JP3025097U - 被介護者情報検知システム - Google Patents

被介護者情報検知システム

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JP3025097U
JP3025097U JP1995013347U JP1334795U JP3025097U JP 3025097 U JP3025097 U JP 3025097U JP 1995013347 U JP1995013347 U JP 1995013347U JP 1334795 U JP1334795 U JP 1334795U JP 3025097 U JP3025097 U JP 3025097U
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和夫 佐々木
健二 樋口
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ユニテック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被介護者毎に被介護者の詳細な状態を迅速に
把握できる被介護者情報検知システムを提供する。 【解決手段】 被介護者には、その状態を検出するため
に、着用しているおむつに配設され、排便または排尿を
検出する排便・排尿センサ1が設けられるとともに、看
護婦等の介護者を呼ぶための呼び出しスイッチ2、離床
を検出するためのシートセンサ3等が設けられる。発信
機4は、排便・排尿センサ1、呼び出しスイッチ2また
はシートセンサ3によって被介護者の状態変化が検出さ
れると、発信機の識別コードIDとともに、センサまた
はスイッチ毎に設定された入力番号INNを無線信号で
送信する。受信機5は、該無線信号を受信し、受信した
識別コードIDおよび入力番号INNに対応する音声デ
ータを音声メモリ19から読み出し、音声のメッセージ
としてスピーカ21で発音する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、被介護者の状態を検知し、その状態を通知する被介護者情報検知シ ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
老人ホーム、病院等においては、寝たきり老人や乳幼児(以下、総称して被介 護者という)の世話を行う場合、排便・排尿に伴うおむつの取り替え、離床、ナ ースコール等の発生に伴う介護は、被介護者の不快感を低減するために、被介護 者にとって迅速に行われる必要がある。また、これらの介護は、介護者にとって も肉体的、精神的に非常に大きな負担がかかるため、可能な限り軽減する必要が ある。
【0003】 そこで、従来より、上述した被介護者の看護・世話を迅速に行うために、また 、介護者の負担を軽減するために、排便・排尿を検知し、色、音等により視覚的 、聴覚的に通報する装置や、離床を検知し、同様に通報する装置、ナースコール を検出し、ナースセンタ(またはナースステーション)に通報する装置等、種々 の被介護者情報検知システムが提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の被介護者情報検知システムでは、単一の装置であったた め、多くの患者や乳幼児を介護する場合には、個々の被介護者毎に管理できない という問題があった。また、集中管理を目的とした被介護者情報検知システムも 提案されているが、単に、通報をナースセンタで行うだけであって、個々の被介 護者がどうような状態にあるかを、詳細にかつ個別に把握することができないと いう問題があった。
【0005】 そこで本考案は、被介護者毎に被介護者の詳細な状態を迅速に把握できる被介 護者情報検知システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の考案による被介護者情報検知システムは 、被介護者の状態を検出する検出手段、および前記検出手段によって検出された 被介護者の状態とともに、当該装置を識別するための識別コードを送出する送信 手段から構成され、複数の被介護者に対して設けられた複数の発信機と、前記送 信手段が送出した被介護者の状態と識別コードとを受信する受信手段、および前 記受信手段によって受信された被介護者の状態と識別コードに基づいて、被介護 者と該被介護者の状態とを識別可能に出力する出力手段から構成される受信機と を具備することを特徴とする。
