JPH06311355A - 色信号変換方法 - Google Patents

色信号変換方法

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JPH06311355A
JPH06311355A JP5119064A JP11906493A JPH06311355A JP H06311355 A JPH06311355 A JP H06311355A JP 5119064 A JP5119064 A JP 5119064A JP 11906493 A JP11906493 A JP 11906493A JP H06311355 A JPH06311355 A JP H06311355A
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signal
interpolation
circuit
signals
color
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Kunio Ikuta
国男 生田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 理想的な補間式が、3つの色信号の下位ビッ
トの1次式で表わせないような場合にも、良好な変換結
果が得られる色信号変換方法を提供する。 【構成】 バイリニア補間回路20はバイリニア法に従
って補間を実行し、4面体補間回路30は、4面体補間
法に従って補間を実行する。上位ビット信号比較回路4
0は、BGR信号の上位ビット信号BU ,GU ,RU の
中に互いに等しいものが有るか否かを判定する。3つの
上位ビット信号BU ,GU ,RU のうちの少なくとも2
つが互いに等しい場合には、4面体補間回路30から出
力された補間結果YQ2が選択回路50で選択されて変換
後のY信号Yr として出力され、そうでなければバイリ
ニア補間回路20から出力された補間結果YQ1が選択さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、第1の色信号系の信
号を第2の色信号系の信号に変換する色信号変換方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】色信号系としては、加法混色の代表であ
るBGR信号系や減法混色の代表であるYMCK信号系
などがある。印刷製版工程では、BGR信号からYMC
K信号に変換を行なう必要が生じる場合がある。このよ
うな色信号の変換をROMに記録されたテーブルメモリ
で行なえば、高速に変換を行なうことが可能である。し
かし、例えば8ビットのBGR信号を8ビットのYMC
K信号に変換する場合には、テーブルメモリのメモリ容
量は64Mバイトという膨大な量になる。
【0003】そこで、通常は、BGR信号の上位ビット
(例えば4ビット)のみに対するYMCK信号をテーブ
ルメモリに格納しておく。そして、このテーブルメモリ
により、BGR信号の上位ビットをYMCK信号に変換
し、BGR信号の下位ビット(例えば4ビット)を用い
てテーブルメモリの出力であるYMCK信号を補間する
ことにより最終的なYMCK信号を生成するという方法
が採用されている。このような、色信号変換方法として
は、たとえば、特公昭58−16180号公報に記載さ
れたものがある。この方法では、BGR信号の色立体を
複数の4面体に分割し、この4面体内において補間を行
なっている。補間式は、公報の(III)式に示されるよ
うに、3つの色信号x,y,z(これは上記の例におけ
るBGR信号に相当する)の下位ビットの1次式で表わ
され、計算が簡単で高速に行なえるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
変換方法では、理想的な補間式が3つの色信号の下位ビ
ットの1次式では表わせないような場合がしばしばあ
る。このような場合には、実際の補間結果と理想的な補
間結果との差がかなり大きくなるという問題があった。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、理想的な補間式
が複数の色信号の下位ビットの1次式では表わせないよ
うな場合にも、良好な変換結果が得られる色信号変換方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明による方法は、第1の色信号系の複数の信
号を第2の色信号系の信号に変換する色信号変換方法で
あって、(a)前記第1の色信号系の複数の信号の所定
の上位ビットの値に応じて前記第2の色信号系の信号の
基本値を求める工程と、(b)前記第1の色信号系の少
なくとも2つの信号の前記上位ビットの値が互いに等し
