JPH06306092A - 接着分子elam‐1に特異的結合能を有する化合物 - Google Patents

接着分子elam‐1に特異的結合能を有する化合物

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JPH06306092A
JPH06306092A JP5456294A JP5456294A JPH06306092A JP H06306092 A JPH06306092 A JP H06306092A JP 5456294 A JP5456294 A JP 5456294A JP 5456294 A JP5456294 A JP 5456294A JP H06306092 A JPH06306092 A JP H06306092A
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江 和 敏 堀
Masahiro Sakagami
上 昌 浩 阪
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持 健太郎 倉
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邦 雄 東
Shiro Miyoshi
好 詩 郎 三
Harutami Yamada
田 治 民 山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の一般式(I)で表される、接着分子E
LAM−1に特異的結合能を有する化合物。 【化1】 [上記式中、Fは、シアル酸、ウロン酸、ガラクトー
ス、グルコース、フコース、マンノース、ヘキソサミ
ン、リボースおよびラムノースから選択される単糖残基
もしくはそれらの誘導体またはそれらの単糖残基もしく
は誘導体の2〜4個からなるオリゴ糖残基を表し、T
は、結合、−NHCO−などを表す。] 【効果】 上記化合物はELMA−1と特異的に結合し
得る性質を有している。従って、この化合物と医薬化合
物とを組み合わせて、医薬化合物を特定の細胞に搬送す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の背景]
【産業上の利用分野】本発明は接着分子ELAM−1に
特異的結合能を有する化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】炎症を起こした血管内皮細胞には、接着
分子としての機能を有するセレクチンの一種であるEL
AM−1が発現することが知られている。ここで、EL
AM−1に特異的に結合するELAM−1のリガンドを
細胞認識素子として、これと抗炎症剤とを組み合わせれ
ば、炎症を呈している炎症部位に効率的かつ特異的に抗
炎症剤を送達することが期待できる。
【0003】ELAM−1のリガンドとしては、好中球
などの表面に発現するシアリルルイスXが知られてい
る。シアリルルイスXは、N−アセチルグルコサミンに
ガラクトースがβ(1→4)結合し、かつ、フコースが
α(1→3)結合した三糖構造を有するルイスXに、さ
らにシアル酸がルイスXのガラクトースにα(2→3)
結合したものである。
【0004】しかしながらシアリルルイスXは大量に入
手することが困難であり、従って、シアリルルイスXと
同様にELAM−1に特異的に結合しかつ安価な化合物
が望まれていた。
【0005】[発明の概要]
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明はEL
AM−1に特異的結合能を有する化合物を提供すること
を目的としている。
【0006】また本発明は、治療薬を特定の組織に送達
するドラックデリバリーシステムに用いられる化合物を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による化合物は、
下記一般式(I)で表されるもの、である。
【0008】
【化6】 [上記式中、Fは、シアル酸、ウロン酸、ガラクトー
ス、グルコース、フコース、マンノース、ヘキソサミ
ン、リボースおよびラムノースから選択される単糖もし
くはそれらの単糖誘導体、または、それらの単糖もしく
は誘導体の2〜4個からなるオリゴ糖残基を表し、n
は、0〜10の整数を表し、Tは、結合、−NHCO
−、−NHCOO−、−OOCNH−、−NHCONH
−、−OCNH−、−OC(=O)−、−(O=)CO
−または−O−を表し、RおよびRは、同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、アミド化
されていもよいアミノ基、エーテル化またはエステル化
されていてもよい水酸基、エステル化またはアミド化さ
れていてもよいカルボキシル基、または、少なくとも1
個の水素原子が、アミド化されていてもよいアミノ基、
エステル化もしくはエーテル化されていてもよい水酸基
またはアミド化またはエステル化されていてもよいカル
ボキシル基で置換されているC1〜3アルキル基を表
し、iは、0、1または2の整数を表し、R3aiおよび
4aiは、RおよびRで定義したものと同じ意味を
表すが、RおよびRとは同一であっても異なってい
