JP3019878B2 - カラー画像信号変換方式 - Google Patents
カラー画像信号変換方式Info
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- JP3019878B2 JP3019878B2 JP3149247A JP14924791A JP3019878B2 JP 3019878 B2 JP3019878 B2 JP 3019878B2 JP 3149247 A JP3149247 A JP 3149247A JP 14924791 A JP14924791 A JP 14924791A JP 3019878 B2 JP3019878 B2 JP 3019878B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像信号変換方
式に関するものであり、特に、ある所定のカラー画像入
力装置によって読み取られたカラー画像信号や、コンピ
ュータ・グラフィクス等で人工的に作成されたカラー画
像信号について、カラー・ハードコピーを得たり、また
は、CRT等の適当な表示手段に表示したりするため
に、前述の読み取られたり作成されたりしたカラー画像
信号を、これとは別のカラー画像信号に変換することを
特徴とするカラー画像信号変換方式に関するものであ
る。
式に関するものであり、特に、ある所定のカラー画像入
力装置によって読み取られたカラー画像信号や、コンピ
ュータ・グラフィクス等で人工的に作成されたカラー画
像信号について、カラー・ハードコピーを得たり、また
は、CRT等の適当な表示手段に表示したりするため
に、前述の読み取られたり作成されたりしたカラー画像
信号を、これとは別のカラー画像信号に変換することを
特徴とするカラー画像信号変換方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、一般的なデジタル・カラー複写
機等における従来からの色処理部の概略構成を示す図で
あり、また、図7は、一般的なコンピュータ・グラフィ
クス・システムにおける従来からの色処理部の概略構成
を機能的に示す図である。まず、図6で示されているよ
うに、カラー複写機やカラー・プリンタにおいて、その
入力カラー画像に忠実な色を再現するカラー・ハードコ
ピーを得るためには、次のような操作をすることが必要
である。即ち、対象とするカラー原稿1の内容をカラー
・スキャナのようなカラー画像入力装置2で読み取って
得られた濃度信号(カラー画像濃度信号)DB、DG、D
Rについて、色信号変換回路3を用いることにより、カ
ラー・ハードコピー6を生成するカラー画像出力装置5
に対する墨生成・UCR回路4からの色材量Y、M、
C、Kに対応するような別の濃度信号(色材濃度信号)
DY、DM、DCに変換することが必要とされる。また、
図7で示されているように、適当なホスト・コンピュー
タ7やカラー・ディスプレイ8のような手段からなるコ
ンピュータ・グラフィクス・システムで人工的に生成さ
れたカラー画像信号が用いられる(ここでは、例として
NTSC BGR輝度信号が用いられている)場合に
も、前記図6の場合と同様に色信号変換回路3を用いる
ことにより、BGR輝度信号からこれに対応するYMC
色材量信号に変換することが必要とされる。なお、この
図7の場合においては、色材濃度信号DY、DM、DCは
適当なLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)に加
えられる態様にされている。このような変換が必要であ
る理由は、カラー画像出力装置5のYMC色材の分光分
布が理想の状態から外れていて、不要な吸収がなされる
ことにある。そこで、これを補正するような変換が従来
からなされてきている。
機等における従来からの色処理部の概略構成を示す図で
あり、また、図7は、一般的なコンピュータ・グラフィ
クス・システムにおける従来からの色処理部の概略構成
を機能的に示す図である。まず、図6で示されているよ
うに、カラー複写機やカラー・プリンタにおいて、その
入力カラー画像に忠実な色を再現するカラー・ハードコ
ピーを得るためには、次のような操作をすることが必要
である。即ち、対象とするカラー原稿1の内容をカラー
・スキャナのようなカラー画像入力装置2で読み取って
得られた濃度信号(カラー画像濃度信号)DB、DG、D
Rについて、色信号変換回路3を用いることにより、カ
ラー・ハードコピー6を生成するカラー画像出力装置5
に対する墨生成・UCR回路4からの色材量Y、M、
C、Kに対応するような別の濃度信号(色材濃度信号)