いか否かを判定するとともに、判定結果に応じて所定の
第1と第2の補間式の一方を選択する工程と、(c)選
択された補間式に従って、前記第1の色信号系の複数の
信号の所定の下位ビットの値を用いて前記基本値を補間
することにより、前記第2の色信号系の信号を生成する
工程と、を備える。
【0007】
【作用】第1の色信号系の複数の信号の上位ビットの値
に等しいものが無い場合には第1の補間式が良い補間結
果を与え、第1の色信号系の少なくとも2つの信号の上
位ビットの値が互いに等しい場合には第2の補間式が良
い補間結果を与える。従って、第1の色信号系の上位ビ
ットの値が互いに等しいか否かを判定し、判定結果に応
じて補間式を選択することによって、より良い変換結果
が得られる。
【0008】
【実施例】以下ではまず2つの補間式について説明し、
その後、これらの補間式を使用した色信号変換方法とそ
れを実施する装置について説明する。
【0009】A.バイリニア法(第1の補間式):色信
号の基本値を補間する第1の方法としてバイリニア法が
ある。BGR信号からYMCK信号への実際の色変換は
BGR座標系において行なわれるので3次元の変換であ
るが、ここでは、簡単のためにまず2次元バイリニア法
から説明する。
【0010】図1は、2次元バイリニア法による補間演
算を示す概念図であり、ここでは、xy座標系において
変換値Uを求める場合を仮定している。四角形PaPbP
cPdは、1辺の長さが1の規格化された正方形であり、
各頂点Pa ,Pb ,Pc ,Pd における変換値Uはそれ
ぞれUa ,Ub ,Uc ,Ud である。図2は、変換値U
を垂直軸にとったグラフである。
【0011】バイリニア法では、任意の点Q(x,y)
における変換値UQ が次の数式1で与えられる。
【数1】 ここで、Sa ,Sb ,Sc ,Sd は、図1に示すよう
に、点Qを通りx軸,y軸に平行な2本の直線で区切ら
れた4つの領域の面積である。但し、添え字a ,b,c
,b は各領域に対向する頂点のものが割り当てられて
いる。面積Sa ,Sb,Sc ,Sd は、それぞれ次の数
式2で与えられる。
【数2】
【0012】数式1の右辺は、次の数式3のように書き
換えられる。
【数3】 ここで、k0 〜k3 は係数である。すなわち、2次元バ
イリニア法では、xとyに関する2次の項を含む補間式
で補間を行なう。
【0013】バイリニア法では、図2に示すように、x
y平面上の任意の点Qに対応する空間点Qu (x,y,
UQ )が、正方形の4つの頂点Pa 〜Pd に対応する空
間点Pua(xa ,ya ,Ua )〜Pud(xd ,yd ,U
d )を滑らかに接続した曲面の上に存在するような場合
に、精度の良い変換値UQ が得られる。
【0014】図3は、3次元バイリニア法による補間演
算を示す概念図であり、ここでは、BGR信号をYMC
K信号に変換する場合を仮定している。図3の立方体
は、一辺の長さが1の規格化された単位立方体であり、
点Pa〜Phを頂点としている。また、座標軸はBGR
信号の下位4ビットの信号BL ,GL ,RL を示してい
る。単位立方体の各頂点はBGR信号の上位4ビットで
規定される点であり、各頂点においてBGR信号の上位
4ビットがYMCK信号の基本値に変換される。YMC
K信号のうち、まずY信号について考えることにする
と、単位立方体中の任意の点Q(BL ,GL ,RL )に
おけるY信号の補間後の値は、バイリニア法によって次
の数式4で与えられる。
【数4】 ここで、Va 〜Vh は、点Qを通りBL ,GL ,RL 軸
に垂直な3つの平面で区切られた8つの直方体の体積で
ある。但し、添え字a 〜h は各直方体に対向する頂点の
ものが割り当てられている。体積Va 〜Vh は、それぞ
れ次の数式5で与えられる。
【数5】 なお、BGR信号の上位4ビットの信号を整数部分と見
なすと、下位4ビットの信号BL ,GL ,RL は小数部
分と見なせる。
【0015】数式5において、(1−BL ),(1−G
L ),(1−RL )をそれぞれBL,GL ,RL に上線
(バー)を付した記号で表わすと、数式4を次の数式6
に書き換えることができる。
【数6】
【0016】以上のように、バイリニア法においては、
(1)任意の点Qを含む単位立方体の各頂点Pa 〜Ph
においてBGR信号の上位4ビットの信号値をそれぞれ
変換してY信号の基本値Ya 〜Yh を得た後、(2)点
Qに対応するBGR信号の下位4ビットの信号値BL ,
GL ,RL を用いてこれらの基本値を補間することによ
って、点Qにおける最終的なY信号が得られる。YMC
K信号系の他の信号に関しても同様である。
【0017】なお、数式6から解るように、3次元バイ
