JPH0630886U - 無線機呼出機能付ナースコール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】緊急状態となつた病室の患者に直ちに適切な医
療看護処理をする。 【構成】病室の患者の病状に応じた患者データを検出す
る患者データ検出センサＤＤ₁〜ＤＤ₁₂と、患者データ
検出センサに接続された患者データ検出回路ＳＳ₁〜Ｓ
Ｓ₁₂と、患者データ検出回路から送出される患者データ
を受信する患者データ受信回路ＳＲ₁〜ＳＲ₁₂と、患者
データ受信回路で受信した患者データが患者の病状から
異常と認められたとき患者緊急信号を自動的に発報する
患者緊急信号自動発報回路３と、患者緊急信号自動発報
回路から送信される患者緊急信号を受信するナース用の
携帯無線機ＰＲ₁と、患者緊急信号が発報された病室の
位置を表示する緊急用廊下灯ＡＲ₁〜ＡＲ₁₂とを設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は無線機呼出機能付ナースコール装置に係わり、特にナースステーショ ンに設けられた患者緊急信号自動発報回路から送信される患者緊急信号をナース 用の携帯無線機で受信できる無線機呼出機能付ナースコール装置に関する。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

従来の無線機呼出機能付ナースコール装置は図３に示すように、病室ＲＵ₁〜 ＲＵ₁₂（説明のため病室の数を１２とする）に設けられた病室回路ＲＣ₃₁（以下 病室ＲＵ₁に設置する回路についてのみ説明する）とナースステーションゾーン ＮＺに設けられたナースステーション回路ＮＳ₂等で構成される。

【０００３】 病室回路ＲＣ₃₁は握り釦ＳＷ₃₁が接続された握り釦インターフェース４１、廊 下灯ＡＲ₃₁が接続された廊下灯回路４２、対ナースステーション線路インターフ ェース４３及び病室ＣＰＵ４５で構成され、握り釦インタフェース４１の制御出 力側は病室ＣＰＵ４５と接続される。また、病室ＣＰＵ４５の制御出力側は廊下 灯回路４２と接続され、病室ＣＰＵ４５は線路Ｌ₃₁が接続された対ナースステー ション線路インターフェース４３を介して必要な患者データを送受する。

【０００４】 また、患者ＨＵ₁の病状に応じた患者データを検出する呼吸、体温、脈拍、血 圧等の患者データ検出センサＤＤ₃₁を病室ＲＵ₁に収容された患者ＨＵ₁の各部に 貼付する。この患者データ検出センサＤＤ₃₁には患者データ検出回路ＳＳ₃₁が接 続され、患者データ検出回路ＳＳ₃₁から患者データｆ₃₁をナースステーションゾ ーンＮＺに設けられた患者データ受信回路ＳＲ₃₁へ無線で送信する。

【０００５】 ナースステーションゾーンＮＺに設けられたナースステーション回路ＮＳ₂は 対病室線路インターフェース３７、ディスプレイ３８、ＲＡＭ３９及びナースコ ールＣＰＵ４０で構成され、線路Ｌ₃₁〜Ｌ₄₂は対病室線路端子Ｔ₄₁〜Ｔ₅₂を介し て対病室線路インターフェース３７と接続され、対病室線路インターフェース３ ７の制御側はナースコールＣＰＵ４０と接続されている。また、ナースコールＣ ＰＵ４０はディスプレイ３８とＲＡＭ３９に接続されている。

【０００６】 ナースステーションゾーンＮＺには病室ＲＵ₁〜ＲＵ₁₂に設けられた患者デー タ検出回路ＳＳ₃₁〜ＳＳ₄₂から送信される患者データｆ₃₁〜ｆ₄₂を無線で受信す る患者データ受信回路ＳＲ₃₁〜ＳＲ₄₂を設ける。また、ナースステーションゾー ンＮＺにはナースコールＣＰＵ４０の制御出力側に接続された端子Ｔ₅₅を介して ページング送信機ＰＳ₂が設けられ、ページング信号ｆ₄₅をナース用の携帯無線 機ＰＲ₂へ無線で送信する。ナース用の携帯無線機ＰＲ₂はページング信号ｆ₄₅を 受信すると携帯無線機用スピーカ４６を鳴動させる。