DY、DM、DCに変換することが必要とされる。また、
図7で示されているように、適当なホスト・コンピュー
タ7やカラー・ディスプレイ8のような手段からなるコ
ンピュータ・グラフィクス・システムで人工的に生成さ
れたカラー画像信号が用いられる(ここでは、例として
NTSC BGR輝度信号が用いられている)場合に
も、前記図6の場合と同様に色信号変換回路3を用いる
ことにより、BGR輝度信号からこれに対応するYMC
色材量信号に変換することが必要とされる。なお、この
図7の場合においては、色材濃度信号DY、DM、DCは
適当なLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)に加
えられる態様にされている。このような変換が必要であ
る理由は、カラー画像出力装置5のYMC色材の分光分
布が理想の状態から外れていて、不要な吸収がなされる
ことにある。そこで、これを補正するような変換が従来
からなされてきている。
【0003】前記のような補正をするための第1の従来
例は次のことを基本として実施されている。即ち、スキ
ャナ濃度(カラー画像濃度信号)DB、DG、DRと色材
濃度(色材濃度信号)DY、DM、DCとの間には線形性
の関係が成立するという前提の下に、数1のような3行
3列の線形マトリクス演算式を用いて実施されている。
例は次のことを基本として実施されている。即ち、スキ
ャナ濃度(カラー画像濃度信号)DB、DG、DRと色材
濃度(色材濃度信号)DY、DM、DCとの間には線形性
の関係が成立するという前提の下に、数1のような3行
3列の線形マトリクス演算式を用いて実施されている。
【数1】
【0004】図8は、前記第1の従来例における色信号
変換回路3の概略的な構成図である。この図8で示され
るように、この色信号変換回路3を構成するものは、3
個の乗算器9、10、11;2個の加算器12、13;
および1個の係数メモリ14である。ここで、DB 信
号、DG 信号およびDR 信号はそれぞれに乗算器9、1
0および11に加えられて、係数メモリ14からの係数
a11、a12およびa13と乗算される。そして、この乗算
結果は、加算器12および13で加算されてからDY 信
号(イエロー信号)として出力される。なお、DM 信号
(マゼンタ信号)およびDC 信号(シアン信号)のため
にも、前記のような色信号変換回路が必要とされる。こ
の第1の従来例における色信号変換回路には、これを構
成するためのハードウエア量が少なく、このためにその
ハードウエア・コストが低くてすむという利点がある。
しかしながら、現実に用いられるカラー複写機やカラー
・プリンタにおいては、スキャナ濃度DB、DG、DRと
色材濃度DY、DM、DCとの間の線形性の関係は厳密に
は成立していない。このために、その変換操作にともな
って誤差が生じて、入力されるカラー原稿1(図6)上
と得られるカラー・ハードコピー6上との間での色差が
大きくなるという難点があった。
変換回路3の概略的な構成図である。この図8で示され
るように、この色信号変換回路3を構成するものは、3
個の乗算器9、10、11;2個の加算器12、13;
および1個の係数メモリ14である。ここで、DB 信
号、DG 信号およびDR 信号はそれぞれに乗算器9、1
0および11に加えられて、係数メモリ14からの係数
a11、a12およびa13と乗算される。そして、この乗算
結果は、加算器12および13で加算されてからDY 信
号(イエロー信号)として出力される。なお、DM 信号
(マゼンタ信号)およびDC 信号(シアン信号)のため
にも、前記のような色信号変換回路が必要とされる。こ
の第1の従来例における色信号変換回路には、これを構
成するためのハードウエア量が少なく、このためにその
ハードウエア・コストが低くてすむという利点がある。
しかしながら、現実に用いられるカラー複写機やカラー
・プリンタにおいては、スキャナ濃度DB、DG、DRと
色材濃度DY、DM、DCとの間の線形性の関係は厳密に
は成立していない。このために、その変換操作にともな
って誤差が生じて、入力されるカラー原稿1(図6)上
と得られるカラー・ハードコピー6上との間での色差が
大きくなるという難点があった。
【0005】これに対して、前記のような補正をするた
めの第2の従来例は次のことを基本として実施されてい
る。即ち、前述された第1の従来例におけるような色差
を小さくするために、数2のような高次項を含んだ非線
形マトリクス演算式を用いて実施されている。
めの第2の従来例は次のことを基本として実施されてい
る。即ち、前述された第1の従来例におけるような色差