リニア法では下位ビット信号BL ,GL ,RL に関する
3次の項を含む補間式を用いている。
【0018】B.4面体分割法(第2の補間式):色信
号の基本値を補間する第2の方法として、前述した特公
昭58−16180号公報に記載された4面体分割法が
ある。ここでは、簡単のためにまず2次元の4面体分割
法に相当する三角形分割法から説明する。
【0019】図4は、三角形分割法による分割方法を示
す説明図であり、ここでは、xy座標系において変換値
Uを求める場合を仮定している。三角形分割法では、原
点Pa を通る対角線によって正方形PaPbPcPdを2つ
の三角形PaPbPc ,PaPdPc に分割し、補間の対象
となる点Qがどちらの三角形に含まれるかによって補間
式が変わる。点Qが第1の三角形PaPbPc に含まれる
ときには、次の数式7に従って補間を行なう。
【数7】
【0020】一方、点Qが第2の三角形PaPdPc に含
まれるときには、次の数式8に従って補間を行なう。
【数8】 なお、数式7および8の右辺は、一般的に数式9のよう
に書き表わせる。
【数9】 このように、三角形分割法ではxとyに関する1次の補
間式を用いている。
【0021】図5は、変換値Uを垂直軸にとった場合の
分布を示すグラフである。三角形分割法では、図5のよ
うに、点Pa と点Pc を結ぶ対角線上において変換値U
が0の場合に精度のよい補間結果が得られる。特に、点
Qに対応する空間点Qu が、三角形Pa ,Pub,Pc の
上か、または、他の三角形Pa ,Pud,Pc の上に存在
する場合に、精度の良い補間値UQ が得られる。
【0022】図6は、3次元の4面体分割法による単位
立方体の分割方法を示す説明図である。単位立方体中の
任意の点Q(BL ,GL ,RL )におけるY信号を求め
る補間式は、点Qが図6(b)〜(g)の6つの4面体
T1〜T6のいずれに含まれるかによって異なる。これ
らの6つの4面体T1〜T6は、2本の座標軸を含む単
位立方体の3つの面を、点Pa を通る3本の対角線で2
つの直角三角形にそれぞれ区分することによって形成さ
れた6つの直角二等辺三角形のそれぞれと、頂点Pg と
で構成した4面体である。6つの4面体T1〜T6の他
の定義として、BLGLRL 座標系の原点Pa と、原点P
a に対向する頂点Pg と、単位立方体の残りの6つの頂
点のうち互いに隣接する他の2つの点とを4つの頂点と
する4面体である、と見ることも可能である。
【0023】単位立方体中の任意の点Qが6つの4面体
T1〜T6の中のいずれに含まれるかは、次の数式10
に従って判断される。
【数10】 各4面体T1〜T6に対する補間式は次の数式11で表
わされる。
【数11】
【0024】以上のように、4面体分割法においてもバ
イリニア法と同様に、(1)任意の点Qを含む単位立方
体の各頂点Pa 〜Ph においてBGR信号の上位4ビッ
トの信号値をそれぞれ変換してY信号の基本値Ya 〜Y
h を得た後、(2)点Qに対応するBGR信号の下位4
ビットの信号値BL ,GL ,RL を用いてこれらの基本
値を補間することによって、点Qにおける最終的なY信
号が得られる。YMCK信号系の他の信号に関しても同
様である。
【0025】なお、数式11を見れば解るように、4面
体分割法では下位ビット信号BL ,GL ,RL に関する
1次の補間式を用いている。
【0026】C.バイリニア法と4面体分割法の比較:
バイリニア法はBGR信号の下位ビットの信号BL ,G
L ,RL に関する3次の補間式(数式6)を用いてお
り、4面体分割法は1次の補間式(数式11)を用いて
いるので、一般的にはバイリニア法の方が良い補間結果
が得られる。しかし、以下に示すように、4面体分割法
の方がよい補間結果が得られる場合がある。
【0027】図7は、xy座標に対する変換値Uの真値
の分布の一例を示す図である。図7の4隅における値
(丸で囲んでいるもの)を4面体分割法で補間すると、
真値と同じ補間結果が得られる。一方、4隅の値をバイ
リニア法で補間すると、図8の結果が得えられる。図8
における対角線上の補間結果と図7における真値とを比
較すれば解るように、バイリニア法では補間の誤差が生
じている。このように、真の変換結果の分布が図5や図
7のような形状をしている場合には、バイリニア法より
も4面体分割法の方が良い補間結果が得られる。
【0028】D.BGR信号とYMCK信号との関係:
BGR信号のダイナミックレンジを100と仮定すれ
ば、理想インキに対するYMC信号Yi,Mi,Ci
は、次の数式12で与えられる。
【数12】 図9は、数式12の関係を示す説明図である。
【0029】実際にはインキに濁りがあるので、実際の
インキに対するYMC信号Yr,Mr,Crは次の数式
13で与えられる。
