JPH06307853A - 自動追尾式測量機 - Google Patents

自動追尾式測量機

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Publication number
JPH06307853A
JPH06307853A JP5094063A JP9406393A JPH06307853A JP H06307853 A JPH06307853 A JP H06307853A JP 5094063 A JP5094063 A JP 5094063A JP 9406393 A JP9406393 A JP 9406393A JP H06307853 A JPH06307853 A JP H06307853A
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JP
Japan
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optical axis
scanning
distance measuring
measuring optical
surveying instrument
Prior art date
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Pending
Application number
JP5094063A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Inaba
浩 稲葉
Kazuaki Kimura
和昭 木村
Yuuji Fukuroda
祐司 袋田
Masahiro Saito
政宏 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象物の自動追尾の時間短縮を図ることがで
きると共にハンチング現象を回避することができる自動
追尾式測量機を提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係わる自動追尾式測量機3は、走査
光学系10の走査に基づき測量機本体の測距光軸Oを対
象物2に一致するように自動的に追従させるマイクロコ
ンピュータ36を有し、マイクロコンピュータ36は測
距光軸Oが対象物2に近づくに従っての測距光軸Oの対
象物2への接近速度Veが遅くなるように測量機本体の
回転角速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査手段の走査に基づ
き測量機本体の測距光軸を対象物に一致するように自動
的に追従させる自動追尾式測量機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリズム等の対象物に走査光
を照射し、この対象物により反射された走査光を受光し
てその対象物の位置を検出し、その検出結果に基づき演
算を行うことにより追尾データを求めて、その対象物に
測量機本体を自動追尾させる自動追尾式測量機が知られ
ている。この自動追尾式測量機は、基盤部と、この基盤
部に取り付けられて水平方向に回動される托架部と、こ
の托架部に取り付けられて水平軸を中心に回動される鏡
筒部とを備え、測量機本体は、托架部と鏡筒部とにより
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
追尾式測量機では、測量機本体の一部を構成する托架部
をモータ等の駆動手段で水平方向に一定の回転角速度で
回動させ、かつ、測量機本体の一部を構成する鏡筒部を
垂直方向に一定の回転角速度で回動させて、測量機本体
の測距光軸を対象物に一致させる構造であるので、測距
光軸が対象物にごく近い場合には、測距光軸がその対象
物を横切ってしまい、いつまでも測距光軸が対象物に一
致しないハンチング状態となることがある。また、測量
機本体の回転角速度が測量機本体の測距光軸と対象物と
の遠近の位置関係の有無に拘らず一定であるので、測量
機本体の測距光軸と対象物とが大きく離れている場合に
は対象物に測距光軸を一致させるのに時間がかかる問題
点があり、従来の自動追尾式測量機では、対象物の自動