【0007】 また、好ましい態様として、前記検出手段は、例えば請求項2記載のように、 被介護者が着用しているおむつに配設され、排泄物の有無を検出する排泄検出手 段、被介護者が介護者を呼ぶときに操作する呼出手段、および被介護者の寝具に 配設され、被介護者の離床を検出する離床検出手段のうち、少なくとも1つ以上 であってもよい。
【0008】 また、好ましい態様として、前記出力手段は、例えば請求項3記載のように、 前記受信手段によって受信された被介護者の状態と識別コードに基づいて、被介 護者と該被介護者の状態とを音声によって発音する発音手段であってもよい。
【0009】 また、好ましい態様として、前記受信機は、例えば請求項4記載のように、被 介護者が如何なる状態にあるかを知らせる音声データを前記検出手段で検出され た被介護者の状態に対応させて記憶するとともに、どの被介護者の状態であるか を知らせる音声データを前記送信機に設定された識別コードに対応させて記憶す る記憶手段と、前記被介護者の状態および識別コードに基づいて前記記憶手段か ら対応する音声データを読み出す制御手段とを具備するようにしてもよい。
【0010】 また、好ましい態様として、前記発信機は、例えば請求項5記載のように、前 記検出手段によって被介護者の状態が検出されると、被介護者の状態毎に設定さ れた遅延時間分、前記送信手段による被介護者の状態および識別コードの送信を 遅延させる遅延手段を具備するようにしてもよい。
【0011】 また、好ましい態様として、前記発信機は、例えば請求項6記載のように、前 記検出手段が被介護者のおむつに配設された排泄検出手段である場合、おむつに 配設された着脱可能なコネクタで前記排泄検出手段と接続されるようにしてもよ い。
【0012】 また、好ましい態様として、前記発信機と前記受信機とは、例えば請求項7記 載のように、無線信号によって情報を送受信するようにしてもよい。
【0013】 本考案では、発信機では、検出手段が被介護者の状態を検出すると、送信手段 によって該被介護者の状態とともに当該装置を識別するための識別コードを送出 し、受信機では、受信手段によって発信機の送信手段から送出された被介護者の 状態と識別コードとを受信し、発音手段によって、受信した被介護者の状態と識 別コードに基づいて対応する音声メッセージを発音する。したがって、識別コー ドによって被介護者を特定することが可能となり、音声メッセージによって被介 護者の状態を迅速に、かつ容易に把握することが可能となる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を、病院等の患者を介護する被介護者情報検知シス テムに適用した一実施例として、図面を参照して説明する。
【0015】 A.実施例の構成 A−1.被介護者情報検知システムの構成 図1は本考案による一実施例の被介護者情報検知システムの構成を示す概念図 である。図において、排便・排尿センサ1は、被介護者が着用しているおむつA の所定の位置に装着されており、一対の電極を有し、排便・排尿に伴う電極間の 電気抵抗あるいは静電容量等の変化を検出することによって排便・排尿を検知す る。該排便・排尿センサ1は、おむつAに縫い込み済みであり、おむつと一緒に 焼却して処分可能となっている。次に、呼び出しスイッチ2は、被介護者の近傍 に配置され、被介護者が何らかの異常が発生した場合など、看護婦等の介護者を 呼ぶ場合(ナースコール)に押下されるスイッチである。シートセンサ3は、被 介護者が寝ているベッドBのマットまたは敷布団とシーツとの間に配設されてお り、一対の電極を有し、被介護者が床に着いているときには電極間が閉じ、被介 護者が床を離れたときには電極間が開放することを検出することによって、被介 護者の離床を検知する。各排便・排尿センサ1、呼び出しスイッチ2およびシー トセンサ3には、後述する発信機4において、各々、それぞれを識別するための 入力番号INNが割り当てられている。例えば、排便・排尿センサ1に対しては 「0」、呼び出しスイッチ2には「1」、シートセンサ3には「2」が割り当て られている。
【0016】 次に、発信機4は、被介護者のベッド脇等に設けられ、上記排便・排尿センサ 1、呼び出しスイッチ2およびシートセンサ3と接続されており、特に、排便・ 排尿センサ1とは、おむつ交換を容易にするために、おむつAに設けれた着脱可 能なコネクタ1aによって接続されており、おむつAを交換する場合には、コネ クタ1aを外すだけでよい。発信機4には、個別の識別コードIDが設定されて おり、例えば、8ビットのコードを用いた場合には、1つのシステムで256台 の発信機を識別可能である。発信機4は、上記排便・排尿センサ1、呼び出しス イッチ2およびシートセンサ3の動作状態を検出し、作動したセンサまたはスイ ッチに割り当てられている入力番号INNを、上記識別コードIDとともに変調 し(例えば、FSK−FM)、無線周波(例えば、76MHzの1波)によって 送信する。
