JPH06310526A - 半導体デバイス - Google Patents

半導体デバイス

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JPH06310526A
JPH06310526A JP6068567A JP6856794A JPH06310526A JP H06310526 A JPH06310526 A JP H06310526A JP 6068567 A JP6068567 A JP 6068567A JP 6856794 A JP6856794 A JP 6856794A JP H06310526 A JPH06310526 A JP H06310526A
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emitter
region
emitter region
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area
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JP6068567A
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Inventor
Pierre Leduc
レデュク ピエール
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Electronics NV
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/72Transistor-type devices, i.e. able to continuously respond to applied control signals
    • H01L29/73Bipolar junction transistors
    • H01L29/735Lateral transistors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/06Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions
    • H01L29/08Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions with semiconductor regions connected to an electrode carrying current to be rectified, amplified or switched and such electrode being part of a semiconductor device which comprises three or more electrodes
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    • H01L29/0808Emitter regions of bipolar transistors of lateral transistors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて薄い層を用いることができ、表面積が
小さく、且つ電流利得が極めて高い横形トランジスタを
具えている半導体デバイスを提供する。 【構成】 半導体デバイスは、例えばp形基板1の表面
に形成したn形エピタキシャル層3におけるn形ベース
領域19により横方向に離間させたp形エミッタ領域1
5,16及びp形コレクタ領域17並びにn++形の埋込
層18を有するpnp形の横形バイポーラトランジスタ
を具えている。この横形トランジスタの絶縁層6の下側
に延在する第1エミッタ領域15をp形に弱くドープ
し、絶縁層6の開口により画成したエミッタ接点領域2
6の下側に延在する第2部分のエミッタ領域16をp++
形に強度にドープしてエミッタを形成すると電流利得が
極めて強力に増大する。第1(15)及び第2エミッタ
領域16の厚さ及びドーピングレベルは、第1領域が電
子に対して透過性となり、第2領域が電子に対して障壁
を形成するような値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横形トランジスタを具
えている半導体デバイスであって、このデバイスが第1
導電形の半導体基板を具え、該基板がその表面に第1導
電形とは反対の第2導電形のエピタキシャル層を有し、
このエピタキシャル層内に前記横形トランジスタを形成
するように、エピタキシャル層の厚さに少なくとも等し
い厚さの絶縁層により島が画成され、前記横形トランジ
スタが:該トランジスタのベースを形成するエピタキシ
ャル層の領域により横方向に離間された第1導電形のエ
ミッタ及びコレクタ領域と;前記デバイスの表面を覆う
絶縁層における前記エミッタ領域の表面個所にあけた開
口により限定したエミッタに電気的に接触させる金属接
点パッド用の少なくとも1個の電気エミッタ接点領域
と;前記基板とエピタキシャル層との接合部のレベルに
設けた第2導電形の埋込層と;を具え、さらに前記横形
トランジスタでは:前記エミッタ接点領域の下側に位置
する第2部分のエミッタ領域の表面の面積に対する、絶
縁層の下側に位置する第1部分のエミッタ領域と称する
エミッタ領域の表面の面積の比が少なくとも2に等しく
なるようにした;半導体デバイスに関するものである。
【0002】本発明は高電流利得を目的とする横形バイ
ポーラトランジスタを具えているあらゆる集積回路に適
用することができる。なお、下記の説明で用いる「少数
キャリヤ」とは、当面の領域がp形の領域である場合に
は電子を意味し、当面の領域がn形である場合には正孔
を意味するものとする。
【0003】