【０００７】 上記構成の無線機呼出機能付ナースコール装置で病室ＲＵ₁の握り釦ＳＷ₃₁が 押下されると、病室回路ＲＣ₃₁の握り釦インターフェース４１を介して病室ＣＰ Ｕ４５へ握り釦ＳＷ₃₁が操作されたことをしらせる。病室ＣＰＵ４５はこの情報 を線路Ｌ₃₁が接続された対ナースステーション線路インターフェース４３へ送出 する。対ナースステーション線路インターフェース４３は入力された情報を線路 Ｌ₃₁及びナースステーションゾーンＮＺのナースステーション回路ＮＳ₂に設け られた対病室線路端子Ｔ₄₁を経由して対病室線路インターフェース３７へ送出す る。ナースコールＣＰＵ４０に入力された情報はＲＡＭ３９で記憶され、必要に 応じてディスプレイ３８で表示される。

【０００８】 一方、ナースコールＣＰＵ４０は対病室線路インターフェース３７、対病室線 路端子Ｔ₄₁及び線路Ｌ₃₁を経由して病室ＲＵ₁の病室回路ＲＣ₃₁を制御するので 、廊下灯ＡＲ₃₁が点滅し、患者の病室ＲＵ₁を表示する。更に、ナースコールＣ ＰＵ４０は端子Ｔ₅₅を介してページング送信機ＰＳ₂を制御し、ページング送信 機ＰＳ₂はこの制御にもとずきページング信号ｆ₄₅をナース用の携帯無線機ＰＲ₂ へ送出する。ナース用の携帯無線機ＰＲ₂でこのページング信号ｆ₄₅を受信する と、ナース用の携帯無線機ＰＲ₂に設けられた携帯無線機用スピーカ４６が鳴動 する。 病室ＲＵ₁の患者ＨＵ₁が握り釦ＳＷ₃₁が操作できない状態例えば呼吸停 止となると患者ＨＵ₁の胸部に貼付された患者データ検出センサＤＤ₃₁が作動し 、患者データ検出回路ＳＳ₃₁から患者データｆ₃₁をナースステーションゾーンＮ Ｚに設けられた患者データ受信回路ＳＲ₃₁へ無線で送信する。患者データ受信回 路ＳＲ3₁が受信した患者データｆ₃₁を呼吸停止と判断すると内蔵されたスピーカ から警報音を送出する。このとき、ナースステーションゾーンＮＺのナースが何 かの都合で警報音を聴き洩すと病室ＲＵ₁の患者ＨＵ₁に適切な医療看護処理がで きないことがある。

【０００９】

【考案の目的】

本考案は上述した難点に鑑みなされたもので、緊急状態となつた病室の患者に 直ちに適切な医療看護処理が行なえる無線機呼出機能付ナースコール装置を提供 することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案の無線機呼出機能付ナースコール装置は、病室の患者の病状に応じた患 者データを検出する呼吸、体温、脈拍、血圧等の患者データ検出センサと、患者 データ検出センサに接続された患者データ検出回路と、患者データ検出回路から 送出される患者データを受信する患者データ受信回路と、患者データ受信回路で 受信した患者データが患者の病状から異常と認められたとき患者緊急信号を自動 的に発報する患者緊急信号自動発報回路と、患者緊急信号自動発報回路から送信 される患者緊急信号を受信するナース用の携帯無線機と、患者緊急信号が発報さ れた病室の位置を表示する緊急用廊下灯とを設けた構成である。

