JPH06306094A - 2−アルキルタイロシン誘導体 - Google Patents

2−アルキルタイロシン誘導体

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JPH06306094A
JPH06306094A JP5120739A JP12073993A JPH06306094A JP H06306094 A JPH06306094 A JP H06306094A JP 5120739 A JP5120739 A JP 5120739A JP 12073993 A JP12073993 A JP 12073993A JP H06306094 A JPH06306094 A JP H06306094A
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JP
Japan
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group
compound
acid
lower alkyl
formula
Prior art date
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Pending
Application number
JP5120739A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Sumio Umezawa
純夫 梅沢
Osamu Tsuchiya
修 土屋
Toshiharu Kageyama
俊治 陰山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Microbial Chemistry Research Foundation
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Microbial Chemistry Research Foundation
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06306094A publication Critical patent/JPH06306094A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I)で示される2−アルキルタイロ
シン誘導体。 (R1 =低級アルキル基,R2 =水素原子又はホルミル
基,R3 =水酸基又はマイシノシル基,R4 =水素原子
又は水酸基,X=酸素原子又は式=N−OR5 で示され
る基,R5 =水素原子又は低級アルキル基。) 【効果】 体内動態に優れ,抗菌剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌作用,殊に優れた感
染防御作用を有するマクロラクトン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は従来よりマクロライド誘導
体に関し,種々の研究を行ってきたが,このうち例えば
特開平2−275894号公報にはマイカミノシルタイ
ロノライドの3位水酸基が脱離された化合物が記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は更に体内
動態に優れたマクロライドを鋭意研究した結果,マイカ
ミノシルタイロノライドの2位に低級アルキル基を有す
る化合物が,優れた体内動態を有することを見出し,本
発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は,下記
一般式(I)で示される2−アルキルタイロシン誘導体
又はその塩に関する。
【0005】
【化2】 (上記式中の各記号は下記の意味を有する。 R1 :低級アルキル基。 R2 :水素原子又はホルミル基。 R3 :水酸基又はマイシノシル基。 R4 :水素原子又は水酸基。 X:酸素原子又は式=N−OR5 で示される基。 R5 :水素原子又は低級アルキル基。以下同様。)
【0006】本発明化合物(I)はマイカミノシルタイ
ロノライドの2位が低級アルキル基で置換されている点
に化学構造上の特徴を有する新規な化合物である。
【0007】本発明化合物(I)を更に詳述すると以下
の通りである。本明細書中の一般式の定義において「低
級」なる用語は,特に断らない限り,炭素数が1乃至6
個の直鎖又は分枝状の炭素鎖を意味する。従って「低級
アルキル基」としては,具体的にはメチル基,エチル
基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチ
ル基,sec−ブチル基,tert−ブチル基,ペンチ
ル基,イソペンチル基,ネオペンチル基,tert−ペ
ンチル基,1−メチルブチル基,2−メチルブチル基,
1,2−ジメチルプロピル基,ヘキシル基,イソヘキシ
ル基,1−メチルペンチル基,2−メチルペンチル基,
3−メチルペンチル基,1,1−ジメチルブチル基,
1,2−ジメチルブチル基,1,3−ジメチルブチル
基,2,2−ジメチルブチル基,2,3−ジメチルブチ
ル基,3,3−ジメチルブチル基,1−エチルブチル