【従来の技術】上述した特性を有する高利得の横形トラ
ンジスタを具えている半導体デバイスは従来の刊行物、
即ち欧州特許EP0322962から既知である。この
刊行物によると、横形トランジスタの電流利得はそれら
の構造により制限される。
【0004】従って、前記刊行物では酸化物絶縁層の下
側のエミッタ領域の表面の面積と電気接点領域の表面の
面積との比が20〜200となるようにエミッタ領域を
形成して、酸化物層の下側の領域に電子の電流を優先さ
せて正孔電流が得られるようにすることによりトランジ
スタの利得を高めることを勧めている。
【0005】驚くべきことに、このトランジスタの電流
利得は、エミッタ領域を長手方向に細長形状とし、エミ
ッタの短辺に対する長辺の寸法比を少なくとも5に等し
くするとより一層増大する。このようにすることにより
前記EP0322962に記載されているデバイスの電
流利得を25〜89程度とすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなデバイ
スの欠点は、それが極めて大きいということにある。現
在の技術状態では主として同一基板における能動及び受
動素子の集積化密度をかなり高めることをめざしてい
る。このようなことは半導体産業にとって絶対的な要請
である。
【0007】前記刊行物から既知のデバイスは電流利得
の性能は魅力があるも、そのデバイスの寸法は極めて高
い集積化密度を有する回路の産業上の発展には不適当で
ある。それにも拘わらず、横形トランジスタは、設計者
が反転トランジスタ並びに電流源トランジスタを含める
ことを希望する集積回路を実現するのに重要なものであ
る。この場合には反転トランジスタを主として横形トラ
ンジスタとして実現し、電流源トランジスタを縦形トラ
ンジスタとする。
【0008】横形トランジスタの電流利得率が縦形トラ
ンジスタの電流利得率よりもかなり低いことは当業者に
周知である。従って、前記EP0322962に記載さ
れているトランジスタの性能レベルは、その寸法ではな
くて、斯かる利得差を補償すれば非常に魅力的なもので
ある。
【0009】それでも前記従来のデバイスは横形バイポ
ーラトランジスタの技術の転換期を示す。その理由は、
このトランジスタの作動はそれまでの従来の技術状態で
は全く知られていなかった表面効果に基づくものであ
り、しかも以前用いられていた技術の根拠となっていた
理論とは全く正反対の完全に新規な理論に対応するもの
であるからである。
【0010】斯かる欧州特許EP0322962に適用
された新規理論を理解するには、IEEE Transactions on
Electron Devices (vol.ED-31, no.12, 1984 年12月、
第1878〜1888頁)に Jesus A. del Alamo 及び Richard
M. Swanson により発表された論文“The physics and
Modeling of Heavily Doped Emitters”を読むのが適し
ている。この本の発行時点では“heavily doped emitte
r"(強ドープエミッタ)とは所謂LEC(Low Emitter C
oncentration) トランジスタよりも強力にドープしたエ
ミッタ、即ちエミッタ層の厚さが2〜10μmのトラン
ジスタの場合に約1018〜1020cm-3にドープしたエ
ミッタのことであると理解すべきである。この刊行物か
ら明らかなように、厚い層を有しているトランジスタの
強ドープエミッタの作動は少数キャリヤの輸送と再結合
により左右されるが、シリコン中の少数キャリヤの寿命
に影響を及ぼすメカニズムは極めて複雑であり、まだか
なり研究する必要がある。上記刊行物には、多くの場合
に実験結果がモデル結果に矛盾することがあることも示
唆している。これは上述した少数キャリヤの寿命現象の
複雑性のために、モデル化に当り全てのパラメータを考
慮することができないからである。徹底した研究はトラ
ンジスタのエミッタにおけるシリコン中の少数キャリヤ
の作用及び再結合時間に関連する問題の核心に触れるこ
とができるだけである。
【0011】それにも拘わらず、斯かる刊行物では少数
キャリヤの作用がエミッタ層のドーピングレベル及び厚
さに依存することを立証している。前記欧州特許出願E
P0322962に記載されているデバイスは、上記I
EEEの刊行物からの斯様な教示を利用する手段の幾つ
かを選択して前述したような改善利得を有する縦形バイ
ポーラトランジスタを形成するものである。従って、エ
ミッタの面積を通常のデバイスでは普通の大きさとされ
ていた大きさよりも20〜200倍大きくし、接点領域
を極めて小さくするとした前記EP0322962にて
実践した新規理論の出現で、当業者は以前の一般常識の
基礎となっていたことのすべてを前記IEEEの刊行物
に記載されているいわゆる困難性と共にまじめに再考す
ることを余儀なくされた。
【0012】従って、それまでは前記EP032296
2に記載されているデバイスを改善するのは特に困難で
あったし、利得を強力に増大させた極めて有効な品質を
維持しつつ寸法をかなり小さくするために高集積密度の
LSI(大規模集積)回路又は極めて高い集積密度のV
LSI(超大規模集積)回路で産業上利用するのが必須
のことであったからなおさらのことである。
【0013】そこで、技術の発展によって課せられる新
規の条件は当業者の手助けとなるどころか、斯かる問題
を解決する困難性を増強していたことになる。こうした
新たな条件は、エピタキシャル及びインプラント層を前
記欧州特許出願EP0322962にて得られるものよ
りも薄くし、ベース用のエピタキシャル層の厚さを1μ
m程度とし、この層にエミッタ及びコレクタを同じく薄
く形成する最近の技術躍進からきている。こうした技術
の発展により、使用する層の厚さを薄くすると、縦形ト
ランジスタの利得が低下することを確かめた。従って、
