JPH0630972A - アンプル等の充填密封装置 - Google Patents

アンプル等の充填密封装置

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JPH0630972A
JPH0630972A JP20963692A JP20963692A JPH0630972A JP H0630972 A JPH0630972 A JP H0630972A JP 20963692 A JP20963692 A JP 20963692A JP 20963692 A JP20963692 A JP 20963692A JP H0630972 A JPH0630972 A JP H0630972A
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洪二 清水
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利泰 江原
Kazumi Maruoka
一美 丸岡
Kiyoshi Yamagishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送姿勢を一定に保ちながらアンプル等を搬
送することのできる手段を備えたアンプル等の充填密封
装置を得る 【構成】 アンプル等を供給する供給スターホイルと、
該供給スターホイルにより供給されたアンプル等を各工
程に搬送するターンテーブルとを有し、該ターンテーブ
ルの周りに内容液を充填するための充填針とアンプル等
の上部を密封するためのバーナーを配設したものであっ
て、上記ターンテーブルにアンプル等の上端を挟持する
ピンチャーを取り付けてなるアンプル等の充填密封装置
である

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は上端が開口しているアン
プル等に内溶液を充填すると共に、その後アンプル等の
上部を密封するアンプル等の充填密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上端が開口している空のアンプル等を洗
浄、乾燥した後、内溶液を充填し、上部を密封する工程
を自動的に行うように構成した装置が特開昭47−86
92号、特開昭50−125881号等で公知である。
そして、特開昭50−83187号の「アンプル充填・
密封機」も公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにアンプル
等に内溶液を充填し、上部を密封する工程を自動的に行
う装置にあっては、アンプル等の開口部に充填針を挿入
したり、バーナーによってアンプル等の上部を加熱して
密封するなどといった工程を円滑に行うために、アンプ
ル等の搬送姿勢を一定に保ちながら搬送する手段が必要
になる。従って、本発明は搬送姿勢を一定に保ちながら
アンプル等を搬送することのできる手段を備えたアンプ
ル等の充填、密封装置を得ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、アンプル等を供
給する供給スターホイルと、該供給スターホイルにより
供給されたアンプル等を各工程に搬送するターンテーブ
ルとを有し、該ターンテーブルの周りに内容液を充填す
るための充填針とアンプル等の上部を密封するためのバ
ーナーを配設したものであって、上記ターンテーブルに
アンプル等の上端を挟持するピンチャーを取り付けてな
るアンプル等の充填密封装置を構成した。そして、上記
供給スターホイルにおいて、周面の凹部にアンプル等が
嵌入するのを妨げるためのシャッターを装着し、上記供
給スターホイルとターンテーブルの間に配設した中間ス
ターホイルで搬送されるアンプル等の首部の有無を判定
するセンサーを設け、該センサーによって首部が無いと
判定されたアンプル等を中間スターホイルの搬送中に排
出する構成とした。また、上記充填針の先端に横方向に
内容液を噴出する噴出孔を穿設し、上記充填針に内容液
を送り込む送液ポンプにおいて、充填直後に内容液を充
填針の内部に逆流させるサックバック機構を設けた。更
に、上記バーナーにおいて、アンプル等の密封後に密封
部をしばらく加熱しておく構成とした。
【0005】
【作用】供給スターホイルから受け渡されたアンプル等
の上端をピンチャーで挟持してターンテーブルの回転で
搬送しながら、充填針によってアンプル等に内容液を充
填し、その後、バーナーでアンプル等の上部を加熱して
密封する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例としてアンプルの充填
密封装置を説明する。図1は充填密封装置の平面図であ
る。1は供給スターホイルであり、反時計回転方向に回
転する。供給スターホイル1の周面にはアンプルaを嵌
入させるための凹部2が形成してある。3はターンテー
ブルであり、反時計回転方向に回転する。ターンテーブ
ル3の周縁部にはアンプルaの上端を挟持するためのピ
ンチャー4が等間隔で多数取り付けてある。また、ター
ンテーブル3の周りには、アンプルaに内容液を充填す
る充填装置5とアンプルaの上部を加熱密封するバーナ
ー6を配設してある。バーナー6は3つのバーナー部2
3、24、25で構成されている。7は充填装置5の送
液ポンプであり、8はバーナー6の熱を逃がす排気ダク
トである。その他、9はバーナー6で取り去ったアンプ
ルaの上部片を捨てる排出シュートであり、10は充填
密封装置からアンプルaを搬出するスクリューコンベア
である。そして、供給スターホイル1とターンテーブル
3の間には時計回転方向に回転する中間スターホイル1
1が設けてある。中間スターホイル11の周面にはアン
プルaを嵌入させるための凹部12が形成してある。同
