JP2534252Y2 - 動作表示器付電子機器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この考案は、例えばラップトップ型のパソコン、ワー
プロ、表示パネル部を収納可能な計測装置等の電子機器
であって、しかも動作表示器付きの電子機器に関する。

（ロ）従来の技術 近年、携帯上の便宜さから、第４図に示すように、キ
ー入力部２等を備える本体部１に対し、液晶表示パネル
４を備える表示パネル部３を開閉自在に構成した、いわ
ゆるラップトップ型のパソコン、ワープロ、その他の電
子機器が普及している。この種の電子機器において、従
来、電源がONであるか、あるいは機器が動作中であるこ
とを示す動作表示器（表示灯）が、本体部に設けられる
か、あるいは簡易・小型の機器であるため、動作表示器
を省略したものがある。

（ハ）考案が解決しようとする課題 小型の電子機器において、電源ON状態、あるいは動作
中であるか否かを確認し得ることは、誤って作動中の機
器の電源を落としてしまったり、電池の消耗を防止する
のに重要である。ラップトップ型の電子機器で、表示パ
ネル部を開状態としており、表示パネルを目視できる状
態では、表示パネル上にキャラクター、カーソル、バッ
クライトなど、何らかの表示がなされており、動作の確
認は容易である。しかし、第３図に示すように、表示パ
ネル部３を閉じた状態では、表示パネルを視認すること
ができず、動作状態を確認することができない。表示パ
ネル部３の閉状態でも、外部から動作状態を確認できる
ように、本体部１の、表示パネル部３で隠されない固定
部５に動作表示灯を設けるとなると、表示パネル用とは
別に、表示灯を含むプリント基板や、適宜な回路に接続
するための配線等が必要となり、多くの部品を必要と
し、コスト面で高くなるという問題があった。

この考案は、上記問題点に着目してなされたものであ
って、低コストで実現でき、しかも、表示パネル部を閉
じた状態で動作状態を確認し得る動作表示器付電子機器
を提供することを目的としている。

（ニ）課題を解決するための手段及び作用 この考案の動作表示器付電子機器は、本体部に対し、
表示パネル部が開閉可能に構成され、かつ動作表示器を
備える電子機器において、前記表示パネル部の背面に、
表示パネル部を閉じた状態で視認可能な位置に前記動作
表示器を配置している。すなわち、前記表示パネル部の
内部にプリント基板に実装された液晶パネルが内蔵さ
れ、プリント基板の液晶表示パネルを装着した面とは反
対側面に液晶表示パネル駆動用の回路とともに動作表示
器を実装し、この動作表示器に対面する表示パネル部の
背面ケースに前記動作表示器の表示状態を視認するため
の貫通孔を設けた。

この動作表示器付電子機器では、表示パネル部を閉じ
た状態で、表示パネルの背面が、電子機器の上面とな
り、動作表示器が視認できる。

（ホ）実施例 以下、実施例により、この考案をさらに詳細に説明す
る。

第１図は、この考案の一実施例を示す電子機器の一部
断面側面図である。この電子機器は、本体部１と表示パ
ネル部３とから構成され、表示パネル部３は、ヒンジ16
により、本体部１に対し、開閉自在に構成されている。
表示パネル部３の内部には、プリント基板13に実装され
た液晶表示パネル11が内蔵され、12は、液晶表示パネル
11の表示面でありプリント基板13の液晶表示パネル11を
装着した面とは、反対側に液晶表示パネル11を駆動する
ための回路部分を実装するとともに、動作表示灯として
のLED14を実装している。さらに、このLED14に対面し
て、表示パネル部３の背面ケース部13に貫通孔17が設け
られ、この貫通孔17にLED14の光を外部に導くための導
光プラスチック窓15が配備されている。プリント基板13
の実装側には、TTLレベルの電圧ラインが多数設けられ
ており、LED14もこの内のいずれかにパターン接続され
ており、装置動作時に、点灯させることができる。

上記実施例電子機器において、表示パネル部３を閉じ
た状態、つまり第１図に示す状態で機器自体が動作中の
場合には、LED14が点灯し、このLED14の光が導光プラス
チック窓15を介して外部に導かれ、したがって第２図に
示すように、たとえ表示パネル部３が閉じていても、導
光プラスチック窓15を介してLED14の発光状態を視認す
ることができ、オペレータは、表示パネル部３が閉じて
いる場合でも、機器本体の動作状態を確認することがで
きる。また、機器の表示パネル部３が開いた状態では、
導光プラスチック窓15がオペレータからは見えにくい状
態となるが、この状態下では、液晶表示パネル11の表示
面12がオペレータに相対峙し、通常、キャラクタあるい
はカーソル、バックライト等、動作状態と非動作状態を
一目に確認することができるので、この状態は、もちろ
んLED14の光が見えなくても差し支えない。

（ヘ）考案の効果 この考案によれば、表示パネル部の背面に、表示パネ
ル部を閉じた状態で視認可能な位置に前記動作表示器を
配置するようにしているので、表示パネル部を閉じた状
態でも、外部から機器自体の動作状態を動作表示器を視
認することにより確認することができる。しかも、動作
表示器は、表示パネル部の裏面で、表示パネル部駆動用
の実装用の回路基板にそのまま実装されているので、LE
D以外にほとんど他の部品を必要とせず、安価に実現す
ることができる。つまりこの考案によれば、従来の電子
機器に比べて、格別の価格上昇を要することなく、表示
パネルを閉じた状態で外部より機器自体の動作状態を視
認することができるので、機器自体の電源を誤って落と
したり、あるいは無駄な電力消費を防止し得るという格
段の実用的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す電子機器の一部断
面側面図、第２図は、同電子機器の外観斜視図、第３図
は、従来の電子機器の外観斜視図、第４図は、同従来の
電子機器の表示パネルを開いた状態を示す外観斜視図で
ある。 1:本体部、3:表示パネル部、11:液晶表示パネル、13:プ
リント基板、14:LED。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−84320（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−235616（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−15764（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体部に対し、表示パネル部が開閉可能に
   構成され、かつ動作表示器を備える動作表示器付電子機
   器において、 前記表示パネル部の内部にプリント基板に実装された液
   晶パネルが内蔵され、プリント基板の液晶表示パネルを
   装着した面とは反対側面上に液晶表示パネル駆動用の回
   路とともに動作表示器を実装し、 この動作表示器に対面する表示パネル部の背面ケースに
   前記動作表示器の表示状態を視認するための貫通孔を設
   けて、表示パネル部を閉じた状態で動作表示器を視認可
   能にしたことを特徴とする動作表示器付電子機器。