【0017】 次に、受信機5は、看護婦等の介護者が携帯するか、あるいはナースセンタ( またはナースステーション)等の集中管理室に配設され、上記発信機4から送信 される無線信号を受信し、受信した無線周波を復調することにより、識別コード IDと入力番号INNを取り出し、該ID番号と入力番号INNに基づいて被介 護者の状態を音声で報知する。
【0018】 上述した被介護者情報検知システムは、一例として、図2に示すように、被介 護者毎に配設された発信機4-1,4-2,4-3,……,4-n(例えば、n=256 )と少なくとも1台の受信機5とによって多対1で構成される。それぞれの発信 機4-1〜4-nからの無線信号には、前述したように、発信機毎に設定されている 識別コードID1,ID2,ID3,……,IDnが含まれているので、受信機5で は、どの発信機からの無線信号であるか判別することができる。したがって、そ の発信機を使っている被介護者を特定することができる。また、前述したように 、受信機5を介護者が携帯する場合には、発信機4と受信機5とを多対多で構成 することも可能であることは言うまでもない。なお、発信機が複数台運用してい る場合には、同時に発信しないように適宜処置されている。
【0019】 A−2.発信機および受信機のブロック構成 次に、上述した発信機4および受信機5の詳細なブロック構成について図3を 参照して説明する。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省 略する。図において、発信機4は、検出回路10、遅延回路11、IDコード設 定回路12、送信回路13、アンテナ14および電源15から構成されている。 検出回路10は、排便・排尿センサ1、呼び出しスイッチ2およびシートセンサ 3の作動状態を検出し、それぞれの作動状態を検出信号S1,S2,S3として 遅延回路に供給する。遅延回路11は、上記センサまたはスイッチの入力毎に独 立して設定された遅延時間に従って、検出信号S1,S2,S3を遅延させてI Dコード設定回路12に供給する。このように、入力毎に検出信号を遅延させる ことにより、前述した発信機4-1,4-2,4-3,……,4-n毎に、すなわち被介 護者毎に、例えば、おむつの取り替え時期等を調整することができるようになっ ている。
【0020】 IDコード設定回路12は、上記検出信号S1,S2,S3が供給されると、 予め発信機毎に設定されている識別コードID(=被介護人番号)と、上記3つ の入力毎に予め設定されている入力番号INNのうち、供給される検出信号に対 応する入力番号INNとを送信回路13へ供給する。例えば、排便・排尿センサ 1に対応する検出信号S1が供給された場合には、識別コードIDとともに、入 力番号INNとして「0」を送出し、呼び出しスイッチ2に対応する検出信号S 2が供給された場合には、識別コードIDとともに入力番号INNとして「1」 を送出し、シートセンサ3に対応する検出信号S3が供給された場合には、識別 コードIDとともに入力番号INNとして「2」を送出する。次に、送信回路1 3は、上記識別コードIDおよび入力番号INNを変調し、所定の無線信号とし てアンテナ14から送信する。電源15は、例えば、商用電源を分圧して用いる レギュレータや小型化を重視したバッテリ等からなり、上述した各部を駆動させ るための電力を供給する。
【0021】 次に、受信機5は、アンテナ16、受信回路17、IDコード解析回路18、 音声メモリ19、再生回路20、スピーカ21および電源22から構成されてい る。アンテナ16は、上述した発信機4(または、発信機4-1〜4-n)から送信 される無線信号を受信し、受信回路17に供給する。受信回路17は、供給され る受信信号を検波・復調した後、IDコード解析回路18に供給する。IDコー ド解析回路18は、復調された識別コードIDおよび入力番号INNに従って、 音声メモリ19から音声データを読み出す読み出しアドレスを生成し、音声メモ リ19に供給する。
【0022】 音声メモリ19は、上記識別コードIDと読み出しアドレスとを対応させて、 識別コードID毎に、対応する被介護者の部屋番号や名前の音声データを記憶し ているとともに、入力番号INNと読み出しアドレスとを対応させて、入力番号 INN毎に、対応するセンサまたはスイッチに対する音声データを記憶している 。例えば、識別コードID「0」に対しては「100号室の」+「鈴木」、識別 コードID「1」に対しては「101号室の」+「山本」、識別コードID「2 」に対しては「102号室の」+「佐々木」というような音声データが記憶され ている。なお、被介護者に変更があった場合には、被介護者の名前の部分を変更 するだけでよい。