基,2−エチルブチル基,1,1,2−トリメチルプロ
ピル基,1,2,2−トリメチルプロピル基,1−エチ
ル−1−メチルプロピル基,1−エチル−2−メチルプ
ロピル基等が挙げられる。このうち好ましくはメチル
基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基であり,R
1 において更に好ましくはメチル基,エチル基,イソプ
ロピル基である。
【0008】又,本発明化合物(I)において式=N−
OR5 で示される基には幾何異性体が存在するが,一般
式(I)の化合物は異性体の混合物であってもよく,シ
ン−若しくはアンチ−異性体であってもよい。又,本発
明化合物(I)には各種水和物,溶媒和物や結晶多形の
ものも含まれる。
【0009】さらに本発明化合物(I)は,酸あるいは
塩基との塩を形成する場合もある。かかる塩としては塩
酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硫酸,硝酸,リン酸等
の鉱酸,ギ酸,酢酸,プロピオン酸,シュウ酸,マロン
酸,コハク酸,フマール酸,マレイン酸,リンゴ酸,酒
石酸,メタンスルホン酸,エタンスルホン酸等の有機
酸,アスパラギン酸,グルタミン酸などの酸性アミノ酸
との酸付加塩が挙げられる。
【0010】以下に本発明化合物のうち代表的な化合物
を例示する。
【化3】
【表1】
【0011】(製造法)本発明化合物(I)は,種々の
製造法を適用して製造することができるが,以下にその
代表的な製造法について説明する。
【0012】(第一製法)
【化4】
【0013】(式中の記号は,以下の意味を有する。 Ra :保護されていてもよい水酸基。 A:水素原子又は保護されていてもよいアルデヒド基。 B:保護されていてもよいカルボニル基。以下同様。)
【0014】すなわち,本発明の目的化合物(I−a)
は,一般式(II)で示される化合物の2位をアルキル化
し,所望により保護基を除去することにより製造するこ
とができる。「保護されていてもよい水酸基」として
は,水酸基,トリメチルシリル基,トリエチルシリル
基,トリ(イソプロピル)シリル基,トリ(tert−
ブチル)シリル基,tert−ブチルジメチルシリル
基,tert−ブチルジエチルシリル基,セキシルジメ
チルシリル基等のシリル系の保護基,アセチル基,プロ
ピオニル基,ブチリル基,イソブチリル基,バレリル
基,イソバレリル基等のアルカノイル基,2−テトラヒ
ドロフラニル基,2−テトラヒドロピラニル基等が挙げ
られる。
【0015】「保護されていてもよいアルデヒド基」又
は「保護されていてもよいカルボニル基」としてはアセ
タール(又はチオアセタール),ケタール(又はチオケ
タール)で保護されたもので,具体的にはジメチルアセ
タール(ジメチルケタール),ジエチルアセタール(ジ
エチルケタール),ジエチルチオアセタール(ジエチル
チオケタール),エチレンアセタール(エチレンチオケ
タール),プロピレンアセタール(プロピレンケター
ル)又は,これらのメチル基などの置換基を有するもの
等が挙げられる。
【0016】本発明の目的化合物(I−a)は,一般式
(II)の化合物に不活性有機溶媒中冷却乃至室温下におい
てブチルリチウム,LDA(リチウムジイソプロピルア
ミド)のようなリチウム化剤等を反応させ,ラクトン環
の2位(タイロノライドの2位)の水素原子を引き抜い
た後,ヨウ化メチル,臭化エチル等のアルキル化剤を反
応させ,所望により保護基を除去することにより,得る
ことができる。ここでリチウム化剤に限らず,シリルエ
ノレート,チタンエノレート等のエノレートを形成した
後に2位アルキル化を行なう等,エステルに隣接するα
位のアルキル化の一般的方法を用いてもよい。保護基の
除去は通常,塩酸,硫酸等の無機酸又はトリフルオロ酢
酸等の有機酸で処理してもよく,又,保護基がシリル系
保護基である場合は,テトラブチルアンモニウムフロラ
イド,塩酸,酢酸等で処理してもよい。ここで不活性有
機溶媒としては,テトラヒドロフラン,ジエチルエーテ
ル,ヘキサン,ヘキサメチルホスホラミド(HMPA)
又は,その混合溶媒等が挙げられる。
【0017】(第二製法)
【化5】
【0018】本発明の目的化合物(I−b)は,一般式
(III) で示される化合物に化合物(IV)で示されるアミン
化合物を反応させ,所望により保護基を除去することに
より製造することができる。
【0019】化合物(III) と化合物(IV)との反応は,こ
の反応に不活性な溶媒中で,化合物(III) に対し,反応
対応量の化合物(IV)を反応させる。化合物(IV)は,その
まま,遊離塩基として反応に供するときは,例えばピリ
ジン p−トルエンスルホネート,10−カンファース
ルホン酸などの酸を添加してもよく,又,酸との塩とし
て反応に供するときは,例えば炭酸水素ナトリウム,炭
酸ナトリウム,炭酸カリウムなどの無機塩基又は,ピリ
ジン,トリエチルアミン,ピペリジンなどの有機塩基を
添加してもよい。酸又は塩基を添加するときは,反応液
の液性がpH4〜5程度となるよう調節すると好結果を
与える。
【0020】一般式(III) 中の「保護されていてもよい
水酸基」,「保護されていてもよいアルデヒド基」とし
ては前記第一製法と同様のものが用いられる。反応溶媒
としては水,アルコール,テトラヒドロフラン,アセト
ニトリル,ベンゼンなどが用いられる。反応は室温乃至
加温(還流)下で,1〜2時間乃至2〜3日間行う。
【0021】(第三製法)
【化6】
【0022】本製法により本発明の目的化合物(I−
d)は,一般式(I−c)で示されるマイカミノシルタ
イロノライド誘導体の19位のホルミル基を除去するこ
とにより製造できる。
【0023】反応はベンゼン,トルエン等の有機溶媒中
で,クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム
を室温乃至加温下で反応させる。
【0024】又,反応液から目的物質の単離,精製は,
有機溶媒による抽出,クロマトグラフィー,結晶化等を
適宜組み合わせることによって常法により行われる。
【0025】
【発明の効果】本発明化合物(I)は,グラム陽性及び
グラム陰性に属する広範囲の菌に対し,優れた抗菌活性
を有し,殊に本発明化合物は感染防御作用並びに体内動
態に優れており,抗菌剤として有用である。又,本発明
化合物(I)又はその塩を主成分として含有する抗菌剤
は,製剤用担体や賦形剤等を用いて任意慣用の方法で調
整される。投与は錠剤,散剤,カプセル剤,顆粒剤,注
射剤等に調整して経口的又は非経口的に投与する。投与
は,成人1日につき50〜2,000mgを1〜4回に
分けて行う。
【0026】
【実施例】以下に実施例を掲記して,本発明をさらに詳
細に説明するが,これにより発明を限定するものではな
い。
【0027】実施例1
【化7】
【0028】無水テトラヒドロフラン3mlに,ジイソ
プロピルアミン275μlを加え,−70℃に冷却し,
アルゴン気流下1.6Mn−ブチルリチウムヘキサン溶
液1.22mlを加え,30分間その温度で撹拌し,
3,4’−ジデオキシ−23−O−t−ブチルジメチル
シリルマイカミノシルタイロノライド9.20−ビス
(エチレンアセタール)300mgをテトラヒドロフラ
ン3mlに溶解した溶液を滴下し,−70℃で30分間
撹拌し,−40℃まで昇温し,ヨウ化メチル49μlを
加え,さらにヘキサメチルホスホラミド88μlを加
え,室温まで昇温し,3時間反応させた。冷却後,反応
液にトルエン30ml,飽和塩化アンモニア水20m
l,食塩水10mlを加え反応を停止した。有機層を濃
縮し,得られた残渣にテトラヒドロフラン1ml,1M
塩酸水2mlを加え,40℃で2時間放置した。反応液
をクロロホルム15mlで洗った後,水層を1M炭酸カ
リウム水溶液で中和し,クロロホルム30mlで抽出
し,有機層を飽和食塩水で水洗,硫酸マグネシウムで乾
燥し,濾過後濾液を濃縮し,得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(Merk社 キーゼルゲル
60(230〜400mesh))にて精製し,3,
4’−ジデオキシ−2−メチルマイカミノシルタイロノ
ライドを得た。
【0029】理化学的性状 (i)比施光度 [α]20 D+2°(c0.5,CHCl3 ) (ii)マススペクトル(FAB) m/z 580(M+H)+ (iii)元素分析値(C3253NO8 として) (iv)1 H−nmr(CDCl3 ,TMS内部標準) δppm 0.94(3H,t,CH3 −17),1.
08(3H,d,CH3 −18),〜1.2(各3H,
各d,CH3 −2,CH3 −21,CH3 −6’),
1.82(3H,s,CH3 −22),2.27(6
H,s,N(CH32 −3’),4.14(1H,
d,H−1’),4.88(1H,m,H−15),
5.85(1H,d,H−13),6.32(1H,
d,H−10),7.18(1H,d,H−11),
9.71(1H,s,H−20)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 修 神奈川県横浜市緑区荏田東3−1−17− 201 (72)発明者 陰山 俊治 茨城県つくば市春日2−35−2 エトワー ル春日306

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (上記式中の各記号は下記の意味を有する。 R1 :低級アルキル基。 R2 :水素原子又はホルミル基。 R3 :水酸基又はマイシノシル基。 R4 :水素原子又は水酸基。 X:酸素原子又は式=N−OR5 で示される基。 R5 :水素原子又は低級アルキル基。) で示される2−アルキルタイロシン誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 3,4’−ジデオキシ−2−メチル−マ
    イカミノシルタイロノライド又はその塩。
JP5120739A 1993-04-23 1993-04-23 2−アルキルタイロシン誘導体 Pending JPH06306094A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102816196A (zh) * 2012-09-10 2012-12-12 河北远征药业有限公司 泰地罗新半抗原、人工抗原及其制备方法

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