JPH06309506A - オンライン文字認識装置 - Google Patents

オンライン文字認識装置

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Publication number
JPH06309506A
JPH06309506A JP5116380A JP11638093A JPH06309506A JP H06309506 A JPH06309506 A JP H06309506A JP 5116380 A JP5116380 A JP 5116380A JP 11638093 A JP11638093 A JP 11638093A JP H06309506 A JPH06309506 A JP H06309506A
Authority
JP
Japan
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character
stroke
partial pattern
unit
area
Prior art date
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Pending
Application number
JP5116380A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizuo Nagata
静男 永田
Kinya Endo
欽也 遠藤
Mitsuji Matsushita
満次 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP5116380A priority Critical patent/JPH06309506A/ja
Publication of JPH06309506A publication Critical patent/JPH06309506A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小ストロークを有する文字のマッチング誤
差を最小化する。 【構成】 本発明のオンライン文字認識装置において
は、タブレット1から筆記入力される文字の各ストロー
クの特徴を表す特徴点を特徴点抽出部3によって抽出す
る。そして、これらの特徴点の位置関係によりストロー
クコード化部4により各ストロークをコード化し、予め
登録されている部分登録パターンデータと比較して文字
認識を行う。この場合、第1発明では、文字面積検出部
20により各ストロークの部分の面積を検出し、これを
部分パターン相対面積検出部21により文字全体の面積
と比較して文字認識を行う部分の重み付けを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実時間にて筆記文字を
識別するオンライン文字認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オンライン文字認識において、一
般的な文字認識方式としては、パターンマッチング方式
がある。このパターンマッチング方式では、筆記入力さ
れたストローク(ペンオンからペンオフまでの筆記部
分)の座標データ列より特徴点を抽出する。そして、抽
出された特徴点の情報を、予め同一方法で特徴点を抽出
し登録しておいたパターン(以下、登録パターンとい
う)の情報とマッチングし、文字認識を行う。このパタ
ーンマッチング方式では、筆記された各ストロークを登
録パターンの各ストロークのどのストロークとマッチン
グすべきかの処理に、多大な時間を要する。また、全体
の字のバランスが乱れると、正しいマッチング結果が得
られない。例えば“河”という文字において“シ”が小
さく“可”が大きい時、マッチング結果としては似てい
ないという結果が得られる。このように、パターンマッ
チングは筆記文字の変形に弱い。
【0003】そこで、パターンマッチング方式の以上の
欠点を補い、しかも処理量が少なくてすむオンライン文
字認識方式として、特開昭62−229384号公報の
技術が提案されている。この従来技術の装置では、筆記
文字のストローク数により大分類を行い、筆記上一連の
ものとして筆記する部分を部分パターンとする。そし
て、この部分パターンの重心間のベクトルにより中分類
を行い、部分パターンの特徴パラメータとしてのQ値な
る値及びストロークコード分布なる値を持ってマッチン
グを行う。これにより、文字変形に強く、しかも処理量
の少ない文字認識が行える。
【0004】図2は、従来のオンライン文字認識装置の
ブロック図である。このオンライン文字認識装置は、集
積回路を用いた個別回路、或いはデジタル・シグナル・
プロセッサ(DSP)等のプログラム制御等によって構
成されるもので、文字の位置座標をペンタッチ入力する
タブレット101を有している。タブレット101に
は、前処理部102、特徴点抽出部103、ストローク
コード化部104、大分類部105、中分類部106、
部分パターンQ値マッチング部107、及び部分パター
ンストロークコード分布マッチング部108が順に接続
されており、その部分パターンストロークコード分布マ
ッチング部108に表示器等への出力端子110が設け
られている。
【0005】図3及び図4は、図2の処理内容の概略を
示すフローチャートである。S101〜S118は処理
ステップを表す。S101では、前処理部102の処理
を行う。S102では、特徴点抽出部3の特徴点抽出処
理を行う。S103はストロークコード化部104のス
トロークコード化処理、S104は大分類部105での
ストローク数による大分類処理である。S105〜S1
08は中分類部106での処理であり、S105は文字
辞書終了の判定処理である。S106は部分パターン間
ベクトル算出処理である。S107は部分パターン間ベ
クトルマッチング処理、S108はマッチング結果の判
定処理である。
【0006】S108〜S111は部分パターンQ値マ
ッチング部107での処理であり、S109は部分パタ
ーンQ値算出処理、S110は部分パターンQ値マッチ
ング処理、S111は距離値di の算出処理、及びS1
12は距離値di のソーティング処理である。S113
〜S116は部分パターンストロークコード分布マッチ
ング部108での処理であり、S113はマッチング処
理、S114は部分パターンストロークコード分布の算
出処理、S115は部分パターンストロークコード分布
マッチング距離ds の算出処理、及びS116はソーテ
ィング処理である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献の装置では、文字変形に強く、しかも処理量が少なく
て済むという利点を有するものの、次のような問題点が
あった。従来の文字認識装置では、“び”の“゛”或い
は“冬”の下側の部分の点々のような微小なストローク
を有する文字の認識においても前記部分パターンの特徴
パラメータであるQ値なる値及びストロークコード分布
なる値を各ストローク毎に同一の重み付けを持ってマッ
チングを行っていた。従って、微小なストロークでは、
部分パターンの特徴量であるQ値及びストロークコード
分布なる値が、ストロークが微小なるが故に、その値が
ばらつき、マッチング結果として誤差が大となり、識別
率が低下するといった不具合が発生する。本発明は以上
の点に着目してなされたもので、微小ストロークを有す
る文字のマッチングの際のマッチング誤差を最小化し、
識別率を向上させるようにしたオンライン文字認識装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明のオンライン文
字認識装置は、タブレットに文字を筆記入力して得られ
た座標データ列の中の不要データを除去して直線化処理
を施す前処理部と、前記前処理部によって直線化された
座標データ列から、筆記入力された文字を構成する各ス
トロークの特徴を表す特徴点を抽出する特徴点抽出部
と、前記特徴点抽出部で抽出された特徴点の位置関係に
よって前記各ストロークをコード化するストロークコー
ド化部と、前記前処理部の出力する座標データ列に基づ
いて前記文字を構成する部分パターンの占める面積を検
出する文字面積検出部と、当該文字面積検出部が検出し
た部分パターンの占める面積の文字全体に対する面積比
を検出する部分パターン相対面積検出部と、当該部分パ
ターン相対面積検出部が検出した部分パターンの面積比
によって前記特徴点に基づく認識処理における重み付け
パラメータを設定する重み付け設定部とを設けたことを
特徴とするものである。
【0009】第2発明のオンライン文字認識装置は、タ
ブレットに文字を筆記入力して得られた座標データ列の
中の不要データを除去して直線化処理を施す前処理部
と、前記前処理部によって直線化された座標データ列か
ら、筆記入力された文字を構成する各ストロークの特徴
を表す特徴点を抽出する特徴点抽出部と、前記特徴点抽
出部で抽出された特徴点の位置関係によって前記各スト
ロークをコード化するストロークコード化部と、前記前
処理部の出力する座標データ列に基づいて前記文字を構
成する部分パターンの占める面積を検出する文字面積検
出部と、当該文字面積検出部が検出した面積を予め設定
された字枠幅及び罫線幅のいずれかに比較してこれらの