【数13】 ここで、関数fy ,fm ,fc は、理想インキと実際の
インキとの差を補正するための補正項である。
【0030】ところで、BGR信号からYMCK信号へ
の変換において、1次色成分という概念がしばしば用い
られる。1次色成分の信号値は次の数式14によって与
えられる。
【数14】 ここで、演算子MINは括弧内の最小値を取る演算を示
している。数式14の条件から解るように、BGR信号
の大小関係によって、3つの1次色成分信号Y1st ,M
1st ,C1st の中の1つのみが得られる。例えば、図9
の例ではY版の1次色成分信号Y1st (=G−B)が得
られ、その他の1次色成分信号M1st ,C1st は共に
“0”となる。
【0031】図10は、Y版の1次色成分信号Y1st
(=G−B)の分布形状を示す説明図である。1次色成
分信号Y1st の分布形状は、G=Bの直線を折り目とし
て傾斜した平面になっている。この1次色成分信号Y1s
t の分布形状は、図7の分布形状と類似している。すな
わち、どちらも対角線上における高さが0で、対角線か
ら一方側には傾斜した平面が、他方側には高さが0の平
面が存在している。
【0032】さて、BGR信号とYMCK信号との関係
を実際に詳しく調べたところ、G信号とB信号の上位4
ビットの値が互いにほぼ等しい場合には、実際のインキ
に対応する変換式である数式13の補正項fy が1次色
成分信号Y1st に近い関数形状を有することが判明し
た。このことから、実際のインキに対するY信号Yr の
分布は、例えば図11のような形状を有していると考え
られる。また、G=Bで表わされる点をつなぐ対角線よ
りも手前の部分の形状は省略している。
【0033】変換後のY信号Yr が図11のような分布
形状をしているので、GU =BU が成立する場合には、
図5の分布形状に適した補間方法、すなわち、4面体分
割法によって補間したほうが良い補間結果が得られる。
一方、GU =BU でない場合には、4面体分割法よりも
高次の補間式を用いているバイリニア法で補間した方が
良い補間結果が得られる。M信号,C信号,K信号につ
いても同様である。
【0034】以上の考察から、この実施例では、BGR
信号の上位4ビットの信号BU ,GU ,RU の少なくと
も2つが互いに等しい場合には4面体分割法(数式1
1)によって補間を行ない、BU ,GU ,RU の三者間
に互いに等しいものが無い場合にはバイリニア法(数式
4または数式6)によって補間を行なうことにより、全
体としてよりよい補間結果が得られる。
【0035】E.装置の構成:図12は、この実施例を
適用して色信号の変換を行なう色信号変換装置の構成を
示すブロック図である。この装置は、バイリニア補間回
路20と、4面体補間回路30と、上位ビット信号比較
回路40と、選択回路50とを備えている。バイリニア
補間回路20と4面体補間回路30は、BGR信号の上
位ビット信号BU ,GU ,RU と下位ビット信号BL ,
GL ,RL とに基づいて、変換後のY信号YQ1,YQ2を
それぞれ出力する。但し、ここで2種の補間回路20お
よび30は、いずれも下位ビット信号BL ,GL ,RL
についての補間を行なうだけでなく、上位ビットBU ,
GU ,RU に対する基本値を求めるテーブルも含んでい
る。
【0036】上位ビット信号比較回路40は、上位ビッ
ト信号BU ,GU ,RU の中で互いに等しいものが有る
か否かを検出し、その結果に応じて1ビットの選択信号
Swを出力する。上位ビット信号BU ,GU ,RU の中
で互いに等しいものが有る場合には選択信号SwがHレ
ベルとなり、これに応じて選択回路50が4面体補間回
路30の出力信号YQ2を選択して出力する。一方、上位
ビット信号BU ,GU,RU に互いに等しいものが無い
場合には選択信号SwがLレベルとなり、これに応じて
選択回路50がバイリニア補間回路20の出力信号YQ1
を選択し、変換後のY信号Yr として出力する。
【0037】なお、バイリニア補間回路20と4面体補
間回路30には2ビットのインク選択信号Ssが与えら
れており、このインク選択信号Ssの値に応じてYMC
K信号系の他の信号がバイリニア補間回路20および4
面体補間回路30からそれぞれ出力される。
【0038】図13は、バイリニア補間回路20の内部
構成を示すブロック図である。バイリニア補間回路20
は、アドレス変換回路22と、テーブルメモリ24と、
荷重値ROM26と、積和演算回路28とを有してい
る。
【0039】アドレス変換回路22は上位ビット信号B
U ,GU ,RU を受け、3ビットの頂点選択信号Svに
同期して図3の単位立方体における8つの頂点Pa 〜P
h の座標値を順次出力する。頂点Pa 〜Ph の各座標値
