JP3752941B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアルカリ性イオン水及び酸性イオン水を連続して得ることができる電解水生成装置に関し、特に使用中断時の本体内部の滞留水を効率よく排出するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電解水生成装置としては、水道水等の原水を浄化槽にて浄化した後、電解質添加部に供給してカルシウム塩等の電解質を添加し、更に電解槽に供給して電解して、酸性イオン水やアルカリ性イオン水を生成し、この生成したイオン水を装置外部を吐出するものがある。
【0003】
このような一般的に従来から行われている電解水生成装置における、本体内部の滞留水の排水手段としては、電解槽の下部に電磁弁を設けて、本体に水が給水されなくなると前記電磁弁を開にして排水路と連通し電解槽内部の滞留水を排出するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のような手段では、電解槽内部の滞留水は排水されるが、装置内部のその他の通水路や電解質添加部の滞留水が排水されないことが多い。このような状態で装置を長期間使用せず放置した場合、装置内部の滞留水の変質により一般細菌等の繁殖が危倶される。また、電解質添加部に水が滞留すると電解水生成装置の使用中断時において、電解質添加部内に滞留する水に電解質が過剰に溶解し、電解質添加部における電解質の消費量が増大するといった問題があった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、電解水の生成を中断している際に装置内部の滞留水の排水を効率よく行なうことができ、しかも構造が簡便な電解水生成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る電解水生成装置は、給水口2から供給された水に電解質を添加する電解質添加部50と、電解質が添加された水を電気分解してアルカリ性イオン水と酸性イオン水とを生成する電解槽62とを具備する電解水生成装置1において、電解槽62の最上部に空気取入口22を、最下部に水抜口95をそれぞれ形成し、給水口2と電解質添加部50とを連通する流路から分岐して電解槽62に連通するバイパス流路10を、電解質添加部50から流出する水の電解槽への流入口68よりも高い位置に配設して成ることを特徴とするものである。
【0007】
また請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、電解槽62の空気取入口22を、電解槽62からイオン水を外部に供給する吐水パイプ3に連通して成ることを特徴とするものである。
【0008】
また請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加えて、電解槽62内に電解隔膜63にて隔てられると共にそれぞれ電極が配設された二つの電極室を形成すると共に、少なくとも一方の電極室を電極槽62の容器の外装と電解隔膜63とで囲まれた空間で形成し、電極槽62の容器の外装に空気取入口22と水抜口95とをこの一方の電極室に連通するように形成して成ることを特徴とするものである。
【0009】
また請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、バイパス流路10からの電解槽62への水の流入量が、流入口68を介した電解質添加部50から電解槽62への水の流入量よりも少なくなるように形成することを特徴とするものである。
【0010】
また請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、電解質添加部50に、電解槽62へ供給される水の流出口として開口面積が異なる二つの流出口を設け、開口面積がより大きい上部流出口93を、開口面積がより小さい下部流出口92よりも上方に形成して成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項6に記載の発明は、請求項5の構成に加えて、電解質添加部50の下部流出口92を、電解質添加部50の最下端に形成して成ることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
本発明に係る電解水生成装置1の一例として、以下、電解水生成装置1をアルカリイオン整水器として構成した例に挙げて説明する。
【0014】
図4に示す電解水生成装置1の装置上面には、使用者が浄水の開始や停止、生成するアルカリ性イオン水の水質の設定等の指令を入力するための操作盤21が形成されている。また、装置上部からは、生成されたアルカリ性イオン水が吐出される吐水パイプ3が引き出されて設けられている。更に、装置上面には、電解質添加部50を開閉する添加筒キャップ53が露出して配設されている。