てもよく、R5i は、Rで定義したものと同じ意味を
表すが、Rとは同一であっても異なっていてもよく、
は、Rで定義したものと同じ意味を表すが、R
とは同一であっても異なっていてもよく、または、R
とRまたはR3aiとは、一緒になって−(CH)p
−(ここで、pは1〜4の整数を表す)を表し、R
よびRまたはR3aiが結合している炭素鎖とともに5
〜7員の飽和環を形成していてもよく、T2i は、T
で定義したものと同じ意味を表すが、Tとは同一であ
っても異なっていてもよく、ni は、0〜10の整数を
表し、Fi は、Fで定義したものと同じ意味を表すが、
Fとは同一であっても異なっていてもよく、ただしni
=0のときFi は水素原子を表し、ai は、0〜4の整
数を表し、または、R3aiまたはR5i は、下記の式(I
I)で表される基:
【0009】
【化7】 (ここで、T3i は、Tで定義したものと同じ意味を
表すが、Tとは同一であっても異なっていてもよく、
10およびR20は、RおよびRで定義したものと同
じ意味を表すが、RおよびRとは同一であっても異
なっていてもよく、jは、0、1または2の整数を表
し、R30bij およびR40bij は、R3aiおよびR4ai
定義したものと同じ意味を表すが、R3aiおよびR4ai
とは同一であっても異なっていてもよく、bijは、0〜
4の整数を表し、R50ijは、R5i で定義したものと同
じ意味を表すが、R5i とは同一であっても異なってい
てもよく、R60は、Rで定義したものと同じ意味を表
すが、Rとは同一であっても異なっていてもよく、T
4ijは、Tで定義したものと同じ意味を表すが、T
とは同一であっても異なっていてもよく、nijは、0〜
10の整数を表し、Fijは、Fで定義したものと同じ意
味を表すが、Fとは同一であっても異なっていてもよ
く、ただしnij=0のときFijは水素原子を表す。)を
表していてもよく、F、Fi およびFijの少なくとも一
つはフコースまたはフコースをその非還元末端に有する
オリゴ糖を表すものとする。]
【0010】また本発明による化合物は、下記一般式
(III )で表されるもの、である。
【化8】 [上記式中、Fは、シアル酸、ウロン酸、ガラクトー
ス、グルコース、フコース、マンノース、ヘキソサミ
ン、リボースおよびラムノースから選択される単糖もし
くはそれらの単糖誘導体、または、それらの単糖もしく
は単糖誘導体の2〜4個からなるオリゴ糖を表し、nu
は、0〜10の整数を表し、Tは、結合、−NHCO
−、−NHCOO−、−OOCNH−、−NHCONH
−、−OCNH−、−OC(=O)−、−(O=)CO
−または−O−を表し、(R1v)vおよびR2uは、
同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原
子、アミド化されていもよいアミノ基、エーテル化また
はエステル化されていてもよい水酸基、エステル化また
はアミド化されていてもよいカルボキシル基、または、
少なくとも1個の水素原子が、アミド化されていてもよ
いアミノ基、エステル化もしくはエーテル化されていて
もよい水酸基またはエステル化もしくはアミド化されて
いてもよいカルボキシル基で置換されているアルキル基
を表し、uは、2または3の整数を表し、vは、1〜3
の整数を表し、ruおよびsuは、それぞれ独立して
0、1または2を表し、tuは、0または1を表し、F
のうち少なくとも一つはフコースまたはフコースをそ
の非還元末端に有するオリゴ糖を表す。]
【0011】本発明による前記化合物は、ELAM−1
と特異的に結合し得る性質を有している。従って、本発
明による化合物と抗炎症剤とを組み合わせることによっ
て血管内皮細胞の炎症部位に抗炎症剤を特異的に搬送す
ることができる。また、本発明による化合物は、フコー
スなどの糖を分枝鎖として有していることから特定の細
胞の認識素子としての利用の可能性が考えられる。
【0012】[発明の具体的説明]前記一般式(I)、
(II)および(III )において、F、Fi 、FijおよびF
はシアル酸、ウロン酸、ガラクトース、グルコース、
フコース、マンノース、ヘキソサミン、リボースおよび
ラムノースから選択される単糖またはそれらの単糖の2
〜4個からなるオリゴ糖を表すが、これらの単糖および
オリゴ糖はその誘導体であってもよく、その具体例とし
てはN−またはO−アシル誘導体;カルボキシアルキル
誘導体(好ましくは、カルボキシメチル誘導体)を含む
O−アルキル誘導体;硫酸、リン酸、カルボン酸などの
酸とのエステル誘導体(好ましくは硫酸エステル誘導
体);シアル酸、ウロン酸または前記カルボキシアルキ
ル誘導体のエステル化またはアミド化誘導体などが挙げ
られる。ここで、単糖およびオリゴ糖とは、その糖分子
が有する水酸基(好ましくはアノマー位の水酸基)の水
素原子が一つ除かれたものを意味する。この場合、F、
i およびFijと、−(CH−、−(CH
ni −および−(CHnij−との結合は、αグリコ
シド結合であってもβグリコシド結合であってもよい。
また糖が誘導体である場合は、その糖分子が有する水酸
基(好ましくはアノマー位の水酸基)の水素原子が一つ
除かれたものの他に、糖の水酸基と脂肪族アルコールと
グリコシド結合した分子からアルキル基部分が除かれた