を小さくするために、数2のような高次項を含んだ非線
形マトリクス演算式を用いて実施されている。
【数2】
【0006】図9は、前記第2の従来例における色信号
変換回路3の概略的な構成図である。この図9で示され
るように、この色信号変換回路3を構成するものは、1
5個の乗算器15〜29;8個の加算器30〜37;お
よび1個の係数メモリ38である。ここで、DB 信号、
DG 信号およびDR 信号には細かく規定された多くの係
数a11〜a33が、乗算器15〜29において所定の対応
をもって乗算される。そして、これらの乗算結果は加算
器30〜37で加算されてから、DY 信号(イエロー信
号)として出力される。なお、DM 信号(マゼンタ信
号)およびDC信号(シアン信号)のためにも、前記の
ような色信号変換回路が必要とされる。この第2の従来
例における色信号変換回路によれば、良好な精度をもっ
て変換を行うことはできる。しかしながら、この第2の
従来例においてはハードウエア量が著しく増大して、ハ
ードウエア・コストの上昇が甚だしくなり、その実用性
が低くなってしまうという難点があった。なお、この種
の従来技術については、例えば、”電子通信学会論文誌
’85/4 第710〜717頁”や特開昭64−82
857号公報に開示がなされている。
変換回路3の概略的な構成図である。この図9で示され
るように、この色信号変換回路3を構成するものは、1
5個の乗算器15〜29;8個の加算器30〜37;お
よび1個の係数メモリ38である。ここで、DB 信号、
DG 信号およびDR 信号には細かく規定された多くの係
数a11〜a33が、乗算器15〜29において所定の対応
をもって乗算される。そして、これらの乗算結果は加算
器30〜37で加算されてから、DY 信号(イエロー信
号)として出力される。なお、DM 信号(マゼンタ信
号)およびDC信号(シアン信号)のためにも、前記の
ような色信号変換回路が必要とされる。この第2の従来
例における色信号変換回路によれば、良好な精度をもっ
て変換を行うことはできる。しかしながら、この第2の
従来例においてはハードウエア量が著しく増大して、ハ
ードウエア・コストの上昇が甚だしくなり、その実用性
が低くなってしまうという難点があった。なお、この種
の従来技術については、例えば、”電子通信学会論文誌
’85/4 第710〜717頁”や特開昭64−82
857号公報に開示がなされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述されたように、本
発明に係る第1の従来例によれば、そのハードウエア・
コストはさほどではないが変換精度が低いという問題点
があり、また、その第2の従来例によれば、変換精度は
悪くないけれどもそのハードウエア・コストが著しく上
昇して実用性に欠けてしまうという問題点があった。
発明に係る第1の従来例によれば、そのハードウエア・
コストはさほどではないが変換精度が低いという問題点
があり、また、その第2の従来例によれば、変換精度は
悪くないけれどもそのハードウエア・コストが著しく上
昇して実用性に欠けてしまうという問題点があった。
【0008】本発明は、上記されたような従来の技術に
おける問題点を解決するためになされたものであり、比
較的低廉なハードウエア・コストをもって、入力カラー
信号から出力カラー信号を高精度で変換できるカラー画
像信号変換方式を提供することを目的とするものであ
る。
おける問題点を解決するためになされたものであり、比
較的低廉なハードウエア・コストをもって、入力カラー
信号から出力カラー信号を高精度で変換できるカラー画
像信号変換方式を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカラー画像
信号変換方式は、m成分から成る第1のカラー画像信号
D 1i (ただし、i=1〜m)をn成分から成る第2の
カラー画像信号D 2j (ただし、j=1〜n)に変換する
カラー画像信号変換方式において、第1のカラー画像信
号D 1i の色空間上における値を、式D 2i ’=(Σa
ij ×D 1i )+a ij および式u=(Σb ij ×D 1i )
+b 0 により一次変換する一次変換手段と、この一次変
換手段によって変換された値の比率D 2j ’/uを第2の
カラー画像信号D 2j とする色信号変換手段とを備えて成
ることを特徴とするものである。ただし、a ij (i=
1〜m,j=1〜n)およびb i (i=1〜m)は変換係
数である。また、「 i=1 m Σ」はi=1からmまでの
総和を表すものとする。
信号変換方式は、m成分から成る第1のカラー画像信号
