JPH0631163B2 - 接合用ain質焼結基板材及びその接合方法 - Google Patents

接合用ain質焼結基板材及びその接合方法

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JPH0631163B2
JPH0631163B2 JP60244649A JP24464985A JPH0631163B2 JP H0631163 B2 JPH0631163 B2 JP H0631163B2 JP 60244649 A JP60244649 A JP 60244649A JP 24464985 A JP24464985 A JP 24464985A JP H0631163 B2 JPH0631163 B2 JP H0631163B2
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aln
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洋一 萩原
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、被接合部材との接着剤としてガラスを用い
る、接合封着が容易かつ強固なAlN質焼結基板材の接
合に関するものである。
[従来の技術] 近年、AlNセラミックスは、その高耐熱性、高熱伝導
性を有するため、高温下で作動する機械材あるいは放熱
板、高発熱ICパッケージやパワートランジスタ用基板
材等の候補材料として注目されており、とりわけ、Al
Nセラミックスの特色を有効利用して応用範囲を広げる
ために、AlNセラミックスと他物体とを強固に接合さ
せる方法の開発が望まれている。
このような接合方法として、水素脆化割れを利用するロ
ウ剤による金属部材との接合方法(特開昭59−152
275)、接合部材の表面を金属化するために導電性ペ
ースト剤等を用いたロウ付法、AlN質焼結体表面を酸
化処理した後、Mo−Mn法、熔射法等により金属部材
を接着する方法(特開昭59−121175)等が知ら
れている。
[発明が解決しようとする問題点] AlNセラミックスは、ICパッケージやIC基板とし
て利用される場合には、接着剤としてのガラスをその基
板上に印刷塗布して、アルミナキャップ等の他の被接合
体と封着できることが要求されている。
ところが、AlNセラミックスは、接着剤のガラスと濡
れが悪く、さらに加熱接着時にガラスと一部反応して、
気泡を生じ、封着性が悪くなるという問題がある。
よって従来公知のAlN質焼結基板材の接合技術には満
足し得るものがなかった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、AlN質焼
結基板材と被接合体との接着を容易な方法により強固に
行うことを目的とするものである。その要点は、AlN
質焼結基板材を酸化雰囲気中、1400℃以上の高温に
て酸化処理して、Ai層の酸化皮膜をAlN質焼
結基板材の表面に形成させ、その後冷却により、AlN
質焼結基板材表面に多数の微細なクラック層を形成させ
ること、次ぎにそのクラック層上にガラスを印刷塗布
し、加熱して、被接合体を接合することからなるAlN
質焼結基板材の接合方法とそのための上記酸化処理され
た多数の微細なクラック層を有するAlN質焼結基板材
を提供することにある。
こうした発明を採用した結果、AlN質焼結基板材表面
に形成されたAlがガラスとの濡れ性を増強し、
また接着用ガラスがクラック層内へ熔融浸透し固化し
て、アンカー効果を発揮することにより、接合力が大い
に強化される。さらにAlN質焼結基板材表面にAl
層を形成したため、ガラスとAlNセラミックスが
直接接触しないようにして、接合処理時の接合部におけ
る気泡の発生を阻止し、Al、Si、Si
Cセラミックス等の被接合材との接合を容易かつ強固と
し得たのである。
すなわち本発明は、ガラス質接着剤により接合されるA
lN質焼結基板材の少なくとも被接合部材との接合予定
表面に、多数の微細なクラックを有するAlNの酸化物
層が形成されてなることを特徴とする接合用AlN質焼
結基板材及び、AlN質焼結基板材を酸化雰囲気中で1
400℃以上に加熱した後、冷却して所要表面に多数の
微細なクラック層を有するAlN質焼結基板材を製作
し、次いでそのAlN質焼結基板材表面にガラス質接着
剤を塗布し、その後被接合部材と加熱接合することを特
徴とするAlN質焼結基板材の接合方法である。
本発明におけるAlN質焼結基板材は、AlNを主成分
とするもので、適宜添加剤が添加されたもの、そして非
加圧法又はホットプレス法により焼結製造されたもので
よい。
AlN質焼結基板材を大気中等の酸化雰囲気中、140
0℃以上の高温下で加熱処理することにより、AlN質
焼結基板材より熱膨張率の高いAl層をその表面
に生成させ、ついで風冷、放冷等により冷却することの
理由は、それによって前記基板材表面層に、熱膨張係数
の差により熱応力を緩和させるようにしてクラックを発
生せしめ、これにより接着における十分なアンカー効果
を発揮させるためである。
AlN質焼結基板材表面の酸化加熱処理温度は、140
0℃以上を必要とし、それよりも低いと、AlNの酸化
が十分に進まず、その後の冷却処理によっても必要数の
微細なAlのクラック層が生成されない。
