JPH06309975A - 避雷碍子装置 - Google Patents
避雷碍子装置Info
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- JPH06309975A JPH06309975A JP2842294A JP2842294A JPH06309975A JP H06309975 A JPH06309975 A JP H06309975A JP 2842294 A JP2842294 A JP 2842294A JP 2842294 A JP2842294 A JP 2842294A JP H06309975 A JPH06309975 A JP H06309975A
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- discharge electrode
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 放電電極の放電部の対向長さを短くして、電
極構造を小型にする。また、アークホーンにおける絶縁
協調を向上させる。 【構成】支持碍子4の端部に課電側の放電電極21を設
けるとともに、避雷碍子14の端部には接地側の放電電
極23を設ける。両放電電極21、23を所定の気中放
電ギャップGを介して対向させる。いずれか一方の放電
電極21には、線路方向とほぼ平行に延びる直線状の放
電部21aを設ける。他方の放電電極23には、直線状
放電部21aの両端に対して最短の放電ギャップ長をも
って対向する少なくとも一対の棒状の放電部23aを設
ける。
極構造を小型にする。また、アークホーンにおける絶縁
協調を向上させる。 【構成】支持碍子4の端部に課電側の放電電極21を設
けるとともに、避雷碍子14の端部には接地側の放電電
極23を設ける。両放電電極21、23を所定の気中放
電ギャップGを介して対向させる。いずれか一方の放電
電極21には、線路方向とほぼ平行に延びる直線状の放
電部21aを設ける。他方の放電電極23には、直線状
放電部21aの両端に対して最短の放電ギャップ長をも
って対向する少なくとも一対の棒状の放電部23aを設
ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、送電線路に通常の
雷サージ電流が流れた場合、それを速やかに大地に放電
し、その後に生じる続流を抑制遮断して地絡事故を防止
することができる避雷碍子装置に関するものである。
雷サージ電流が流れた場合、それを速やかに大地に放電
し、その後に生じる続流を抑制遮断して地絡事故を防止
することができる避雷碍子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に、この種の避雷碍子装置におい
ては、鉄塔の支持アームに支持碍子を介して送電線が支
持されるとともに、支持アームには限流素子を内装した
避雷碍子が吊下支持されている。また、支持碍子の端部
には課電側の放電電極が設けられ、避雷碍子の端部には
接地側の放電電極が設けられている。そして、この両放
電電極の先端部間には所定の気中放電ギャップGが設け
られている。
ては、鉄塔の支持アームに支持碍子を介して送電線が支
持されるとともに、支持アームには限流素子を内装した
避雷碍子が吊下支持されている。また、支持碍子の端部
には課電側の放電電極が設けられ、避雷碍子の端部には
接地側の放電電極が設けられている。そして、この両放
電電極の先端部間には所定の気中放電ギャップGが設け
られている。
【0003】また、従来のこの種の避雷碍子装置におい
ては、図20に示すような構成の放電電極が設けられて
いる。すなわち、接地側の放電電極70は、先端部に線
路方向とほぼ平行に延びる直線状の放電部70aを備え
た逆T字状に形成されている。また、課電側の放電電極
71は、接地側の放電電極70の直線状放電部70aの
ほぼ中央に対向して、その放電部70aと交差する方向
へ延びる棒状の放電部71aとを備えたI字状に形成さ
れている。
ては、図20に示すような構成の放電電極が設けられて
いる。すなわち、接地側の放電電極70は、先端部に線
路方向とほぼ平行に延びる直線状の放電部70aを備え
た逆T字状に形成されている。また、課電側の放電電極
71は、接地側の放電電極70の直線状放電部70aの
ほぼ中央に対向して、その放電部70aと交差する方向
へ延びる棒状の放電部71aとを備えたI字状に形成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 このように、従来の
避雷碍子装置においては、接地側の放電電極70が逆T
字状に形成されるとともに、課電側の放電電極71がI
字状に形成されている。そのため、正極性の雷インパル
スの場合、支持碍子に設けられているアークホーン間の
雷インパルスフラッシオーバ電圧に対しては十分な裕度
がある。しかし、負極性の雷インパルスの場合、そのフ
ラッシオーバ電圧は高く、支持碍子に設けられているア
ークホーン間の雷インパルスフラッシオーバ電圧に対す
る裕度が不十分であった。このため、避雷碍子側のフラ
ッシオーバ電圧と支持碍子側のそれとの間の絶縁協調を
確保するのが困難であるという問題があった。
避雷碍子装置においては、接地側の放電電極70が逆T
字状に形成されるとともに、課電側の放電電極71がI
字状に形成されている。そのため、正極性の雷インパル
スの場合、支持碍子に設けられているアークホーン間の
雷インパルスフラッシオーバ電圧に対しては十分な裕度
がある。しかし、負極性の雷インパルスの場合、そのフ
ラッシオーバ電圧は高く、支持碍子に設けられているア
ークホーン間の雷インパルスフラッシオーバ電圧に対す
る裕度が不十分であった。このため、避雷碍子側のフラ
ッシオーバ電圧と支持碍子側のそれとの間の絶縁協調を
確保するのが困難であるという問題があった。
【0005】また、この従来の避雷碍子装置において
は、課電側の放電電極71の棒状放電部71aが接地側
の放電電極70の直線状放電部70aのほぼ中央に対向
配置されているため、直線状放電部70aの長さを長く
しなければならないという問題があった。すなわち、支
持碍子が風圧等により線路方向に揺動された場合でも、
常に棒状放電部71aが直線状放電部70aの一部と対
向して、所定の気中放電ギャップGが確保できるよう
に、直線状放電部70aの長さを長く設定する必要があ
った。
は、課電側の放電電極71の棒状放電部71aが接地側
の放電電極70の直線状放電部70aのほぼ中央に対向
配置されているため、直線状放電部70aの長さを長く
しなければならないという問題があった。すなわち、支
持碍子が風圧等により線路方向に揺動された場合でも、
常に棒状放電部71aが直線状放電部70aの一部と対
向して、所定の気中放電ギャップGが確保できるよう
に、直線状放電部70aの長さを長く設定する必要があ
った。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、負極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧
を低減して、既設のアークホーン間隔に対する絶縁協調
を向上させることができるとともに、放電電極の放電部
の対向長さを短くして、電極構造を小型化することがで
きる避雷碍子装置を提供することにある。
する問題に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、負極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧
を低減して、既設のアークホーン間隔に対する絶縁協調
を向上させることができるとともに、放電電極の放電部
の対向長さを短くして、電極構造を小型化することがで
きる避雷碍子装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1の発明では、鉄塔の支持アームに支持
碍子を介して送電線を支持し、前記支持アームには限流
素子を内装した避雷碍子を吊下支持し、支持碍子の端部
に課電側の放電電極を設けるとともに、避雷碍子の端部
には接地側の放電電極を設け、両放電電極を所定の気中
放電ギャップを介して対向させた避雷碍子装置におい
て、いずれか一方の放電電極には、線路方向とほぼ平行
に延びる直線状の放電部を設け、他方の放電電極には、
前記直線状放電部の両端に対向してその放電部と交差す
る方向に延びる少なくとも一対の棒状の放電部を設けた
ものである。
ために、請求項1の発明では、鉄塔の支持アームに支持
碍子を介して送電線を支持し、前記支持アームには限流
素子を内装した避雷碍子を吊下支持し、支持碍子の端部
に課電側の放電電極を設けるとともに、避雷碍子の端部
には接地側の放電電極を設け、両放電電極を所定の気中
放電ギャップを介して対向させた避雷碍子装置におい
て、いずれか一方の放電電極には、線路方向とほぼ平行
に延びる直線状の放電部を設け、他方の放電電極には、
前記直線状放電部の両端に対向してその放電部と交差す
る方向に延びる少なくとも一対の棒状の放電部を設けた
ものである。
【0008】また、請求項2の発明では、鉄塔の支持ア
ームに支持碍子を介して送電線を支持し、前記支持アー
ムには限流素子を内装した避雷碍子を吊下支持し、支持
碍子の端部に課電側の放電電極を設けるとともに、避雷
碍子の端部には接地側の放電電極を設け、両放電電極を
所定の気中放電ギャップを介して対向させた避雷碍子装
置において、一方の放電電極の指向方向が他方の放電電
極の延在方向に対して直交し、且つ他方の放電電極の延
在方向は線路方向と直交するように構成されたものであ
る。
ームに支持碍子を介して送電線を支持し、前記支持アー
ムには限流素子を内装した避雷碍子を吊下支持し、支持
碍子の端部に課電側の放電電極を設けるとともに、避雷