D 1i (ただし、i=1〜m)をn成分から成る第2の
カラー画像信号D 2j (ただし、j=1〜n)に変換する
カラー画像信号変換方式において、第1のカラー画像信
号D 1i の色空間上における値を、式D 2i ’=(Σa
ij ×D 1i )+a ij および式u=(Σb ij ×D 1i )
+b 0 により一次変換する一次変換手段と、この一次変
換手段によって変換された値の比率D 2j ’/uを第2の
カラー画像信号D 2j とする色信号変換手段とを備えて成
ることを特徴とするものである。ただし、a ij (i=
1〜m,j=1〜n)およびb i (i=1〜m)は変換係
数である。また、「 i=1 m Σ」はi=1からmまでの
総和を表すものとする。
【0010】
【作用】本発明によれば、カラー画像を表すために使用
される第1の色空間(例えば、スキャナ濃度DB,DG,
DRの色空間)と第2の色空間(例えば、色材濃度DY,
DM,DCの色空間)との写像関係を近似するのに適切な
変換関数を適用して、比較的低廉なハードウエア・コス
トをもって、第1のカラー画像信号(例えば、入力カラ
ー信号)から第2のカラー画像信号(例えば、出力カラ
ー信号)へと高精度で変換することができる。
される第1の色空間(例えば、スキャナ濃度DB,DG,
DRの色空間)と第2の色空間(例えば、色材濃度DY,
DM,DCの色空間)との写像関係を近似するのに適切な
変換関数を適用して、比較的低廉なハードウエア・コス
トをもって、第1のカラー画像信号(例えば、入力カラ
ー信号)から第2のカラー画像信号(例えば、出力カラ
ー信号)へと高精度で変換することができる。
【0011】
【実施例】これから説明する本発明の実施例において
は、色信号の変換をするために、次の数3で示されてい
るような、コンピュータ・グラフィクスの技術分野で用
いられる、射影変換法に基づく演算式を採用している。
もっとも、前記のコンピュータ・グラフィクスにおける
通常の射影変換の場合には、入出力ともに実空間上での
3次元座標系が適用されるのに対して、本発明の実施例
における射影変換の場合には、入出力ともに色空間上で
の座標系が適用される点での差異がある。即ち、コンピ
ュータ・グラフィクスの場合の入力においては3次元座
標(x,y,z)系が適用されており、これに対して、
本発明の場合の入力においては色空間座標(例えば、D
B,DG,DR)系が適用されるという差異がある。
は、色信号の変換をするために、次の数3で示されてい
るような、コンピュータ・グラフィクスの技術分野で用
いられる、射影変換法に基づく演算式を採用している。
もっとも、前記のコンピュータ・グラフィクスにおける
通常の射影変換の場合には、入出力ともに実空間上での
3次元座標系が適用されるのに対して、本発明の実施例
における射影変換の場合には、入出力ともに色空間上で
の座標系が適用される点での差異がある。即ち、コンピ
ュータ・グラフィクスの場合の入力においては3次元座
標(x,y,z)系が適用されており、これに対して、
本発明の場合の入力においては色空間座標(例えば、D
B,DG,DR)系が適用されるという差異がある。
【数3】
【0012】ここで、前記の数3における射影変換係数
aijおよびbj(i=1〜3、j=1〜4)を決定する
態様について説明する。求めるべき係数は全てで16個
であるが、この中の任意の1個を定数(コンスタント)
とすることができるため、残りの15個の係数を求めれ
ばよいことになる。即ち、例えば、前記の数3における
式(5)の第1項[DY = DY’/u]の右辺の分子お
よび分母を、式(4)のu信号の右辺第1項b1DBにお
ける係数b1で除することにより、この右辺第1項の係
数が1(コンスタント)になる。このために、残りの1
5個の係数を求めればよいことになる。対象とする入力
原稿上に現れているある一種の色について3個の方程式
が得られることから、15÷3=5となり、前記の入力
原稿上において代表的な5種類の色(例えば、W
(白),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン),およびYMCの刷り重ね)のBi、Gi、Ri(i
=1〜5)と、これらと同じ色を再現するための色材量
Yi、Mi、Ci(i=1〜5)を求めて、対応の連立方
程式を解くことにより所要の射影変換係数を得ることが
できる。このような態様によれば、代表的なものとして
選択された入力原稿上に現れる5種類の色について、良
好な精度をもってその変換をすることが可能であり、該
当する係数の決定についても15個の連立方程式を解く
