JPH06116281A - キサントキノジンa、b、c、dおよび/またはキサントキノジンe物質並びにその製造法 - Google Patents

キサントキノジンa、b、c、dおよび/またはキサントキノジンe物質並びにその製造法

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JPH06116281A
JPH06116281A JP4270484A JP27048492A JPH06116281A JP H06116281 A JPH06116281 A JP H06116281A JP 4270484 A JP4270484 A JP 4270484A JP 27048492 A JP27048492 A JP 27048492A JP H06116281 A JPH06116281 A JP H06116281A
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JP
Japan
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xanthoquinozin
methanol
absorption spectrum
spectrum
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JP4270484A
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English (en)
Inventor
Satoshi Omura
智 大村
Hiroshi Koda
洋 供田
Rokurou Masuma
碌郎 増間
Katsuji Haneda
勝二 羽田
Yuzuru Iwai
譲 岩井
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Kitasato Institute
Original Assignee
Kitasato Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この物質はフミコーラ・エスピー.FO−8
88により生産され、特にポリエーテル系化合物に対し
薬剤耐性を獲得したコクシジウムに対して有効な薬剤で
ある。 【構成】 フミコーラ(Humicola)属に属し、
キサントキノジンA物質、キサントキノジンB物質、キ
サントキノジンC物質、キサントキノジンD物質および
/またはキサントキノジンE物質を生産する能力を有す
る微生物を培地に培養して培養中にキサントキノンジン
A物質、キサントキノジンB物質、キサントキノンジン
C物質、キサントキノジンD物質および/またはキサン
トキノジンE物質を蓄積せしめ、該培養物からキサント
キノジンA物質、キサントキノジンB物質、キサントキ
ノジンC物質、キサントキノジンD物質および/または
キサントキノジンE物質を採取する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は養鶏産業上、重要な疾病
であるコクシジウム症に対する治療剤ならびに予防剤と
して有用なキサントキノジンA、B、C、Dおよび/ま
たはキサントキノジンE物質並びにその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、抗コクシジウム剤としては、サル
ファ剤、キノリン剤、抗チアミン剤、抗生物質等が実用
化されており、最近では、ポリエーテル系抗生物質、例
えば、モネンシン、サリノマイシン、ラサロシド等が広
く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの薬剤
に耐性のコクシジウムが出現し、その効果が弱まってお
り、これらに代わる抗コクシジウム剤が要望されてい
る。本発明の目的は、上記の観点から、薬剤非耐性のコ
クシジウムは勿論、特にポリエーテル系化合物に対して
耐性を獲得したコクシジウムに対して有効な薬剤を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】一般に薬剤の交叉耐性
は、構造の類似あるいは作用機序の類似する場合に成立
し、従来のコクシジウム剤と構造的に、あるいは、作用
機序が相違する化合物はコクシジウム症の治療剤あるい
は予防剤として有用である。本発明らは、従来の薬剤に
耐性を獲得したコクシジウム原虫に対しても有効な新規
薬剤を自然界から見出すべく種々の研究を続け、モネン
シン耐性のコクシジウム原虫を試験生物として、微生物
の生産する代謝産物の中から探索した結果、新たに青森
