JPH06313637A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH06313637A
JPH06313637A JP5125322A JP12532293A JPH06313637A JP H06313637 A JPH06313637 A JP H06313637A JP 5125322 A JP5125322 A JP 5125322A JP 12532293 A JP12532293 A JP 12532293A JP H06313637 A JPH06313637 A JP H06313637A
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JP
Japan
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compressor
power failure
voltage
microcomputer
controller
Prior art date
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JP5125322A
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Inventor
Hikari Katsuki
光 香月
Isao Arai
功 新井
Masayuki Shimizu
正之 清水
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マイクロコンピュータを搭載したコントローラ
に感知できない瞬時停電が発生したとき、圧縮機の停動
状態を排除する。 【構成】交流電源を整流する整流器11、平滑コンデン
サC1、定電圧を形成するスイッチングトランジスタ1
3及び制御用IC15を有する電源装置と、電源装置に
より形成された直流電圧を電源とし且つ少なくとも圧縮
機の駆動を制御するマイクロコンピュータ16を含むコ
ントローラ14とを備える。整流器12のプラス側直流
出力を監視して瞬時停電を検出する電圧形成回路20、
ダイオードD、及び制御用IC(判断回路)15を備え
る。コントローラ16は、瞬時停電が検出されたときに
圧縮機の駆動を停止させる手段と、その停止後、圧縮機
の吐出側及び吸引側の圧力差が所定値以下になるまで圧
縮機の再起動を禁止する手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コントローラにマイク
ロコンピュータを搭載した空気調和機に係り、とくに、
電源装置の平滑用コンデンサの蓄積電荷で吸収されるよ
うな瞬時停電が発生した際の対処機構を備えた空気調和
機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の、空気調和機の概略構成を、図4
の冷媒回路図(冷凍サイクル)を用いて説明する。
【0003】図4において、符号101は圧縮機を示
す。この圧縮機101は、冷媒配管の相互接続により、
四方弁102、熱源側熱交換器103、キャピラリーチ
ューブ104、106、利用側熱交換器108、及びア
キュムレータ109に順次接続され、最後は再び圧縮機
101に戻ってループを成し、冷凍サイクルを形成して
いる。この冷凍サイクルは、四方弁102の回路を切り
換えることにより、冷房運転用の冷凍サイクルと暖房運
転用の冷凍サイクルとを任意に選択できる。なお、符号
115は室外側ユニットであり、圧縮機101、熱源側
熱交換器103などを搭載している。符号116は室内
側ユニットであり、利用側熱交換器108などを搭載し
ている。
【0004】冷房運転時には、圧縮機101から吐出さ
れた圧縮冷媒は、図4中の実線矢印のように流れる。こ
れにより、熱源側熱交換器103が凝縮器として作用
し、利用側熱交換器108が蒸発器として作用して部屋
を冷房することができる。このとき、逆止弁105がキ
ャピラリーチューブ104に並列接続されているため、
冷媒はキャピラリーチューブ104をバイパスして流れ
る。これに対して暖房運転時には、圧縮機101から吐
出された圧縮冷媒は、図4中の一点鎖線矢印のように流
れる。これにより、今度は利用側熱交換器108が凝縮
器、熱源側熱交換器103が蒸発器として作用し、暖房
運転を行うことができる。このような冷凍サイクルを用
いると、冷房運転時と暖房運転時とで有効に動作するキ
ャピラリーチューブが変わる。すなわち、減圧量を変え
ることができる。
【0005】さらに、図4中、符号107、110はサ
ービスバルブである。符号111はプロペラファンであ
り、電動機112により回転される。このプロペラファ
ン111の回転により熱源側熱交換器103が送風さ
れ、この熱交換器103の熱交換効率が良くなる。符号
113はクロスフローファンであり、電動機114によ
