JPH0631390B2 - 車体姿勢制御用油圧作動油 - Google Patents

車体姿勢制御用油圧作動油

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JPH0631390B2
JPH0631390B2 JP63150242A JP15024288A JPH0631390B2 JP H0631390 B2 JPH0631390 B2 JP H0631390B2 JP 63150242 A JP63150242 A JP 63150242A JP 15024288 A JP15024288 A JP 15024288A JP H0631390 B2 JPH0631390 B2 JP H0631390B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車用油圧作動油、特に自動車の姿勢制御
を液圧流体を用いた油圧装置により行なうに当り、該油
圧装置に適用され、正確な姿勢制御を可能とする油圧応
答性に優れた自動車用油圧作動油(以下、車体姿勢制御
用油圧作動油という。)に関する。更に詳しくは、本発
明はシリコーン系油圧流体及びエステル系油圧流体を主
体とした基油成分にリン酸系添加剤を配合した油圧応答
性に優れた車体姿勢制御用油圧作動油に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
自動車車体の支持装置(サスペンション)として、4つ
の車輪の近傍のスプリングダンパーの代りにハイドロリ
ック・ラムを取付け、プレッシャー・アキュムレーター
(蓄圧器)からの油圧によって前記ラムを駆動させ、車
体の姿勢を安定的に制御しようとするものがある。
この種の用途に供される油圧作動油は、その基本的特性
として自動車の使用環境から勘案して、特に高温サイド
での良好な粘度特性、及び低温サイドでの良好な低温流
動特性、即ち良好な粘度−温度特性を有することが要求
される。
従来、この種の用途に供される油圧作動油として、鉱油
基油をベースとしたものが知られている。即ち、低温流
動性に優れた低粘度基油に、高分子量の例えばPMA
(ポリメタクリレート)系粘度指数向上剤を多量に配合
し、前記した粘度−温度特性をもつ油を調製している。
(発明が解決しようとしている課題) しかしながら、前記した従来の鉱油系油圧作動油の場
合、より具体的には所望の粘度−温度特性を得るため
に、基油粘度約2センチストークス(100℃)の鉱油
に、粘度指数向上剤としてPMAを多量に添加して約6
センチストークス(100℃)とした場合、 (i)通常の自動車油圧作動液、例えばATF(オートマ
チックトランスミッションフルード(自動変速機油)の
ことで、油圧作動にて湿式多板クラッチの係合をさせる
ために使用する。)、PSF(パワーステアリングフル
ードのことで、パワーピストンを油圧作動させることで
操舵力をアシストするのに使用する。)の引火点が20
0℃以上であるのに対し、100〜140℃と低いこ
と、 (ii)蒸発ロスがATF,PSFではほとんど0%である
のに対し、15〜35%に達すること、 (iii)基本粘度が低いため、耐焼付け性が悪いこと、 (vi)剪断安定性、即ち剪断力による油圧作動油の粘度安
定性が低いこと(ピストンポンプの摺動部、ショックア
ブソーバーピストンのノズルなどにおいて、剪断力によ
り粘度低下をきたすもので、主として高分子量PMAの
剪断安定性が低いことによる。)、 などの欠点がある。即ち、長期に亘り作動油の品質を維
持する上で、特に油圧応答性の維持の点で不十分なもの
である。
本発明は、前記した鉱油系の車体姿勢制御用油圧作動油
の欠点を解決した、合成潤滑油系、特にシリコーン系油
圧流体とエステル系油圧流体とを基油ベースとした油圧
応答性に優れた車体姿勢制御用油圧作動油を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明を概説すれば、本発明は、 (1).基油が、 (i).下記一般式〜で表わされる少なくとも1種の
シリコーン油であって、100℃粘度が5〜35センチ
