JPH06312484A - ラップフィルム及び結露防止用貼着体 - Google Patents

ラップフィルム及び結露防止用貼着体

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JPH06312484A
JPH06312484A JP10326393A JP10326393A JPH06312484A JP H06312484 A JPH06312484 A JP H06312484A JP 10326393 A JP10326393 A JP 10326393A JP 10326393 A JP10326393 A JP 10326393A JP H06312484 A JPH06312484 A JP H06312484A
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JP
Japan
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wrap film
film
moisture
water
food
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Withdrawn
Application number
JP10326393A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Tsuchiya
義光 土屋
Yoshiro Ishihara
善郎 石原
Takeshi Akeo
毅 明生
Fumio Saito
文男 斎藤
Masami Tomita
正美 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Heisei KK
Original Assignee
Heisei Polymer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水分を蒸発する物資に被せた場合であって
も、水分がラップフィルムの内面で結露し、垂れ落ちる
ことのないラップフィルム。 【構成】 可撓性を有したベースフィルム14と、該ベ
ースフィルムの表面に形成された吸湿材12とを少なく
とも有してなることを特徴とする。 【効果】 特に内容物が食品である場合に、水滴の垂れ
落ちによる風味の低下や、手や食卓等の汚れを回避する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の物資またはそれら
の入った容器に被せるラップフィルムに関するもので、
特に食品または食品の入った容器に被せるラップフィル
ムであって、電子レンジでの加熱調理に使用できるもの
で、食品から蒸発する水分がラップフィルムに結露し、
水滴となって垂れ落ちることを防ぐものである。
【0002】
【従来の技術】冷蔵保存した食品の暖め、冷凍食品の解
凍などの際、直接ラップフィルムで包んだまま、もしく
は皿などの容器に移して容器ごとラップフィルムで被覆
した後に電子レンジ等で加熱することが行われる。ラッ
プフィルムは、ロール状に巻回されている状態から使用
分だけ簡単に引き出せて、不特定の形状のものを包み被
せて使用できるもので便利かつ安価で広く利用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】食品は、少なからず水
分を含んでいるものが多く、ラップフィルムを被せてい
る間に、食品から水分が蒸発し、被せているラップフィ
ルムの内面で結露することがある。特に、ラップフィル
ムを被せたまま電子レンジ等で食品を加熱すると、さら
に大量の水分が食品から蒸発し、ラップフィルムの内面
で結露する。こうした結露してラップフィルムの内面に
付着した水滴は、特にラップフィルムを取り除く際にラ
ップフィルムから食品に垂れ落ち、食品の風味を悪化さ
せたり、または手や食卓等を濡らしてしまうという不具
合があった。また、電子レンジで加熱した直後にラップ
フィルム取り除こうとすると、ラップフィルムに付着し
ている高温の水滴に触れ、火傷する危険性すらあった。
【0004】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、水分を蒸発する物資に被せた場合であって
も、水分がラップフィルムの内面で結露し、垂れ落ちる
ことのないラップフィルム、および容易にラップフィル
ム等の取付対象物に貼着でき随時結露を防止することの
できる結露防止用貼着体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のラップフィルム
は、可撓性を有したベースフィルムと、該ベースフィル
ムの表面に形成された吸湿材とを少なくとも有してなる
ことを特徴とするものである。
【0006】本発明の結露防止用貼着体は、水分を吸収
する吸湿機能と柔軟性を有し、取付対象物に貼り付けし
得るシート状のものである。
【0007】
【作用】本発明のラップフィルムでは、ラップフィルム
の内面に吸湿材を形成したことにより、ラップフィルム
内の湿気を吸収するもので、水分を多く発散するものに
被せ、電子レンジ等で加熱調理を行い、水分がラップフ
ィルムの内面で結露し易い条件時であっても、水分は吸
湿材に取り込まれるので、ラップフィルムの内面での結
露ないし水滴の垂れ落ちを低減することができる。本発
明の結露防止用貼着体は、水分を吸収すると共に不特定
の取付対象物に対して随時貼着することが可能なもの
