JPH06312187A - 三槽貯水型電解水生成装置 - Google Patents

三槽貯水型電解水生成装置

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JPH06312187A
JPH06312187A JP12334893A JP12334893A JPH06312187A JP H06312187 A JPH06312187 A JP H06312187A JP 12334893 A JP12334893 A JP 12334893A JP 12334893 A JP12334893 A JP 12334893A JP H06312187 A JPH06312187 A JP H06312187A
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water
chamber
water storage
storage chamber
cathode chamber
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Tatsuo Okazaki
龍夫 岡崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三槽ポット型電解水生成装置の水の移し換え
エアー圧を強化する。陰極室への酸性水の浸透を防止す
る。ポット内部で水を浄化する。 【構成】 陽極室、陰極室、貯水室を三槽に構成したポ
ットに、陰極室と貯水室にエアーを圧送する第1流体回
路を設けるとともに、吸引側を陽極室側と大気側に選択
的に開き、吐出側を貯水室側と大気側に選択的に開く第
2の流体回路を設ける。陽極室に、外気から陽極室側に
のみ開く通気路を設けると共に、陽極室と貯水室間に、
陽極室側にのみ開く通路を形成してある。浄水器を有す
る陰極室の水の循環回路を形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の利用分野】本発明はポット内部を酸性水を生成
する陽極室とアルカリ水を生成する陰極室と貯水室の三
室に仕切り、陰極室に生成されたアルカリ水を貯水室に
移し換え、貯水室のアルカリ水を空気圧によって外部へ
排出する三槽ポット型電解水生成装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】陰極室と陽極室と貯水室を有する三槽の
ポット型電解水生成装置の陰極室に空気圧を加え、陰極
室のアルカリ飲料水を貯水室に移し換えるとともに、空
気圧の供給を貯水室に切換えて外部に排出する三槽ポッ
ト型電解水生成装置としては、本願出願人による特公昭
63−4476号等により知られている。 【0003】またアルカリ水の移し換えと排水のエア供
給装置を利用して、電解中に塩素ガスが外気に抜けるよ
うにしたものが同じく本件出願人により開発され、特願
平4−113958号として出願されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の三槽ポット型電
解水生成装置は、ポンプなどの単一の圧送手段で水の移
し換えとガス抜き兼用しているため、移送のエアー圧が
不足し、迅速な水の移し換えが困難になり、他方、ポン
プ圧を強くするとガス抜きのエアー圧が強すぎ、支障を
きたす。 【0005】また、従来の装置は、陰極室のアルカリ水
を貯水室に移し換える際に、陰極室と陽極室の圧力差に
より、陽極室の酸性水が陰極室のアルカリ水に浸透する
おそれがあった。 【0006】さらに、従来の装置はアルカリ水を貯水室
に移す際に、貯水室のエア抜き手段がないため円滑な移
し換えができなかった。 【0007】さらに、従来の三槽ポット型電解水生成装
置は装置内での水の浄化ができないため、別の浄水器で
浄化して電解整水する以外になく、作業の二重手間がさ
けられなかった。 【0008】本発明は上記の問題を合理的に且つ有機的
に解決するためになされたものである。すなわち、本発
明の第1の目的は、貯水室の水を外に注出する際に強い
エアー圧が得られるとともに、陰極室のアルカリ水を貯
水室に移し換える際に、陽極室の酸性水が陰極室に浸透
しない三槽ポット型電解水生成装置を提供することにあ
る。 【0009】本発明の第2の目的は、陰極室のアルカリ
水を貯水室に移し換える際に、陽極室の負圧化とともに
貯水室のガス抜きがなされる三槽ポット型電解水生成装
置を提供することにある。 【0010】本発明の第3の目的は、ポットの内部で陰
極室の水を浄化することができる前記の各三槽ポット型
電解水生成装置を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、電解隔壁によって仕切られた陽極室
と陰極室とこれら両極室に対して非通水性の隔壁で遮断
された電解水貯水室とを有し、両電極室の水を電解して
陰極室にアルカリ水を、陽極室に酸性水を生成するとと
もに、生成されたアルカリ水を貯水室に移し換えて排水
する三槽ポット型電解水生成装置において、圧送手段を
有する管路を陰極室と貯水室に連通させ、該圧送手段に
よって送られる流体を切換弁を介して陰極室と貯水室に
選択的に圧送する第1の流体回路と;圧送手段を有する
管路を陽極室と貯水室間に連通させ、該圧送手段の吸引