県八戸市の土壌から分離したFO−888菌株の培養液
中にコクシジウムに有効な物質が産生されることを見出
した。
【0005】次いで、該培養物から抗コクシジウム活性
物質を分離、精製したところ、後記の理化学的性状を有
する物質をキサントキノジン(Xanthoquino
din)A物質、キサントキノジンB物質、キサントキ
ノジンC物質、キサントキノジンD物質およびキサント
キノジンE物質は従来全く知られていないことから、キ
サントキノジンA物質、キサントキノジンB物質、キサ
ントキノジンC物質、キサントキノジンD物質およびキ
サントキノジンE物質(以下、総称してキサントキノジ
ン物質と呼称することもある)と命名した。本発明は、
かかる知見に基いて完成されたものであって、後記の物
理化学的性状を有するキサントキノジンA物質、キサン
トキノジンB物質、キサントキノジンC物質、キサント
キノジンD物質および/またはキサントキノジンE物質
からなる群より選ばれたキサントキノジンA、B、C、
Dおよび/またはキサントキノジンE物質を提供するも
のである。
【0006】更に、本発明は、フミコーラ属に属し、キ
サントキノジンA物質、キサントキノジンB物質、キサ
ントキノジンC物質、キサントキノジンD物質および/
またはキサントキノジンE物質を生産する能力を有する
微生物を培地に培養して培養物にキサントキノジンA物
質、キサントキノジンB物質、キサントキノジンC物
質、キサントキノジンD物質および/またはキサントキ
ノジンE物質を蓄積せしめ、該培養物からキサントキノ
ジンA物質、キサントキノジンB物質、キサントキノジ
ンC物質、キサントキノジンD物質および/またはキサ
ントキノジンE物質を採取することを特徴とするキサン
トキノジンA、B、C、Dおよび/またはキサントキノ
ジンE物質の製造法を提供するものである。
【0007】本発明のキサントキノジンA物質、キサン
トキノジンB物質、キサントキノジンC物質、キサント
キノジンD物質およびキサントキノジンE物質の物理化
学的性状を述べると次のとおりである。 〔1〕キサントキノジンA物質 (1)元素分析値:C65.05%、H4.25%、O
30.70% (2)分子式:C312411 (3)分子量: 計算値 572.1317 実測値 572.1324 (4)比旋光度〔α〕D 27+20°(C=0.1、メタ
ノール中) (5)紫外部吸収スペクトル:アセトニトリル中で測定
した紫外部吸収スペクトルは図1に示す通りであり、2
32、279、378nm付近に特徴的な吸収極大を示
す。 (6)赤外部吸収スペクトル:CCl4溶液による赤外部
吸収スペクトルは図2に示す通りであり、1783、1
752、1605cm-1に吸収帯を有する。 (7)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
n−ヘキサンに難溶性、水に不溶である (8)塩基性、酸性、中性の区別:弱酸性 (9)物質性状:黄色粉末 (10)核磁気共鳴スペクトル:バリアンXL−40
0、400MH8、NMRスペクトロメータをそれぞれ
用いて重クロロホルム溶液中で測定した1H−NMRは図
3に示す通りであり、重メタノール溶液中で測定した13
C−NMRは図4に示す通りである。又、水素および炭
素の化学シフトは表1に示す通りである。
【0008】
【表1】
【0009】〔2〕キサントキノジンB物質 (1)元素分析値:C65.02%、H4.24%、O
30.74% (2)分子式:C312411 (3)分子量: 計算値 572.1317 実測値 572.1317 (4)比旋光度〔α〕D 27+488°(C=0.1、メ
タノール中) (5)紫外部吸収スペクトル:アセトニトリル中で測定
した紫外部吸収スペクトルは図5に示す通りであり、2
26、273、333nm付近に特徴的な吸収極大を示
す。 (6)赤外部吸収スペクトル:CCl4による赤外部吸収
スペクトルは図6に示す通りであり、1735、168
0、1605、1565cm-1に吸収帯を有する。 (7)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
n−ヘキサンに難溶性、水に不溶である (8)塩基性、酸性、中性:弱酸性 (9)物質性状:黄色粉末 (10)核磁気共鳴スペクトル:バリアンXL−40
0、400MH8、NMRスペクトロメータをそれぞれ
用いて重クロロホルム溶液中で測定した1H−NMRは図
7に示す通りであり、重メタノール溶液中で測定した13
C−NMRは図8に示す通りである。又、水素および炭
素の化学シフトは表2に示す通りである。
【0010】
【表2】