だけで簡単になされるけれども、当該入力原稿上に現れ
る他の種類の色についてはその精度が保証されなくなる
ことがある。このような場合の対処策としては、より多
くの種類の色を入力原稿上に現れる代表的な色Bi、G
i、Riとして選択し、それらに対応する色材量Yi、M
i、Ciと、前記代表的な色を射影変換して得られる値Y
i’、Mi’、Ci’との差の2乗平均が最小となるよう
な、いわゆる最小2乗法を用いることができる。もっと
も、射影変換係数を決定する方法自体については前記さ
れたようなやり方に限定されるべきものではなく、任意
所望の決定法を選択使用することができる。
aijおよびbj(i=1〜3、j=1〜4)を決定する
態様について説明する。求めるべき係数は全てで16個
であるが、この中の任意の1個を定数(コンスタント)
とすることができるため、残りの15個の係数を求めれ
ばよいことになる。即ち、例えば、前記の数3における
式(5)の第1項[DY = DY’/u]の右辺の分子お
よび分母を、式(4)のu信号の右辺第1項b1DBにお
ける係数b1で除することにより、この右辺第1項の係
数が1(コンスタント)になる。このために、残りの1
5個の係数を求めればよいことになる。対象とする入力
原稿上に現れているある一種の色について3個の方程式
が得られることから、15÷3=5となり、前記の入力
原稿上において代表的な5種類の色(例えば、W
(白),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン),およびYMCの刷り重ね)のBi、Gi、Ri(i
=1〜5)と、これらと同じ色を再現するための色材量
Yi、Mi、Ci(i=1〜5)を求めて、対応の連立方
程式を解くことにより所要の射影変換係数を得ることが
できる。このような態様によれば、代表的なものとして
選択された入力原稿上に現れる5種類の色について、良
好な精度をもってその変換をすることが可能であり、該
当する係数の決定についても15個の連立方程式を解く
だけで簡単になされるけれども、当該入力原稿上に現れ
る他の種類の色についてはその精度が保証されなくなる
ことがある。このような場合の対処策としては、より多
くの種類の色を入力原稿上に現れる代表的な色Bi、G
i、Riとして選択し、それらに対応する色材量Yi、M
i、Ciと、前記代表的な色を射影変換して得られる値Y
i’、Mi’、Ci’との差の2乗平均が最小となるよう
な、いわゆる最小2乗法を用いることができる。もっと
も、射影変換係数を決定する方法自体については前記さ
れたようなやり方に限定されるべきものではなく、任意
所望の決定法を選択使用することができる。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例に係る、カ
ラー画像信号変換方式における色信号変換回路3Aを示
す概略的な構成図である。なお、この第1の実施例にお
けるカラー画像信号変換方式の全体的な構成は、前述さ
れた図6の構成の方式において、色信号変換回路3を色
信号変換回路3Aに置換したものと同様である。このこ
とは、後述される本発明の第2の実施例および第3の実
施例にも当てはまることである。さて、この図1で示さ
れるように、この色信号変換回路3Aを構成するもの
は、12個の乗算器39〜50;12個の加算器51〜
62;3個の除算器63〜65;および1個の係数メモ
リ66である。ここで、DB 信号、DG信号およびDR
信号はそれぞれに乗算器39〜50に加えられて、係数
メモリ66からの係数a11〜a13、a21〜a23、a31〜
a33およびb1〜b3と乗算される。そして、例えば、D
B 信号、DG 信号およびDR 信号と係数a11〜a13との
乗算結果は加算器51および52で加算されてから、加
算器53において係数a14と加算される。DB 信号、D
G 信号およびDR 信号と係数a21〜a23およびa31〜a
33との乗算も同様であり、それぞれの乗算結果は対応の
加算器において係数a24およびa34との加算がなされ
る。また、DB 信号、DG 信号およびDR 信号と係数b
1〜b3との乗算については、乗算器48〜50において
対応の演算操作がなされ、その乗算結果は加算器60お
よび61で加算されてから、加算器62において係数b
4と加算されて分母信号としてのu信号が生成される。
このu信号は除算器63〜65に加えられ、それぞれの
除算器において、加算器53、56および59からの出
力との間で除算操作が施される。そして、除算器63〜
65からは、それぞれに、DY 信号(イエロー信号)、
DM 信号(マゼンタ信号)およびDC 信号(シアン信