側管路に、陽極室側と大気側に選択的に開閉する切換弁
を設けるとともに吐出側管路に、貯水室側と大気側に選
択的に開閉する切換弁を設けた第2の流体回路と;を具
備することを特徴とする。 【0012】上記第2の目的を達成するため、本発明は
上記の三槽ポット型電解水生成装置において、さらに、
陽極室の上部に、外気から逆止弁を介して陽極室側にの
み開く通路を設けるとともに、貯水室の上部と陽極室の
上部間に、逆止弁を介して陽極室側にのみに開く通路を
設けたことを特徴とする。 【0013】上記第3の目的を達成するために、本発明
は、上記の各電解水生成装置において、さらに、陰極室
の底部から第1流体回路の吸引側管路に、浄水器を介在
させた通水路を接続するとともに、該吸引側管路に、陰
極室側と大気側に選択的に開閉する切換弁を設け、通水
路と前記第1流体回路によって、陰極室の水の循環浄水
回路が形成されるようにしたことを特徴とする。 【0014】 【作用】第1流体通路の切換弁と、第2流体通路の切換
弁の双方を貯水室側に開いて第1、第2流体通路の圧送
手段を作動させることにより、二つの圧送手段からのエ
アー圧が貯水室の水に作用し、大きな押出エアー圧が付
与される。 【0015】また、第1流体通路の切換弁を陰極室側に
開くとともに、第2流体通路における吸引側管路の切換
弁を陽極室側に開き、吐出側管路の切換弁を大気側に開
いて第1、第2流体通路の圧送手段を作動させることに
より、陰極室のアルカリ水を貯水室に移す際に、陽極室
のエアーが吸引され、負圧になる。従って、陽極室から
陰極室への酸性水の浸透がなくなる。 【0016】さらに、陽極室の上部に、外気から逆止弁
を介して陽極室側にのみ開く通路を設けるとともに、貯
水室の上部と陽極室の上部間に、逆止弁を介して陽極室
側にのみに開く通路を設けた場合は、前記と同様に、陰
極室のアルカリ水を貯水室に移す際に、陽極室と貯水室
のエアーが吸引されるため、陽極室が負圧になるととも
に貯水室のエアーが抜ける。 【0017】また、この場合、貯水室への水量がオーバ
すると、陽極室へ流入し、陽極室の水の補給がなされ
る。 【0018】陰極室の底部から第1流体回路の吸引側管
路に、浄水器を介在させた通水路を接続するとともに、
該吸引側管路に、陰極室側と大気側に選択的に開閉する
切換弁を設けた場合は、通水路と第1流体回路によっ
て、陰極室の循環浄水回路が形成され、陰極室の水をこ
の浄水回路を介して循環させることにより、陰極室の浄
化処理がなされる。 【0019】この場合に、第1流体回路における吐出側
管路の切換弁を貯水室側に開いて、陰極室のアルカリ水
を第1流体回路を介して貯水室に移し換えることも可能
になる。このアルカリ水は当然ながら浄化されながら移
し換えられることになる。 【0020】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の三槽ポット型電解水生成装置は、ケーシ
ング本体1の内部が非通水性の仕切2によって電解槽3
と貯水室4に区画されており、電解槽3はさらに、素焼
などのポーラスな電解隔膜5によって一対の電極室に仕
切られている。図の実施例では、円筒形のケーシング本
体1の貯水室4内に内外電極室を同心に配設した場合を
示しており、内側電極室に陽電極6を設けて、陽極室7
とするとともに、仕切2の内壁を陰電極8で構成して外
側電極室を陰極室としている。そして、陰極室と陽極室
に水を充填するとともに、両電極6、8間に直流電解電
圧を印加して陰極室9にアルカリ水を、陽極室7に酸性
水を生成するようになっている。 【0021】さらに、陽極室7、陰極室9、貯水室4の
内外三槽からなるケーシング本体1は、陰極室8の底部
から貯水室4の上部に連通する通水路10と、貯水室4
の底部からケーシング本体1の外部上方の排出口11に
至る排水路12を有し、陰極室9に圧送されるエアー圧
により、陰極室9のアルカリ水を通水路10を介して貯
水室4に移し換え、また、貯水室4に圧送されるエアー
圧により、貯水室4のアルカリ水を排水路12を介して
外部に排出するようになっている。 【0022】以上の構成になる三槽ポット型電解水生成
装置において、図1a乃至図1cの実施例では、流体圧
送手段としてポンプ13を介装した第1の流体回路14
を、二股管路14a、14bを介して陰極室9と貯水室
4の各上部に連通させるとともに、二股管路14a、1
4bの分岐部に、陰極室9と貯水室4に選択的(択一
的)に開く切換弁15を設けてある。上記第1流体管路
14の吸引側は大気に連通しており、ポンプ13のON
作動により、エアーが切換弁15を介して陰極室9と貯
水室4に選択的に圧送されるようになっている。 【0023】他方、陽極室7の上部と貯水室4の上部、
流体圧送手段としてポンプ16を介装した第2の流体回
路17が配設されており、この第2流体回路17の吸引
側管路17aには、陽極室7側と大気側に選択的に開く
切換弁18を設けられているとともに、第2流体回路1
7の吐出側管路17bには、貯水室4側と大気側に選択
的に開く切換弁19が設けられている。尚、陽極室7の
天蓋には図のように通気路20を設けてもよい。かくし
て、第2流体通路17は、ポンプ16のON作動と切換
弁18、19の切換え操作により、切換弁18を介して