碍子の端部には接地側の放電電極を設け、両放電電極を
所定の気中放電ギャップを介して対向させた避雷碍子装
置において、一方の放電電極の指向方向が他方の放電電
極の延在方向に対して直交し、且つ他方の放電電極の延
在方向は線路方向と直交するように構成されたものであ
る。
【0009】さらに、請求項3の発明では、前記気中放
電ギャップ距離をUとし、指向方向線と延在方向線との
交点と他方の放電電極の先端との距離をMとすると、0
≦M≦1/2Uを満たすものである。
電ギャップ距離をUとし、指向方向線と延在方向線との
交点と他方の放電電極の先端との距離をMとすると、0
≦M≦1/2Uを満たすものである。
【0010】
【作用】 上記のように構成された避雷碍子装置の発明
において、雷撃により雷サージ電流が送電線に侵入する
と、その電流は課電側の放電電極から、気中放電ギャッ
プを介して接地側の放電電極にフラッシオーバする。そ
の後、電流は避雷碍子内の限流素子を通して支持アーム
に流れ、鉄塔から大地に放電される。また、その後に生
じる運転電圧による続流は、避雷碍子内の限流素子と気
中放電ギャップとによって抑制遮断される。
において、雷撃により雷サージ電流が送電線に侵入する
と、その電流は課電側の放電電極から、気中放電ギャッ
プを介して接地側の放電電極にフラッシオーバする。そ
の後、電流は避雷碍子内の限流素子を通して支持アーム
に流れ、鉄塔から大地に放電される。また、その後に生
じる運転電圧による続流は、避雷碍子内の限流素子と気
中放電ギャップとによって抑制遮断される。
【0011】この請求項1の発明においては、前記のよ
うに一方の放電電極に線路方向とほぼ平行に延びる直線
状の放電部が設けられるとともに、他方の放電電極に直
線状放電部の両端に対向する少なくとも一対の棒状の放
電部が設けられている。そのため、前記の雷サージ電流
の放電時等においては、直線状の放電部側から棒状の放
電部側にも雷サージ電流がフラッシオーバしやすくなっ
て、負極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧を低減す
ることができる。従って、支持碍子の外側に設けられた
既設のアークホーン間隔に対する絶縁協調を向上させる
ことができる。
うに一方の放電電極に線路方向とほぼ平行に延びる直線
状の放電部が設けられるとともに、他方の放電電極に直
線状放電部の両端に対向する少なくとも一対の棒状の放
電部が設けられている。そのため、前記の雷サージ電流
の放電時等においては、直線状の放電部側から棒状の放
電部側にも雷サージ電流がフラッシオーバしやすくなっ
て、負極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧を低減す
ることができる。従って、支持碍子の外側に設けられた
既設のアークホーン間隔に対する絶縁協調を向上させる
ことができる。
【0012】また、一対の棒状の放電部が直線状の放電
部の両端に対向配置されているため、支持碍子が風圧等
により線路方向に揺動された場合、直線状放電部の長さ
が短くても、常に棒状放電部が直線状放電部の一部に対
向する。従って、放電電極の放電部の対向長さを短くし
て、電極構造を小型化することができる。
部の両端に対向配置されているため、支持碍子が風圧等
により線路方向に揺動された場合、直線状放電部の長さ
が短くても、常に棒状放電部が直線状放電部の一部に対
向する。従って、放電電極の放電部の対向長さを短くし
て、電極構造を小型化することができる。
【0013】また、請求項2の発明においては、一方の
放電電極の指向方向が他方の放電電極の延在方向に対し
て直交し、且つ他方の放電電極の延在方向は線路方向と
直交するように構成されているため、負極性の雷インパ
ルスフラッシオーバ電圧を低減することができる。従っ
て、支持碍子の外側に設けられた既設のアークホーン間
隔に対する絶縁協調を向上させることができる。
放電電極の指向方向が他方の放電電極の延在方向に対し
て直交し、且つ他方の放電電極の延在方向は線路方向と
直交するように構成されているため、負極性の雷インパ
ルスフラッシオーバ電圧を低減することができる。従っ
て、支持碍子の外側に設けられた既設のアークホーン間
隔に対する絶縁協調を向上させることができる。
【0014】さらに、請求項3の発明においては、前記
気中放電ギャップ距離をUとし、指向方向線と延在方向
線との交点と他方の放電電極の先端との距離をMとする
と、0≦M≦1/2Uを満たすものである。このため、
さらに、既設のアークホーン間隔に対する絶縁協調を向
上させることができる。
気中放電ギャップ距離をUとし、指向方向線と延在方向
線との交点と他方の放電電極の先端との距離をMとする
と、0≦M≦1/2Uを満たすものである。このため、
さらに、既設のアークホーン間隔に対する絶縁協調を向
上させることができる。
【0015】
【第1実施例】 以下、請求項1の発明を具体化した避
雷碍子装置の第1実施例を、図1〜図4に基づいて詳細
に説明する。図3に示すように、一対の吊下鎖1は鉄塔
の支持アーム2の下面に所定間隔をおいて取り付けら
れ、各吊下鎖1には連結鎖3が回動可能に支持されてい
る。一対の支持碍子4は連結鎖3に回動可能に吊下支持
され、それぞれ長幹碍子から構成されている。連結ヨー
ク5は両支持碍子4の先端部間に取り付けられ、この連
結ヨーク5により支持碍子4がほぼV字状に連結されて
いる。
雷碍子装置の第1実施例を、図1〜図4に基づいて詳細
に説明する。図3に示すように、一対の吊下鎖1は鉄塔
の支持アーム2の下面に所定間隔をおいて取り付けら
れ、各吊下鎖1には連結鎖3が回動可能に支持されてい
る。一対の支持碍子4は連結鎖3に回動可能に吊下支持
され、それぞれ長幹碍子から構成されている。連結ヨー
ク5は両支持碍子4の先端部間に取り付けられ、この連
結ヨーク5により支持碍子4がほぼV字状に連結されて
いる。
【0016】直角クレビス6は前記連結ヨーク5に回動
可能に取り付けられ、その下部には平行クレビス7が回
動可能に支持されている。電線クランプ8は連結リンク
9を介して平行クレビス7に取り付けられ、この電線ク
ランプ8によって送電線10が吊下支持されている。
可能に取り付けられ、その下部には平行クレビス7が回
動可能に支持されている。電線クランプ8は連結リンク
9を介して平行クレビス7に取り付けられ、この電線ク
ランプ8によって送電線10が吊下支持されている。
【0017】上部アークホーン11は前記支持碍子4の
上方に位置するように、各連結鎖3に取り付けられてい
る。下部アークホーン12は上部アークホーン11に対
向して支持碍子4の下方に位置するように、連結ヨーク
5に取り付けられている。そして、このアークホーン1
1、12の対向間隔において過電流がフラッシオーバす
ることにより、支持碍子4の損傷が軽減される。
上方に位置するように、各連結鎖3に取り付けられてい
る。下部アークホーン12は上部アークホーン11に対
向して支持碍子4の下方に位置するように、連結ヨーク
5に取り付けられている。そして、このアークホーン1
1、12の対向間隔において過電流がフラッシオーバす
ることにより、支持碍子4の損傷が軽減される。
【0018】支持ブラケット13は前記支持アーム2の
先端部に片持ち式で取り付けられ、線路方向と直交する
方向へ水平に延びている。避雷碍子14は複数のボルト
により、支持ブラケット13の先端下面に吊下支持され
ている。この避雷碍子14は、FRP等の耐張材料より
なる図示しない円筒状の耐圧絶縁筒内に、酸化亜鉛(Z
nO)を主材とする電圧−電流特性が非直線性の限流素
子15を直列に収容して構成されている。また、耐圧絶
縁筒の上下両端部にはキャップ状をなす接地側及び課電
側の電極金具16、17が嵌合固定され、耐圧絶縁筒の
外周にはモールドゴム18が設けられている。
先端部に片持ち式で取り付けられ、線路方向と直交する
方向へ水平に延びている。避雷碍子14は複数のボルト
により、支持ブラケット13の先端下面に吊下支持され
ている。この避雷碍子14は、FRP等の耐張材料より
なる図示しない円筒状の耐圧絶縁筒内に、酸化亜鉛(Z
nO)を主材とする電圧−電流特性が非直線性の限流素
子15を直列に収容して構成されている。また、耐圧絶
縁筒の上下両端部にはキャップ状をなす接地側及び課電
側の電極金具16、17が嵌合固定され、耐圧絶縁筒の
外周にはモールドゴム18が設けられている。
【0019】上部アーキングリング19は前記避雷碍子
14の上方に位置するように、接地側の電極金具16に
取り付けられている。下部アーキングリング20は上部
アーキングリング19に対向して避雷碍子14の下方に
位置するように、課電側の電極金具17に取り付けられ
ている。そして、このアーキングリング19、20の対
向間隔において過電流がフラッシオーバすることによ
り、モールドゴム18の損傷が軽減される。
14の上方に位置するように、接地側の電極金具16に
取り付けられている。下部アーキングリング20は上部
アーキングリング19に対向して避雷碍子14の下方に
位置するように、課電側の電極金具17に取り付けられ
ている。そして、このアーキングリング19、20の対
向間隔において過電流がフラッシオーバすることによ
り、モールドゴム18の損傷が軽減される。
【0020】図1〜図3に示すように、丸棒材よりなる
課電側の放電電極21は複数のボルトにより前記支持碍
子4の下部の連結ヨーク5に取り付けられ、避雷碍子1
4と対応する位置まで側方に延長されている。また、こ
の課電側の放電電極21は、先端部に線路方向とほぼ平
行に延びる直線状の放電部21aを備え、全体としてほ
ぼ逆T字型になるように形成されている。
課電側の放電電極21は複数のボルトにより前記支持碍
子4の下部の連結ヨーク5に取り付けられ、避雷碍子1
4と対応する位置まで側方に延長されている。また、こ