当業者の常識を再度問い直し、トランジスタのエミッタ
に関連する現象を理解するのに習得した彼等の経験をこ
れら新規の根拠に基づいて再考する必要があった。その
理由は厚い層を有しているトランジスタについての旧の
理論は最早直接適用できなくなったからである。
【0014】従って目下至急解決すべき技術問題は極め
て薄い層を用いる新規の技術に見合い、表面積が小さく
て大規模に集積化でき、しかも従来のものに比べて電流
利得が改善され、特に矛盾すると思えるこうした条件を
適える横形トランジスタを有するデバイスを如何にして
実現するかということにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上述したような
技術的問題を解決するために、冒頭にて述べた半導体デ
バイスにおいて、前記エピタキシャル層を、この層内に
前記エミッタ及びコレクタ領域が形成されるような、所
謂薄層又は超薄層タイプのものとし;前記第1部分のエ
ミッタ領域が第1の厚さh1を有すると共に、この第1
部分のエミッタ領域内に垂直方向に注入される少数キャ
リヤの拡散長がこの第1部分のエミッタ領域の厚さ以上
となるか、それに等しくなるような第1ドーピングレベ
ルによって得られる第1導電形の第1レベルを有し;前
記第2部分のエミッタ領域が前記第1の厚さh1の1/
2以上の第2の厚さh2を有すると共に、前記第1レベ
ルよりも高い第1導電形の第2レベルを有し、この第2
レベルが第1ドーピングレベルよりも高い第2ドーピン
グレベルにより得られ、この第2部分のエミッタ領域の
第2厚さ及び第2ドーピングレベルを、この第2部分の
エミッタ領域が少数キャリヤに対して障壁として作用す
るような値に選定し;前記第1部分のエミッタ領域が前
記第2部分のエミッタ領域を完全に囲み、且つ場合によ
ってはh2<h1の場合に第1部分のエミッタ領域が第
2部分のエミッタ領域の下方に延在するようにしたこと
を特徴とする。
【0016】上記本発明による半導体デバイスの利点
は、横形トランジスタの電流利得が極めて著しく増大
し、且つ基板面積を占有する寸法が極めて小さくなると
いうことにある。例えば、電流利得はEP032296
2から既知のトランジスタよりもエミッタの表面積が約
10倍小さいトランジスタで50程度とすることがで
き、又エミッタ表面積が同じでも利得を2倍以上にする
ことができ、これはいずれも薄層技術で実現することが
できる。
【0017】トランジスタのエミッタに適用する新規の
技術手段により得られる効果は、トランジスタを形成す
る層が薄くなればなる程一層有効である。このような効
果は薄層技術の使用によ利得に生ずる悪影響を十分に補
償し得るだけでなく、層を薄くするのに比例して利得が
一層強力に増大する。
【0018】
【実施例】図1Aは本発明による横形バイポーラpnp
トランジスタを具えている半導体デバイスの実施例の一
部を線図的に示した平面図であり、図1Bは図1Aのデ
バイスのB−B線上での断面図である。
【0019】図1に示したような、この実施例による半
導体デバイスは半導体本体1、例えばシリコン(Si
製の第1導電形、つまりp導電形の基板を具えており、
この基板の表面2に反対導電形、つまりn導電形のエピ
タキシャル半導体層3が被着されている。このn形エピ
タキシャル層は複数の部分に細分され、これらの部分の
うちの第2のn導電形の少なくとも1個の島5は絶縁領
域14間に位置し、この絶縁領域14はエピタキシャル
層3の表面4から基板1までエピタキシャル層の厚さ全
体にわたり延在している。
【0020】島5はエピタキシャル層3の一部分19に
より互いに横方向に離間されたエミッタ領域15,16
とコレクタ領域17とを有する横形バイポーラトランジ
スタを具え、前記エピタキシャル層の一部分19は横形
トランジスタのベースを形成する。本例の横形トランジ
スタはpnpタイプのものである。
【0021】第2導電形、つまり上述した例ではn形の
埋込層18を絶縁領域14により形成される島5の境界
内の基板1とエピタキシャル層3との間の接合レベルの
個所に設ける。コレクタ領域17及びエミッタ領域1
5,16の各表面には電気的なコレクタ接点領域27及
びエミッタ接点領域26をそれぞれ設ける。
【0022】電気接点領域26,27はデバイス全体を
覆う絶縁層6における開口により画成する。これらの開
口の上方にはエミッタ及びコレクタ用の金属接点パッド
36,37を設けるが、これらの接点パッドは実際上各
開口26,27内で半導体材料に接触するだけである。
【0023】エミッタ領域は2部分から成るエミッタ領
域により形成する。第1部分のエミッタ領域15の厚さ
h1は、例えばコレクタ領域17の厚さに等しくする。
厚さh1の値及び導電レベル、即ち第1部分のエミッタ
領域15のドーピングレベルには必須要件が課せられ
る。つまり、厚さh1及び導電レベルは、この第1部分
のエミッタ領域15内に注入される少数キャリヤ(この
場合には電子)の拡散長が前記厚さh1よりも大きくな
るようにする必要がある。換言するに、第1部分のエミ
ッタ領域15は注入される少数キャリヤに対して透過性
とする必要がある。これは一方ではエミッタ領域15の
厚さh1を横形トランジスタの技術に十分かなう薄層タ
イプのエミッタ領域に相当するように薄くすることによ
り達成され、他方では斯様な第1部分のエミッタ領域を
第1低レベルの第1導電形に、即ち本例の場合には通常
当業者がp又はp+ として表すように軽度にドープする
ことにより達成される。
【0024】コレクタ領域17は第1部分のエミッタ領
域15と同じ薄い厚さh1とするから、このコレクタ領
域は半導体デバイスの製造中に同じ処理工程にて形成す
ることができる。この場合のコレクタ領域も第1レベル
のp又はp+ の第1導電形とする。コレクタ−ベース間
の降伏電圧はコレクタ領域の厚さが薄いために低い。
【0025】エミッタ領域は表面の面積が小さくて、厚