【００１１】

【作用】

患者データ検出回路で患者データ検出センサの作動を検出し、患者データ受信 回路へ患者データを送出する。患者データ受信回路で受信した患者データが異常 と認められると、直ちに患者緊急信号自動発報回路が動作し、患者緊急信号をナ ース用の携帯無線機へ送信すると共に、病室の位置を表示する緊急用廊下灯を点 滅させる。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案による無線機呼出機能付ナースコール装置の一実施例を図１、図 ２に従って詳述する。 本考案による無線機呼出機能付ナースコール装置は、図１に示すように、病室 ＲＵ₁〜ＲＵ₁₂（説明のため病室の数を１２とする）に設けられた病室回路ＲＣ₁ 〜ＲＣ₁₂とナースステーションゾーンＮＺに設けられたナースステーション回路 ＮＳ₁等で構成される。

【００１３】 病室回路ＲＣ₁は図２に示すように、握り釦ＳＷ₁が接続された握り釦インター フェース１１、緊急廊下灯ＡＲ₁が接続された廊下灯回路１２、対ナースステー ション線路インターフェース１３及び病室ＣＰＵ１５で構成され、握り釦インタ フェース１１の制御出力側は病室ＣＰＵ１５と接続される。また、病室ＣＰＵ１ ５の制御出力側は廊下灯回路１２と接続され、病室ＣＰＵ１５は線路Ｌ₁が接続 された対ナースステーション線路インターフェース１３を介して必要な患者デー タを送受する。

【００１４】 また、病室ＲＵ₁の患者ＨＵ₁の各部には、患者の病状に応じた患者データを検 出する呼吸、体温、脈拍、血圧等の患者データ検出センサＤＤ₁を貼付する。こ の患者データ検出センサＤＤ₁には患者データ検出回路ＳＳ₁が接続され、患者デ ータ検出回路ＳＳ₁から患者データｆ₁をナースステーションゾーンＮＺに設けら れた患者データ受信回路ＳＲ₁へ無線で送信する。

【００１５】 ナースステーションゾーンＮＺに設けられたナースステーション回路ＮＳ₁は 図１に示すように、対病室線路インターフェース１、対患者データ受信回路イン ターフェース２、患者緊急信号自動発報回路３、ディスプレイ４、ＲＡＭ５、呼 出用スピーカ６及びナースコールＣＰＵ１０で構成され、線路Ｌ₁〜Ｌ₁₂が接続 された対病室線路端子Ｔ₁〜Ｔ₁₂を介して対病室線路インターフェース１と接続 され、対病室線路インターフェース１の制御側はナースコールＣＰＵ１０と接続 されている。またナースコールＣＰＵ１０はディスプレイ４、呼出用スピーカ６ 及びＲＡＭ５に接続されている。

【００１６】 ナースステーションゾーンＮＺには病室ＲＵ₁〜ＲＵ₁₂に設けられた患者デー タ検出回路ＳＳ₁〜ＳＳ₁₂から送信される患者データｆ₁〜ｆ₁₂を無線で受信する 患者データ受信回路ＳＲ₁〜ＳＲ₁₂及びページング送信機ＰＳ₁を設ける。 患者データ受信回路ＳＲ₁〜ＳＲ₁₂は対患者データ受信回路端子Ｔ₂₁〜Ｔ₃₂を 介して対患者データ受信回路インターフェース２と接続される。また対患者デー タ受信回路インターフェース２の出力側はナースコールＣＰＵ１０の制御入力側 と接続されている。更に、ページング送信機ＰＳ₁は対ページング送信機端子Ｔ₃ 5を介してナースコールＣＰＵ１０の制御出力側が接続された患者緊急信号自動 発報回路３の出力側と接続されている。 また、ページング送信機ＰＳ₁から患 者緊急信号ｆ₁₅が送信されるとナース用の携帯無線機ＰＲ₁の携帯無線機用スピ ーカ１６を鳴動させる。

