JPH06312997A - Ko−8119物質及びその製造法 - Google Patents

Ko−8119物質及びその製造法

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JPH06312997A
JPH06312997A JP6024512A JP2451294A JPH06312997A JP H06312997 A JPH06312997 A JP H06312997A JP 6024512 A JP6024512 A JP 6024512A JP 2451294 A JP2451294 A JP 2451294A JP H06312997 A JPH06312997 A JP H06312997A
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智 大村
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勝二 羽田
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洋 供田
Yuzuru Iwai
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬剤非耐性のコクシジウムに対して有効であ
ると共に、特にポリエーテル系化合物に対して耐性を獲
得したコクシジウムに対して有効な物質およびその製造
法を提供するものである。 【構成】 ストレプトミセス属に属しKO−8119A
物質、KO−8119B物質、KO−8119C物質お
よび/またはKO−8119D物質を生産する能力を有
する微生物を培地に培養し、その培養物中にKO−81
19A物質、KO−8119B物質、KO−8119C
物質および/またはKO−8119D物質を蓄積せし
め、該培養物からKO−8119A物質、KO−811
9B物質、KO−8119C物質および/またはKO−
8119D物質を採取する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養鶏産業上、重要な疾
病であるコクシジウム症に対する治療薬および予防薬と
して有用なKO−8119A物質、KO−8119B物
質、KO−8119C物質および/またはKO−811
9D物質並びにその製造法に関し、更に詳しくは、KO
−8119A物質、KO−8119B物質、KO−81
19C物質および/またはKO−8119D物質は抗菌
活性および抗ウイルス活性を有し、抗生物質あるいはウ
イルス性疾患の治療薬および予防薬として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、抗コクシジウム剤としては、サル
ファ剤、キノリン剤、抗チアミン剤、抗生物質等が実用
化されており、最近では、ポリエーテル系抗生物質、例
えば、モネンシン、サリノマイシン、ラサロシド等が広
く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの薬剤
に耐性のコクシジウムが出現し、その効果が弱まってお
り、これらに代わる抗コクシジウム剤が要望されてい
る。従って、本発明の目的は、上記の観点から、薬剤非
耐性のコクシジウムは勿論、特にポリエーテル系化合物
に対して耐性を獲得したコクシジウムに対して有効な薬
剤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】一般に薬剤の交叉耐性
は、構造の類似あるいは作用機序の類似する場合に成立
し、従来のコクシジウム剤と構造的に、あるいは、作用
機序が相違する化合物はコクシジウム症の治療剤あるい
は予防剤として有用である。本発明者らは、従来の薬剤
に耐性を獲得したコクシジウム原虫に対しても有効な新
規薬剤を自然界から見出すべく種々の研究を続け、モネ
ンシン耐性のコクシジウム原虫を試験生物として、微生
物の生産する代謝産物の中から探索した結果、新たに愛
知県名古屋市の土壌から分離したKO−8119菌株の
培養液中にコクシジウムに有効な物質が産生されること
を見出した。
【0005】次いで、該培養物から抗コクシジウム活性
物質を分離、精製した結果、後記の物理化学的性質を有
する各物質を得た。これらの物質は従来全く知られてい
ないことから、本物質をKO−8119A物質、KO−
8119B物質、KO−8119C物質およびKO−8
119D物質(以下、総称してKO−8119物質と呼
称することもある)と命名した。本発明は、かかる知見
に基いて完成されたものであって、下記式
【0006】
【化8】 で示されるKO−8119物質またはその非毒性塩を提