号)が出力されることになる。本発明のこの第1実施例
を前述された第2の従来例と比較すると、除算器3個が
余分に必要となるけれども、乗算器や加算器を含む全体
的なハードウエアの必要量はほぼ半減することになる。
ラー画像信号変換方式における色信号変換回路3Aを示
す概略的な構成図である。なお、この第1の実施例にお
けるカラー画像信号変換方式の全体的な構成は、前述さ
れた図6の構成の方式において、色信号変換回路3を色
信号変換回路3Aに置換したものと同様である。このこ
とは、後述される本発明の第2の実施例および第3の実
施例にも当てはまることである。さて、この図1で示さ
れるように、この色信号変換回路3Aを構成するもの
は、12個の乗算器39〜50;12個の加算器51〜
62;3個の除算器63〜65;および1個の係数メモ
リ66である。ここで、DB 信号、DG信号およびDR
信号はそれぞれに乗算器39〜50に加えられて、係数
メモリ66からの係数a11〜a13、a21〜a23、a31〜
a33およびb1〜b3と乗算される。そして、例えば、D
B 信号、DG 信号およびDR 信号と係数a11〜a13との
乗算結果は加算器51および52で加算されてから、加
算器53において係数a14と加算される。DB 信号、D
G 信号およびDR 信号と係数a21〜a23およびa31〜a
33との乗算も同様であり、それぞれの乗算結果は対応の
加算器において係数a24およびa34との加算がなされ
る。また、DB 信号、DG 信号およびDR 信号と係数b
1〜b3との乗算については、乗算器48〜50において
対応の演算操作がなされ、その乗算結果は加算器60お
よび61で加算されてから、加算器62において係数b
4と加算されて分母信号としてのu信号が生成される。
このu信号は除算器63〜65に加えられ、それぞれの
除算器において、加算器53、56および59からの出
力との間で除算操作が施される。そして、除算器63〜
65からは、それぞれに、DY 信号(イエロー信号)、
DM 信号(マゼンタ信号)およびDC 信号(シアン信
号)が出力されることになる。本発明のこの第1実施例
を前述された第2の従来例と比較すると、除算器3個が
余分に必要となるけれども、乗算器や加算器を含む全体
的なハードウエアの必要量はほぼ半減することになる。
【0014】図2は、本発明の第2の実施例に係る、カ
ラー画像信号変換方式における色信号変換回路3Bを示
す概略的な構成図である。前述したように、射影変換係
数の中の任意の1個を定数にすることが可能であり、こ
の第2の実施例では、係数a12=1(定数)の場合が例
示されている。このときには、係数a12が乗算される項
が例えばC2(これは、この図2においてはDGに対応す
る)とすると、a12X C2=1 X C2 = C2 となる
ことが解る。このために、係数a12が1以外のときには
必要な乗算器40を省略することができる。また、係数
メモリ66から対応の係数a12を発生させることも不要
になる。従って、それだけハードウエアの量が低減され
ることになる。なお、この第2の実施例における射影変
換係数の決定法については、前述された第1の実施例の
場合と同様である。
ラー画像信号変換方式における色信号変換回路3Bを示
す概略的な構成図である。前述したように、射影変換係
数の中の任意の1個を定数にすることが可能であり、こ
の第2の実施例では、係数a12=1(定数)の場合が例
示されている。このときには、係数a12が乗算される項
が例えばC2(これは、この図2においてはDGに対応す
る)とすると、a12X C2=1 X C2 = C2 となる
ことが解る。このために、係数a12が1以外のときには
必要な乗算器40を省略することができる。また、係数
メモリ66から対応の係数a12を発生させることも不要
になる。従って、それだけハードウエアの量が低減され
ることになる。なお、この第2の実施例における射影変
換係数の決定法については、前述された第1の実施例の
場合と同様である。
【0015】図3は、本発明の第3の実施例に係る、カ
ラー画像信号変換方式における色信号変換回路3Cを示
す概略的な構成図である。この図3において前記図1と
異なることは加算器53、56および59が省略された
ことにあり、また、係数メモリ66からの対応の係数a
14、a24およびa34も不要になることにある。従って、
この第3の実施例においても、それだけハードウエアの
量が低減されることになる。
ラー画像信号変換方式における色信号変換回路3Cを示
す概略的な構成図である。この図3において前記図1と