大気から吸引したエアーを貯水室4に圧送することがで
きるとともに、陽極室7から、吸引した気体を切換弁1
9を介して外気に放出できるようになっている。 【0025】本実施例においては、第1流体回路14の
ポンプ13と第2流体回路17のポンプ16は、共通の
モータ21でON、OFF作動させることができるもの
であり、従って、二つの通体通路を有する一体のポンプ
を使用することも可能である。 また、前記切換弁1
5、18、19は三方弁を使用してもよい。さらに、流
通路10には、陰極室9への水の逆流を防止する逆止弁
を設けるのが望ましい。 【0026】次に、図1aの実施例による電解水生成装
置の作用を述べる。図1aに示すように、先ず、電解中
は、モータ21をOFFにしてある。水の電解によって
陽極室7の上部に塩素ガス等がたまるが、第1流体回路
14の切換弁15を陰極室9側に開くとともに、第2流
体回路17の吸引側切換弁18を陽極室7側に開き、吐
出側切換弁19を大気側に開くことにより、陽極室7の
塩素ガスは第2流体回路17を通して大気に放出され
る。もちろん、一部は通気路20から放出させるように
してもよい。他方、陰極室9のガスは第1流体回路14
を介して大気に放出される。 【0027】陰極室9のアルカリ水を貯水室4に移し換
えるときは、図1bのように、第1流体回路14の切換
弁15を陰極室9側に開くとともに、第2流体通路17
の吸引側切換弁18を陽極室7側に開き、吐出側切換弁
19を大気側に開く。この状態でモータ21をONに
し、ポンプ13、16を作動させると、第1流体回路1
4を介して陰極室9にエアーが圧送され、そのエアー圧
により陰極室9のアルカリ水は通水路10を介して貯水
室4に押し出されることにより、移し換えがなされる。
他方、第2流体回路17を介して、陽極室7のガスが吸
引されることにより、陽極室7は負圧になり、その結
果、陰極室9のアルカリ水が排出されても、陽極室7の
酸性水が電解隔膜5を通して陰極室9に浸透するおそれ
はなくなる。 【0028】次いで、貯水室4に移し換えられたアルカ
リ水を外部に排出させるときは、図1cのように、第1
流体回路14の切換弁15を貯水室4側に開くととも
に、第2流体回路17の吸引側切換弁18を大気側に開
き、且つ吐出側切換弁19を貯水室4側に開く。この状
態でモータ21をONにし、ポンプ13、16を作動さ
せると第1流体回路14と第2流体回路17から供給さ
れるエアーが同時に貯水室4に圧送される。その結果、
貯水室4のアルカリ水は二つの流体回路14、17から
圧送される強いエアー圧を受け、排水路12から外部に
押し出される。 【0029】図2aは本願請求項3の発明の実施例であ
り、この実施例は、陽極室7に大気に連通する通気路2
0を設けるとともに、この通気路20に、外気側から陽
極室7にのみ開く逆止弁22が配設されている。好まし
くは通気路20の先端開口は大気吸引の際にオリフイス
効果が得られるようにする。 【0030】図2aの実施例は、さらに、陽極室7と貯
水室4の上部間に通路23が形成されているとともに、
この通路23に陽極室7側にのみ開く逆止弁24が配設
されている。 【0031】かくして、図2aの実施例は図2b図に示
すように、陰極室9のアルカリ水を貯水室4に移すと
き、貯水室4のエアーが通路23から陽極室7に流れ、
第2流体回路を介して外気に放出されるようになってい
る。従って、貯水室4のエアー抜きにより水の移し換え
が円滑に行われるとともに、通気路20から吸引される
エアーのオリフイス効果により陽極室7が負圧に保たれ
る。また、水移し換えの際、貯水室4をオーバーした水
は通水路23から陽極室7に流れ、陽極室7の水を補給
する。 【0032】図2aの実施例では図2cに示すように、
通水路23の逆止弁24が開き、貯水室4のエアーが陽
極室7に流れるが、第2流体通路17は切換弁18で閉
じられ、通気路20は逆止弁22で閉じられているので
貯水室4へのエアー圧には何ら支障はない。図2aの実
施例のその他の構造および作動は図1aの実施例と同様
である。 【0033】図3a乃至図3dは本発明のさらに別の実
施例を示すもので、この実施例では、前記第1流体回路
14の吸引側管路14cに、陰極室9の好ましくは底部
に連通する通水管を接続し、この通水路25に浄水器2
6を介在させるとともに、通水路25と吸引側管路14
cの接続部に、陰極室9側と大気側に選択的(択一的)
に開く切換弁27を設けてある。すなわち、図3aの実
施例は、通水路25と前記第1流体回路14によって、
陰極室9の水を、浄水器26を通して循環させる循環浄
水回路が形成されるようになっている。 【0034】この循環浄水回路を使用する場合は、図3
aに示すように、第1流体回路14の吸引側切換弁27
を貯水室9側に開くとともに、吐出側切換弁15を貯水
室9側に開く。この状態でモータ21をON作動させる
と、貯水室9の水は浄水器26を通して循環し、浄化さ
れる。このとき、図の実施例では第2流体回路17の吸
引側切換弁18と吐出側切換弁19は共に大気側に開い
ておりまた、電極への給電は停止させておく。上記の浄
化工程は、電解処理前の原水の浄化処理として行うほ
か、電解後のアルカリ水の浄化処理として行うこともで
きる。 【0035】他方、電解工程では第1流体回路14の吸