供するものである。
【0007】更に、本発明は、ストレプトミセス属に属
し、下記式で示されるKO−8119物質を生産する能
力を有する微生物を培地に培養し、培養物中にKO−8
119物質を蓄積せしめ、該培養物からKO−8119
物質を採取し、所望によりその非毒性塩を製造すること
を特徴とするKO−8119物質の製造法を提供するも
のである。
【0008】
【化9】
【0009】本発明のKO−8119A物質、KO−8
119B物質、KO−8119C物質およびKO−81
19D物質の物理化学的性状を述べると次の通りであ
る。 〔1〕KO−8119A物質 (1)元素分析値:C50.61%、H6.96%、N
10.75%、S6.08% (2)推定分子式:C22344 8 S(高分解能マス
スペクトルによる) (3)分子量:514 高分解能FABマススペクトルによる測定値は次の通り
である。 計算値(M+H):515.2176 実測値(M+H):515.2190 (4)比旋光度:〔α〕D 24+103°(C=0.0
7、メタノール中)
【0010】(5)紫外部吸収スペクトル:メタノール
中で測定した紫外部吸収スペクトルは図1に示す通りで
あり、215、256、309nm付近に特徴的な吸収
極大を示す。 (6)赤外部吸収スペクトル:KBr法で測定した赤外
線吸収スペクトルは図2に示す通りであり、3400、
2930、1660、1580、1480、1330、
1130、1060、1040cm-1に吸収帯を有す
る。 (7)呈色反応:ドラーゲンドルフ反応に陽性を示す (8)溶媒に対する溶解性:メタノール、エタノール、
酢酸エチルエステル、クロロホルム、ジメチルスルホキ
シドに可溶、水に難溶、n−ヘキサンに不溶
【0011】(9)塩基性、酸性、中性の区別:塩基性 (10)物質性状:淡黄色粉末 (11)核磁気共鳴スペクトル:バリアンXL−40
0、400MHz、NMRスペクトロメータを用いて重
クロロホルム溶液中で測定した1H−NMRスペクトルお
よび13C−NMRスペクトルは、それぞれ図3および図
4に示す通りである。また、水素および炭素の化学シフ
トは下記表1に示す通りである。
【0012】
【表1】
【0013】〔2〕KO−8119B物質 (1)元素分析値:C56.84%、H6.86%、N
12.72% (2)推定分子式:C26375 8 (高分解能マスス
ペクトルによる) (3)分子量:547 高分解能FABマススペクトルによる測定値は次の通り
である。 計算値(M+H):548.2720 実測値(M+H):548.2816 (4)比旋光度:〔α〕D 25+122°(C=0.1、
メタノール中)
【0014】(5)紫外部吸収スペクトル:メタノール
中で測定した紫外部吸収スペクトルは図1に示す通りで
あり、204、255、339nm付近に特徴的な吸収
極大を示す。 (6)赤外部吸収スペクトル:KBr法で測定した赤外
部吸収スペクトルは図6に示す通りであり、3400、
2930、1660、1600、1560、1480、
1330、1250、1180、1070、1040c
-1に吸収帯を有する。 (7)呈色反応:ドラーゲンドルフ反応に陽性を示す (8)溶媒に対する溶解性:メタノール、エタノール、
酢酸エチルエステル、ジメチルスルホキシドに可溶、
水、クロロホルムに難溶、n−ヘキサンに不溶
【0015】(9)塩基性、酸性、中性の区別:塩基性 (10)物質性状:淡黄色結晶 (11)核磁気共鳴スペクトル:バリアンXL−40
0、400MHz、NMRスペクトロメータを用いて重
クロロホルムと重メタノールの混合溶液中で測定した1H
−NMRスペクトルおよび13C−NMRスペクトルは、
それぞれ図7および図8に示す通りである。また、水素
および炭素の化学シフトは下記表2に示す通りである。
【0016】
【表2】
【0017】〔3〕KO−8119C物質 (1)元素分析値:C55.14%、H7.36%、N
11.09% (2)推定分子式:C23364 8 (高分解能マスス
ペクトルによる) (3)分子量:496 高分解能FABマススペクトルによる測定値は次の通り
である。 計算値(M+H):497.2611 実測値(M+H):497.2601 (4)比旋光度:〔α〕D 25+105°(C=0.1、
メタノール中)
【0018】(5)紫外部吸収スペクトル:メタノール
中で測定した紫外部吸収スペクトルは図1に示す通りで
あり、210、262、300nm付近に特徴的な吸収
極大を示す。 (6)赤外部吸収スペクトル:KBr法で測定した赤外
部吸収スペクトルは図9に示す通りであり、3400、
2930、1640、1560、1490、1330、
