JPH06308496A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH06308496A
JPH06308496A JP5096289A JP9628993A JPH06308496A JP H06308496 A JPH06308496 A JP H06308496A JP 5096289 A JP5096289 A JP 5096289A JP 9628993 A JP9628993 A JP 9628993A JP H06308496 A JPH06308496 A JP H06308496A
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基裕 山原
Toshiyuki Hirai
敏幸 平井
Teruyoshi Hara
照佳 原
Tokihiko Shinomiya
時彦 四宮
Shuichi Kanzaki
修一 神崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視角依存性が少なく、コントラスト変化、着
色現象、反転現象を解消でき、かつ表示むらの無い高コ
ントラストが得られるようにする。 【構成】 配向膜10、11は球晶またはそれに近い結
晶を有するものとなっているため、配向膜10、11に
接触している液晶層12には、配向膜10、11の表面
状態に伴って放射状に配向している部分が形成されるこ
ととなる。その結果、放射状に配向した液晶層12部分
では、各部分がそれぞれ任意の方向に配向することとな
り、殆ど視角依存性がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対向する一対の基板間
に液晶が挟持された液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ネマティック液晶表示素子を
用いた液晶表示装置は、時計や電卓などの数値セグメン
ト型表示装置に広く用いられており、液晶表示装置の透
光性基板には薄膜トランジスタなどの能動素子が、液晶
の電圧を印加する画素電極を選択駆動するスイッチング
手段として形成され、更に赤色、緑色、青色などのカラ
ーフィルタ層がカラー表示手段として設けられている。
また、液晶のツイスト角に応じて以下の方式が知られて
いる。(a)ネマティック液晶分子を90度ねじれ配向
させたアクティブ駆動型ツイストネマティック(Twiste
d Nematic,以下TNと略称する。)液晶表示方式と、
(b)ネマティック液晶分子のツイスト角を90度以上
とすることによって透過率−液晶印加電圧特性の鋭い急
峻性を利用したマルチプレックス駆動型スーパーツイス
トネマティック(Super Twisted Nematic,以下STNと
略称する。)液晶表示方式が知られている。
【0003】後者のマルチプレックス駆動型STN液晶
表示方式は、特有の色付きが存在するため、白黒表示を
行うためには、光学的位相差素子に応じて更に以下のよ
うに大別される。即ち、(b−1)表示用液晶セルと逆
方向のツイスト角でねじれ配向させた液晶セルを用いた
2層型のダブルスーパーツイストネマティック(Double
Super Twisted Nematic)液晶表示方式と、(b−2)
光学的異方性を有するフイルムを配置したフイルム付加
型液晶表示方式とに大別される。軽量化、低コストの観
点から、(b−2)のフイルム付加型液晶表示方式が有
力であると考えられている。
【0004】一方、前者の(a)アクティブ駆動型TN
液晶表示方式は、以下のように大別される。即ち、(a
−1)一対の偏向板の偏向方向を相互に平行に配置し
て、液晶層に電圧を印加しない状態(オフ状態)で黒色
を表示するノーマリブラック方式と、(a−2)偏向方
向を相互に直交するように配置して、オフ状態で白色を
表示するノーマリホワイト方式の2種類に大別される。
表示コントラスト、色再現性、表示の視角依存性の観点
から、(a−2)のノーマリホワイト方式が有力である
と考えられている。
【0005】しかしながら、TN液晶表示装置におい
て、液晶分子に屈折率異方性が存在し、また上下電極基
板に対して液晶分子が傾斜して配向しているため、観察
する視角によって表示画面のコントラストが変化して、
視角依存性が大きくなる。特に画面の法線方向から表示
コントラストが良くなる方向(通常は手前側)に視角を
