JPH0631000Y2 - 防水シートの脱気構造 - Google Patents

防水シートの脱気構造

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JPH0631000Y2
JPH0631000Y2 JP4466088U JP4466088U JPH0631000Y2 JP H0631000 Y2 JPH0631000 Y2 JP H0631000Y2 JP 4466088 U JP4466088 U JP 4466088U JP 4466088 U JP4466088 U JP 4466088U JP H0631000 Y2 JPH0631000 Y2 JP H0631000Y2
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JP
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sheet
waterproof sheet
porous
waterproof
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茂 田中
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Bando Chemical Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は防水シートの脱気構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、建築構造物の屋上、ベランダ、庇あるいは廊下等
の防水を行なうため、コンクリート製などとされた下地
面上にゴム、合成樹脂製とされた防水シートを敷設する
ことが広く行なわれている。
ところで、これら防水シートを敷設した場合、下地材と
貼着するために用いた接着剤、プライマーに含まれてい
た溶剤の残留分の蒸発、あるいは太陽光線の熱によって
下地に含まれていた水分の蒸発に起因して防水シートと
下地面との間にガスが滞留し、フクレを生じることが有
る。
本願出願人はかかるフクレを有効に防止出来る防水シー
トとして、多孔質構造体を有する防水シートを先に提案
した(例えば実開昭60-112522号)。
〔従来技術の問題点〕
しかしながら、上記防水シートにより下地面を防水処理
した場合、多孔質構造体を伝って流動するガスの排出口
として、適所に脱気塔を設けなければならず、この脱気
塔を設けるのが、面倒であり、かつ、広大な平面に脱気
塔が突出することとなると邪魔となって床面の有効利用
も妨げられる問題が有る。
〔考案が解決しようとする課題〕
この考案は上記問題点に鑑み、防水シートと下地面との
間に滞留するガスを脱気塔を設けることなく排出可能と
し、もって床面の有効利用の図れる防水シートの脱気構
造を提供することを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するに至った技術〕
即ち、この考案の防水シートの脱気構造は連続気孔を有
する多孔質シートの片面に無孔外皮を形成して成る防水
シートが、基面及び基面周囲の壁面の立ち上り部にわた
って敷設され、前記防水シートの壁面立ち上り部におけ
る端面には無孔外皮を外側にして前記防水シートと同材
質のシートが通気シートとして上部壁面より前記防水シ
ート上にかけて、多孔質層を圧壊することなく貼着され
て成ることを特徴とするものである。
〔実施例〕
次に、この考案をいくつかの実施例により説明する。
第1図はこの考案の実施例の断面図、第2図は他の実施
例の要部断面斜視図、第3図はさらに他の実施例の要部
断面図である。
この考案の防水シートの脱気構造は連続気孔を有する多
孔質シート1Aの片面に無孔外皮1Bを形成して成る防
水シート1が、コンクリート製とされた基面2及び基面
周囲の壁面3の立ち上り部3Aにわたって敷設され、防
水シート1の壁面立ち上り部3Aにおける端面1′には
無孔外皮1Bを外側にして防水シート1と同材質のシー
トを通気シート10として上部壁面3Bより防水シート
1にかけて多孔質層1A,1Aを圧壊することなく貼着
されて構成されている。
上記において通気シート10は、その上端10Aは壁面
3に形成されたエッジ部3Cにより覆われ、あるいは端
面が無孔外皮により被覆される(図示省略)。
また、防水シート1上を覆う通気シート10の下端縁1
0Bは、多孔質層1Aが外部に露出される構成とされる
が、第2図図示のように適所に防水テープ4…4を貼着
し、通気を確保しつつ、端部を止着する構成としても良
い。
また、多孔質シート1Aを通じての通気性を確実とする
ため、第3図図示のように防水シート1の立ち上り折曲
部に通気管5を埋設しても良い。
上記実施例における防水シート1としては連続気孔の多
孔質シート1Aの片面を加熱処理等により無孔化したも
のの他、多孔質シート1Aとゴム質の防水シート1Bと
を別々に成形し、これを積層一体化したもの、または加
硫ゴム等の防水シートに例えば亀甲状または円形状の溝
を設けた独立気泡の発泡体を一体に積層したもの、さら
にはゴム質の防水シート1Bを製造する際、片面のみを
温度管理によって発泡させ、通気性を持たせたシートな
どが使用される。
〔作用〕
この考案において、基面2と防水シート1との間に滞留
するガスは多孔質層1Aを通じて流動可能であり、か
つ、防水シート1は壁面立ち上り部において同材質とさ
れた通気シート10により外部と矢印で示すように連通
可能に覆われているため、通気シート10の下端面より
外部へ排出される。
この場合、第3図に示したように通気管5を埋設した場
合、立ち上り折曲部の通気性が確実に行なわれるのでさ
らに都合が良い。
〔効果〕
この考案は以上説明したように防水シートと基面との間
にガスが滞留するようなことが有っても、壁面立ち上り
部の端面より通気シートを介して外部へ排出されるの
で、フクレの発生が有効に防止される。
また、脱気塔などは一さい設ける必要が無いので床面全
面も有効に利用出来るなど種々の実用的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の断面図、第2図は他の実施
例の要部断面斜視図、第3図はさらに他の実施例の要部
断面図である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続気孔を有する多孔質シートの片面に無
    孔外皮を形成して成る防水シートが、基面及び該基面周
    囲の壁面の立ち上り部にわたって敷設され、前記防水シ
    ートの壁面立ち上り部における端面には無孔外皮を外側
    にして前記防水シートと同材質のシートが通気シートと
    して上部壁面より前記防水シート上にかけて多孔質層を
    圧壊することなく貼着されて成ることを特徴とする防水
    シートの脱気構造。
  2. 【請求項2】基面より周囲壁に沿って立ち上り折曲され
    た防水シートと基面及び周囲壁面間に通気部材を介挿し
    て成る実用新案登録請求の範囲第1項記載の防水シート
    の脱気構造。
JP4466088U 1988-03-31 1988-03-31 防水シートの脱気構造 Expired - Lifetime JPH0631000Y2 (ja)

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JPH01151531U JPH01151531U (ja) 1989-10-19
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101675326B1 (ko) * 2016-04-08 2016-11-11 박선연 벽면에 시공된 탈기구를 이용한 방수층 제작방법 및 벽면에 시공된 탈기구를 포함하는 방수층

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101675326B1 (ko) * 2016-04-08 2016-11-11 박선연 벽면에 시공된 탈기구를 이용한 방수층 제작방법 및 벽면에 시공된 탈기구를 포함하는 방수층

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JPH01151531U (ja) 1989-10-19

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