【００１７】 上記構成の無線機呼出機能付ナースコール装置で、病室ＲＵ₁の患者ＨＵ₁が握 り釦ＳＷ₁が操作できない状態例えば呼吸停止となると患者ＨＵ₁の胸部に貼付さ れた患者データ検出センサＤＤ₁が作動し、患者データ検出回路ＳＳ₁から患者デ ータｆ₁をナースステーションゾーンＮＺに設けられた患者データ受信回路ＳＲ₁ へ無線で送信する。患者データ受信回路ＳＲ₁が患者データｆ₁を受信し、呼吸停 止と判断すると、対患者データ受信回路端子Ｔ₂₁と対患者データ受信回路インタ ーフェース２を経由してナースコールＣＰＵ１０に病室ＲＵ₁の患者ＨＵ₁が異常 となつたことを知らせる。これによりナースコールＣＰＵ１０が患者緊急信号自 動発報回路３を制御するので、患者緊急信号自動発報回路３からページング送信 機ＰＳ₁を介して患者緊急信号ｆ₁₅をナース用の携帯無線機ＰＲ₁へ送信すると共 に呼出用スピーカ６を鳴音させる。

【００１８】 一方、ナースコールＣＰＵ１０は対病室線路線路インターフェース１、対病室 線路端子Ｔ₁及び線路Ｌ₁を経由して病室ＲＵ₁の病室回路ＲＣ₁を制御するので、 緊急廊下灯ＡＲ₁が点滅し、異常状態となつた患者の病室ＲＵ₁を表示する。更に 、これらの患者データｆ₁はＲＡＭ５で記憶されているので必要に応じてディス プレイ４で表示される。

【００１９】

【考案の効果】

以上の実施例から明らかなように、本考案の無線機呼出機能付ナースコール装 置は、病室の患者の病状に応じた患者データを検出する呼吸、体温、脈拍、血圧 等の患者データ検出センサと、患者データ検出センサに接続された患者データ検 出回路と、患者データ検出回路から送出される患者データを受信する患者データ 受信回路と、患者データ受信回路で受信した患者データが患者の病状から異常と 認められたとき患者緊急信号を自動的に発報する患者緊急信号自動発報回路と、 患者緊急信号自動発報回路から送信される患者緊急信号を受信するナース用の携 帯無線機と、患者緊急信号が発報された病室の位置を表示する緊急用廊下灯とを 設けてあるので、緊急状態となつた病室の患者に直ちに適切な医療看護処理が行 なえる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による無線機呼出機能付ナースコール装
置の一実施例を示すブロック図。

【図２】本考案による無線機呼出機能付ナースコール装
置の病室に設けられる病室回路等のブロック図。

【図３】従来の無線機呼出機能付ナースコール装置のブ
ロック図。

【符号の説明】

３・・・・・・患者緊急信号自動発報回路 ＤＤ₁〜ＤＤ₁₂・・・・・・患者データ検出センサ ＳＳ₁〜ＳＳ₁₂・・・・・・患者データ検出回路 ＳＲ₁〜ＳＲ₁₂・・・・・・患者データ受信回路 ＰＲ₁・・・・・・ナース用の携帯無線機 ＡＲ₁〜ＡＲ₁₂・・・・・・緊急用廊下灯

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】病室の患者の病状に応じた患者データを検
   出する呼吸、体温、脈拍、血圧等の患者データ検出セン
   サと、前記患者データ検出センサに接続された患者デー
   タ検出回路と、前記患者データ検出回路から送出される
   患者データを受信する患者データ受信回路と、前記患者
   データ受信回路で受信した患者データが患者の病状から
   異常と認められたとき患者緊急信号を自動的に発報する
   患者緊急信号自動発報回路と、前記患者緊急信号自動発
   報回路から送信される患者緊急信号を受信するナース用
   の携帯無線機と、前記患者緊急信号が発報された病室の
   位置を表示する緊急用廊下灯とを設けたことを特徴とす
   る無線機呼出機能付ナースコール装置。