接着剤として使用するガラスは、公知の封着用ガラス粉
末が使用され、またこれに加えて、接合加熱温度以下で
分解放出される有機バインダーを添加混合してもよい。
また被接合材としては、ガラスと接着するものであれ
ば、どのようなものであってもよく、Al、Mg
O等の酸化物系セラミックス、表面酸化処理されたSi
、SiC、AlN等の非酸化物セラミックス、そ
の他セラミックス以外の材料であってもよい。
[実施例] 本発明のAlN質焼結基板材の接合についての実施例
を、以下図面に基づき具体的に説明する。
第1図は本発明により接合した接合製品の断面図を示
す。
5%を含有するAlN成形体を窒素雰囲気中、
常圧下において1850℃で焼成して得られた1.5mm
厚のAlN質焼結基板材1とAl製(Al
91%)の蓋状焼結体2をPb−B−Si−O系ガラス
3を用いて接合した。
すなわち、AlN質焼結基板材の表面をダイヤモンドホ
イールで研削した後、大気中において、1450〜15
50℃で0.5〜1時間酸化加熱処理を行い、それを自
然放冷させ、AlN質焼結基板材表面にAlのク
ラック層4を形成させた。ついでPb−B−Si−O系
ガラス3をプロピレングリコール等の粘着剤でペースト
状にしたものを接合予定部分にスクリーン印刷した後、
前記クラック層4を生成させたAlN質焼結基板材1の
接合部分に前記Al製蓋状焼結体2を乗せ、大気
中で450℃、10分間の加熱処理をして、Al
蓋状焼結体2をAlN焼結基板材1に接合した。
このとき生成するクラックの数は、AlN質焼結体表面
の1mm2の面積中に分割されてできる島部として少なく
とも1個以上形成されることが必要であり、好ましくは
1mm2の面積中に10個以上の島部、より好ましくは20〜1
00個の島部が形成されるような数がよい。100個を越え
て非常に多数になると、表面剥離が進行しあまり好まし
くはない。
このようにして封着処理した接合製品を目視検査して、
前記接合製品の良品につき−65〜+150℃の液中で
15サイクル熱衝撃テストを行い、剥離性の有無を目視
検査した。また前記接合製品の15サイクル熱衝撃テス
トの良否判定の基準値は、ヘリウムによるリークテスト
の値が1×10−8cc/secとした。
前記の結果を第1表に示す。
[発明の効果] 以上実施例等で詳述したごとく、本発明によれば、多数
のクラックを有するAl層の働きにより、アンカ
ー効果、ガラス接着剤との濡れ性の促進及び接着部にお
ける発泡防止が達成され、その結果AlN質焼結基板材
と被接合体とが確実強固に接合された接合製品が得られ
るのである。さらにAlN質焼結基板材の熱伝導率は、
接合前で120W/m゜Kのものが接合後でも100W
/m゜K以上であり、高熱伝導性は十分維持できる。
また接合体は熱応力に対して強い抵抗性を有し、高発熱
のICパッケージやパワートランジスタ用として有利に
使用できる。
このように本発明は従来公知技術に比し格別に優れたも
ので、工業的価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の接合製品の断面図を示す。 1:AlN質焼結基板材 2:アルミナキャップ 3:封着ガラス 4:クラック層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス質接着剤により接合されるAlN質
    焼結基板材の少なくとも被接合部材との接合予定表面
    に、多数の微細なクラックを有するAlNの酸化物層が
    形成されてなることを特徴とする接合用AlN質焼結基
    板材。
  2. 【請求項2】微細なクラックの数が、AlN質焼結基板
    材表面の1mm2面積中に分割されてできた島部として10
    〜100個存在するものである特許請求の範囲第1項記載
    の接合用AlN質焼結基板材。
  3. 【請求項3】AlN質焼結基板材を酸化雰囲気中で14
    00℃以上に加熱した後、冷却して所要表面に多数の微
    細なクラック層を有するAlN質焼結基板材を製作し、
    次いでそのAlN質焼結基板材表面にガラス質接着剤を
    塗布し、その後被接合部材と加熱接合することを特徴と
    するAlN質焼結基板材の接合方法。
  4. 【請求項4】被接合部材がAl、Si、S
    iC等のセラミックスである特許請求の範囲第3項記載
    のAlN質焼結基板材の接合方法。
  5. 【請求項5】AlN質焼結基板材の接合予定表面に多数
    の微細なクラックを有する酸化物層を生じせしめる特許
    請求の範囲第3項記載のAlN質基板材の接合方法。
JP60244649A 1985-10-31 1985-10-31 接合用ain質焼結基板材及びその接合方法 Expired - Lifetime JPH0631163B2 (ja)

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ATE524399T1 (de) 2008-03-31 2011-09-15 Mueller Martini Holding Ag Transportvorrichtung in einer sammelstrecke für die druckweiterverarbeitung

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