面積比を検出する部分パターン面積検出部と、当該部分
パターン面積検出部が検出した部分パターン面積比によ
って前記特徴点に基づく認識処理における重み付けパラ
メータを設定する重み付け設定部とを設けたことを特徴
とするものである。
【0010】第3発明のオンライン文字認識装置は、タ
ブレットに文字を筆記入力して得られた座標データ列の
中の不要データを除去して直線化処理を施す前処理部
と、前記前処理部によって直線化された座標データ列か
ら、筆記入力された文字を構成する各ストロークの特徴
を表す特徴点を抽出する特徴点抽出部と、前記特徴点抽
出部で抽出された特徴点の位置関係によって前記各スト
ロークをコード化するストロークコード化部と、前記前
処理部の出力する座標データ列に基づいて前記文字を構
成する部分パターンストローク長を検出する文字ストロ
ーク長検出部と、当該文字ストローク長検出部が検出し
た部分パターンストローク長を文字全体のストローク長
に比較してこれらのストローク長比を検出する部分パタ
ーン相対ストローク長検出部と、当該部分パターン相対
ストローク長検出部が検出した部分パターン面積比によ
って前記特徴点に基づく認識処理における重み付けパラ
メータを設定する重み付け設定部とを設けたことを特徴
とするものである。
【0011】第4発明のオンライン文字認識装置は、タ
ブレットに文字を筆記入力して得られた座標データ列の
中の不要データを除去して直線化処理を施す前処理部
と、前記前処理部によって直線化された座標データ列か
ら、筆記入力された文字を構成する各ストロークの特徴
を表す特徴点を抽出する特徴点抽出部と、前記特徴点抽
出部で抽出された特徴点の位置関係によって前記各スト
ロークをコード化するストロークコード化部と、前記前
処理部の出力する座標データ列に基づいて前記文字を構
成する部分パターンストローク長を検出する文字ストロ
ーク長検出部と、当該文字ストローク長検出部が検出し
た部分パターンストローク長を予め設定された字枠幅及
び罫線幅のいずれかに比較してこれらのストローク長比
を検出する部分パターンストローク長検出部と、当該部
分パターンストローク長検出部が検出した部分パターン
ストローク長比によって前記特徴点に基づく認識処理に
おける重み付けパラメータを設定する重み付け設定部と
を設けたことを特徴とするものである。
【0012】第5発明のオンライン文字認識装置は、タ
ブレットに文字を筆記入力して得られた座標データ列の
中の不要データを除去して直線化処理を施す前処理部
と、前記前処理部によって直線化された座標データ列か
ら、筆記入力された文字を構成する各ストロークの特徴
を表す特徴点を抽出する特徴点抽出部と、前記特徴点抽
出部で抽出された特徴点の位置関係によって前記各スト
ロークをコード化するストロークコード化部と、前記特
徴点抽出部及びストロークコード化部のいずれか一方又
は双方の出力データを、予め登録されている登録パター
ンデータと比較して文字認識を行う文字認識部と、予め
前記文字を構成する部分パターンの占める面積の前記文
字に対する面積比及びストローク長比のいずれか一方又
は双方を前記登録パターンデータから算出しておき文字
辞書内に格納しておき、当該面積比及びストローク長比
のいずれか一方又は双方によって前記特徴点に基づく認
識処理における重み付けパラメータを設定する重み付け
設定部とを設けたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明のオンライン文字認識装置においては、
タブレットから筆記入力される文字の各ストロークの特
徴を表す特徴点を特徴点抽出部によって抽出する。そし
て、これらの特徴点の位置関係によりストロークコード
化部により各ストロークをコード化し、予め登録されて
いる部分登録パターンデータと比較して文字認識を行
う。この場合、第1発明では、文字面積検出部により各
ストロークの部分の面積を検出し、これを部分パターン
相対面積検出部により文字全体の面積と比較して文字認
識を行う部分の重み付けを決定する。また、第2発明で
は、各ストロークの部分の面積を文字枠又は罫線幅の大
きさと比較する。一方、第3発明では、各ストロークの
長さを検出し、これを文字全体のストロークの長さと比
較する。また、第4発明では、各ストロークの長さを文
字枠又は罫線の大きさと比較する。他方、第5発明で
は、予め登録されている部分登録パターンデータにより
各部分の面積比又はストローク比を予め用意しておいて
文字認識を行う部分の重み付けを決定する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。本発明は、オンライン文字認識装置において、
微小ストロークを有する文字のマッチングの際に発生す
るマッチング誤差を考慮し、ストロークの大きさにより
マッチングの重み付けを変え、微小ストロークになれば
なるほどマッチングの重み付けを下げる重み付け設定部
を設けたものである。図1及び図5〜図8は、本発明の
第1発明〜第5発明の実施例を示すオンライン文字認識
装置の機能ブロック図である。このオンライン文字認識
装置は、集積回路を用いた個別回路、或いはデジタル・
シグナル・プロセッサ(DSP)等のプログラム制御等
によって構成されるもので、文字の位置座標をペンタッ
チ入力するタブレット1を有している。タブレット1に
は、前処理部2、特徴点抽出部3、ストロークコード化
部4、大分類部5、中分類部6、部分パターンQ値マッ
チング部7、及び部分パターンストロークコード分布マ
ッチング部8が順に接続されており、その部分パターン
ストロークコード分布マッチング部8に表示器等への出
力端子10が設けられている。また、重み付け設定部9
は、部分パターンQ値マッチング部7、及び部分パター
ンストロークコード分布マッチング部8に接続されてい
る。
【0015】さらに、図1の装置では、特徴点抽出部3
には、文字面積検出部20、部分パターン相対面積検出
部21、重み付け設定部9が順に接続されている。ま
た、部分パターン相対面積検出部21は中分類部6と接
続されている。図5の装置では、タブレット1には文字
枠設定部30、部分パターン面積検出部31、重み付け
設定部9が接続されており、また部分パターン面積検出
部31は、中分類部6と接続されている。図6の装置で
は、特徴点抽出部3には、文字ストローク長検出部4
0、部分パターン相対ストローク長検出部41、重み付
け設定部9が順に接続されている。また、部分パターン
相対ストローク長検出部41は中分類部6と接続されて
いる。図7の装置では、タブレット1には文字枠設定部
30、部分パターンストローク長検出部51、重み付け
設定部9が接続されており、また部分パターンストロー
ク長検出部51は、中分類部6と接続されている。図8
の装置では、部分パターン相対面積検出部61、重み付
け設定部9が接続されており、また部分パターン相対面
積検出部61は、中分類部6と接続されている。
【0016】図9及び図10は、図1及び図5〜図8の
処理内容の概略を示すフローチャートである。S1〜S
18は処理ステップを表す。S1では、前処理部2の処
理、文字枠設定部30の文字枠幅の設定を行う。S2で
は、特徴点抽出部3の特徴点抽出処理、文字面積検出部
20の文字面積検出処理及び、文字ストローク長検出部
40の文字ストローク長の検出処理を行う。S3はスト
ロークコード化部4のストロークコード化処理、S4は
大分類部5でのストローク数による大分類処理である。
S5〜S8は中分類部6での処理であり、S5は文字辞
書終了の判定処理である。S6、7は部分パターン相対
面積検出部21の部分パターン相対面積検出処理、部分
パターン面積検出部31の部分パターン面積検出処理及
び重み付け補正を行う。また、部分パターン相対ストロ
ーク長検出部41の部分パターン相対ストローク長検出
処理、部分パターンストローク長検出部51の部分パタ
ーンストローク長検出処理及び重み付け補正を行う。S
8は部分パターン間ベクトル算出処理である。S9は部
分パターン間ベクトルマッチング処理、S10はマッチ
ング結果の判定処理である。
【0017】S11〜S14は部分パターンQ値マッチ
ング部7での処理であり、S11は部分パターンQ値算
出処理、S12は部分パターンQ値マッチング処理、S
13は距離値di の算出処理、及びS14は距離値di
のソーティング処理である。S15〜S18は部分パタ
ーンストロークコード分布マッチング部8での処理であ
り、S15はマッチング処理、S16は部分パターンス
トロークコード分布の算出処理、S17は部分パターン
ストロークコード分布マッチング距離ds の算出処理、
及びS18はソーティング処理である。図11、図12
は、本実施例の装置が備えている文字辞書の構成例を示
す図で、この辞書は画数(ストローク数)により文字の
選択ができるようになっている。また、図13及び図1
4は本実施例の装置が備えている部分パターン辞書の構
成例を示す図である。
【0018】以下、図9に示す本実施例の装置の処理ス
テップS1〜S9の内容を説明する。 1)入力及び前処理(S1) 図15(a)〜(c)は、図9の前処理の説明図であ
り、図中の「・」はタブレットからの筆記データ列或い
は特徴点を表す。図1及び図5〜図8のタブレット1は
文字を筆記入力するためのもので、このタブレット1に
よって文字が筆記入力されると、図15(a)のよう