引側切換弁27はどちらに開いていてもよい。すなわ
ち、図3bのように大気を閉じている場合は陰極室9で
発生したガス分が陰極室9の水を、貯水室4に押し出
す。また、切換弁27を大気側に開いた場合は、陰極室
9のガスは第1流体回路14を逆流して大気に放出され
る。 【0036】陰極室9のアルカリ水を貯水室4に移す場
合は二つの操作が可能である。すなわち、図3cのよう
に、第1流体回路14の吸引側切換弁27を大気側に開
き、図1b及び図2bと同じ操作で水の移し換えができ
るほか、通水路25と第1流体回路14を利用して移す
こともできる。ちなみに、後者の場合は、図を省略した
が、第1流体回路14の吸引側切換弁27を陰極室9側
に開くとともに、吐出側切換弁15を貯水室4側に開
く。この状態でモータ21を作動させることによって、
陰極室9のアルカリ水は浄水器26及び第1流体回路1
4を通して貯水室4に移し換えられる。 【0037】貯水室4の水を外に排水させるときは、図
3dのように、第1流体回路14の吸引側切換弁27を
大気側に開くほかは、図1c、図2cと同じ手順に従え
ばよい。 【0038】図中、切換弁15、18、19、27は二
方向を択一的に開閉する弁で例示したが、三本切換弁を
使用することも可能であり、その場合は図で示されてい
ない別途ガス抜き通路を形成できる利点がある。尚、図
において、三槽ポット型電解水生成装置はケーシング本
体1とこのケーシング本体1の上部を開く蓋部(図示せ
ず)から構成されており、上記第1、第2流体回路1
4、17、モータ21等は蓋部材の内部に収納されてい
る。 【0039】 【効果】本発明の三槽ポット型電解水生成装置は、各々
独立の働きをする二系統の流体回路を有しながら、アル
カリ水の排水時は二系統の回路から圧送されるエアー圧
で水を押し出すことができるので強力なエアー圧が得ら
れ、排水が迅速、容易になる。 【0040】陰極室のアルカリ水移し換に際し、陽極室
が負圧になるので、アルカリ水に酸性水が混入するおそ
れがない。 【003 】貯水室への水の移し換えに際し、貯水室の
エアーが抜けるので移送が円滑になり、また、貯水室か
らあふれた水が陽極室に流入し、陽極室への水の補給が
可能になる。 【0041】装置の内部で陰極室の原水あるいはアルカ
リ水の浄化を行うことができるので、水の浄化と電解を
一つの装置内で処理することができ、きわめて合理的で
あるとともに付加価値の高い装置が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1a】 本発明の実施例による電解水生成装置の電
解工程作動図 【図1b】 図1aの実施例による装置のアルカリ水移
送工程作動図 【図1c】 図1aの実施例による装置の排水工程作動
図 【図2a】 本発明の他の実施例による電解水生成装置
の電解工程作動図 【図2b】 図2aの実施例による装置のアルカリ水移
送工程作動図 【図2c】 図2aの実施例による装置の排水工程作動
図 【図3a】 本発明のさらに他の実施例による装置の浄
水処理工程作動図 【図3b】 図3aの実施例による電解水生成装置の電
解工程作動図 【図3c】 図3aの実施例による装置のアルカリ水移
送工程作動図 【図3d】 図3aの実施例による装置の排水工程作動
図 【符号の説明】 1…ケーシング本体、 2…仕切り、 3…電解槽、
4…貯水室、 5…電解隔膜、 6…陽電極、 7…陽
極室、 8…陰電極、 9…陰極室、 10…通水路、
12…排水路、 13、16…ポンプ、 14… 第
1流体回路、15、18、19、27…切換弁、 17
…第2流体回路、 20…通気路、21…モータ、 2
2、24、28…逆止弁、 23…通路、 25…通水
路、26…浄水器。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成6年7月25日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 三槽貯水型電解水生成装置 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電解隔壁によって仕切られた陽極室と陰
極室とこれら両極室に対して非通水性の隔壁で遮断され
た電解水貯水室とを有し、両電極室の水を電解して陰極
室にアルカリ水を、陽極室に酸性水を生成するととも
に、生成されたアルカリ水を貯水室に移し換えて排水す
る三槽貯水型電解水生成装置において、圧送手段を有す
る管路を陰極室と貯水室に連通させ、該圧送手段によっ
て送られる流体を切換弁を介して陰極室と貯水室に選択
的に圧送する第1の流体回路と;圧送手段を有する管路
を陽極室と貯水室間に連通させ、該圧送手段の吸引側管
路に、陽極室側と大気側に選択的に開閉する切換弁を設
けるとともに吐出側管路に、貯水室側と大気側に選択的
に開閉する切換弁を設けた第2の流体回路と;を具備す
ることを特徴とする三槽貯水型電解水生成装置 【請求項2】 陰極室の上部に、開閉弁を有するガス抜
き通路を設けたことを特徴とする請求項1記載の三槽
型電解水生成装置 【請求項3】 陽極室の上部に、外気から逆止弁を介し
て陽極室側にのみ開く通路を設けるとともに、貯水室の
上部と陽極室の上部間に、逆止弁を介して陽極室側にの