り回転する。クロスフローファン113の回転により利
用側熱交換器108に送風が行われ、この熱交換器10
8で冷却又は加熱された空気が目的とする部屋に供給さ
れる。
【0006】このような構成の空気調和機は、通常、マ
イクロコンピュータを搭載したコントローラにより制御
されている。そのコントローラの電源は定電圧電源とし
て構成されるもので、従来においては、例えば、図5に
示すような電気回路が用いられている。
【0007】この構成を説明すると、商用電源120を
変圧する変圧器121の2次側が全波整流器122の交
流入力端に接続され、この整流器122の直流出力端が
平滑用コンデンサC10及び抵抗R1、R2の分圧回路
に並列に接続されている。平滑用コンデンサC10は、
電圧を安定化させるため、静電容量を大きく(例えば2
200μF)とっている。
【0008】また、整流器122の直流出力端のプラス
側がスイッチングトランジスタ123を介してコントロ
ーラ125に接続され、このスイッチングトランジスタ
123のベースが、スイッチング用IC126の制御用
のVcont端子から駆動電圧の供給を受ける。このスイッ
チング用IC126のVs 端子は電圧検知用であり、分
圧回路の抵抗R1、R2の分圧点に接続されている。ま
たスイッチング用IC126のREST端子はリセット用で
あり、コントローラ125におけるマイクロコンピュー
タ127のREST端子に接続されている。
【0009】これにより、スイッチングトランジスタ1
23に接続されているコントローラ125に定電圧を供
給できる。これとともに、スイッチング用IC126
は、分圧回路の抵抗R1、R2から供給された電圧をV
s 端子を介して監視し、この電圧が一定レベル以下にな
ったとき、REST端子から例えばトリガ信号をマイクロコ
ンピュータ127のREST端子に出力する。これにより、
マイクロコンピュータ127はリセットされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図5記載の直流電源装置にあっては、平滑用コンデン
サC10の静電容量が電圧安定化のために大きな値にな
っているため、数十msec程度の瞬時停電が起こっても、
その電源装置に接続されている直流回路は何等影響を受
けないが、交流回路、とくに圧縮機(図4参照)に停動
などの悪影響を及ぼすという問題があった。
【0011】この問題を詳述すると、通常、100msec
程度又はそれ以内の瞬時停電が発生した場合、図5記載
のマイクロコンピュータ127は、平滑用コンデンサC
10の蓄積電荷があるため、停電が発生したことを検知
できないことから、冷房(又は暖房)運転をそのまま継
続させようとする。しかし、圧縮機にとっては瞬間的で
はあっても交流電源が無くなることになる。10msec程
度の停電であれば、圧縮機のロータは惰性で回転してい
る間に電源が復帰することになるので、さほど問題とは
ならない。しかし、停電時間が数十msecを越える比較的
長時間になると、圧縮機のロータは一旦、回転を停止さ
せ、電源復帰時に再び回転しようとする。この再起動
時、圧縮機の吐出側と吸引側との間の圧力差は非常に大
きいまゝであり、圧縮機は起動できずにロック状態に至
る。このロック状態に至ると、圧縮機のモータに過電流
が流れ、モータの巻線が焼損する恐れがあった。
【0012】本発明は、上述した従来の電源回路の問題
に鑑みてなされたもので、マイクロコンピュータ(コン
トローラ)が平滑用コンデンサの蓄積電荷に拠って感知
できない、比較的長時間の瞬時停電が生じた場合でも、
交流回路に与える悪影響(とくに圧縮機の停動)を確実
に排除できる空気調和機を提供することを目的とする。
また、既存の電源回路の構成を極力活かした簡単な構成
でもって上記悪影響を排除できる空気調和機を提供する
ことを別の目的とする。さらに、瞬時停電から復帰した
後、停電前の運転状態をそのまま継続できる空気調和機
を提供することを更に別の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る空気調和機は、交流電源を整流する
整流器と、この整流器の出力を平滑する平滑コンデンサ
と、この平滑コンデンサに並列に接続され且つ定電圧を
形成する電圧安定化回路とを有する電源装置、及び上記
電圧安定化回路により形成された直流電圧を電源とし且
つ少なくとも圧縮機の運転を制御するマイクロコンピュ
ータを含むコントローラを備える。さらに、前記整流器
のプラス側直流出力を監視して瞬時停電を検出する瞬時
停電検出手段を備えるとともに、前記コントローラのマ
イクロコンピュータは、上記瞬時停電検出手段が瞬時停
電を検出したときに上記圧縮機の駆動を停止させる圧縮
機停止手段と、この圧縮機停止手段が上記圧縮機を停止
させた後、当該圧縮機の吐出側及び吸引側の圧力差が所
定値以下になるまで上記圧縮機の再起動を禁止する禁止
手段とを備える。
【0014】