【0015】
図1に電解水生成装置1の配管系統図を示す。
【0016】
先ず、電解水生成装置1の構成について説明する。図1に示すように電解水生成装置1には、浄水カートリッジ4、流量センサ60、電解質添加部50及び電解槽62が内装されている。
【0017】
浄水カートリッジ4は、導入された水を浄化するものであり、活性炭やイオン交換樹脂等の浄化剤6が充填された吸着浄化槽15と、吸着浄化槽15よりも下流側に配設され、中空糸膜等の濾過膜5が内装された濾過槽16とから構成されている。
【0018】
浄水カートリッジ4の吸着浄化槽15の上流側端部(図中では下端部)には、浄水カートリッジ4に供給される水の流入口18が形成されており、濾過槽16の下流側端部(図中では上端部)には、浄水カートリッジ4から導出される水の流出口19が形成されている。
【0019】
電解質添加部50は、円筒形状の外筒51の内部に、電解質を保持する内筒52が配設されており、この内筒52内には塩化カルシウム、乳酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム等のカルシウム塩や、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質が充填される。また外筒51の上部開口には添加筒キャップ53が着脱自在に取付けられている。ここで、外筒51と添加筒キャップ53とは、Oリングを介して嵌合されて水密構造となっており、また添加筒キャップ53の嵌合を脱離して内筒52を取り出し、電解質の補充ができるようになっている。
【0020】
電解質添加部50の外筒51の下端面には、電解質添加部50に供給される水の流入口54が形成されている。また電解質添加部50の外筒51の側面には、電解質添加部50から導出される水の流出口として上部流出口93と下部流出口92とが形成されている。ここで上部流出口93は外筒51の側面の上部に、下部流出口92は外筒51の側面の最下端にそれぞれ形成されており、上部流出口93の開口面積は、下部流出口92の開口面積よりも大きくなるように形成されている。この上部流出口93と下部流出口92の開口面積の比は適宜設定されるが、例えば下部流出口92の開口面積を上部流出口93の開口面積の0.1倍とするものである。
【0021】
電解槽62の内部は、容器内部が電解隔膜63によって陽極室64と陰極室65に仕切られており、陽極室64には陽極66、陰極室65には陰極67が配置されている。ここで、図示の例では、陽極室64は容器内奥に形成されると共に、陰極室65は陽極室64の周りを取り囲むように形成されており、陰極67は電解隔膜63を介して陽極66を取り囲むように円筒状に形成されている。従って、陰極室65は電解槽62の容器の外装と電解隔膜63とによって囲まれた空間で形成され、一方、陽極室64は電解隔膜63のみによって囲まれた空間にて形成されている。この陰極67及び陽極66は、この電極66,67間に電圧を印加するための電源に接続されている。
【0022】
電解槽62の容器の外装には、水の排出口として排出口70と水抜口95とが形成されており、排出口70は、容器の上端面に、電解隔膜63にて形成された連通路23を介して陽極室64と連通するように形成され、水抜口95は容器の側面の最下端に陰極室65と流路を介さず直接連通して形成されている。またこの容器の外装には、陰極室65から供給される水の流出口69が、容器の上端面に陰極室65と流路を介さず直接連通するように形成されており、この流出口69は、空気取入口22を兼ねるものとして形成されている。ここで、水抜口95の開口面積は、流出口69の開口面積よりも小さくなるように形成するものである。この開口面積の比は装置により適宜設定されるが、例えば水抜口95の開口面積の開口面積を、流出口69の開口面積の約0.1倍とするものである。
【0023】
更にこの電解槽62の容器の外装には、電解槽62へ供給される水の流入口として、流入口68とバイパス口94とが形成されている。この流入口68とバイパス口94とは、後述するように、水の流入口としての機能だけではなく空気の流通口としての機能も有する。流入口68は電解槽62の容器の側面下部に、水抜口95よりも上方の位置に形成されており、陰極室65と陽極室64の双方に連通している。ここで、図4に示すように、流入口68はその開口の上方側において、電解隔膜63にて構成される連通路24を介して陽極室64と連通し、開口の下方側において陰極室65と流路を介さず直接連通している。一方、バイパス口94は、電解槽62の容器の側面の中程に、流入口68よりも上方位置に形成され、従って水抜口95よりも上方に形成されている。このバイパス口94は電極槽62内の陰極室65のみに連通している。
【0024】