1130、1070、1040cm-1に吸収帯を有す
る。 (7)呈色反応:ドラーゲンドルフ反応に陽性を示す (8)溶媒に対する溶解性:メタノール、エタノール、
酢酸エチルエステル、クロロホルム、ジメチルスルホキ
シドに可溶、水に難溶、n−ヘキサンに不溶
【0019】(9)塩基性、酸性、中性の区別:塩基性 (10)物質性状:白色粉末 (11)核磁気共鳴スペクトル:バリアンXL−40
0、400MHz、NMRスペクトロメータを用いて重
クロロホルム溶液中で測定した1H−NMRスペクトルお
よび13C−NMRスペクトルはそれぞれ図10および図
11に示す通りである。また、水素および炭素の化学シ
フトは下記表3に示す通りである。
【0020】
【表3】
【0021】〔4〕KO−8119D物質 (1)元素分析値:C55.13%、H7.37%、N
11.09% (2)推定分子式:C23364 8 (高分解能マスス
ペクトルによる) (3)分子量:496 高分解能FABマススペクトルによる測定値は次の通り
である。 計算値(M+H):497.2611 実測値(M+H):497.2611 (4)比旋度:〔α〕D 24+144°(C=0.1、メ
タノール中)
【0022】(5)紫外部吸収スペクトル:メタノール
中で測定した紫外部吸収スペクトルは図2に示す通りで
あり、201、258、300nm付近に特徴的な吸収
極大を示す。 (6)赤外部吸収スペクトル:KBr法で測定した赤外
部吸収スペクトルは図12に示す通りであり、340
0、2910、1640、1560、1480、138
0、1330、1250、1070、1040cm-1
吸収帯を有する。 (7)呈色反応:ドラーゲンドルフ反応に陽性を示す (8)溶媒に対する溶解性:メタノール、エタノール、
酢酸エチルエステル、クロロホルム、ジメチルスルホキ
シドに可溶、水に難溶、n−ヘキサンに不溶
【0023】(9)塩基性、酸性、中性の区別:塩基性 (10)物質性状:白色粉末 (11)核磁気共鳴スペクトル:バリアンXL−40
0、400MHz、NMRスペクトロメータを用いて重
クロロホルム溶液中で測定した1H−NMRスペクトルお
よび13C−NMRスペクトルはそれぞれ図13および図
14に示す通りである。また、水素および炭素の化学シ
フトは表4に示す通りである。
【0024】
【表4】
【0025】上記のKO−8119A物質、KO−81
19B物質、KO−8119C物質および/またはKO
−8119D物質を生産する能力を有する微生物(以
下、KO−8119物質生産菌と称する)は、ストレプ
トミセス属に属するが、例えば本発明者らが分離したス
トレプトミセス エスピー・KO−8119菌株は、本
発明の最も有効に使用される菌株の一例であって、本菌
株の菌学的性状を示すと次の通りである。
【0026】I.形態的性質 栄養菌糸は各種寒天培地上でよく発達し、分断は観察さ
れない。気菌糸は、スターチ・無機塩寒天培地等で豊富
に着生し、白色から灰色を呈する。顕微鏡下の観察で
は、気菌糸はらせん状を呈し、20ケ以上の胞子の連鎖
が認められる。胞子の大きさは0.58×0.81μm
で円柱状である。胞子の表面は平滑である。菌核、胞子
のう及び遊走子は見出されない。
【0027】II.各種培地上での性状 イー・ビー・シャーリング(E.B.Shirlin
g)とデー・ゴットリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
マテイック・バクテリオロジー、16巻、313ペー
ジ、1966)によって調べた本生産菌の培養性状を下
記表5に示す。色調は標準色として、カラー・ハーモニ
ー・マニュアル第4版(コンテナー・コーポレーション
・オブ・アメリカ・シカゴ、1958年)を用いて決定
し、色票名とともに括弧内にそのコードを合わせて記し
た。以下は特記しない限り、27℃、2週間目の各培地
における観察の結果である。
【0028】
【表5】
【0029】 III .生理学的諸性質 (1)メラニン色素の生成 (イ)チロシン寒天 陰性 (ロ)ペプトン・イースト・鉄寒天 生育しない (ハ)グルコース・ペプトン・ゼラチン培地 陽性 (ニ)トリプトン・イースト液 陽性 (2)チロシナーゼ反応 陰性 (3)硫化水素の生産 陰性 (4)硝酸塩の還元 陽性
【0030】 (5)ゼラチンの液化(21℃〜23℃) 陽性 (グルコース・ペプトン・ゼラチン培地) (6)スターチの加水分解 陽性 (7)脱脂乳の凝固(27℃) 陰性 (8)脱脂乳のペプトン化(27℃) 陽性 (9)生育温度範囲 9℃〜32℃ (10)炭素源の利用性 (プリーダム・ゴトリーブ寒天培地) グルコース、アラビノース、キシロース、ラフィノース、メリビオース、 マンニトール、フルクトース、ラムノース、イノシトール、シュークロー スを利用しない (11)セルロースの分解 陰性