もの、アミノ基を有する糖のアミノ基と脂肪酸とが酸ア
ミド結合した分子からアルキル基部分が除かれたもの、
カルボキシル基を有する糖のカルボキシル基と脂肪酸ア
ミンまたは脂肪族アルコールとが結合した分子からアル
キル基部分が除かれたものなどを意味する。
【0013】また、F、Fi 、FijおよびFが表すオ
リゴ糖を構成する単糖単位はO−グリコシド結合を介し
て結合しているものが好ましい。さらに、そのオリゴ糖
はその非還元末端にフコースを有し、このフコース以外
の糖の水酸基の水素原子が除かれた残基であるのが好ま
しい。
【0014】但し、本発明による化合物にあっては、
F、Fi およびFijの少なくとも一つは、フコースまた
はフコースをその非還元末端に有するオリゴ糖を表すも
のとする。
【0015】F、Fi およびFijに結合する−(C
−、−(CHni −および−(CH
nij−において、n、ni およびnijは0〜10の整数
を表し、好ましくは0〜8である。
【0016】一般式(I)において、RおよびR
は、同一または異なっていてもよく、それぞれ水素原
子、アミノ基、水酸基、カルボキシル基またはC1〜3
アルキル基を表す。ここで、アミノ基、水酸基およびカ
ルボキシル基はアミド化、エーテル化またはエステル化
されていてもよい。アミド化、エーテル化及びエステル
化の例としてC1〜18アルキルカルボニル基、およ
び、それぞれの官能基の保護基が挙げられる。
【0017】保護基が導入されている場合、保護基の具
体例としては、官能基がアミノ基の場合、カルバメート
系保護基(例えば、t−ブチルオキシカルボニル基(B
oc基)、ベンジルオキシカルボニル基(Z基)、2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、9−フルオ
レニルメトキシカルボニル基等)、アミド系保護基(例
えば、プロピオニル基、トリフルオロアセチル基、ホル
ミル基等)、アルキル系保護基(例えば、ベンジル基、
パラメトキシベンジル基等)、イミド系保護基(例え
ば、フタルイミド等)等が挙げられる。
【0018】また官能基がカルボキシル基の場合、エス
テル系保護基(例えば、メチルエステル基、ベンジルエ
ステル基、第三ブチルエステル基など)、ヒドラジド系
保護基(例えば、ヒドラジド、N−フェニルヒドラジド
など)、アミド系保護基(例えば、N,N−ジメチルホ
ルムアミドなど)等が挙げられる。
【0019】また官能基が水酸基の場合、エステル系保
護基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基、ピバロイル
基、メチルカーボネート基等)、エーテル系保護基(例
えば、ベンジル基、パラメトキシベンジル基、メトキシ
メチル基、1−エトキシエチル基、2−(トリメチルシ
リル)エトキシメチル基など)、シリル系保護基(例え
ば、t−ブチルジメチルシリル基、トリイソプロピルシ
リル基など)、ベンジリデン基、イソプロピリデン基等
などが挙げられる。
【0020】アミド化、エーテル化またはエステル化の
更なる具体例としては、このアミノ基、水酸基またはカ
ルボキシル基の一つまたは二つの基と、コレステロー
ル、C12〜20の脂肪酸、C12〜20の脂肪族アミンおよび
12〜20の脂肪族アルコールより選ばれる脂溶性化合物
のアミノ酸、カルボキシル基または水酸基とを脱水縮合
した場合が挙げられる。
【0021】また、RおよびRが表すC1〜3アル
キル基の一以上の水素原子は置換されており、その置換
基はアミド化されていてもよいアミノ基、エステル化ま
たはエーテル化されていてもよい水酸基またはエステル
化またはアミド化されていてもよいカルボキシル基であ
る。アミド化、エーテル化及びエステル化の例としては
上記されたものが挙げられる。
【0022】一般式(I)において、iは1または2の
整数を表し、このことは一般式(I)中の大きな括弧で
括られた繰り返し単位が1または2個存在することを意
味する。
【0023】一般式(I)において、R5i はRで定
義したものと同じ意味を表すが、Rとは同一または異
なっていてよい。また、Fi は、Fで定義したものと同
じ意味を表すが、Fとは同一または異なっていてよく、
2i は、Tで定義したものと同じ意味を表すが、T
とは同一または異なっていてよい。
【0024】ここで、R5i 、Fi およびT2i の添字
iは、一般式(I)中の大きな括弧で括られた繰り返し
単位の数を表すiが1である場合は特に意味を持たない
が、iが2である場合、一番目の繰り返し単位にあって
は i=1、二番目の繰り返し単位にあっては i=2を表
すものとする。この結果、一番目の繰り返し単位におい
てR5i はR51と表され、二番目の繰り返し単位にお
いてR5i はR52と表され、このR51とR52とは
同一であっても異なっていてもよい。Fi およびT2i
についても同様である。
【0025】ni の添字 iについても同様であり、n1
とn2 は同一でも異なっていてもよい。
【0026】Rは、Rで定義したものと同じ意味を
表すが、Rとは同一または異なっていてもよい。ま
た、RとRまたはR3aiとは(好ましくはRとR
とは)、一緒になって−(CH)p−(ここで、p