上記のようにして構成される電解槽62においては、電極槽62の容器の外装に空気取入口22(吐出口69)と水抜口95とを陰極室65に連通するように形成したものであり、電極槽62の容器の外装に形成された空気取入口22と水抜口95とが電極槽62内に別途に流路を形成することなく直接に電極槽62内に連通されて、装置構成が簡便になるものとなっている。
【0025】
ここで、電解質添加部51は、電解槽62の流入口68及びバイパス口94よりも上方に配設されており、そのため、電解質添加部51に形成されている流入口54、上部流出口93及び下部流出口92は、いずれも、流入口68及びバイパス口94よりも上方に配置されている。
【0026】
電解水生成装置1に関する配管構成を説明する。
【0027】
水道の蛇口等の取水栓7と、電解質供給装置1の給水口2とは、給水ホース8によって接続されている。
【0028】
装置内部においては、給水口2から導出された取水流路9は、浄水カートリッジ4の吸着槽15の下部に流入口18にて接続されている。
【0029】
浄水カートリッジ4の濾過槽16の流出口19から導出された給水流路17の配管途中には、給水流路17における水の流量を測定する流量センサ60が配設されている。この流量センサ60は、例えばバネ力によって水流とは反対方向の回動力が付勢された回動自在な羽体と、この羽体が給水流路17を流通する水の流圧によってバネ力に抗して回動された際の、その回動角度を測定する角度センサとによって構成されたものを用いることができる。給水流路17の下流側は、給水主流路14とバイパス流路10とに分岐されている。ここで、バイパス流路10の流方向と直交する断面積は、給水主流路14の流方向と直交する断面積よりも小さくなるように形成されるものであり、例えばバイパス流路10の流方向と直交する断面積を、給水主流路14の流方向と直交する断面積の約0.1倍に形成するものである。
【0030】
給水主流路14の下流側は電解質添加部50の流入口54に接続されており、バイパス流路10の下流側は電解槽62のバイパス口94に接続されている。ここで、給水主流路14は給水流路17の分岐点から上方に引き出されて流入口54と接続されている。一方、バイパス流路10は給水流路17の分岐点から側方に略水平に引き出されてバイパス口94に接続され、電解槽62の流入口68よりも高い位置に配設されている。
【0031】
電解質添加部50の上部流出口93からは、主供給路13が下方に向けて導出され、また電解質添加部50の下部流出口92からは副供給路12が側方に向けて略水平に導出されている。主供給路13と副供給路12の流方向と直交する断面積の関係は、上部流出口93と下部流出口92との開口面積の関係と同様に、主供給路13の方が副供給路12よりも大きくなるように形成されている。この主供給路13と副供給路12は下流側において合流し、合流されて形成された添加水供給流路11の下流側は下方に導出されて、電解槽62の流入口68に接続されている。この添加水供給流路11の流方向と直交する断面積は、上記のバイパス流路10の流方向と直交する断面積よりも大きくなるように形成されている。
【0032】
電解槽62の上部流出口69からは吐水パイプ3が上方に向けて導出されており、この吐水パイプ3は装置外部に導出され、その下流側の先端は外部に向けて開口されている。また電解槽62の排出口70からは排出管72が上方から側方、更に下方に向けて導出されており、更にこの排出管72は装置外部に導出され、その先端は外部に向けて開口されている。また電解槽62の水抜口95からは、滞留水排出流路20が側方に向けて導出されており、その下流側の端部が排水管72の配管途中に合流するように接続されている。この滞留水排出流路20の流方向と直交する断面積は、吐水パイプ3の流方向と直交する断面積よりも小さくなるように形成されている。
【0033】
次に、本発明の電解水生成装置1の使用方法と装置内の水の流れについて説明する。
【0034】
先ず、電解水生成装置1にて通水を行う場合の動作を、図1の配管系統図を示して説明する。尚、図中では水の流れを実線矢印で示して表示している。
【0035】
まず使用者は装置上面の操作盤21を操作して、浄水の開始の指令や、アルカリ性イオン水の水質の設定を行ない、また、給水栓7を解放して水道水等の原水を給水ホース8を通じて電解水生成装置1の給水口2へ供給する。
【0036】
このとき、給水口2に送り込まれた原水は、取水流路9を通じて流入口18から浄水カートリッジ4へ送られ、吸着槽15の浄化剤6にて、残留塩素、かび臭、トリハロメタン、農薬等が除去される。続いて濾過槽16の濾過膜5を通過することにより濾過されて微細な濁りや細菌等が除去される。このように原水を、浄水カートリッジ4内を通過させて濾過することにより、原水が浄水処理されて浄水が生成される。
【0037】
生成された浄水は、流出口19から給水流路17に流出するが、この給水流路17を流通する際に流量センサ60を通過する。この流量センサ60によって給水流路17における浄水の通水が検知されたら、電解槽62における陰極67と陽極66との間への電圧の印加が自動制御によって開始される。