に、筆記データ列{(xi ,yi )、i=1,2,…n
jj が抽出され、前処理部2へ送られる。前処理部2
は、送られてきた筆記データ列に対し、ノイズ除去処
理、移動平均処理、或いは平滑化処理を行うことにより
(S1)、図15(b)のようにデータを平滑化し、特
徴点抽出部3へ出力する。
【0019】2)特徴点抽出処理(S2) 特徴点抽出処理部3では、前処理部2の出力から、特徴
点抽出処理(S2)を行う。この特徴点抽出処理として
はいくつかの方法があるが、ここでは一例として、平滑
化されたデータ列{(xi ,yi )、i=1,2,…n
jj のデータ間のx,y方向のサイン(正、負、0の
符号)を算出し、サインの状態の変化点を特徴点として
抽出する方法について述べる。データ間のx,y方向の
サインXSi 、YSi を XSi =Sign(xi −xi-1 ) YSi =Sign(yi −yi-1 ) (1) で求め、+、0、−で表現する。このようにして求めた
各データ間のx方向、y方向のサインを、前データ間の
サインと比較し、同じであれば特徴点として登録せず、
異なった場合には状態が変わったとして特徴点として登
録する。図7(c)に、このようにして求めた点の他に
始点、終点を加えた特徴点を示す。一般には、この処理
を直線近似化と称する場合もある。この特徴点間を以下
セグメントと称し、特徴点を{(xi ,yi )、i=
1,2,…Ljj で表すことにする。以上のようにし
て得られた特徴点情報は、ストロークコード化部4及び
中分類部6へ出力される。
【0020】3)ストロークコード化処理(S3) 図1及び図5〜図8のストロークコード化部4では、特
徴点抽出部3により得られた特徴点情報に基づき、各ス
トロークをコード化する。このコード化には数多くの方
法があるが、一般的には、例えば各セグメントのX、Y
サイン、セグメントの角度、及びセグメント間の回転角
度により分類し、コード化を行う。図16は、このコー
ド化処理の説明図で、θ1 、θ2 、θ3 はセグメントの
角度(+x方向となす角度)を示し、θ1 -、θ2 -は隣合
うセグメント間の回転角度を示す。コード化されたスト
ロークデータは、大分類部5及び部分パターンストロー
クコード分布マッチング部8へ出力される。
【0021】4)大分類処理(S4) 図1及び図5〜図8の大分類部5では、ストロークコー
ド化部4の出力を受け、ストローク数によって対象文字
に対する大分類を行う。そのため、予め画数(ストロー
ク数)毎にその画数となり得る文字を、図11、図12
に示すように文字辞書に用意しておく。例えば、筆記入
力された文字パターンのストローク数が10画であった
とする。この場合、文字辞書に格納されている文字のう
ち、図11又は図12に示すような10画となり得る文
字“唖”の新旧字体、“挨”、“逢”…を候補文字とし
て選択する。
【0022】5)中分類処理(S5〜S8) 図1及び図5〜図8の中分類部6では、大分類部5にて
画数により大分類して得た候補文字を、以下に説明する
部分パターン間ベクトルによりさらに中分類する。ここ
で、部分パターンとは、1つの文字のうち筆記上一連の
ものとして筆記する部分をいうものとし、部分パターン
間ベクトルとは、1つの部分パターンの重心と別の部分
パターンの重心をそれぞれ始点、終点とするベクトルを
いうものとする。
【0023】まず、部分パターン間ベクトルの算出法の
一例を述べる。部分パターン中の各セグメントのx,y
成分を(dxi ,dyi )とすると、各セグメントの長
さdLi は、 dLi =(dxi 2+dyi 21/2 (2) で表される。また、文字幅HX,HYで除算することに
より正規化した各セグメントの中心座標を(xi *
i *)とすると、部分パターンの重心座標(XW ,Y
W )は、 XW =Σ(xi *・dLi)/ΣdLiW =Σ(yi *・dLi)/ΣdLi (3) で求められる。以上の方法で各部分パターンの重心を求
め、1つの部分パターンの重心と別の部分パターンの重
心をそれぞれ始点、終点として部分パターン間ベクトル
を求める。なお、ここでは部分パターン間ベクトルはx
方向とy方向についてそれぞれ考えるものとする。
【0024】部分パターン間ベクトルの説明図として、
図17に文字“唖”の部分パターン“口”、“亜”の各
重心及び部分パターン間ベクトルBx (口、亜)、By
(口、亜)の例を示す。但し、Bはベクトルを表す。中
分類部6では、前記部分パターン間ベクトルにより、大
分類部5で選択された候補文字を絞り込んで中分類を行
うわけであるが、ここで一例として“逢”が筆記入力さ
れた場合を考え、以下この入力文字に対する中分類の手
順を説明する。筆記入力された文字“逢”は10画であ
るので、図11又は図12に示す文字辞書の10画部分
を参照する。すると、ここには文字“唖”が第1番目に
配されており、その欄には“唖”を構成する部分パター
ン、部分パターンの筆記順のストローク数情報(以下、
カット位置と称する)、及び登録パターンより予め算出
した各部分パターン間ベクトル値が示されている。以下
順に“挨”、“逢”の文字について同様の情報が並んで
おり、中分類部6はこの文字順に従い、候補とすべきか
否かをそれぞれ判定し、次のように中分類を行う。
【0025】まず、筆記入力した文字が“唖”であると
して、部分パターン間ベクトルのマッチング距離dvec
を求める。図11及び図12の文字辞書に書かれている
ように、“唖”はカット位置が(3,7)、即ち第1ス
トローク〜第3ストロークで“口”が形成され、第4ス
トローク〜第10ストロークで“亜”が形成されるが、
本例では入力パターンが“逢”であるので、このカット
位置で“逢”について部分パターン間ベクトルを考える
と、図17のようになる。図17のように求められた入
力パターンの部分パターン間ベクトルBx *(口、亜)、
y *(口、亜)と、辞書に書かれている部分パターン間
ベクトルBx (口、亜)、By (口、亜)との差が、マ
ッチング距離dvec であり、次式で算出される。 dvec =|Bx *(口、亜)− Bx (口、亜)| +|By *(口、亜)− By (口、亜)|} (4) 一般に、筆記した文字の部分パターン数が複数の場合、
部分パターン数BPNで正規化を行い、マッチング距離
vec は、 dvec =1/(BPN−1)・Σ{|Bx *i− Bxi|+|By *i− Byi| } (5) に従って算出される。この式において、Σはi=1から
i=BPN−1までの総和である。ここで、あるいき値
VECREJを設定し、算出したdvec がVECREJ
より大きいか否かを判定する。そしてdvec >VECR
EJのときは、参照した文字(この場合“唖”)でない
として、次の文字の部分パターン間ベクトルのマッチン
グを行う。dvec ≦VECREJのときは、“唖”らし
いとして、次に説明する部分パターンQ値の算出及びマ
ッチングを行う。
【0026】6)面積検出処理 a)文字面積検出 図19に示すような文字“び”を筆記した時の文字面積
検出方法を以下に示す。図20及び図21のフローチャ
ートに示すように、まずX方向の最小、最大値の初期値
として通常、最小最大値とならない値としてXmin=
10000、Xmax=0を設定する。同様にYmi
n、Ymaxを設定する(ステップS201)。次に各
ストローク毎の特徴点であるXi、Yiの第1のストロ
ークj=1で第1の特徴点であるi=1のX1、Y1に
ついてX,Y各々の最大値Xmax,Ymax、最小値
Xmin,Yminと比較し、最大値Xmax,Yma
xより大の時、或いは最小値Xmin,Yminより小
の時、特徴点座標を最大値Xmax,Ymax、最小値
Xmin,Yminと置き換える(ステップS202〜
S211)。
【0027】この処理を各ストロークの特徴点データ数
Nj回行い(ステップS212、213)、さらにこれ
をストローク数N回繰り返すことにより筆記文字の最
小、最大座標値Xmin、Ymin、Xmax、Yma
xが得られる(ステップS214、215)。 これにより、文字幅 HXM =Xmax−Xmin HYM =Ymax−Ymin (6) が得られ(ステップS216)、文字面積として ARM =HXM ・HYM (7) が得られる。上記乗算式の場合“ー”等の文字は面積≒
0となるため面積としてチェビシェフ表現により、 ARM =HXM +HYM (8) で表記する方法を用いる。
【0028】ストローク数Nを“び”の“ひ”に対応す
る第1ストロークに対応してN=1として上記面積を算
出すると、図19の“ひ”の部分パターンの幅HXB1
HYB1及び面積ARB1=HXB1+HYB1が得られ、
“び”の“゛”に対応する第2、3ストロークに対応し
てN=2〜3として上記幅及び面積を算出すると、図1
9の“゛”の部分パターンの幅HXB2,HYB2及び面積
ARB2=HXB2+HYB2が得られる。同様に文字“び”
についてもN=1〜3として上記文字幅及び面積を算出
すると、図19の“び”の文字幅HXM ,HYM 及び文
字面積ARM =HXM +HYM が得られる。
【0029】次に、面積算出のためのハードウェアの構
成及び動作を説明する。図22は図20のフローチャー
トの特徴点座標値Xi,YiとX,Y各々の最大、最小