さがh2の第2部分のエミッタ領域16も具えており、
この部分のエミッタ領域の厚さh2は第1部分のエミッ
タ領域15の厚さの1/2から、それよりも厚い大きさ
とすることができる。第1部分のエミッタ領域15は、
その表面の面積を第2部分のエミッタ領域16のそれよ
りも大きく、しかもコレクタ領域17と同時に形成する
から、コレクタ−エミッタ間の距離は有効に制御するこ
とができる。
【0026】第2部分のエミッタ領域16の厚さh2
は、この第2部分のエミッタ領域がエミッタ領域の表面
4から電気エミッタ接点領域26の下方の埋込層18に
まで延在するような厚さとするのが好適である。この第
2部分のエミッタ領域はさらに、第1部分のエミッタ領
域の第1導電レベルによりも高い第2レベルの第1導電
形とする。このような高レベルの第1導電形を当業者は
++にて表す。従って、強度にドープされた第2部分の
エミッタ領域16は金属エミッタ接点36の下側、特に
エミッタ領域と実際に接触するエミッタ接点領域26の
下側に延在する。
【0027】第2部分のエミッタ領域16を深い領域、
即ち埋込層18にまで達する領域とすれば、この領域1
6は集積デバイスの製造にとって通常の工程で、しかも
基板に電気的に接触する領域を形成するのと同じ製造処
理工程にて形成することができる。従って、第2部分の
エミッタ領域を形成するのに半導体デバイスの製造工程
に追加の工程を導入しなくて済む。
【0028】横形トランジスタのベース領域は島5内の
第2導電形のエピタキシャル層3により形成され、この
エピタキシャル層は第2導電形の第1レベルnで形成す
る。ベース領域は埋込層18も具えており、この埋込層
も第2導電形とするが、これは高レベルn+ の第2導電
形とする。従って埋込層18の固有抵抗はエピタキシャ
ル層3のそれよりも低くなる。本発明にとって極めて好
都合なことは、エピタキシャル層3を薄く、例えば2μ
m以下、好ましくは1μm以下とすることである。
【0029】島5内にはオーム抵抗値が低くて、第2導
電形がn+ の表面ベース領域19′を設け、絶縁層6の
開口によって画成した接点領域におけるこのベース領域
19′の表面にベース接点を設ける。領域19′は領域
14と同様に絶縁領域12によって他の領域から絶縁す
る。
【0030】第1部分のエミッタ領域を以後周辺領域1
5とも称し、第2部分のエミッタ領域を中央領域16と
も称する。特に注意すべきことは、2つのエミッタ領域
の厚さh1及びh2を新技術に適う所定の厚さだけ常に
極めて僅かに相違させることにある。しかし、双方のエ
ミッタ領域が薄いため、同じ厚さで製造する場合と変わ
らず、領域15及び16は埋込層に極めて接近する。そ
こで先ず、これらの領域15及び16のドーピングレベ
ル及び表面積を互いに相違させる。各部の寸法及びドー
ピングレベルにつき以下に説明するが、本発明はこれら
の例のみに限定されるものではない。
【0031】本発明によれば、電気エミッタ接点領域2
6の表面の面積を第2、即ち中央部分のエミッタ領域1
6の表面とほぼ同じ面積とする。この表面積は第1、即
ち周辺部分のエミッタ領域15の表面の面積に比べて小
さい。エミッタ接点領域26の表面の面積に対する第
1、即ち周辺部分のエミッタ領域15の表面の面積の比
は2以上とする。
【0032】エミッタ領域は第2の中央部分のエミッタ
領域16だけで構成することはできないことに留意する
のが重要である。上述した特徴を有する2部分のエミッ
タ領域15,16の組合わせは本発明の目的を達成する
のに欠くことのできない事項である。エミッタを構成す
るのに、強度にドープした第2領域をそのまわりに極め
て僅かに接触する第1領域で囲んだり、前記第2領域を
横の一方でのみ第1領域により囲んだりするだけでは十
分ではない。ドーピングレベルが低い第1の周辺領域は
前述した面積比でドーピングレベルが高い第2の中央領
域を横方向にて完全に囲む必要があり、或いは又h2<
h1の場合には第1部分の領域が第2部分の領域の下方
に延在するようにする必要がある。
【0033】しかし、第2の強度にドープする部分の領
域を埋込層18にまで下方に延在させ、軽度にドープし
た第1部分の領域を越えて垂直方向に突出させるのが好
適である。エミッタへのキャリヤ注入特性に関連する所
定の理論的な仮説を検証するために立案した実験研究に
より、図2につき下記に説明する簡単な注入モデルに到
達することができた。
【0034】図2はベース層を形成するn形エピタキシ
ャル層3内に形成したp形エミッタ領域15,16を線
図にて示したものである。このデバイスの表面には保護
絶縁層6が設けられており、この絶縁層は金属エミッタ
接点パッド36用の開口26を有している。金属接点パ
ッド36は表面の面積がSm の開口26内でのみエミッ
タ領域15,16と実際に接触する。絶縁層の下側の第
1部分のエミッタ領域15、即ち周辺エミッタ領域と称
するエミッタ領域の表面の面積はSoxとする。この面積
oxはエミッタ接点の下側の面積Sm を除くエミッタ領
域15,16の全面積に相当し、即ち中央部分のエミッ
タ領域16、つまり第2部分のエミッタ領域の面積は開
口26の面積に相当する。
【0035】周辺エミッタ領域15の厚さはh1とし、
この領域のドーピングレベルは、この領域内に垂直方向
に注入される少数キャリヤの拡散長がこの領域の厚さよ
りも大きくなるか、又はその厚さに等しくなるようにす
る。このp形層内の少数キャリヤは埋込層からエミッタ
領域の表面の方へと走行する電子である。正孔は反対方
向に移動する。
【0036】横形トランジスタを上述した例におけるよ
うなpnp形の代わりに、npn形のものとする場合に
は、少数キャリヤは電子でなく、正孔であるが、トラン
ジスタは同じ理論法則で作動し、下記の理論説明では
「電子」なる用語を「正孔」と置き換えるだけでよい。
【0037】ベース3からの少数キャリヤの横方向注入
電流密度をJlと称し、エミッタ接点領域26の下方の