様に、ターンテーブル3とスクリューコンベア10の間
にも周面に凹部13を形成した中間スターホイル14、
15が設けてある。中間スターホイル14は時計回転方
向に回転し、中間スターホイル15は反時計回転方向に
回転する。そして、供給スターホイル1と各中間スター
ホイル11、14、15及びスクリューコンベア10の
周りにはアンプルaの搬送を補助するためのガイド16
〜20がそれぞれ設けてある。
【0007】以上のような充填密封装置において、コン
ベア21で矢印方向に搬送されてきた、上端がまだ開口
しているアンプルaがコンベアの終端に配設された供給
スターホイル1の凹部2に順次嵌入し、供給スターホイ
ル1の回転によってガイド16に沿って搬送され、中間
スターホイル11を介してターンテーブル3に順次供給
される。こうしてアンプルaは、ターンテーブル3の周
縁部に取り付けられたピンチャー4で上端を挟持されな
がら反時計回転方向に搬送され、その途中において、充
填装置5によってアンプルaに内容液が充填されると共
に、バーナー6によってアンプルaの上部の加熱密封が
行われる。こうして充填密封を終了したアンプルaが、
中間スターホイル14、15の回転によってガイド1
8、19に沿って搬送されてスクリューコンベア10で
シュート22に搬出される。また、バーナー6の加熱に
よって取り去られたアンプルaの上部片はピンチャー4
で挟持されたまま、更にターンテーブル3の回転に伴っ
て搬送されて排出シュート9に捨てられるようになって
いる。
【0008】図2に示すように、供給スターホイル1に
は多数のシャッター30が装着してある。 図3、図4
に示すように、供給スターホイル1を上下から挟むよう
にして2枚のシャッタープレート31、32が設けてあ
る。これら両プレート31、32は供給スターホイル1
の丸孔33を貫通する軸34の上端と下端にそれぞれ固
定してあって、軸34を中心に揺動自在になっている。
供給スターホイル1にはこれらシャッタープレート3
1、32の揺動範囲を規制する長孔35が穿設してあ
り、この長孔35にはシャッタープレート31、32の
間に連結されたピン36が通っている。また、これら丸
孔33と長孔35のほぼ中間にはバネ孔37が穿設して
あって、このバネ孔37に内装した圧縮バネ38でシャ
ッタープレート31、32の連結ピン39を押すことに
より、シャッタープレート31、32は、常時供給スタ
ーホイル1の外側にとび出る方向に付勢されている。図
5に示すように、供給スターホイル1の下面にはストッ
パー40が軸41で枢支してある。ストッパー40の先
端下面には鈎42が形成してあって、この鈎42の少し
手前側に突起43がある。また、充填密封装置の台44
にはシリンダー45が配設してあり、このシリンダー4
5のピストンロッド46の上方にストッパー40の突起
43が位置するようになっている。そして、ピストンロ
ッド46が短縮しているときは図5に示すようにストッ
パー40の上方に配設されたバネ47の力によってスト
ッパー40が押し下げられており、ストッパー40先端
の鈎42がシャッタープレート32に穿設された窓孔4
8に係合することにより、上記圧縮バネ38によるシャ
ッタープレート31、32のとび出しが妨げられて、シ
ャッタープレートは図7の一点鎖線31’、32’で示
す位置に引っ込んでいるようになっている。そして、図
6に示すようにピストンロッド46が伸張して突起43
を介してストッパー40を押し上げられると、鈎42が
窓孔48から外れ、上記圧縮バネ38の力によってシャ
ッタープレート31、32が供給スターホイル1の外側
に向かってとび出し、図7の実線31、32で示す位置
にシャッタープレートが移動するようになっている。ま
た、このようにシャッタープレート31、32がとび出
したときにシャッタープレートの縁部49、50が供給
スターホイル1の周面の凹部2を塞ぐ構成になってい
る。
【0009】図8は、以上のようにシャッタープレート
31、32をとび出した状態にし、中間スターホイル1
1に対する供給スターホイル1からのアンプルaの供給
を中断した状態を示している。即ち、図示のようにシャ
ッタープレート31、32の縁部49、50で凹部2を
塞いでアンプルaの嵌入を防ぎ、こうして、アンプルa
を保持していない凹部2が中間スターホイル11との接
点位置にきたときに供給スターホイル1の回転を停止さ
せる。そして、中間スターホイル11は回転を止めるこ
となく更に回転を続けるが、供給スターホイル1と中間
スターホイル11との接点位置にアンプルaが存在しな
いので、以後、中間スターホイル11に新たなアンプル
aが供給されなくなる。そして、既に中間スターホイル
11に受け渡されているアンプルaは中間スターホイル
11の回転によりターンテーブル3に送られて、内容液
の充填、密封が行われる。従って、以上のようにシャッ
タープレート31、32で凹部2を塞いで供給スターホ
イル1のみの回転を停止させてアンプルaの供給を断つ
ようにすれば、既に中間スターホイル11に受け渡され
ているアンプルaには、内容液の充填、密封が行われる
こととなるので、内容液の充填、密封等の工程をしてい
る途中で装置全体が止まってしまうことがなく、不良ア
ンプルが発生しないといった利点がある。
【0010】図9は中間スターホイル11の平面図であ
り、供給スターホイル1の凹部2とガイド16の間で搬
送されてきたアンプルaはガイド17の先端部60で案
内されて、中間スターホイル11の凹部12に嵌入する
ようになっている。ガイド17には切れ目部61が設け
てある。図10に示すように中間スターホイル11で搬
送されるアンプルaの首部a’の有無を判定するセンサ
ー62、63が設けてあり、上下のセンサー62、63
の両方が「アンプルがある」と検知したときはそのアン