みに開く通路を設けたことを特徴とする請求項1記載の
三槽貯水型電解水生成装置 【請求項5】 陰極室の底部から第1流体回路の吸引側
管路に、浄水器を介在させた通水路を接続するととも
に、該吸引側管路に、陰極室側と大気側に選択的に開閉
する切換弁を設け、通水路と前記第1流体回路によっ
て、陰極室の水の循環浄水回路が形成されるようにした
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の三槽貯水
型電解水生成装置 【請求項4】 第1流体回路の圧送手段と、第2流体回
路の圧送手段を共通の動力源で作動させるようにした請
求項1、2、3または4記載の三槽貯水型電解水生成装
置 【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の利用分野】本発明は内部を酸性水を生成する陽
極室とアルカリ水を生成する陰極室と貯水室の三室に仕
切り、陰極室に生成されたアルカリ水を貯水室に移し換
え、貯水室のアルカリ水を空気圧によって外部へ排出す
る三槽貯水型電解水生成装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】 陰極室と陽極室と貯水室を有する三槽
貯水型電解水生成装置の陰極室に空気圧を加え、陰極
室のアルカリ飲料水を貯水室に移し換えるとともに、空
気圧の供給を貯水室に切換えて外部に排出する三槽貯水
型電解水生成装置としては、本願出願人による特公昭6
3−4476号等により知られている。 【0003】またアルカリ水の移し換えと排水のエア供
給装置を利用して、電解中に塩素ガスが外気に抜けるよ
うにしたものが同じく本件出願人により開発され、特願
平4−113958号として出願されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の三槽貯水型電解
水生成装置は、ポンプなどの単一の圧送手段で水の移し
換えとガス抜き兼用しているため、移送のエアー圧が不
足し、迅速な水の移し換えが困難になり、他方、ポンプ
圧を強くするとガス抜きのエアー圧が強すぎ、支障をき
たす。 【0005】また、従来の装置は、陰極室のアルカリ水
を貯水室に移し換える際に、陰極室と陽極室の圧力差に
より、陽極室の酸性水が陰極室のアルカリ水に浸透する
おそれがあった。 【0006】さらに、従来の装置はアルカリ水を貯水室
に移す際に、貯水室のエア抜き手段がないため円滑な移
し換えができなかった。 【0007】さらに、従来の三槽貯水型電解水生成装置
は装置内での水の浄化ができないため、別の浄水器で浄
化して電解整水する以外になく、作業の二重手間がさけ
られなかった。 【0008】本発明は上記の問題を合理的に且つ有機的
に解決するためになされたものである。すなわち、本発
明の第1の目的は、貯水室の水を外に注出する際に強い
エアー圧が得られるとともに、陰極室のアルカリ水を貯
水室に移し換える際に、陽極室の酸性水が陰極室に浸透
しない三槽貯水型電解水生成装置を提供することにあ
る。 【0009】本発明の第2の目的は、陰極室のアルカリ
水を貯水室に移し換える際に、陽極室の負圧化とともに
貯水室のガス抜きがなされる三槽貯水型電解水生成装置
を提供することにある。 【0010】本発明の第3の目的は、貯水槽の内部で陰
極室の水を浄化することができる前記の各三槽貯水型電
解水生成装置を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、電解隔壁によって仕切られた陽極室
と陰極室とこれら両極室に対して非通水性の隔壁で遮断
された電解水貯水室とを有し、両電極室の水を電解して
陰極室にアルカリ水を、陽極室に酸性水を生成するとと
もに、生成されたアルカリ水を貯水室に移し換えて排水
する三槽貯水型電解水生成装置において、圧送手段を有
する管路を陰極室と貯水室に連通させ、該圧送手段によ
って送られる流体を切換弁を介して陰極室と貯水室に選
択的に圧送する第1の流体回路と;圧送手段を有する管
路を陽極室と貯水室間に連通させ、該圧送手段の吸引側
管路に、陽極室側と大気側に選択的に開閉する切換弁を
設けるとともに吐出側管路に、貯水室側と大気側に選択
的に開閉する切換弁を設けた第2の流体回路と;を具備
することを特徴とする。 【0012】上記第2の目的を達成するため、本発明は
上記の三槽貯水型電解水生成装置において、さらに、陽
極室の上部に、外気から逆止弁を介して陽極室側にのみ
開く通路を設けるとともに、貯水室の上部と陽極室の上
部間に、逆止弁を介して陽極室側にのみに開く通路を設
けたことを特徴とする。 【0013】上記第3の目的を達成するために、本発明
は、上記の各電解水生成装置において、さらに、陰極室
の底部から第1流体回路の吸引側管路に、浄水器を介在
させた通水路を接続するとともに、該吸引側管路に、陰
極室側と大気側に選択的に開閉する切換弁を設け、通水
路と前記第1流体回路によって、陰極室の水の循環浄水
回路が形成されるようにしたことを特徴とする。 【0014】 【作用】第1流体通路の切換弁と、第2流体通路の切換
弁の双方を貯水室側に開いて第1、第2流体通路の圧送
手段を作動させることにより、二つの圧送手段からのエ
アー圧が貯水室の水に作用し、大きな押出エアー圧が付