【作用】本発明に係る空気調和機にあっては、整流器の
プラス側直流出力が瞬時停電検出手段により常時監視さ
れている。このため、瞬時停電検出手段の電圧形成回路
の時定数及び判断回路の判断レベルなどを適宜調整して
おくことにより、比較的長期の瞬時停電(例えば数十ms
ec〜100msec の停電)が生じた場合、その瞬時停電を電
圧値の低下を介して検出できる。これにより、瞬時停電
は、例えばリセット信号の形で瞬時停電検出手段からコ
ントローラのマイクロコンピュータに伝えられる。この
瞬時停電の信号を受けたマイクロコンピュータでは、ま
ず、圧縮機停止手段により圧縮機の駆動が停止される。
この停止後、圧力差が所定値以上であると判断される間
は、禁止手段により、圧縮機の再起動が禁止される。
【0015】このため、圧縮機が瞬時停電により一度停
止した場合、圧縮機の吐出側及び吸引側の圧力差が小さ
くなって起動可能な状態になるまで圧縮機の再起動はか
からない。したがって、従来、圧縮機に生じていた停動
状態を確実に回避できる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例に係るヒートポン
プ式空気調和機を、図1〜図3に基づき説明する。な
お、この実施例の空気調和機に適用される冷凍サイクル
は、前述した図4記載のものと同一である。
【0017】この実施例の空気調和機は、図1に示す定
電圧電源を成す電源装置を有している。まず、商用電源
10が変圧器11の1次側に接続され、この変圧器11
の2次側が全波整流器12の交流入力端に接続されてい
る。この整流器12の直流出力端のプラス側が逆流防止
用のダイオードDを介して平滑用コンデンサC1の一方
の端子に至る。また整流器12の直流出力端のマイナス
側はそのまま平滑用コンデンサC1の他方の端子に至
る。平滑用コンデンサC1は、電圧を安定化させるた
め、大きな静電容量(例えば2200μF)のものが使
われている。
【0018】ダイオードDのカソード側はまた、スイッ
チングトランジスタ13のエミッタ・コレクタを介して
コントローラ14に接続されている。スイッチングトラ
ンジスタ13のベースは、スイッチング制御用IC15
の「Vcont」端子から制御信号の供給を受け、電圧安定
化のためのスイッチング動作が可能になっている。この
スイッチング制御用IC15の「Vs 」端子は電圧検知
用であり、後述する瞬時停電を含む停電時の検出電圧V
sが供給される。また、スイッチング制御用IC15の
「REST」端子はリセット用であり、コントローラ14に
おけるマイクロコンピュータ16の「REST」端子に接続
されている。
【0019】マイクロコンピュータ16は、この「RES
T」端子に入力されるリセット信号により、瞬時停電を
知ることになり、この「REST」入力の有無により瞬時停
電を検出することができる。
【0020】スイッチング制御用IC15は、そのVs
端子に供給される停電時の検出電圧Vsを常時監視して
おり、この電圧Vsが一定レベルVso(図2参照)以下
になったとき、REST端子からトリガ信号をマイクロコン
ピュータ16のREST端子に出力する。これにより、マイ
クロコンピュータ127はリセットされる。つまり、ス
イッチング制御用IC15はこの実施例では、瞬時停電
の判断回路も兼ねている。
【0021】一方、前記全波整流器12の直流出力端の
プラス側とダイオードDとの経路には、瞬時停電検出用
の電圧形成回路20が分岐して接続されている。この電
圧形成回路20は、停電が発生すると、一定の時定数で
低下する電圧を形成するもので、分岐点から抵抗R3を
介してコンデンサC2を介してアースに至る回路と、コ
ンデンサC2に並列に接続された抵抗R1,R2の直列
回路とを有している。そして、抵抗R1,R2の分圧点
Pが検出電圧Vsの取出口となり、この分圧点Pが前述
したスイッチング制御用IC15の「Vs 」端子に接続
されている。
【0022】分圧点Pの電圧Vsは、停電の無い正常時
には図2に示すように、電源装置の所定出力に対応した
規定値Vs=Vsmを維持している。コンデンサC2は、
正常時における電圧変動を停電と誤認させないようにす
るものであり、停電時には迅速に停電状態を感知する必
要があるため、小さい静電容量(例えば1μF)のもの
を選択してある。
【0023】このため、例えば図2において時刻t0
停電が発生すると、分圧電圧Vsは直ちにコンデンサC
2及び抵抗R1,R2で決まる時定数で急速に低下す
る。このとき、平滑用コンデンサC1の蓄積電荷による
電流はダイオードDに阻止されて、係る分圧電圧Vsに
は影響しない。
【0024】さらに、前記マイクロコンピュータ16
は、通常の動作時には所定のメインプログラムを実行し
ており、操作パネルからの指定情報に基づいて冷房又は
暖房運転のための制御を行っている。このメインプログ
ラムには、一度、運転停止した後の再運転開始時など
に、圧縮機(図4参照)を保護するための一定時間の待