【0038】
給水流路17を流通する浄水は、大部分が主給水流路14を通じて流入口54から電解質添加部50に供給され、残りの一部はバイパス流路10を通じてバイパス口94から電解槽62の陰極室65に供給される。
【0039】
電解質添加部50に供給された浄水には、溶解した電解質が付与される。電解質を付与された水は、大部分が上部流出口93から主供給路13を介して、また、残りの少量の一部が下部流出口92から副供給路12を介して、共に添加水供給流路11に流入し、流入口68から電解槽62の陰極室65及び陽極室64に供給される。このとき電解質添加部50内には、上部流出口93の形成位置まで水が供給された後にこの水が主として上部流出口93から流出されることとなり、電解質添加部50内にてある程度滞留して電解質が充分に付与された水が電解質添加部50から流出される。
【0040】
このとき、浄水カートリッジ4内を通過した浄水の大部分は電解質添加部50を通過してから電解槽62へ供給されることとなり、電解槽62に供給される水中の電解質濃度が充分に確保されることとなって、電解槽62における電気分解が効率よく行なわれることとなる。
【0041】
そして、電気分解によって、陰極室65でアルカリ性イオン水が生成されると共に、陽極室64で酸性イオン水が生成される。陰極室65で生成されたアルカリ性イオン水は、水抜口95と流出口69のうち主として開口面積が大きい流出口69から吐水パイプ3に流入し、装置外部に導出される。一方、陰極室64で生成された酸性イオン水は、排出口70を通じて排出管72から装置外に排出されるものである。
【0042】
尚、上記の動作において、電解槽62において印加される電圧の向きを逆向きにすると、陰極室65が陽極室としての機能を果たして酸性イオン水が生成されると共に、陽極室64が陰極室としての機能を果たしてアルカリ性イオン水が生成される。このときは酸性水が主として流出口69から吐水パイプ3に流入して装置外部に導出され、アルカリ水が排出口70を通じて排出管72から装置外に排出されるものである。
【0043】
次に、装置内への水の供給を停止した場合の動作について説明する。図2に水を止めた時の第一段階の配管系統図、図3に水を止めた時の第二段階の配管系統図を示す。尚、図中で滞留水の流れを実線矢印、空気の流れを点線矢印で表示している。
【0044】
使用者が給水栓7を閉止することにより電解水生成装置1への給水が停止されると、給水流路17における水の流通が停止されて、流量センサ60が止水状態を検知しする。このとき、自動制御により、必要に応じて電極66,67間に逆方向の電圧が印加されて電極66,67の表面のスケールが除去された後、電解槽62における電極66,67間への電圧の印加が停止される。
【0045】
このとき、装置内の浄水カートリッジ4から下流側の流水路、電解質添加筒50、電解槽62に滞留している滞留水の排水が開始される。
【0046】
先ず図2に示すように、電解槽6の陰極室65が吐水パイプ3を通じて外気と連通することにより、吐水パイプ3を通じて空気取入口22(吐出口69)から空気が供給されると共に、陰極室65内の滞留水が水抜口95から滞留水排出流路20を通じて排水管72に流入し、装置外部に排出される。また陽極室64内の滞留水は、電解隔膜63を介して陽極室65に流入し、あるいは一旦流入口68まで逆流した後、流入口68から陰極室65内に送られて、陰極室65内の滞留水と共に水抜口95から滞留水排出流路20を通じて排水管72に流入し、装置外部に排出される。
【0047】
このとき、陰極室65において空気取入口22(吐出口69)からの空気の流入と水抜口95からの滞留水の排出とが行なわれるものであるから、滞留水の排水のための空気の流通を陰極室65と陽極室64との間で行なうことがなくなって、滞留水の排水がスムーズに行なわれるものである。また、流入口68はその開口の上方側において陽極室64と連通し、開口の下方側において陰極室65と連通しているので、陽極室64内の滞留水は、陰極室65内にスムーズに流入することとなる。
【0048】
このようにして電解槽62内の滞留水の排水が進み、電解槽62内の滞留水の水面が電解槽62側面のバイパス口94よりも下方に達したら、電解槽62内の空気がバイパス口94からバイパス流路10に流入し、流入口54から電解質添加部50の内部に送り込まれる。この時、電解質添加部50の内部の滞留水は、電解槽62における水抜口95からの滞留水の排出に伴う水流によるアスピレーション効果により、下部流出口92から副供給路12、添加水供給流路11を通じ、流入口68から電解槽62内へ引き込まれる。ここで下部流出口92は電解質添加部50の下端部に形成されているので、電解質添加部50からの滞留水の排出が効率良く行なわれると共に、電解質添加部50内の滞留水が全て排出されることとなる。このように電解質添加部50から電解槽62に供給された滞留水は、元々電解槽62に滞留していた滞留水と共に、水抜口95から滞留水排出流路20を通じて排水管72に流入し、装置外部に排出される。