【0031】IV.細胞壁組成 細胞壁のジアミノピメリン酸はLL型である。以上、本
菌の菌学的性状を要約すると次の通りである。細胞壁中
のジアミノピメリン酸はLL型である。気菌糸の形態は
らせん状で長い胞子鎖を形成する。胞子の表面は平滑で
る。培養上の諸性質としては、栄養菌糸は無色あるいは
茶色系の色調を呈し、気菌糸は白色あるいは灰色系の色
素を呈する。可溶性色素は生産しないが、トリプトン・
イースト液培地、グルコース・ペプトン・ゼラチン培地
でメラニン様色素を僅かに生産する。
【0032】これらの結果から、本菌株はストレプトミ
セス属に属する菌種であり、プリドハムとトレスナーの
分類(バージズ・マニュアル・オブ・デターミネーテイ
ブ・バクテリオロジー、第8版、748〜829ペー
ジ)によるグレイシリーズに属する菌種であると考えら
れる。尚、本菌株はストレプトミセス エスピー・KO
−8119(Streptomyces sp.KO−
8119)として工業技術院生命工学工業技術研究所に
寄託されている。受託番号はFERM P−1339
8、寄託日は平成5年2月1日である。
【0033】以上、KO−8119A物質、KO−81
19B物質、KO−8119C物質およびKO−811
9D物質生産菌について説明したが、菌の一般的性状と
して菌学上の性状はきわめて変異し易く、一定したもの
ではなく、自然的にあるいは通常行われる紫外線照射ま
たは変異誘導体、例えばN−メチル−N’−ニトロ−N
−ニトロソグアニジン、エチルメタンスルホネートなど
を用いる人工的変異手段により変異することは周知の事
実でありる。
【0034】このような人工的変異株は勿論、自然変異
株も含め、ストレプトミセス属に属し、KO−8119
A物質、KO−8119B物質、KO−8119C物質
および/あるいはKO−8119D物質を生産する能力
を有する菌株はすべて本発明に使用することができる。
また、細胞融合、遺伝子操作などの細胞工学的に変異さ
せた菌株も本発明のKO−8119物質生産菌として包
含される。
【0035】本発明においては、ストレプトミセス属に
属するKO−8119A物質、KO−8119B物質、
KO−8119C物質および/またはKO−8119D
物質生産菌が培地に培養される。本菌の培養において
は、通常の放線菌の培養法が一般に用いられる。培地と
しては、微生物が同化し得る炭素源、資化し得る窒素
源、さらには必要に応じて無機酸塩などを含有させた栄
養培地が使用される。同化し得る炭素源としては、ブド
ウ糖、ショ糖、糖密、デキストリン、澱粉、セルロース
などが単独または組み合わせて用いられる。
【0036】本発明において用いられる炭素源として
は、例えばグルコース、グリセロール、フラクトース、
マルトース、マンニトール、キシロース、ガラクトー
ス、リボース、澱粉またはその加水分解物等の炭水化物
が使用できる。その濃度は、通常培地に対して0.1%
〜5%が望ましい。また、グルコン酸、ピルビン酸、乳
酸、酢酸等の各種有機酸、グリシン、グルタミン酸、ア
ラニン等の各種アミノ酸、さらにはメタノール、エタノ
ール等のアルコール類やノルマルパラフイン等の非芳香
族炭化水素、あるいは植物もしくは動物性の各種油脂等
も使用可能である。
【0037】本発明において用いられる窒素源として
は、例えばアンモニア、塩化アンモニウム、リン酸アン
モニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム等の各
種無機酸のアンモニウム塩類、尿素、ペプトン、NZ−
アミン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コーンスチ
ープリカー、カゼイン加水分解物、フイッシュミールあ
るいはその消化物、大豆粉あるいはその消化物、脱脂大
豆あるいはその消化物、加水分解物などの含窒素有機物
質、さらには、グリシン、グルタミン酸、アラニン等の
各種アミノ酸が使用可能である。
【0038】無機物としては、例えば各種リン酸塩、硫
酸マグネシウム、食塩、さらには微量の重金属塩が添加
される。また、栄養要求性を示す変異株を用いる場合に
は、当然その栄養要求性を満足させる物質を培地に加え
なければならないが、この種の栄養素は、天然物を含む
培地を使用する場合には、とくに添加を必要としない場
合がある。
【0039】培養は通常振とうまたは通気攪拌培養など
の好気的条件下で行うのがよい。工業的には深部通気攪
拌培養が好ましい。培養のpHはたとえば5.0〜8.