ストークス、−30℃粘度が500mpas以下のシリコー
ン油と、 〔式中、Rは炭素数C以下のアルキル基を示し、n=
10〜100である。〕 (ii).100℃粘度が2〜3.3センチストークスのジ
エステル、100℃粘度が1.0〜2.0センチストー
クスのモノエステル、100℃粘度が2.5〜6.0セ
ンチストークスのポリオールエステルから選ばれる少な
くとも1種のエステル油とから構成され、かつ、 (iii).前記(i)と(ii)の配合割合(容積比率)が30〜
95/70〜5であり、前記(i)と(ii)の混合油の10
0℃粘度が3〜10センチストークス、−30℃粘度が
500mpas以下のもので構成され、及び、 (2).前記基油(1)に対して0.1〜3.0重量%のリン
酸エステル及び/又は亜リン酸エステル、 とから成ることを特徴とする車体姿勢制御用油圧作動油
に関するものである。
以下、本発明の構成を詳しく説明する。
本発明の車体姿勢制御用油圧作動油は、特に前記した如
く、従来のスプリングダンパーを用いたサスペンション
機構に代り、油圧を利用した車体の姿勢を制御する油圧
装置に供せられるものである。
この種の姿勢制御においては、マイクロプロセッサー技
術の発達により路面情報をセンサーが数千個/秒、例え
ば、3000個/秒入手し、これに対応させて姿勢の制御が
行なわれる。従って、正確な姿勢制御には、油圧作動油
として数千回/秒の油圧の駆動指示に対し長期に亘り安
定的に答えるものでなければならない。
また、頻繁な駆動指示ということから油圧作動系の耐摩
耗性を高度に配慮したものでなければならない。
本発明者らは、前記した車体姿勢制御用油圧作動油に対
する要求特性を念頭に検討した結果、この種の用途に供
せられる油圧作動油は、自動車の使用環境の条件からし
て、高温サイドで良好な粘度特性、具体的には100℃
粘度が5〜7センチストークス、低温サイドで良好な低
温流動性、具体的には−30℃粘度が500ミリパスカ
ル(mpas)以下という粘度−温度特性をもつこと、別言す
れば基油の粘度指数(V.I)が300以上であることが好
ましいことを見い出した。
その他、この種の車体姿勢制御用油圧作動油の開発にあ
たっては、前記したように油圧作動系の耐摩耗性を高度
に改善するとともに引火性、蒸発ロス、耐焼付け性、剪
断安定性などに総合的に優れていなければならないこと
はいうまでもない。
本発明は、前記した要求性能をもつ車体姿勢制御用油圧
作動油を、基油成分として鉱油より粘度−温度特性の優
れた合成潤滑油の特定のものをブレンドすることによ
り、即ち、シリコーン系油圧流体とエステル系油圧流体
とをブレンドすることにより構成したことを特徴とする
ものである。
また、本発明は、前記した車体姿勢の制御系を構成する
油圧作動系における耐摩耗性の向上という要求に対して
は、前記基油成分に対する添加剤成分としてリン酸系耐
摩耗剤を配合して解決するという点に特徴を有するもの
である。
なお、本発明においては、リン酸系添加剤の基油成分へ
の溶解性、特に前記シリコーン系油圧流体への溶解性を
考慮して、前記エステル系油圧流体が使用されるもので
ある。
本発明においては、前記基本成分からなる車体姿勢制御
用油圧作動油に対し、その物性の改善のために種々の潤
滑油用添加剤が配合されることはいうまでもないことで
ある。
以下、本発明の自動車用油圧作動油に使用する各成分に
ついて詳しく説明する。
本発明で使用するシリコーン系油圧流体としてのシリコ
ーン油は鉱油と比較して、次のような特性を有するもの
である。
(イ)粘度−温度特性が非常に優れており、例えば鉱油で
は粘度指数が高いものでも120程度でであるが、シリ
コーン油では400以上である。従って、鉱油のように
ポリマー系の粘度指数向上剤を使用する必要がなく、剪
断安定性は極めて優れている。
(ロ)低温流動性に優れており、流動点は−50℃以下で
ある。
(ハ)熱及び酸化安定性に優れており、長時間使用にもス
ラッジなどが発生しにくい。
(ニ)表面張力が21×10-5N/cm程度であり、鉱油(2
7〜29×10-5N/cm)と比較して金属表面やゴム表面に
