、シアノ基、ハロゲン原子、スルホ
ン酸基、カルボキシル基あるいはニトロ基、又は置換さ
れていても良いアルキル基、アルケニル基、アシル基、
アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アシルアミノ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホンアミ
ド基、ウレイド基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、アリール基あるいは複素環基を表わす。R
4 、R5 は、一般に、炭素原子数18以下のアルキル基
(例、メチル、エチル、プロピル、2−メトキシエチ
ル)、炭素原子数18以下のアルケニル基(例、ビニ
ル、スチリル)、ハロゲン原子(例、塩素原子、臭素原
子)、炭素原子数8以下のアシル基(例、アセチル)、
炭素原子数8以下のアシルオキシ基(例、アセチルオキ
シ)、炭素原子数8以下のアルコキシカルボニル基
(例、メトキシカルボニル)、炭素原子数8以下のカル
バモイル基(例、N−メチルカルバモイル)、炭素原子
数8以下のスルファモイル基(例、N−メチルスルファ
モイル)、カルボキシル基、炭素原子数8以下のアルキ
ルスルホンアミド基(例、メタンスルホンアミド)、
【0017】炭素原子数8以下のアシルアミノ基(アセ
チルアミノ)、炭素原子数15以下のアルコキシ基
(例、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、フェネチ
ルオキシ)、炭素原子数15以下のアリールオキシ基
(例、フェノキシ)、炭素原子数8以下のアルキルチオ
基(例、メチルチオ、エチルチオ)、炭素原子数15以
下のアリールチオ基(例、フェニルチオ)、炭素原子数
12以下のアリールスルホンアミド基(例、ベンゼンス
ルホンアミド)、ウレイド基、炭素原子数8以下のアル
キルスルホニル基(例、メタンスルホニル、エチルスル
ホニル)、炭素原子数15以下のアリールスルホニル基
(例、ベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニ
ル)、炭素原子数15以下のアリール基(例、フェニ
ル、4−メチルフェニル、4−クロロフェニル、2−ナ
フチル)、ニトロ基、スルホン酸基又は炭素原子数15
以下の複素環基(例、モルホリノ、2−ピリジル)であ
る。これらの置換基は更に置換されていても良い。
4 、R5 として好ましくはメチル基、エチル基、メト
キシ基、エトキシ基であり、特に好ましくはメチル基で
ある。
【0018】R6 〜R11で表される基は上記R4 、R5
で表される基に加えて水素原子である。R4 はR6 また
はR8 と、またR5 はR9 またはR11と、互いに連結し
てシクロヘキセン環、芳香族環又は複素環を形成しても
良い。R6 〜R11として好ましくは水素原子、メチル
基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基であり、特に好
ましくは水素原子である。
【0019】L1 、L2 及びL3 はメチン基{置換され
ていてもよい〔置換基としては、アルキル基(例えば、
メチル、エチル、2−カルボキシエチル)、アリール基
(例えば、フェニル)、ハロゲン原子(例えば、塩
素)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ)、
アミノ基(例えば、N,N−ジフェニルアミノ、N−メ
チル−N−フェニルアミノ、N−メチルピペラジノ)な
どである〕}を表し、また、例えばL1 とL2 、L2
3 、L1 とQ、L3 とQのように他のメチン基や原子
団と連結して環を形成してもよく、あるいはR2 または
3 と環を形成することもできる。好ましくは無置換の
メチン基である。
【0020】M、mは、色素のイオン電荷を中性にする
ために必要であるとき、陽イオンまたは陰イオンの存在
または不存在を示すために式の中に含められている。あ
る色素が陽イオン、陰イオンであるか、あるいは正味の
イオン電荷をもつかどうかは、その助色団および置換基
に依存する。典型的な陽イオンはアンモニウムイオンお
よびアルカリ金属イオンであり、一方陰イオンは無機陰
イオンあるいは有機陰イオンのいずれであってもよく、
例えばハロゲン陰イオン(例えば弗素イオン、塩素イオ
ン、臭素イオン、ヨウ素イオン)、置換アリールスルホ
ン酸イオン(例えばp−トルエンスルホン酸イオン、p
−クロルベンゼンスルホン酸イオン)、アリールジスル
ホン酸イオン(例えば1,3−ベンゼンスルホン酸イオ
ン、1,5−ナフタレンジスルホン酸イオン、2,6−
ナフタレンジスルホン酸イオン)、アルキル硫酸イオン
(例えばメチル硫酸イオン)、硫酸イオン、チオシアン
酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオ
ン、ピクリン酸イオン、酢酸イオン、トリフルオロメタ
ンスルホン酸イオンが挙げられる。Mは2種以上の電荷
中和イオンであってもよい。また、R1 〜R11の一部に
カルボキシル基、スルホン酸基が置換する場合には、そ
れ自体が陰イオンMの機能を果たすためm=0であって
もよい。好ましい陰イオンは、過塩素酸イオン、ヨウ素
イオン、臭素イオン、置換アリールスルホン酸イオン
(例えば、p−トルエンスルホン酸イオン)である。
【0021】一般式(XI)または一般式(XII)で表わさ
れる化合物のうち特に好ましい化合物は、一般式(XI)
で表わされる化合物である。一般式(XI)において、R
21がフェニル基の場合にはR22とR23の少なくとも一方
がメチル基であることが好ましく、R21が1−ナフチル
基の場合にはR22とR23はメチル基またはエチル基であ
ることが好ましい。最も好ましいのはR21がフェニル基
または1−ナフチル基で、R22とR23がともにメチル基
の化合物である。X- で表わされる陰イオンとして好ま
しいものは、I- またはアリールスルホン酸イオンであ
り、特に好ましいものはパラトルエンスルホン酸イオン
などの置換されていてもよいベンゼンスルホン酸イオン
である。
【0022】以下に本発明の一般式(I)の化合物や一
般式(XI)または一般式(XII)の化合物の具体例を示す
が、これに限定されるものではない。
【0023】
【化9】
【0024】
【化10】
【0025】
【化11】
【0026】
【化12】
【0027】
【化13】
【0028】
【化14】
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】
【化18】
【0033】
【化19】
【0034】
【化20】
【0035】
【化21】
【0036】
【化22】
【0037】
【化23】
【0038】
【化24】
【0039】
【化25】
【0040】
【化26】
【0041】
【化27】
【0042】
【化28】
【0043】
【化29】
【0044】
【化30】
【0045】
【化31】
【0046】
【化32】
【0047】
【化33】
【0048】
【化34】
【0049】
【化35】
【0050】
【化36】
【0051】
【化37】
【0052】
【化38】
【0053】
【化39】
【0054】
【化40】
【0055】
【化41】
【0056】
【化42】
【0057】
【化43】
【0058】
【化44】
【0059】
【化45】
【0060】
【化46】
【0061】
【化47】
【0062】
【化48】
【0063】
【化49】
【0064】
【化50】
【0065】
【化51】
【0066】
【化52】
【0067】
【化53】
【0068】
【化54】
【0069】
【化55】
【0070】
【化56】
【0071】
【化57】
【0072】
【化58】
【0073】
【化59】
【0074】本発明に用いられる一般式(I)で表わさ
れるポリメチン色素は以下の文献に記載の方法を参考に
して合成することができる。 a)エフ・エム・ハーマー(F.M.Hamer) 著「ヘテロサイ