で、必要に応じて本発明の貼着体を取り付けることで取
付対象物での結露ないし水滴の垂れ落ちを防止すること
ができるようになる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の一実施例を説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
【0009】〔実施例1〕図1に示すラップフィルム1
0は、合成樹脂製のベースフィルム14と、そのベース
フィルム14の片方の面に形成された吸湿材12とで概
略構成される。ベースフィルム14は一般のラップフィ
ルムに用いられているフィルムでよく、例えば、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共
重合体(EVA)、リニアーポリエチレン(EVA又は
低密度ポリエチレンとのブレンド品)、ポリブタジエン
等からなる可撓性を有したフィルムを適用できる。ラッ
プフィルムとしての使用を簡便化するために、ベースフ
ィルムの一方の面に、粘着性を付加させておくことが好
ましい。吸湿材12は、湿気を吸収するもので、パルプ
や吸水紙等の紙、レーヨン不織布、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート等からなる不
織布、吸水性不織布(例えば、超吸水性繊維ランシール
F(東洋紡社製))、生分解性ポリマー不織布(例え
ば、ビオノーレ(昭和高分子社製))天然高分子(例え
ば、天然多糖類のカナーギナン、ソアフィル(三菱レー
ヨン社製))などが適用でき、シート状のものが好まし
い。これらは、各材料を単独で使用しても、または複数
種を組み合わせて使用しても良い。また、これらの材料
に、さらに粉飴または水飴を添加してなるものが好まし
い。吸湿材12の基体14への固定手段は特に限定され
ないが、接着剤による固定が、省スペースと製造の簡易
化およびコストダウンの点から適している。接着剤とし
てはラップフィルム10の用途に適合するものであれば
特に限定されず、圧着接着剤、融点が70〜130℃の
熱接着による接着剤が好んで使用され得る。尚、接着強
度が十分であれば、ベースフィルム14が有している粘
着性を利用し、特別に接着剤を用いずに吸湿材12をベ
ースフィルム14に貼着形成することが最も簡易で最適
である。尚、通常のラップフィルム同様に、ラップフィ
ルム10は、紙管16を中心にロール状に巻回して保
管、輸送することができる。また、吸湿材12は図1に
示すようにベースフィルム14の片面のほぼ全面に形成
することの他、図2に示すラップフィルム18のように
ベースフィルム14の中央に長尺の吸湿材20を形成し
たり、また図3に示すラップフィルム22のように吸湿
材24を断続的に形成したり、図4に示すラップフィル
ム26のように複数の吸湿材28,28,・・・を形成し
てもかまわない。吸湿材28の形状は矩形状のほか、三
角形状、丸状など使用対象物に適合すればどのような形
状であってもかまわない。また、吸湿材12とラップフ
ィルム10が覆う食物の接触を防ぐために、図5に示す
ラップフィルム10’のように少なくとも通気性を有し
た保護層13を吸湿材12の表面にさらに設けることも
できる。
【0010】本実施例のラップフィルムを使用する際
は、直接食品を包み込むように覆い被せたり、また図6
に示すように容器30や皿32等に被せて密封する。例
えば、この実施例のラップフィルム26であると、食品
を容器30の中に入れ、吸湿材28が容器の上部に位置
するようにラップフィルム26で容器30を密閉した後
に電子レンジで加熱調理すると、食品から蒸発して生じ
た水分を含む気体が、ラップフィルム26に形成されて
いる吸湿材28に接触することによって、その水分が吸
湿材28に取り込まれ、従来のラップフィルムのように
ラップフィルムの内面で結露し、水滴として付着するこ
とがない。したがって、ラップフィルムを被せた容器を
電子レンジで加熱した後に、容器を揺り動かしたり、ま
たはラップフィルムを取り外す際にも、ラップフィルム
から水滴が垂れ落ちることがなく、食品の風味が損なわ
れたり、手や食卓等を汚すことがない。また、加熱され
た水滴がラップフィルムに付着しないので、火傷をする
危険性を削減できる。
【0011】〔実施例2〕実施例2で示す結露防止用貼
着体は、パルプや吸水紙等の紙、レーヨン不織布、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト等からなる不織布、吸水性不織布(例えば、超吸水性
繊維ランシールF(東洋紡製))、天然高分子(例え
ば、天然多糖類のカナーギナン、ソアフィル(三菱レー
ヨン製))などからなるもので、水分を吸収する機能を
有したシート状で柔軟性を有したものである。また、こ
れらの材料の複数種を組み合わせてなるものでも良く、
さらにこれらの材料に、粉飴を添加してなるものでも良
い。また、形状は矩形状、三角形状、丸状等どのような
ものでも良いが、なるべく薄いものが嵩ばらず便利であ
る。この貼着体は単独でもその周囲の雰囲気中の水分を
吸収するものであるが、通常のラップフィルムに貼り付
けて使用することができる。すなわち、図7に示すよう
に、使用する量だけラップフィルム36を準備した後
に、このラップフィルム36の片面に貼着体34を貼り
付け、その後、図6に示すように容器等に被せて使用す
る。この結露防止用貼着体であれば、予めラップフィル
ムに形成しておく必要がなく、結露を防止する必要があ