対してぬれやすい。
本発明で使用する前記したシリコーン油の種類として
は、1)オルガノシラン、2)シリケートエステル、3)オル
ガノポリシロキサンがあり、これは下記一般式で示され
るものである。
1)オルガノシラン 2)シリケートエスエル 3)オルガノポリシロキサン 前記一般式においては、Rはメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、オクチルブチル、イソブチル、アミ
ル、イソアミルなどの直鎖または分岐のアルキル基を示
す。また、n(平均重合度)=10〜100である。
前記したシリコーン油の中でフェニル基やC以上の長
鎖アルキル基のものは、シリコーン油の特徴である粘度
−温度特性が低下するため好ましくなく、C以下のア
ルキル基をもつもの、特にジメチルポリシロキサンが好
ましい。
また、粘度−温度特性において、100℃の粘度が5〜
35センチストークスのものが、特に油圧ポンプからの
油の漏れ、耐摩耗性の観点から7〜30センチストーク
スのものが好ましい。一方、−30℃での粘度は10〜
500mpasのものが、特に低温始動性の観点から400
mpas以下のものが好ましい。
前記したシリコーン系油圧流体は、粘度−温度特性に優
れているが、本発明の必須の添加成分である耐摩耗剤な
どの油圧作動油の特性を向上させる添加剤を溶解ないし
分散させる能力が不足している。本発明においては、こ
れを次に示すエステル系油圧流体で解決している。
本発明で使用されるエステル系油圧流体としては、(イ)
ジエステル系のもの、(ロ)モノエステル系のもの、(ハ)ポ
リオールエステル系のものがある。
(イ)ジエステル系油圧流体: 本発明で使用するジエステル系油圧流体は、炭素数4な
いし9の脂肪族二塩基酸と炭素数4ないし8のアルコー
ルとの縮合によって得られ、その100℃における粘度
が1ないし3センチストークス(cSt)のものである。
炭素数4ないし9の脂肪族二塩基酸の好ましいものとし
てコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピペリン酸、ス
ペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸を挙げることがで
き、これらのうち特に好ましいものはコハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピペリン酸であり、最も好ましいも
のはアジピン酸である。
また、炭素数4ないし8のアルコールのうち好ましいも
のとしてn−ブタノール、イソブタノール、n−アミル
アルコール、イソアミルアルコール、n−ヘキサノー
ル、2−エチルブタノール、シクロヘキサノール、n−
ヘプタノール、イソヘプタノール、メチルシクロヘキサ
ノール、n−オクタノール、ジメチルヘキサノール、2
−エチルヘキサノール、2,4,4−トリメチルペンタノー
ル、イソオクタノール、3,5,5−トリメチルヘキサノー
ルを挙げることができ、これらのうち特に好ましいもの
は2−エチルヘキサノールである。
本発明で使用する前記ジエステル系油圧流体の具体例を
列挙すると以下の通りである。
ジ−(1−エチルプロピル)アジペート、ジ−(3−メ
チルブチル)アジペート、ジ−(1,3−メチルブチル)
アジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)アジペート、
ジ−(1−エチルプロピル)アゼレート、ジ−(3−メ
チルブチル)アゼレート、ジ−(2−エチルブチル)ア
ゼレート、ジ(2−エチルヘキシル)、ジ−(n−ブチ
ル)セバケート、ジ−(イソブチル)セバケート、ジ−
(1−エチルプロピル)セバケート、ジ−(1,3−メチ
ルブチル)セバケート、ジ−(2−メチルブチル)セバ
ケート、ジ−(2−エチルヘキシル)セバケート、ジ−
[2−(2−エチルブトキシ)エチル]セバケート、ジ
−(2,2,4−トリメチルペンチル)セバケートなど。
前記したジエステル系油圧流体は、100℃における粘
度が2ないし3.3センチストークス、好ましくは2.