クリック・コンパウンズ−シアニン・ダイ・アンド・リ
レイティッド・コンパウンズ−(HeterocyclicCompound
s −Cyanine dyes and related compounds−)」(ジョ
ン・ウィリー・アンド・サンズ John Wiley & Sons社−
ニューヨーク、ロンドン、1964年刊)、 b)デー・エム・スターマー(D.M.Sturmer)著−「ヘテ
ロサイクリック・コンパウンズ−スペシャル・トピック
ス イン ヘテロサイクリックケミストリー−(Hetero
cyclic Compounds−Special topics in heterocyclic c
hemistry−)」第8章第4節、第482〜515頁(ジ
ョン・ウィリー・アンド・サンズ JohnWiley & Sons社
−ニューヨーク、ロンドン、1977年刊)、
【0075】c)ジュルナール・オルガニチエスコイ・
ヒミー(Zh.Org.Khim.) 第17巻第1号第167〜16
9頁(1981年)、同第15巻第2号第400〜40
7頁(1979年)、同第14巻第10号第2214〜
2221頁(1978年)、同第13巻第11号第24
40〜2443頁(1977年)、同第19巻第10号
第2134〜2142頁(1983年)、ウクラインス
キー・ヒミチェスキー・ジュルナール(UKr.Khim.Zh)第
40巻第6号第625〜629頁(1974年)、ヒミ
ヤ・ゲテロチクリチェスキフ・ソエディネーニ(Khim.G
eterotsikl.soedin.) 第2号第175〜178頁(19
76年)、露国特許420,643号、同341,82
3号、特開昭59−217761号、米国特許4,33
4,000号、同3,671,648号、同3,62
3,881号、同3,573,921号、欧州特許公開
288,261A1号、同102,781A2号、同1
02,781A2号、特公昭48−46930号。 d)特開平3−243944号の実施例に記載の合成法 合成例1 化合物(A−1)の合成
【0076】
【化60】
【0077】1) (A−1)−Aの合成 2−メルカプト−6−メチルベンゾチアゾール18.1
gとp−トルエンスルホン酸エチル25gを140℃に
加熱し、3時間攪拌した。100℃に降温し、ジメチル
ホルムアミド30ミリリットルを添加し、これをアセト
ン50ミリリットルと酢酸エチルエステル200ミリリ
ットルの混合溶媒中に攪拌下に徐々に加えた。析出した
結晶を濾別し、乾燥後(A−1)−A 25g(収率6
6%)を得た。 2) (A−1)−Bの合成 1−ナフトール28.8g、エチレンブロモヒドリン4
0.0g、無水炭酸カリウム120gをアセトン200
ミリリットル中に懸濁させ激しく攪拌下に5時間加熱還
流した。冷却後、懸濁液をグラスフィルターにて濾別
し、濾液をn−ヘキサン1リットル中に攪拌下に徐々に
注いだ。析出した結晶を濾別し、乾燥後(A−1)−B
21.0g(収率56%)を得た。
【0078】3) (A−1)−Cの合成 (A−1)−B 12.9g、p−トルエンスルホン酸
クロリド10.5g、ジオキサン60ミリリットルを氷
冷、攪拌下に、トリエチルアミン9.6ミリリットルを
滴下した。さらに室温で2時間攪拌後、これを氷水中に
注いだ。析出した結晶を濾別し、乾燥後(A−1)−C
15.0g(収率79%)を得た。 4) (A−1)−Dの合成 (A−1)−C 14.9g、2,6−ジメチルベンゾ
チアゾール10gを160℃で6時間加熱攪拌後、60
℃に冷却しメタノール10ミリリットル、アセトニトリ
ル10ミリリットル、酢酸エチルエステル100ミリリ
ットルを順に注ぎ、析出した結晶を濾別した。乾燥後
(A−1)−D 18.7g(収率78%)を得た。
【0079】5) (A−1)の合成 (A−1)−D 12.0g、イソホロン4.6g、酢
酸アンモニウム2.4g、酢酸8ミリリットル、トルエ
ン80ミリリットルの混合物を40分間加熱還流し、冷
却後、減圧下に濃縮乾固した。これにジクロロメタン1
00ミリリットル、水100ミリリットルを加え激しく
攪拌後有機層を減圧下に濃縮乾固した。これに(A−
1)−A 7g、アセトニトリル80ミリリットル、ト
リエチルアミン12ミリリットルを加え、2時間加熱還
流した。冷却後、析出した結晶を濾別し、メタノールに
より再結晶を行い、(A−1)5.4g(収率28%)
を得た。 λmax (メタノール) 656nm εmax 1.60×105 合成例2 化合物(G−2)の合成
【0080】
【化61】
【0081】1) (G−2)−Aの合成 メタノール10ミリリットルとナトリウムメチラート2
8%メタノール溶液11ミリリットルの混合液中にマロ
ン酸ジエチル9.25gを徐々に加えた。これを60℃
に保ち、ベンザルアセトフェノン8.2gを10分間で
加えた後4時間加熱還流させた。40℃に冷却し、水酸
化ナトリウム4.9gを溶解させた水溶液20ミリリッ
トルを滴下し、さらに80℃で40分加熱した。これに
氷冷下で濃塩酸19.3ミリリットルを加え、攪拌し、
析出する結晶を濾別、乾燥後(G−2)−A 10.0
g(収率94%)を得た。 2) (G−2)の合成 3−エチル−2,6−ジメチルベンゾチアゾリウム、p
−トルエンスルホナート7.3gと(G−2)−A
1.9gの混合物を160℃で5時間加熱攪拌した。メ
タノール20ミリリットルとアセトニトリル20ミリリ
ットルを加え攪拌しながらヨウ化ナトリウム1.5gを
添加し、析出する結晶を濾別した。エタノールから再結
晶し、(G−2)1.5g(収率23%)を得た。 λmax (メタノール) 652nm εmax 1.66×105
【0082】合成例3 化合物L−17の合成 L−17−A(2,3,6−トリメチルベンゾチアゾリ
ウム p−トルエンスルホナート)の合成 2,6−ジメチルベンゾチアゾール28.2g(0.1
73モル)とメチルp−トルエンスルホナート36.2
g(0.195モル)の混合物を165℃で5時間加熱
し、冷却しながらアセトン100mlを攪拌下、添加し
た。析出した白色晶を濾過し、アセトン50mlで洗浄
し、L−17−A51.3g(85%)を得た。 L−17の合成 5−フェニル−1,3−ジメドン1.87g(0.01
モル)、L−17−A8.38g(0.024モル)と
トリメチルボラート1.87gの混合物を165℃、8
時間加熱した。冷却しながらエタノール25mlを添加
し、室温下で10%炭酸ナトリウム水溶液5mlを添加、
6時間後、析出した結晶を濾過し、粗結晶4.5gを得
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、L−17 4.07g(60%)を得た。
【0083】次に一般式(II)から(X)で表わされる
化合物について説明する。式中R2 〜R9 、R11〜R19
で表わされるアルキル基、アルキレン基、アリール基、
アリーレン基、アルコキシ基、アリールオキシ基、スル
ファモイル基、チアゾリル基やその他の含窒素複素環残
基はさらに置換されたものも含む。上記の基およびハロ
ゲン原子の具体例を以下に示すが、これらに限定される
ものではない。ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素
原子、臭素原子)、アルキル基(例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブ
チル、n−オクチル、ドデシル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、ベンジル、フェネチル)、アリール基(例
えばフェニル、ナフチル、4−メチルフェニル)、含窒
素複素環残基(例えばピリジル基、イミダゾリル基、ピ
ペリジル基、モルホリノ基等)、アルコキシ基(例えば
メトキシ、エトキシ、ブトキシ)、アリールオキシ基
(例えばフェノキシ、2−ナフチルオキシ)、スルファ
モイル基(例えば無置換スルファモイル、N,N−ジメ
チルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、
アルキレン基(例えばメチレン、エチレン、−(CH2)6
−、−(CH2)8−)、アリーレン基(例えばフェニレ
ン)。一般式(II)から(X)で表わされる化合物のう
ち、好ましいものは、一般式(III) 、(VIII)、(IX)およ
び(X)であり、より好ましいのは一般式(VIII)、(IX)
および(X)で表わされるものである。本発明に用いら
れる一般式(II)から(X)で表わされる化合物の具体
例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0084】
【化62】
【0085】
【化63】
【0086】
【化64】
【0087】
【化65】
【0088】
【化66】
【0089】
【化67】
【0090】
【化68】
【0091】
【化69】
【0092】これらの化合物は、例えば特開昭61−2
33743号明細書に開示されているように、優れた防
菌、防カビ効果を呈する。一般式(II)〜(X)で表さ
れる化合物は、カラー写真感光材料の感光性ハロゲン化
銀乳剤層、中間層等の非感光性層、保護層などのいずれ
かの層、もしくはこれら複数の層に添加される。添加量
は感材の種類によって大きく異なるが、5×10-7〜2
×10-3(モル/m2)が好ましい。感光材料への添加
は、メタノール、エタノール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ンなどの有機溶剤に溶解したり、水系溶媒に分散して添
加することができる。
【0093】本発明の第(1) あるいは第(3) の態様にお
いては、感光材料中に含有されるカルシウムの含有量が
10mg/m2以下であることが必要である。ここで、カル
シウムの含有量とは、支持体を除く感光材料1m2中に含
有されるカルシウムイオン、原子あるいはカルシウムを
含む化合物をカルシウム原子に換算した重量で表わされ
る。カルシウム含有量の定量法としては公知の分析法が
用いられる。例えば、化学の領域、増刊127号(南江
堂1980年発行)や、V.A.Fassel、Anal.Chem.、4
6、1110A(1974)等に詳細な記載がある、I
CP分析法を用いることができる。感光材料中に含有さ
れるカルシウムは、通常バインダーとして用いられるゼ
ラチン中の不純物として持ち込まれる。ゼラチンには原
料や製造工程に由来するカルシウム塩がカルシウム原子
に換算して数千ppm 含まれている。こうしたゼラチンを
用いて感光材料を作成すると、例えばカラー印画紙用感
光材料の場合には20mg/m2に近い量のカルシウムが含
有されている。カルシウム含量が10mg/m2を越える
と、連続処理時にストリークを発生するなど好ましくな
い。10mg/m2以下とすることで現像液の補充量の少な
い処理を連続で行なっても安定な性能を得ることができ
る。カルシウム含有量はより好ましくは8mg/m2以下、
さらに好ましくは5mg/m2以下、最も好ましくは2mg/
m2以下(0mg/m2も含む)である。
【0094】感光材料中のカルシウム含有量を低減する
には、バインダーとしてカルシウム含有量の少ないゼラ
チンを用いたり、感光材料製造時に用いるハロゲン化銀
乳剤、カプラー分散物等のゼラチン分散組成物もしくは
これらの混合物をヌードル水洗、透析、限外濾過等で処
理することでカルシウムを除去する方法を用いたりする
ことができる。本発明においては、カルシウム含有量の
少ないゼラチンを用いるのが好ましい。また、ゼラチン
に代えてカルシウムを含まないバインダーを用いること
もできる。ゼラチン中のカルシウム含有量を低減するに
は一般にイオン交換処理が好ましく用いられる。イオン
交換処理は、例えば特開昭63−296035号明細書
などに記載されているように、ゼラチン製造時もしくは
使用時にゼラチン溶液をイオン交換樹脂、特に陽イオン
交換樹脂と接触させることで行なうことができる。この
他、カルシウム含有量の少ないゼラチンとして、製造時
にカルシウムの混入が少ない酸処理ゼラチンを挙げるこ
とができる。本発明においては、イオン交換処理を施し
た石灰処理ゼラチンを種々の組成物の調製において用い
ることが好ましい。
【0095】本発明の感光材料をカラー感光材料として
用いる場合には、反射支持体上にイエロー発色性ハロゲ
ン化銀乳剤層、マゼンタ発色性ハロゲン化銀乳剤層、シ
アン発色性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも一層ずつ塗
設して構成することができる。一般のカラー印画紙で
は、ハロゲン化銀乳剤の感光する光と補色の関係にある
色素を形成するカラーカプラーを含有させることで減色
法の色再現を行なうことができる。一般的なカラー印画
紙では、ハロゲン化銀乳剤粒子は前述の発色層の順に青
感性、緑感性、赤感性の分光増感色素によりそれぞれ分
光増感され、また支持体上に前出の順で塗設して構成す
ることができる。しかしながら、これと異なる順序であ
っても良い。つまり迅速処理の観点から平均粒子サイズ
の最も大きなハロゲン化銀粒子を含む感光層が最上層に
くることが好ましい場合や、光照射下での保存性の観点
から、最下層をマゼンタ発色感光層にすることなどが好
ましい場合もある。また感光層と発色色相とは、上記の
対応を持たない構成としても良く、赤外感光性ハロゲン
化銀乳剤層を少なくとも一層用いることもできる。
【0096】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤層の
少なくとも一層(好ましくは全ての層)のハロゲン化銀
粒子としては、90モル%以上の塩化銀よりなる塩臭化
銀もしくは塩化銀が好ましい。塩化銀の含有量は好まし
くは95モル%以上、さらに好ましくは98モル%以上
である。本発明においては現像処理時間を速めるために
実質的に沃化銀を含まないことが好ましい。ここで実質
的に沃化銀を含まないとは、沃化銀含有率が1モル%以
下、好ましくは0.2モル%以下のことを言う。一方、
高照度感度を高めたり、分光増感感度を高めたり、ある
いは感光材料の保存安定性を高める目的で、特開平3−
84545号に記載されているような乳剤表面に0.0
1〜3モル%の沃化銀を含有した高塩化銀粒子が好まし
く用いられる場合もある。乳剤のハロゲン組成は粒子間
で異なっていても等しくても良いが、粒子間で等しいハ
ロゲン組成を有する乳剤を用いると、各粒子の性質を均
質にすることが容易である。
【0097】また、ハロゲン化銀乳剤粒子内部のハロゲ
ン組成分布については、ハロゲン化銀粒子のどの部分を
とっても組成の等しい所謂均一型構造の粒子や、ハロゲ
ン化銀粒子内部のコア(芯)とそれを取り囲むシェル
(殻)〔一層または複数層〕とでハロゲン組成の異なる
所謂積層型構造の粒子あるいは、粒子内部もしくは表面
に非層状にハロゲン組成の異なる部分を有する構造(粒
子表面にある場合は粒子のエッジ、コーナーあるいは面
上に異組成の部分が接合した構造)の粒子などを適宜選
択して用いることができる。高感度を得るには、均一型
構造の粒子よりも後二者のいずれかを用いることが有利
であり、耐圧力性の面からも好ましい。ハロゲン化銀粒
子が上記のような構造を有する場合には、ハロゲン組成
において異なる部分の境界部は、明確な境界であって
も、組成差により混晶を形成して不明確な境界であって
も良く、また積極的に連続的な構造変化を持たせたもの
であっても良い。
【0098】本発明の高塩化銀乳剤においては臭化銀局
在相を先に述べたような層状もしくは非層状にハロゲン
化銀粒子内部および/または表面に有する構造のものが
好ましい。上記局在相のハロゲン組成は、臭化銀含有率
において少なくとも10モル%のものが好ましく、20
モル%を超え100モル%までのものがより好ましい。
臭化銀局在層の臭化銀含有率は、X線回折法(例えば、
「日本化学会編、新実験化学講座6、構造解析」丸善、
に記載されている。)等を用いて分析することができ