【0023】 同様に、例えば、排便・排尿センサ1に対して設定された入力番号INN「0 」に対しては「さん、おむつの取り替え時間です」、呼び出しスイッチ2に対し て設定された入力番号INN「1」に対しては「です。看護婦さん来て下さい」 、シートセンサ3に対して設定された入力番号INN「2」に対しては「さん、 ベッドに居ません」というような音声データが記憶されている。したがって、音 声メモリ19は、IDコード解析回路18から読み出しアドレスが供給されると 、該読み出しアドレス(識別コードIDおよび入力番号INN)に対応する音声 データを順次読み出し、1つのメッセージとして再生回路20に供給する。
【0024】 再生回路20は、上記音声データをアナログ信号に変換するとともに、所定の レベルになるようレベル調整を行った後、スピーカ21から音声として発音する 。例えば、識別コードIDが「0」で、入力番号INNが「0」の場合には、「 100号室の鈴木さん、おむつの取り替え時間です」というメッセージが出力さ れる。同様に、例えば、識別コードIDが「0」で、入力番号INNが「1」の 場合には、「100号室の鈴木です。看護婦さん来て下さい」というメッセージ が音声で出力され、識別コードIDが「0」で、入力番号INNが「2」の場合 には、「100号室の鈴木さん、ベッドに居ません」というメッセージが音声で 出力される。電源22は、例えば、商用電源を分圧して用いるレギュレータや小 型化を重視したバッテリ等からなり、上述した各部を駆動させるための電力を供 給する。
【0025】 B.実施例の動作 次に、上述した被介護者情報検知システムの動作について説明する。ここで、 上述した被介護者情報検知システムは、図2に示すように、排便・排尿センサ1 、呼び出しスイッチ2およびシートセンサ3と発信機4-1〜4-nとが、各々、各 部屋の被介護者毎に配設され、受信機5がナースセンタ等の集中管理室に配設さ れるものとする。
【0026】 例えば、発信機4-1が配設された被介護者において、排便・排尿をした場合に は、排便・排尿センサ1がこれを検出する。発信機4-1では、検出回路10によ って上記排便・排尿センサ1が検出したことを検知すると、検出信号S1が遅延 回路11に供給される。遅延回路11では、検出信号S1が排便・排尿センサ1 に対応する入力番号INN「0」に予め設定された遅延時間だけ遅延された後、 IDコード設定回路12に供給される。IDコード設定回路12では、当該発信 機4-1に予め設定されている識別コードID「0」とともに、排便・排尿センサ 1に対応する入力番号INN「0」が送信回路13に供給される。送信回路13 では、上記識別コードIDおよび入力番号INNが変調され、無線信号としてア ンテナ14から送信される。
【0027】 これに対して、ナースセンタに配設された受信機5では、上記発信機4-1から 送信された無線信号がアンテナ16で受信され、受信回路で検波・復調された後 、IDコード解析回路18で、復調された識別コードIDおよび入力番号INN に従って、音声メモリ19から音声データを読み出す読み出しアドレスが生成さ れる。音声メモリ19では、上記読み出しアドレスに従って、前述したように、 識別コードID「0」に対する「100号室の」+「鈴木」と、入力番号INN 「0」に対する「さん、おむつの取り替え時間です」という音声データが読み出 され、再生回路20によって、上記「100号室の鈴木さん、おむつの取り替え 時間です」というメッセージがスピーカ21から発音される。
【0028】 また、発信機4-1が配設された被介護者が呼び出しスイッチ2を押下した場合 には、発信機4-1では、検出回路10によって上記呼び出しスイッチ2が押下さ れたことが検知され、遅延回路11によって、対応する検出信号S2が入力番号 INN「1」に予め設定された遅延時間だけ遅延された後、IDコード設定回路 12に供給される。IDコード設定回路12では、当該発信機4-1に予め設定さ れている識別コードID「0」とともに、呼び出しスイッチ2に対応する入力番 号INN「1」が送信回路13に供給される。送信回路13では、上記識別コー ドIDおよび入力番号INNが変調され、無線信号としてアンテナ14から送信 される。