0であるが、中性付近で培養を行うのが好ましい。培養
温度は20〜37℃で行い得るが、通常は26〜32℃
(好ましくは27℃付近)に保つのがよい。培養時間は
液体の場合、通常2〜5日間培養を行うと、本KO−8
119A物質、KO−8119B、KO−8119C物
質物質およびKO−8119D物質が蓄積されるので、
培養中の蓄積量が最大に達した時に、培養を終了すれば
よい。
【0040】これらの培地組成、培地の液性、培養温
度、攪拌速度、通気量などの培養条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節、選択されることはいうまでもない。液
体培養において、発泡があるときは、シリコン油、植物
油、界面活性剤などの消泡剤を適宜使用できる。
【0041】このようにして得られた培養物に蓄積され
るKO−8119A物質、KO−8119B物質、KO
−8119C物質およびKO−8119D物質は、菌体
内および培養濾液中に含有されるので、培養物を遠心分
離して培養濾液と菌体とに分離し、各々から本KO−8
119A物質、KO−8119B物質、KO−8119
C物質およびKO−8119D物質を採取するのが有利
である。KO−8119A物質、KO−8119B物
質、KO−8119C物質およびKO−8119D物質
を採取するには、通常微生物の培養物から代謝物を採取
するのに用いられる手段が単独あるいは組み合わせて、
または反復して用いられる。
【0042】すなわち、例えば抽出濾過、遠心分離、透
析、濃縮、乾燥、凍結、吸着、脱着、各種溶媒に対する
溶解度の差を利用する例えば沈澱、結晶化、再結晶、転
溶、向流分配法、クロマトグラフイー等の手段が用いら
れる。培養液からKO−8119A物質、KO−811
9B物質、KO−8119C物質およびKO−8119
D物質を採取するには、先ず培養濾液を酢酸エチル、酢
酸ブチル、ベンゼンなどの非親水性有機溶媒で抽出する
か、あるいは培養濾液あるいは菌体抽出液を活性炭、ア
ルミナ、多孔性合成高分子樹脂、イオン交換樹脂等に吸
着させ、メタノール等の溶出溶媒で溶出し、得られた抽
出液を減圧濃縮後、酢酸エチル等の有機溶媒で抽出すれ
ばよい。
【0043】得られた粗物質は、さらに脂溶性物質の精
製において通常用いられている公知の方法、例えばシリ
カゲル、アルミナ等の担体を用いるカラムクロマトグラ
フイーあるいはODS担体を用いる逆相クロマトグラフ
イー、さらに高速液体クロマトグラフイー等の方法によ
り精製することができる。
【0044】このようにして得られたKO−8119A
物質、KO−8119B物質、KO−8119C物質お
よびKO−8119D物質は、塩基性物質であり、水に
難溶であるが、公知の方法により酸との塩に変換するこ
とができる。このような薬学的に許容し得る塩として
は、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、酒石酸
塩、クエン酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩等
が挙げられる。
【0045】以上に述べた本発明のKO−8119A物
質、KO−8119B物質、KO−8119C物質およ
びKO−8119D物質の鶏に対する抗コクシジウム活
性および他の生物活性については以下の通りである。
【0046】鶏コクシジウム生育阻害活性 孵化10日令の受精卵胚から初代培養細胞(ヒナ初代細
胞)を調製した。モネンシンに耐性の鶏コクシジウム、
エイメリア・テネラのオーシストを用い、宿主であるヒ
ナ初代細胞上でのコクシジウムの生育に対する阻害作用
を大永らの方法(大永、石井:日本獣医師会雑誌、3
1、592−596(1978))に準じて測定した結
果、本発明KO−8119A物質、KO−8119B物
質、KO−8119C物質およびKO−8119D物質
の生育阻害作用濃度は、各々0.3μg/ml、0.6
μg/ml、0.6μg/mlおよび2.5μg/ml
であった。なお、本物質はいずれも宿主であるヒナ初代
培養細胞に対してはエイメリア・テネラの生育阻害活性
を示す濃度、0.3〜2.5μg/mlにおいて細胞毒
性は認められなかった。
【0047】一方、既知鶏コクシジウム生育阻害剤モネ
シンについても同様の投与実験を行った。その結果、モ