る。そして、これらの局在相は、粒子内部、粒子表面の
エッジ、コーナーあるいは面上にあることができるが、
一つの好ましい例として、粒子のコーナー部にエピタキ
シャル成長したものを挙げることができる。また、現像
処理液の補充量を低減する目的でハロゲン化銀乳剤の塩
化銀含有率を更に高めることも有効である。この様な場
合にはその塩化銀含有率が98モル%〜100モル%で
あるような、ほぼ純塩化銀の乳剤も好ましく用いられ
る。
【0099】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤に含まれ
るハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(粒子の投影面積
と等価な円の直径を以て粒子サイズとし、その数平均を
とったもの)は、0.1μm〜2μmが好ましい。ま
た、それらの粒子サイズ分布は変動係数(粒子サイズ分
布の標準偏差を平均粒子サイズで除したもの)20%以
下、望ましくは15%以下、更に好ましくは10%以下
の所謂単分散なものが好ましい。このとき、広いラチチ
ュードを得る目的で上記の単分散乳剤を同一層にブレン
ドして使用することや、重層塗布することも好ましく行
われる。写真乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の形状
は、立方体、十四面体あるいは八面体のような規則的な
(regular) 結晶形を有するもの、球状、板状などのよう
な変則的な(irregular) 結晶形を有するもの、あるいは
これらの複合形を有するものを用いることができる。ま
た、種々の結晶形を有するものの混合したものからなっ
ていても良い。本発明においてはこれらの中でも上記規
則的な結晶形を有する粒子を50%以上、好ましくは7
0%以上、より好ましくは90%以上含有するのが良
い。また、これら以外にも平均アスペクト比(円換算直
径/厚み)が5以上、好ましくは8以上の平板状粒子が
投影面積として全粒子の50%を越えるような乳剤も好
ましく用いることができる。
【0100】本発明に用いる塩臭化銀乳剤もしくは塩化
銀乳剤は、P.Glafkides 著 Chimieet Phisique Photog
raphique (Paul Montel社刊、1967年)、G.F.Duffi
n著Photographic Emulsion Chemistry (Focal Press社
刊、1966年)、V.L.Zelikman et al著 Making and
Coating Photographic Emulsion(Focal Press 社刊、1
964年)などに記載された方法を用いて調製すること
ができる。すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法等
のいずれでもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩
を反応させる形式としては、片側混合法、同時混合法、
及びそれらの組合せなどのいずれの方法を用いても良
い。粒子を銀イオン過剰の雰囲気の下において形成させ
る方法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同
時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成する液
相中のpAgを一定に保つ方法、すなわちいわゆるコン
トロールド・ダブルジェット法を用いることもできる。
この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一
に近いハロゲン化銀乳剤を得ることができる。
【0101】本発明のハロゲン化銀粒子の局在相または
その基質には、異種金属イオンまたはその錯イオンを含
有させることが好ましい。好ましい金属としては周期表
の第VIII族、第IIb 族に属する金属イオンあるいは金属
錯体、及び鉛イオン、タリウムイオンの中から選ばれ
る。主として局在相にはイリジウム、ロジウム、鉄など
から選ばれるイオンまたはその錯イオン、また主として
基質にはオスミウム、イリジウム、ロジウム、白金、ル
テニウム、パラジウム、コバルト、ニッケル、鉄などか
ら選ばれた金属イオンまたはその錯イオンを組合せて用
いることができる。また局在相と基質とで金属イオンの
種類と濃度をかえて用いることができる。これらの金属
は複数種用いても良い。特に鉄、イリジウム化合物は臭
化銀局在相中に存在させることが好ましい。
【0102】これらの金属イオン提供化合物は、ハロゲ
ン化銀粒子形成時に、分散媒になるゼラチン水溶液中、
ハロゲン化物水溶液中、銀塩水溶液中またはその他の水
溶液中、あるいはあらかじめ金属イオンを含有せしめた
ハロゲン化銀微粒子の形で添加しこの微粒子を溶解させ
る、等の手段によって本発明のハロゲン化銀粒子の局在
相および/またはその他の粒子部分(基質)に含有せし
める。本発明で用いられる金属イオンを乳剤粒子中に含
有させるには、粒子形成前、粒子形成中、粒子形成直後
のいずれかでおこなうことができる。これは金属イオン
を粒子のどの位置に含有させるかによって変えることが
できる。
【0103】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
通常化学増感を施される。化学増感法については、カル
コゲン増感剤を使用した化学増感(具体的には不安定硫
黄化合物の添加に代表される硫黄増感あるいはセレン化
合物によるセレン増感、テルル化合物によるテルル増感
があげられる。)、金増感に代表される貴金属増感、あ
るいは還元増感などを単独もしくは併用して用いること
ができる。化学増感に用いられる化合物については、特
開昭62−215272号公報の第18頁右下欄〜第2
2頁右上欄に記載のものが好ましく用いられる。本発明
に用いる乳剤は、潜像が主として粒子表面に形成される
所謂表面潜像型乳剤である。
【0104】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤には、感
光材料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のかぶり
を防止する、あるいは写真性能を安定化させる目的で種
々の化合物あるいはそれ等の前駆体を添加することがで
きる。これらの化合物の具体例は前出の特開昭62−2
15272号公報明細書の第39頁〜第72頁に記載の
ものが好ましく用いられる。更にEP0447647号
に記載された5−アリールアミノ−1,2,3,4−チ
アトリアゾール化合物(該アリール残基には少なくとも
一つの電子吸引性基を持つ)も好ましく用いられる。
【0105】本発明の感光材料において、本発明の増感
色素と併用して、あるいは多層感光材料において本発明
の色素で分光増感された乳剤を含む層以外の感光層に含
まれる感光性乳剤の青、緑、赤領域の分光増感に用いら
れる分光増感色素としては例えば、F.M.Harmer著 Heter
ocyclic Compounds-Cyanine dyes and related compoun
ds(John Wiley & Sons New York,London 社刊196
4年)に記載されているものを挙げることができる。具
体的な化合物の例ならびに分光増感法は、前出の特開昭
62−215272号公報の第22頁右上欄〜第38頁
に記載のものが好ましく用いられる。また、特に塩化銀
含有率の高いハロゲン化銀乳剤粒子の赤感光性分光増感
色素として併用しうる色素としては特開平3−1233
40号に記載された分光増感色素が安定性、吸着の強
さ、露光の温度依存性等の観点から非常に好ましい。
【0106】本発明の感光材料において赤外域を効率よ
く分光増感する場合、特開平3−15049号12頁左
上欄〜21頁左下欄、あるいは特開平3−20730号
4頁左下欄〜15頁左下欄、EP−0,420,011
号4頁21行〜6頁54行、EP−0,420,012