値を比較し、最大、最小値を演算するものである。 Xmin,Yminレジスタ221に初期値としてX
min=10000またはYmin=10000を入力
端子より格納する。同様にXmax,Ymaxレジスタ
222に初期値としてXmax=0、Ymax=0を入
力端子より格納する。 次にXmin,Yminレジスタに格納した初期値か
ら、入力端子より入力される特徴点座標X1 またはY1
値を減算器223により減算する。同様に、Xmax,
Ymaxレジスタ222に格納した初期値から、入力端
子より入力される特徴点座標X1 またはY1 値を減算器
224により減算する。 減算器223の減算結果に基づき、正/負判定器22
5により正/負を判定し、正の場合、特徴点座標X1
たはY1 が小であるので、この値をレジスタXmin,
Yminレジスタ221に格納する。同様に、減算器2
24の減算結果に基づき、正/負判定器226により正
/負を判定し、負の場合、特徴点座標X1 またはY1
大であるので、この値をレジスタXmax,Ymaxレ
ジスタ222に格納する。
【0030】同様にXmin,Yminレジスタ22
1に格納した値から、入力端子より入力される特徴点座
標Xi またはYi 値を減算器223により減算し、Xm
ax,Ymaxレジスタ222に格納した値から、入力
端子より入力される特徴点座標Xi またはYi 値を減算
器224により減算する。 減算器223の減算結果に基づき、正/負判定器22
5により正/負を判定し、正の場合、特徴点座標Xi
たはYi が小であるので、この値をレジスタXmin,
Yminレジスタ221に格納する。 同様に、減算器224の減算結果に基づき、正/負判定
器226により正/負を判定し、結果が負の場合、特徴
点座標Xi またはYi が大であるので、この値をレジス
タXmax,Ymaxレジスタ222に格納する。 を各ストロークの特徴点データ数回繰り返す。 減算・加算器227により、レジスタXmax,Ym
ax内のXまたはYの最大値からレジスタXmin,Y
minレジスタのXまたはYの最小値を減算し、その結
果である文字幅HXM ,HYM を加算し文字面積ARM
を得、出力端子より出力する。
【0031】b)部分パターン面積検出処理 以下に部分パターンの面積検出方法を述べる。文字面積
検出処理と同様に、部分パターン(例えば、文字“び”
の場合の“ひ”と“゛”を各々部分パターンと称してい
る。)に該当するストロークの特徴点座標により図20
及び図21のフローチャート及び図22のハードウェア
により部分パターンの面積を算出する。“ひ”の面積は
第1ストロークの“ひ”の特徴点により、“゛”の面積
は、第2、3ストロークの特徴点により算出する。
【0032】c)文字面積に対する部分パターン相対面
積による重み付け補正 前述の算出方法により算出した文字面積ARM 及び部分
パターン面積ARBiより正規化し下式のように相対部分
パターン面積ARBi * を求める。 ARBi * =ARBi/ARM ;[0,1] (9) この相対部分パターン面積ARBi * は、文字全体の大き
さに対して各部分パターンがどのくらいの大きさかを表
すものである。以下に述べる認識処理で詳細に説明する
が、マッチングは文字を構成する部分パターン毎に行う
が、この時、文字に対する部分パターンの占める面積が
大のものは、精度良く行われ、微小な部分パターンは、
その精度が悪く、マッチング結果の精度は、相対部分パ
ターン面積ARBi * とほぼ比例する。このため、以下に
述べるように、上記相対部分パターン面積ARBi * にて
マッチング結果の重み付けを、面積が大のものは大き
く、面積が小のものは小さく補正することにより文字識
別率が向上する。
【0033】(部分パターンが微小か否か判定する方
法)算出された相対部分パターン面積ARBi * により次
のように大きさを判定する。例えば、 ARBi * ≦γsmall (10) か否かを判定し(10)式が成り立つ場合、部分パター
ン小として該当する部分パターンのマッチング結果を無
視する等の処理を施す。或いは、部分パターンの大きさ
パラメータKAiとして KAi=α・ARBi * α:任意の固定定数 (11) を設定し、このパラメータを以下に述べる認識パラメー
タ補正等に使用する。1画の文字或いは、部分パターン
に分割できない文字の場合、前述の文字面積に対する比
率が計算できない。この場合、予め設定された字枠或い
は、罫線幅に対する大きさにより、その大きさを判定す
る。
【0034】例えば、句読点や読点等は文字の大きさは
小であるが、1画の文字として認識処理がなされる。こ
の場合、文字が微小であるが故に後述のストロークコー
ド化の精度が悪くなる傾向があるが、前述のように文字
面積に対する比率を計算できないため面積の相対値が算
出できない。従って、以下のように文字の相対的な大き
さを判定する。例えば、予め設定された字枠が図27に
示すようにWX、WY或いは罫線幅が図28に示すよう
にKYであったとすると、文字幅ARM は、ARM =H
M +HYM で前述のように算出し、 AR* =AR/(WX+WY)或いは AR* =AR/(2・KY) (12) によって相対値を算出する。ここで、2・KYは縦横を
考慮して罫線幅KYを2倍したものである。算出された
相対大きさAR* により次のように判定する。例えば、
離散的な方法では、 ARBi * ≦αsmall (13) が成立するか否かにより判定する。或いは、大きさパラ
メータKAA =β・AR* (β:任意の固定定数) (14) を設定し、以下に述べる認識パラメータ補正等に使用す
る。
【0035】d)ストローク長算出処理 文字を構成する部分パターンの大きさを判定する方法と
して、部分パターンを構成するストロークの長さを累積
加算した値であるストローク長による判定法を以下に述
べる。部分パターンストローク長は、部分パターンの大
きさとともに増減する傾向がある。そこで、図6、図7
の部分パターン相対ストローク長検出部41、部分パタ
ーンストローク長検出部51にて算出する各部分パター
ンを構成する累積ストローク長を持って部分パターンの
大きさを判別する。累積ストローク長算出に際し、前処
理部2にて前処理を行った筆記データ列を使用する方法
と、特徴点を抽出する特徴点抽出部3にて特徴点抽出後
のデータ列を使用する方法がある。前者の筆記データ列
に比べ、後者の特徴点抽出後のデータ列の方が特徴点の
みを抽出しているため実筆記のストローク長とは若干の
誤差を有するが、データ数が少ないため演算量を極めて
少なくすることができる。そこで後者の例をとり説明す
る。
【0036】特徴点抽出後の特徴点データ列を{(x
i ,yi )、i=1,2,…Njj (但しi:特徴点データ番号、j:ストローク番号、N
j :jストロークの特徴点データ総数とすると、jスト
ロークのストローク長Lj は、 Lj =Σ{(Xi+1 −Xi2 +(Yi+1 −Yi21/2 (15) で算出される。ここに、Σはi=1からi=Nj-1 まで
の総和である。部分パターンを構成するストローク長L
B は部分パターンのストローク本数をNBiとすると、 LBi=ΣLj (16) で算出される。ここに、Σはj=1からj=NBiまでの
総和である。ここで、(15)式では、2乗演算及び平
方根の演算が必要なため、演算時間がかかると共に、ハ
ードウェア構成も複雑になる。そのため図23に示すよ
うに|Xi+1 −Xi |+|Yi+1 −Yi |により座標間
隔を近似し、次式にてストローク長を演算する。 LBi=Σ{Σ|Xi+1 −Xi |+|Yi+1 −Yi |} (17) ここに、内側のΣはi=1からi=Nj-1 までの総和で
あり、外側のΣはj=1からj=NBiまでの総和であ
る。
【0037】一方、図6の文字ストローク長検出部40
にて演算する文字のストローク長LM は、部分パターン
数をNBPとすると、 LM =ΣLBi (18) で求められる。ここに、Σはi=1からi=NBPまでの
総和である。以上算出された累積ストローク長LBi及び
文字ストローク長LM により以下のように部分パターン
大きさを判定する。まず、文字に対する各部分パターン
の大きさとして下式により相対の大きさを求める。 LBi * =LBi/LM (19) この値により次のように各部分パターンの大きさを判定
する。例えば、 LBi * ≦γ′small か否か (20) というように離散的に判定する。またLBi * 値を直接使
用するか、或いは大きさパラメータK1iとして、 K1i =β・LBi * (β:任意の固定定数) (20−1) を設定し、以下に述べる認識処理のパラメータ補正等と
して使用する。
【0038】1画の文字或いは、部分パターンに分割で
きない文字の場合(例えば“メ”等一連のものとして筆
記する場合)、前述の文字ストローク長に対する比率が
計算できない。この場合、予め設定された字枠或いは、
罫線幅に対する大きさにより、その大きさを判定する。
例えば、句読点や読点等は文字の大きさは小であるが、
1画の文字として認識処理がなされる。この場合、文字
が微小であるが故に後述のストロークコード化の精度が
悪くなる傾向があるが、前述の文字ストローク長に対す
る比率を計算できないため相対値が算出できない。従っ
て、以下のように文字の大きさを判定する。例えば予め
設定された字枠をWX、WY或いは罫線幅をKYとする