は1〜4の整数を表す)を表し、RおよびRまたは
3aiが結合している炭素鎖とともに5〜7員の飽和環
を形成することができる。
【0027】一般式(I)において、R3aiおよびR
4aiは、RおよびRと同じ意味を表すが、Rおよ
びRとは同一または異なっていてもよい。
【0028】また、ai は0〜4の整数を表し、このこ
とは−(CR3ai4ai)−の単位が0〜4個繰り返し
て存在することが出来ることを意味する。ここで、R
3aiおよびR4aiの添字 aは、ai が0または1を表す
場合は特に意味を持たないが、ai が2〜4である場
合、一番目の繰り返し単位にあっては a=1、二番目の
繰り返し単位にあっては a=2、三番目の繰り返し単位
にあっては a=3、四番目の繰り返し単位にあっては a
=4を表すものとする。この結果、一〜四番目のそれぞ
れの繰り返し単位においてR3aiはそれぞれR31i
32i 、R33iおよびR34i と表され、これらの
31i 、R32i 、R33i およびR34i は同一で
あっても異なっていてもよい。これは、R4aiについて
も同様である。さらに、先に定義した添字 iの意味はこ
のR3aiおよびR4aiにおいても同様であり、iが2で
ある場合、例えば一般式(I)中の大きな括弧で括られ
る繰り返し単位の一番目の単位中のR31i (すなわち
311)と、二番目の単位中のR31i (すなわちR
312)とは、同一であっても異なっていてもよいこと
を意味する。
【0029】さらに、一般式(I)において、R3ai
4aiおよび/またはR5i は前記した式(II)で表され
る基を表していてもよい。この式(II)で表される基は、
一般式(I)においてF−(CH−の部分を除い
た部分と実質的に同一の意味を有する。従って式(II)に
おいて、T3i は、Tと同じ意味を表すが、Tとは
同一または異なっていてよく、R10およびR20は、R
およびRと同じ意味を表すが、RおよびRとは同
一または異なっていてよく、R30bij およびR
40bij は、R3aiおよびR4aiと同じ意味を表すが、R
3aiおよびR4aiとは同一または異なっていてよく、b
ijは、0〜4の整数を表し、R50ijは、R5i と同じ意
味を表すが、R5i とは同一または異なっていてよく、
60は、Rと同じ意味を表すが、Rとは同一または
異なっていてよく、Fijは、Fと同じ意味を表すが、F
とは同一または異なっていてよく、T4ijは、Tと同
じ意味を表すが、Tとは同一または異なっていてよ
く、nijは、0〜10の整数を表す。さらに、添字 bお
よび jはそれぞれ添字 aおよび iと同じ意味を表す。
【0030】従って、R30bij 、R40bij および/また
はR50ijが式(II)で表される基(以下、この基を「基(I
I)」ということがある)を更に表すことができる。こ
こで、R30bij 、R40bij および/またはR50ijとして
の基(II)中にあって、T3i 、R10、R20
30bij 、R40bij 、bi 、R50ij、R60、Fij、T
4ijおよびnijは、その基(II)が結合している、式(I
I)で表される基中の対応するT3i 、R10、R20、R
30bij 、R40bij 、bi 、R50ij、R60、Fij、T4ij
およびnijとは同一であっても異なっていてもよい。ま
た、この基(II)中のR30bij 、R40bij および/また
はR50ijとして更に式(II)で表される基が存在していて
もよいが、その繰り返しは有限であり、基(II)は存在
しないか、または、一つ目の基(II)が存在しそれには
更に式(II)で表される基が存在しないものが好ましい。
【0031】また、本発明による化合物は場合によって
不斉炭素を有し、その不斉炭素に起因する立体異性体が
存在するが、それらの異性体およびそれらの混合物は本
発明に包含される。
【0032】本発明による化合物の好ましい化合物群と
しては、FおよびFi のいずれかがフコースであり、他
方がフコース、ガラクトース、N−アセチルガラクトサ
ミン、シアル酸もしくはウロン酸から選択される単糖ま
たはこれら単糖のリン酸もしくは硫酸エステル(好まし
くは硫酸エステル)もしくはカルボキシアルキル誘導体
(好ましくはカルボキシメチル誘導体)、または、上記
単糖もしくは単糖誘導体を非還元末端に有し次にガラク
トース、グルコース、N−アセチルガラクトサミンもし
くはN−アセチルグルコサミンを有するオリゴ糖を表
し、nおよびni が独立して0または2〜8の整数を表
し、より好ましくはnおよびni が2〜8の同一の整数
を表し、T1 およびT2i が結合、−NHCO−または
−CONH−を表し、R、R、R3bij
4bij 、R5i およびRのうちの1つがアミド化さ
れていてもよいアミノ基、エーテル化もしくはエステル
化されていてもよい水酸基またはエステル化もしくはア
ミド化されていてもよいカルボキシル基であって、他の
いずれもが水素原子を表し、iが0または1(より好ま
しくは1)を表し、ai が0、1または3(より好まし
くは1または3)を表すものが挙げられる。
【0033】また、別の好ましい化合物群としては、R
3aiおよびR5i のいずれか一方が式(II)で表される基