機を指令するタイマ機能も含まれている。また、このマ
イクロコンピュータ16はメインプログラムを実行中
に、一定の微小時間(例えば5msec)毎に図3に示した
処理をタイマ割り込みで実行するようになっている。な
お、図1には、マイクロコンピュータ16に接続された
パワーリレー30が示され、このパワーリレー30が、
マイクロコンピュータ16の制御対象の一部としての圧
縮機の運転をオン、オフ可能になっている。
【0025】続いて、この実施例の全体動作を、瞬時停
電の処理を中心に説明する。
【0026】図1の電源装置が作動すると、全波整流器
12で整流され、平滑用コンデンサC1で平滑された電
圧がスイッチングトランジスタ13を介して負荷として
のコントローラ14に供給される。このとき、スイッチ
ング制御用IC15からの制御信号によりスイッチング
トランジスタ13がオン、オフし、定電圧の電源がコン
トローラ14に供給される。これにより、マイクロコン
ピュータ16は、所定のメインプログラムの処理を介し
て、指定された冷房又は暖房運転を指令でき、冷凍サイ
クル(図4参照)の各機構の作用により所望の冷房又は
暖房運転状態が得られる。
【0027】この通常の運転状態において、図2に示す
如く、時刻t0 で例えば数十msecの瞬時停電が起こった
とする。この瞬時停電発生により全波整流器12の直流
出力が無くなるから、電圧形成回路20の抵抗R1,R
2の分圧点Pの検出電圧Vsも直ちに規定値Vs=Vsm
から所定の時定数で低下する。そして、検出電圧Vsが
閾値Vsoに到達した時刻t1 でスイッチング制御用IC
15は瞬時停電を判断し、リセット用のトリガ信号をマ
イクロコンピュータ16に出力する。なお、時間差「t
1 −t0 」は、数十msecの瞬間停電の時間範囲に入るよ
うに、時定数が予め設定されている。
【0028】次に、図3を参照して瞬時停電が発生した
場合のマイクロコンピュータ16の制御動作を説明す
る。
【0029】瞬時停電が発生すると、スイッチング制御
用IC15からマイクロコンピュータ16のリセット端
子「REST」にリセット信号が入力される。このリセット
信号によりマイクロコンピュータ16は、内部各部をイ
ニシャライズして初期状態にセットする(ステップS
1)。
【0030】次いで、マイクロコンピュータ16のCP
U(図示せず)はRAM(図示せず)内に格納されてい
る退避データが有効か否かを判断する(ステップS
2)。なお、停電時等の電源消失時においてRAMは、
コンデンサ等により約15分間バックアップされる。ス
テップS2の判断の結果、依然として退避データが有効
(YES)の場合、処理はステップS3に移り、退避デ
ータがロードされ、以下の処理はこのロードされた退避
データに基づいて行われる。ステップS2での判断の結
果がNOの場合は、マイクロコンピュータ16のROM
(図示せず)にセットされている初期データがロードさ
れる(ステップS4)。
【0031】次に、上述のようにしてロードされたデー
タに従って運転動作が行われ、空調機内の各機器に出力
ポート介してON/OFFの設定動作が行われる(ステ
ップS5)。コンプレッサがONにセットされている場
合(YES)には、処理はステップS8に進み、予め設
定された時間が経過したか否か判断される。この経過時
間は例えばコンプレッサのOFFから3分、あるいはイ
ニシャライズ(ステップS1)から3分であり、コンプ
レッサの吐出側と吸引側との圧力差が所定値に下がるま
での時間に相当する。よって、このステップS8は圧力
差の判断ステップに相当する。
【0032】ステップS8の判断の結果が「YES」の
場合には、パワーリレーがONにされ(ステップS
9)、運転再開の条件が成立し、再運転が開始する。ス
テップS8の判断の結果が「NO」の場合には、圧力差
が十分低下していないので、そのまゝの状態で待機し、
設定時間の経過すなわち圧力差の低下を待つ。
【0033】パワーリレーがONにされると(ステップ
S9)、処理はステップS10に進み、必要な他の機器
のON/OFFのセットが行われる。
【0034】次いで、運転スイッチの操作による運転/
停止、設定温度の変更、冷暖房の切換え等の運転条件の
変更があれば(ステップS11)、その変更データがこ
れからの運転条件の基準となるので、RAMデータの更
新を行うべく変更データの退避を行い(ステップS1
2)、処理は再びステップS5に戻り、以下同様の処理
を繰り返す。
【0035】このように、スイッチング制御用IC15
から停電(瞬間停電を含む)の情報を受け取ったマイク
ロコンピュータ16は、図3の処理を行うことより、一
度、圧縮機を制御側から確実に停止させる。しかも、そ
の吐出側及び吸引側の圧力差が無くなる(所定値以下に
なる)まで圧縮機の再起動は禁止される。これにより、
数十msec〜100msec程度の比較的長期の瞬時停電時
に、制御側がその瞬時停電を感知できなかったことに起