【0029】 これに対して、ナースセンタに配設された受信機5では、上記発信機4-1から 送信された無線信号がアンテナ16で受信され、受信回路で検波・復調された後 、IDコード解析回路18で、復調された識別コードIDおよび入力番号INN に従って、音声メモリ19から音声データを読み出す読み出しアドレスが生成さ れる。音声メモリ19では、上記読み出しアドレスに従って、前述したように、 識別コードID「0」に対する「100号室の」+「鈴木」と、入力番号INN 「1」に対する「です。看護婦さん来て下さい」という音声データが読み出され 、再生回路20によって、上記「100号室の鈴木です。看護婦さん来て下さい 」というメッセージがスピーカ21から発音される。
【0030】 また、発信機4-1が配設された被介護者が離床した場合には、発信機4-1では 、検出回路10によって上記シートセンサ3が開放したことが検知され、遅延回 路11によって、対応する検出信号S3が入力番号INN「2」に予め設定され た遅延時間だけ遅延された後、IDコード設定回路12に供給される。IDコー ド設定回路12では、当該発信機4-1に予め設定されている識別コードID「0 」とともに、シートセンサ3に対応する入力番号INN「2」が送信回路13に 供給される。送信回路13では、上記識別コードIDおよび入力番号INNが変 調され、無線信号としてアンテナ14から送信される。
【0031】 これに対して、ナースセンタに配設された受信機5では、上記発信機4-1から 送信された無線信号をアンテナ16で受信され、受信回路で検波・復調された後 、IDコード解析回路18で、復調された識別コードIDおよび入力番号INN に従って、音声メモリ19から音声データを読み出す読み出しアドレスが生成さ れる。音声メモリ19では、上記読み出しアドレスに従って、前述したように、 識別コードID「0」に対する「100号室の」+「鈴木」と、入力番号INN 「2」に対する「さん、ベッドに居ません」という音声データが読み出され、再 生回路20によって、上記「100号室の鈴木さん、ベッドに居ません」という メッセージがスピーカ21から発音される。
【0032】 同様に、発信機4-2が配設された被介護者において、排便・排尿をした場合に は、当該発信機4-2に予め設定されている識別コードID「1」とともに、排便 ・排尿センサ1に対応する入力番号INN「0」が送信回路13によって無線信 号としてアンテナ14から送信される。これに対して、受信機5では、上記発信 機4-2から送信された無線信号がアンテナ16で受信され、音声メモリ19で、 前述したように、識別コードID「1」に対する「101号室の」+「山本」と 、入力番号INN「0」に対する「さん、おむつの取り替え時間です」という音 声データが読み出され、再生回路20によって上記「101号室の山本さん、お むつの取り替え時間です」というメッセージがスピーカ21から発音される。
【0033】 また、発信機4-2が配設された被介護者が呼び出しスイッチ2を押下した場合 には、発信機4-2からは識別コードID「1」とともに、呼び出しスイッチ2に 対応する入力番号INN「1」が送信される。受信機5では、受信した識別コー ドID「1」、入力番号INN「1」に対応する音声データが音声メモリ19か ら読み出され、前述したように、「101号室の山本です。看護婦さん来て下さ い」というメッセージがスピーカ21から発音される。
【0034】 同様に、発信機4-2が配設された被介護者が離床した場合には、発信機4-2か らは識別コードID「1」とともに、シートセンサ3に対応する入力番号INN 「2」が送信される。受信機5では、受信した識別コードID「1」、入力番号 INN「2」に対応する音声データが音声メモリ19から読み出され、前述した ように、「101号室の山本さん、ベッドに居ません」というメッセージがスピ ーカ21から発音される。
【0035】 他の発信機4-2〜4-nにおいても、同様の動作によって、被介護者毎に、その 被介護者の状況変化に応じた識別コードIDと入力番号INNが送信されるので 、受信機5では、被介護者および状況変化に応じたメッセージが発音される。
【0036】 このように、上述した実施例では、発信機4-1〜4-nに個別の識別コードID を設定するとともに、被介護者の状況を検出する各センサやスイッチ毎に入力番 号INNを設定し、何らかの状況変化が生じた場合には、対応する発信機の識別 コードIDとともに、状況変化を検出したセンサ(またはスイッチ)の入力番号 INNを無線信号で送信し、受信機5によって該無線信号を受信し、受信した識 別コードIDおよび入力番号INNに対応する音声データを音声メモリ19から 読み出し、音声のメッセージとしてスピーカ21で発音するようにしたので、看 護婦は、ナースセンタで上記メッセージを聞くことにより、どの部屋の被介護者 がどのような状態にあるかを迅速に判別することができ、被介護者は、適切な介 護をすぐに受けることができる。