【0011】〔3〕キサントキノジンC物質 (1)元素分析値:C65.03%、H4.25%、O
30.72% (2)分子式:C312411 (3)分子量: 計算値 572.1317 実測値 572.1316 (4)比旋光度〔α〕D 27+404°(C=0.1、メ
タノール中) (5)紫外部吸収スペクトル:アセトニトリル中で測定
した紫外部吸収スペクトルは図9に示す通りであり、2
30、273、335nm付近に特徴的な吸収極大を示
す。 (6)赤外部吸収スペクトル:CCl4溶液による赤外部
吸収スペクトルは図10に示す通りであり、1735、
1680、1600、1570cm-1に吸収帯を有す
る。 (7)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
n−ヘキサンに難溶性、水に不溶である (8)塩基性、酸性、中性:弱酸性 (9)物質性状:黄色粉末 (10)核磁気共鳴スペクトル:バリアンXL−40
0、400MH8、NMRスペクトロメータをそれぞれ
用いて重クロロホルム溶液中で測定した1H−NMRは図
11に示す通りであり、重メタノール溶液中で測定した
13C−NMRは図12に示す通りである。又、水素およ
び炭素の化学シフトは表3に示す通りである。
【0012】
【表3】
【0013】〔4〕キサントキノジンD物質 (1)元素分析値:C65.03%、H4.26%、O
30.71% (2)分子式:C312411 (3)分子量: 計算値 572.1317 実測値 572.1319 (4)比旋光度〔α〕D 27+224°(C=0.1、メ
タノール中) (5)紫外部吸収スペクトル:アセトニトリル中で測定
した紫外部吸収スペクトルは図13に示す通りであり、
230、273、335nm付近に特徴的な吸収極大を
示す。 (6)赤外部吸収スペクトル:CCl4による赤外部吸収
スペクトルは図14に示す通りであり、1735、16
85、1605、1570cm-1に吸収帯を有する。 (7)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
n−ヘキサンに難溶性、水に不溶 (8)塩基性、酸性、中性の区別:弱酸性 (9)物質性状;黄色粉末 (10)核磁気共鳴スペクトル:バリアンXL−40
0、400MH8、NMRスペクトロメータをそれぞれ
用いて重クロロホルム溶液中で測定した1H−NMRは図
15に示す通りであり、重メタノール溶液中で測定した
13C−NMRは図16に示す通りである。又、水素およ
び炭素の化学シフトは、表4に示す通りである。
【0014】
【表4】
【0015】〔4〕キサントキノジンE物質 (1)元素分析値:C65.01%、H4.25%、O
30.74% (2)分子式:C312411 (3)分子量: 計算値 572.1317 実測値 572.1301 (4)比旋光度〔α〕D 27+258°(C=0.1、メ
タノール中) (5)紫外部吸収スペクトル:アセトニトリル中で測定
した紫外部吸収スペクトルは図17に示す通りであり、
226、274、334nm付近に特徴的な吸収極大を
示す。 (6)赤外部吸収スペクトル:CCl4溶液による赤外部
吸収スペクトルは図18に示す通りであり、1735、
1680、1605、1565cm-1に吸収帯を有す
る。 (7)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
n−ヘキサンに難溶性、水に不溶 (8)塩基性、酸性、中性の区別:弱酸性 (9)物質性状:黄色粉末 (10)核磁気共鳴スペクトル:バリアンXL−40
0、400MH8、NMRスペクトロメータをそれぞれ
用いて重クロロホルム溶液中で測定した1H−NMRは図
19に示す通りであり、重メタノール溶液中で測定した
13C−NMRは図20に示す通りである。又、水素およ
び炭素の化学シフトは、表5に示す通りである。
【0016】
【表5】
【0017】キサントキノジンA物質、キサントキノジ
ンB物質、キサントキノジンC物質、キサントキノジン
D物質および/またはキサントキノジンE物質を生産す
る能力を有する微生物(以下、キサントキノジン物質生
産菌と称する)は、フミコーラ属に属するが、例えば本
発明者らが分離したフミコーラ属に属するフミコーラ・
エスピー・FO−888菌株は、本発明の最も有効に使
用される菌株の一例であって、本菌株の菌学的性状を示
すと次の通りである。
【0018】本菌株はポテトデキストロース寒天培地、
ツァペック寒天培地、コーンミール寒天培地、マルトエ
キス寒天培地およびYpSs寒天培地で良好に生育(コ
ロニー直径55〜80mm、25℃、14日間)し、褐