少数キャリヤの垂直方向注入電流密度をJm と称し、周
辺エミッタ領域15を覆う酸化物層6の部分の下側の少
数キャリヤの垂直方向注入電流密度をJoxと称する。こ
れらの注入電流密度を図2に矢印にて示してある。
【0038】理論と経験から電流利得hFEは第1近似で
次式のように表せることを確かめた。即ち、
【数1】 hFE=(K・Jl・P1・h1)/(Jm ・Sm +Jox・Sox) ここに、P1は周辺エミッタ領域15の周囲の長さであ
り、h1はその厚さであり、Kは定数である。
【0039】本発明によれば、エミッタ接点領域26の
表面の面積Sm を小さくする場合、周辺エミッタ領域1
5の周囲の長さP1を大きくする場合及び少数キャリヤ
の電流密度の項Jm を小さくして、項Jm m をさらに
小さくする場合に電流利得h FEが高くなる。
【0040】このような効果は次のような手段により得
られる。即ち、−Sox/Sm の比がほぼ2に等しくなる
か、又は2以上となるように、好ましくは5に等しくな
るか、又は5以上となるように、周辺エミッタ領域15
の表面の面積Sox及びエミッタ接点領域26の表面の面
積Sm を選定する;
【0041】−第2部分のエミッタ領域16は、その表
面の面積Sm がエミッタ接点領域26によりほぼ画成さ
れ、かつ厚さh2が第1領域15の厚さh1の少なくと
も1/2、好ましくはこの第2領域16が埋込層にまで
達するような厚さとし;第2部分のエミッタ領域16の
ドーピングレベルを第1エミッタ領域のドーピングレベ
ルの少なくとも2倍とすることにより、この第2部分の
エミッタ領域16を周辺部の領域15の第1導電レベル
よりも高い第2導電レベル(P++)とする。中央エミッ
タ領域16の厚さh2及びドーピングレベルは、この中
央領域が少数キャリヤに対する障壁(スクリーン)とし
て作用するように選定する。
【0042】エミッタ接点領域の下側の領域16内にお
ける電流密度Jm の値は、領域16を領域15よりも強
力にドープしない場合に得られる電流密度よりも約3倍
小さくなる。この際の電流利得は実質上少数キャリヤの
横方向の注入によるだけで決まる。この効果は、エミッ
タの表面領域を少なくとも1つの長手方向に細長形と
し、その長辺の寸法と短辺の寸法との比を好ましくは5
以上程度にすると最適である。
【0043】図1Aでは、エミッタ接点領域の表面の面
積を制限するのと相俟ってエミッタの形状を細長形とす
ることにより、絶縁層の下側のこのキャリヤ注入現象の
益に十分供することができる。本発明によれば、周辺エ
ミッタ領域15を弱めにドープし、中央エミッタ領域1
6を強目にドープし、中央エミッタ領域の表面の面積を
接点領域26の面積に限定することにより、双方のエミ
ッタ領域が果たす役割を相違させて、横形トランジスタ
が最適に作動するようにした。
【0044】本発明によるトランジスタの利得増大に関
連する理論は少数キャリヤの再結合速度及び少数キャリ
ヤの拡散長を同時に考慮するものである。
【0045】本発明によれば、トランジスタの電流利得
を高めるために、むしろ正孔の電流の方を選んで、これ
を垂直方向の電子の電流に対して増強させる。このよう
な選択により電子と正孔の再結合速度を最小にすること
ができる。この理論は前記IEEEの刊行物に記載され
ている注入効率の理論と一致する。
【0046】少数キャリヤの拡散長とは、所定の物質内
で少数キャリヤが再結合する前に走行する平均距離のこ
とである。再結合速度とは単位時間当りに所定の容積内
にて起る再結合の数のことである。再結合速度は一定
で、その値は物質の構造、即ち物質の厚さと、そのドー
ピングレベルに依存する。
【0047】従来既知の横形トランジスタにおける金属
エミッタ接点の下側では、その下側の物質が準金属性
で、しかも電子電流が常に極めて強いことのために、エ
ミッタを弱くドープした場合に再結合速度が極めて高く
なる。このために本発明によれば、電子電流を最小とす
るようにエミッタ接点領域の面積Sm を極めて小さく
し、又同時にこのエミッタ接点領域の個所のエミッタ領
域部分16を強度にドープする。
【0048】絶縁層の下側の再結合速度は低い。なお、
この絶縁層の下側の周辺エミッタ領域のドーピングレベ
ル及び厚さは、拡散長がこの周辺エミッタ領域の厚さh
1より大きくなるように選定する。従って、周辺エミッ
タ領域の表面の面積Soxを大きくすることにより、この
領域内における正孔電流が増大する。このような結果は
比較的弱いp形ドーピングで、しかも薄い厚さh1で得
られる。これは薄層又は超薄層を有するトランジスタに
使用する技術が本発明に適している理由の1つである。
【0049】注入効率に基づく理論からすると、中央領
域16を周辺エミッタ領域15に比べて強力にドープす
るのに比例して、正孔電流が電子電流に比べて増大する
ことになる。この結果、中央の強ドープ領域は電子−正
孔の再結合を減らすための補足手段にはならないが、こ
の強ドープ中央領域16は弱ドープ周辺領域15と共働
して電子電流に比べて正孔電流を補強することになる。
【0050】実際上、領域15と16との間のドーピン
グレベルの差を大きくすると、これら両領域間の不純物
特性が急激となる。このドーピング特性の斜面に少数キ
ャリヤ、ここでは電子をはね返す場(フィールド)が生
成され、これにより正孔が優勢となる。
【0051】高ドープ中央領域16を存在させるため
に、2つのエミッタ領域15,16を薄く、即ち、弱ド
ープ領域15の底部とn+ 形の埋込層18との間の距離
dを極めて小さくするのも好適である。それでも、現在
の超薄層の場合及び現状の寸法観点からすると、厚さが
大いに異なる領域15と16を実現する可能性は、利用
可能な技術手段に依存し、意図した利得改善を図るのに
は、前記2つの領域15と16の厚さを同じとし、h1
=h2としても何等不都合はない。本発明によれば超薄
層構造での使用が有利であり、これは絶縁層の下側の少