追尾に時間がかかるという問題点がある。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的は、対象物の自動追尾の時間短縮を図る
ことができると共にハンチング現象を回避することので
きる自動追尾式測量機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の自動追尾式測量機は、上記の課題を解決するため、走
査手段の走査に基づき測量機本体の測距光軸を対象物に
一致するように自動的に追従させる制御手段を有し、該
制御手段は前記測距光軸が前記対象物に近づくに従って
の該測距光軸の前記対象物への接近速度が小さくなるよ
うに前記測量機本体の回転角速度を制御することを特徴
とする。
【0006】本発明の請求項2に記載の自動追尾式測量
機は、上記の課題を解決するため、走査手段の走査に基
づき測量機本体の測距光軸を対象物に一致するように自
動的に追従させる制御手段を有し、該制御手段は前回の
走査により得られた対象物と測距光軸との位置関係と今
回の走査により得られた対象物と測距光軸との位置関係
とを比較して、今回の走査により得られた位置関係が前
回の走査により得られた位置関係よりも大きい場合には
前記測距光軸の対象物への接近速度が速くなるように前
記測量機本体の回転角速度を大きくし、今回の走査によ
り得られた位置関係が前回の走査により得られた位置関
係よりも小さい場合には前記接近速度が遅くなるように
前記回転角速度を小さくすることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の請求項1に記載の自動追尾式測量機に
よれば、制御手段は、走査手段の走査に基づき測量機本
体の測距光軸を対象物に一致するように自動的に追従さ
せる際に、測距光軸が対象物に近づくに従ってその接近
速度が小さくなるように測量機本体の回転角速度を制御
する。
【0008】本発明の請求項2に記載の自動追尾式測量
機によれば、制御手段は、前回の走査により得られた測
距光軸と対象物との位置関係と今回の走査により得られ
た測距光軸と対象物との位置関係とを比較して、今回の
走査により得られた位置関係が前回の走査により得られ
た位置関係よりも大きい場合には測距光軸の対象物への
接近速度が速くなるように測量機本体の回転角速度を大
きくし、今回の走査により得られた位置関係が前回の走
査により得られた位置関係よりも小さい場合にはその接
近速度が遅くなるようにその回転角速度を小さくする。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係わる自動追尾式測量機の
実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0010】図1において、1は測量台、2は測点に設
置のコーナーキューブ等の対象物である。この測量台1
には自動追尾式測量機3が設置されている。この自動追
尾式測量機3は、基盤4、測量機本体の一部を構成する
架台部5、托架部6を図2に拡大して示すように有す
る。架台部5は図3に示すように基盤4に対して矢印A
で示す水平面方向に回転される。架台部5は托架部6を
有する。托架部6には垂直方向回動軸7が設けられ、垂
直方向回動軸7には測量機本体の一部を構成する鏡筒部
8が設けられている。鏡筒部8は架台部5の回転により
水平方向に回動されると共に垂直方向回転軸7の回転に
より図1に矢印Bで示す垂直方向に回転される。鏡筒部
8には測距光学系9と走査手段としての走査光学系10
とが設けられている。測距光学系9は図4に概略示すよ
うに投光部11と受光部12とを有する。投光部11は
光源13を有する。受光部12は受光素子14を有す
る。光源13は赤外レーザー光束を出射する。その赤外
レーザー光束はビームスプリッタ15のダイクロイック
ミラー16により対物レンズ17に向けて反射され、カ
バーガラス18を介して鏡筒部8から平行光束として出
射される。赤外レーザー光束は対象物2により反射さ
れ、カバーガラス18を介して対物レンズ17に戻り、
ビームスプリッタ15のダイクロイックミラー19によ
り反射され、受光素子14に収束される。その受光素子
14の受光出力は、図5に示す制御手段の一部を構成す
るマイクロコンピュータ36の演算部に入力される。マ
イクロコンピュータ36はその受光素子14の受光出力