【0037】 なお、上述した実施例では、1つの発信機4に排便・排尿センサ1、呼び出し スイッチ2およびシートセンサ3を接続するようにしたが、各センサまたはスイ ッチ毎に独立して発信機を設けるようにしてもよい。例えば、排便・排尿センサ 1に対して独立した発信機を設け、該発信機をおむつに装着するようにすれば、 発信機を携帯したまま移動できるので、被介護者の負担をより軽減できる。
【0038】 また、上述した実施例では、発信機4と受信機5とは無線によってデータを授 受していたが、これに限らず、発信機4においては、送信回路13を変え、受信 機5においては受信回路17を変えるだけで、図4(a)に示すように、発信機 4-1〜4-nと受信機5とを2線の有線で接続し、識別コードIDおよび入力番号 INNを伝送する2線伝送方式や、図4(b)に示すように、発信機4-1〜4-n と受信機5とを光結合器30-1〜30-nを介して接続し、識別コードIDおよび 入力番号INNを伝送する光ケーブル伝送方式を採用してもよい。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、以下の効果が得られる。
【0040】 請求項1の被介護者情報検知システムにおいては、発信機では、検出手段が被 介護者の状態を検出すると、送信手段によって該被介護者の状態とともに当該装 置を識別するための識別コードを送出し、受信機では、受信手段によって発信機 の送信手段から送出された被介護者の状態と識別コードとを受信し、出力手段に よって、被介護者と該被介護者の状態とを識別可能に出力するようにしたので、 被介護者を特定できるとともに、被介護者毎の状態を迅速に、かつ容易に把握す ることができる。
【0041】 請求項2の被介護者情報検知システムにおいては、検出手段を、被介護者が着 用しているおむつに配設され、排泄物の有無を検出する排泄検出手段、被介護者 が介護者を呼ぶときに操作する呼出手段、および被介護者の寝具に配設され、被 介護者の離床を検出する離床検出手段のうち、少なくとも1つ以上としたので、 被介護者のさまざまな状態を検出することができ、より詳細に被介護者の状態を 把握することができる。
【0042】 請求項3の被介護者情報検知システムにおいては、受信手段によって受信され た被介護者の状態と識別コードに基づいて、被介護者と該被介護者の状態とを発 音手段によって音声で知らせるようにしたので、被介護者をより容易に特定でき るとともに、被介護者の状態を迅速に、かつ容易に把握することができる。
【0043】 請求項4の被介護者情報検知システムにおいては、被介護者が如何なる状態に あるかを知らせる音声データを前記検出手段で検出された被介護者の状態に対応 させて記憶するとともに、どの被介護者の状態であるかを知らせる音声データを 前記送信機に設定された識別コードに対応させて記憶する記憶手段と、被介護者 の状態および識別コードに基づいて記憶手段から対応する音声データを読み出す 制御手段とを受信機に設けたので、検出手段を変更した場合や、被介護者が変わ った場合でも、被介護者の状態または識別コードに対応させて記憶した音声デー タを変更するだけで、柔軟に対応できる。
【0044】 請求項5の被介護者情報検知システムにおいては、検出手段によって被介護者 の状態が検出されると、被介護者の状態毎に設定された遅延時間分、送信手段に よる被介護者の状態および識別コードの送信を遅延させる遅延手段を発信機に設 けたので、被介護者毎に介護の時期を調整できる。
【0045】 請求項6の被介護者情報検知システムにおいては、検出手段が被介護者のおむ つに配設された排泄検出手段である場合、該排泄検出手段と発信機とを、おむつ に配設された着脱可能なコネクタで接続したので、容易におむつを交換すること ができ、被介護者および介護者の負担を低減することができる。
【0046】 請求項7の被介護者情報検知システムにおいては、発信機と受信機とを無線信 号によって情報を送受信するようにしたので、配線工事を不要とすることができ 、例えば、一般家庭でも容易に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による一実施例の被介護者情報検知シス
テムの構成を示す概念図である。