色〜黒色の分生子を多量に着成する。栄養菌糸はほとん
ど無色である。分生子形成様式はアレウロ型で栄養菌糸
上に直生したり、短い分生子柄上に生じる。分生子は1
細胞で形は、球形から亜球形で、多くは単生であるが、
2〜3個も連鎖もみられる。色は暗褐色〜黒色、分生子
の直径は14〜17μmであった。前記のすべての培地
には、菌の生育に伴う分泌液および菌核の形成は観察さ
れなかった。
【0019】本菌株の生理学的性状は、以下の通りであ
った。 (1)生育温度範囲:8〜32℃、至適生育温度範囲:
17〜30℃ (2)生育pH範囲:4〜11、至適生育pH範囲:5
〜8 (3)好気性、嫌気性の区別:好気性 上記FO−888株の培養上の諸性状、形態的特徴、生
理学的性状に基づき既知菌種との比較を試みた結果、本
菌株をフミコーラ(Humicola)属に属する一菌
株と同定し、フミコーラ・エスピー・FO−888と命
名した。本菌株はフミコーラ・エスピー.FO−888
として工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されてい
る。(FERM P−13160号)。
【0020】以上、キサントキノジンA物質、キサント
キノジンB物質、キサントキノジンC物質、キサントキ
ノジンD物質およびキサントキノジンE物質生産菌につ
いて説明したが、菌の一般的性状として菌学上の性状は
きわめて変異し易く、一定したものではなく、自然的に
あるいは通常行われる紫外線照射または変異誘導体、例
えばN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジ
ン、エチルメタンスルホネートなどを用いる人工的変異
手段により変異することは周知の事実であり、このよう
な人工的変異株は勿論、自然変異株も含め、フミコーラ
属に属し、キサントキノジンA物質およびキサントキノ
ジンB物質、キサントキノジンC物質、キサントキノジ
ンD物質および/あるいはキサントキノジンE物質を生
産する能力を有する菌株はすべて本発明に使用すること
ができる。また、細胞融合、遺伝子操作などの細胞工学
的に変異させた菌株もキサントキノジン物質生産菌とし
て包含される。
【0021】本発明においては、先ずフミコーラ属に属
するキサントキノジンA物質、キサントキノジンB物
質、キサントキノジンC物質、キサントキノジンD物質
およびまたはキサントキノジンE物質生産菌が培地に培
養される。本菌の培養においては、通常真菌の培養法が
一般に用いられる。培地としては、微生物が同化し得る
炭素源、資化し得る窒素源、さらには必要に応じて無機
酸塩などを含有させた栄養培地が使用される。同化し得
る炭素源としては、ブドウ糖、ショ糖、糖密、デキスト
リン、セルロースなどが単独または組み合わせて用いら
れれる。
【0022】すなわち、炭素源としては、たとえばグル
コース、グリセロール、フラクトース、マルトース、マ
ンニトール、キシロース、ガラクトース、リボース、澱
粉またはその加水分解物等の炭水化物が使用できる。そ
の濃度は、通常培地に対して0.1%〜5%が望まし
い。また、グルコン酸、ピルビン酸、乳酸、酢酸等の各
種有機酸、グリシン、グルタミン酸、アラニン等の各種
アミノ酸、さらにはメタノール、エタノール等のアルコ
ール類やノルマルパラフイン等の非芳香属炭化水素、あ
るいは植物もしくは動物性の各種油脂等も使用可能であ
る。
【0023】窒素源としては、例えばアンモニア、塩化
アンモニウム、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム等の各種無機酸あるいは有機酸の
アンモニウム塩類、尿素、ペプトン、NZ−アミン、肉
エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コーンスチープリカ
ー、カゼイン加水分解物、フイッシュミールあるいはそ
の消化物、大豆粉あるいはその消化物、脱脂大豆あるい
はその消化物、加水分解物などの含窒素有機物質、さら
には、グリシン、グルタミン酸、アラニン等の各種アミ
ノ酸が使用可能である。
【0024】無機物としては、例えば各種リン酸塩、硫
酸マグネシウム、食塩、さらには微量の重金属塩が使用
される。また、栄養要求性を示す変異株を用いる場合に
は、当然その栄養要求性を満足させる物質を培地に加え
なければならないが、この種の栄養素は、天然物を含む
培地を使用する場合には、とくに添加を必要としない場
合がある。
【0025】培養は通常振とうまたは通気攪拌培養など
の好気的条件下で行うのがよい。工業的には深部通気攪
拌培養が好ましい。培養のpHはたとえば5.0〜8.