ネンシンでは、コクシジウム生育阻害活性は認められ
ず、0.03μg/ml投与で宿主細胞に毒性が認めら
れた。本発明KO−8119A物質、KO−8119B
物質、KO−8119C物質およびKO−8119D物
質は、既知鶏コクシジウム生育阻害剤モネンシンに比し
て低毒性であることが認められた。
【0048】抗菌活性 各種被検菌を重層した寒天プレート上に、KO−811
9A物質、KO−8119B物質、KO−8119C物
質およびKO−8119D物質を5μg含浸させた径6
mmのパルプディスクを置き、生じる生育阻止円径の大
きさを計測する方法により抗菌活性を調べた。
【0049】KO−8119A物質、KO−8119B
物質あるいはKO−8119C物質はいずれも、スタフ
イロコッカス・オーレウス、バチルス・サチルス、サル
シナ・ルテア、ミコバクテリウム・スメグマチス、大腸
菌、ザントモナス・オリゼー等の細菌に対して抗菌活性
を認めた。また、嫌気性菌のバクテロイデス・フラジリ
スに対しても抗菌活性を認め、更に、マイコプラズマの
アコレプラズマ・レードロウイに対しても抗菌活性を認
めた。KO−8119D物質はミクロコッカス・ルテウ
スとアコレプラズマ・レードロウイに対して抗菌活性を
認めた。
【0050】抗ウイルス活性 MDBK細胞(牛腎由来株化細胞)を宿主とし、インフ
ルエンザウイルス(A/WSN/33)を感染させた
後、一夜培養し、ウイルス増殖による細胞変性効果(C
PE)を顕微鏡下で観察した。KO−8119A物質お
よびKO−8119C物質は、各々10μg/mlおよ
び20μg/mlの濃度でウイルス増殖による細胞変性
を阻害した。なお、これらの濃度で宿主細胞に対する細
胞毒性は認められなかった。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明KO−8119A
物質、KO−8119B物質、KO−8119C物質お
よびKO−8119D物質は、ポリエーテル系抗生物質
モネンシンに耐性のコクシジウム原虫の生育阻害活性を
有することから、コクシジウム病の寛解に導くことが可
能となる。また、公知の抗コクシジウム剤の薬物の効果
を著しく持続せしめる併用剤として用いることができ
る。また、KO−8119A物質、KO−8119B物
質、KO−8119C物質および/またはKO−811
9D物質は、嫌気性菌を含む細菌類あるいはマイコプラ
ズマに対して抗菌活性を示すことから、抗生物質として
使用することができ、更にまた、KO−8119A物質
およびKO−8119C物質はインフルエンザウイルス
の感染阻害活性を有し、抗ウイルス剤として有効であ
る。
【0052】
【実施例】
実施例 1 500ml容三角フラスコに、グルコース0.1%、澱
粉2.4%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.5%、
肉エキス0.3%、炭酸カルシウム0.4%を含む液体
培地(pH7.0)100mlを分注し、121℃で2
0分間蒸気滅菌した。これに寒天斜面培地上に生育させ
たストレプトミセス・エスピー・KO−8119株(F
ERM P−13398)の菌体を白金耳にて無菌的に
接種し、27℃、3日間培養して種培養液を得た。次い
で、30L容ジャー培養槽にマルトース2%、乾燥酵母
1.5%、ビール酵母(商品名エビオス)2.5%、食
塩0.3%、KH2 PO4 0.05%、MgSO4 ・7
2 O0.05%を含む液体培地(pH7.0)20L
を仕込み、121℃、20分間蒸気滅菌した。これに上
記の種培養液400mlを接種し、27℃、3日間通気
攪拌培養した。
【0053】この培養液18LのpHを8.5に調整し
た後、18Lの酢酸エチルを加えてよく攪拌した後、遠
心分離して酢酸エチル層を分離した。この酢酸エチル抽
出液を濃縮乾固して粗抽出物8.58gを得た。この粗
抽出物をn−ヘキサン洗浄後、メタノールに不溶の物質
を除いた後、シリカゲルクロマトグラフイー(展開溶
媒:クロロホルム、メタノール)にかけて粗精製物19
9mgを得た。次いでODS担体による逆相クロマトグ
ラフイー(展開溶媒:メタノール、水)にかけ、更に逆
相(ODS)系の高速液体クロマトグラフイー(展開溶
媒:60%メタノール、10mMリン酸緩衝液pH7.