傾けていくと、ある角度以上で白黒表示が反転する現象
(以下、反転現象という。)が発生することはよく知ら
れている。
【0006】そこで、このような視角依存性を改善する
ために、従来から屈折率楕円体の一つの主屈折率の方向
が画面の法線方向に対して平行な位相差板(フイルム)
を基板と偏向板の間に介在させることにより、正常光と
異常光との成分間の位相差を補償することが試みられて
いる。しかし、このような位相差板を用いても、上記の
白黒表示の反転現象を改善するには限界がある。
【0007】他の方法としては、画素分割法(特開昭5
7−186735)やラビング角最適化法(特開平4−
221935)やノンラビング法(特公平3−1416
2)などの方法が提案されている。画素分割法は、表示
を行う絵素電極を2つに分割し、一方の分割絵素電極と
他方の分割絵素電極とをそれぞれ独立した視角特性を持
つようにする方法である。ラビング角最適化法は、液晶
表示素子を挟んで設けた2つの偏光板の一方の偏光方向
と液晶分子の配向方向との間の角度、及びねじれ角を所
定の範囲内に選定して、反転現象を防止する方法であ
る。ノンラビング法は、液晶層を挟む2つの基板の一方
に設けた配向膜にラビングを施し、他方の基板に設けた
配向膜をノンラビングとなし、ノンラビングの配向膜に
より液晶分子の配向方向に差を生じさせる方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液晶表示素子において、前記の画素分割法は、上下方向
の反転現象及び視角依存性を解消することができるが、
コントラストが低下したり、視角を倒したときに黒がグ
レーに浮いてしまったり、或は左右方向と上下方向の視
角依存性が生じるという欠点がある。また、前記ラビン
グ角最適化法は、反転現象の改善はできるが、反転現象
の生じる反対方向の視角が狭くなり、真上のコントラス
トが低下するという欠点がある。更に、前記ノンラビン
グ法は、図5(a)や(b)に示すように、液晶配向の
不連続性であるディスクリネーションラインDLが目立
つという欠点がある。
【0009】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、視角依存性が少なく、コ
ントラスト変化、着色現象、反転現象を解消でき、かつ
表示むらの無い高コントラストである液晶表示素子を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示素子
は、対向する一対の基板間に液晶層が挟持され、表示を
行う絵素がマトリクス状に配された液晶表示素子におい
て、該一対の基板の液晶層側に配向膜が形成され、少な
くとも一方の配向膜が液晶層を放射状に配向させる液晶
配向手段を各絵素に少なくとも1つ有するので、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0011】液晶配向手段としては、配向膜に形成され
た球晶またはそれに近い結晶を用いることができる。
【0012】また、配向膜としては、微細な粒子を分散
状態で含有させた有機膜や、球晶またはそれに近い結晶
を形成した有機膜、或は微細な粒子を分散状態で含有
し、かつ、球晶またはそれに近い結晶を形成した有機膜
を使用できる。球晶の大きさは、直径200μm以下が
好ましい。配向膜として液晶性高分子膜も使用すること
ができる。
【0013】上記微細な粒子としては、樹脂粒子または
無機粒子、若しくは樹脂粒子と無機粒子との混合物を用
いることができる。その粒径は1μm以下が好ましい。
【0014】配向膜としては、感光性の高分子膜を用
い、該高分子膜に光を照射して該配向膜に放射状をした
液晶配向手段を形成するようにしてもよい。
【0015】配向膜に形成された液晶配向手段として
は、放射状の突起による押圧により形成してもよい。
【0016】上述したように液晶配向手段により液晶が
放射状に配向した部分の大きさは、200μm以下とす
るのが好ましい。液晶層としては、カイラルドーパント
を含まないネマティック液晶や、カイラルドーパントを
含むネマティック液晶、或は二色性色素を含んだものが
使用できる。
【0017】一対の基板の一方には、能動スイッチング
素子を形成し、アクティブ駆動する構成としてもよい。
【0018】
【作用】本発明にあっては、配向膜は球晶またはそれに
近い結晶を有するものとなっているため、配向膜に接触