に基づきコーナーキューブ2までの距離を演算する。こ
の測距光学系9は結像レンズ20、レチクル板21を有
しており、可視光は、対物レンズ17、ダイクロイック
ミラー16、19を通過して結像レンズ20に至り、レ
チクル板21に収束され、測定者は接眼レンズ22を介
して対象物2を含めて測点箇所を視認でき、符号Oはそ
の測距光学系9の光軸である。走査光学系10は図6に
示すようにレーザーダイオード23、コリメーターレン
ズ24、水平方向偏向素子25、垂直方向偏向素子2
6、反射プリズム27、28、29、対物レンズ30、
カバーガラス18、反射プリズム32、ノイズ光除去用
フィルタ33、受光素子34を有する。レーザーダイオ
ード23、コリメーターレンズ24、水平方向偏向素子
25、垂直方向偏向素子26、反射プリズム27、2
8、29は投光部を大略構成している。対物レンズ3
0、反射プリズム32、ノイズ光除去用フィルター3
3、受光素子34は受光部を大略構成する。水平方向偏
向素子25、垂直方向偏向素子26は例えば音響光学素
子からなる。
【0011】レーザーダイオード23は測距光学系9の
測距光の波長とは異なる波長の赤外レーザー光を出射す
る。その赤外レーザー光はコリメーターレンズ24によ
って平行光束とされ、水平方向偏向素子25に導かれ
る。この水平方向偏向素子25は図7に示すように赤外
レーザー光を水平方向Hに偏向させる機能を有し、垂直
方向偏向素子26は赤外レーザー光を垂直方向Vに偏向
させる機能を有する。赤外レーザー光はその水平方向偏
向素子25、垂直方向偏向素子26により水平方向、垂
直方向に偏向されて反射プリズム27に導かれ、この反
射プリズム27により反射され、反射プリズム28、2
9を経由して対物レンズ30に導かれる。対物レンズ3
0には貫通孔35が対物レンズ30の光軸と同軸に形成
されている。その反射プリズム29により反射された赤
外レーザービームはその貫通孔35を通って測量機本体
8の外部に出射され、この赤外レーザービームによって
対象物2の探索走査が行われる。探索範囲内に対象物2
があると、赤外レーザービームが対象物2により反射さ
れて対物レンズ30に戻る。その赤外レーザービームは
その対物レンズ30により収束され、反射プリズム32
により反射され、ノイズ光除去用フィルター33を通過
して受光素子34に結像され、ノイズ光除去用フィルタ
ー33は赤外レーザービームの波長と同一波長の光を透
過させる機能を有する。
【0012】次に、制御手段の詳細について図5を参照
しつつ説明する。
【0013】その図5において、37は水平方向・垂直
方向(H−Vスキャンコントローラ)、38は基準パル
ス発生器、39はH方向D/Aコンバータ、40はV方
向D/Aコンバータ、41、42はスイープオスシレー
タ、43は加算器、44、44´はドライバ、45、4
5´はモータ、46、46´はエンコーダである。モー
タ45、45´の回転は、歯車列などからなる減速機構
(図示を略す)を介して、水平回動部5又は垂直回動軸
7に伝達されるものである。エンコーダ46、46´は
モータ45、45´の回転に基づき検出パルスをマイク
ロコンピュータ36に向かって出力する。
【0014】レーザーダイオード23はマイクロコンピ
ュータ36によって駆動制御される。マイクロコンピュ
ータ36は水平方向(H)、垂直方向(V)の探索走査
のためのスタートパルスTSを水平方向・垂直方向(H
−V)スキャンコントローラ37に向かって出力する。
水平方向・垂直方向(H−V)スキャンコントローラ3
7はそのスタートパルスTSに基づいて基準パルス発生
器38のクロックパルスCLをカウントし、そのカウン
ト値HCTをH方向D/Aコンバータ39に出力する。
H方向D/Aコンバータ39はそのカウント値HCTに
基づき図8に示すように周期的に三角波電圧TRを発生
する。この三角波電圧TRの一周期は一水平探索走査に
対応している。この三角波電圧TRはスイープオスシレ
ータ41に入力される。スイープオスシレータ41は三
角波電圧TRを周波数変換して、水平方向偏向素子25
を駆動する。その水平方向偏向素子25は三角波電圧T
Rの電圧値に対応した水平方向角度に赤外レーザービー
ムを偏向させる。
【0015】水平方向・垂直方向(H−V)スキャンコ
ントローラー37は一水平走査が終了するたびにスキャ