因した圧縮機の停動状態を確実に回避できる。したがっ
て、圧縮機のモータの損傷などを防止でき、その長寿命
化を図ることができる。このとき、平滑用コンデンサC
1は従来と同様に大容量で、蓄積電荷も大きいから、瞬
時停電にも関わらず、そのままコントローラ14に電圧
を供給でき、コントローラ14の動作状態を電源復帰後
の通常状態に繋げることができる。
【0036】一方、圧縮機の圧力差が無くなると自動的
に運転が再開され、その運転状態は瞬時停電前のものに
引き続くことになる。このため、瞬時停電が起こって運
転再開された場合でも、利用者が運転状態を再調整する
必要はない。これにより、利用者に多大な利便性を与え
ることができる。
【0037】さらに、この実施例の電源装置にあって
は、整流器12の出力を用いて停電状態を検出し且つダ
イオードDを挿入して停電時の逆流を防止するととも
に、スイッチング制御用IC15を判断回路として兼用
している。このように、従来の電源装置を大幅に変える
こともなく、また格段複雑な機構も装備していないか
ら、コストの増加を押さえた簡単な構成の瞬時停電検出
機構内臓の電源装置を提供できる。
【0038】なお、この発明は上述した構成に限定され
ることなく、マイクロコンピュータを有するコントロー
ラが、平滑用コンデンサを有する電源装置から電源供給
を受けて動作し、圧縮機を中心とする冷凍サイクルを制
御する構成のものに適用するものであれば、任意に変
形、応用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る空気
調和機は、整流器のプラス側直流出力を監視して瞬時停
電を検出する瞬時停電検出手段を備えるとともに、コン
トローラは、瞬時停電検出手段が瞬時停電を検出したと
きに圧縮機の駆動を停止させる圧縮機停止手段と、この
圧縮機停止手段が上記圧縮機を停止させた後、当該圧縮
機の吐出側及び吸引側の圧力差が所定値以下になるまで
圧縮機の再起動を禁止する禁止手段とを備える。このた
め、コントローラ(マイクロコンピュータ)が平滑用コ
ンデンサの蓄積電荷に拠って感知できない、比較的長時
間の瞬時停電が生じた場合でも、圧縮機の停動を確実に
排除でき、その焼損を防止できるなど、耐久性向上及び
長寿命化を図ることができるとともに、既存の電源回路
の構成を極力活かした簡単な構成にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空気調和機の電源装置
を示す回路図である。
【図2】瞬時停電に係る検出電圧Vsの時間変化の一例
を示すグラフである。
【図3】停電時のマイクロコンピュータの処理例を示す
概略フローチャートである。
【図4】空気調和機の冷凍サイクルを示す冷媒回路図で
ある。
【図5】従来例に係る空気調和機の電源装置を示す回路
図である。
【符号の説明】
10 商用電源 11 変圧器 12 全波整流器 13 スイッチングトランジスタ 14 コントローラ 15 スイッチング制御用IC 16 マイクロコンピュータ 20 電圧形成回路 30 パワーリレー C1 平滑用コンデンサ C2 コンデンサ R1,R2 抵抗 D ダイオード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する整流器と、この整流
    器の出力を平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデ
    ンサに並列に接続され且つ定電圧を形成する電圧安定化
    回路とを有する電源装置、及び上記電圧安定化回路によ
    り形成された直流電圧を電源とし且つ少なくとも圧縮機
    の運転を制御するマイクロコンピュータを含むコントロ
    ーラを備えた空気調和機において、 前記整流器のプラス側直流出力を監視して瞬時停電を検
    出する瞬時停電検出手段を備えるとともに、前記コント
    ローラのマイクロコンピュータは、上記瞬時停電検出手
    段が瞬時停電を検出したときに上記圧縮機の駆動を停止
    させる圧縮機停止手段と、この圧縮機停止手段が上記圧
    縮機を停止させた後、当該圧縮機の吐出側及び吸引側の
    圧力差が所定値以下になるまで上記圧縮機の再起動を禁
    止する禁止手段とを備えたことを特徴とする空気調和
    機。
JP5125322A 1993-04-28 1993-04-28 空気調和機 Pending JPH06313637A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013164240A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源システム及び熱源システムの復電時における起動台数制御方法

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