を表すものが挙げられる。ここで、式(II)で表される基
の好ましい例としては、式(II)中で、Fijが、上記の
F、およびFの好ましい例と同一であって、R10、R
20、R30ai、R40ai、R50ijおよびR60のうちの一つが
アミド化されていてもよいアミノ基、エーテル化もしく
はエステル化されていてもよい水酸基またはエステル化
もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基を表
し、他のいずれもが水素原子を表し、jが0または1
(より好ましくは1)を表し、bi が0、1または3
(より好ましくは1または3)を表し、nijが0または
2〜8の整数を表し、より好ましくはnおよびni と同
一であって2〜8の整数を表し、TおよびT4ijが結
合、−NHCO−または−CONH−を表すものが挙げ
られる。
【0034】また、別の好ましい化合物群としては、R
またはR3aiとRとが(好ましくはRとR
が)一緒になって−(CH)p−(ここで、pは1〜
4の整数を表す)を表して、RまたはR3aiおよびR
とが結合している炭素鎖とともに5〜7員の飽和環を
形成しているものが挙げられる。
【0035】さらに本発明の別の態様によれば、さらに
前記一般式(III) で表される化合物が提供される。
【0036】一般式(III) において、(R1v )vおよ
びR2u が表すアミド化されていてもよいアミノ基、エ
ーテル化またはエステル化されていてもよい水酸基、エ
ステル化またはアミド化されていてもよいカルボキシル
基、または、少なくとも1個の水素原子が、アミド化さ
れていてもよいアミノ基、エステル化もしくはエーテル
化されていてもよい水酸基またはエステル化もしくはア
ミド化されていてもよいカルボキシル基で置換されてい
るC1〜3アルキル基とは、一般式(I)中のRが表
す内容と同一の意味を有する。
【0037】ここで、uが2または3の整数を表すと
は、uが添えられて括られた括弧内の基がベンゼン環に
2または3個置換基として存在することを意味する。こ
こで、2または3個存在する括弧内の基のそれぞれにお
いて、R2u 、nu、Tu、ru、su、tuおよびF
は同一であっても異なっていてもよい。また、vが1
〜3の整数を表すとは、R1v がベンゼン環に1〜3個
置換基として存在することを意味する。さらにR1v
2または3個存在するとき、それぞれのR1v は同一で
あっても異なっていてもよい。
【0038】さらに好ましい本発明による化合物は次の
一般式(Ia)で表される化合物である。
【0039】
【化9】 [上記式中、FおよびFは、同一であっても異なっ
ていてもよく、それぞれシアル酸、ウロン酸、ガラクト
ース、グルコース、フコース、マンノース、ヘキソサミ
ン、リボースおよびラムノースから選択される単糖もし
くはそれらの誘導体、または、それらの単糖もしくは誘
導体の2〜4個からなるオリゴ糖を表し、n1 およびn
2 は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ0
〜10の整数を表し、TおよびTは、同一であって
も異なっていてもよく、それぞれ結合、−NHCO−、
−NHCOO−、−OOCNH−、−NHCONH−、
−OCNH−、−OC(=O)−、−(O=)CO−ま
たは−O−を表し、aは0〜4の整数を表し、R*1およ
びR*2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞ
れ水素原子、水酸基、アミノ基またはカルボキシル基を
表すか、または、R*1とR*2とは一緒になって−(CH
)p−(ここで、pは1〜4の整数を表す)を表し、
*1およびR*2が結合している炭素鎖とともに5〜7員
の飽和環を形成していてもよく、またはR*1および/ま
たはR*2は下記の式(IIa)で表される基:
【0040】
【化10】 (ここで、Fは、Fで定義したものと同じ意味を表
すが、Fとは同一であっても異なっていてもよく、n
3 は、n1 で定義したものと同じ意味を表すが、n1
は同一であっても異なっていてもよく、TおよびT
は、TおよびTで定義したものと同じ意味を表す
が、TおよびTとは同一であっても異なっていても
よく、bは0〜4の整数を表し、R*3およびR*4は、R
*1およびR*2で定義したものと同じ意味を表すが、R*1
およびR*2とは同一であっても異なっていてもよい)を
表していてもよく、但し、F1 およびF2 の少なくとも
一つはフコース残基またはフコースをその非還元末端に
有するオリゴ糖残基を表すものとする]
【0041】本発明による前記化合物は、ELAM−1
と特異的に結合し得る性質を有している(その性質の詳
細については後記する実験例参照)。従って、本発明に
よる化合物と抗炎症剤とを組み合わせることによって血
管内皮細胞の炎症部位に抗炎症剤を特異的に搬送するこ
とができる。また、本発明による化合物は、フコースな
どの糖を分枝鎖として有していることから特定の細胞の
認識素子としての利用の可能性が考えられる。
【0042】また本発明による化合物は、前記したよう
な用途を勘案して更にその構造を修飾することができ、
これらの修飾された化合物も本発明に包含される。例え
ば、本発明による化合物に医薬化合物、例えば抗炎症