異なることは加算器53、56および59が省略された
ことにあり、また、係数メモリ66からの対応の係数a
14、a24およびa34も不要になることにある。従って、
この第3の実施例においても、それだけハードウエアの
量が低減されることになる。
【0016】図4は、上記された実施例と従来例との間
の精度上の比較を例示する図である。この図4において
は、入力カラー信号をBGR濃度信号DB、DG、DRと
し、出力カラー信号をYMC濃度信号DYDMDCとした
ときの変換誤差について、CIE1976L*a*b*均
等知覚色空間での距離である色差ΔEの変換して表示す
ることにより、本発明の実施例と従来例との間の精度上
の比較がなされている。なお、これまでに説明された本
発明の実施例においては、入力カラー信号をBGR濃度
信号DB、DG、DRとし、出力カラー信号をYMC濃度
信号DYDMDCとしているけれども、実際には、この入
力カラー信号および出力カラー信号として任意の信号を
用いることが可能であり、例えば、BGR輝度、色差信
号YIQ、CIE1976L*a*b*、YMC網点%等
を用いることができる。従って、図4による表示をもっ
て、本発明の実施例と従来例との精度上の比較をするこ
とができる。この図4から認められるように、本発明の
実施例によれば、第1の従来例に比べて良好な精度を達
成することができる。
の精度上の比較を例示する図である。この図4において
は、入力カラー信号をBGR濃度信号DB、DG、DRと
し、出力カラー信号をYMC濃度信号DYDMDCとした
ときの変換誤差について、CIE1976L*a*b*均
等知覚色空間での距離である色差ΔEの変換して表示す
ることにより、本発明の実施例と従来例との間の精度上
の比較がなされている。なお、これまでに説明された本
発明の実施例においては、入力カラー信号をBGR濃度
信号DB、DG、DRとし、出力カラー信号をYMC濃度
信号DYDMDCとしているけれども、実際には、この入
力カラー信号および出力カラー信号として任意の信号を
用いることが可能であり、例えば、BGR輝度、色差信
号YIQ、CIE1976L*a*b*、YMC網点%等
を用いることができる。従って、図4による表示をもっ
て、本発明の実施例と従来例との精度上の比較をするこ
とができる。この図4から認められるように、本発明の
実施例によれば、第1の従来例に比べて良好な精度を達
成することができる。
【0017】図5は、上記された実施例と従来例との間
のハードウエア構成上の比較を例示する図である。この
図5から認められるように、本発明の実施例によれば、
除算器を設けることが必要にはなるけれども、その全体
的なハードウエア量としては、第1の従来例に比べても
遜色はなく、第2の従来例に比べれば遥かに減少するこ
とが可能であり、これに応じてそのハードウエア・コス
トの節減もできる。
のハードウエア構成上の比較を例示する図である。この
図5から認められるように、本発明の実施例によれば、
除算器を設けることが必要にはなるけれども、その全体
的なハードウエア量としては、第1の従来例に比べても
遜色はなく、第2の従来例に比べれば遥かに減少するこ
とが可能であり、これに応じてそのハードウエア・コス
トの節減もできる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明されたように、本発明に
係るカラー画像信号変換方式は、第1のカラー画像信号
を第2のカラー画像信号に変換する上記方式において、
第1のカラー画像信号の色空間上における値を一次変換
する一次変換手段と、この変換手段によって変換された
値の比率を第2のカラー画像信号とする色信号変換手段
とを備えてなることを特徴とすることから、比較的低廉
なハードウエア・コストをもって、例えば入力カラー信
号のような第1のカラー画像信号から、例えば出力カラ
ー信号のような第2のカラー画像信号へと、良好な高精
度をもって変換できるという効果が奏せられる。
係るカラー画像信号変換方式は、第1のカラー画像信号
を第2のカラー画像信号に変換する上記方式において、
第1のカラー画像信号の色空間上における値を一次変換
する一次変換手段と、この変換手段によって変換された
値の比率を第2のカラー画像信号とする色信号変換手段
とを備えてなることを特徴とすることから、比較的低廉
なハードウエア・コストをもって、例えば入力カラー信
号のような第1のカラー画像信号から、例えば出力カラ
ー信号のような第2のカラー画像信号へと、良好な高精
度をもって変換できるという効果が奏せられる。
【図1】本発明の第1の実施例に係る、カラー画像信号
変換方式における色信号変換回路3Aを示す概略的な構