ン同期信号SCをマイクロコンピュータ36に向かって
出力する。H−Vスキャンコントローラ37はスキャン
同期信号SCをカウントし、カウント値VCTをV方向
D/Aコンバータ40に出力する。V方向D/Aコンバ
ータ40はそのカウント値VCTに基づき一水平走査毎
に電圧が高くなる階段波電圧WVを発生する。その階段
波電圧WVはスイープオスシレータ42に入力されてい
る。スイープオスシレータ42は階段波電圧WVを周波
数変換して、垂直方向偏向素子26を駆動する。その垂
直方向偏向素子26はその階段波電圧WVに対応した垂
直方向角度に赤外レーザービームを偏向させる。
【0016】今、マイクロコンピュータ36によって指
令された探索範囲が図9に示すように符号Kで示すもの
であるとし、対象物2が走査線番号1から最終の走査線
番号rまでによって定義される一探索範囲内にあるもの
とする。走査線番号1の水平走査から走査線番号n−2
までの走査では、対象物2がその走査範囲内にないの
で、赤外レーザービームはその対象物2により反射され
ず、従って、受光素子34にはその赤外レーザービーム
の反射光束が戻らない。走査線番号n−1から走査線番
号n+1までの走査では、その走査範囲内に対象物2が
存在する。従って、受光素子34には、その赤外レーザ
ービームの反射光束が戻る。従って、受光素子34が走
査線番号n−1から走査線番号n+1までの走査の間に
図10に示すような受光パルスRPを発生する。
【0017】その受光パルスRPは加算器43に入力さ
れる。加算器43には水平方向・垂直方向(H−V)ス
キャンコントローラ37のクロックパルスCLが入力さ
れ、スタートパルスTsを含めてスキャン同期信号SC
発生時のカウント個数を「0」として受光パルスRPの
立ち上がり時・立ち下がり時のクロックパルスCLのカ
ウント個数とを一水平走査毎に加算する。マイクロコン
ピュータ36はスキャン同期信号SCが入力される都
度、加算器43の出力値を対象物検出データとして読み
取る。そして、一水平走査毎にその出力値を算術平均す
る。これによって、コーナキューブ2の水平方向位置が
求められる。
【0018】たとえば、走査線番号n−1から走査線番
号n+1までの走査において受光パルスRPの立ち上が
り時のクロックパルスCLのカウント値HCTを
n-1、Hn、Hn+1、受光パルスRPの立ち下がり時の
クロックパルスCLのカウント値HCTをH´n-1、H
´n、H´n+1とすれば、走査線番号n−1の走査による
対象物2の水平方向位置Hn-1は、 Hn-1=(Hn-1+H´n-1)/2 同様に、走査線番号n、走査線番号n+1の走査による
水平方向の対象物2の水平方向位置Hn、Hn+1は、それ
ぞれ、 Hn=(Hn+H´n)/2 Hn+1=(Hn+1+H´n+1)/2 として求められる。
【0019】従って、対象物2の平均的な水平方向位置
Hは、これらを平均して求めればよい。
【0020】対象物2の垂直方向位置Vは、受光素子3
4が赤外レーザー光束を受光したときの走査線番号の総
和をその受光回数で除算して求める。
【0021】例えば、走査線番号の総和は3n{(n−
1+n+n+1)=3nだからである}であり、受光回
数は3回であるので、コーナキューブ2の垂直方向位置
Vは、nとして求めることができる。その水平方向位置
H、垂直方向位置Vは適宜処理され、測距装置本体8の
追尾データが後述のようにして算出され、マイクロコン
ピュータ36はこの追尾データに基づいてドライバ4
4、44´を制御する。すなわち、モータ45、45´
が駆動されて、測距装置本体8は測距光学系9の光軸が
対象物2の方向を向くように水平方向、垂直方向に回動
され、これによって、対象物2に対する自動追尾が行わ
れる。
【0022】すなわち、このマイクロコンピュータ36
は、図11に示すように、追尾データとして測距光軸O
と対象物2との間の偏差を演算して偏差データ(測距光
軸Oを基準にして対象物2が存在する水平方向の角度
θ、垂直方向の角度θ´)を算出する。図12には、測
距光軸Oを基準にして対象物2が存在する水平方向の角
度θが示されている。
【0023】言い替えると、マイクロコンピュータ36
は、対象物2と測距光軸Oとの位置関係を意味する偏差
データを求める(図13のS.1参照)。この偏差デー
タはメモリ1に格納される(S.2)。そして、マイク