プルは正常アンプルと判定し、上のセンサー62が「ア
ンプル無し」と検知し、下のセンサー63が「アンプル
がある」と検知したときに、そのアンプルは首部a’の
無い不良アンプルと判定するようになっている。なお、
上下のセンサー62、63の両方が「アンプル無し」と
検知したときはアンプルがない状態と判定し、内溶液を
充填しないようになっている。そして、図11に示すよ
うにガイド17の切れ目部61には、そのような首部
a’の無い不良アンプルa”を除去するためのノズル6
5を設けてある。図示のように、充填密封装置の台44
に突設したノズル65が中間スターホイル11の下面に
形成された環状溝66に嵌入しており、この環状溝66
と凹部12の間を貫通するように穿設された孔67にノ
ズル65先端の噴出口68が臨んで設けられている。そ
して、センサー62、63によって首部の無い不良アン
プルと判定されたアンプルa”がガイド17の切れ目部
61まで搬送されてきたときにノズル65先端の噴出口
68から空気を噴出することによって、孔67から噴出
させた空気で不良アンプルa”を外側底部ガイド69を
乗り越えるように吹き飛ばして除去する構成になってい
る。正常なアンプルの場合には、図11に示すように外
側底部ガイド69と先端ガイド69’によりアンプルが
安定して通過する。
【0011】図12はターンテーブル3の縦断面図であ
る。70は充填密封装置の台44に固定された軸受部で
あり、この軸受部70の周りにターンテーブル本体71
が回転自在に装着されている。ターンテーブル本体71
の周りには固定部材72が取り付けてある。固定部材7
2は台44から延設された図示しないアームで固定され
ている。軸受部70の中央には充填密封装置の台44の
下方に配設されたピックアンドプレイスユニット(回転
と上下運動を与える駆動ユニット)73の駆動軸74が
通っており、この駆動軸74の上端には、アンプルaに
内容液等を充填するための充填装置5が取り付けてあ
る。また、固定部材72にはアンプルaの上部を加熱密
封するためのバーナー6が取り付けてある。その他、こ
れら軸受部70と固定部材72にはピンチャー上下カム
77とピンチャー開閉カム78が取り付けてある。軸受
部70と固定部材72の間で回転自在に支持されたター
ンテーブル本体71の下方に形成したギヤ75に駆動ギ
ヤ76から回転が伝えられて、ターンテーブル本体71
が回転するようになっている。ターンテーブル本体71
にはピンチャー4が取り付けてあり、このピンチャー4
でアンプルaの上端を挟持して、ターンテーブル本体7
1の回転でアンプルaを搬送する。図13、図14でピ
ンチャー4を説明すると、ピンチャー本体80の下面に
垂設された軸81に左右のピンチハンド82、83が交
差するようにして枢支されており、これらピンチハンド
82、83の基端側に枢着されたアーム84、85がロ
ッド86の先端の軸87に連結してある。ロッド86は
ピンチャー本体80に取り付けられたブッシュ88によ
って前後移動自在に支持されている。ロッド86の後端
には、図12に示したピンチャー開閉カム78に当接す
るフォロアー89を装着してあり、常時はロッド86に
巻装されたスプリング90によってフォロアー89を押
し出す方向に付勢されている。図15はフォロアー89
がピンチャー開閉カム78に当接することによって、ロ
ッド86がスプリング90の力に反して押し戻された状
態を示している。このように、ピンチャー開閉カム78
でロッド86が押し戻されると、アーム84、85とピ
ンチハンド82、83が揺動してピンチハンド82、8
3先端が開き、アンプルaの上端がピンチハンド82、
83の間に入れる状態となる構成になっている。以上の
ようなピンチャー4は、図12に示されるように2本の
ガイド棒95、96の下端に取り付けてあり、これらガ
イド棒95、96はターンテーブル本体71に形成され
た軸受部97によって上下動自在に支持してある。ガイ
ド棒95の上端にはピンチャー上下カム77に当接する
フォロアー98を装着してある。ガイド棒96にはスプ
リング99を巻装してあって、このスプリング99の力
によってピンチャー4を常時持ち上げる方向に付勢して
いる。そして、ピンチャー上下カム77とピンチャー開
閉カム78は以下のような構成になっている。 図16
に示されるように、中間スターホイル11とターンテー
ブル3の接点を原点(0゜)とし、反時計回転方向を正
として考えると、先ず、ピンチャー開閉カム78は原点
では高く(ピンチハンド82、83先端が開いてアンプ
ルaの上端を受け入れる状態に)なっており、原点から
少し進んだ位置イではカムの無い低い状態(ピンチハン
ド82、83先端を閉じてアンプルaの上端を掴んだ状
態)になっている。そして、バーナー6の一つ目のバー
ナー部23に差し掛かった辺りの位置ロで再び高く(ピ
ンチハンド82、83先端が開いてアンプルaの上端を
離した状態に)なって、三つ目のバーナー部25に差し
掛かった辺りの位置ハで再びカムの無い低い状態(ピン
チハンド82、83先端でアンプルaの上端を掴んだ状
態)になっている。そして、排出シュート9の位置ニで
再び高く(ピンチハンド82、83先端を開いた状態
に)なっている。そして、ピンチャー上下カム77は原
点では低く(ピンチャー4でアンプルaの上端を挟める
位置に)なっており、位置ハの少し後の位置ホで高く
(ピンチャー4がアンプルaの上端よりも上方にくるよ
うに)なって、位置ヘで再び低くなっている。
【0012】図19に示すように、充填装置5は中央の
内容液充填ユニット110と、この内容液充填ユニット
110の左右に配設された気体窒素充填ユニット111
を有している。これら各ユニット110、111は、図
12に示したピックアンドプレイスユニット73の駆動