剤、を直接導入するかまたは適当なスペーサーを介して
導入することができる。ここで、このスペーサーは、生
体内で医薬化合物を一定の望まれる速度で放出させる役
割と、本発明による化合物が効率よくELAM−1に認
識されるようにする役割のいずれかもしくは両方の役割
が果たせるものであるのが好ましい。好ましいスペーサ
ーの具体例としてはポリエチレングリコール、ペプチ
ド、アルカン誘導体、ポリスチレン誘導体その他のポリ
マーが挙げられる。
【0043】また、別の態様として、医薬化合物を担持
可能な医薬化合物キャリアー(例えば、非毒性高分子、
ならびに、リポソーム、リピッドマイクロスフェアーな
どの微粒子キャリアーなど)に、本発明による化合物を
認識素子として導入する態様が挙げられる。
【0044】この態様における医薬化合物を担持可能な
非毒性高分子の具体例としては、ポリペプチド(例え
ば、アルブミン、ポリβ−アラニン、ポリリジン、ポリ
グルタミン酸など)、ポリビニル化合物(例えば、ポリ
ビニルアルコールなど)、ポリアルコール(例えば、ポ
リエチレングリコールなど)、ポリサッカライド(例え
ば、プルラン、キトサン、マンノグルカン、ヒアルロン
酸、デキストランなど)、ポリラクチド(例えば、ポリ
グルコール酸など)、ポリエステル(例えば、ポリエチ
レンアジペートなど)、ポリアンヒドリド(例えば、ポ
リ(テレフタル酸−セバシン酸無水物)など)、ポリカ
ーボネート(例えば、ポリオキシカルボニルオキシエチ
レンなど)などが挙げられる。医薬化合物キャリアーへ
の本発明による化合物の導入は直接であってもスペーサ
ーを介するものであってもよい。この場合の好ましいス
ペーサーの例としては、アミノ酸2〜6個程度からなる
ペプチドが挙げられ、このスペーサーを本発明による化
合物が有するアミノ基またはカルボキシル基を利用して
本発明による化合物に導入することができる。
【0045】また、医薬化合物キャリアーがリポソーム
である場合、本発明による化合物をこのリポソームに固
定化するため、本発明による化合物に脂溶性化合物を導
入することができ、その結果えられた化合物も本発明の
範囲に包含される。脂溶性化合物の具体例としては、コ
レステロール、炭素数12〜18の脂肪酸、炭素数12
〜18の脂肪族アミンおよび炭素数12〜18の脂肪族
アルコールが挙げられる。これらの基はさらに、これら
の脂溶性化合物は例えば下記の式で表されるような化合
物であってもよい。すなわち、 Y−(CH−(OCHCH−X [上記式中、kおよびlはそれぞれ独立して0〜5の整
数を表し、Yはアミノ基、カルボキシル基または水酸基
を表し、Xは基: (ここで、mおよびqは独立して0〜5の整数を表し、
Zは結合、−NHCO−、−NHCOO−、−OOCN
H−、−NHCONH−、−OCNH−、−OC(=
O)−、−(O=)CO−または−O−を表し、Rは前
記したコレステロール残基またはC12〜20アルキル基を
表す)を表す]この脂溶性基の導入位置は、R、R
3ai、R5i 、R10、R30ai、R50aiのいずれの位置で
あってもよい。
【0046】導入される脂溶性化合物は1個であっても
よいが、2個の方が好ましい結果が得られることがあ
る。
【0047】これらの脂溶性化合物の導入方法は、本発
明の化合物のアミノ酸、水酸基またはカルボキシル基と
脂溶性化合物のアミノ基、水酸基またはカルボキシル基
とを反応させて脱水縮合させてアミド結合、エステル結
合またはエーテル結合を形成させればよい。
【0048】なお、医薬化合物を含有したリポソーム、
リピッドマイクロスフェアーなどは、公知の方法、例え
ば、Ann. Rev. Biophys. Bioeng.,9,467(1980)、に従い
調製することができる。
【0049】本発明の別の態様によれば、本発明による
化合物の体内動態を追跡するために、本発明による化合
物に標識化合物を導入することができる。好ましい標識
化合物としては、フルオレセイン、ダンシル化体などの
ような蛍光物質、化合物の一以上の炭素原子を14Cと変
換したもの、更に一以上の水素原子をトリチウムに変換
したもの等が挙げられる。
【0050】化合物の製造 本発明による化合物は次の示すような方法で製造するこ
とができる。
【0051】本発明による化合物は、次の式(IV): F−(CH−Ta (IV) (ここで、Fおよびnは一般式(I)で定義したものと
同じ意味を表し、Taはアミノ基、カルボキシル基、水
酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基およびトシル基を表
す)で表される化合物と、次の式(V): Tb−(CR)[(CR3ai4aiai CR5i Tc]−R (V) (ここで、R、R、R3ai、R4ai、R5i
、ai およびiは一般式(I)で定義したものと同
じ意味を表し、Tbは前記Taと反応可能な官能基を表
し、Tcは水素原子もしくは前記Taと反応可能な官能
基を表す)で表される化合物とを反応させることによっ
て得ることができる。具体的な前記式(IV)の化合物と式
(V)の化合物との反応は、酸アミド結合(−NHCO
−)、エステル結合(−COO−)、エーテル結合(−
O−)、ウレタン結合(−NHCOO−)またはウレア
結合(−NH−CO−NH−)を形成する反応であり、
適当な溶媒中または溶媒を用いずにこれらの結合を形成
しうる反応条件下で実施される。
【0052】より具体的には結合が酸アミド結合である
場合、Ta=アミノ基である式(IV)の化合物とTbおよ
び/またはTc=カルボン酸である式(V)の化合物と
を、またはTaおよびTb(および/またはTc)との
関係が逆である両化合物を、脱水縮合条件下、具体的に
は反応に関与しない溶媒(例えばアセトニトリル、ジメ
チルホルムアミド、塩化メチレン、塩化エチレン)中
で、適当な触媒(例えば、N−ヒドロキシスクシンイミ
ド、N,N´−ジシクロヘキシルカルボジイミド、l−
ヒドロキシベンゾトリアゾール)の存在下、0℃〜室温
の反応温度で、1〜24時間反応させて得ることができ
る。
【0053】また、結合がエステル結合である場合、T
a=水酸基である式(IV)の化合物とTbおよび/または
Tc=カルボン酸である式(V)の化合物とを、または
TaおよびTb(および/またはTc)との関係が逆で
ある両化合物を、脱水縮合条件下、具体的には反応に関
与しない溶媒(例えばアセトニトリル、ジメチルホルム
アミド、塩化メチレン、塩化エチレン)中で、適当な触
媒(例えば、N−ヒドロキシスクシンイミド、N,N´
−ジシクロヘキシルカルボジイミド、l−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール)の存在下、0℃〜室温の反応温度
で、1〜24時間反応させて得ることができる。
【0054】さらに、結合がエーテル結合である場合、
Ta=ハロゲン原子、またはo−トシル基である式(IV)
の化合物と、Tbおよび/またはTc=水酸基である式
(V)の化合物を水素化ナトリウム、水素化カリウム等
のヒドリド試薬で処理したものとを、またはTaおよび
Tb(および/またはTc)との関係が逆である両化合
物を、反応に関与しない溶媒(例えばジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン)中で、室温〜100℃の反
応温度で、1〜48時間反応させて得ることができる。
【0055】さらにまた結合がウレタン結合である場
合、Ta=アミノ基である式(IV)の化合物と、Tbおよ
び/またはTc=水酸基である式(V)の化合物を常法
(例えば1,1−カルボニルジイミダソールで処理す
る)に従いクロロホルミル化体としたものとを、または
TaおよびTb(および/またはTc)との関係が逆で
ある両化合物を、反応に関与しない溶媒(例えばエーテ
ル、テトラヒドロフラン、1.4−ジオキサン)中で、
適当な触媒(例えば、トリエチルアミン、炭酸水素ナト
リウムなどの塩基)の存在下、0℃〜室温の反応温度
で、0.5〜24時間反応させて得ることができる。
【0056】さらにまた結合がウレア結合である場合、
Ta=アミノ基である式(IV)の化合物と、Tbおよび/
またはTc=アミノ基である式(V)の化合物を常法
(例えばホスゲンで処理する)に従いイソシアナート化
したものとを、またはTaおよびTb(および/または
Tc)との関係が逆である両化合物を、反応に関与しな
い溶媒(例えばエーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼ
ン、トルエン、エタノール)の存在下、室温〜100℃
の反応温度で、1〜24時間反応させて得ることができ
る。
【0057】また、式(IV)で表される糖アルキル誘導体
は、次の(a) 〜(d) のようにして製造することができ
る。
【0058】(a) 式(IV)で表される糖アルキル誘導体
は、糖のアノマー位の水酸基がハロゲンで置換されたハ
ロゲン化糖と脂肪族アルコールとを、反応に関与しない
溶媒(例えば、ジクロロエタン、塩化メチレン、ベンゼ
ン、トルエン)中で、活性化剤(銀シリケート、炭酸
銀、過塩素酸銀、銀トリフルオロメタンスルフォネート
などの銀塩、酸化水銀などの水銀塩、すず塩)の存在
下、反応させることによって得ることができる。
【0059】なお、ブロム化糖は水酸基がアセチル化さ
れた糖を臭化水素/酢酸で処理することによって、また
フッ化糖はアノマー位の水酸基が無保護の糖をジエチル
アミノスルファートリフルオロライドで処理することに
よって得ることができる。
【0060】(b) また、式(IV)で表される糖アルキル誘
導体は、水酸基がアシル化された糖と脂肪酸アルコール
とを、反応に関与しない溶媒(例えば塩化メチレン、ジ
クロロエタン)中で、酸触媒(例えば、3フッ化ホウ素
・ジエチルエーテル錯体(BF3 ・Et2 O)、トリメ
チルシリルトリフルオロメタンスルフォネート(TMS
OTf)、ピリジウムパラトルエンスルホン酸(PPT
S)など)の存在下、反応させることによって得ること
ができる。
【0061】(c) さらに式(IV)で表される糖アルキル誘
導体は、糖のアノマー位の水酸基が無保護の糖を、1,
8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−ウンデセン
(DBU)、炭酸カリウムなどの塩基と、トリクロロア
セトニトリルとで処理して、イミデートとした後、酸触