数キャリヤ注入メカニズムが助長されるから電流利得に
とっても不都合なことはない。
【0052】実際上、電流利得はエミッタ抵抗により制
限され、図1Aの場合のエミッタ抵抗はエミッタの長さ
に依存する。従って、エミッタ接点領域の寸法は、高利
得が許容エミッタ抵抗に見合うように選定する必要があ
る。
【0053】高電流の横形トランジスタを得るために
は、エミッタを幾つかの平行なエミッタ細条を有する構
造とすることができる。或いは、単一エミッタ細条を具
えている構造のものは低電流で作動させるのに好都合
で、この場合には高利得が望まれる。各エミッタ細条は
その中心に少なくとも1個の接点領域26を有する周辺
領域15と、接点領域26の下側に延在する第2エミッ
タ領域16とを具えている。各エミッタ細条には、その
主方向に離間させた幾つかの接点領域26を設け、これ
らの各接点領域の下方に第2エミッタ領域16を延在さ
せることができる。次いで、それぞれの電気接点領域2
6を金属化処理により相互接続してエミッタの電気接点
パッド36とする。
【0054】図3はエミッタ領域15と16の表面の面
積比Sox/Sm の関係としての電流利得特性hFEを示し
たものである。電流利得hFEとは0のコレクタ−ベース
電圧でのベース電流に対するコレクタ電流の比IC/I
Bのことである。図3の特性は3Vのベース−基板電圧
の場合で、又トランジスタを例えば下記に説明するよう
にして製造した場合の特性である。実線曲線Aは中央の
エミッタ領域16を強ドープ領域P++とし、周辺エミッ
タ領域15を弱ドープ領域Pとして双方のエミッタ領域
を相違させた横形トランジスタに関するものである。破
線曲線Bは双方のエミッタ領域15と16のドーピング
レベルを同じとし、即ちエミッタ領域を単一の均一弱ド
ープP形領域にて形成した「比較トランジスタ」に関す
るものである。
【0055】電流利得はAの方が高く、この利得はSox
/Sm 比が大きくなるのに比例して高くなる。本発明に
よる構造を有している横形トランジスタは最大90程度
にもなる利得を有する。
【0056】図3の曲線AとBとの比較から明らかなよ
うに、所定の条件のもとでは本発明によるトランジスタ
の利得を比較トランジスタの利得と同じとすることがで
きる。こうした条件とは、本発明によるトランジスタが
必要とする面積Soxを比較トランジスタのそれよりも遙
に小さくして、同じ利得が得られるようにすることであ
る。例えば、本発明によるトランジスタで65に相当す
る利得hFEを得るためには(Sox/Sm )=20とする
が、比較トランジスタでは(Sox/Sm )=100とす
る。
【0057】換言するに、表面の面積が同じである場合
には本発明によるトランジスタの方が利得が遙に高くな
る。例えば小さな占有表面積に相当する比(Sox
m )=5の場合、本発明によるトランジスタの利得は
FE=50であるが、比較トランジスタの利得は15以
下である。
【0058】同様に面積比(Sox/Sm )が2以下の場
合には、本発明によるトランジスタでは、まだ35〜4
0の利得が得られるが、比較トランジスタでは利得はほ
ぼ0である。なお、このようなことは降伏電圧に二次的
な悪影響を及ぼすことなく達成される。
【0059】従って、本発明によるトランジスタは従来
のものに比べてかなり進歩したものである。本発明を横
形pnpタイプのものにつき述べたが、本発明は当業者
に一般に知られている任意のnpn構成のnpnタイプ
のものとすることもできる。このような横形npnトラ
ンジスタでは、2部分のエミッタ領域を上述したように
n形の中間導電レベルの周辺領域と、高導電レベルの中
央領域とで構成する。面積比Sox/Sm も同じようにす
る。
【0060】図1A及び1Bに示したデバイスの製造方
法を下記に説明するが、本発明はこの例にのみ限定され
るものではない。
【0061】厚さが約120μmで、ドーピングレベル
が約5×1015cm-3で、しかも固有抵抗値が約3Ω・
cmのp形シリコン基板1の表面2の部分に拡散により
後の段階にてn+ 形の埋込層18を形成するためにn導
電形とする適当な不純物を注入する。次いでドーピング
レベルが約2×1016cm-3で、固有抵抗値が約0.3Ω
・cmとなるn形のエピタキシャルシリコン層3を通常
の方法にて1μm以下か、或いは2μmまでの厚さに形
成する。このような範囲内にある厚さのエピタキシャル
層は当業者には薄層又は超薄層とみなされる。この段階
にて埋込層18を形成するためにn形不純物を厚さ約1
μmでしかもn+ 形の約2×1019cm -3のドーピング
レベルで拡散する。
【0062】エピタキシャル層3はヒ素(AS )でのド
ーピングによりn形とすることができる。このエピタキ
シャル層3はベース領域を形成する。図3に示した利得
特性を得たトランジスタでは、エピタキシャル層の厚さ
を1.25μmとした。分離領域12,14はシリコン酸化
物SiO2 (肉厚の酸化物)製の絶縁島により形成する
ことができる。
【0063】周辺部のエミッタ領域15はベース領域の
中央部に表面積が大きなマスクを介してp導電形とする
ホウ素(B)の如き不純物を注入し、次いで拡散するこ
とにより形成することができる。前述した例では、周辺
エミッタ領域1を形成するための最大ドーピングレベル
を約5×1018cm-3とし、厚さh1を0.7 μm程度と
し、シート抵抗を500Ω程度とした。こうした値で第
1部分のエミッタ領域15は少数キャリヤに対して透過
性となった。
【0064】次いで、第2の中央エミッタ領域16は、
小さ目の開口を有するマスクを介してP++導電形とする
ホウ素(B)の如き不純物を前記最初の拡散の場合より
も高いドーピングレベル、この場合には最大ドーピング
レベルを1019cm-3として注入してから拡散して、本
例では周辺領域15の厚さh1よりも厚い厚さh2に、
しかも埋込層18にまで達する厚さに形成することがで