軸74の上端に固定された扇形プレート112に取り付
けてあり、ピックアンドプレイスユニット73の駆動に
よって、ターンテーブル3で搬送されるアンプルaと一
緒に回動しながら各ユニット110、111が上下に昇
降する構成になっている。気体窒素充填ユニット111
の背部にはマニホールド113が設けてあり、流路11
4から注入された気体窒素がこのマニホールド113で
8本の管115に分岐されて気体窒素充填ユニット11
1に供給されている。また、内容液充填ユニット110
には図1に示した送液ポンプ7から送られた内容液が8
本のホース116によって供給されている。図20は以
上のような内容液充填ユニット110と気体窒素充填ユ
ニット111の斜視図を示している。図示のように各ユ
ニット110、111の下面には8本の充填針117が
装着してあって、上述のように管115及びホース11
6で供給された気体窒素と内容液が各ユニット110、
111の充填針117から出て、ターンテーブル3で搬
送されるアンプルaの内部に充填される構成になってい
る。
【0013】内容液を充填する充填針117の先端に
は、図21、22に示すように横向き開口する噴出孔1
18が穿設してあって、送液ポンプ7から送られた内容
液は、図23のように噴出孔118から斜め下方に噴出
してアンプルaの側壁面に斜めにあたって流れ落ちるよ
うになっている。即ち、従来一般に使用されている充填
針119のように噴出孔120が下向きに開口したもの
であると、内容液は図24のように真下に向かって勢い
よく噴出してアンプルaの底面に垂直にあたるため、泡
立ちしたり、充填後の液垂れがしやすいなどのなどの問
題が生じていた。そこで、図21、22に示すように噴
出孔118を横向き開口させて、内容液を図23のよう
に斜め下方に噴出させることにより、内溶液をアンプル
aの側壁面に斜めにあてて泡立ちを防ぐと共に、充填後
の液垂れがしにくい構成としたものである。なお、噴出
孔118の形態としては種々のものが考えられる。例え
ば、図25乃至図26は、充填針117の先端におい
て、横向き開口する4つの噴出孔118を穿設して、そ
れぞれの孔から内容液を斜め下方に噴出するようにした
ものである。容量が10〜30ミリリットル程度の比較
的大容量のアンプルに有効な手段である。これに対し
て、先の図21、図22で説明した2つ孔のものは容量
が1〜5ミリリットル程度の比較的小容量のアンプルに
適していると考えられる。また、図27乃至図28に示
すように充填針117の先端に4つ以上の噴出孔118
を穿設して、泡立ちや液垂れを防ぐこともできる。
【0014】図29と図30は、内容液充填ユニット1
10に設けられている8本の充填針117に内容液をそ
れぞれ送り込むための送液ポンプ7の斜視図と側面図を
示している。充填密封装置の台44に立設した8本の支
柱120のそれぞれにプレート121が支持してあり、
このプレート121の下方に送液ポンプ7のシリンダー
122がそれぞれ設けてある。プレート121の上方に
はバルブ駆動装置123が設けてある。また、台44の
下方には出力軸124があって、この出力軸124に取
り付けられた8本のアーム125の先端にピストンロッ
ド126がそれぞれ接続してある。図31に示すよう
に、シリンダー122には内容液の入口126’と出口
127が設けてあって、シリンダー122内部の切り替
えバルブ128によって内容液の吸引状態と送液状態に
切り替わるようになっている。切り替えバルブ128に
はバルブ駆動装置123の回動軸129が接続してあ
る。そして、シリンダー122の下方から嵌入するピス
トン130にはピストンロッド126の上端が接続して
ある。そして、出力軸124のほぼ中央には駆動アーム
131が接続してある。図32に示すように、軸133
で枢支されたベルクランク134の一端と駆動アーム1
31がコンロッド135で連結してある。ベルクランク
134の他端に取り付けられたフォロアー136は溝カ
ム137に係合しており、溝カム137はターンテーブ
ル本体71と同期した駆動形またはモーター138で回
転する。以上の構成により、モーター138の駆動によ
って溝カム137が回転するとベルクランク134が揺
動してコンロッド135で連結された駆動アーム131
が揺動し、出力軸124に回動が伝達されるようになっ
ている。そして、出力軸124に取り付けられた8本の
アーム125が揺動してピストンロッド126上端のピ
ストン130が昇降することにより、内容液充填ユニッ
ト110の8本の充填針117に内容液がそれぞれ送り
込まれるようになっている。そして、以下に述べるよう
に充填針117によって各アンプルaに内容液を充填し
た直後に、内容液を充填針117の内部に逆流させる
(サックバックする)ことによって液垂れを防止するよ
うになっている。図33は、以上のような送液を司って
いる溝カム137のカム線図を示している。即ち、位置
トはカム高さが高くなっている位置であり、溝カム13
7の回転によりこの位置トから位置チにかけてカム高さ
が下降するときにそれぞれのピストン130が下降し、
入口126から各シリンダー122の内部に内容液が吸
い込まれる。そして、位置チから位置リにかけてはカム
高さが最も低くなっている間であり、この間に切り替え
バルブ128によって入口126と出口127の切り替
えが行われる。そして、溝カム137の回転により位置
リから位置ヌにかけてカム高さが上昇するときにそれぞ
れのピストン130が上昇して充填針117に内容液が
送り込まれ、充填針117先端から噴出した内容液が8
本のアンプルaに充填される。ここで、位置ヌはカム高
さが最も高くなっている位置であり、このように位置ヌ
となった直後にカム高さは僅かに低くなって位置ルに移
行する。このようにカム高さが僅かに下がると、シリン