している液晶層には、配向膜の表面状態に伴って放射状
に配向している部分が形成されることとなる。その結
果、放射状に配向した液晶層部分では、各部分がそれぞ
れ任意の方向に配向する。なお、配向膜の表面に球晶ま
たはそれに近い結晶の断面部分が位置している必要があ
るのではなく、球晶またはそれに近い結晶の存在によ
り、配向膜の表面に放射状に配向している部分が形成さ
れ得ればよい。
【0019】このような配向は、微小な粒子を分散させ
た有機膜や、光によって配向させる感光性の高分子膜を
配向膜に使用する場合、或は液晶性高分子膜を配向膜に
使用する場合にも同様に得られる。また、放射状の突起
による押圧により形成した配向膜を使用する場合にも、
同様に得られる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を用いて説明
する。尚、これによって、本発明が限定されるものでは
ない。
【0021】(実施例1)図1は、本実施例に係る液晶
表示素子5を備えた液晶表示装置2の構成を示す断面図
である。この液晶表示装置2は、本実施例に係る液晶表
示素子5と、その両側に設けられた一対の偏光板1、4
とを備えている。液晶表示素子5は、液晶層12を挟ん
で両側に基板が設けられており、一方(図の上側)の基
板は、ベースとなるガラス基板6の液晶層12側の表面
にITO(インジウム錫酸化物)からなる透明電極8が
形成され、その上に配向膜10が形成されている。他方
(図の下側)の基板は、ベースとなるガラス基板7の液
晶層12側の表面にITOからなる透明電極9が形成さ
れ、その上に配向膜11が形成されている。上記絵素電
極8と9とは、共に所定幅のものを所定間隔をあけ、か
つ、ガラス基板6または7の法線方向から見て相互に直
交する状態に形成され、両絵素電極8と9とが重畳する
部分が表示に寄与する絵素となっており、絵素がマトリ
クス状に配設されている。なお、図1中の13は液晶層
12をシールするためのシール樹脂であり、3は駆動回
路である。
【0022】上記液晶層12は、屈折率異方性が△nが
0.081でカイラルドーパントを加えていない液晶材
料を用い、液晶層12の層厚を約5.5μmに設定し
た。また、上記配向膜10、11は、結晶化度の高いナ
イロン66を用いて形成され、ラビングは施されていな
い。ナイロン66を用いるのは、ナイロン66が結晶化
度が高く、球晶になり易いからである。球晶を配向膜に
形成する方法としては、例えば溶融又は溶液状態のもの
をTg(ガラス転移温度)以上に加熱し、結晶化させる
方法などが採用される。ここで、球晶とは、多数の結晶
(微結晶)が一点から放射状に配列した球状の多結晶を
いう。高分子の球晶は、鎖状高分子が折り畳まれてでき
た薄層が重なって、半径方向に向かってねじれながら突
き出した構造を持つ。
【0023】このように形成された本発明の液晶表示素
子5を用いた液晶表示装置2は、球晶となった配向膜1
0、11部分と接触している液晶層12部分では、図2
に示すように、液晶LCが放射状に配向していることが
偏光顕微鏡により確認された。なお、図2中の21は、
消光部分を示す。また、視角特性を評価したところ、図
3に示すように、コントラスト10以上の範囲が全方向
に対して±65度以上と広い視角特性を有している。更
に、電圧を印加した場合でも白黒表示の反転が無く、表
示むらやざらつきの無いことが目視で確認された。
【0024】上記配向膜10、11としては、結晶化度
の高い有機材料を使用でき、上述したナイロン66の代
わりに、ナイロン6やナイロン77をはじめとするナイ
ロン類全般、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリプロピ
レン、イソタクチックポリスチレン、結晶化しやすいポ
リアミドやポリイミド樹脂等を用いることができる。ま
た、配向膜の材料として、ポリ(γ−ベンジル−L−グ
ルタメート)などの液晶性高分子からなる配向膜を用い
てもよく、この場合にも同様な結果が得られた。
【0025】また、液晶層には、二色性色素を添加した
ものを使用することができ、この場合についても同様な
結果が得られた。液晶層に二色性色素を添加したものを
使用することは、以下の各実施例においても同様に適用
できる。
【0026】また、一方の配向膜に対して本発明を適用
し、他方の配向膜に従来の結晶化しにくい配向膜を用い