与される。 【0015】また、第1流体通路の切換弁を陰極室側に
開くとともに、第2流体通路における吸引側管路の切換
弁を陽極室側に開き、吐出側管路の切換弁を大気側に開
いて第1、第2流体通路の圧送手段を作動させることに
より、陰極室のアルカリ水を貯水室に移す際に、陽極室
のエアーが吸引され、負圧になる。従って、陽極室から
陰極室への酸性水の浸透がなくなる。 【0016】さらに、陽極室の上部に、外気から逆止弁
を介して陽極室側にのみ開く通路を設けるとともに、貯
水室の上部と陽極室の上部間に、逆止弁を介して陽極室
側にのみに開く通路を設けた場合は、前記と同様に、陰
極室のアルカリ水を貯水室に移す際に、陽極室と貯水室
のエアーが吸引されるため、陽極室が負圧になるととも
に貯水室のエアーが抜ける。 【0017】また、この場合、貯水室への水量がオーバ
すると、陽極室へ流入し、陽極室の水の補給がなされ
る。 【0018】陰極室の底部から第1流体回路の吸引側管
路に、浄水器を介在させた通水路を接続するとともに、
該吸引側管路に、陰極室側と大気側に選択的に開閉する
切換弁を設けた場合は、通水路と第1流体回路によっ
て、陰極室の循環浄水回路が形成され、陰極室の水をこ
の浄水回路を介して循環させることにより、陰極室の浄
化処理がなされる。 【0019】この場合に、第1流体回路における吐出側
管路の切換弁を貯水室側に開いて、陰極室のアルカリ水
を第1流体回路を介して貯水室に移し換えることも可能
になる。このアルカリ水は当然ながら浄化されながら移
し換えられることになる。 【0020】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の三槽貯水型電解水生成装置は、ケーシン
グ本体1の内部が非通水性の仕切2によって電解槽3と
貯水室4に区画されており、電解槽3はさらに、素焼な
どのポーラスな電解隔膜5によって一対の電極室に仕切
られている。図の実施例では、円筒形のケーシング本体
1の貯水室4内に内外電極室を同心に配設した場合を示
しており、内側電極室に陽電極6を設けて、陽極室7と
するとともに、仕切2の内壁を陰電極8で構成して外側
電極室を陰極室としている。そして、陰極室と陽極室に
水を充填するとともに、両電極6、8間に直流電解電圧
を印加して陰極室9にアルカリ水を、陽極室7に酸性水
を生成するようになっている。 【0021】さらに、陽極室7、陰極室9、貯水室4の
内外三槽からなるケーシング本体1は、陰極室8の底部
から貯水室4の上部に連通する通水路10と、貯水室4
の底部からケーシング本体1の外部上方の排出口11に
至る排水路12を有し、陰極室9に圧送されるエアー圧
により、陰極室9のアルカリ水を通水路10を介して貯
水室4に移し換え、また、貯水室4に圧送されるエアー
圧により、貯水室4のアルカリ水を排水路12を介して
外部に排出するようになっている。 【0022】以上の構成になる三槽貯水型電解水生成装
置において、図1a乃至図1cの実施例では、流体圧送
手段としてポンプ13を介装した第1の流体回路14
を、二股管路14a、14bを介して陰極室9と貯水室
4の各上部に連通させるとともに、二股管路14a、1
4bの分岐部に、陰極室9と貯水室4に選択的(択一
的)に開く切換弁15を設けてある。上記第1流体管路
14の吸引側は大気に連通しており、ポンプ13のON
作動により、エアーが切換弁15を介して陰極室9と貯
水室4に選択的に圧送されるようになっている。 【0023】他方、陽極室7の上部と貯水室4の上部、
流体圧送手段としてポンプ16を介装した第2の流体回
路17が配設されており、この第2流体回路17の吸引
側管路17aには、陽極室7側と大気側に選択的に開く
切換弁18を設けられているとともに、第2流体回路1
7の吐出側管路17bには、貯水室4側と大気側に選択
的に開く切換弁19が設けられている。尚、陽極室7の
天蓋には図のように通気路20を設けてもよい。かくし
て、第2流体通路17は、ポンプ16のON作動と切換
弁18、19の切換え操作により、切換弁18を介して
大気から吸引したエアーを貯水室4に圧送することがで
きるとともに、陽極室7から、吸引した気体を切換弁1
9を介して外気に放出できるようになっている。 【0025】本実施例においては、第1流体回路14の
ポンプ13と第2流体回路17のポンプ16は、共通の
モータ21でON、OFF作動させることができるもの
であり、従って、二つの通体通路を有する一体のポンプ
を使用することも可能である。 また、前記切換弁1
5、18、19は三方弁を使用してもよい。さらに、流
通路10には、陰極室9への水の逆流を防止する逆止弁
を設けるのが望ましい。 【0026】次に、図1aの実施例による電解水生成装
置の作用を述べる。図1aに示すように、先ず、電解中
は、モータ21をOFFにしてある。水の電解によって
陽極室7の上部に塩素ガス等がたまるが、第1流体回路
14の切換弁15を陰極室9側に開くとともに、第2流
体回路17の吸引側切換弁18を陽極室7側に開き、吐
出側切換弁19を大気側に開くことにより、陽極室7の
塩素ガスは第2流体回路17を通して大気に放出され
る。もちろん、一部は通気路20から放出させるように
してもよい。他方、陰極室9のガスは第1流体回路14