きる。例えばh2=1μmとする。しかし、h2の値は
例えばh2=0.4 μmとし、他の部分の厚さはいずれも
変わらないものとすることもできる。しかし、利得はh
2>h1とする場合の方が向上する。中央エミッタ領域
16のシート抵抗は120Ωとした。各部の値をこのよ
うな値とすることにより第2部分のエミッタ領域16は
少数キャリヤに対して障壁を形成する。
【0065】一般に、中央エミッタ領域16の厚さh2
はh1の半分の値からh1よりも僅かに大きい値までの
範囲の値とする。エピタキシャル層3に対して選定した
厚さからして、2つのエミッタ領域の厚さh1及びh2
も薄層又は超薄層とみなされる。
【0066】中央エミッタ領域のドーピングレベルと周
辺エミッタ領域のドーピングレベルとの比は約2〜10
の範囲内の値とし、周辺領域15のドーピングレベル
は、少数キャリヤの拡散長がh1よりも大きくなるよう
な厚さh1に関連付け、又中央領域のドーピングレベル
は、この中央領域が厚さh2と相俟って少数キャリヤに
対する所望な障壁を形成するように選定する。
【0067】例えばシリコン酸化物(SiO2 )又はシ
リコン窒化物(Si3 4 )製の保護層6をデバイスの
表面全体に設け、前述したようにして形成した領域の表
面に接点用の開口をあける。開口Sm 及び対応する領域
16の表面の面積は技術が許す限りできるだけ小さくす
る。しかし、本発明により持たらされ、且つ、中央領域
16のドーピングによって引き起こされる改善は、Sm
に課せられる斯様な条件が従来の場合ほどには酷しくな
くても得られる。Sm の面積が小さいから、本発明によ
るトランジスタは左程大きなスペースを占めず、大規模
集積回路にコパチブルである。
【0068】図1及び図2に示した各部の寸法は実寸図
示したものではなく、明瞭化のために拡大して図示して
ある。エピタキシャル層3の厚さを約1μmに薄くすれ
ば、周辺エミッタ領域15の厚さh1を約0.75μmとす
るのに好適であり、これにより距離dが短くなり、本発
明にとって好適である。
【0069】本発明の他の実施例として、当業者は周辺
領域15及び中央領域16又はエミッタ接点領域26を
従来の刊行物EP0322962に記載されており、し
かも現在の刊行物にて規定されているような条件を維持
しているパターンで実現することもできる。
【0070】図4A及び図4Bは前述した製造方法に従
って形成した横形トランジスタの表面4から出発して基
板1の方へと向かう様々な領域のドーピング特性を示し
たものである。
【0071】図4Aは金属の下側のエミッタ(接点領域
26)の中央領域16を経る垂直方向断面における深さ
hを横軸(単位μm)に深さの関数としてとり、縦軸に
一立方センチメートル(1cm3 )当りの不純物の数と
してドーピングレベル〔C〕を示したものである。
【0072】図4Aの部分α1は金属の下側に1μmの
厚さで延在する中央エミッタ領域16におけるP++形の
ドーピングレベル(1019cm-3)に相当し、部分β1
はエミッタの下側に1〜2μmの厚さで位置するベース
埋込層18のn+ 形ドーピングレベルに相当し、部分γ
1は基板のp形ドーピングレベル(5×1015cm-3
に相当する。
【0073】図4Bは酸化物(絶縁層6)の下側の周辺
エミッタ領域15を経る垂直方向断面における深さhを
横軸にμmの単位で深さの関数としてとり、縦軸に1c
3当りの不純物の数としてのドーピングレベル〔C〕
をプロットした特性図である。
【0074】図4Bの部分α2は酸化物層の直ぐ下側に
0.75μmの厚さで延在するエミッタ領域15のp形ドー
ピングレベル(5×1018cm-3)に相当し、部分β′
2はエミッタ領域15と埋込層18との間にあるエピタ
キシャル層の部分のドーピングレベルに相当し、部分β
2は1〜2μmの厚さの埋込層18のn+ 形のドーピン
グレベルに相当し、部分γ2はp形基板のドーピングレ
ベル(5×1015cm -3)に相当する。これらの特性曲
線はエピタキシャル層3の厚さを1.25μmとした場合の
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは本発明による横形バイポーラトランジスタ
を具えている半導体デバイスの一部分を示す平面図であ
る。Bは図1Aの横形バイポーラトランジスタのB−B
線上での断面図である
【図2】横形バイポーラトランジスタのエミッタ領域の
断面にエミッタの様々な部分における電流密度を記号的
に示した図である。
【図3】電流利得hFEを絶縁層の下側のエミッタの表面
積Soxと電気接点領域の下側のエミッタの表面積Sm
の比Sox/Sm の関数として示した比較特性図である。
【図4】Aはドーピングレベル〔C〕を絶縁層の下側の
エミッタ領域の表面から出発して深さhの関数として示
した特性図である。Bはドーピングレベル〔C〕を電気
接点領域の下側のエミッタ領域の表面から出発して深さ
hの関数として示した特性図である。
【符号の説明】
1 半導体本体(基板) 2 基板の表面 3 エピタキシャル層 4 エピタキシャル層の表面 5 島 6 絶縁層 12,14 絶縁領域 15 第1部分の(周辺)エミッタ領域 16 第2部分の(中央)エミッタ領域 17 コレクタ領域 18 埋込層 19 ベース領域 19′ 表面ベース領域 26 エミッタ接点領域 27 コレクタ接点領域 36 エミッタ用金属接点パッド 37 コレクタ用金属接点パッド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横形トランジスタを具えている半導体デ
    バイスであって、このデバイスが第1導電形の半導体基
    板(1)を具え、該基板がその表面に第1導電形とは反
    対の第2導電形のエピタキシャル層を有し、このエピタ
    キシャル層内に前記横形トランジスタを形成するよう
    に、エピタキシャル層の厚さに少なくとも等しい厚さの
