JPH0630826U - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等
の携帯型情報処理装置において、十分な明るさを得られ
ない場所での操作時の視認性を改善する。 【構成】表示部１１および操作部１２を有する筐体を備
え、この筐体の表示部１１に開口部１５を有するケース
１４を設け、このケース１４に背面照明を備えた表示装
置を組み込むことにより、この表示装置の背面照明光を
表示画面以外から取り出して、操作部１２に設けられた
キーボード１３を照らすようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ディスクトップ型、ラップトップ型、ノートブック型のパーソナル コンピュータやワードプロセッサ等の携帯型情報処理装置に係り、特に表示装置 の背面照明を利用して操作時の視認性を改善した情報処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、携帯型のパーソナルコンピュータやワードプロセッサでは、例えばＬＣ Ｄ（液晶表示装置）等の表示装置を一体に備えており、その表示画面に文字等の 情報を表示している。

【０００３】 ところで、ＬＣＤ等を用いた表示装置では、一般に背面照明（バックライト機 能）を備えており、十分な明るさを得られない場所でも、表示内容が見えるよう になっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記したように、従来、携帯型のパーソナルコンピュータやワードプロセッサ では、表示装置に背面照明を備え、十分な明るさを得られない場所でも表示内容 を見ることができる。

【０００５】 しかしながら、十分な明るさを得られない場所では、キーボードなどの入力装 置が見にくいため、入力操作が困難になる他、筐体に印刷してある文字が見にく いためにキーの機能が分からなくなるなどの問題がある。 本考案は上記のような点に鑑みなされたもので、十分な明るさを得られない場 所での操作時の視認性を改善した情報処理装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、表示部および操作部を有する筐体を備えた情報処理装置において、 この筐体の上記表示部に背面照明を備えた表示装置を設け、この表示装置の上記 背面照明の光を上記表示装置の表示画面以外から取り出し、上記筐体の操作部に 照射させる機構を設けたものである。

【０００７】

【作用】

上記の構成によれば、表示装置の背面照明は、表示画面を背面から照らすと共 に、操作部を照らす役目も兼ねる。これにより、背面照明光を利用して手元を明 るくすることができ、十分な明るさを得られない場所で使用する際にも、キーや 筐体に印刷された文字の視認性が向上して入力操作が容易になる。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。

【０００９】 図１は例えば携帯型パーソナルコンピュータまたはワードプロセッサにおける 筐体の構成を示す斜視図である。この筐体は、表示部１１および操作部１２を有 する。表示部１１には、図２に示すような背面照明を備えた表示装置２１が設け られ、この表示装置２１を通じて各種情報の表示を行うようになっている。また 、操作部１２には、入力装置であるキーボード１３が設けられており、このキー ボード１３を通じて各種情報の入力操作を行うようになっている。

【００１０】 ここで、同実施例において、表示部１１には、表示装置２１を収めるためのケ ース１４が設けられており、このケース１４の前面下部には開口部１５が設けら れている。この開口部１５は、表示装置２１に用いられている背面照明光を表示 画面以外から取り出すためのものである。

【００１１】 図２に表示装置２１として液晶表示装置（ＬＣＤ）を用いた例を示す。ここで は、背面照明の光源である冷陰極管２２を画面下部の長尺方向に位置させたエッ ヂライト方式を用いている。エッヂライト方式とは、均一な面発光とするために 、一主面側にパターン等を形成した例えばアクリルからなる導光板２４（図３） の端部に冷陰極管２２を置き、この導光板２４を液晶表示画面２３の背面に設置 して液晶表示画面２３を後ろから照らし、見易くするようにしたものである。

【００１２】 図３は図２の液晶表示装置を図１のケース１４に組み込んだ状態の断面図であ る。この液晶表示装置の冷陰極管２２は、導光板２４を通して液晶表示画面２３ を背面から照らすと共に、ここではケース１４の前面下部に設けられた開口部１ ５を通してキーボード１３を照らす役目も兼ねている。

【００１３】 これにより、十分な明るさを得られない場所で使用する際にも、背面照明光を 利用して手元を明るくすることができ、キーや筐体に印刷された文字の視認性が 向上して入力操作が容易になる。

【００１４】 図４は図３の例を発展させて、集光用の集光体２５を冷陰極管２２に近接させ て設置し、前面の開口部１５から取り出す光量を増加させるようにしたものであ る。このような構成によれば、消費電力を増やすことなく、十分に手元を明るく することができる。

【００１５】 なお、この他の実施例例として、例えばキーボードや筐体に印刷される文字が 透けるように必要部分を透明体とし、そこに光を透過ざて視認性を良くしたり、 インジケータを兼用するといったこともできる。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、表示装置の背面照明を利用することで、新たな 照明機器を必要とせずに、十分な明るさを得られない場所での操作時の視認性を 改善でき、例えばパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の携帯型情報処 理装置における操作性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る筐体の構成を示す斜視
図。

【図２】同実施例の表示装置の構成を示す斜視図。

【図３】上記表示装置を組み込んだ状態を示す断面図。

【図４】本考案の他の実施例の構成を示す断面図。

【符号の説明】

１１…表示部、１２…操作部、１３…キーボード、１４
…ケース、１５…開口部、２１…表示装置、２２…冷陰
極管、２３…液晶表示画面、２４…導光板、２５…集光
体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示部および操作部を有する筐体と、 この筐体の上記表示部に設けられ、背面照明を備えた表
   示装置と、 この表示装置の上記背面照明の光を上記表示装置の表示
   画面以外から取り出し、上記筐体の操作部に照射させる
   機構とを備えたことを特徴とする情報処理装置。