0であるが、中性付近で培養を行うのが好ましい。培養
温度は20〜40℃で行い得るが、通常は26〜32℃
(好ましくは27℃付近)に保つのがよい。培養時間
は、液体の場合、通常3〜6日間培養を行うと、本キサ
ントキノジンA物質、キサントキノジンB物質、キサン
トキノジンC物質、キサントキノジンD物質およびキサ
ントキノジンE物質が蓄積されるので、培養中の蓄積量
が最大に達した時に、培養を終了すればよい。
【0026】これらの培地組成、培地の液性、培養温
度、通気量などの培養条件は使用する菌株の種類や外部
の条件などに応じて好ましい結果が得られるように適宜
調節、選択されることはいうまでもない。液体培養にお
いて、発泡があるときは、シリコン油、植物油、界面活
性剤などの消泡剤を適宜使用できる。
【0027】このようにして得られた培養物に蓄積され
る本キサントキノジンA物質、キサントキノジンB物
質、キサントキノジンC物質、キサントキノジンD物質
およびキサントキノジンE物質は菌体内および培養濾液
中に含有されるので、培養物を遠心分離して培養濾液と
菌体とに分離し、各々から本キサントキノジンA物質、
キサントキノジンB物質、キサントキノジンC物質、キ
サントキノジンD物質およびキサントキノジンE物質を
採取するのが有利である。キサントキノジンA物質、キ
サントキノジンB物質、キサントキノジンC物質、キサ
ントキノジンD物質およびキサントキノジンE物質を採
取するには、通常微生物の培養物から代謝物を採取する
のに用いられる手段が単独あるいは任意の順序に組み合
わせて、または反復して用いられる。
【0028】すなわち、例えば抽出濾過、遠心分離、透
析、濃縮、乾燥、凍結、吸着、脱着、各種溶媒に対する
溶解度の差を利用する例えば沈澱、結晶化、再結晶、転
溶、向流分配法、クロマトグラフイー等の手段が用いら
れる。培養液からキサントキノジンA物質、キサントキ
ノジンB物質、キサントキノジンC物質、キサントキノ
ジンD物質およびキサントキノジンE物質を採取するに
は、培養液を酢酸エチル等の非親水性有機溶媒で抽出す
るか、あるいは培養濾液あるいは菌体抽出液を活性炭、
アルミナ、多孔性合成高分子樹脂、イオン交換樹脂等に
吸着させ、酢酸エチル等の溶出溶媒で溶出し、得られた
抽出液を減圧濃縮後、ヘキサン等の有機溶媒で抽出すれ
ばよい。得られた粗物質は、さらに脂溶性物質の精製に
おいて通常用いられている公知の方法、例えばシリカゲ
ル、アルミナ等の担体を用いるカラムクロマトグラフイ
ーあるいはODS担体を用いる逆相クロマトグラフイー
により精製することができる。
【0029】以上に述べた本発明のキサントキノジンA
物質、キサントキノジンB物質、キサントキノジンC物
質、キサントキノジンD物質およびキサントキノジンE
物質の鶏に対する抗コクシジウム活性については以下の
通りである。
【0030】鶏コクシジウム生育阻害物質 モネンシンに耐性の鶏コクシジウム、エイメリアテネラ
のオーシストを用い、宿主であるハムスター腎由来細胞
(BHK−21細胞)上での生育阻害作用を、大永らの
方法(大永、石井:日本獣医医師会雑誌、31,592
−596(1978年))に準じて測定した結果、本キ
サントキノジンA物質、キサントキノジンB物質、キサ
ントキノジンC物質、キサントキノジンD物質およびキ
サントキノジンE物質の生育阻害作用濃度は、何れも
0.02μg/mlであった。なお、本キサントキノジ
ンA物質、キサントキノジンB物質、キサントキノジン
C物質、キサントキノジンD物質およびキサントキノジ
ンE物質は、宿主細胞であるハムスター腎由来細胞(B
HK−21細胞)に対してはエイメリア・テネラの生育
阻害活性を示す濃度、0.02μg/mlにおいて細胞
毒性は認められなかった。
【0031】一方、既知鶏コクシジウム生育阻害剤モネ
ンシンについても同様の投与実験を行った。その結果、
モネンシンでは、コクシジウム生育阻害活性は認められ
ず、0.02μg/ml投与で宿主細胞に毒性が認めら
れた。本キサントキノジンA物質、キサントキノジンB
物質、キサントキノジンC物質、キサントキノジンD物
質およびキサントキノジンE物質は、既知鶏コクシジウ
ム生育阻害剤モネンシンに比して低毒性であるというこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本キサントキノジンA物
質、キサントキノジンB物質、キサントキノジンC物
質、キサントキノジンD物質およびキサントキノジンE
物質は、ポリエーテル系抗生物質モネンシンに耐性のコ
クシジウム原虫の生育阻害活性を有することから、コク
シジウム病の寛解に導くことが可能となる。また、公知
の抗コクシジウム剤の薬物の効果を著しく持続せしめる
併用剤として用いることもできる。
【0033】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例 1 500ml容三角フラスコにグルコース2.0%、酵母
エキス0.2%、ペプトン0.5%、硫酸マグネシウム
0.05%、リン酸1カリウム0.1%、寒天0.1%
を含む液体培地(pH6.0)100mlを分注し、1
21℃で15分間蒸気滅菌した。これに寒天斜面培地に
生育させたフミコーラ・エスピー.FO−888(FE
RM P−13160)株の菌体を白金耳にて無菌的に
接種し、27℃で2日間振とう培養して種培養液を得
た。次いで、500ml容三角フラスコ3本にそれぞれ
シュークロース2.0%、グルコース1.0%、コーン
スチープリカー1.0%、肉エキス0.5%、リン酸1
カリウム0.1%、炭酸カルシウム0.3%、寒天0.