    絶縁層により島が画成され、前記横形トランジスタが:
    該トランジスタのベースを形成するエピタキシャル層の
    領域(19)により横方向に離間された第1導電形のエ
    ミッタ(15,16)及びコレクタ領域(17)と;前
    記デバイスの表面を覆う絶縁層(6)における前記エミ
    ッタ領域の表面個所にあけた開口により限定したエミッ
    タに電気的に接触させる金属接点パッド(36)用の少
    なくとも1個の電気エミッタ接点領域(26)と;前記
    基板とエピタキシャル層との接合部(2)のレベルに設
    けた第2導電形の埋込層(18)と;を具え、さらに前
    記横形トランジスタでは:前記エミッタ接点領域の下側
    に位置する第2部分のエミッタ領域(16)の表面の面
    積(Sm )に対する、絶縁層の下側に位置する第1部分
    のエミッタ領域(15)と称するエミッタ領域の表面の
    面積(Sox)の比が少なくとも2に等しくなるようにし
    た;半導体デバイスにおいて、 前記エピタキシャル層を、この層内に前記エミッタ及び
    コレクタ領域が形成されるような、所謂薄層又は超薄層
    タイプのものとし;前記第1部分のエミッタ領域(1
    5)が第1の厚さh1を有すると共に、この第1部分の
    エミッタ領域内に垂直方向に注入される少数キャリヤの
    拡散長がこの第1部分のエミッタ領域の厚さ以上となる
    か、それに等しくなるような第1ドーピングレベルによ
    って得られる第1導電形の第1レベルを有し;前記第2
    部分のエミッタ領域(16)が前記第1の厚さh1の1
    /2以上の第2の厚さh2を有すると共に、前記第1レ
    ベルよりも高い第1導電形の第2レベルを有し、この第
    2レベルが第1ドーピングレベルよりも高い第2ドーピ
    ングレベルにより得られ、この第2部分のエミッタ領域
    の第2厚さ及び第2ドーピングレベルを、この第2部分
    のエミッタ領域が少数キャリヤに対して障壁として作用
    するような値に選定し;前記第1部分のエミッタ領域
    (15)が前記第2部分のエミッタ領域(16)を完全
    に囲み、且つ場合によってはh2<h1の場合に第1部
    分のエミッタ領域が第2部分のエミッタ領域の下方に延
    在するようにしたことを特徴とする半導体デバイス。
  2. 【請求項2】 第2部分のエミッタ領域(16)の厚さ
    を、この第2部分のエミッタ領域(16)が埋込層(1
    8)内にまで延在するような値としたことを特徴とする
    請求項1に記載の半導体デバイス。
  3. 【請求項3】 第2部分のエミッタ領域の表面積
    (Sm )に対する第1部分のエミッタ領域の表面積(S
    ox)の比が2〜100の範囲内の値となるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体デバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 第2部分のエミッタ領域の表面積
    (Sm )に対する第1部分のエミッタ領域の表面積(S
    ox)の比が2〜10の範囲内の値となるようにしたこと
    を特徴とする請求項3に記載の半導体デバイス。
  5. 【請求項5】 第2部分のエミッタ領域の表面積と接点
    領域の表面積とをほぼ等しくし、これらの面積を製造技
    術が許す限りできるだけ小さくするようにしたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体デ
    バイス。
  6. 【請求項6】 エミッタ領域(15,16)が少なくと
    も1つの長手方向に細長形状をしており、これが第1部
    分の領域(15)と、金属接点パッド(36)に接続さ
    れるエミッタ接点領域(26)の下方に延在する少なく
    とも1個の第2部分のエミッタ領域(16)とを具えて
    いる細条を形成し、第1部分のエミッタ領域(15)の
    長手方向の長辺の寸法と、それに対して直角方向の短辺
    との比が少なくとも5に等しくなるようにしたことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体デ
    バイス。
  7. 【請求項7】 エミッタ領域が数個の平行な細長形の細
    条により形成され、これらの各細条が第1部分のエミッ
    タ領域及びエミッタ接点領域(26)の下側に延在する
    少なくとも1個の第2部分のエミッタ領域(16)を有
    し、各エミッタ接点領域を金属パッド(36)に接続す
    るようにしたことを特徴とする請求項6に記載の半導体
    デバイス。
  8. 【請求項8】 各エミッタ細条が第1部分のエミッタ領
    域内に数個の第2部分のエミッタ領域(16)を具え、
    これらの第2部分のエミッタ領域がエミッタ細条の長手
    方向に離間され、且つ各第2部分のエミッタ領域が金属
    パッド(36)に接続されるエミッタ接点領域(26)
    の下側に延在するようにしたことを特徴とする請求項6
    及び7のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
  9. 【請求項9】 第1部分のエミッタ領域(15)のドー
    ピングレベルに対する強度にドープする第2部分のエミ
    ッタ領域(16)のドーピングレベルの比が少なくとも
    2に等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1〜
    8のいずれか一項に記載の半導体デバイス。
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