を介して大気に放出される。 【0027】陰極室9のアルカリ水を貯水室4に移し換
えるときは、図1bのように、第1流体回路14の切換
弁15を陰極室9側に開くとともに、第2流体通路17
の吸引側切換弁18を陽極室7側に開き、吐出側切換弁
19を大気側に開く。この状態でモータ21をONに
し、ポンプ13、16を作動させると、第1流体回路1
4を介して陰極室9にエアーが圧送され、そのエアー圧
により陰極室9のアルカリ水は通水路10を介して貯水
室4に押し出されることにより、移し換えがなされる。
他方、第2流体回路17を介して、陽極室7のガスが吸
引されることにより、陽極室7は負圧になり、その結
果、陰極室9のアルカリ水が排出されても、陽極室7の
酸性水が電解隔膜5を通して陰極室9に浸透するおそれ
はなくなる。 【0028】次いで、貯水室4に移し換えられたアルカ
リ水を外部に排出させるときは、図1cのように、第1
流体回路14の切換弁15を貯水室4側に開くととも
に、第2流体回路17の吸引側切換弁18を大気側に開
き、且つ吐出側切換弁19を貯水室4側に開く。この状
態でモータ21をONにし、ポンプ13、16を作動さ
せると第1流体回路14と第2流体回路17から供給さ
れるエアーが同時に貯水室4に圧送される。その結果、
貯水室4のアルカリ水は二つの流体回路14、17から
圧送される強いエアー圧を受け、排水路12から外部に
押し出される。 【0029】図2aは本願請求項3の発明の実施例であ
り、この実施例は、陽極室7に大気に連通する通気路2
0を設けるとともに、この通気路20に、外気側から陽
極室7にのみ開く逆止弁22が配設されている。好まし
くは通気路20の先端開口は大気吸引の際にオリフイス
効果が得られるようにする。 【0030】図2aの実施例は、さらに、陽極室7と貯
水室4の上部間に通路23が形成されているとともに、
この通路23に陽極室7側にのみ開く逆止弁24が配設
されている。 【0031】かくして、図2aの実施例は図2b図に示
すように、陰極室9のアルカリ水を貯水室4に移すと
き、貯水室4のエアーが通路23から陽極室7に流れ、
第2流体回路を介して外気に放出されるようになってい
る。従って、貯水室4のエアー抜きにより水の移し換え
が円滑に行われるとともに、通気路20から吸引される
エアーのオリフイス効果により陽極室7が負圧に保たれ
る。また、水移し換えの際、貯水室4をオーバーした水
は通水路23から陽極室7に流れ、陽極室7の水を補給
する。 【0032】図2aの実施例では図2cに示すように、
通水路23の逆止弁24が開き、貯水室4のエアーが陽
極室7に流れるが、第2流体通路17は切換弁18で閉
じられ、通気路20は逆止弁22で閉じられているので
貯水室4へのエアー圧には何ら支障はない。図2aの実
施例のその他の構造および作動は図1aの実施例と同様
である。 【0033】図3a乃至図3dは本発明のさらに別の実
施例を示すもので、この実施例では、前記第1流体回路
14の吸引側管路14cに、陰極室9の好ましくは底部
に連通する通水管を接続し、この通水路25に浄水器2
6を介在させるとともに、通水路25と吸引側管路14
cの接続部に、陰極室9側と大気側に選択的(択一的)
に開く切換弁27を設けてある。すなわち、図3aの実
施例は、通水路25と前記第1流体回路14によって、
陰極室9の水を、浄水器26を通して循環させる循環浄
水回路が形成されるようになっている。 【0034】この循環浄水回路を使用する場合は、図3
aに示すように、第1流体回路14の吸引側切換弁27
を貯水室9側に開くとともに、吐出側切換弁15を貯水
室9側に開く。この状態でモータ21をON作動させる
と、貯水室9の水は浄水器26を通して循環し、浄化さ
れる。このとき、図の実施例では第2流体回路17の吸
引側切換弁18と吐出側切換弁19は共に大気側に開い
ておりまた、電極への給電は停止させておく。上記の浄
化工程は、電解処理前の原水の浄化処理として行うほ
か、電解後のアルカリ水の浄化処理として行うこともで
きる。 【0035】他方、電解工程では第1流体回路14の吸
引側切換弁27はどちらに開いていてもよい。すなわ
ち、図3bのように大気を閉じている場合は陰極室9で
発生したガス分が陰極室9の水を、貯水室4に押し出
す。また、切換弁27を大気側に開いた場合は、陰極室
9のガスは第1流体回路14を逆流して大気に放出され
る。 【0036】陰極室9のアルカリ水を貯水室4に移す場
合は二つの操作が可能である。すなわち、図3cのよう
に、第1流体回路14の吸引側切換弁27を大気側に開
き、図1b及び図2bと同じ操作で水の移し換えができ
るほか、通水路25と第1流体回路14を利用して移す
こともできる。ちなみに、後者の場合は、図を省略した
が、第1流体回路14の吸引側切換弁27を陰極室9側
に開くとともに、吐出側切換弁15を貯水室4側に開
く。この状態でモータ21を作動させることによって、
陰極室9のアルカリ水は浄水器26及び第1流体回路1
4を通して貯水室4に移し換えられる。 【0037】貯水室4の水を外に排水させるときは、図
3dのように、第1流体回路14の吸引側切換弁27を
大気側に開くほかは、図1c、図2cと同じ手順に従え
ばよい。 【0038】図中、切換弁15、18、19、27は二
方向を択一的に開閉する弁で例示したが、三本切換弁を