てもよく、その場合にも同様な結果が得られた。このよ
うにした配向膜を用いることは、以下の各実施例におい
ても同様に適用できる。
【0027】(実施例2)本実施例2は、図1の液晶表
示素子5の液晶層12に、カイラルドーパントを加えた
液晶材料を注入した場合である。本実施例2の液晶表示
装置においては、電圧OFF状態のとき、図4(a)に
示すようにディスクリネーションラインが全く現れな
い。また、電圧を印加した中間調の状態のときも、図4
(b)に示すようにディスクリネーションラインが現れ
ない。このように良好な表示特性を持ち、視角特性につ
いても、実施例1と同様な大幅な改善がなされた結果が
得られた。
【0028】これに対し、実施例1および2と同様の液
晶表示素子の配向膜に従来の結晶化しにくいポリイミド
を用い、液晶層にカイラルドーパントを加えた液晶材料
を注入した比較例を作製した。この比較例の場合には、
電圧OFF状態において、図5(a)に示すようにディ
スクリネーションラインDLが現れ、また電圧を印加し
た中間調の状態においては、図5(b)に示すようにデ
ィスクリネーションラインDLがさらに目立つことが分
かる。
【0029】したがって、本発明の液晶表示素子は、従
来のラビングを施さない液晶表示素子とは全く別のもの
であり、表示特性および視角特性が大幅に改善されてい
ることが分かる。
【0030】(実施例3)本実施例3は、液晶層を放射
状の配向させ得る配向膜を、微細な粒子を用いて形成す
る場合である。
【0031】実施例1と同様の液晶表示素子の配向膜
を、直径が1μmのプラスチィックビーズを分散させた
有機材料を使用して結晶化させた。作製された液晶表示
素子を光学顕微鏡で確認したところ、液晶が放射状に配
向していると共に、その部分の大きさが200μm以下
であった。また、視角特性を評価したところ、実施例1
と全く同様に大幅な視角の改善がなされた結果が得られ
た。
【0032】これに対して、直径が2μmのプラスチィ
ックビーズを分散させて結晶化させたものを比較例とし
て作製した。作製された比較例について同様に評価を行
った場合、液晶が放射状に配向している部分の大きさが
200μm以上あることを、光学顕微鏡で確認した。ま
た、目視で確認したところ、表示面がざらついて見える
ことを確認した。
【0033】したがって、プラスチィックビーズとして
は、直径が1μm以下であるのが好ましい。本発明は、
プラスチィックビーズに代えて、他の樹脂のものを使用
できる。また、樹脂だけでなく、アルミナ、炭酸カルシ
ウムなどの無機材料を使用することも可能である。な
お、配向膜中に直径が1μm以下のアルミナ、炭酸カル
シウムなどを分散させた場合についても同様の結果が得
られた。
【0034】また、液晶層にカイラルドーパントを加え
た液晶材料を使用した実施例2と同様の液晶表示素子の
配向膜中に1μmのプラスチィックビーズを分散させて
球晶を作製した。この場合には、球晶の大きさが200
μm以下であることを、光学顕微鏡で確認した。また、
視角特性を評価したところ、実施例1と全く同様に大幅
な視角の改善がなされた結果が得られた。なお、配向膜
中に1μm以下のアルミナを分散させた場合についても
同様の結果が得られた。
【0035】これに対して、2μmのプラスチィックビ
ーズを分散させて球晶を形成した液晶表示素子を作製し
た。この場合には、球晶の大きさが200μm以上であ
ることを、光学顕微鏡で確認した。また、目視で観察し
たところ、表示面がざらついて見えることを確認した。
【0036】したがって、この場合からも、微細な粒子
としては、直径が1μm以下であるのが好ましいことが
理解される。
【0037】(実施例4)本実施例4は、液晶層を放射
状の配向させ得る配向膜を、感光性の高分子膜に光を照
射して形成する場合である。
【0038】実施例1と同様な液晶表示素子の配向膜に
感光性の高分子膜(vinyl 4-methoxycinnamate)を用
い、この高分子膜にマスクを用いて紫外線を照射した。
使用したマスクは、各絵素の上に位置する部分が図6に
示すものであり、放射状の透光部23を有する。よっ
て、配向膜の各絵素部分が放射状となり、その結果とし
て液晶層の各絵素部分が放射状に配向している。
【0039】このように作製された本発明の液晶表示素
子5を用いた液晶表示装置2の視角特性を評価したとこ
ろ、実施例1と全く同様に大幅な視角の改善がなされた