は次の通りである:Pa (BU ,GU ,RU ),Pb
(BU +1,GU ,RU ),Pc (BU +1,GU +
1,RU ),Pd (BU ,GU +1,RU ),Pe (B
U ,GU ,RU +1),Pf (BU +1,GU ,RU +
1),Pg (BU +1,GU +1,RU +1),Ph
(BU ,GU +1,RU +1)。
【0040】アドレス変換回路22から出力された座標
値は、アドレスとしてテーブルメモリ24に与えられ
る。このアドレスに応じて、テーブルメモリ24は各頂
点Pa〜Ph におけるY信号の基本値Ya 〜Yh を順次
出力する。なお、インク選択信号Ssがイエロー以外の
マゼンタ,シアン,ブラックのインクを指定した場合に
は、テーブルメモリ24はその指定に応じた色信号の基
本値を出力する。
【0041】一方、荷重値ROM26は、3ビットの頂
点選択信号Svに同期して、下位ビット信号BL ,GL
,RL から数式4の荷重値Va 〜Vh を順次出力す
る。なお、3ビットの頂点選択信号Svは「000」か
ら「111」まで循環的に変化する信号である。また、
荷重値Va 〜Vh の値は数式5で与えられる。
【0042】積和演算回路28は、テーブルメモリ24
から順次出力される基本値Ya 〜Yh と、荷重値ROM
26から出力される荷重値Va 〜Vh との積を取るとと
もに順次加算していくことによって、数式4の演算を実
行し、点QにおけるY信号YQ1を出力する。
【0043】図14は、4面体補間回路30の内部構成
を示すブロック図である。4面体補間回路30は、係数
出力回路32と、領域決定ROM34と、選択回路36
と、積和演算回路38とを有している。
【0044】領域決定ROM34は、下位ビット信号B
L ,GL ,RL を受けて、点Q(BL ,GL ,RL )が
図6に示す6つの4面体T1〜T6のいずれに含まれる
かを示す3ビットの領域決定信号Srを出力する。
【0045】係数出力回路32は、領域決定ROM34
から与えられる領域決定信号Srと、上位ビット信号B
U ,GU ,RU とに応じて、数式11の下位ビット信号
BL,GL ,RL に対する係数を出力する。例えば、点
Qが第1の4面体T1に含まれる場合には、係数Ya ,
(Yb −Ya ),(Yc −Yb ),(Yg −Yc )を出
力する。係数出力回路32に与えられる2ビットの制御
信号Scは、「00」〜「11」まで循環的に変化する
信号であり、係数出力回路32はこの制御信号Scに同
期して係数を1つずつ順次出力する。
【0046】選択回路36は、制御信号Scに応じて、
4つの入力信号「1」,BL ,GL,RL をこの順に出
力する。積和演算回路38は、係数出力回路32と選択
回路36との出力を受けて、数式11の演算を実行し、
点Qにおける変換結果であるY信号YQ2を出力する。
【0047】こうしてバイリニア補間回路20と4面体
補間回路30からそれぞれY信号YQ1とYQ2が出力され
ると、その一方が図12に示す選択回路50によって選
択されて、変換後のY信号Yr として出力される。
【0048】図12〜図14に示す色変換装置によれ
ば、上位ビット信号BU ,GU ,RUのいずれか2つが
互いに等しい場合には4面体分割法で補間し、それ以外
の場合にはバイリニア法で補間を行なうので、どちらか
一方の方法で補間する場合に比べて良い補間結果が得ら
れる。
【0049】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0050】(1)4面体分割法における補間式である
数式11は、一般的に次の数式15のように表現するこ
とができる。
【数15】 ここで、Wa 〜Wh は基本値Ya 〜Yh に対する荷重値
である。例えば、数式11の4面体T1に対する荷重値
Wa 〜Wh は、次の数式16で与えられる。
【数16】
【0051】数式15は、バイリニア法の補間式である
数式4と同じ関数形を有している。すなわち、バイリニ
ア法で数式4を使用し、4面体分割法で数式15を使用
すれば、どちらも基本値Ya 〜Yh と荷重値Va 〜Vh
又はWa 〜Wh との積和演算によって変換後のY信号を
得ることができる。
【0052】図15は、このような演算方法に従って補
間を行なう色信号変換装置の構成を示すブロック図であ
る。この装置は、図13に示すバイリニア補間回路20
の各回路要素22,24,26,28と、図12に示す
上位ビット信号比較回路40とに加えて、4面体分割法
用の荷重値Wa 〜Wh を出力する荷重値ROM60と、
インバータ62とを追加した構成を有している。
【0053】上位ビット信号比較回路40から出力され
る選択信号Swは、そのままバイリニア法用の荷重値R