ロコンピュータ36は、初期駆動か否かを判断する
(S.3)。電源投入直後の駆動初期には、マイクロコ
ンピュータ36はS.4に移行してモータ45、45´
の基準回転速度を決定する。そして、S.5に移行し
て、この偏差データに基づきモータ45、45´を駆動
する。これにより、架台5が水平方向に回転されると共
に鏡筒部8が垂直方向に回動され、測距光軸Oが対象物
2に接近する方向に偏差データに相当する角度だけ回動
される。マイクロコンピュータ36は再度対象物2の探
索走査を行う(S.6参照)。マイクロコンピュータ3
6はこの探索走査により得られた偏差データθ1、θ1´
をメモリ2に格納する(S.7)。そして、コンピュー
タ36はメモリ1の偏差データθ、θ´とメモリ2の偏
差データθ1、θ1´とをそれぞれ読出す(S.8)。そ
して、コンピュータ36はメモリ1の偏差データθ、θ
´とメモリ2の偏差データθ1、θ1´とを比較して、つ
まり、前回の走査により得られた対象物2と測距光軸O
との位置関係と今回の走査により得られた対象物2と測
距光軸Oとの位置関係とを比較して、今回の走査により
得られた位置関係が前回の走査により得られた位置関係
よりも大きいか小さいか(θ≧θ1、θ´≧θ1´)を判
断する(S.9)。
【0024】たとえば、対象物2と測距光軸Oが図11
に示すような位置関係(角度θ、θ´だけ水平方向、垂
直方向にずれている位置関係)にあったとして、ステッ
プS.1からS.5までの実行により、対象物2と測距
光軸Oが図14に示すような位置関係(θ≧θ1、θ´
≧θ1´)になったとき、マイクロコンピュータ36
は、前回のモータ45、45´の回転速度から所定回転
速度ΔVだけ引算を行って、モータ45、45´の回転
速度を前回の走査における回転速度よりも小さく設定し
(S.10)、この回転速度と今回の走査により得られ
た偏差データとに基づきモータ45、45´を駆動し、
架台5を水平方向に回転させると共に鏡筒部8を垂直方
向に回動させて、測距光軸Oを対象物2に接近させる
(S.11)。モータ45、45´はその偏差データに
基づき測距光軸Oを水平方向・垂直方向に指定された角
度θ1、θ1´だけ回動させた後停止される。そして、マ
イクロコンピュータ36は、S.1に戻り、これを繰り
返す。
【0025】図13のステップS.9において、ステッ
プS.1からS.4までの実行したにもかかわらず、対
象物2の移動等の何等かの原因で、対象物2と測距光軸
Oが図15に示すような位置関係(θ1≧θ、θ1´≧θ
´)になったとしたとき、マイクロコンピュータ36
は、前回のモータ45、45´の回転速度から所定回転
速度ΔVだけ引算を行って、モータ45、45´の回転
速度を前回の走査における回転速度よりも大きく設定し
(S.12)、その設定された回転速度と今回の走査に
より得られた偏差データとに基づきモータ45、45´
を駆動し、架台5を水平方向に回転させると共に鏡筒部
8を垂直方向に回動させて、測距光軸Oを対象物2に接
近させる(S.11)。モータ45、45´はその偏差
データに基づき測距光軸Oを水平方向・垂直方向に指定
された角度θ1、θ1´だけ回動させた後停止される。そ
して、マイクロコンピュータ36は、S.1に戻り、こ
れを繰り返す。
【0026】すなわち、マイクロコンピュータ36は、
図14に示すように、対象物2が測距光軸Oに接近する
に従ってその対象物2が測距光軸Oに接近する速度Ve
が遅くなるように、言い替えると、測距光軸Oが対象物
2に近づくに従って測距光軸Oが対象物2に接近する接
近速度Veが遅くなるように測量機本体の回転角速度を
制御すると共に、図15に示すように、前回の走査によ
り得られた対象物2に対する測距光軸Oの位置関係と今
回の走査により得られた対象物2に対する測距光軸の位
置関係とを比較して、対象物2が測距光軸Oから大きく
離れた場合には、対象物2が測距光軸Oに接近する速度
Ve´が速くなるように、言い替えると、今回の走査に
より得られた位置関係が前回の走査により得られた位置
関係よりも大きい場合には測距光軸Oの対象物2への接
近速度が速くなるように測量機本体の回転角速度を大き
くする。これにより、対象物2の自動追尾の時間短縮を
図ることができると共にハンチング現象を回避すること
のできる。