8)を行い、KO−8119A物質8.0mg、KO−
8119B物質11.6mgおよびKO−8119C物
質7.1mgをそれぞれ得た。
【0054】実施例 2 実施例1と同様に、ストレプトミセス・エスピー・KO
−8119株の種菌培養液を得た。30L容ジャー培養
槽に可溶性澱粉2%、乾燥酵母1%、ビール酵母(商品
名エビオス)2%、ペプトン0.3%、酵母エキス0.
5%、食塩0.3%、KH2 PO4 0.05%、MgS
4 ・7H2 O0.05%、CaCO30.4%を含む
液体培地(pH7.0)20Lを仕込み、121℃、2
0分間蒸気滅菌した。これに上記の種培養液400ml
を接種し、27℃、2日間通気攪拌培養した。培養液上
清中KO−8119A物質、KO−8119B物質、K
O−8119C物質およびKO−8119D物質の蓄積
量はそれぞれ12.0μg/ml、33.3μg/m
l、15.3μg/mlおよび11.5μg/mlであ
った。
【0055】この培養液18Lを遠心分離して上清と菌
体に分け、上清部分のpHを8.5に調整した後、18
Lの酢酸エチルを加えてよく攪拌した後、遠心分離して
酢酸エチル層を分離した。この酢酸エチル抽出液を減圧
濃縮、乾固して粗抽出物10.25gを得た。この粗抽
出物をn−ヘキサン洗浄後、メタノールに不溶物質を除
いた後、シリカゲルクロマトグラフイー(展開溶媒:ク
ロロホルム、メタノール)にかけ、次いでODS担体に
よる逆相クロマトグラフイー(展開溶媒:メタノール、
水)を行い、KO−8119A物質60.8mg、KO
−8119B物質151mg、KO−8119C物質7
2.1mgおよびKO−8119D物質52.4mgを
それぞれ得た。
【0056】実施例 3 KO−8119A物質、KO−8119B物質、KO−
8911C物質およびKO−8119D物質の鶏コクシ
ジウ生育阻害活性:孵化10日令の受精卵胚から初代培
養細胞(ヒナ初代細胞)を調製した。モネンシンに耐性
の鶏コクシジウム、エイメリア・テネラのオーシストを
用い、宿主であるヒナ初代細胞上でのコクシジウムの生
育に対する阻害作用を大永らの方法(大永、石井:日本
獣医師会雑誌、31、592−596(1978))に
準じて測定した結果を表6に示す。
【0057】尚、KO−8119A物質、KO−811
9B物質、KO−8119C物質およびKO−8119
D物質の鶏コクシジウムに対する生育阻害作用濃度は、
各々0.3μg/ml、0.6μg/ml、0.6μg
/mlおよび2.5μg/mlであった。なお、本物質
はいずれも宿主であるヒナ初代培養細胞に対してはエイ
メリア・テネラの生育阻害活性を示す濃度、0.3〜
2.5μg/mlにおいて細胞毒性は認められなかっ
た。
【0058】一方、既知鶏コクシジウム生育阻害剤モネ
ンシンについても同様の投与実験を行った、その結果、
モネンシンでは、コクシジウム生育阻害活性は認められ
ず、0.03μg/ml投与で宿主細胞に毒性が認めら
れた。
【0059】
【表6】
【0060】抗菌活性 各種被検菌を重層した寒天プレート上に、KO−811
9A物質、KO−8119B物質、KO−8119C物
質およびKO−8119D物質を5μg含浸させた径6
mmのパルプディスクを置き、生じる生育阻止円径の大
きさを計測する方法により抗菌活性を調べた。KO−8
119A物質、KO−8119B物質あるいはKO−8
119C物質はいずれも、スタフイロコッカス・オーレ
ウス、バチリス・サチルス、ミクロコッカス・ルテウ
ス、ミコバクテリウム・スメグマチス、大腸菌、ザント
モナス・オリゼー等の細菌に対して抗菌活性を認めた。
【0061】また、嫌気性菌のバクテロイデス・フラジ
リスに対しても抗菌活性を認め、更に、マイコプラズマ
のアコレプラズマ・レードロウイに対しても抗菌活性を
認めた。KO−8119D物質はミクロコッカス・ルテ
ウスとアコレプラズマ・レードロウイに対して抗菌活性
を認めた。その結果は表7に示す通りである。尚、*
t:わずかに生育阻止円径が見られる。
【0062】
【表7】
【0063】抗ウイルス活性 MDBK細胞(牛腎由来株化細胞)を宿主とし、インフ
ルエンザウイルス(A/WSN/33)を感染させた
後、一夜培養し、ウイルス増殖による細胞変性効果(C
PE)を顕微鏡下で観察した。KO−8119A物質は
10μg/ml濃度でウイルス増殖による細胞変性を約
50%阻害し、20μg/mlの濃度でほぼ100%阻
害した。KO−8119C物質は20μg/mlの濃度
でウイルス増殖による細胞変性を約50%阻害した。な
お、KO−8119A物質およびKO−8119C物質
ともにこれらの濃度で宿主細胞に対する細胞毒性は認め
られなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】KO−8119A物質、KO−8119B物質
およびKO−8119C物質の紫外線吸収スペクトルで
ある(メタノール溶液として測定)。尚、図中における
実線はKO−8119A物質、破線はKO−8119B
物質、一点鎖線はKO−8119C物質を示すものであ
る。
【図2】KO−8119D物質の紫外線吸収スペクトル
である。
【図3】KO−8119A物質の赤外線吸収スペクトル
である(KBr法)。
【図4】KO−8119A物質のプロトン核磁気共鳴ス
ペクトルである(重クロロホルム溶液)。
【図5】KO−8119A物質の13C核磁気共鳴スペク
トルである(重クロロホルム溶液)。
【図6】KO−8119B物質の赤外線吸収スペクトル
である(KBr法)。
【図7】KO−8119B物質のプロトン核磁気共鳴ス
ペクトルである(重クロロホルム、メタノール混合溶
液)。
【図8】KO−8119B物質の13C核磁気共鳴スペク
トルである(重クロロホルム、メタノール混合溶液)。
【図9】KO−8119C物質の赤外線吸収スペクトル
である(KBr法)。
【図10】KO−8119C物質のプロトン核磁気共鳴
スペクトルである(重クロロホルム溶液)。
【図11】KO−8119C物質の13C核磁気共鳴スペ
クトルである(重クロロホルム溶液)。
【図12】KO−8119D物質の赤外線吸収スペクト
ルである(KBr法)。
【図13】KO−8119Dのプロトン核磁気共鳴スペ
クトルである(重クロロホルム溶液)。
【図14】KO−8119D物質の13C核磁気共鳴スペ
クトルである(重クロロホルム溶液)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 19/28 C12R 1:465) (72)発明者 岩井 譲 東京都港区白金5丁目9番1号 社団法人 北里研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 【化1】 で示されるKO−8119物質またはその非毒性塩。
  2. 【請求項2】 下記式 【化2】 で示されるKO−8119A物質またはその非毒性塩。
  3. 【請求項3】 下記式 【化3】 で示されるKO−8119B物質またはその非毒性塩。
  4. 【請求項4】 下記式 【化4】 で示されるKO−8119C物質またはその非毒性塩。
  5. 【請求項5】 下記式 【化5】 で示されるKO−8119D物質またはその非毒性塩。
  6. 【請求項6】 ストレプトミセス属に属し、下記式で示
    されるKO−8119物質を生産する能力を有する微生
    物を培地に培養し、培養物中にKO−8119物質を蓄
    積せしめ、該培養物からKO−8119物質を採取し、
    所望によりその非毒性塩を製造することを特徴とするK
    O−8119物質の製造法。 【化6】
  7. 【請求項7】 KO−8119物質が下記式で示される
    KO−8119A物質、KO−8119B物質、KO−
    8119C物質およびKO−8119D物質ならびにこ
    れらの非毒性塩からなる群より選ばれたKO−8119
    物質またはその非毒性塩である請求項6記載のKO−8
    119物質またはその非毒性塩の製造法。 【化7】
  8. 【請求項8】 ストレプトミセス属に属し、KO−81
    19物質を生産する能力を有する微生物が、ストレプト
    ミセス エスピー・KO−8119(Streptom
    yces sp.KO−8119)FERM P−13
    398である請求項6または7項記載の製造法。
  9. 【請求項9】 ストレプトミセス属に属し、KO−81
    19物質を生産する能力を有する微生物。
  10. 【請求項10】 微生物がストレプトミセス エスピー
    ・KO−8119(Streptomyces sp.
    KO−8119)である請求項9記載の微生物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002128619A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd 抗コクシジウム剤
CN109824746A (zh) * 2019-03-15 2019-05-31 杭州科兴生物化工有限公司 一种友霉素类化合物及其制备方法和应用

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