るときのみに随時形成することができ便利である。ま
た、ラップフィルム以外の物であっても貼り付けること
ができ、多種多様の用途に利用することができ、汎用性
が高い。この場合、貼着体の片面に粘着シール層などを
形成しておくと、貼着が非常に簡便となる。また、生じ
る水分の量をある程度予測できるならば、その量の応じ
て、取り付ける貼着体の個数を調整することができる。
すなわち、大量の水分が生じる場合には貼着体の個数を
増やし、少ない場合には貼着体の個数を減らすことで吸
湿機能の過不足を防ぐことができ、無駄を省ける。ま
た、数種類の大きさの貼着体を用意しておけば、取り付
ける貼着体の個数を一定にしておきながら、大量の水分
が生じる場合には大きい貼着体を用い、少ない場合には
小さい貼着体を用いることで過剰品質や性能不足を防ぐ
ことができる。
【0012】〔試験例〕図1に示すラップフィルム10
において、吸湿性能を試験した。試験に供したラップフ
ィルムは、ベースフィルムとしてポリ塩化ビニリデンを
用い、吸湿材としては、パルプ、レーヨン不織布、ポリ
エチレン製不織布、吸水性不織布(吸水処理を施したア
クリル繊維で構成される不織布)を試した。尚、吸湿材
の接着には膜厚が30μmのエチレン・酢酸ビニル共重
合体(EVA)フィルムを用い、熱接着した。試験方法
は、炊いた米を60℃に保った後、その150gを容器
の中に入れ、ラップフィルムを被せて密閉した。そし
て、10分間の放置後、ラップフィルムを取り外し、ラ
ップフィルムの内面の結露状態を観察し、さらにラップ
フィルムの重量変化により吸湿材の吸湿量を定量した。
試験結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1から、吸湿材としてポリエチレン不織
布を使用したものは若干の結露が生じてしまったが、他
は確実に吸湿性能を発揮し、結露を防止できることがわ
かる。
【0015】
【発明の効果】本発明のラップフィルムは、ラップフィ
ルムの表面に、水分を吸収する吸湿材を形成してなるも
ので、従来のラップフィルムでは生じ易かった、加熱調
理した際にラップフィルムの内面で結露し水滴が付着す
る等の不具合を解消することができ、特に内容物が食品
である場合に、水滴の垂れ落ちによる風味の低下や、手
や食卓等の汚れを回避することができる。また、本発明
の結露防止用貼着体によれば、吸湿機能を有した貼着体
を必要時に必要な箇所に適量だけ使用することができ、
過剰品質による無駄や性能不足が生じにくい。しかも取
付対象物として多様な部材を適用することが可能である
ので汎用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1ラップフィルムを示す斜視図である。
【図2】別の態様を例示する斜視図である。
【図3】別の態様を例示する斜視図である。
【図4】別の態様を例示する斜視図である。
【図5】別の態様を例示する断面図である。
【図6】本実施例のラップフィルムの使用例を示す斜視
図であり、図6(a)は底の深い容器、図6(b)は皿
を用いたものである。
【図7】実施例2の結露防止用貼着体を示すもので、図
7(a)は斜視図、図7(b)はラップフィルムに貼着
したところを示す斜視図である。
【符号の説明】
10,10’ ラップフィルム 12 吸湿材 13 保護層 14 ベースフィルム 16 紙管 18 ラップフィルム 20 吸湿材 22 ラップフィルム 24 吸湿材 26 ラップフィルム 28 吸湿材 34 結露防止用貼着体 36 ラップフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 文男 奈良県五絛市住川町テクノパークなら工業 団地8−1平成ポリマー株式会社奈良工場 内 (72)発明者 冨田 正美 茨城県新治郡千代田町下稲吉2591 平成ポ リマー株式会社技術部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有したベースフィルムと、該ベ
    ースフィルムの表面に形成された吸湿材とを少なくとも
    有してなることを特徴とするラップフィルム。
  2. 【請求項2】 水分を吸収する吸湿機能と柔軟性を有
    し、取付対象物に貼り付けし得るシート状の結露防止用
    貼着体。
JP10326393A 1993-04-28 1993-04-28 ラップフィルム及び結露防止用貼着体 Withdrawn JPH06312484A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2836332A1 (fr) * 2002-02-28 2003-08-29 Philippe Caulier Housse hermetique notamment pour cuve de petrin
JP2004276356A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Toppan Printing Co Ltd 結露防止包装材料
JP2010208163A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Sekisui Chem Co Ltd 多層オレフィン管

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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