【0027】なお、偏差データに対応してモータ45、
45´の回転速度を設定しておいてもよい。すなわち、
偏差データの最大値に対応させて、モータ45、45´
の回転速度の最大値を対応させ、偏差データが徐々に小
さくなるに従ってモータ45、45´の回転速度が徐々
に小さくなるように対応関係を設定し、この対応関係を
メモリに記憶させておく方式を採用して、モータ45、
45´の回転速度の増減、ひいては測量機本体の回転角
速度の増減を設定することもできる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係わる自動追尾式測量機は、以
上説明したように構成したので、対象物の自動追尾の時
間短縮を図ることができると共にハンチング現象を回避
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる自動追尾式測量機の概略構成を
示す側面図である。
【図2】本発明に係わる自動追尾式測量機の概略構成を
示す斜視図である。
【図3】本発明に係わる自動追尾式測量機の概略構成を
示す平面図である。
【図4】本発明に係わる測距光学系の概略構成を示す光
学図である。
【図5】本発明に係わる自動追尾式測量機の制御手段の
ブロック回路図である。
【図6】本発明に係わる走査光学系の概略構成を示す光
学図である。
【図7】レーザービームの偏向状態を示す図である。
【図8】図5に示す制御手段のタイミングチャート図で
ある。
【図9】探索状態の一例を示す図である。
【図10】図6に示す受光素子の受光パルスの一例を示
す図である。
【図11】本発明に係わる自動追尾式測量機の作用を説
明するための図であって、測距光軸Oに対して対象物2
が水平方向に角度θ、垂直方向に角度θ´だけずれてい
る状態を示す説明図である。
【図12】本発明に係わる自動追尾式測量機の作用を説
明するための図であって、測距光軸Oに対して対象物2
が水平方向に角度θだけずれている状態を示す平面図で
ある。
【図13】本発明に係わる自動追尾式測量機の作用を説
明するためのフローチャートである。
【図14】本発明に係わる自動追尾式測量機の作用を説
明するための図であって、追尾により測距光軸Oに対象
物2が近づいた状態を示す説明図である。
【図15】本発明に係わる自動追尾式測量機の作用を説
明するための図であって、対象物の移動等により測距光
軸Oから対象物2が遠ざかった状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
2…対象物(コーナキューブ) 3…自動追尾式測量機 8…鏡筒部(測量機本体) 10…走査光学系(走査手段) 36…マイクロコンピュータ(制御手段) O…測距光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 政宏 東京都板橋区蓮沼町75番1号株式会社トプ コン内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査手段の走査に基づき測量機本体の測
    距光軸を対象物に一致するように自動的に追従させる制
    御手段を有し、該制御手段は前記測距光軸が前記対象物
    に近づくに従っての該測距光軸の前記対象物への接近速
    度が遅くなるように前記測量機本体の回転角速度を制御
    することを特徴とする自動追尾式測量機。
  2. 【請求項2】 走査手段の走査に基づき測量機本体の測
    距光軸を対象物に一致するように自動的に追従させる制
    御手段を有し、該制御手段は前回の走査により得られた
    対象物と測距光軸との位置関係と今回の走査により得ら
    れた対象物と測距光軸との位置関係とを比較して、今回
    の走査により得られた位置関係が前回の走査により得ら
    れた位置関係よりも大きい場合には前記測距光軸の前記
    対象物への接近速度が速くなるように前記測量機本体の
    回転角速度を大きくし、今回の走査により得られた位置
    関係が前回の走査により得られた位置関係よりも小さい
    場合には前記接近速度が遅くなるように前記回転角速度
    を小さくすることを特徴とする自動追尾式測量機。
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