の課電側の放電電極21は、先端部に線路方向とほぼ平
行に延びる直線状の放電部21aを備え、全体としてほ
ぼ逆T字型になるように形成されている。
【0021】取付アダプタ22は前記避雷碍子14の下
端の課電側電極金具17に垂下固定され、その先端には
丸棒材よりなる接地側の放電電極23が複数のボルトに
より位置調節可能に取り付けられている。また、この接
地側の放電電極23は、前記課電側の放電電極21の直
線状放電部21aの両端に対向して、その放電部21a
と交差する方向に延びる一対の棒状の放電部23aを備
え、全体としてほぼ逆Y字型になるように形成されてい
る。
端の課電側電極金具17に垂下固定され、その先端には
丸棒材よりなる接地側の放電電極23が複数のボルトに
より位置調節可能に取り付けられている。また、この接
地側の放電電極23は、前記課電側の放電電極21の直
線状放電部21aの両端に対向して、その放電部21a
と交差する方向に延びる一対の棒状の放電部23aを備
え、全体としてほぼ逆Y字型になるように形成されてい
る。
【0022】そして、前記課電側の放電電極の放電部2
1aと接地側の放電電極23の放電部23a間には、所
定の気中放電ギャップGが設けられ、この気中放電ギャ
ップGで雷サージ電流がフラッシオーバするようになっ
ている。
1aと接地側の放電電極23の放電部23a間には、所
定の気中放電ギャップGが設けられ、この気中放電ギャ
ップGで雷サージ電流がフラッシオーバするようになっ
ている。
【0023】次に、前記のように構成された避雷碍子装
置について動作を説明する。さて、この実施例の避雷碍
子装置において、雷撃により雷サージ電流が送電線10
に侵入すると、その電流は連結ヨーク5等を介して課電
側の放電電極21に流れ、気中放電ギャップGを介して
接地側の放電電極23にフラッシオーバする。その後、
電流は取付アダプタ22等を介して避雷碍子14内の限
流素子15に流れ、支持アーム13を介して鉄塔から大
地に放電される。また、その後に生じる運転電圧による
続流は、避雷碍子14内の限流素子15と気中放電ギャ
ップGとによって抑制遮断される。
置について動作を説明する。さて、この実施例の避雷碍
子装置において、雷撃により雷サージ電流が送電線10
に侵入すると、その電流は連結ヨーク5等を介して課電
側の放電電極21に流れ、気中放電ギャップGを介して
接地側の放電電極23にフラッシオーバする。その後、
電流は取付アダプタ22等を介して避雷碍子14内の限
流素子15に流れ、支持アーム13を介して鉄塔から大
地に放電される。また、その後に生じる運転電圧による
続流は、避雷碍子14内の限流素子15と気中放電ギャ
ップGとによって抑制遮断される。
【0024】この実施例の避雷碍子装置においては、課
電側の放電電極21に線路方向とほぼ平行に延びる直線
状の放電部21aが設けられるとともに、接地側の放電
電極23に直線状放電部21aの両端に対向する一対の
棒状の放電部23aが設けられている。そのため、前記
の雷サージ電流の放電時等においては、棒状の放電部2
3a側から直線状の放電部21a側には勿論のこと、直
線状の放電部21aから棒状の放電部23aに対して
も、雷サージ電流がフラッシオーバしやすくなる。
電側の放電電極21に線路方向とほぼ平行に延びる直線
状の放電部21aが設けられるとともに、接地側の放電
電極23に直線状放電部21aの両端に対向する一対の
棒状の放電部23aが設けられている。そのため、前記
の雷サージ電流の放電時等においては、棒状の放電部2
3a側から直線状の放電部21a側には勿論のこと、直
線状の放電部21aから棒状の放電部23aに対して
も、雷サージ電流がフラッシオーバしやすくなる。
【0025】ちなみに、この実施例の避雷碍子装置と、
図20に示す従来構成の避雷碍子装置とについて、50
%の雷インパルスフラッシオーバ電圧の比較実験を行っ
たところ、図4のグラフに示すような結果が得られた。
すなわち、従来装置では導体(送電線10)課電時の負
極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧(塔体課電時に
は正極性になる)が高くて、避雷碍子14を使用するこ
となく支持碍子4側のアークホーン11、12を単独で
使用した時のフラッシオーバ電圧と差異が少なかった。
それに対して、この実施例の装置では、負極性の雷イン
パルスフラッシオーバ電圧が大幅に低減して、アークホ
ーン11、12の単独使用時のフラッシオーバ電圧との
差異を大きくすることができた。従って、支持碍子4の
外側の既設のアークホーン11、12の間隔に対する絶
縁協調を向上させることができる。
図20に示す従来構成の避雷碍子装置とについて、50
%の雷インパルスフラッシオーバ電圧の比較実験を行っ
たところ、図4のグラフに示すような結果が得られた。
すなわち、従来装置では導体(送電線10)課電時の負
極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧(塔体課電時に
は正極性になる)が高くて、避雷碍子14を使用するこ
となく支持碍子4側のアークホーン11、12を単独で
使用した時のフラッシオーバ電圧と差異が少なかった。
それに対して、この実施例の装置では、負極性の雷イン
パルスフラッシオーバ電圧が大幅に低減して、アークホ
ーン11、12の単独使用時のフラッシオーバ電圧との
差異を大きくすることができた。従って、支持碍子4の
外側の既設のアークホーン11、12の間隔に対する絶
縁協調を向上させることができる。
【0026】また、この実施例の避雷碍子装置において
は、接地側放電電極23の一対の棒状放電部23aが、
課電側放電電極21の直線状放電部21aの両端に対向
配置されている。このため、支持碍子4が風圧等により
線路方向に揺動された場合、直線状放電部23aの長さ
を、図20に示す従来技術の放電部の長さLの1/2に
短くしても、常に棒状放電部23aが直線状放電部21
aの一部に対向することになる。従って、放電電極2
1、23の放電部21a,23aの対向長さを短くし
て、電極構造を小型化することができる。
は、接地側放電電極23の一対の棒状放電部23aが、
課電側放電電極21の直線状放電部21aの両端に対向
配置されている。このため、支持碍子4が風圧等により
線路方向に揺動された場合、直線状放電部23aの長さ
を、図20に示す従来技術の放電部の長さLの1/2に
短くしても、常に棒状放電部23aが直線状放電部21
aの一部に対向することになる。従って、放電電極2
1、23の放電部21a,23aの対向長さを短くし
て、電極構造を小型化することができる。
【0027】
【第2実施例】 以下、請求項1の発明を具体化した第
2実施例を図5〜図9に基づいて説明する。まず、図5
に示す課電側の放電電極21は、先端に直線状の放電部
21aを直角に折り曲げ形成して、全体としてほぼ逆L
字状となるように形成されている。
2実施例を図5〜図9に基づいて説明する。まず、図5
に示す課電側の放電電極21は、先端に直線状の放電部
21aを直角に折り曲げ形成して、全体としてほぼ逆L
字状となるように形成されている。
【0028】また、図6に示す課電側の放電電極21
は、先端に直線状の放電部21aを直角に折り曲げ形成
してなる2個の部材を連接させて、全体としてほぼ逆T
字状となるように形成されている。
は、先端に直線状の放電部21aを直角に折り曲げ形成
してなる2個の部材を連接させて、全体としてほぼ逆T
字状となるように形成されている。
【0029】さらに、図7に示す課電側の放電電極21
は先端に直線状の放電部21aを折り返し形成して、全
体としてほぼ逆T字状となるように一体形成されてい
る。そして、図8に示す接地側の放電電極23は、先端
に一対の棒状の放電部23aを平行に延長させて、全体
としてほぼ逆U字状となるように形成されている。
は先端に直線状の放電部21aを折り返し形成して、全
体としてほぼ逆T字状となるように一体形成されてい
る。そして、図8に示す接地側の放電電極23は、先端
に一対の棒状の放電部23aを平行に延長させて、全体
としてほぼ逆U字状となるように形成されている。
【0030】また、図9に示す接地側の放電電極23
は、先端に3本の棒状の放電部23aを平行に延長させ
て、全体としてほぼ逆E字状となるように形成されてい
る。なお、請求項1の発明は上記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、この請求項1の発明の趣旨から逸脱
しない範囲で、次のように変更して具体化することも可
能である。 (1)前記第1実施例と逆に、接地側の放電電極23に
線路方向とほぼ平行に延びる直線状の放電部を設け、課
電側の放電電極21に、直線状放電部の両端に対向して
その放電部と交差する方向に延びる棒状の放電部を設け
ること。 (2)課電側の放電電極21及び接地側の放電電極23
を、板材により所定形状に一体形成すること。 (3)支持碍子4として1つの長幹碍子を設けた避雷碍
子装置に実施すること。
は、先端に3本の棒状の放電部23aを平行に延長させ
て、全体としてほぼ逆E字状となるように形成されてい
る。なお、請求項1の発明は上記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、この請求項1の発明の趣旨から逸脱
しない範囲で、次のように変更して具体化することも可
能である。 (1)前記第1実施例と逆に、接地側の放電電極23に
線路方向とほぼ平行に延びる直線状の放電部を設け、課
電側の放電電極21に、直線状放電部の両端に対向して
その放電部と交差する方向に延びる棒状の放電部を設け
ること。 (2)課電側の放電電極21及び接地側の放電電極23
を、板材により所定形状に一体形成すること。 (3)支持碍子4として1つの長幹碍子を設けた避雷碍
子装置に実施すること。
【0031】
【第3実施例】 次に、請求項2の発明を具体化した第
3実施例を図10〜図13及び図17に基づいて説明す
る。図10に示すように、取付金具30は鉄塔の支持ア
ーム31に取着されている。耐張碍子装置32は同取付
金具30の左右両端部にそれぞれ装着され、送電線33
の端部を支持している。同耐張碍子装置32を構成する
耐張碍子34はその両端部にそれぞれアークホーン3
5,36を有し、所定の保護ギャップHを形成して同耐
張碍子34を過電流から保護している。送電線33より
延びる線路としてのジャンパ線37はこの一対の耐張碍
子34の下端部間に接続され、送電線33間を接続する
とともに、送電線33と支持アーム31との気中絶縁を
保持するようにしている。
3実施例を図10〜図13及び図17に基づいて説明す
る。図10に示すように、取付金具30は鉄塔の支持ア
ーム31に取着されている。耐張碍子装置32は同取付
金具30の左右両端部にそれぞれ装着され、送電線33
の端部を支持している。同耐張碍子装置32を構成する
耐張碍子34はその両端部にそれぞれアークホーン3
5,36を有し、所定の保護ギャップHを形成して同耐
張碍子34を過電流から保護している。送電線33より
延びる線路としてのジャンパ線37はこの一対の耐張碍
子34の下端部間に接続され、送電線33間を接続する
とともに、送電線33と支持アーム31との気中絶縁を
保持するようにしている。
【0032】図11に示すように、取付アーム43はジ
ャンパ線37方向と直交方向に水平に延びるようにして
支持アーム31に取着されている。支持碍子としての碍
子連39は長幹碍子40が複数個(本実施例においては
3個)直列に連結されてなり、前述した取付アーム43
の下面に取り付けられている。ホーン取付金具41及び
電線クランプ42は同碍子連39の下端部に取着され、
ジャンパ線37はこの電線クランプ42によって保持さ
れている。上記第1実施例と同様な構成の避雷碍子44
は取付アーム43に吊下支持されている。
ャンパ線37方向と直交方向に水平に延びるようにして
支持アーム31に取着されている。支持碍子としての碍
子連39は長幹碍子40が複数個(本実施例においては
3個)直列に連結されてなり、前述した取付アーム43
の下面に取り付けられている。ホーン取付金具41及び
電線クランプ42は同碍子連39の下端部に取着され、
ジャンパ線37はこの電線クランプ42によって保持さ
れている。上記第1実施例と同様な構成の避雷碍子44
は取付アーム43に吊下支持されている。
【0033】図12に示すように、課電側の放電電極4
5は丸棒状の導電性材料が長円ループ状に曲折形成され
てなり、前記ホーン取付金具41に取着された複数の支
持ロッド46により支持されている。すなわち、図11
に示すように、同放電電極45はホーン取付金具41よ
りジャンパ線37方向と直交方向に水平に延びる直線状
の部分と、そこから下方に屈曲した斜状の放電部45a
とからなっている。この放電部45aは図12において
右方のほぼ半円部分を示し、この半円部分が後述する接
地側の放電電極47と対向されている。そして、放電部
45aは図11においてジャンパ線37方向(図11に
おいて、紙面に垂直方向)と直交方向に右斜め下方に延
びており、同放電部45aの延在方向を示す直線がこの
課電側の放電電極45の延在方向線Eとなる。なお、図
中にTで示す部分が放電電極45の先端である。
5は丸棒状の導電性材料が長円ループ状に曲折形成され
てなり、前記ホーン取付金具41に取着された複数の支
持ロッド46により支持されている。すなわち、図11
に示すように、同放電電極45はホーン取付金具41よ
りジャンパ線37方向と直交方向に水平に延びる直線状
の部分と、そこから下方に屈曲した斜状の放電部45a
とからなっている。この放電部45aは図12において
右方のほぼ半円部分を示し、この半円部分が後述する接
地側の放電電極47と対向されている。そして、放電部
45aは図11においてジャンパ線37方向(図11に
おいて、紙面に垂直方向)と直交方向に右斜め下方に延
びており、同放電部45aの延在方向を示す直線がこの
課電側の放電電極45の延在方向線Eとなる。なお、図
中にTで示す部分が放電電極45の先端である。
【0034】次に、接地側の放電電極47について説明
する。図11に示すように、取付アダプタ48は前記避
雷碍子44の下端の課電側電極金具に垂下固定され、そ
の先端には丸棒材よりなる放電電極47がボルトにより
締付固定されている。すなわち、図13に示すように、
この放電電極47は、一対のU字型の放電部47aを備
え、同放電部47aは前述した課電側の放電電極45に
対向するように支持ロッド47bにより支持されてい
る。そして、この一対の放電部47aにより囲まれて形
成された平面のほぼ中心に直交し、且つ課電側の放電電
極45の放電部45aに向かって延びる直線を接地側の
放電電極47の指向方向線S(一点鎖線で示す)とす
る。
する。図11に示すように、取付アダプタ48は前記避
雷碍子44の下端の課電側電極金具に垂下固定され、そ
の先端には丸棒材よりなる放電電極47がボルトにより
締付固定されている。すなわち、図13に示すように、
この放電電極47は、一対のU字型の放電部47aを備
え、同放電部47aは前述した課電側の放電電極45に
対向するように支持ロッド47bにより支持されてい
る。そして、この一対の放電部47aにより囲まれて形
成された平面のほぼ中心に直交し、且つ課電側の放電電
極45の放電部45aに向かって延びる直線を接地側の
放電電極47の指向方向線S(一点鎖線で示す)とす
る。
【0035】前記した両放電電極45、47は指向方向
線Sが延在方向線Eに直交するように構成されている。
そして、両放電電極45、47間の気中放電ギャップG
の距離をUとし、両線S,Eの交点Kと課電側の放電電
極45の先端Tとの距離をMとすると、交点Kと課電側
の放電電極45の先端Tとの距離は0≦M≦1/2Uを
満たしている。
線Sが延在方向線Eに直交するように構成されている。
そして、両放電電極45、47間の気中放電ギャップG
の距離をUとし、両線S,Eの交点Kと課電側の放電電
極45の先端Tとの距離をMとすると、交点Kと課電側
の放電電極45の先端Tとの距離は0≦M≦1/2Uを
満たしている。
【0036】次に、前記のように構成された耐雷ホーン
碍子装置の避雷碍子装置38について動作を説明する。
雷撃により雷サージ電流がジャンパ線37に侵入する
と、その電流は課電側の放電電極45に流れ、気中放電
ギャップGを介して接地側の放電電極47にフラッシオ
ーバする。この時、正極性の雷サージ電流は課電側の放
電電極45の放電部45aの先端T付近から接地側の放
電電極47に対してフラッシオーバされる。また、負極
性の雷サージ電流は課電側の放電電極45の放電部45
aの中途位置からフラッシオーバされる。
碍子装置の避雷碍子装置38について動作を説明する。
雷撃により雷サージ電流がジャンパ線37に侵入する
と、その電流は課電側の放電電極45に流れ、気中放電
ギャップGを介して接地側の放電電極47にフラッシオ
ーバする。この時、正極性の雷サージ電流は課電側の放
電電極45の放電部45aの先端T付近から接地側の放
電電極47に対してフラッシオーバされる。また、負極
性の雷サージ電流は課電側の放電電極45の放電部45
aの中途位置からフラッシオーバされる。
【0037】その後、電流は避雷碍子44内の限流素子
15に流れ、支持アーム31を介して鉄塔から大地に放
電される。また、その後に生じる運転電圧による続流電
流は、限流素子15と気中放電ギャップGとによって抑
制遮断される。
15に流れ、支持アーム31を介して鉄塔から大地に放
電される。また、その後に生じる運転電圧による続流電
流は、限流素子15と気中放電ギャップGとによって抑
制遮断される。
【0038】この実施例の避雷碍子装置38及び、比較
例としての接地側の放電電極47の指向方向線Sが課電
側の放電電極45の延在方向線Eと直交されていない避
雷碍子装置(図示しない)について、50%の雷インパ
ルスフラッシオーバ電圧の比較実験を行ったところ、図
17のグラフに示すような結果が得られた。すなわち、
比較例の装置では導体課電時の負極性の雷インパルスフ
ラッシオーバ電圧(塔体課電時には正極性になる)が高
くて、耐張装置32のアークホーン35、36の単独使
用時のフラッシオーバ電圧との差異が少なかった。それ
に対して、この実施例の装置では、負極性の雷インパル
スフラッシオーバ電圧が比較例に比較し大幅に低減し
て、アークホーン35、36の単独使用時のフラッシオ
ーバ電圧との差異を大きくすることができた。従って、
耐張装置32のアークホーン35、36による保護ギャ
ップHに対する絶縁協調を向上させることができる。
例としての接地側の放電電極47の指向方向線Sが課電
側の放電電極45の延在方向線Eと直交されていない避
雷碍子装置(図示しない)について、50%の雷インパ
ルスフラッシオーバ電圧の比較実験を行ったところ、図
17のグラフに示すような結果が得られた。すなわち、
比較例の装置では導体課電時の負極性の雷インパルスフ
ラッシオーバ電圧(塔体課電時には正極性になる)が高
くて、耐張装置32のアークホーン35、36の単独使
用時のフラッシオーバ電圧との差異が少なかった。それ
に対して、この実施例の装置では、負極性の雷インパル
スフラッシオーバ電圧が比較例に比較し大幅に低減し
て、アークホーン35、36の単独使用時のフラッシオ
ーバ電圧との差異を大きくすることができた。従って、
耐張装置32のアークホーン35、36による保護ギャ
ップHに対する絶縁協調を向上させることができる。
【0039】また、導体課電時の正極性の雷インパルス
フラッシオーバ電圧(塔体課電時には負極性になる)に
おいては、本実施例及び比較例共にアークホーン35、
36の単独使用時のフラッシオーバ電圧に対して裕度が
ある。
フラッシオーバ電圧(塔体課電時には負極性になる)に
おいては、本実施例及び比較例共にアークホーン35、
36の単独使用時のフラッシオーバ電圧に対して裕度が
ある。
【0040】ところが、本実施例の構成をそのままに、
図11において二点鎖線で示すように課電側の放電電極
45における放電部45aをその延在方向にM>1/2
Uとなるように延長したものについて実験を行った。そ
の結果、Mが1/2Uを越えると、グラフに於いて△で
示すように導体課電時の正極性の雷インパルスフラッシ
オーバー電圧が急激に高くなり、アークホーン35,3
6の単独使用時のフラッシオーバ電圧との差異が小さく
なってしまった。
図11において二点鎖線で示すように課電側の放電電極
45における放電部45aをその延在方向にM>1/2
Uとなるように延長したものについて実験を行った。そ
の結果、Mが1/2Uを越えると、グラフに於いて△で
示すように導体課電時の正極性の雷インパルスフラッシ
オーバー電圧が急激に高くなり、アークホーン35,3
6の単独使用時のフラッシオーバ電圧との差異が小さく
なってしまった。
【0041】また、指向方向線Sが課電側の放電電極4
5(半円状の放電部45aにより囲まれた平面も含む)
に交差されなければ、すなわち接地側の放電電極47が
課電側の放電電極45に指向されていなければ、フラッ
シオーバ電圧が上昇されてアークホーン35,36の単
独使用時のフラッシオーバ電圧との差異が小さくなるこ
とは容易に想像されるので、M≧0となることは必然で
ある。
5(半円状の放電部45aにより囲まれた平面も含む)
に交差されなければ、すなわち接地側の放電電極47が
課電側の放電電極45に指向されていなければ、フラッ
シオーバ電圧が上昇されてアークホーン35,36の単
独使用時のフラッシオーバ電圧との差異が小さくなるこ
とは容易に想像されるので、M≧0となることは必然で
ある。
【0042】以上のことから、導体課電時の正極性及び
負極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧において保護
ギャップHとの絶縁協調を向上させるためには、0≦M
≦1/2Uを満たすことが必要であることがわかる。
負極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧において保護
ギャップHとの絶縁協調を向上させるためには、0≦M
≦1/2Uを満たすことが必要であることがわかる。
【0043】
【第4実施例】 次に、請求項2の発明を具体化した避
雷碍子装置の第4実施例を図14〜図17に基づいて説
明する。本実施例においては、接地側及び課電側の放電
電極55、56の形状が上記第3実施例とは異なるもの
である。すなわち、図15に示すように、課電側の放電
電極55は長円ループ状であり、その先端Tが避雷碍子
44の直下方向に至る程度の長さを有している。図14
に示すように、この放電電極55はホーン取付金具41
よりジャンパ線37方向と直交方向に水平に延びる直線
部分と、そこから図14において下方に屈曲した斜状の
部分と、そこからさらにジャンパ線37方向と直交方向
に水平に延びた直線状の放電部55aとからなってい
る。そして、この放電部55aの延在方向に延びた直線
を課電側の放電電極55の延在方向線Eとする。この放
電部55aは図15において右方のほぼ半円部分を示
し、この半円部分が後述する接地側の放電電極56と対
向されている。
雷碍子装置の第4実施例を図14〜図17に基づいて説
明する。本実施例においては、接地側及び課電側の放電
電極55、56の形状が上記第3実施例とは異なるもの
である。すなわち、図15に示すように、課電側の放電
電極55は長円ループ状であり、その先端Tが避雷碍子
44の直下方向に至る程度の長さを有している。図14
に示すように、この放電電極55はホーン取付金具41
よりジャンパ線37方向と直交方向に水平に延びる直線
部分と、そこから図14において下方に屈曲した斜状の
部分と、そこからさらにジャンパ線37方向と直交方向
に水平に延びた直線状の放電部55aとからなってい
る。そして、この放電部55aの延在方向に延びた直線
を課電側の放電電極55の延在方向線Eとする。この放
電部55aは図15において右方のほぼ半円部分を示
し、この半円部分が後述する接地側の放電電極56と対
向されている。
【0044】図16に示すように、接地側の放電電極5
6の放電部56aは長円ループ状であり、同放電部56
aは前記課電側の放電電極55の先端Tに対向してい
る。そして、前記両放電電極55,56はその指向方向
線Sと延在方向線Eとが直交するように構成され、その
交点Kが課電側の放電電極55の先端Tに存在している
(M=0)。
6の放電部56aは長円ループ状であり、同放電部56
aは前記課電側の放電電極55の先端Tに対向してい
る。そして、前記両放電電極55,56はその指向方向
線Sと延在方向線Eとが直交するように構成され、その
交点Kが課電側の放電電極55の先端Tに存在している
(M=0)。
【0045】この実施例の避雷碍子装置についても上記
第3実施例と同様の実験を行った。その結果、図17の
グラフに示すように、導体課電時の負極性の雷インパル
スフラッシオーバ電圧(塔体課電時には正極性になる)
が上記第3実施例に比較してさらに低減されており、既
設のアークホーン35,36の単独使用時のフラッシオ
ーバ電圧との差異をさらに大きくすることができた。従
って、耐張碍子装置32の既設のアークホーン35、3
6による保護ギャップHに対する絶縁協調をさらに向上
させることができる。
第3実施例と同様の実験を行った。その結果、図17の
グラフに示すように、導体課電時の負極性の雷インパル
スフラッシオーバ電圧(塔体課電時には正極性になる)
が上記第3実施例に比較してさらに低減されており、既
設のアークホーン35,36の単独使用時のフラッシオ
ーバ電圧との差異をさらに大きくすることができた。従
って、耐張碍子装置32の既設のアークホーン35、3
6による保護ギャップHに対する絶縁協調をさらに向上
させることができる。
【0046】
【第5実施例】 次に、請求項2の発明を具体化した避
雷碍子装置の第5実施例を図18及び図19に基づいて
説明する。上記第3、第4実施例において両放電電極の
形状は、いわゆるループ形状であったが、本実施例にお
いては単純な棒状をなしている点が異なる。
雷碍子装置の第5実施例を図18及び図19に基づいて
説明する。上記第3、第4実施例において両放電電極の
形状は、いわゆるループ形状であったが、本実施例にお
いては単純な棒状をなしている点が異なる。
【0047】図18に示すように、課電側の放電電極6
0はジャンパ線37方向と直交方向に水平に延びる部分
と、そこからジャンパ線37方向と直交方向に図面にお
いて右斜め下方に屈曲された放電部60aとからなって
いる。この放電部60aが延びる方向線が課電側の放電
電極60の延在方向線Eとなる。
0はジャンパ線37方向と直交方向に水平に延びる部分
と、そこからジャンパ線37方向と直交方向に図面にお
いて右斜め下方に屈曲された放電部60aとからなって
いる。この放電部60aが延びる方向線が課電側の放電
電極60の延在方向線Eとなる。
【0048】接地側の放電電極61の放電部61aは下
方に屈曲した形状をなし、その延在方向線が接地側の放
電電極61の指向方向線Sである。そして、両放電電極
60、61は、その指向方向線Sと延在方向線Eとが直
交するように構成されている。そして、第3実施例と同
様に、両線S,Eの交点Kと課電側の放電電極60の先
端Tとの距離Mが0≦M≦1/2Uを満たすように構成
されている。
方に屈曲した形状をなし、その延在方向線が接地側の放
電電極61の指向方向線Sである。そして、両放電電極
60、61は、その指向方向線Sと延在方向線Eとが直
交するように構成されている。そして、第3実施例と同
様に、両線S,Eの交点Kと課電側の放電電極60の先
端Tとの距離Mが0≦M≦1/2Uを満たすように構成
されている。
【0049】この第5実施例においても、前記第3、第
4実施例と同様な実験を行った。その結果、図19のグ
ラフに示すように、導体課電時の負極性の雷インパルス
フラッシオーバ電圧(塔体課電時には正極性になる)が
比較例に比較し大幅に低減されており、既設のアークホ
ーン35,36の単独使用時のフラッシオーバ電圧との
差異を大きくすることができた。従って、耐張碍子装置
32の既設のアークホーン35、36による保護ギャッ
プHに対する絶縁協調を向上させることができる。
4実施例と同様な実験を行った。その結果、図19のグ
ラフに示すように、導体課電時の負極性の雷インパルス
フラッシオーバ電圧(塔体課電時には正極性になる)が
比較例に比較し大幅に低減されており、既設のアークホ
ーン35,36の単独使用時のフラッシオーバ電圧との
差異を大きくすることができた。従って、耐張碍子装置
32の既設のアークホーン35、36による保護ギャッ
プHに対する絶縁協調を向上させることができる。
【0050】また、両放電電極60、61はいわゆる棒
状放電電極であるため構成が簡単で、避雷碍子装置38
に対する取付や指向方向の調節等も容易に行うことがで
きる。
状放電電極であるため構成が簡単で、避雷碍子装置38
に対する取付や指向方向の調節等も容易に行うことがで
きる。
【0051】なお、請求項2の発明は上記実施例に限定
されるものではなく、請求項2の発明の趣旨から逸脱し
ない範囲で以下のような態様で実施できる。 (1)上記第3〜第5実施例において、両放電電極は共
にループ状か又は棒状であった。しかし、これに限定さ
れるものではなく、例えば、一方の放電電極を棒状に他
方の放電電極をループ状としても良い。 (2)支持碍子がほぼV字状に連結されている避雷碍子
装置に具体化すること。
されるものではなく、請求項2の発明の趣旨から逸脱し
ない範囲で以下のような態様で実施できる。 (1)上記第3〜第5実施例において、両放電電極は共
にループ状か又は棒状であった。しかし、これに限定さ
れるものではなく、例えば、一方の放電電極を棒状に他
方の放電電極をループ状としても良い。 (2)支持碍子がほぼV字状に連結されている避雷碍子
装置に具体化すること。
【0052】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について以下にその効果とともに記載する。 (1)両放電電極45、47はループ状である請求項2
又は3に記載の避雷碍子装置。
術思想について以下にその効果とともに記載する。 (1)両放電電極45、47はループ状である請求項2
又は3に記載の避雷碍子装置。
【0053】このようにすれば、保護ギャップHとの絶
縁協調を向上できる。 (2)両放電電極60、61は棒状である請求項2又は
3に記載の避雷碍子装置。
縁協調を向上できる。 (2)両放電電極60、61は棒状である請求項2又は
3に記載の避雷碍子装置。
【0054】このようにすれば、電極構造を簡単にでき
る。 (3)一方の放電電極はループ状であり、他方の放電電
極は棒状である請求項2又は請求項3に記載の避雷碍子
装置。
る。 (3)一方の放電電極はループ状であり、他方の放電電
極は棒状である請求項2又は請求項3に記載の避雷碍子
装置。
【0055】このようにすれば、保護ギャップHとの絶
縁協調を向上できる。
縁協調を向上できる。
【0056】
【発明の効果】 この発明は、以上説明したように構成
されているため、負極性の雷インパルスフラッシオーバ
電圧を低減して、既設のアークホーン間隔に対する絶縁
協調を向上させることができるとともに、放電電極の放
電部の対向長さを短くして、電極構造を小型化すること
ができるという優れた効果を奏する。
されているため、負極性の雷インパルスフラッシオーバ
電圧を低減して、既設のアークホーン間隔に対する絶縁
協調を向上させることができるとともに、放電電極の放
電部の対向長さを短くして、電極構造を小型化すること
ができるという優れた効果を奏する。
【図1】 請求項1の発明を具体化した避雷碍子装置の
第1実施例を示す要部横断面図である。
第1実施例を示す要部横断面図である。
【図2】 その避雷碍子装置の放電電極を示す要部分解
斜視図である。
斜視図である。
【図3】 避雷碍子装置全体を示す正面図である。
【図4】 この実施例の避雷碍子装置と従来の避雷碍子
装置とについて、雷インパルスのフラッシオーバ電圧の
比較実験を行った結果を示すグラフである。
装置とについて、雷インパルスのフラッシオーバ電圧の
比較実験を行った結果を示すグラフである。
【図5】 請求項1の発明を具体化した避雷碍子装置の
第2実施例を示す課電側放電電極部分の部分平面図であ
る。
第2実施例を示す課電側放電電極部分の部分平面図であ
る。
【図6】 課電側放電電極のさらに別の実施例を示す部
分平面図である。
分平面図である。
【図7】 課電側放電電極のさらに別の実施例を示す部
分平面図である。
分平面図である。
【図8】 接地側放電電極の別の実施例を示す部分平面
図である。
図である。
【図9】 接地側放電電極のさらに別の実施例を示す部
分平面図である。
分平面図である。
【図10】 請求項2の発明を耐雷ホーン碍子装置の避
雷碍子装置に具体化した第3実施例を示す正面図であ
る。
雷碍子装置に具体化した第3実施例を示す正面図であ
る。
【図11】 避雷碍子装置の側面図である。
【図12】 課電側放電電極の上面図である。
【図13】 接地側放電電極の背面図である。
【図14】 請求項2の発明を具体化した第4実施例を
示す図であって、避雷碍子装置の側面図である。
示す図であって、避雷碍子装置の側面図である。
【図15】 課電側放電電極の上面図である。
【図16】 接地側放電電極の上面図である。
【図17】 第3及び第4実施例の避雷碍子装置と比較
例の避雷碍子装置とについて、雷インパルスのフラッシ
オーバ電圧の比較実験を行った結果を示すグラフであ
る。
例の避雷碍子装置とについて、雷インパルスのフラッシ
オーバ電圧の比較実験を行った結果を示すグラフであ
る。
【図18】 請求項2の発明を具体化した第5実施例を
示す図であって、両放電電極の部分側面図である。
示す図であって、両放電電極の部分側面図である。
【図19】 第5実施例の避雷碍子装置と比較例の避雷
碍子装置とについて、雷インパルスのフラッシオーバ電
圧の比較実験を行った結果を示すグラフである。
碍子装置とについて、雷インパルスのフラッシオーバ電
圧の比較実験を行った結果を示すグラフである。
【図20】 従来の避雷碍子装置の放電電極を示す要部
分解斜視図である。
分解斜視図である。
2…支持アーム、4…支持碍子、10…送電線、14…
避雷碍子、15…限流素子、21…課電側の放電電極、
21a…直線状の放電部、23…接地側の放電電極、2
3a…棒状の放電部、37…線路としてのジャンパ線、
45…課電側の放電電極、47…接地側の放電電極、5
5…課電側の放電電極、56…接地側の放電電極、60
…課電側の放電電極、61…接地側の放電電極、E…延
在方向線、G…気中放電ギャップ、K…交点、M…先端
と交点との距離、S…指向方向線、T…先端、U…気中
放電ギャップ距離。
避雷碍子、15…限流素子、21…課電側の放電電極、
21a…直線状の放電部、23…接地側の放電電極、2
3a…棒状の放電部、37…線路としてのジャンパ線、
45…課電側の放電電極、47…接地側の放電電極、5
5…課電側の放電電極、56…接地側の放電電極、60
…課電側の放電電極、61…接地側の放電電極、E…延
在方向線、G…気中放電ギャップ、K…交点、M…先端
と交点との距離、S…指向方向線、T…先端、U…気中
放電ギャップ距離。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 この従来の避雷碍子
装置においては、課電側の放電電極71の棒状放電部7
1aが接地側の放電電極70の直線状放電部70aのほ
ぼ中央に1本しか対向配置されていないため、直線状放
電部70aの長さを長くしなければならないという問題
があった。
装置においては、課電側の放電電極71の棒状放電部7
1aが接地側の放電電極70の直線状放電部70aのほ
ぼ中央に1本しか対向配置されていないため、直線状放
電部70aの長さを長くしなければならないという問題
があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】すなわち、支持碍子が風圧等により線路方
向に揺動された場合でも、常に棒状放電部71aが直線
状放電部70aの一部と対向して、所定の気中放電ギャ
ップGが確保できるように、直線状放電部70aの長さ
を長く設定する必要があった。
向に揺動された場合でも、常に棒状放電部71aが直線
状放電部70aの一部と対向して、所定の気中放電ギャ
ップGが確保できるように、直線状放電部70aの長さ
を長く設定する必要があった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、鉄塔の支持アームに支持碍子を介して送電線を
支持し、前記支持アームには抵抗素子を内装した避雷碍
子を吊下支持し、支持碍子の端部に課電側の放電電極を
設けるとともに、避雷碍子の端部には接地側の放電電極
を設け、両放電電極を所定の気中放電ギャップを介して
対向させた避雷碍子装置において、いずれか一方の放電
電極には、線路方向とほぼ平行に延びる直線状の放電部
を設け、他方の放電電極には、前記直線状放電部の両端
に対して最短の放電ギャップ長をもって対向する少なく
とも一対の棒状の放電部を設けたものである。
ために、鉄塔の支持アームに支持碍子を介して送電線を
支持し、前記支持アームには抵抗素子を内装した避雷碍
子を吊下支持し、支持碍子の端部に課電側の放電電極を
設けるとともに、避雷碍子の端部には接地側の放電電極
を設け、両放電電極を所定の気中放電ギャップを介して
対向させた避雷碍子装置において、いずれか一方の放電
電極には、線路方向とほぼ平行に延びる直線状の放電部
を設け、他方の放電電極には、前記直線状放電部の両端
に対して最短の放電ギャップ長をもって対向する少なく
とも一対の棒状の放電部を設けたものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、請求項2の発明では、鉄塔の支持ア
ームに支持碍子を介して送電線を支持し、前記支持アー
ムには限流素子を内装した避雷碍子を吊下支持し、支持
碍子の端部に課電側の放電電極を設けるとともに、避雷
碍子の端部には接地側の放電電極を設け、両放電電極を
所定の気中放電ギャップを介して対向させた避雷碍子装
置において、一方の放電電極の指向方向が他方の放電電
極の延在方向に対して直角をなし、且つ他方の放電電極
の延在方向は線路方向に対して直角をなすように構成さ
れたものである。
ームに支持碍子を介して送電線を支持し、前記支持アー
ムには限流素子を内装した避雷碍子を吊下支持し、支持
碍子の端部に課電側の放電電極を設けるとともに、避雷
碍子の端部には接地側の放電電極を設け、両放電電極を
所定の気中放電ギャップを介して対向させた避雷碍子装
置において、一方の放電電極の指向方向が他方の放電電
極の延在方向に対して直角をなし、且つ他方の放電電極
の延在方向は線路方向に対して直角をなすように構成さ
れたものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】さらに、請求項2の発明では、前記気中放
電ギャップ距離をUとし、指向方向線と延在方向線との
交点と他方の放電電極の先端との距離をMとすると、0
≦M≦1/2Uを満たすものである。
電ギャップ距離をUとし、指向方向線と延在方向線との
交点と他方の放電電極の先端との距離をMとすると、0
≦M≦1/2Uを満たすものである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】この請求項1の発明においては、雷サージ
電流の放電時等において、棒状の放電部側から直線状の
放電部側へのフラッシオーバはもとより、直線状の放電
部側から棒状の放電部側にも雷サージ電流がフラッシオ
ーバしやすくなって、負極性の雷インパルスフラッシオ
ーバ電圧を低減することができる。従って、支持碍子の
外側に設けられた既設のアークホーン間隔に対する絶縁
協調を向上させることができる。
電流の放電時等において、棒状の放電部側から直線状の
放電部側へのフラッシオーバはもとより、直線状の放電
部側から棒状の放電部側にも雷サージ電流がフラッシオ
ーバしやすくなって、負極性の雷インパルスフラッシオ
ーバ電圧を低減することができる。従って、支持碍子の
外側に設けられた既設のアークホーン間隔に対する絶縁
協調を向上させることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、請求項2の発明においては、負極性
の雷インパルスフラッシオーバ電圧を低減することがで
きる。従って、支持碍子の外側に設けられた既設のアー
クホーン間隔に対する絶縁協調を向上させることができ
る。
の雷インパルスフラッシオーバ電圧を低減することがで
きる。従って、支持碍子の外側に設けられた既設のアー
クホーン間隔に対する絶縁協調を向上させることができ
る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】さらに、請求項2の発明においては、0≦
M≦1/2Uの関係を満たすため、既設のアークホーン
間隔に対する絶縁協調を向上させることができる。
M≦1/2Uの関係を満たすため、既設のアークホーン
間隔に対する絶縁協調を向上させることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】取付アダプタ22は前記避雷碍子14の下
端の課電側電極金具17に垂下固定され、その先端には
丸棒材よりなる接地側の放電電極23が複数のボルトに
より位置調節可能に取り付けられている。また、この接
地側の放電電極23は、前記課電側の放電電極21の直
線状放電部21aに対向する放電部23aを備え、全体
としてほぼ逆Y字型になるように形成されている。図1
及び図2から明かなように、接地側放電電極23の両放
電部23aの先端間の距離は、課電側放電電極21の放
電部21aの両端間の距離、すなわち放電部21aの長
さに等しい。また、接地側の両放電部23aの先端は、
課電側放電部21aの両端において同放電部21aの延
びる方向に対して直角をなす平面内に位置している。従
って、両接地側放電部23aの先端は最短の放電ギャッ
プ長をもって課電側放電部21aの両端にそれぞれ対向
している。すなわち、この明細書においては、課電側放
電部21aと接地側放電部23aとの前記のような配置
関係を最短の放電ギャップ長をもって対向しているとす
る。
端の課電側電極金具17に垂下固定され、その先端には
丸棒材よりなる接地側の放電電極23が複数のボルトに
より位置調節可能に取り付けられている。また、この接
地側の放電電極23は、前記課電側の放電電極21の直
線状放電部21aに対向する放電部23aを備え、全体
としてほぼ逆Y字型になるように形成されている。図1
及び図2から明かなように、接地側放電電極23の両放
電部23aの先端間の距離は、課電側放電電極21の放
電部21aの両端間の距離、すなわち放電部21aの長
さに等しい。また、接地側の両放電部23aの先端は、
課電側放電部21aの両端において同放電部21aの延
びる方向に対して直角をなす平面内に位置している。従
って、両接地側放電部23aの先端は最短の放電ギャッ
プ長をもって課電側放電部21aの両端にそれぞれ対向
している。すなわち、この明細書においては、課電側放
電部21aと接地側放電部23aとの前記のような配置
関係を最短の放電ギャップ長をもって対向しているとす
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この実施例の避雷碍子装置においては、課
電側の放電電極21に線路方向とほぼ平行に延びる直線
状の放電部21aが設けられるとともに、接地側の放電
電極23に直線状放電部21aの両端に最短放電ギャッ
プ長をもって対向する一対の棒状の放電部23aが設け
られている。そのため、前記の雷サージ電流の放電時等
においては、棒状の放電部23a側から直線状の放電部
21a側には勿論のこと、直線状の放電部21aから棒
状の放電部23aに対しても、雷サージ電流がフラッシ
オーバしやすくなる。
電側の放電電極21に線路方向とほぼ平行に延びる直線
状の放電部21aが設けられるとともに、接地側の放電
電極23に直線状放電部21aの両端に最短放電ギャッ
プ長をもって対向する一対の棒状の放電部23aが設け
られている。そのため、前記の雷サージ電流の放電時等
においては、棒状の放電部23a側から直線状の放電部
21a側には勿論のこと、直線状の放電部21aから棒
状の放電部23aに対しても、雷サージ電流がフラッシ
オーバしやすくなる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】ちなみに、この実施例の避雷碍子装置と、
図20に示す従来構成の避雷碍子装置とについて、50
%の雷インパルスフラッシオーバ電圧の比較実験を行っ
たところ、図4のグラフに示すような結果が得られた。
すなわち、従来装置では導体(送電線10)課電時の負
極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧が高くて、支持
碍子4側のアークホーン11、12を単独で使用した時
のフラッシオーバ電圧と差異が少なかった。それに対し
て、この実施例の装置では、負極性の雷インパルスフラ
ッシオーバ電圧が大幅に低減して、アークホーン11、
12の単独使用時のフラッシオーバ電圧との差異を大き
くすることができた。従って、支持碍子4の外側の既設
のアークホーン11、12の間隔に対する絶縁協調を向
上させることができる。
図20に示す従来構成の避雷碍子装置とについて、50
%の雷インパルスフラッシオーバ電圧の比較実験を行っ
たところ、図4のグラフに示すような結果が得られた。
すなわち、従来装置では導体(送電線10)課電時の負
極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧が高くて、支持
碍子4側のアークホーン11、12を単独で使用した時
のフラッシオーバ電圧と差異が少なかった。それに対し
て、この実施例の装置では、負極性の雷インパルスフラ
ッシオーバ電圧が大幅に低減して、アークホーン11、
12の単独使用時のフラッシオーバ電圧との差異を大き
くすることができた。従って、支持碍子4の外側の既設
のアークホーン11、12の間隔に対する絶縁協調を向
上させることができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、この実施例の避雷碍子装置において
は、接地側放電電極23の一対の棒状放電部23aが、
課電側放電電極21の直線状放電部21aの両端に対し
て最短の放電ギャップ長となるように対向配置されてい
る。このため、支持碍子4が風圧等により線路方向に揺
動された場合、直線状放電部23aの長さを、図20に
示す従来技術の放電部の長さLの1/2に短くしても、
常に棒状放電部23aが直線状放電部21aの一部に対
向することになる。従って、放電電極21、23の放電
部21a,23aの対向長さを短くして、電極構造を小
型化することができる。
は、接地側放電電極23の一対の棒状放電部23aが、
課電側放電電極21の直線状放電部21aの両端に対し
て最短の放電ギャップ長となるように対向配置されてい
る。このため、支持碍子4が風圧等により線路方向に揺
動された場合、直線状放電部23aの長さを、図20に
示す従来技術の放電部の長さLの1/2に短くしても、
常に棒状放電部23aが直線状放電部21aの一部に対
向することになる。従って、放電電極21、23の放電
部21a,23aの対向長さを短くして、電極構造を小
型化することができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、図9に示す接地側の放電電極23
は、先端に3本の棒状の放電部23aを平行に延長させ
て、全体としてほぼ逆E字状となるように形成されてい
る。なお、請求項1の発明は上記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、この請求項1の発明の趣旨から逸脱
しない範囲で、次のように変更して具体化することも可
能である。 (1)前記第1実施例と逆に、接地側の放電電極23に
線路方向とほぼ平行に延びる直線状の放電部を設け、課
電側の放電電極21に、前記直線状放電部の両端に対し
て最短の放電ギャップ長をもって対向する棒状の放電部
を設けること。 (2)課電側の放電電極21及び接地側の放電電極23
を、板材により所定形状に一体形成すること。 (3)支持碍子4として1つの長幹碍子を設けた避雷碍
子装置に実施すること。
は、先端に3本の棒状の放電部23aを平行に延長させ
て、全体としてほぼ逆E字状となるように形成されてい
る。なお、請求項1の発明は上記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、この請求項1の発明の趣旨から逸脱
しない範囲で、次のように変更して具体化することも可
能である。 (1)前記第1実施例と逆に、接地側の放電電極23に
線路方向とほぼ平行に延びる直線状の放電部を設け、課
電側の放電電極21に、前記直線状放電部の両端に対し
て最短の放電ギャップ長をもって対向する棒状の放電部
を設けること。 (2)課電側の放電電極21及び接地側の放電電極23
を、板材により所定形状に一体形成すること。 (3)支持碍子4として1つの長幹碍子を設けた避雷碍
子装置に実施すること。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】図12に示すように、課電側の放電電極4
5は丸棒状の導電性材料が長円ループ状に曲折形成され
てなり、前記ホーン取付金具41に取着された複数の支
持ロッド46により支持されている。すなわち、図11
に示すように、同放電電極45はホーン取付金具41よ
りジャンパ線37方向と直交方向に水平に延びる直線状
の部分と、そこから下方に屈曲した斜状の放電部45a
とからなっている。この放電部45aは図12において
右方のほぼ半円部分を示し、この半円部分が後述する接
地側の放電電極47と対向されている。そして、放電部
45aは図11の上部から下方を見てジャンパ線37方
向(図11において、紙面に垂直方向)に対して直角方
向に延びるとともに、図11において右斜め下方に延び
ており、この右斜め下方に向かう直線がこの課電側の放
電電極45の延在方向線Eとなる。なお、図中にTで示
す部分が放電電極45の先端である。
5は丸棒状の導電性材料が長円ループ状に曲折形成され
てなり、前記ホーン取付金具41に取着された複数の支
持ロッド46により支持されている。すなわち、図11
に示すように、同放電電極45はホーン取付金具41よ
りジャンパ線37方向と直交方向に水平に延びる直線状
の部分と、そこから下方に屈曲した斜状の放電部45a
とからなっている。この放電部45aは図12において
右方のほぼ半円部分を示し、この半円部分が後述する接
地側の放電電極47と対向されている。そして、放電部
45aは図11の上部から下方を見てジャンパ線37方
向(図11において、紙面に垂直方向)に対して直角方
向に延びるとともに、図11において右斜め下方に延び
ており、この右斜め下方に向かう直線がこの課電側の放
電電極45の延在方向線Eとなる。なお、図中にTで示
す部分が放電電極45の先端である。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】この実施例の避雷碍子装置38及び、比較
例としての接地側の放電電極47の指向方向線Sが課電
側の放電電極45の延在方向線Eと直交されていない避
雷碍子装置(図示しない)について、50%の雷インパ
ルスフラッシオーバ電圧の比較実験を行ったところ、図
17のグラフに示すような結果が得られた。すなわち、
比較例の装置では導体課電時の負極性の雷インパルスフ
ラッシオーバ電圧が高くて、耐張装置32のアークホー
ン35、36の単独使用時のフラッシオーバ電圧との差
異が少なかった。それに対して、この実施例の装置で
は、負極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧が比較例
に比較し大幅に低減して、アークホーン35、36の単
独使用時のフラッシオーバ電圧との差異を大きくするこ
とができた。従って、耐張装置32のアークホーン3
5、36による保護ギャップHに対する絶縁協調を向上
させることができる。
例としての接地側の放電電極47の指向方向線Sが課電
側の放電電極45の延在方向線Eと直交されていない避
雷碍子装置(図示しない)について、50%の雷インパ
ルスフラッシオーバ電圧の比較実験を行ったところ、図
17のグラフに示すような結果が得られた。すなわち、
比較例の装置では導体課電時の負極性の雷インパルスフ
ラッシオーバ電圧が高くて、耐張装置32のアークホー
ン35、36の単独使用時のフラッシオーバ電圧との差
異が少なかった。それに対して、この実施例の装置で
は、負極性の雷インパルスフラッシオーバ電圧が比較例
に比較し大幅に低減して、アークホーン35、36の単
独使用時のフラッシオーバ電圧との差異を大きくするこ
とができた。従って、耐張装置32のアークホーン3
5、36による保護ギャップHに対する絶縁協調を向上
させることができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、導体課電時の正極性の雷インパルス
フラッシオーバ電圧においては、本実施例及び比較例共
にアークホーン35、36の単独使用時のフラッシオー
バ電圧に対して裕度がある。
フラッシオーバ電圧においては、本実施例及び比較例共
にアークホーン35、36の単独使用時のフラッシオー
バ電圧に対して裕度がある。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】この実施例の避雷碍子装置についても上記
第3実施例と同様の実験を行った。その結果、図17の
グラフに示すように、導体課電時の負極性の雷インパル
スフラッシオーバ電圧が上記第3実施例に比較してさら
に低減されており、既設のアークホーン35,36の単
独使用時のフラッシオーバ電圧との差異をさらに大きく
することができた。従って、耐張碍子装置32の既設の
アークホーン35、36による保護ギャップHに対する
絶縁協調をさらに向上させることができる。
第3実施例と同様の実験を行った。その結果、図17の
グラフに示すように、導体課電時の負極性の雷インパル
スフラッシオーバ電圧が上記第3実施例に比較してさら
に低減されており、既設のアークホーン35,36の単
独使用時のフラッシオーバ電圧との差異をさらに大きく
することができた。従って、耐張碍子装置32の既設の
アークホーン35、36による保護ギャップHに対する
絶縁協調をさらに向上させることができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】この第5実施例においても、前記第3、第
4実施例と同様な実験を行った。その結果、図19のグ
ラフに示すように、導体課電時の負極性の雷インパルス
フラッシオーバ電圧が比較例に比較し大幅に低減されて
おり、既設のアークホーン35,36の単独使用時のフ
ラッシオーバ電圧との差異を大きくすることができた。
従って、耐張碍子装置32の既設のアークホーン35、
36による保護ギャップHに対する絶縁協調を向上させ
ることができる。
4実施例と同様な実験を行った。その結果、図19のグ
ラフに示すように、導体課電時の負極性の雷インパルス
フラッシオーバ電圧が比較例に比較し大幅に低減されて
おり、既設のアークホーン35,36の単独使用時のフ
ラッシオーバ電圧との差異を大きくすることができた。
従って、耐張碍子装置32の既設のアークホーン35、
36による保護ギャップHに対する絶縁協調を向上させ
ることができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄塔の支持アームに支持碍子を介して送
電線を支持し、前記支持アームには抵抗素子を内装した
避雷碍子を吊下支持し、支持碍子の端部に課電側の放電
電極を設けるとともに、避雷碍子の端部には接地側の放
電電極を設け、両放電電極を所定の気中放電ギャップを
介して対向させた避雷碍子装置において、 いずれか一方の放電電極には、線路方向とほぼ平行に延
びる直線状の放電部を設け、他方の放電電極には、前記
直線状放電部の両端に対向してその放電部と交差する方
向に延びる少なくとも一対の棒状の放電部を設けた避雷
碍子装置。 - 【請求項2】 鉄塔の支持アームに支持碍子を介して送
電線を支持し、前記支持アームには限流素子を内装した
避雷碍子を吊下支持し、支持碍子の端部に課電側の放電
電極を設けるとともに、避雷碍子の端部には接地側の放
電電極を設け、両放電電極を所定の気中放電ギャップを
介して対向させた避雷碍子装置において、 一方の放電電極の指向方向が他方の放電電極の延在方向
に対して直交し、且つ他方の放電電極の延在方向は線路
方向と直交するように構成された避雷碍子装置。 - 【請求項3】 前記気中放電ギャップ距離をUとし、指
向方向線と延在方向線との交点と他方の放電電極の先端
との距離をMとすると、0≦M≦1/2Uを満たす請求
項2に記載の避雷碍子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2842294A JPH06309975A (ja) | 1993-02-25 | 1994-02-25 | 避雷碍子装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-37041 | 1993-02-25 | ||
JP3704193 | 1993-02-25 | ||
JP2842294A JPH06309975A (ja) | 1993-02-25 | 1994-02-25 | 避雷碍子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06309975A true JPH06309975A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=26366528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2842294A Pending JPH06309975A (ja) | 1993-02-25 | 1994-02-25 | 避雷碍子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06309975A (ja) |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP2842294A patent/JPH06309975A/ja active Pending
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