【0049】
図2に示す状態から、更に電解槽62内の滞留水の排水が進み、電解槽62内の滞留水の水面が流入口68よりも下方に達したら、図3に示す状態に移行する。このときは、電解槽62内の空気が流入口68から添加水供給流路11を通じ、更に主供給路13を通じて上部流出口93から電解質添加部50に供給される。それに伴って、電解質添加部50に滞留している滞留水が、流入口54から給水主流路14に逆流し、更にバイパス流路10を通じてバイパス口94から電解槽62の陰極室65に流入する。このように電解質添加部50から電解槽62に供給された滞留水は、元々電解槽62に滞留していた滞留水と共に、水抜口95から滞留水排出流路20を通じて排水管72に流入し、装置外部に排出される。
【0050】
この図3に示す過程においては、電解質添加部50に滞留している滞留水は、電解質添加部50の下端面に形成されている流入口54を通じて全て電解槽62に流入し、更に電解槽62内の滞留水は電解槽62の側面の最下端に形成されている水抜口95を通じて全て排出されることとなり、この結果、電解質添加部50と電解槽62の内部に滞留していた滞留水は、全て装置外に排出されることとなる。
【0051】
上記のように、給水口からの装置内への水の供給が停止されると、速やかに装置内の滞留水が排出されるものであり、そのため装置内部における滞留水の変質による一般細菌等の繁殖を防止し、また、電解質添加部50内における滞留水への電解質の溶解を防止して、電解質添加部50における電解質の消費量を抑制することができるものである。しかも、上記の動作においては、給水口2からの装置内への水の供給が停止されると、使用者が開閉弁の開閉動作のような操作を特に行なわなくても、自動的に電解槽62や電解質添加部50に滞留水の排水のための流路と空気の流入路とが形成されて、滞留水の排水を行なうことができるものである。
【0052】
尚、本実施形態では流入口68を水抜口95よりも上方に形成したため、図2に示す状態から図3に示す状態を経て電解質添加部50及び電極槽62内の滞留水が全て排水されたものであるが、流入口68を水抜口95と同一高さに形成してもよく、この場合は、図2に示す流路にて電解質添加部50及び電極槽62内の滞留水が全て排水されることとなる。このときは、電解質添加部50内の滞留水は、その最下端に形成された下部流出口92から全て電解槽62に流出するものである。
【0053】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る電解水生成装置は、給水口から供給された水に電解質を添加する電解質添加部と、電解質が添加された水を電気分解してアルカリ性イオン水と酸性イオン水とを生成する電解槽とを具備する電解水生成装置において、電解槽の最上部に空気取入口を、最下部に水抜口をそれぞれ形成し、給水口と電解質添加部とを連通する流路から分岐して電解槽に連通するバイパス流路を、電解質添加部から流出する水の電解槽への流入口よりも高い位置に配設したため、給水口からの装置への水の供給が停止された時、空気取入口から電解槽内に空気が流入するに従って電解槽に滞留している水は水抜口から排出され、また電解質添加部に滞留している水はバイパス流路を介して電解槽から電解質添加部に空気が流入するに従って電解質添加部から電解槽の流入口を通じて電解槽に供給され、電解槽の水抜口より排出されることとなり、電解槽及び電解質添加部に滞留している水を装置外に排出して、装置内部の滞留水の変質による一般細菌等の繁殖を防止し、また、電解質添加部内における滞留水への電解質の溶解を防止して、電解質添加部における電解質の消費量を抑制することができるものである。
【0054】
また請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、電解槽の空気取入口を、電解槽からイオン水を外部に供給する吐水パイプに連通したため、給水口から電解水生成装置へ水が供給されている間は電解槽の空気取入口はイオン水の電解槽からの流出口として機能して、イオン水を吐水パイプへと供給することができ、また、給水口からの装置への水の供給が停止された時は、イオン水の流通が停止された吐水パイプには外部から空気が侵入して、この空気が空気取入口を介して電解槽内へ流入するものであり、空気取入口に開閉弁等を設けて空気取入口の開閉動作を行なわなくても、装置への水の供給が停止された際に空気取入口から電解槽へ空気を流入させて滞留水の排水を行なうことができるものである。
【0055】