ダー122の内部が少しだけ負圧となり、充填針117
先端から内容液が充填針117の内部に逆流する格好と
なり、いわゆるサックバックを生じさせることができ、
充填針117先端の液垂れが防止できるので、針の先端
形状と共に泡立ちもなく、溶閉時の焼け焦げをなくし、
溶閉形状の均一化をはかれる、内容液の充填量を正確に
コントロールできる、などといった利点がある。なお、
ホース116の径や長さを一定にすることもサックバッ
ク量を一定にするために必要である。
【0015】図34、図35、図36はバーナー6の平
面図と正面図と側面図である。図示のようにバーナー6
は3つのバーナー部23、24、25で構成されてお
り、ターンテーブル3の回転で搬送されるアンプルaの
上部に対して、それぞれのバーナー部23、24、25
から火炎を噴射して溶融密閉するようになっている。バ
ーナー部25の近傍には補助バーナー139が設けてあ
る。また、これらバーナー部23、24、25の反対側
に排気ダクト8がある。アンプルaの胴部分にはベルト
140が当接しており、バーナー部23、24、25の
前を通過するアンプルaに回転を与えるようになってい
る。ベルト140は多数のローラー141にそれぞれ捲
回された無端ベルトであって、モーター142の動力で
回転してアンプルaに回転を与えるようになっている。
なお、ベルト140を固定しておいて、ターンテーブル
3との相対運動によってアンプルaに回転を与える構成
とするようにしても良い。ベルト140はターンテーブ
ル3の回転方向に向かって次第に低くなるように斜めに
配設してあって、ターンテーブル3の回転で搬送される
アンプルaに常に下向きの摩擦力を与えるようになって
いる。図35に示すようにバーナー部23、24に穿設
された複数の噴射口145、146は何れも水平に並ん
だ形状になっており、バーナー部25に穿設された複数
の噴射口147はターンテーブル3の回転方向に向かっ
て次第に高くなるように斜めに並んで形成してある。ま
た、補助バーナー139はバーナー部25の付近を通過
するアンプルaの頭部に向かって火炎を噴射する位置に
設けてある。なお、各バーナー部23、24、25は独
立させても連続させた形でもよく、また、補助バーナー
139を使用しないで溶閉することも可能である。
【0016】さて、以上のような充填密封装置におい
て、図1に示すようにコンベア21で矢印方向に搬送さ
れてきた、上端がまだ開口しているアンプルaが供給ス
ターホイル1の凹部2に順次嵌入してガイド16に沿っ
て搬送され、中間スターホイル11を介してターンテー
ブル3に順次供給される。ここで、何等かの事情によっ
てアンプルaの供給を停止したいときは、図6で説明し
たようにシリンダー45を伸張稼働させてシャッタープ
レート31、32で供給スターホイル1の周面の凹部2
を塞ぎ、こうして、図8に示すようにアンプルaを保持
していない凹部2が中間スターホイル11との接点位置
にきたときに供給スターホイル1の回転を停止させる。
これにより、中間スターホイル11に対する供給スター
ホイル1からのアンプルaの供給を中止することができ
る。また、既に中間スターホイル11に受け渡されてい
るアンプルaはターンテーブル3に送られて、内容液の
充填、密封が行われるので、内容液の充填、密封等の工
程途中で装置全体が止まってしまうことがなく、不良ア
ンプルは発生しない。
【0017】一方、中間スターホイル11に首部a’の
無いアンプルが供給された場合には、図10で説明した
ように上のセンサー62が「アンプル無し」と検知し、
下のセンサー63が「アンプルがある」と検知すること
によって不良アンプルa”と判定され、そのアンプル
a”は図11に示すようにノズル65から空気を噴出さ
れることによって、吹き飛ばして除去される。こうし
て、正常なアンプルaのみがターンテーブル3に順次供
給される。
【0018】図37は中間スターホイル11からターン
テーブル3へアンプルaが供給される状態を示してい
る。即ち、図16、図17で説明したように、中間スタ
ーホイル11とターンテーブル3の接点においてはピン
チャー開閉カム78が高くなっていることにより、フォ
ロアー89が押されてピンチャー4のピンチハンド8
2、83先端が開いた状態になっており、中間スターホ
イル11で搬送されてきたアンプルaはガイド150に
案内されて中間スターホイル11の凹部12から外れる
ように移動し、ピンチハンド82、83の間にアンプル
aの上端が順次入った状態となる。そして、ターンテー
ブル3の回転によりアンプルaが中間スターホイル11
とターンテーブル3の接点位置から少し進行すると、ピ
ンチャー開閉カム78が低くなってピンチャー4のスプ
リング90の力でピンチハンド82、83先端が次第に
閉じていって、やがてアンプルaの上端を掴んだ状態に
なる。こうして、アンプルaはピンチャー4で上端を挟
持されながらターンテーブル3の回転によって反時計回
転方向に搬送される。
【0019】そして先ず、充填装置5によって気体窒
素、内溶液、気体窒素の順でアンプルa内の充填が行わ
れる。以上のような充填は、ピックアンドプレイスユニ
ット73の駆動によってアンプルa内に充填針117が
進入することによって行われる。ここで、図23で説明
したように、噴出孔118から斜め下方に内溶液を噴出
しているので、内溶液はアンプルaの側壁面に斜めにあ
たって流れ落ちることとなるので、泡立ちの問題を生ず
ることなく充填が行われる。また、内容液を送り込む送
液ポンプ7にサックバック機構を設けているので、充填
針117先端の液垂れが発生せず、泡立ちもないため溶
閉時の焼け焦げがなくなって溶閉形状の均一化が図れ、
また、内容液の充填量も正確にコントロールされるよう
になる。
【0020】以上のようにして内溶液が充填されたアン