成図である。
変換方式における色信号変換回路3Aを示す概略的な構
成図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る、カラー画像信号
変換方式における色信号変換回路3Bを示す概略的な構
成図である。
変換方式における色信号変換回路3Bを示す概略的な構
成図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る、カラー画像信号
変換方式における色信号変換回路3Cを示す概略的な構
成図である。
変換方式における色信号変換回路3Cを示す概略的な構
成図である。
【図4】本発明の実施例と従来例との間の精度上の比較
を例示する図である。
を例示する図である。
【図5】本発明の実施例と従来例との間のハードウエア
構成上の比較を例示する図である。
構成上の比較を例示する図である。
【図6】従来のデジタル・カラー複写機等における色処
理部の概略構成を示す図である。
理部の概略構成を示す図である。
【図7】従来のコンピュータ・グラフィクス・システム
における色処理部の概略構成を機能的に示す図である。
における色処理部の概略構成を機能的に示す図である。
【図8】本発明に係る第1の従来例における色信号変換
回路3の概略的な構成図である。
回路3の概略的な構成図である。
【図9】本発明に係る第2の従来例における色信号変換
回路3の概略的な構成図である。
回路3の概略的な構成図である。
1−−カラー原稿、2−−カラー画像入力装置、3(3
A、3B、3C)−−色信号変換回路、4−−墨生成・
UCR回路、5−−カラー画像出力装置、6−−カラー
・ハードコピー
A、3B、3C)−−色信号変換回路、4−−墨生成・
UCR回路、5−−カラー画像出力装置、6−−カラー
・ハードコピー
Claims (1)
- 【請求項1】m成分から成る第1のカラー画像信号D
1i (ただし、i=1〜m)をn成分から成る第2のカ
ラー画像信号D 2j (ただし、j=1〜n)に変換するカ
ラー画像信号変換方式において、 第1のカラー画像信号D 1i の色空間上における値を、 式D 2i ’=( i=1 m Σa ij ×D 1i )+a ij および 式u=( i=1 m Σb ij ×D 1i )+b 0 により 一次変換する一次変換手段と、 この一次変換手段によって変換された値の比率D 2j ’/
uを第2のカラー画像信号D 2j とする色信号変換手段
と、 を備えて成ることを特徴とするカラー画像信号変換方
式。ただし、a ij (i=1〜m,j=1〜n)およびb
i (i=1〜m)は変換係数である。また、「 i=1 m
Σ」はi=1からmまでの総和を表すものとする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3149247A JP3019878B2 (ja) | 1991-05-27 | 1991-05-27 | カラー画像信号変換方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3149247A JP3019878B2 (ja) | 1991-05-27 | 1991-05-27 | カラー画像信号変換方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04348644A JPH04348644A (ja) | 1992-12-03 |
JP3019878B2 true JP3019878B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=15471095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3149247A Expired - Fee Related JP3019878B2 (ja) | 1991-05-27 | 1991-05-27 | カラー画像信号変換方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3019878B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-27 JP JP3149247A patent/JP3019878B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04348644A (ja) | 1992-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |