JPH0630738A - イカの臓腑ソースの製造方法 - Google Patents

イカの臓腑ソースの製造方法

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JPH0630738A
JPH0630738A JP4213530A JP21353092A JPH0630738A JP H0630738 A JPH0630738 A JP H0630738A JP 4213530 A JP4213530 A JP 4213530A JP 21353092 A JP21353092 A JP 21353092A JP H0630738 A JPH0630738 A JP H0630738A
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JP
Japan
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entrails
cuttlefish
boiling
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kelp
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JP4213530A
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JPH074200B2 (ja
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Yasuo Shinpo
保 保 夫 新
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Abstract

(57)【要約】 【目的】イカの臓腑を有効に利用する。 【構成】イカの臓腑を調味液で煮込み煮込み液を得る工
程と、煮込み液を静置し油分を取り除く工程とより構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイカの臓腑の有効利用に
係り、詳しくはイカの臓腑ソースの製造方法の開発に関
する。
【0002】
【従来の技術】イカは、日本人にとっては、好まれる食
品で、年間60万トンから70万トン近い量が消費され
ている。イカは、刺身、焼く、煮る、さきいか、くんせ
いなどいろいろな調理法によって食されている。しか
し、イカの臓腑を利用した調理法は少なく、姿のまま焼
くか、煮てぶつ切りにして臓腑をまぶして食べる山賊焼
きか、塩辛に利用される程度であり、臓腑のほとんどが
廃棄もしくは肥料にされている。スルメイカでは、臓腑
の割合は約12から16パーセントである。年間65万
トンのイカが消費されると仮定すれば、廃棄される臓腑
の量は10万トンということになる。
【0003】このイカの臓腑には、記憶力や学習能力を
高めるとして研究されているドコサヘキサエン酸や、動
脈硬化の予防に効果があると言われるエイコサペンタエ
ン酸が含まれている。また、最近、弘前大学からは、臓
腑に付着しているイカの墨には抗癌作用があることが発
表されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような背景から、
イカの臓腑を、食品として有効に利用する調理法の開発
が求められている。本発明は、この課題を解決するため
になされたものであり、イカの臓腑を有効に利用するた
めの調理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、イカの胴部分
より臓腑付き足部分を分離する工程と、足部より臓腑を
墨付きのまま分離する工程と、沸騰させた調味液に前記
臓腑を加え煮込みながら攪拌し煮込み液を得る工程と、
前記煮込み液を一昼夜静置させた後上ずみ液を除去し煮
込み液を攪拌する工程とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】イカの臓腑を、沸騰させた昆布醤油をベースと
した調味液に加え、煮込む。その煮込み液を静置し、分
離した上ずみの油分を除去して、イカの臓腑のソースを
得る。イカの臓腑には、記憶力や学習能力を向上させる
ドコサヘキサエン酸や、動脈硬化の予防に効果があると
言われるエイコサペンタエン酸が含まれており、これら
は熱によっても変質しにくいので、健康食品として好適
な食品が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。ま
ず、親指をイカの胴に突っ込んで足のつけ根をはずし
て、足を抜きやすくする。左手で臓腑を破らないように
して足と臓腑をいっしょに抜く。足を目の少し上から、
臓腑を破らないように切り離す。
【0008】次に、調味液を容器の中で沸騰させる。調
味液は、昆布醤油をベースとしており、人工着色料、化
学調味料、合成保存料などの添加物を用いない。昆布醤
油は本醸造の醤油に風味原料として昆布、かつお、しい
たけを加えたものである。昆布は各種ビタミン、ミネラ
ル、鉄分、アルギン酸、カルシュームが含まれており、
貧血、高血圧の予防や整腸作用、ダイエット、美容効果
のほか成人病の予防に役立つ。調味液は次のように作製
する。まず、昆布醤油に、昆布、かつお、しいたけ、貝
などの一番だしと二番だしのだし汁を加える。次に、砂
糖、みりん、酒を加えてまろみをだす。さらに、風味原
料として、生しょうが、レモン汁を加えて、よく煮込
み、だし汁の水分をできる限り、取るように煮詰める。
このようにして、添加物を使わずに、まろやかで風味豊
かな調味液を得られる。
【0009】この調味液1に対して臓腑2の割合で、臓
腑を沸騰した調味液の中に入れる。再び沸騰してきた
ら、火ゐ弱め、攪拌しながら、10分から20分の間充
分煮込む。この煮込む時間は、煮込む量により加減す
る。容器内の液が均一になり、煮込み液が得られたら、
火を止め、煮込み液は、別の容器にうつしかえる。別の
容器に、煮込み液を注いだら、再び攪拌し、一晩静置す
る。一晩静置した後、煮込み液の上部に分離してくる油
分を、静かに取り除く。残った煮込み液を、もう一度攪
拌するとイカの臓腑ソースが得られる。ここで、取り除
いた油分は、調味オイルなどの別な用途に利用できる。
【0010】このようにして得られたソースは、イカに
つけて食べるのはもとより、乾燥珍味、スパゲッティ、
おむすびの具、パン、野菜サラダなどいろいろなものに
用いることができる。
【0011】以上、説明したように、廃棄されることの
多かったイカの臓腑を用いて、今までにないソースを得
ることができる。添加物は一切使用していないため、本
物の昆布、かつお、しいたけのうま味が、臓腑に含まれ
るドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イカの
墨とのうま味を引き出し、珍味とも言えるおいしい味が
実現される。さらに、ドコサヘキサエン酸、エイコサペ
ンタエン酸は加熱によって変質しにくいので、記憶や学
習能力の向上、動脈硬化の予防に有効な食品が得られ
る。
【0012】
【発明の効果】イカの臓腑を、調味液で煮込み上澄みの
油分を分離することにより、美味で健康食品として優れ
た食品が得られる。従来、廃棄されていたイカの臓腑が
有効に利用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イカの胴部分より臓腑付き足部分を分離
    する工程と、足部より臓腑を墨付きのまま分離する工程
    と、沸騰させた調味液に前記臓腑を加え煮込みながら攪
    拌し煮込み液を得る工程と、前記煮込み液を一昼夜静置
    させた後、上ずみ液を除去し煮込み液を攪拌する工程と
    を備えたことを特徴とするイカの臓腑ソースの製造方
    法。
JP4213530A 1992-07-17 1992-07-17 イカの臓腑ソースの製造方法 Expired - Lifetime JPH074200B2 (ja)

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JPH0630738A true JPH0630738A (ja) 1994-02-08
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100815118B1 (ko) * 2006-11-30 2008-03-20 김기도 오징어 내장 가수분해물을 포함하는 국수용 장국 조성물
CN104814414A (zh) * 2015-03-24 2015-08-05 辽宁双增生物工程有限公司 一种中国蛤蜊固体调味品的制作方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100815118B1 (ko) * 2006-11-30 2008-03-20 김기도 오징어 내장 가수분해물을 포함하는 국수용 장국 조성물
CN104814414A (zh) * 2015-03-24 2015-08-05 辽宁双增生物工程有限公司 一种中国蛤蜊固体调味品的制作方法

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JPH074200B2 (ja) 1995-01-25

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