プルaはターンテーブル3で更に搬送されてバーナー6
の一つ目のバーナー部23に差し掛かった辺りになる
と、先ず、図16、図17で説明したようにピンチャー
開閉カム78が高くなってフォロアー89が押されてピ
ンチャー4のピンチハンド82、83先端が開いた状態
になる。こうして自由になったアンプルaの胴部分にベ
ルト140が当接してアンプルaは回転しながら各バー
ナー部23、24、25の前を通過する。こうしてアン
プルaの上部に対してバーナー部23、24、25から
噴射された火炎が満遍無く当てられ、アンプルaの上部
が次第に加熱されていく。こうして、アンプルaが三つ
目のバーナー部25に差し掛かった辺りまで移動してア
ンプルaが上部が加熱溶融すると、図16、図17で説
明したようにピンチャー開閉カム78は再び低くなって
ピンチャー4のスプリング90の力でピンチハンド8
2、83先端が次第に閉じていき、やがてアンプルaの
上端を掴んだ状態に戻る。こうして、アンプルaの上端
を掴んだ一方で、アンプルaの胴部分にはベルト140
からの回転力が加えられることによって、加熱溶融した
アンプルaの上部に捻りトルクが発生すると共にバーナ
ーの火力によってアンプルaの枝部が溶断され、やがて
アンプルaの上端が密封される。 そして、このように
アンプルaの上端を密封しながら、図16、図18で説
明したようにピンチャー上下カム77が高くなり、図3
5に示されるようにピンチャー4がスプリング99の力
によって上昇し、こうしてアンプルaの上部片を上方に
引き抜くようにして取り去っていく。こうして、上部片
が取り去られたアンプルaは、最初は尖った形状になっ
ているが、ターンテーブル3の回転方向に向かって次第
に高くなるように斜めに形成してある噴射口147から
の放射熱によってアンプルaの頭部はしばらく加熱され
続けて丸く、均等の肉厚になるように整体される。な
お、更に補助バーナー139から噴射された火炎をアン
プルaの頭部に当てるようにしてもよい。かくして、充
填密封を終了したアンプルaは、図1で説明したように
中間スターホイル14、15の回転によってガイド1
8、19に沿って搬送されてスクリューコンベア10で
シュート22に搬出される。そして、バーナー6によっ
て取り去られたアンプルaの上部片はピンチャー4で挟
持されたまま、更にターンテーブル3の回転に伴って搬
送されるが、排出シュート9の位置までくると、図1
6、図17で説明したようにピンチャー開閉カム78が
再び高くなってフォロアー89が押されてピンチャー4
のピンチハンド82、83先端が開き、こうして上部片
は排出シュート9に捨てられる。
【0021】以上、実施例としてアンプルの充填密封装
置を説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、アンプル以外のバイアルの充填密封装置なども含む
ものである。
【0022】
【発明の効果】何れにしても本発明によれば、アンプル
等の上端をピンチャーで挟持してターンテーブルの回転
で搬送することによって、搬送姿勢を一定に保ちながら
内容液の充填、加熱密封の工程を行うことができ、精度
良く、円滑なアンプル等の製作が行えるようになる。そ
して、請求項2乃至請求項6の発明にはそれぞれ以下の
ような利点がある。請求項2の発明によれば、既に供給
したアンプル等には内容液の充填、密封が行われるの
で、工程途中で装置全体が止まってしまうことがなく、
不良品は発生しない。請求項3の発明によれば、首部の
無い不良品を除去して、正常なアンプル等のみをターン
テーブルに供給できるようになり、充填針の先端をいた
めたり、ターンテーブル内での破損、液の飛散を防ぐこ
とができる。請求項4の発明によれば、内溶液はアンプ
ル等の側壁面に斜めにあたって流れ落ちることとなるの
で、泡立ちや液垂れの問題を生ずることなく充填が行わ
れる。請求項5の発明によれば、充填針先端の液垂れが
発生せず、頭部の焼け焦げをなくし、溶閉形状の均一化
がはかれ、内容液の充填量が正確にコントロールできる
ようになる。請求項6の発明によれば、アンプル等の頭
部を丸く、均等の肉厚になるように整体することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】充填密封装置の平面図
【図2】供給スターホイルの平面図
【図3】シャッターの平面図
【図4】図3A−A断面矢視図
【図5】図3B−B断面矢視図
【図6】シャッターの作動状態を示す断面図
【図7】シャッターの作動状態を示す平面図
【図8】シャッターの作動状態を示す平面図
【図9】中間スターホイルの平面図
【図10】図9C−C断面矢視図
【図11】図9D−D断面矢視図
【図12】ターンテーブルの縦断面図
【図13】ピンチャーの平面図
【図14】ピンチャーの側面図
【図15】ピンチハンド先端が開いた状態のピンチャー
の平面図
【図16】ピンチャーを開閉させるカムと昇降させるカ
ムを説明するためのターンテーブルの概略平面図
【図17】ピンチャーを開閉させるカムのカム線図
【図18】ピンチャーを昇降させるカムのカム線図
【図19】充填装置の平面図
【図20】充填装置の斜視図
【図21】充填針の斜視図
【図22】充填針の先端図
【図23】内溶液の噴出状態を説明するためのアンプル
の断面図
【図24】従来の充填針による内溶液の噴出状態を説明
するためのアンプルの断面図
【図25】充填針の拡大図
【図26】充填針の先端図
【図27】充填針の先端図
【図28】充填針の断面図
【図29】送液ポンプの斜視図
【図30】送液ポンプの側面図
【図31】シリンダーの斜視図
【図32】図29E−E断面矢視図
【図33】送液ポンプを駆動する溝カムのカム線図
【図34】バーナーの平面図
【図35】バーナーの正面図