1%を含む液体培地(pH6.0)100mlを分注
し、121℃で15分間蒸気滅菌した。これらに蒸気の
種培養液1mlを接種し、27℃、7日間振とう培養し
た。
【0034】この培養液(300ml)を遠心分離して
上清と菌体に分け、上清に0.2%リン酸存在下、等量
の酢酸エチルを加えて攪拌した後、遠心分離して酢酸エ
チル層と水層を分ける操作を3回繰り返した。菌体に
0.2%リン酸存在下、等量のアセトンを加えて抽出
し、減圧濃縮してアセトンを留去して残った水層に酢酸
エチルを加えて酢酸エチル抽出液を得た。上清および菌
体の酢酸エチル抽出液を合わせて濃縮乾固して粗物質2
89.3mgを得た。この粗物質を逆相(ODS)系の
高速クロマトグラフイー(展開溶媒、アセトニトリル:
02%リン酸=8:2)にかけ、キサントキノジンA物
質11mg、キサントキノジンB物質17mg、キサン
トキノジンC物質73mg、キサントキノジンD物質1
6mgおよびキサントキノジンE物質2mgをそれぞれ
得た。
【0035】実施例 2 500ml容三角フラスコにグルコース2.0%、酵母
エキス0.2%、ペプトン0.5%、硫酸マグネシウム
0.05%、リン酸1カリウム0.1%、寒天0.1%
を含む液体培地(pH6.0)100mlを分注し、1
21℃で15分間、蒸気滅菌した。これに寒天斜面培地
に生育させたフミコーラ・エスピー.FO−888株の
菌体を白金耳に接種し、27℃2日間振とう培養して種
培養液を得た。次いで、30l 容ジャー培養槽にシュー
クロース2.0%、グルコース1.0%、コーンスチー
プリカー1.0%、肉エキス0.5%、リン酸1カリウ
ム0.1%、炭酸カルシウム0.3%、寒天0.1%を
含む液体培地(pH6.0)20lを仕込み、121℃
で20分間、蒸気滅菌した。これに上記の種培養液20
0mlを接種し、27℃6日間通気攪拌培養した。この
培養液18l を遠心分離して上清と菌体に分け、上清に
は0.2%リン酸存在下に18l の酢酸エチルを加えて
攪拌した後、遠心分離して酢酸エチル層を分離した。
【0036】菌体には0.2%リン酸存在下18l のア
セトンを加えて得た抽出液を減圧濃縮してアセトンを留
去した後、水層に酢酸エチル15l を加え攪拌下した
後、遠心分離して酢酸エチル層を分離した。上清及び菌
体の酢酸エチル抽出液を合わせて濃縮乾固して粗物質1
8.5gを得た。この粗物質3gをシリカゲルクロマト
グラフイー(展開溶媒:クロロホルム:MeOH)によ
り粗精製物を得、次いでODS担体による逆相クロマト
グラフイー(展開溶媒、アセトニトリル:0.2%リン
酸)にかけて、キサントキノジンA物質120mg、キ
サントキノジンB物質185mg、キサントキノジンC
物質755mg、キサントキノジンD物質168mgお
よびキサントキノジンE物質25mgをそれぞれ得た。
【0037】実施例 3 キサントキノジンA物質、キサントキノジンB物質、キ
サントキノジンC物質、キサントキノジンD物質および
キサントキノジンE物質の鶏コクシジウム生育阻害活
性:モネンシンに耐性の鶏コクシジウム、エイメリアテ
ネラのオーシストを用い、宿主であるハムスター腎由来
細胞(BHK−21細胞)上での生育阻害作用を、大永
らの方法(大永、石井:日本獣医師会雑誌、31,59
2−596(1978年)に準じて測定した結果を表6
に示した。
【0038】
【表6】 抗コクシジウム活性
【0039】キサントキノジンA物質、キサントキノジ
ンB物質、キサントキノジンC物質、キサントキノジン
D物質およびキサントキノジンE物質の鶏コクシジウム
に対する生育阻害作用濃度は、いずれも約0.02μg
であつた。なお、本キサントキノジンA物質、キサント
キノジンB物質、キサントキノジンC物質、キサントキ
ノジンD物質およびキサントキノジンE物質は、宿主細
胞であるハムスター腎由来細胞(BHK−21細胞)に
対してはエイメリア・テネラの生育阻害活性を示す濃
度、0.02μg/mlにおいて細胞毒性は認められな
かった。一方、既知の鶏コクシジウム生育阻害剤モネン
シンについても同様の投与実験を行った。その結果、モ
ネンシンではコクシジウム阻害活性は認められず、0.
02μg/ml投与で宿主細胞に毒性が認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】キサントキノジンA物質の紫外線吸収スペクト
ルである。(メタノール溶液として測定)
【図2】キサントキノジンA物質の赤外線吸収スペクト
ルである。(CCl4中)
【図3】キサントキノジンA物質のプロトン核磁気共鳴
スペクトルである。(クロロホルム溶液)
【図4】キサントキノジンA物質のプロトン核磁気共鳴
スペクトルである。(重メタノール溶液)
【図5】キサントキノジンB物質の紫外線吸収スペクト
ルである。(メタノール溶液として測定)
【図6】キサントキノジンB物質の赤外線吸収スペクト
ルである。(CCl4中)
【図7】キサントキノジンB物質のプロトン核磁気共鳴
スペクトルである。(クロロホルム溶液)
【図8】キサントキノジンB物質のプロトン核磁気共鳴
スペクトルである。(重メタノール溶液)
【図9】キサントキノジンC物質の紫外線吸収スペクト
ルである。(メタノール溶液として測定)
【図10】キサントキノジンC物質の赤外線吸収スペク
トルである。(CCl4中)
【図11】キサントキノジンC物質のプロトン核磁気共
鳴スペクトルである。(クロロホルム溶液)
【図12】キサントキノジンC物質のプロトン核磁気共
鳴スペクトルである。(重メタノール溶液)
【図13】キサントキノジンD物質の紫外線吸収スペク
トルである。(メタノール溶液として測定)
【図14】キサントキノジンD物質の赤外線吸収スペク
トルである。(CCl4中)
【図15】キサントキノジンD物質のプロトン核磁気共
鳴スペクトルである。(クロロホルム溶液)
【図16】キサントキノジンD物質のプロトン核磁気共
鳴スペクトルである。(重メタノール溶液)
【図17】キサントキノジンE物質の紫外線吸収スペク
トルである。(メタノール溶液として測定)
【図18】キサントキノジンE物質の赤外線吸収スペク
トルである。(CCl4中)
【図19】キサントキノジンE物質のプロトン核磁気共
鳴スペクトルである。(クロロホルム溶液)
【図20】キサントキノジンE物質のプロトン核磁気共
鳴スペクトルである。(重メタノール溶液)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田 勝二 東京都港区白金5丁目9番1号 社団法人 北里研究所内 (72)発明者 岩井 譲 東京都港区白金5丁目9番1号 社団法人 北里研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の理化学的性質を有するキサントキノ
    ジンA物質、キサントキノジンB物質、キサントキノジ
    ンC物質、キサントキノジンD物質、キサントキノジン
    E物質からなる群より選ばれたキサントキノジン物質。 〔1〕キサントキノジンA物質 (1)元素分析値:C65.05%、H4.25%、O
    30.70% (2)推定分子式;C312411(高分解能スペクトル
    による) (3)分子量:572(高分解能マススペクトルによ
    る) (4)比旋光度:〔α〕D 27+20° (5)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図1に
    示す通り (6)赤外線吸収スペクトル(四塩化炭素中):図2に
    示す通り (7)溶媒に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
    n−ヘキサンに難溶性、水に不溶である (8)塩基性、酸性、中性の区別;弱酸性 (9)物質性状:黄色粉末 〔2〕キサントキノジンB物質 (1)元素分析値:C65.02%、H4.24%、O
    30.74% (2)推定分子式:C312411(高分解能スペクトル
    による) (3)分子量:572(高分解能マススペクトルによ
    る) (4)比旋光度:〔α〕D 27+488° (5)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図5に
    示す通り (6)赤外線吸収スペクトル(四塩化炭素中):図6に
    示す通り (7)溶媒に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
    n−ヘキサンに難溶性、水に不溶である (8)塩基性、酸性、中性の区別:弱酸性 (9)物質性状:黄色粉末 〔3〕キサントキノジンC物質 (1)元素分析値:C65.03%、H4.25%、O
    30.72% (2)推定分子式:C312411(高分解能スペクトル
    による) (3)分子量:572(高分解能マススペクトルによ
    る) (4)比旋光度:〔α〕D 27+404° (5)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図9に