号4頁12行〜10頁33行、EP−0,443,46
6号、US−4,975,362号に記載の増感色素が
好ましく使用される。
【0107】本発明の一般式(I)の増感色素を含めて
これら分光増感色素をハロゲン化銀乳剤中に含有せしめ
るには、それらを直接乳剤中に分散してもよいし、ある
いは水、メタノール、エタノール、プロパノール、メチ
ルセルソルブ、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ
ノール等の溶媒の単独もしくは混合溶媒に溶解して乳剤
へ添加してもよい。また、特公昭44−23389号、
特公昭44−27555号、特公昭57−22089号
等に記載のように酸または塩基を共存させて水溶液とし
たり、米国特許3,822,135号、米国特許4,0
06,025号等に記載のように界面活性剤を共存させ
て水溶液あるいはコロイド分散物としたものを乳剤へ添
加してもよい。また、フェノキシエタノール等の実質上
水と非混和性の溶媒に溶解したのち、水または親水性コ
ロイドに分散したものを乳剤に添加してもよい。特開昭
53−102733号、特開昭58−105141号に
記載のように親水性コロイド中に直接分散させ、その分
散物を乳剤に添加しても良い。
【0108】乳剤中に添加する時期としては、これまで
有用であると知られている乳剤調製のいかなる段階であ
ってもよい。つまりハロゲン化銀乳剤の粒子形成前、粒
子形成中、粒子形成直後から水洗工程に入る前、化学増
感前、化学増感中、化学増感直後から乳剤を冷却固化す
るまで、塗布液調製時、のいずれから選ぶことができ
る。もっとも普通には化学増感の完了後、塗布前までの
時期に行なわれるが、米国特許第3,628,969
号、および同第4,225,666号に記載されている
ように化学増感剤と同時期に添加し分光増感を化学増感
と同時に行なうことも、特開昭58−113928号に
記載されているように化学増感に先立って行なうことも
でき、またハロゲン化銀粒子沈殿生成の完了前に添加し
分光増感を開始することもできる。更にまた米国特許第
4,225,666号に教示されているように分光増感
色素を分けて添加すること、すなわち一部を化学増感に
先立って添加し、残部を化学増感の後で添加することも
可能であり、米国特許第4,183,756号に教示さ
れている方法を始めとしてハロゲン化銀粒子形成中のど
の時期であってもよい。これらの中で特に乳剤の水洗工
程前或いは化学増感前に増感色素を添加することが好ま
しい。
【0109】これらの分光増感色素の添加量は場合に応
じて広範囲にわたり、ハロゲン化銀1モルあたり0.5
×10-6モル〜1.0×10-2モルの範囲が好ましい。
更に好ましくは、1.0×10-6モル〜5.0×10-3
モルの範囲である。本発明において、特に赤域から赤外
域に分光増感感度を有する増感色素を使用する場合、特
開平2−157749号13頁右下欄〜22頁右下欄記
載の化合物を併用することが好ましい。これらの化合物
を使用することで、特異的に感材の保存性及び処理の安
定性、強色増感効果を高めることができる。なかでも同
特許中の一般式(IV)、(V) および(VI)の化合物を併用し
て使用することが特に好ましい。これらの化合物はハロ
ゲン化銀1モル当り0.5×10-5モル〜5.0×10
-2モル、好ましくは5.0×10-5モル〜5.0×10
-3モルの量が用いられ、増感色素1モルあたり0.1倍
〜10000倍、好ましくは0.5倍〜5000倍の範
囲に有利な使用量がある。
【0110】本発明に係わる感光材料は可視光で露光さ
れても赤外光で露光されても良い。露光方法としては低
照度露光でも高照度露光でもよい。高照度露光の好まし
い露光方法としては、一画素当りの露光時間が10-4
より短い、更に好ましくは10-6秒より短いレーザー走
査露光方式がある。また、露光に際して、米国特許第
4,880,726号に記載のバンドストップフィルタ
ーを用いることが好ましい。これによって光混色が取り
除かれ、色再現性が著しく向上する。
【0111】露光済みの感光材料は慣用のカラー現像処
理が施されうるが、本発明のカラー感光材料の場合には
迅速処理の目的からカラー現像の後、漂白定着処理する
のが好ましい。特に前記高塩化銀乳剤が用いられる場合
には、漂白定着液のpHは脱銀促進等の目的から約6.
5以下が好ましく、更に約6以下が好ましい。
【0112】本発明に係わる感光材料に適用されるハロ
ゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および写真
構成層(層配置など)、並びにこの感材を処理するため
に適用される処理法や処理用添加剤としては、下記の特
許公報、特に欧州特許第0,355,660A2号、あ
るいは特開平2−139544号等の明細書に記載され
ているものが好ましく用いられる。
【0113】
【表1】
【0114】
【表2】
【0115】
【表3】
【0116】
【表4】
【0117】
【表5】
【0118】本発明に用いうるシアン、マゼンタ、イエ
ローカプラー等の写真添加剤用高沸点有機溶媒は、融点
が100℃以下、沸点が140℃以上の水と非混和性の
化合物で、カプラーの良溶媒であれば使用できる。高沸
点有機溶媒の融点は好ましくは80℃以下である。高沸
点有機溶媒の沸点は、好ましくは160℃以上であり、
より好ましくは170℃以上である。これらの高沸点有
機溶媒の詳細については、特開昭62−215272号
公開明細書の第137頁右下欄〜144頁右上欄に記載
されている。また、シアン、マゼンタまたはイエローカ
プラーは前記の高沸点有機溶媒の存在下でまたは不存在
下でローダブルラテックスポリマー(例えば米国特許第
4,203,716号)に含浸させて、または水不溶性
且つ有機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして親水性
コロイド水溶液に乳化分散させる事ができる。好ましく
は米国特許第4,857,449号明細書の第7欄〜1
5欄及び国際公開WO88/00723号明細書の第1
2頁〜30頁に記載の単独重合体または共重合体が用い
られ、より好ましくはメタクリレート系あるいはアクリ
ルアミド系ポリマー、特にアクリルアミド系ポリマーの
使用が色像安定性等の上で好ましい。
【0119】本発明に係わる感光材料には、カプラーと
共に欧州特許EP0,277,589A2号明細書に記
載のような色像保存性改良化合物を使用することが好ま
しい。特にピラゾロアゾールカプラーや、ピロロトリア
ゾールカプラーとの併用が好ましい。即ち、発色現像処
理後に残存する芳香族アミン系現像主薬と化学結合し
て、化学的に不活性でかつ実質的に無色の化合物を生成
する前記特許明細書中の化合物および/または発色現像
処理後に残存する芳香族アミン系発色現像主薬の酸化体
と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に無色の
化合物を生成する前記特許明細書中の化合物を同時また
は単独に用いることが、例えば処理後の保存における膜
中残存発色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの反応
による発色色素生成によるステイン発生その他の副作用
を防止する上で好ましい。
【0120】またシアンカプラーとしては、特開平2−
33144号公報に記載のジフェニルイミダゾール系シ
アンカプラーの他に、欧州特許EP0,333,185
A2号明細書に記載の3−ヒドロキシピリジン系シアン
カプラー(なかでも具体例として列挙されたカプラー
(42)の4当量カプラーに塩素離脱基をもたせて2当
量化したものや、カプラー(6)や(9)が特に好まし
い)や特開昭64−32260号公報に記載された環状
活性メチレン系シアンカプラー(なかでも具体例として
列挙されたカプラー例3、8、34が特に好ましい)、
欧州特許EP0,456,226A1号明細書に記載の
ピロロピラゾール型シアンカプラー、欧州特許EP0,