結果が得られた。
【0040】(実施例5)本実施例5は、液晶層を放射
状の配向させ得る配向膜を、放射状の突起による押圧に
より形成する場合である。
【0041】実施例1と同様な液晶表示素子の配向膜に
従来のポリイミドを用い、熱した配向膜を金属板で押え
込んだ。金属板は、各絵素に対する部分が図7に示すも
のであり、放射状の突起22を有する。よって、配向膜
の各絵素部分が放射状となり、その結果として液晶層の
各絵素部分が放射状に配向している。
【0042】このように作製された本発明の液晶表示素
子5を用いた液晶表示装置2の視角特性を評価したとこ
ろ、実施例1と全く同様に視角の大幅な改善画像表示装
置なされた結果が得られた。
【0043】(実施例6)図8に本発明を適用した他の
構造であるアクティブマトリクス駆動型液晶表示素子を
示す。この液晶表示素子は、図8の(a)、(b)に示
すように、液晶層gを挟んで対向する第1の基板dと第
2の基板fとを備え、第1の基板dには、信号電極aと
走査電極bとが相互に交差する状態で形成され、両電極
aとbとの各交点にスイッチングトランジスタqが、両
電極aとbとで囲まれた部分に絵素電極cが形成されて
いる。上記スイッチングトランジスタqとしては、例え
ばa−Si、p−Si薄膜トランジスタ(TFT)等が
形成される。一方の第2の基板fには、ほぼ全面に対向
電極eが形成されている。絵素電極cと対向電極eとが
対向する部分が絵素を構成している。
【0044】第1の基板dの液晶層g側の表面と、第2
の基板fの液晶層g側の表面とに、実施例1の場合と同
様の配向膜を形成し、また実施例1の場合と同様の液晶
材料で、液晶層厚をDに設定することにより、アクティ
ブマトリクス駆動型液晶表示素子を作製した。
【0045】このように構成されたアクティブマトリク
ス駆動型液晶表示素子においても、実施例1と全く同様
に視角が大幅に改善された。なお、本実施例6において
も、上述した実施例1から実施例5までの本発明技術を
適用することはもちろん可能である。
【0046】なお、上記実施例においては配向膜に球晶
を形成しているが、本発明は球晶とする場合に限らず、
球晶に近い状態の結晶を配向膜に形成するようにしても
よい。その場合にも、同様な効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
少なくとも一方の基板の配向膜に、液晶を放射状に配向
させる液晶配向手段が形状されているので、この液晶配
向手段を備えた配向膜と接触する液晶部分が放射状に配
向し、その結果として視角依存性の少ない、視角による
コントラスト低下が改善された液晶表示素子の提供が可
能である。したがって、広い視角特性を持たせた効果が
あり、液晶表示素子の表示品位を格段に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例1の液晶表示素子を用いた液晶表示装
置の断面図である。
【図2】本実施例1の液晶表示素子の基板上における液
晶の配向状態を表す図である。
【図3】本実施例1の液晶表示素子に関する等コントラ
スト曲線を示すレーダーチャートでなる。
【図4】(a)は本実施例2の液晶表示素子の電圧OF
F状態の光学顕微鏡写真、(b)は電圧を印加した中間
調状態の光学顕微鏡写真である。
【図5】(a)は従来の液晶表示素子の電圧OFF状態
の光学顕微鏡写真、(b)は電圧を印加した中間調状態
の光学顕微鏡写真である。
【図6】本実施例4の液晶表示素子を作製するためのマ
スクの1絵素部分を示す図である。
【図7】本実施例4の液晶表示素子を作製するための突
起部分を有する金属板の1絵素部分を示す図である。
【図8】本実施例6のアクティブ駆動型液晶表示素子を
示す構造図である。
【符号の説明】
1、4 偏光板 2 液晶表示装置 3 駆動回路 5 液晶表示素子 6、7 ガラス基板 8、9 透明基板 10、11 配向膜 12 液晶層 13 シール樹脂 21 消光部分 22 突起 a 信号電極 b 走査電極 c 絵素電極 d、f ガラス基板 e 対向電極 g 液晶層 q スイッチングトランジスタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】(a)は本実施例2の液晶表示素子における
圧OFFのときの表示状態を示す図、(b)は電圧を印