    示す通り (6)赤外線吸収スペクトル(四塩化炭素中):図10
    に示す通り (7)溶媒に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
    n−ヘキサンに難溶性、水に不溶である (8)塩基性、酸性、中性の区別:弱酸性 (9)物質性状:黄色粉末 〔4〕キサントキノジンD物質 (1)元素分析値:C65.03%、H4.26%、O
    30.71% (2)推定分子式:C312411(高分解能スペクトル
    による) (3)分子量:572(高分解能マススペクトルによ
    る) (4)比旋光度:〔α〕D 27+224° (5)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図13
    に示す通り (6)赤外線吸収スペクトル(四塩化炭素中):図14
    に示す通り (7)溶媒に対する溶解性;メタノール、エタノール、
    アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
    n−ヘキサンに難溶性、水に不溶である (8)塩基性、酸性、中性の区別:弱酸性 (9)物質性状;黄色粉末 〔5〕キサントキノジンE物質 (1)元素分析値:C65.01%、H4.25%、O
    30.74% (2)推定分子式:C312411(高分解能スペクトル
    による) (3)分子量:572(高分解能マススペクトルによ
    る) (4)比旋光度:〔α〕D 27+258° (5)紫外線吸収スペクトル(メタノール中):図17
    に示す通り (6)赤外線吸収スペクトル(四塩化炭素中):図18
    に示す通り (7)溶媒に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、酢酸エチルエステル、クロロホルムに可溶、
    n−ヘキサンに難溶性、水に不溶である (8)塩基性、酸性、中性の区別:弱酸性 (9)物質性状:黄色粉末
  2. 【請求項2】 フミコーラ属に属し、キサントキノジン
    A物質、キサントキノジンB物質、キサントキノジンC
    物質、キサントキノジンD物質および/またはキサント
    キノジンE物質を生産する能力を有する微生物を培地に
    培養して培養中にキサントキノジンA物質、キサントキ
    ノジンB物質、キサントキノジンC物質、キサントキノ
    ジンD物質および/またはキサントキノジンE物質を蓄
    積せしめ、該培養物からキサントキノジンA物質、キサ
    ントキノジンB物質、キサントキノジンC物質、キサン
    トキノジンD物質および/またはキサントキノジンE物
    質を採取することを特徴とするキサントキノジンA、
    B、C、Dおよび/またはキサントキノジンE物質の製
    造法。
  3. 【請求項3】 フミコーラ属に属し、キサントキノジン
    A物質、キサントキノジンB物質、キサントキノジンC
    物質、キサントキノジンD物質および/またはキサント
    キノジンE物質を生産する能力を有する微生物が、フミ
    コーラ・エスピー.FO−888(Humicola
    sp.FO−888 FERM P−13160)であ
    る請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 フミコーラ属に属し、キサントキノジン
    A物質、キサントキノジンB物質、キサントキノジンC
    物質、キサントキノジンD物質および/またはキサント
    キノジンE物質を生産する能力を有する微生物。
  5. 【請求項5】 微生物がフミコーラ・エスピー.FO−
    888である請求項4記載の微生物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7022873B2 (en) 2002-12-17 2006-04-04 Wyeth Holdings Corporation Antibiotics Cyan-416 A, Cyan-416 B, Cyan-416 C, Cyan-416 D and Cyan-416 E, and ester derivatives of Cyan-416 B

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7022873B2 (en) 2002-12-17 2006-04-04 Wyeth Holdings Corporation Antibiotics Cyan-416 A, Cyan-416 B, Cyan-416 C, Cyan-416 D and Cyan-416 E, and ester derivatives of Cyan-416 B
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