3ないし3.0センチストークスのものである。粘度が
これよりも低いと引火点、揮発性及び耐荷重性に問題が
あり、これよりも高いとシリコーン油との相溶性が低下
し分離してしまう。
(ロ)モノエスエル系油圧流体: 本発明で使用するモノエステル系油圧流体は炭素数12
ないし18の脂肪族一塩基酸と炭素数1ないし4のアル
コールとの縮合によって得られ、100℃における粘度
が1.0ないし2.0センチストークスのものである。
前記脂肪族一塩基酸としてはラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸などがあり、好ましくはラウリン酸、オレイン酸
である。
前記アルコールとしてメタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノー
ルなどがあり、好ましくはイソプロパノールである。
本発明で使用する前記モノエステル系油圧流体の具体例
としては、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピ
ルなどが挙げられる。
(ハ)ポリオールエステル系油圧流体: これはポリオールと脂肪族一塩基酸との縮合により得ら
れるもので、次のようなものがある。
(i)トリメチロールプロパンエステル トリメチロールプロパンと炭素数4ないし12の脂肪族
一塩基酸との縮合により得られるエステルが使用され
る。
前記脂肪酸としては酪酸、キッソウ酸、カプロン酸、カ
プリル酸、ラウリン酸などがあり、好ましくはカプロン
酸、カプリル酸である。
(ii)ペンタエリスリトールエステル ペンタエリスリトールと前記で使用した炭素数4ないし
12の脂肪族一塩基酸との縮合により得られるものであ
る。
前記したポリオールエステルの粘度特性は、通常のもの
が使用され、例えば100℃における粘度が2.5ない
し6.0センチストークスのものが使用される。
前記したシリコーン系油圧流体とエステル系油圧流体の
配合割合(容積比率)は、一般的には30〜95/70
〜5であり、特に50〜95/50〜5が好ましい。
また、前記したシリコーン系油圧流体とエステル系油圧
流体の混合系の粘度は3.0〜10センチストークス
(100℃)、特に好ましくは5.0〜7.0センチスト
ークスである。
一方、低温流動性は500mpas(−30℃)以下、特に好
ましくは300mpas以下である。
本発明において、前記したシリコーン系油圧流体とエス
テル系油圧流体とのブレンド基油に対し、特に油圧作動
系の耐摩耗性を向上させるために、以下に示すリン酸系
の添加剤が配合される。
本発明の車体姿勢制御用油圧作動油に配合されるリン酸
系添加剤としては、リン酸エステル及び/又は亜リン酸
エステルが使用される。
(イ)リン酸エステルは、特に初期の低摩擦特性と摩耗防
止性を向上させるために使用される。
(ロ)亜リン酸エステルは、特に低い摩擦特性を長期に亘
り確保するために使用される。
前記リン酸化合物としては、例えば下記一般式で示され
るものがある。
O=P(OR)(OR)(OR), O=P(OH)(OR)(OR), O=P(OH)(OR),P(OR)(OR
(OR),P(OH)(OR)(OR),P(O
H)(OR具体的には、 (i)オレイルアシッドフォスフェート(これは との混合である)、 (ii)ジオレイルハイドロゲンホスファイト ((C1835O)−P−OH) などが用いられる。
これらの(i)(ii)のリン酸化合物の使用量は、その効果
の観点から前記したシリコーン油圧流体とエステル系油
圧流体からなる基油に対してそれぞれ0.1〜3.0重
量%である。
本発明において、前記成分からなる車体姿勢制御用油圧
作動油に対し、その特性を改善させるために、各種の添
加剤を配合にもよいことはいうまでもないことである (1)無灰分散剤: 次に、本発明の車体姿勢制御用油圧作動油には無灰分散
剤、例えばコハク酸イミド及び/又はその誘導体を主成
分とする無灰分散剤を配合することができる。これらは
前記リン酸化合物の基油からの凝集・析出を防止、長期
に亘り安定した摩擦特性と摩耗防止特性を発現させるた
めに使用するものである。
前記したコハク酸イミド系の無灰分散剤は、下記一般式
で示されるものである。
前記コハク酸イミド及び/又はその誘導体を主成分とす
る無灰分散剤は、効果の観点から基油に対し0.05〜
1重量%使用される。
(2)金属不活性化剤: 本発明の車体姿勢制御用油圧作動油において、これがプ
ラスチックと銅と鉛などとの複合材で製作された軸受け