と部分パターンストローク長LBiを前述のように算出
し、 LBi * =LBi/(WX+WY)或いは LBi * =LBi/(2・KY) (20−2) によって相対値を算出する。この算出された相対的な大
きさLBi * により次のように文字の大きさを判定する。
例えば、離散的な方法では、 LBi * ≦αsmall か否か (20−3) 或いは、大きさパラメータKi =β・LBi * (β:任意
の固定定数)を設定し、以下に述べる認識パラメータ補
正等に使用する。
【0039】図24は、図6、図7中の文字ストローク
長検出部40、部分パターン相対ストローク長検出部4
1、部分パターンストローク長検出部51のうち、これ
らの基本形である文字ストローク長検出部40の構成例
を示す機能ブロック図である。この文字ストローク長検
出部40は、文字のストローク長LM を算出する機能を
有し、X座標間隔算出部52、Y座標間隔算出部53、
累積加算部54、カウント制御部55、字枠幅算出部5
6及び除算部57より構成されている。この文字ストロ
ーク長検出部40では、特徴点抽出部3で抽出された特
徴点データ列(Xi ,Yi )の座標間隔の差を演算し、
絶対値|Xi+1 −Xi |、|Yi+1 −Yi |を算出する
X座標間隔算出部52及びY座標間隔算出部53が設け
られている。これらの算出部の出力側には各々の座標間
隔を加算し、さらに前の加算結果との累積を行う累積加
算部54が接続されている。
【0040】特徴点データ列(Xi ,Yi )はカウント
制御部55に接続され、そのカウント制御部55によ
り、入力データ毎に、データ数をカウントし、これを各
ストローク毎に行い、ストローク数をカウントする。こ
のカウント値により各ストロークのデータ数Nj まで上
記座標間隔の累積加算を行い、これを文字のストローク
数M回繰り返す。また、入力端子は、字枠幅算出部56
に接続されており、この入力端子より字枠幅WX、WY
或いは、罫線幅KYを字枠幅算出部56にセットし、字
枠幅算出部56により字枠幅WX+WYまたは罫線幅2
・KYを算出する。字枠幅算出部56の出力側は、累積
加算部54に接続されており、上記累積加算を該当する
文字データ数完了した後、その累積加算部54及び除算
部57により、累積加算した結果を字枠幅WX+WYま
たは、罫線幅2・KYにて除算し、正規化を行い、出力
として文字ストローク長LM *を得る。
【0041】次に、文字ストローク長LM *を算出する動
作を説明する。電源投入時及びタブレット1上に筆記さ
れる一文字毎に、累積加算部54、除算部57、カウン
ト制御部55内のレジスタをリセットする。文字の切り
出しには、前述したように、一般に字枠切り出し方法と
時間切り出し方法とがある。字枠切り出し方法では、タ
ブレット1上に予め設定した字枠がある場合、設定した
字枠座標により、筆記データが現在筆記している字枠内
から別の字枠に移ったかを判別し、文字切り出しを行
う。一方、時間切り出しでは、予め設定した字枠がな
く、タブレット1の任意のエリアに筆記可能とするフリ
ーフォーマットの場合、時間切り出し、即ちペンオフか
らある一定時間経過後に、筆記完了として文字を切り出
す。
【0042】このような文字切り出し判別をカウント制
御部55の制御で行うとし、以下これを説明する。な
お、別の制御部を設けてもよい。字枠切り出し、或いは
時間切り出しにより、一文字の筆記完了を識別すると、
ストローク長LM の演算結果を出力し、その後、前記各
部の内部レジスタをリセットし、初期化するようにカウ
ント制御部55により指令が出力され、レジスタが初期
化される。初期値としては、累積加算部54内の特徴点
データ列の座標間距離レジスタ△L=0、カウント制御
部55内の各ストローク特徴点データ数カウントレジス
タi=1、ストローク数のカウントレジスタj=1に、
各レジスタをセットする。特徴点抽出部3から特徴点デ
ータ列(Xi ,Yi )が入力されると、その特徴点デー
タ列(Xi ,Yi )により、i番目と次のi+1番目の
特徴点データ間隔をX座標間隔算出部52にて減算器に
より得、絶対値を算出することにより、|Xi+1 −Xi
|が出力として得られる。Y座標に関しても、Y座標間
隔算出部53にて同様の動作を行い、|Yi+1 −Yi
が出力として得られる。この時カウント制御部55の各
ストローク特徴点データ数カウントレジスタiを+1加
算する。この加算を、各ストロークの終了をカウント制
御部55にて検出するまで、特徴点データ列(Xi ,Y
i )が入力される毎に行う。
【0043】ストロークを検出する方法としては、前述
したように、例えば、筆記するペン先にスイッチを設
け、筆記押下されることによりスイッチがオン、離され
るとオフするようにし、スイッチオンでストローク開
始、スイッチオフでストローク終了を検出する方法が一
般的である。このストロークという情報を特徴点データ
列に含ませる。即ち、座標点として有り得ない大/小の
値を含ませ、この大/小の値を検出した時、ストローク
終了と判断する。従って、ストローク終了判断時、それ
まで入力されたデータ数、即ち各ストロークの特徴点デ
ータ数Njが得られる。また、ストローク終了時、カウ
ント制御部55内のストローク数カウントレジスタjを
+1加算する。一文字の終了を識別するまで、本加算を
行うことにより、一文字を構成するストロークの数Mが
得られる。字枠幅算出部56には、予め設定された字枠
幅情報としてWX,WY或いは、罫線幅KYをセットす
る。このセットされた字枠幅情報からWX+XY或いは
2・KYを算出する。
【0044】一方、X座標間隔算出部52、Y座標間隔
算出部53により特徴点データXi,Yi が入力される
毎に、X座標、Y座標特徴点データ間隔|Xi+1 −Xi
|、|Yi+1 −Yi |が出力され、この出力を累積加算
部54により累積加算する。各ストロークの第1番目の
X座標、Y座標特徴点データ間隔|X2 −X1 |、|Y
2 −Y1 |が加算器により加算され、累積加算部54内
のレジスタ△Lに初期値としてセットされる。以降の第
i番目のX座標、Y座標特徴点データ間隔|Xi+ 1 −X
i |、|Yi+1 −Yi |についても加算器により加算さ
れ、i−1番目まで累積加算され、累積加算部54内の
レジスタ△Lに格納されている値と加算され、レジスタ
△Lに格納される。このような累積加算を、各ストロー
ク終了を検出するまでのデータ数、即ち各ストロークの
特徴点データ数Nj より1少ないNj-1 回行うよう、カ
ウント制御部55で制御される。文字切り出し時、累積
加算部54内のレジスタ△Lの値を除算部57へ送出
し、この値を字枠幅算出部56にて算出された文字枠幅
WX+WY、或いは、2・KY値で除算することによ
り、正規化したLM *が除算部57の出力として得られ
る。
【0045】図25及び図26に、図7の部分パターン
ストローク長検出部51で部分パターンストローク長を
算出するフローチャートを示す。図中のS41〜S57
は、各処理ステップを表す。まず、ステップS41にお
いて、初期値として各ストロークの特徴抽出データの番
号を示すiと、ストロークの番号を表すjを初期値と
し、文字ストローク長LM *と、特徴点データ列の座標間
距離である△Lを初期値0とする。また、X座標、Y座
標の最大、最小値を求めるために、初期値として、第1
ストロークの第1座標値を初期値として設定する。次
に、S42で特徴点データ列の座標間距離△X、△Yを
各々算出し、それらを加算して△Lを得る。この△Lの
算出及び累積加算を、jストロークの特徴点のNj-1
だけ繰り返す。ステップS56、57において、ストロ
ーク数M回、文字ストローク長LM *を算出及び累積加算
した値を、字枠幅算出部56にて算出された文字枠幅W
X+WY、或いは、2・KYにて正規化することによ
り、文字ストローク長LM *が算出される。同様に、各部
分パターンのストローク長LB *を算出し、この値から、
(22)、(23)式にて部分パターンの大きさを判別
し後述の認識処理のパラメータ補正等を行う。
【0046】e)辞書作成時、予め部分パターン或いは
文字の大きさを算出し、絶対値を記述しておく方法 辞書作成時、予め部分パターン或いは文字の大きさを算
出し、絶対値を記述しておく場合は、前述のように
(6)〜(9)式にて部分パターン面積を算出し、(1
0)或いは(11)式にてパラメータ補正値を辞書作成
時算出しておき、図12のようにKAjを格納しておく。
或いは、前述のように(15)〜(19)式にて部分ス
トローク長を算出し、(20)或いは(20−1)式に
てパラメータ補正値を辞書作成時に算出しておき、図1
2のようにKijを格納しておく。ここで、KAj、及びK
ijは説明上、各総計“1”となるように正規化した値と
している。
【0047】(8)部分パターンQ値マッチング処理
(S9) 図1の部分パターンQ値マッチング部7では、中分類部
6における部分パターン間ベクトルによる中分類で残っ
た候補文字について部分パターンQ値を算出し、図6に
示す部分パターン辞書中の部分パターンQ値とマッチン
グを行う。この部分パターン辞書の部分パターンQ値
は、登録パターンより予め作成され、格納されているも
のである。ここで、部分パターンQ値とは、各セグメン
トの長さ、方向及び位置を表す特徴パラメータをいう。