484,909号に記載のピロロイミダゾール型シアン
カプラー、欧州特許EP0,488,248号明細書及
びEP0,491,197A1号明細書に記載のピロロ
トリアゾール型シアンカプラーの使用が好ましい。その
中でもピロロトリアゾール型シアンカプラーの使用が特
に好ましい。
【0121】また、イエローカプラーとしては、前記表
中に記載の化合物の他に、欧州特許EP0,447,9
69A1号明細書に記載のアシル基に3〜5員の環状構
造を有するアシルアセトアミド型イエローカプラー、欧
州特許EP0,482,552A1号明細書に記載の環
状構造を有するマロンジアニリド型イエローカプラー、
米国特許第5,118,599号明細書に記載されたジ
オキサン構造を有するアシルアセトアミド型イエローカ
プラーが好ましく用いられる。その中でも、アシル基が
1−アルキルシクロプロパン−1−カルボニル基である
アシルアセトアミド型イエローカプラー、アニリドの一
方がインドリン環を構成するマロンジアニリド型イエロ
ーカプラーの使用が特に好ましい。これらのカプラー
は、単独あるいは併用することができる。
【0122】本発明に用いられるマゼンタカプラーとし
ては、前記の表の公知文献に記載されたような5−ピラ
ゾロン系マゼンタカプラーやピラゾロアゾール系マゼン
タカプラーが用いられるが、中でも色相や画像安定性、
発色性等の点で特開昭61−65245号に記載された
ような2級又は3級アルキル基がピラゾロトリアゾール
環の2、3又は6位に直結したピラゾロトリアゾールカ
プラー、特開昭61−65246号に記載されたような
分子内にスルホンアミド基を含んだピラゾロアゾールカ
プラー、特開昭61−147254号に記載されたよう
なアルコキシフェニルスルホンアミドバラスト基を持つ
ピラゾロアゾールカプラーや欧州特許第226,849
A号や同第294,785A号に記載されたような6位
にアルコキシ基やアリーロキシ基をもつピラゾロアゾー
ルカプラーの使用が好ましい。
【0123】本発明のカラー感材の処理方法としては、
上記表中記載の方法以外に、特開平2−207250号
の第26頁右下欄1行目〜34頁右上欄9行目及び特開
平4−97355号5頁左上欄17行目〜18頁右下欄
20行目に記載の処理素材及び処理方法が好ましい。
【0124】
【実施例】以下、本発明を実施例にしたがって説明する
が、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。 実施例1 石灰処理ゼラチンの3%水溶液に塩化ナトリウム6.6
gを加え、N,N′−ジメチルイミダゾリジン−2−チ
オン(1%水溶液)を3.2ミリリットル添加した。こ
の溶液のpHを3.5に調整した後、溶液中に硝酸銀を
0.2モル含む水溶液と、塩化ナトリウム0.12モル
および臭化カリウム0.8モルを含む水溶液とを激しく
攪拌しながら72℃で添加、混合した。続いて、硝酸銀
0.8モル含む水溶液と塩化ナトリウム0.48モルお
よび臭化カリウム0.32モルを含む水溶液とを激しく
攪拌しながら72℃で添加、混合した。2回目に添加す
る反応液の添加量の8分の7が添加された時点から全量
が添加終了するまでの間にわたって、ヘキサクロロイリ
ジウム(IV)酸カリウム2×10-8モルおよびヘキサシア
ノ鉄(II)酸カリウム6×10-6を反応容器に導入した。
72℃で5分間保った後、脱塩および水洗を施し、更に
石灰処理ゼラチン90.0gを加えた。得られた乳剤の
pHを6.5に調整し、58℃で分光増感色素Bを加
え、さらにチオ硫酸ナトリウムおよび塩化金酸を加え、
分光増感と硫黄増感および金増感を施した。化学増感終
了時に安定化および被り防止の目的で1−(3−メチル
ウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを8
0mg添加した。こうして得られた塩臭化銀乳剤(平均粒
子サイズ0.79μm、粒子サイズ分布の変動係数7%
の立方体、臭化銀40モル%)を乳剤1B1とした。
【0125】次いで、乳剤1B1とは反応させるハロゲ
ン化アルカリ液に含まれる塩化ナトリウムと臭化カリウ
ムの比率を変えることで平均粒子サイズ0.78μm、
粒子サイズ分布の変動係数6%の立方体、臭化銀2モル
%の塩臭化銀乳剤を調製し、乳剤1B2とした。ただ
し、化学増感が最適となるように硫黄増感剤および金増
感剤の量を調節した。次いで、乳剤1B1とは粒子形成
時の温度を変えることで、平均粒子サイズ0.41μ
m、粒子サイズ分布の変動係数8%の乳剤粒子を調製
し、分光増感色素を下記のGに変えることで乳剤1G1
を得た。さらに、乳剤1B2とは粒子形成時の温度を変
えることで、平均粒子サイズ0.40μm、粒子サイズ
分布の変動係数7%の乳剤粒子を調製し、分光増感色素
を下記のGに変えることで乳剤1G2を得た。次に、乳
剤1B1とは粒子形成時の温度を変えることで、平均粒
子サイズ0.51μm、粒子サイズ分布の変動係数8%
の乳剤粒子を調製し、分光増感色素をR−1に変え、下
記の化合物Sを添加することで乳剤1R1を得た。さら
に、乳剤1B2とは粒子形成時の温度を変えることで、
平均粒子サイズ0.52μm、粒子サイズ分布の変動係
数7%の乳剤粒子を調製し、分光増感色素をR−1に変
え、上記の化合物Sを添加することで乳剤1R2を得
た。乳剤1R1とは用いる分光増感色素を例示A−1、
G−3そしてG−4と置換えることで(添加量はそれぞ
れR−1と等しいモル量にした)、乳剤1R11、1R
12そして1R13を得た。同様に、乳剤1R2とは用
いる分光増感色素を例示A−1、G−3そしてG−4と
置換えることで(添加量はそれぞれR−1と等しいモル
量にした)、乳剤1R21、1R22そして1R23を
得た。ただし、これらの乳剤の調製において、粒子形成
時に添加するヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウムお
よびヘキサシアノ鉄(II)酸カリウムの量は、各ハロゲン
化銀粒子の粒子体積に反比例させて変化させた。また、
各乳剤で化学増感が最適となるように硫黄増感剤および
金増感剤の量を調節した。これらの乳剤調製で用いた分
光増感色素と化合物Sおよびそれらの添加量を以下に示
す。
【0126】
【化70】
【0127】
【化71】
【0128】
【化72】
【0129】これらのハロゲン化銀乳剤を用いて以下の
方法で多層カラー印画紙を作成した。支持体は、特開平
3−156439号明細書の実施例1に示された方法で
作成したポリエチレン両面ラミネート紙支持体で、ハロ
ゲン化銀乳剤層を塗布する側のポリエチレン中に13重
量%の二酸化チタンを含有する。この紙支持体表面にコ
ロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウムを含むゼラチン下塗り層を設け、さらに下記
に示した写真構成層を塗布して多層カラー印画紙、試料
(101)から試料(108)を作成した。各層塗布液
の調製は以下のようにして行った。
【0130】第一層塗布液調製 イエローカプラー(EX−Y)153.0g、色像安定
剤(Cpd−1)15.0g、色像安定剤(Cpd−
2)7.5gおよび色像安定剤(Cpd−3)16.0
gを溶解(Solv−1)25g、溶媒(Solv−
2)25gおよび酢酸エチル180ccに溶解し、この溶
液をドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム10%水溶
液60ccおよびクエン酸10gを含む10%ゼラチン水
溶液1000gに乳化分散させて乳化分散物Aを調製し
た。一方、先に述べた方法にて調製した塩臭化銀乳剤と
この乳化分散物Aとを混合溶解し、以下に示す組成とな
るように第一層塗布液を調製した。
【0131】第二層から第七層用の塗布液も第一層塗布
液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤とし
ては1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジンナ
トリウム塩を用いた。また、青感性乳剤層、緑感性乳剤
層および赤感性乳剤層のそれぞれに対して、1−(5−
メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテトラゾー
ルをそれぞれハロゲン化銀1モル当たり6×10-5
ル、7.8×10-4モルそして2.2×10-4モル添加
した。また、青感性乳剤層と緑感性乳剤層に対して、4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
ザインデンをハロゲン化銀1モル当りそれぞれ1×10
-4モルおよび2×10-4モル添加した。また、イラジエ
ーション防止のために、乳剤層に下記の染料(カッコ内
は塗布量を表す)を添加した。
【0132】
【化73】
【0133】(層構成)以下に各層の組成を示す。数字
は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算
塗布量を表す。
【0134】支持体 ポリエチレンラミネート紙 〔第一層側のポリエチレンに白色顔料(TiO2)と青味染
料( 群青) を含む〕
【0135】第一層(青感性乳剤層) 前記の塩臭化銀乳剤 0.27 ゼラチン 1.36 イエローカプラー(ExY) 0.79 色像安定剤(Cpd−1) 0.08 色像安定剤(Cpd−2) 0.04 色像安定剤(Cpd−3 ) 0.08 溶媒(Solv−1) 0.13 溶媒(Solv−2) 0.13
【0136】第二層(混色防止層) ゼラチン 1.00 混色防止剤(Cpd−4) 0.06 溶媒(Solv−2) 0.25 溶媒(Solv−3) 0.25 溶媒(Solv−7) 0.03
【0137】第三層(緑感性乳剤層) 前記の塩臭化銀乳剤 0.13 ゼラチン 1.45 マゼンタカプラー(ExM) 0.16 色像安定剤(Cpd−2) 0.03 色像安定剤(Cpd−5) 0.15 色像安定剤(Cpd−6) 0.01 色像安定剤(Cpd−7) 0.01 色像安定剤(Cpd−8) 0.08 溶媒(Solv−3) 0.50 溶媒(Solv−4) 0.15 溶媒(Solv−5) 0.15
【0138】第四層(混色防止層) ゼラチン 0.70 混色防止剤(Cpd−4) 0.04 溶媒(Solv−2) 0.18 溶媒(Solv−3) 0.18 溶媒(Solv−7) 0.02
【0139】第五層(赤感性乳剤層) 前記の塩臭化銀乳剤 0.20 ゼラチン 0.85 シアンカプラー(ExC) 0.33 紫外線吸収剤(UV−2) 0.18 色像安定剤(Cpd−1) 0.33 色像安定剤(Cpd−6) 0.01 色像安定剤(Cpd−8) 0.01 色像安定剤(Cpd−9) 0.01 色像安定剤(Cpd−10) 0.01 色像安定剤(Cpd−11) 0.01 溶媒(Solv−1) 0.01 溶媒(Solv−6) 0.22
【0140】第六層(紫外線吸収層) ゼラチン 0.55 紫外線吸収剤(UV−1) 0.38 色像安定剤(Cpd−5) 0.02 色像安定剤(Cpd−12) 0.15
【0141】第七層(保護層) ゼラチン 1.13 ポリビニルアルコールのアクリル変性共重合体 (変性度17%) 0.05 流動パラフィン 0.02 界面活性剤(Cpd−13) 0.01
【0142】
【化74】
【0143】
【化75】
【0144】
【化76】
【0145】
【化77】
【0146】
【化78】
【0147】
【化79】
【0148】このとき、製造時の性能安定性を調べる目
的で各試料について、塗布液を調製して40℃に保って
20分後に塗布した試料と、塗布液を40℃で8時間経
時した後に塗布した試料との2種ずつを作成した。ま
た、連続製造時に生じる腐敗等による故障を防止する目
的で、各乳剤層に化合物A−37を合計で50mg/m2
なるように添加した感光材料〔試料(109)から試料
(116)〕を用いて同様の試験を行なった。さらに、
前記の防腐剤を化合物A−38(添加量50mg/m2)に
変えた感光材料〔試料(117)から試料(124)〕
を用いて同様の試験を行なった。これらの試料の写真構
成層に含まれるカルシウムの含有量は、各試料とも合計
で16mgであった。試料(101)から(124)の各
乳剤層に用いたゼラチンを、イオン交換でカルシウムを
低減したもので置き換えることでカルシウム含有量が8
mgの試料(101a)から(124a)およびカルシウ
ム含量が2mgの試料(101b)から(124b)を作
成した。作成した感光材料に用いたハロゲン化銀乳剤、
分光増感色素、防腐剤およびカルシウム含有量を以下の
表6〜8にまとめた。
【0149】
【表6】
【0150】
【表7】
【0151】
【表8】
【0152】得られた感光材料の写真性能の安定性を以
下のようにして評価した。製造時の塗布液経時による性
能変動は赤感性乳剤層が最も大きいため、各試料に光学
楔と赤色フィルターを介して感光計(富士写真フイルム
社製FWH型、光源の色温度3200K)を用いて25
0CMS、1秒のセンシトメトリー用露光を与えた後、
下記の処理工程および処理液を用いて発色現像処理をお
こない、シアン発色濃度を測定することで赤感性乳剤層
に対応する特性曲線を求めた。
【0153】 処理工程 温 度 処理時間 補充量* タンク容量 発色現像 38℃ 20秒、45秒 90ml 1 リットル 漂白定着 30〜36℃ 45 秒 161ml 2 リットル リンス1 30〜35℃ 30 秒 − 2 リットル リンス2 30〜35℃ 30 秒 − 2 リットル リンス3 30〜35℃ 30 秒 200ml 2 リットル 乾 燥 70〜80℃ 60 秒 *感光材料1m2当たりの補充量
【0154】 発色現像液 タンク液 補充液 水 800 ml 800 ml エチレンジアミン−N,N,N,N−テトラメチレ ンホスホン酸 3.0 g 6.0 g 臭化カリウム 0.015 g − トリエタノールアミン 10.0 g 10.0 g 塩化ナトリウム 4.2 g − 炭酸カリウム 25 g 25 g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチ ル)−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0 g 11.0 g N,N−ビス(カルボキシルメチル)ヒドラジン 4.4 g 10.4 g N,N−ジ(スルホエチル)ヒドロキシルアミン・ 1Na 4.0 g 8.0 g 蛍光増白剤(WHITEX 4B 、住友化学製) 2.0 g 4.0 g 水を加えて 1000 ml 1000 ml pH 10.20 10.85
【0155】 漂白定着液(タンク液と補充液の組成は同じ) 水 400 ml チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100 ml 亜硫酸ナトリウム 17 g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム 55 g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 5 g 臭化アンモニウム 40 g 氷酢酸 9 g 水を加えて 1000 ml pH 5.40 リンス液(タンク液と補充液は同じ) イオン交換水(カルシウム、マグネシウムは各々3ppm 以下) 得られた特性曲線から、被り濃度よりも0.5高い濃度
を与える露光量を読取り、その逆数をもって感度とし
た。試料101から124については、試料101の4
5秒現像の感度を100とする相対値で表わした。試料
101aから124aについては、試料101aの45
秒現像の感度を100とする相対値で表わした。試料1
01bから124bについては、試料101bの45秒
現像の感度を100とする相対値で表わした。また、感
度を求めた露光量に対応する発色濃度と、この露光量か
ら0.5logE多い露光量に対応する発色濃度との差を求