【図36】バーナーの側面図
【図37】中間スターホイルへのアンプルの供給状態を
示す平面図
【符号の説明】
a アンプル 1 供給スターホイル 3 ターンテーブル 4 ピンチャー 5 充填装置 6 バーナー
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図12はターンテーブル3の縦断面図であ
る。70は充填密封装置の台44に固定された軸受部で
あり、この軸受部70の周りにターンテーブル本体71
が回転自在に装着されている。ターンテーブル本体71
の周りには固定部材72が取り付けてある。固定部材7
2は台44から延設された図示しないアームで固定され
ている。軸受部70の中央には充填密封装置の台44の
下方に配設されたピックアンドプレイスユニット(回転
と上下運動を与える駆動ユニット)73の駆動軸74が
通っており、この駆動軸74の上端には、アンプルaに
内容液等を充填するための充填装置5が取り付けてあ
る。また、固定部材72にはアンプルaの上部を加熱密
封するためのバーナー6が取り付けてある。その他、こ
れら軸受部70と固定部材72にはピンチャー上下カム
77とピンチャー開閉カム78が取り付けてある 軸受部70と固定部材72の間で回転自在に支持された
ターンテーブル本体71の下方に形成したギヤ75に駆
動ギヤ76から回転が伝えられて、ターンテーブル本体
71が回転するようになっている。ターンテーブル本体
71にはピンチャー4が取り付けてあり、このピンチャ
ー4でアンプルaの上端を挟持して、ターンテーブル本
体71の回転でアンプルaを搬送する。図13、図14
でピンチャー4を説明すると、ピンチャー本体80の下
面に垂設された軸81に左右のピンチハンド82、83
が交差するようにして枢支されており、これらピンチハ
ンド82、83の基端側に枢着されたアーム84、85
がロッド86の先端の軸87に連結してある。ロッド8
6はピンチャー本体80に取り付けられたブッシュ88
によって前後移動自在に支持されている。ロッド86の
後端には、図12に示したピンチャー開閉カム78に当
接するフォロアー89を装着してあり、常時はロッド8
6に巻装されたスプリング90によってフォロアー89
を押し出す方向に付勢されている。図15はフォロアー
89がピンチャー開閉カム78に当接することによっ
て、ロッド86がスプリング90の力に反して押し戻さ
れた状態を示している。このように、ピンチャー開閉カ
ム78でロッド86が押し戻されると、アーム84、8
5とピンチハンド82、83が揺動してピンチハンド8
2、83先端が開き、アンプルaの上端がピンチハンド
82、83の間に入れる状態となる構成になっている。
又、ピンチャー4のピンチハンド82、83は、アンプ
ルの枝部の先端を把持するので(図14参照)、窒素ガ
スや薬液をアンプルに充填する際に、アンプルの中心部
の位置決めをするのに有益である。すなわちアンプルの
胴部をピンチハンドル82、83が保持すると、アンプ
ルの製造精度の関係上、アンプル枝部の中心と、アンプ
ル充填針117の中心線が一致せず、時には、充填針1
17がアンプルaの枝部を損傷することがあった。しか
し、アンプルの枝部をピンチハンド82、83が保持す
ることにより、アンプルの枝部の中心の位置決めが正確
に出来、従ってアンプル充填針117のアンプルへの挿
入不良が起こらず、アンプルへの窒素あるいは内容液の
充填が安定して行なえるようになった。以上のようなピ
ンチャー4は、図12に示されるように2本のガイド棒
95、96の下端に取り付けてあり、これらガイド棒9
5、96はターンテーブル本体71に形成された軸受部
97によって上下動自在に支持してある。ガイド棒95
の上端にはピンチャー上下カム77に当接するフォロア
ー98を装着してある。ガイド棒96にはスプリング9
9を巻装してあって、このスプリング99の力によって
ピンチャー4を常時持ち上げる方向に付勢している。そ
して、ピンチャー上下カム77とピンチャー開閉カム7
8は以下のような構成になっている。 図16に示され
るように、中間スターホイル11とターンテーブル3の
接点を原点(0°)とし、反時計回転方向を正として考
えると、先ず、ピンチャー開閉カム78は原点では高く
(ピンチハンド82、83先端が開いてアンプルaの上
端を受け入れる状態に)なっており、原点から少し進ん
だ位置イではカムの無い低い状態(ピンチハンド82、
83先端を閉じてアンプルaの上端を掴んだ状態)にな
っている。そして、バーナー6の一つ目のバーナー部2
3に差し掛かった辺りの位置ロで再び高く(ピンチハン
ド82、83先端が開いてアンプルaの上端を離した状
態に)なって、三つ目のバーナー部25に差し掛かった
辺りの位置ハで再びカムの無い低い状態(ピンチハンド
82、83先端でアンプルaの上端を掴んだ状態)にな
っている。そして、排出シュート9の位置ニで再び高く
(ピンチハンド82、83先端を開いた状態に)なって
いる。そして、ピンチャー上下カム77は原点では低く
(ピンチャー4でアンプルaの上端を挟める位置に)な
っており、位置ハの少し後の位置ホで高く(ピンチャー
4がアンプルaの上端よりも上方にくるように)なっ
て、位置へで再び低くなっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】そして先ず、充填装置5によって気体窒
素、内容液、気体窒素の順でアンプルa内の充填が行わ
れる。以上のような充填は、ピックアンドプレイスユニ
ット73の駆動によってアンプルa内に充填針117が
進入することによって行われる。ここで、図23で説明
したように、噴出孔118から斜め下方に内溶液を噴出
しているので、内溶液はアンプルaの側壁面に斜めにあ
たって流れ落ちることとなるので、泡立ちの問題を生ず