また請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加えて、電解槽内に電解隔膜にて隔てられると共にそれぞれ電極が配設された二つの電極室を形成すると共に、少なくとも一方の電極室を電極槽の容器の外装と電解隔膜とで囲まれた空間で形成し、電極槽の容器の外装に空気取入口と水抜口とをこの一方の電極室に連通するように形成したため、電極槽の容器の外装に形成された空気取入口と水抜口とが電極槽内に別途に流路を形成することなく直接に電極槽内に連通されて、装置構成が簡便になるものであり、しかも、電解槽から滞留水を排出する際に同一の電極室において空気取入口からの空気の流入と水抜口からの滞留水の排出とが行なわれることとなって、滞留水の排水がスムーズに行なわれるものである。
【0056】
また請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、バイパス流路からの電解槽への水の流入量が、流入口を介した電解質添加部から電解槽への水の流入量よりも少なくなるように形成したため、電解槽に供給される水中の電解質濃度を充分に確保して、電解槽にて効率よく電気分解によりイオン水の生成を行なうことができるものである。
【0057】
また請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、電解質添加部に、電解槽へ供給される水の流出口として開口面積が異なる二つの流出口を設け、開口面積がより大きい上部流出口を、開口面積がより小さい下部流出口よりも上方に形成したため、給水口から装置内に水が供給されている時には、電解質添加部内に充分な量の水が供給されてこの水に充分に電解質が添加されてから、この電解質を多く含む水を主として上部流出口を通じて電解槽に供給することができて、電解槽における充分な電解効率を維持することができ、また吸水口からの装置内への水の供給が停止されたときには、電解質添加部内の滞留水を主として下部流出口から電解槽へ送ることができ、電解質添加部からの滞留水の排出を効率よく行なうことできるものである。
【0058】
また請求項6に記載の発明は、請求項5の構成に加えて、電解質添加部の下部流出口を、電解質添加部の最下端に形成したため、吸水口からの装置内への水の供給が停止され、下部流出口から電解質添加部内の滞留水を排出する際に、電解質添加部内の滞留水を完全に排出することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例における動作を示す概略の断面図である。
【図2】同上の他の動作を示す概略の断面図である。
【図3】同上の更に他の動作を示す概略の断面図である。
【図4】同上の一部の断面図である。
【図5】同上の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電解水生成装置
2 給水口
3 吐水パイプ
10 バイパス流路
22 空気取入口
50 電解質添加部
62 電解槽
63 電解隔膜
68 流入口
92 下部流出口
93 上部流出口
95 水抜口

Claims (6)

  1. 給水口から供給された水に電解質を添加する電解質添加部と、電解質が添加された水を電気分解してアルカリ性イオン水と酸性イオン水とを生成する電解槽とを具備する電解水生成装置において、電解槽の最上部に空気取入口を、最下部に水抜口をそれぞれ形成し、給水口と電解質添加部とを連通する流路から分岐して電解槽に連通するバイパス流路を、電解質添加部から流出する水の電解槽への流入口よりも高い位置に配設して成ることを特徴とする電解水生成装置。
  2. 電解槽の空気取入口を、電解槽からイオン水を外部に供給する吐水パイプに連通して成ることを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 電解槽内に電解隔膜にて隔てられると共にそれぞれ電極が配設された二つの電極室を形成すると共に、少なくとも一方の電極室を電極槽の容器の外装と電解隔膜とで囲まれた空間で形成し、電極槽の容器の外装に空気取入口22と水抜口とをこの一方の電極室に連通するように形成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
  4. バイパス流路からの電解槽への水の流入量が、流入口を介した電解質添加部から電解槽への水の流入量よりも少なくなるように形成して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電解水生成装置。
  5. 電解質添加部に、電解槽へ供給される水の流出口として開口面積が異なる二つの流出口を設け、開口面積がより大きい上部流出口を、開口面積がより小さい下部流出口よりも上方に形成して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電解水生成装備。
  6. 電解質添加部の下部流出口を、電解質添加部の最下端に形成して成ることを特徴とする請求項5に記載の電解水生成装置。
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