メタルと接触する態様で使用される場合、複合材中の銅
や鉛の基油中に溶出させないために、金属不活性化剤を
配合することは有効なことである。
複合材中の銅、鉛、亜鉛などが基油中に溶出すると、基
油を劣化させるばかりでなく、複合材自体を脆弱化す
る。この種の金属不活性化剤成分としては、下記一般式
で示されるチアジアゾール系、トリアゾール系などを基
油に対して0.01〜0.5重量%配合すれば良い。
〈チアジアゾール系〉 〔R=C〜C18のn−またはiso−のアルキル基〕 〈トリアソール系〉 〔R=C〜C18のn−またはiso−のアルキル基〕 (3)その他: 本発明の車体姿勢制御用油圧作動油において、前記成分
のほかに、当業界において慣用されている清浄分散剤な
どが使用できることはいうまでもない。
この種の清浄分散剤としては、金属スルホネート、金属
ホスホネート、金属フェネート(金属成分としては(M
g,Ca,Ba,Naなど)がある。
このほか、必要に応じて例えば、4.4−メチルビス−2.6
−ジ−t−ブチルフェノール、フェニル−α−ナフチル
アミンなどの酸化防止剤が使用される。これは、基油に
対して0.05〜1.0重量%配合すればよい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明する
が、本発明はこれら実施例のものに限定されるものでは
ない。
〈実施例1〜2/比較例1〜2〉 下記、第1表に示す基油成分及び添加剤成分を使用して
本発明の車体姿勢制御用油圧作動油と比較例の油圧作動
油を調製した。
次に、第1表に示す各種の評価項目について試験した。
結果を第1表にあわせて示す。
第1表に示されるごとく、実施例のものは低温サイドか
ら高温サイドに及ぶ粘度温度特性に優れるとともに、耐
摩耗性、引火性、蒸発ロス、剪断安定性(粘度低下率)
などの特性において総合的に優れていることがわかる。
〈比較例3〉 実施例1の組成のものにおいて、リン酸系の添加剤とし
てリン酸エステル成分を配合しない場合、耐摩耗性の評
価基準となるシエル4球摩耗痕(mm)は1.2となり、
実施例1のものと比較して極端に悪化した。
〔発明の効果〕 本発明のシリコーン系油圧流体とエステル系油圧流体を
基油ベースとし、かつ前記基油にリン酸系の添加剤を配
合した車体姿勢制御用油圧作動油は、高温及び低温サイ
ドで優れた粘度温度特性を有するとともに、耐摩耗性、
引火性、蒸発ロス、耐焼付け性、剪断安定性(粘度低下
率)などの特性においても優れている。
従って、本発明の車体姿勢制御用油圧作動油は、自動車
の姿勢を制御する油圧装置などの油圧作動油として用い
られ、長期に亘り優れた油圧応答性を発現することがで
きる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 105:38 137:02 137:04) C10N 30:00 Z 8217−4H 30:02 40:08 (56)参考文献 特開 昭56−155297(JP,A) 特開 昭56−61495(JP,A) 特開 昭50−115182(JP,A) 特開 昭49−94774(JP,A) 特開 平1−188591(JP,A) 特開 平1−95195(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基油が、 (i).下記一般式〜で表わされる少なくとも1種の
    シリコーン油であって、100℃粘度が5〜35センチ
    ストークス、−30℃粘度が500mpas以下のシリコー
    ン油と、 〔式中、Rは炭素数C以下のアルキル基を示し、n=
    10〜100である。〕 (ii).100℃粘度が2〜3.3センチストークスのジ
    エステル、100℃粘度が1.0〜2.0センチストー
    クスのモノエステル、100℃粘度が2.5〜6.0セ
    ンチストークスのポリオールエステルから選ばれる少な
    くとも1種のエステル油とから構成され、かつ、 (iii).前記(i)と(ii)の配合割合(容積比率)が30〜
    95/70〜5であり、前記(i)と(ii)の混合油の10
    0℃粘度が3〜10センチストークス、−30℃粘度が
    500mpas以下のもので構成され、及び、
  2. 【請求項2】前記基油(1)に対して0.1〜3.0重量
    %のリン酸エステル及び/又は亜リン酸エステル、 とから成ることを特徴とする車体姿勢制御用油圧作動
    油。
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