OM26のイネーブル端子に入力されるとともに、イン
バータ62で反転されて4面体分割法用の荷重値ROM
60のイネーブル端子に入力されている。この結果、選
択信号Swに応じて2つの荷重値ROM26,60の出
力の一方のみが積和演算回路28に与えられる。
【0054】図15の色信号変換装置によっても、図1
2に示す装置と同様の良好な補間結果が得られる。な
お、図15の色信号変換装置は図12の装置に比べて回
路構成を単純化でき、使用する回路要素の数も低減でき
るという利点がある。
【0055】(2)上記実施例では、上位ビット信号B
U ,GU ,RU と下位ビット信号BL,GL ,RL をそ
れぞれ4ビットの信号としたが、これらのビット数は任
意に設定することが可能である。
【0056】(3)上記実施例では、BGR信号系から
YMCK信号系に変換する装置について説明したが、こ
の発明は、BGR信号系またはYMCK信号系と他の色
信号系との間の変換、並びに前記他の色信号系同士の変
換にも適用することが可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の色信号変
換方法によれば、理想的な補間式が複数の色信号の下位
ビットの1次式では表わせないような場合にも、良好な
変換結果が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】2次元バイリニア法による補間演算を示す概念
図。
【図2】バイリニア法における変換値の分布を示すグラ
フ。
【図3】3次元バイリニア法による補間演算を示す概念
図。
【図4】三角形分割法における分割方法を示す説明図。
【図5】三角形分割法における補間値の分布を示すグラ
フ。
【図6】4面体分割法における分割方法を示す説明図。
【図7】xy座標に対する変換値Uの真値分布の一例を
示す図。
【図8】図7の4隅の値をバイリニア法で補間した結果
を示す図。
【図9】BGR信号と理想インキのYMCK信号との関
係を示す説明図。
【図10】Y版の1次色成分信号の分布形状を示す説明
図。
【図11】実際のインキに対するY信号の分布形状を示
すグラフ。
【図12】本発明の実施例として色信号変換装置の全体
構成を示すブロック図。
【図13】バイリニア補間回路の内部構成を示すブロッ
ク図。
【図14】4面体補間回路の内部構成を示すブロック
図。
【図15】色信号変換装置の他の実施例の構成を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
20…バイリニア補間回路 22…アドレス変換回路 24…テーブルメモリ 26…荷重値ROM 28…積和演算回路 30…4面体補間回路 32…係数出力回路 34…領域決定ROM 36…選択回路 38…積和演算回路 40…上位ビット信号比較回路 50…選択回路 60…荷重値ROM 62…インバータ BL ,GL ,RL …下位ビット信号 BU ,GU ,RU …上位ビット信号 Pa 〜Ph …頂点 Sc…制御信号 Ss…インク選択信号 Sv…頂点選択信号 Sw…選択信号 Va 〜Vh …荷重値 Wa 〜Wh …荷重値 Ya 〜Yh …基本値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色信号系の複数の信号を第2の色
    信号系の信号に変換する色信号変換方法であって、 (a)前記第1の色信号系の複数の信号の所定の上位ビ
    ットの値に応じて前記第2の色信号系の信号の基本値を
    求める工程と、 (b)前記第1の色信号系の少なくとも2つの信号の前
    記上位ビットの値が互いに等しいか否かを判定するとと
    もに、判定結果に応じて所定の第1と第2の補間式の一
    方を選択する工程と、 (c)選択された補間式に従って、前記第1の色信号系
    の複数の信号の所定の下位ビットの値を用いて前記基本
    値を補間することにより、前記第2の色信号系の信号を
    生成する工程と、 を備える色信号変換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000050058A (ja) * 1998-07-30 2000-02-18 Ricoh Co Ltd 解像度変換方法、装置および記録媒体
FR2923067A1 (fr) * 2007-10-25 2009-05-01 St Microelectronics Grenoble Procede de traitement d'un flux video numerique et dispositif correspondant.

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