ることなく充填が行われる。また、内容液を送り込む送
液ポンプ7にサックバック機構を設けているので、充填
針117先端の液垂れが発生せず、泡立ちもないため溶
閉時の焼け焦げがなくなって溶閉形状の均一化が図れ、
また、内容液の充填量も正確にコントロールされるよう
になる。さらに、前述したようにピンチャー4のピンチ
ハンド82、83がアンプルの枝部の先端部を保持する
ので、アンプル先端部の中心の位置決めが容易であり、
充填針117をアンプルの枝部を損傷せずに、アンプル
先端に挿入でき、気体窒素や内容液の充填を安定して行
なえる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】以上のようにして内溶液が充填されたアン
プルaはターンテーブル3で更に搬送されてバーナー6
の一つ目のバーナー部23に差し掛かった辺りになる
と、先ず、図16、図17で説明したようにピンチャー
開閉カム78が高くなってフォロアー89が押されてピ
ンチャー4のピンチハンド82、83先端が開いた状態
になる。こうして自由になったアンプルaの胴部分にベ
ルト140が当接してアンプルaは回転しながら各バー
ナー部23、24、25の前を通過する。こうしてアン
プルaの上部に対してバーナー部23、24、25から
噴射された火炎が満遍無く当てられ、アンプルaの上部
が次第に加熱されていく。こうして、アンプルaが三つ
目のバーナー部25に差し掛かった辺りまで移動してア
ンプルaが上部が加熱溶融すると、図16、図17で説
明したようにピンチャー開閉カム78は再び低くなって
ピンチャー4のスプリング90の力でピンチハンド8
2、83先端が次第に閉じていき、やがてアンプルaの
上端を掴んだ状態に戻る。こうして、アンプルaの上端
を掴んだ一方で、アンプルaの胴部分にはベルト140
からの回転力が加えられることによって、加熱溶融した
アンプルaの上部に捻りトルクが発生すると共にバーナ
ーの火力によってアンプルaの枝部が溶断され、やがて
アンプルaの上端が密封される。 そして、このように
アンプルaの上端を密封しながら、図16、図18で説
明したようにピンチャー上下カム77が高くなり、図3
5に示されるようにピンチャー4がスプリング99の力
によって上昇し、こうしてアンプルaの上部片を上方に
引き抜くようにして取り去っていく。ここで、ピンチャ
ー4のピンチハンド82、83は、アンプルaの枝部の
先端を保持しているため、アンプルaの枝部の先端の中
心線の位置決めが容易であり、従って、ピンチャー上下
カムが垂直に移動することとあいまって、アンプルaの
枝部の先端を垂直に引き上げることが出来、従って、ア
ンプルa枝部の取り去られた残部はきれいな形状の溶閉
形状を作出することが出来る。こうして、上部片が取り
去られたアンプルaは、最初は尖った形状になっている
が、ターンテーブル3の回転方向に向かって次第に高く
なるように斜めに形成してある噴射口147からの放射
熱によってアンプルaの頭部はしばらく加熱され続けて
丸く、均等の肉厚になるように整体される。なお、更に
補助バーナー139から噴射された火炎をアンプルaの
頭部に当てるようにしてもよい。かくして、充填密封を
終了したアンプルaは、図1で説明したように中間スタ
ーホイル14、15の回転によってガイド18、19に
沿って搬送されてスクリューコンベア10でシュート2
2に搬出される。そして、バーナー6によって取り去ら
れたアンプルaの上部片はピンチャー4で挟持されたま
ま、更にターンテーブル3の回転に伴って搬送される
が、排出シュート9の位置までくると、図16、図17
で説明したようにピンチャー開閉カム78が再び高くな
ってフォロアー89が押されてピンチャー4のピンチハ
ンド82、83先端が開き、こうして上部片は排出シュ
ート9に捨てられる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンプル等を供給する供給スターホイル
    と、該供給スターホイルにより供給されたアンプル等を
    各工程に搬送するターンテーブルとを有し、該ターンテ
    ーブルの周りに内容液を充填するための充填針とアンプ
    ル等の上部を密封するためのバーナーを配設したもので
    あって、上記ターンテーブルにアンプル等の上端を挟持
    するピンチャーを取り付けてなるアンプル等の充填密封
    装置。
  2. 【請求項2】 上記供給スターホイルにおいて、周面の
    凹部にアンプル等が嵌入するのを妨げるためのシャッタ
    ーを装着してなる請求項1のアンプル等の充填密封装
    置。
  3. 【請求項3】 上記供給スターホイルとターンテーブル
    の間に配設した中間スターホイルで搬送されるアンプル
    等の首部の有無を判定するセンサーを設け、該センサー
    によって首部が無いと判定されたアンプル等を中間スタ
    ーホイルの搬送中に排出する構成とした請求項1または
    2のアンプル等の充填密封装置。
  4. 【請求項4】 上記充填針の先端において横方向に内容
    液を噴出する噴出孔を穿設してなる請求項1乃至3の何
    れかのアンプル等の充填密封装置。
  5. 【請求項5】 上記充填針に内容液を送り込む送液ポン
    プにおいて、充填直後に内容液を充填針の内部に逆流さ
    せるサックバック機構を設けてなる請求項1乃至4の何
    れかのアンプル等の充填密封装置。
  6. 【請求項6】 上記バーナーにおいて、アンプル等の密
    封後に密封部をしばらく加熱しておく構成とした請求項
    1乃至5の何れかのアンプル等の充填密封装置。
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