め、階調( コントラスト) とした。さらに、塗布液調製
後20分で塗布した試料の感度と、塗布液を40℃で8
時間経時した後に塗布した試料の感度との差を求め、製
造安定性の指標とした。結果を表9〜11にまとめた。
【0156】
【表9】
【0157】
【表10】
【0158】
【表11】
【0159】また、連続処理時のストリーク発生を調べ
る目的で、試料105、106、11、114、105
a、106a、113a、114a、105b、106
b、113bおよび114bについて、補充液量がタン
ク液量の2倍となるまでのランニング処理を行なった。
その結果、カルシウム含量が10mg/m2を越える試料1
05、106、113、114については、処理に伴う
補充液量がタンク液量の1.5倍に達したところから、
筋状の傷の発生が認められた。これに対してカルシウム
含量が10mg/m2以下の試料105a、106a、11
3a、114a、105b、106b、113b、11
4bについてはストリークの発生が認められなかった。
【0160】結局、得られた結果から以下のことがわか
る。比較の分光増感色素R−1を使用したときに比べ
て、本発明の分光増感色素A−1、G−3およびG−4
を使用することで塗布液を経時したときの感度低下が顕
著に改良されるが、感光材料中のカルシウム含量が10
mg/m2を越えていると連続処理においてストリークが発
生し、問題である。感光材料中のカルシウム含有量を低
減した試料であって本発明の分光増感色素A−1、G−
3およびG−4を使用した試料では顕著に製造安定性を
高めることができ、更に連続処理において発生するスト
リークを顕著に抑制できる。また、感光材料を製造する
過程で生じる腐敗を防止する目的で防腐剤A−37ある
いはA−38を用いると、比較増感色素を用いた系では
塗布液の経時による感度低下が助長されるが、本発明の
増感色素を用いることで、この劣化を小さく抑制するこ
とができる。用いるハロゲン化銀乳剤のハロゲン組成に
ついては、塩化銀含有率60モル%の乳剤を用いて作成
した試料101から104、109から112、117
から120、101aから104a、109aから11
2a、117aから120a、101bから104b、
109bから112b、117bから120bと塩化銀
含有率98モル%の乳剤を用いて作成した試料105か
ら108、113から116、121から124、10
5aから108a、113aから116a、121aか
ら124a、105bから108b、113bから11
6b、121bから124bを比較すると、高塩化銀乳
剤を用いることで迅速な現像が可能となることが明らか
である。
【0161】実施例2 実施例1で作製した試料113、113a、113bと
は、赤感層用増感色素を下記の比較用色素に置換えるこ
とで(ハロゲン化銀当りの添加量はR−1と同じにし
た)、比較用試料125、125a、125bを作製し
た。これらの試料と、実施例1の試料114、114
a、114b、115、115a、115b、116、
116aおよび116bについて実施例1と同様の試験
を行なった。
【0162】
【化80】
【0163】得られた結果を表12に示す。
【0164】
【表12】
【0165】表12の結果から明らかなように、上記の
比較用の増感色素を用いた試料125、125aおよび
125bでは、いずれも本発明による増感色素を用いた
試料に比べて感度と階調が低く、更に塗布液経時による
感度低下も大きいことがわかる。
【0166】
【発明の効果】本発明により、製造時の安定性に優れ、
しかも連続処理時のストリークの発生が少ないハロゲン
化銀写真感光材料が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
    いて、該乳剤層が下記一般式(I)で表わされるメチン
    色素によって増感されたハロゲン化銀乳剤を含み、且つ
    支持体上の写真構成層中のカルシウム総含有量が10mg
    /m2以下であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料。 【化1】 (Qは五員または六員環を形成するのに必要な非金属原
    子群を表わし、R1 からR11は水素原子または置換基を
    表わす。ただし、R1 からR3 の少なくとも一つは芳香
    族基を含む基を表わし、R4 およびR5 はいずれも水素
    原子ではない。L1 からL3 はメチン基を表わし、nは
    0または6以下の整数を表わし、Mは電荷を中和する対
    イオンであり、mは0または1を表わす。)
  2. 【請求項2】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
    いて、該乳剤層が、上記の一般式(I)で表わされるメ
    チン色素によって増感されたハロゲン化銀乳剤を含み、
    且つ感光材料の写真構成層のいずれかに更に下記一般式
    (II)から(X)のいずれかで表わされる化合物の少な
    くとも一種を含有することを特徴とするハロゲン化銀写
    真感光材料。 【化2】 【化3】 (式中、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R8 およびR
    9 は水素原子、アルキル基またはアリール基を表わし、
    7 は水素原子、アルキル基、アリール基、ニトロ基、
    カルボキシル基、スルホ基、スルファモイル基、ヒドロ
    キシル基、ハロゲン原子、アルコキシ基またはチアゾリ
    ル基を表わす。R10はアルキレン基またはアリーレン基
    を表わす。R11、R12およびR13はハロゲン原子または
    アルキル基を表わし、R14およびR15は水素原子、アル
    キル基、アリール基または含窒素複素環残基を表わす。
    16およびR17は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
    基、アリール基またはアラルキル基を表わし、R16とR
    17とが結合してベンゼン環を形成してもよい。R18は水
    素原子またはアルキル基を表わす。R19はアルキル基ま
    たはアリール基を表わす。Yはハロゲン原子を表わし、
    1 はチアゾリル環を構成するのに必要な非金属原子群
    を表わし、Z2 は六員環を形成するのに必要な非金属原
    子群を表わす。nは0または1を表わし、mは1または
    2を表わす。)
  3. 【請求項3】 支持体上の写真構成層中のカルシウム総
    含有量が10mg/m2以下であることを特徴とする請求項
    2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
    いて、該乳剤層が下記の一般式(XI)又は(XII)で表わ
    される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴と
    するハロゲン化銀写真感光材料。 【化4】 (式中R21はフェニル基又は1−ナフチル基を表わし、
    22およびR23は独立にメチル基、又はエチル基を表わ
    し、X- はI- 、Br- 、又はアリールスルホン酸イオ
    ンを表わし、R32は2−フェノキシエチル基、2−(1
    −ナフトキシ)エチル基、2−(2−ナフトキシ)エチ
    ル基、又は2−(4−フェニルフェノキシ)エチル基を
    表わし、R33はメチル基又はエチル基を表わす。)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4916778A (en) * 1988-08-26 1990-04-17 Nifco, Inc. Device for securing car seat

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