オンライン文字認識では、筆記するペンの動きとして、
X,Y方向、+または−の方向が重要な情報として得ら
れ、この情報を有効に使用したのがこの部分パターンQ
値である。
【0048】まず、部分パターンQ値の算出法を説明す
る。なお、次式(21)〜(28)において、Σは全ス
トローク、全セグメントに関する加算、HX,HYは文
字幅を示す。 +x方向成分のx方向位置 Q1 =Σ(Xi 2−Xi-1 2)/2HX2 …(21) −x方向成分のx方向位置 Q2 =Σ(Xi-1 2−Xi 2)/2HX2 …(22) +y方向成分のy方向位置 Q3 =Σ(Yi 2−Yi-1 2)/2HY2 …(23) −y方向成分のy方向位置 Q4 =Σ(Yi-1 2−Yi 2)/2HY2 …(24) +x方向成分のy方向位置 Q5 =Σ(Xi−Xi-1)(Yi-1+Yi)/2HX・HY …(25) −x方向成分のy方向位置 Q6 =Σ(Xi-1−Xi)(Yi-1+Yi)/2HX・HY …(26) +y方向成分のx方向位置 Q7 =Σ(Yi−Yi-1)(Xi-1+Xi)/2HX・HY …(27) −y方向成分のx方向位置 Q8 =Σ(Yi-1−Yi)(Xi-1+Xi)/2HX・HY …(28)
【0049】(21)〜(28)式の場合は、原点を左
下に設定したときの各方向位置の値であるが、このとき
原点近くにあるものは乗算すると0となってしまう。そ
のため0となるのを防ぐため、原点を入れ替え、原点を
右上に設定したときの各方向位置の値Q9 〜Q16につい
ても同様に記述し、Q1 〜Q16の合計16個の値によ
り、対象文字の各ストロークのセグメントの長さ、方向
及び位置を表すものとする。部分パターンQ値マッチン
グ部7では、部分パターン間ベクトルによる分類により
残ったものに対して、前記部分パターンQ値を算出する
のであるが、例えば“逢”を筆記入力して“挨”が部分
パターン間ベクトルによる分類により残ったとする。こ
の場合、“挨”のカット位置は、図11、図12に示す
ように(3,2,5)であり、部分パターンはキ+ム+
矢であるので、入力パターンカット位置(3,2,5)
でカットし、各Q1 *〜Q16 * を算出する。
【0050】この時、本例の場合、図11に示すように
“冬”が“キ”に、“ニ”が“ム”に、“辻”が“矢”
にそれぞれ対応している。各々算出した部分パターンQ
値Q1 *〜Q16 * と、図の部分パターン辞書にある部分パ
ターンQ値との、マッチングを行う。このマッチングで
は、まず、“冬”で算出したQ1 *〜Q16 * と部分パター
ン辞書“キ”のQ1 〜Q16をマッチングさせる。次に、
“ニ”で算出したQ1 *〜Q16 * と部分パターン辞書
“ム”のQ1 〜Q16をマッチングさせ、さらに“辻”で
算出したQ1 *〜Q16 * と部分パターン辞書“矢”のQ1
〜Q16をマッチングさせる。これらのマッチングにおけ
る差を合計したものをマッチング距離dBPとする。この
とき、距離dBPは入力パターン“逢”が“挨”にどれだ
け近いかを表す。一般には、各部分パターンのストロー
ク数BSjにより、次式(29)のように重み付けを行
い、それをマッチング距離dBPとする。 dBP=ΣΣ{|Qi(j)−Qi *(j)|BSj/N} (29) ここに、内側のΣはi=1からi=16までの総和であ
り、外側のΣはj=1からj=BPN までの総和である。
但し、Qi(j)は、第j部分パターンのQj 値であ
る。
【0051】(文字面積の時)ここで得られるマッチン
グ距離の精度は、各部分パターンの占める面積が大の時
は精度が良く、面積が小の場合は精度が悪い。このた
め、文字に対する部分パターンの面積比、即ち相対部分
パターン面積にて重み付けを変える。従って、(29)
式は、 dBP=ΣΣ{|Qi(j)−Qi *(j)|BSj/N・KAj} (30) として部分パターン距離値を求める。ここに、内側のΣ
はi=1からi=16までの総和であり、外側のΣはj
=1からj=BPN までの総和である。または、離散的に
(10)式で示したように、ある閾値γsmall により相
対部分パターン面積ARBi * の大小判定を行い、ある閾
値より面積が小さいときその部分パターンの距離を削除
して距離を算出する。
【0052】(辞書に予め設定しておく方法)ここで上
述のKAj或いは、大小判定結果を逐次演算せず、図11
及び図12の文字辞書内に予め記載した値を使用する方
法を以下に述べる。図11及び図12に示した大小判定
結果を使用する場合では、予め、部分パターンが面積小
のとき大小判定結果として“1”を辞書に設定してお
き、マッチングの際に該当する部分パターンの大小判定
結果が“1”のとき、この部分パターン距離を削除す
る。“0”のときはそのまま部分パターン距離を(2
9)式により加算する。
【0053】例えば、10画の文字が筆記されたとき、
図9、図10の10画の文字辞書をサーチして各部分パ
ターン距離値を算出するのであるが、文字“唖”として
距離値を算出する場合、大小判定結果を参照すると各部
分パターン“口”、“亜”とも“0”がセットされてい
るため、(29)式によりそのまま各部分パターン距離
を加算し距離値を算出する。文字“楽”として距離値を
算出する場合は、大小判定結果を参照すると、“白”及
び“木”は“0”がセットされているが、“>”、
“<”は“1”がセットされているので“白”及び
“木”は(29)により算出し加算するが、“>”、
“<”は大小判定結果より部分パターン小を示す“1”
がセットされているため、(29)式の距離値加算から
排除する。
【0054】また、図12に示したKAjを使用する場合
には、予め、該当する文字の各部分パターンのKAj
(11)式により演算し辞書に設定しておき、マッチン
グの際に該当する部分パターンのKAjにより(30)式
にて部分パターン距離値を算出する。例えば、文字
“唖”として距離値を算出する場合は部分パターン
“口”のKAjは辞書を参照すると0.25、“亜”のK
Ajは0.75がセットされているので、(30)式にお
いてKA1=0.25、KA2=0.75として距離値を算
出する。同様に、文字“楽”として距離値を算出する場
合は部分パターン“白”のKAjは辞書を参照すると0.
26がセットされており、“>”、“<”のKAjは0.
15、0.16がセットされており、“木”のKAj
0.43がセットされているので、(30)式において
A1=0.26、KA2=0.15、KA3=0.16、K
A4=0.43として距離値を算出する。
【0055】(ストローク長の時)ここで得られるマッ
チング距離の精度は、各部分パターンのストローク長が
大の時は精度が良く、ストローク長が小の場合は精度が
悪い。このため、文字に対する部分パターンストローク
長比、即ち相対部分パターンストローク長にて重み付け
を変える。従って、(30)式は、 dBP=ΣΣ{|Qi(j)−Qi *(j)|BSj /N・KLj} (31) として部分パターン距離値を求める。ここに、内側のΣ
はi=1からi=16までの総和であり、外側のΣはj
=1からj=BPN までの総和である。または、離散的に
(20)式で示したように、ある閾値γ′small により
相対部分パターンストローク長LBi * の大小判定を行
い、ある閾値より面積が小さい部分パターンの距離を削
除して距離を算出する。
【0056】(辞書に予め設定しておく方法)ここで上
述のKLj或いは、大小判定結果を逐次演算せず、図12
の文字辞書内に予め記載した値を使用する方法を以下に
述べる。図12に示した大小判定結果を使用する場合で
は、予め、部分パターンが小のときストローク長の大小
判定結果として“1”を辞書に設定しておき、マッチン
グの際に該当する部分パターンの大小判定結果が“1”
のとき、この部分パターン距離を削除する。“0”のと
きはそのまま部分パターン距離を(29)式により加算
する。例えば、10画の文字が筆記されたとき、図10
の10画の文字辞書をサーチして各部分パターン距離値
を算出するのであるが、文字“唖”として距離値を算出
する場合、大小判定結果を参照すると各部分パターン
“口”、“亜”とも“0”がセットされているため、
(29)式によりそのまま各部分パターン距離を加算し
距離値を算出する。文字“楽”として距離値を算出する
場合は、大小判定結果を参照すると“白”及び“木”は
“0”がセットされているが、“>”、“<”は“1”
がセットされているので、“白”及び“木”は(29)
式により算出し加算するが、“>”、“<”は大小判定
結果より部分パターン小を示す“1”がセットされてい
るため、(29)式の距離値加算から排除する。
【0057】また、図12に示したKLjを使用する場合
には、予め、該当する文字の各部分パターンのKLj
(21)式により演算し辞書に設定しておき、マッチン
グの際に該当する部分パターンのKLjにより(31)式
にて部分パターン距離値を算出する。例えば、文字
“唖”として距離値を算出する場合は部分パターン
“口”のKLjは辞書を参照すると0.26、“亜”のK
Ljは0.74がセットされているので、(31)式にお
いてKL1=0.26、KL2=0.74として距離値を算
出する。同様に、文字“楽”として距離値を算出する場
合は部分パターン“白”のKLjは辞書を参照すると0.
27がセットされており、“>”、“<”のKLjは0.