使用することも可能であり、その場合は図で示されてい
ない別途ガス抜き通路を形成できる利点がある。尚、図
において、三槽貯水型電解水生成装置はケーシング本体
1とこのケーシング本体1の上部を開く蓋部(図示せ
ず)から構成されており、上記第1、第2流体回路1
4、17、モータ21等は蓋部材の内部に収納されてい
る。 【0039】 【効果】本発明の三槽貯水型電解水生成装置は、各々独
立の働きをする二系統の流体回路を有しながら、アルカ
リ水の排水時は二系統の回路から圧送されるエアー圧で
水を押し出すことができるので強力なエアー圧が得ら
れ、排水が迅速、容易になる。 【0040】陰極室のアルカリ水移し換に際し、陽極室
が負圧になるので、アルカリ水に酸性水が混入するおそ
れがない。 【0041】貯水室への水の移し換えに際し、貯水室の
エアーが抜けるので移送が円滑になり、また、貯水室か
らあふれた水が陽極室に流入し、陽極室への水の補給が
可能になる。 【0042】装置の内部で陰極室の原水あるいはアルカ
リ水の浄化を行うことができるので、水の浄化と電解を
一つの装置内で処理することができ、きわめて合理的で
あるとともに付加価値の高い装置が得られる。 【図面の簡単な説明】 【図1a】 本発明の実施例による電解水生成装置の電
解工程作動図 【図1b】 図1aの実施例による装置のアルカリ水移
送工程作動図 【図1c】 図1aの実施例による装置の排水工程作動
図 【図2a】 本発明の他の実施例による電解水生成装置
の電解工程作動図 【図2b】 図2aの実施例による装置のアルカリ水移
送工程作動図 【図2c】 図2aの実施例による装置の排水工程作動
図 【図3a】 本発明のさらに他の実施例による装置の浄
水処理工程作動図 【図3b】 図3aの実施例による電解水生成装置の電
解工程作動図 【図3c】 図3aの実施例による装置のアルカリ水移
送工程作動図 【図3d】 図3aの実施例による装置の排水工程作動
図 【符号の説明】 1…ケーシング本体、 2…仕切り、 3…電解槽、
4…貯水室、 5…電解隔膜、 6…陽電極、 7…陽
極室、 8…陰電極、 9…陰極室、 10…通水路、
12…排水路、 13、16…ポンプ、14… 第1
流体回路、 15、18、19、27…切換弁、 17
…第2流体回路、 20…通気路、 21…モータ、
22、24、28…逆止弁、 23…通路、 25…通
水路、 26…浄水器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電解隔壁によって仕切られた陽極室と陰
    極室とこれら両極室に対して非通水性の隔壁で遮断され
    た電解水貯水室とを有し、両電極室の水を電解して陰極
    室にアルカリ水を、陽極室に酸性水を生成するととも
    に、生成されたアルカリ水を貯水室に移し換えて排水す
    る三槽ポット型電解水生成装置において、圧送手段を有
    する管路を陰極室と貯水室に連通させ、該圧送手段によ
    って送られる流体を切換弁を介して陰極室と貯水室に選
    択的に圧送する第1の流体回路と;圧送手段を有する管
    路を陽極室と貯水室間に連通させ、該圧送手段の吸引側
    管路に、陽極室側と大気側に選択的に開閉する切換弁を
    設けるとともに吐出側管路に、貯水室側と大気側に選択
    的に開閉する切換弁を設けた第2の流体回路と;を具備
    することを特徴とする三槽ポット型電解水生成装置 【請求項2】 陰極室の上部に、開閉弁を有するガス抜
    き通路を設けたことを特徴とする請求項1記載の三槽ポ
    ット型電解水生成装置 【請求項3】 陽極室の上部に、外気から逆止弁を介し
    て陽極室側にのみ開く通路を設けるとともに、貯水室の
    上部と陽極室の上部間に、逆止弁を介して陽極室側にの
    みに開く通路を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    三槽ポット型電解水生成装置 【請求項5】 陰極室の底部から第1流体回路の吸引側
    管路に、浄水器を介在させた通水路を接続するととも
    に、該吸引側管路に、陰極室側と大気側に選択的に開閉
    する切換弁を設け、通水路と前記第1流体回路によっ
    て、陰極室の水の循環浄水回路が形成されるようにした
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の三槽ポッ
    ト型電解水生成装置 【請求項4】 第1流体回路の圧送手段と、第2流体回
    路の圧送手段を共通の動力源で作動させるようにした請
    求項1、2、3または4記載の三槽ポット型電解水生成
    装置
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009247947A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Igaden:Kk 高濃度濃縮水製造装置
JP2013522023A (ja) * 2010-05-17 2013-06-13 株式会社イオンファームス イオン水器

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