加した中間調のときの表示状態を示す図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】(a)は従来の液晶表示素子における電圧OF
のときの表示状態を示す図、(b)は電圧を印加した
中間調のときの表示状態を示す図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四宮 時彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 神崎 修一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の基板間に液晶層が挟持さ
    れ、表示を行う絵素がマトリクス状に配された液晶表示
    素子において、 該一対の基板の液晶層側に配向膜が形成され、少なくと
    も一方の配向膜が液晶層を放射状に配向させる液晶配向
    手段を各絵素に少なくとも1つ有する液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 前記配向膜に形成された球晶またはそれ
    に近い結晶が前記液晶配向手段である請求項1に記載の
    液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 前記配向膜が、微細な粒子を分散状態で
    含有させた有機膜からなる請求項1または2に記載の液
    晶表示素子。
  4. 【請求項4】 前記配向膜が、球晶またはそれに近い結
    晶を形成した有機膜からなる請求項1または2に記載の
    液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 前記配向膜が、微細な粒子を分散状態で
    含有し、かつ、球晶またはそれに近い結晶を形成した有
    機膜からなる請求項1または2に記載の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】 前記微細な粒子が、樹脂粒子または無機
    粒子、若しくは樹脂粒子と無機粒子との混合物からなる
    請求項3または5に記載の液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 前記微細な粒子が、粒径が1μm以下で
    ある請求項3、5または6に記載の液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 前記球晶の大きさが直径200μm以下
    である請求項4または5に記載の液晶表示素子。
  9. 【請求項9】 前記配向膜が感光性の高分子膜からな
    り、該高分子膜に光を照射して該配向膜に放射状をした
    前記液晶配向手段が形成されている請求項1に記載の液
    晶表示素子。
  10. 【請求項10】 前記配向膜が液晶性高分子膜からな
    り、該液晶性高分子膜に放射状をした前記液晶配向手段
    が形成されている請求項1に記載の液晶表示素子。
  11. 【請求項11】 前記配向膜に形成された前記液晶配向
    手段が、放射状の突起による押圧により形成されている
    請求項1に記載の液晶表示素子。
  12. 【請求項12】 前記液晶配向手段により液晶が放射状
    に配向した部分の大きさが200μm以下である請求項
    1、2、3、4、5、9、10または11に記載の液晶
    表示素子。
  13. 【請求項13】 前記液晶層が、カイラルドーパントを
    含まないネマティック液晶からなる請求項1、2、3、
    4、5、9、10または11に記載の液晶表示素子。
  14. 【請求項14】 前記液晶層が、カイラルドーパントを
    含むネマティック液晶からなる請求項1、2、3、4、
    5、9、10または11に記載の液晶表示素子。
  15. 【請求項15】 前記液晶層が二色性色素を含んでなる
    請求項1、2、3、4、5、9、10または11に記載
    の液晶表示素子。
  16. 【請求項16】 前記一対の基板の一方に能動スイッチ
    ング素子が形成され、アクティブ駆動される構成となっ
    ている請求項1、2、3、4、5、9、10または11
    に記載の液晶表示素子。
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