12、0.13がセットされており、“木”のKLj
0.48がセットされているので、(31)式において
L1=0.27、KL2=0.12、KL3=0.13、K
L4=0.48として距離値を算出する。
【0058】以上のように求めた距離dBPと、前ステッ
プで求めた部分パターン間ベクトルのマッチングにより
得られたdvec とを、それぞれwvec とwBPで重み付け
したものを加算した距離di を求める。 di =wvec ・dvec +wBP・dBP (32) 以上の操作を部分パターン間ベクトルによる分類で残っ
た全ての候補文字について行い、di によるソーティン
グを行う。
【0059】(9)部分パターンストロークコード分布
マッチング処理(S13〜S16) 図8の部分パターンストローク分布マッチング部8で
は、部分パターンQ値マッチング部7及びストロークコ
ード化部4の出力を受け、中分類により絞られた候補文
字につき、部分パターンストロークコード分布を求め
る。そして、この分布と、登録パターンより予め作成さ
れ図11の部分パターン辞書に格納されている部分パタ
ーンストロークコード分布との、マッチングを行い、さ
らに上位候補の順位付けを行う。この順位付けを行う対
象の範囲は、例えばdi のソーティングで得られた第1
候補の距離di との比率で決める。即ち、dj /di
ZRATEの候補文字までを、対象範囲として順位付け
を行う。
【0060】次に、部分パターンストロークコード分布
の算出法について説明する。一例として、入力パターン
が“逢”で第1候補として選ばれた文字が“逢”であっ
たとする。図12の文字辞書より、候補文字“逢”のカ
ット位置は(3,4,3)で部分パターンは図示のよう
な3つの部分パターンであることが分かるので、この位
置で入力パターン“逢”をカットする。カットして得た
部分パターンは文字辞書の内容と同じであるが、それぞ
れの部分パターン毎に、ストロークコード化部4により
得られたストロークコードの本数の分布を算出する。
【0061】例えば、“逢”の最初の部分パターンを見
た場合、ストロークが3つであるから、“01”が1
本、“03”が1本、“05”が1本というストローク
コード分布が求められる。このようにして算出された部
分パターンストロークコード分布は、予め数個の登録パ
ターンから同様な手順により算出し、平均化して作成し
ておいた図13及び図14の部分パターン辞書の部分パ
ターンストロークコード分布とマッチングされる。本例
の場合、まず、以上のようにして算出した“逢”の最初
の部分パターンストロークコード分布と、図13の部分
パターン辞書の画数“3”の項目の4行目に示されてい
る“逢”の最初の部分のストロークコード分布との差
を、その部分のマッチング距離dS1として得る。
【0062】即ち、 入力パターン 部分パターン辞書 “01”…1本 “01”…0.9本 “02”…0本 “02”…0.1本 “03”…1本 “03”…0.4本 “04”…0本 “04”…0.6本 “05”…1本 “05”…1 本 の差0.1+0.1+0.6+0.6=1.4本が
“逢”の最初の部分のマッチング距離dS として求めら
れる。同様に、“逢”の2番目及び3番目の部分につい
てマッチングを行い、それぞれの部分のマッチング距離
S2、dS3を得る。そして、これらを各部分パターンス
トロークコード数BSj により正規化し、正規化された
各部分パターンのマッチング距離の合計dS を、次式
(33)より算出する。 dS =ΣdSi/BSi =dS1/BS1+dS2/BS2+dS3/BS3 …(33)
【0063】(文字面積の時)ここで得られるマッチン
グ距離の精度は、各部分パターンの占める面積大の時は
精度が良く、面積が小の場合は精度が悪い。このため、
文字に対する部分パターン面積比、即ち相対部分パター
ン面積にて重み付けを変える。従って(33)式は、 dS =ΣdSi/BSi・KLj …(34) として部分パターン距離値を求める。ここに、Σはi=
1からi=BPN までの総和を意味する。または、離散的
に(10)式で示したように、ある閾値γsmall により
相対部分パターン面積ARBi * の大小判定を行い、ある
閾値より面積が小さい部分パターンの距離を削除して距
離を算出する。
【0064】(辞書に予め設定しておく方法)ここで、
上述のKLj或いは、大小判定結果を逐次演算せず、図1
2の文字辞書内に予め記載した値を使用する方法を以下
に述べる。図12に示した大小判定結果を使用する場合
では、予め、部分パターンが面積小のとき大小判定結果
として“1”を辞書に設定しておき、マッチングの際に
該当する部分パターンの大小判定結果が“1”のとき、
この部分パターン距離を削除する。“0”のときはその
まま部分パターン距離を(33)式により加算する。例
えば、10画の文字が筆記されたとき、図12の10画
の文字辞書をサーチして各部分パターン距離値を算出す
るのであるが、文字“唖”として距離値を算出する場
合、大小判定結果を参照すると各部分パターン“口”、
“亜”とも“0”がセットされているため、(33)式
によりそのまま各部分パターン距離を加算し距離値を算
出する。文字“楽”として距離値を算出する場合は、大
小判定結果を参照すると、“白”及び“木”は“0”が
セットされているが、“>”、“<”は“1”がセット
されているので“白”及び“木”は(33)式により算
出し加算するが、“>”、“<”は大小判定結果より部
分パターン小を示す“1”がセットされているため、
(33)式の距離値加算から排除する。
【0065】また、図12に示したKAjを使用する場合
には、予め、該当する文字の各部分パターンのKAj
(11)式により演算し辞書に設定しておき、マッチン
グの際に該当する部分パターンのKAjにより(34)式
にて部分パターン距離値を算出する。例えば、文字
“唖”として距離値を算出する場合は部分パターン
“口”のKAjは辞書を参照すると0.25、“亜”のK
Ajは0.75がセットされているので、(34)式にお
いてKA1=0.25、KA2=0.75として距離値を算
出する。同様に、文字“楽”として距離値を算出する場
合は部分パターン“白”のKAjは辞書を参照すると0.
26がセットされており、“>”、“<”のKAjは0.
15、0.16がセットされており、“木”のKAj
0.43がセットされているので、(34)式において
A1=0.26、KA2=0.15、KA3=0.16、K
A4=0.43として距離値を算出する。
【0066】(ストローク長の時)ここで得られるマッ
チング距離の精度は、各部分パターンのストローク長が
大の時は精度が良く、ストローク長が小の場合は精度が
悪い。このため、文字に対する部分パターンストローク
長比、即ち相対部分パターンストローク長にて重み付け
を変える。従って、(33)式は、 dS =ΣdSi/BSi・KLj …(35) として部分パターン距離値を求める。ここに、Σはi=
1からi=BPN までの総和を意味する。または、離散的
に(20)式で示したように、ある閾値γ′small によ
り相対部分パターンストローク長LBi * の大小判定を行
い、ある閾値より面積が小さい部分パターンの距離を削
除して距離を算出する。
【0067】(辞書に予め設定しておく方法)ここで上
述のKLj或いは、大小判定結果を逐次演算せず、図12
の文字辞書内に予め記載した値を使用する方法を以下に
述べる。図12に示した大小判定結果を使用する場合で
は、予め、部分パターンが小のときストローク長の大小
判定結果として“1”を辞書に設定しておき、マッチン
グの際に該当する部分パターンの大小判定結果が“1”
のとき、この部分パターン距離を削除する。“0”のと
きはそのまま部分パターン距離を(33)式により加算
する。例えば、10画の文字が筆記されたとき、図12
の10画の文字辞書をサーチして各部分パターン距離値
を算出するのであるが、文字“唖”として距離値を算出
する場合、大小判定結果を参照すると各部分パターン
“口”、“亜”とも“0”がセットされているため、
(33)式によりそのまま各部分パターン距離を加算し
距離値を算出する。文字“楽”として距離値を算出する
場合は、大小判定結果を参照すると“白”及び“木”は
“0”がセットされているが、“>”、“<”は“1”
がセットされているので、“白”及び“木”は(33)
式により算出し加算するが、“>”、“<”は大小判定
結果より部分パターン小を示す“1”がセットされてい
るため、(33)式の距離値加算から排除する。
【0068】また、図12に示したKLjを使用する場合
には、予め、該当する文字の各部分パターンのKLj
(21)式により演算し辞書に設定しておき、マッチン
グの際に該当する部分パターンのKLjにより(35)式
にて部分パターン距離値を算出する。例えば、文字
“唖”として距離値を算出する場合は部分パターン
“口”のKLjは辞書を参照すると0.26、“亜”のK
Ljは0.74がセットされているので、(35)式にお
いてKL1=0.26、KL2=0.74として距離値を算
出する。同様に、文字“楽”として距離値を算出する場
合は部分パターン“白”のKLjは辞書を参照すると0.
27がセットされており、“>”、“<”のKLjは0.
12、0.13がセットされており、“木”のKLj
0.48がセットされているので、(35)式において
L1=0.27、KL2=0.12、KL3=0.13、K
L4=0.48として距離値を算出する。次に、以上求め
た部分パターン間ベクトルマッチングによる距離d
vec 、部分パターンQ値マッチングによる距離dBP、及
び部分パターンストロークコード分布マッチングによる
距離dS に対し、重み付けパラメータwvec 、wBP、w
S により次式(36)のように距離値Dを求める。 D=wvec ・dvec +wBP・dBP+wS ・dS …(36)
【0069】(1部分パターン1文字の時)ここで、1
画の文字、或いは部分パターンに分割できない文字の場
合には、(14)式にて求めた文字大きさパラメータK
A により重み付けを補正する。即ち大きさが小さい文字
は、ストロークコード化精度が悪く、多少の引っかけに
よっても直線が、曲線等になる傾向がある。例えば句読
点“、”等のストロークの場合大きさが小さいため、本
来直線のストロークコードとなるべきものが本来のスト
ロークとは別の曲線のストロークコードとなる傾向があ
る。このため大きさパラメータによりストローク距離の
重み付けパラメータWS を、 WS *=WS ×KA …(37) により大きさにて補正する。または、ある閾値よりも小
さいものは、WS *=0として距離値から削除する。
【0070】ここで、1画の文字、或いは部分パターン
に分割できない文字の場合に(20−1)式にて求めた
文字ストローク長パラメータKi により重み付けを補正
する。即ちストローク長さが小の文字は、ストロークコ
ード化精度が悪く、多少の引っかけによって線等になる
傾向がある。例えば句読点“、”等のストロークの場
合、大きさが小のため本来直線のストロークコードとな
るべきものが本来のストロークとは別の曲線ストローク
コードとなる傾向がある。このため大きさパラメータに
よりストローク距離の重み付けパラメータWS を、 WS *=WS ×Ki …(38) によりストローク長にて補正する。または、ある閾値よ
りも小のものは、WS *=0として距離値から削除する。
この距離Dをdj /di ≦ZRATEの各候補文字につ
き求め、得られた距離Dに従って候補文字の順位付けを
行い、認識結果として出力端子10から、図示しない表