【図2】本被介護者情報検知システムの一使用例を示す
ブロック図である。
【図3】本被介護者情報検知システムの発信機および受
信機の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図4】本被介護者情報検知システムの変形例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 排便・排尿センサ(検出手段、排泄検出手段) 1a コネクタ 2 呼び出しスイッチ(検出手段、呼出手段) 3 シートセンサ(検出手段、離床検出手段) 4,4-1〜4-n 発信機 5 受信機 10 検出回路(検出手段) 11 遅延回路(遅延手段) 12 IDコード設定回路 13 送信回路(送信手段) 14,16 アンテナ 15,22 電源 17 受信回路(受信手段) 18 IDコード解析回路(制御手段) 19 音声メモリ(記憶手段) 20 再生回路(出力手段、発音手段) 21 スピーカ(出力手段、発音手段)

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被介護者の状態を検出する検出手段、お
    よび前記検出手段によって検出された被介護者の状態と
    ともに、当該装置を識別するための識別コードを送出す
    る送信手段から構成され、複数の被介護者に対して設け
    られた複数の発信機と、 前記送信手段が送出した被介護者の状態と識別コードと
    を受信する受信手段、および前記受信手段によって受信
    された被介護者の状態と識別コードに基づいて、被介護
    者と該被介護者の状態とを識別可能に出力する出力手段
    から構成される受信機とを具備することを特徴とする被
    介護者情報検知システム。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、被介護者が着用してい
    るおむつに配設され、排泄物の有無を検出する排泄検出
    手段、被介護者が介護者を呼ぶときに操作する呼出手
    段、および被介護者の寝具に配設され、被介護者の離床
    を検出する離床検出手段のうち、少なくとも1つ以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の被介護者情報検知
    システム。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、前記受信手段によって
    受信された被介護者の状態と識別コードに基づいて、被
    介護者と該被介護者の状態とを音声によって発音する発
    音手段であることを特徴とする請求項1記載の被介護者
    情報検知システム。
  4. 【請求項4】 前記受信機は、被介護者が如何なる状態
    にあるかを知らせる音声データを前記検出手段で検出さ
    れた被介護者の状態に対応させて記憶するとともに、ど
    の被介護者の状態であるかを知らせる音声データを前記
    送信機に設定された識別コードに対応させて記憶する記
    憶手段と、 前記被介護者の状態および識別コードに基づいて前記記
    憶手段から対応する音声データを読み出す制御手段とを
    具備することを特徴とする請求項3記載の被介護者情報
    検知システム。
  5. 【請求項5】 前記発信機は、前記検出手段によって被
    介護者の状態が検出されると、被介護者の状態毎に設定
    された遅延時間分、前記送信手段による被介護者の状態
    および識別コードの送信を遅延させる遅延手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    の被介護者情報検知システム。
  6. 【請求項6】 前記発信機は、前記検出手段が被介護者
    のおむつに配設された排泄検出手段である場合、おむつ
    に配設された着脱可能なコネクタで前記排泄検出手段と
    接続されていることを特徴とする請求項2記載の被介護
    者情報検知システム。
  7. 【請求項7】 前記発信機と前記受信機とは、無線信号
    によって情報を送受信することを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれかに記載の被介護者情報検知システム。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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