示器等へ出力する。
【0071】以上のようにして、漢字等の文字の部分パ
ターンのストロークが微小なときは、マッチングの重み
付けを下げてストロークが大きい部分パターンに重きを
置いてパターンマッチングすることができる。この結
果、漢字等の文字認識率を向上させることができる。
尚、上述した実施例においては、漢字の文字認識の場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、“i”、“j”等の英字の文字認識の場合につ
いても適用できることはもちろんである。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のオンライ
ン文字認識装置は、微小ストロークを有する文字のマッ
チングの際、発生するマッチングの誤差を考慮し、スト
ロークの大きさによりマッチングの重み付けを変え、微
小ストロークになればなるほどマッチングの重み付けを
下げる重み付け設定部を設けるようにしたので、次のよ
うな効果がある。 (1)微小ストロークを有する文字のマッチングの際の微
小ストローク部分のマッチング誤差を最小化し、識別率
を向上させることができる。 (2)部分パターンの面積を文字枠の面積と比較してマッ
チングの重み付けを決定することにより、句読点や読点
等の微小な文字のストロークのコード化の精度を向上さ
せることができる。従って、微小な文字についてもマッ
チング誤差を最小化し、識別率を向上させることができ
る。
【0073】(3)部分パターンのストローク長を文字全
体のストローク長と比較してマッチングの重み付けを決
定することにより、ストローク長に正確に対応してマッ
チングの重み付けを決定することができる。従って、マ
ッチング誤差をより最小化し、識別率をいっそう向上さ
せることができる。 (4)部分パターンのストローク長を文字枠或いは、罫線
幅の大きさと比較してマッチングの重み付けを決定する
ことにより、1画の文字或いは、部分パターンに分割で
きない文字についても、基準値に対する比率を計算する
ことができる。 (5)予め辞書側の文字を構成する部分パターンの占める
面積の文字に対する面積比又はストローク長比を重み付
けパラメータとして設定しておくことにより、マッチン
グの重み付けによるマッチング誤差の最小化、識別率の
向上を迅速な処理で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明のオンライン文字認識装置の一実施例
のブロック図である。
【図2】従来のオンライン文字認識装置の一例のブロッ
ク図である。
【図3】従来の装置の動作を説明するフローチャート
(その1)である。
【図4】従来の装置の動作を説明するフローチャート
(その2)である。
【図5】第2発明のオンライン文字認識装置の一実施例
のブロック図である。
【図6】第3発明のオンライン文字認識装置の一実施例
のブロック図である。
【図7】第4発明のオンライン文字認識装置の一実施例
のブロック図である。
【図8】第5発明のオンライン文字認識装置の一実施例
のブロック図である。
【図9】第1〜第5発明の装置の動作を説明するフロー
チャート(その1)である。
【図10】第1〜第5発明の装置の動作を説明するフロ
ーチャート(その2)である。
【図11】文字辞書の構成例(その1)の説明図であ
る。
【図12】文字辞書の構成例(その2)の説明図であ
る。
【図13】部分パターン辞書の構成例(その1)の説明
図である。
【図14】部分パターン辞書の構成例(その2)の説明
図である。
【図15】図9の前処理の説明図である。
【図16】ストロークコード化処理の説明図である。
【図17】部分パターン間ベクトルの説明図である。
【図18】筆記文字例“逢”のベクトルの説明図であ
る。
【図19】文字面積、部分パターン面積等の説明図であ
る。
【図20】文字面積の算出手順を説明するフローチャー
ト(その1)である。
【図21】文字面積の算出手順を説明するフローチャー
ト(その2)である。
【図22】面積検出ハードウェア構成例のブロック図で
ある。
【図23】ストローク長算出方法の説明図である。
【図24】文字ストローク長検出ハードウェアの構成例
のブロック図である。
【図25】図24のストローク長LM *の算出手段を説明
するフローチャート(その1)である。
【図26】図24のストローク長LM *の算出手段を説明
するフローチャート(その2)である。
【図27】文字枠の説明図である。
【図28】罫線幅の説明図である。
【符号の説明】
1 タブレット 2 前処理部 3 特徴点抽出部 4 ストロークコード化部 9 重み付け設定部 20 文字面積検出部 21 部分パターン相対面積検出部 30 文字枠設定部 31 部分パターン面積検出部 40 文字ストローク長検出部 41 部分パターン相対ストローク長検出部 51 部分パターンストローク長検出部 61 部分パターン相対面積検出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タブレットに文字を筆記入力して得られ
    た座標データ列の中の不要データを除去して直線化処理
    を施す前処理部と、 前記前処理部によって直線化された座標データ列から、
    筆記入力された文字を構成する各ストロークの特徴を表
    す特徴点を抽出する特徴点抽出部と、 前記特徴点抽出部で抽出された特徴点の位置関係によっ
    て前記各ストロークをコード化するストロークコード化
    部と、 前記前処理部の出力する座標データ列に基づいて前記文
    字を構成する部分パターンの占める面積を検出する文字
    面積検出部と、 当該文字面積検出部が検出した部分パターンの占める面
    積の文字全体に対する面積比を検出する部分パターン相
    対面積検出部と、 当該部分パターン相対面積検出部が検出した部分パター
    ンの面積比によって前記特徴点に基づく認識処理におけ
    る重み付けパラメータを設定する重み付け設定部とを設
    けたことを特徴とするオンライン文字認識装置。
  2. 【請求項2】 タブレットに文字を筆記入力して得られ
    た座標データ列の中の不要データを除去して直線化処理
    を施す前処理部と、 前記前処理部によって直線化された座標データ列から、
    筆記入力された文字を構成する各ストロークの特徴を表
    す特徴点を抽出する特徴点抽出部と、 前記特徴点抽出部で抽出された特徴点の位置関係によっ
    て前記各ストロークをコード化するストロークコード化
    部と、 前記前処理部の出力する座標データ列に基づいて前記文
    字を構成する部分パターンの占める面積を検出する文字
    面積検出部と、 当該文字面積検出部が検出した面積を予め設定された字
    枠幅及び罫線幅のいずれかに比較してこれらの面積比を
    検出する部分パターン面積検出部と、 当該部分パターン面積検出部が検出した部分パターン面
    積比によって前記特徴点に基づく認識処理における重み
    付けパラメータを設定する重み付け設定部とを設けたこ
    とを特徴とするオンライン文字認識装置。
  3. 【請求項3】 タブレットに文字を筆記入力して得られ
    た座標データ列の中の不要データを除去して直線化処理
    を施す前処理部と、 前記前処理部によって直線化された座標データ列から、
    筆記入力された文字を構成する各ストロークの特徴を表
    す特徴点を抽出する特徴点抽出部と、 前記特徴点抽出部で抽出された特徴点の位置関係によっ
    て前記各ストロークをコード化するストロークコード化
    部と、 前記前処理部の出力する座標データ列に基づいて前記文
    字を構成する部分パターンストローク長を検出する文字
    ストローク長検出部と、 当該文字ストローク長検出部が検出した部分パターンス
    トローク長を文字全体のストローク長に比較してこれら
    のストローク長比を検出する部分パターン相対ストロー
    ク長検出部と、 当該部分パターン相対ストローク長検出部が検出した部
    分パターン面積比によって前記特徴点に基づく認識処理
    における重み付けパラメータを設定する重み付け設定部
    とを設けたことを特徴とするオンライン文字認識装置。
  4. 【請求項4】 タブレットに文字を筆記入力して得られ
    た座標データ列の中の不要データを除去して直線化処理
    を施す前処理部と、 前記前処理部によって直線化された座標データ列から、
    筆記入力された文字を構成する各ストロークの特徴を表
    す特徴点を抽出する特徴点抽出部と、 前記特徴点抽出部で抽出された特徴点の位置関係によっ
    て前記各ストロークをコード化するストロークコード化
    部と、 前記前処理部の出力する座標データ列に基づいて前記文
    字を構成する部分パターンストローク長を検出する文字
    ストローク長検出部と、 当該文字ストローク長検出部が検出した部分パターンス
    トローク長を予め設定された字枠幅及び罫線幅のいずれ
    かに比較してこれらのストローク長比を検出する部分パ
    ターンストローク長検出部と、 当該部分パターンストローク長検出部が検出した部分パ
    ターンストローク長比によって前記特徴点に基づく認識
    処理における重み付けパラメータを設定する重み付け設
    定部とを設けたことを特徴とするオンライン文字認識装
    置。
  5. 【請求項5】 タブレットに文字を筆記入力して得られ
    た座標データ列の中の不要データを除去して直線化処理
    を施す前処理部と、 前記前処理部によって直線化された座標データ列から、
    筆記入力された文字を構成する各ストロークの特徴を表
    す特徴点を抽出する特徴点抽出部と、 前記特徴点抽出部で抽出された特徴点の位置関係によっ
    て前記各ストロークをコード化するストロークコード化
    部と、 前記特徴点抽出部及びストロークコード化部のいずれか
    一方又は双方の出力データを、予め登録されている登録
    パターンデータと比較して文字認識を行う文字認識部
    と、 予め前記文字を構成する部分パターンの占める面積の前
    記文字に対する面積比及びストローク長比のいずれか一
    方又は双方を前記登録パターンデータから算出しておき
    文字辞書内に格納しておき、当該面積比及びストローク
    長比のいずれか一方又は双方によって前記特徴点に基づ
    く認識処理における重み付けパラメータを設定する重み
    付け設定部とを設けたことを特徴とするオンライン文字
    認識装置。
JP5116380A 1993-04-20 1993-04-20 オンライン文字認識装置 Pending JPH06309506A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6718060B1 (en) 1997-09-22 2004-04-06 Renesas Technology Corporation Character recognizer

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6718060B1 (en) 1997-09-22 2004-04-06 Renesas Technology Corporation Character recognizer

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