媒(例えば、BF3 ・Et2 O、TMSOTf、PPT
Sなど)の存在下で、上記(b) と同様の条件で脂肪族ア
ルコールと反応させて得ることができる。
【0062】(d) さらに式(IV)で表される糖アルキル誘
導体は、水酸基がアルキルチオ基に変換された糖と脂肪
族アルコールとを、活性化剤(例えば、N−ヨードスク
シンイミド(NIS)/トリフルオロメタンスルホン酸
(TfOH)など)の存在下で反応させることによって
も行うことできる。
【0063】また、nが0である化合物は、糖と式
(V)で表される化合物とを反応させることとによって
得ることができる。
【0064】上記式(V)で表される化合物の具体例と
しては、多価アルコール(例えば、グリセリン、エチレ
ングリコール、ソルビトールなど)、アミノ酸(例え
ば、グリシン、β−アラニン、p−アミノエチルフェニ
ル酢酸、p−アミノフェニル酢酸、オルニチン、3−ヒ
ドロキシチロシン、セリンなど)、アミノアルコール
(例えば、エタノールアミン、スレオニン、1−ヒドロ
キシ−4−アミノ−2−ブテン、チロシン、β−アミノ
フェニルアルコールなど)、オキシ酸(例えば、p−オ
キシ安息香酸、オクタンジオンなど)、多価カルボン酸
(例えば、コハク酸、グルタミン酸、酒石酸、クエン酸
など)、多価アミン(例えば、エチレンジアミン、p−
アミノアニリン、リジン、シクロヘキシルジアミンな
ど)などが挙げられる。特に、グルタミン酸およびリジ
ンが好ましい。
【0065】さらに、本発明による化合物のうちR3ai
および/またはR5i が式(II)で表される基である化合
物は、下記の式(VI):
【0066】
【化11】 (ここで、R10、R20、R30bij 、R40bij 、R50ij
60、T4ij、Fij、bijおよびnijは一般式(II)で定
義したものと同じ意味を表し、Tdはアミノ基、カルボ
キシル基、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基および
トシル基を表す)で表される化合物と、R3aiおよび/
またはR5i が前記Tdと反応可能な官能基である一般
式(I)の化合物とを、前記したような結合様式に基づ
いた反応条件下で同様に反応させることによって得るこ
とができる。こうして得られた式(II)で表される基にさ
らに前記した基(II)を導入したい場合は、さらに式(I
I)で表される基のR30bij および/またはR50ijに上記
式(VI)で表される化合物を同様に導入すればよい。
【0067】また、本発明による化合物は、R
、R3ai、R4ai、R5i およびR を他の置換基
と置換することにより、一般式(I)で表される他の化
合物から製造することも可能である。
【0068】さらに、本発明による化合物をその用途に
適するよう修飾する場合は次のように行う。例えば、医
薬化合物を直接本発明による化合物に導入しようとする
場合、その導入は医薬化合物の官能基と本発明による化
合物に存在する官能基とを反応させることで行うことが
できる。また、医薬化合物をスペーサーを介して導入し
ようとする場合も、例えばスペーサーが有する官能基
と、医薬化合物ならびに本発明による化合物の官能基と
をそれぞれ反応させて行うことができる。
【0069】さらに、本発明による化合物を、医薬化合
物を担持可能な医薬化合物キャリアーに導入しようとす
る場合も、その導入は前記の場合と同様に行うことがで
きる。医薬化合物キャリアーがリポソームである場合、
本発明による化合物に脂溶性化合物が導入される。この
導入も、本発明による化合物が有する官能基と脂溶性化
合物が有する官能基との反応を利用して実施することが
できる。とりわけ、前記したスペーサーを介した脂溶性
化合物の導入は、本発明による化合物と、下記の式: Y−(CH−(OCHCH−X (ここで、kおよびlはそれぞれ独立して0〜5の整数
を表し、Yはカルボキシル基、アミノ基および水酸基な
どの本発明による化合物が有する官能基と反応可能な官
能基を表し、Xは基: (ここで、mおよびqは独立して0〜5の整数を表し、
Zは結合−NHCO−、−NHCOO−、−OOCNH
−、−NHCONH−、−OCNH−、−OC(=O)
−、−(O=)CO−または−O−を表し、Rは炭素数
12〜20のアルキル基表す)を表す)で表される化合
物とを、利用しようとする結合様式に基づいた反応条件
下で反応させることによって実施することができる。
【0070】また、一般式(III) で表される化合物は、
次の一般式(VII) :
【0071】
【化12】 (上記式中、R2u 、ru、su、tuおよびuは式(I
II) で定義したものと同じ意味をあらわし、Yu はカル
ボキシル基、アミノ基または水酸基を表す)で表される
化合物と、次の式(VIII): Y−(CH)nu−Fu (VIII) (上記式中,YはYu と反応可能な官能基を表し、nu
およびFu は式(III) で定義したものと同じ意味を表
す)で表される化合物とを、利用しようとする結合様式
に基づいた反応条件下で反応させることによって得るこ
とができる。
【0072】
【実施例】本発明を以下の実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0073】実施例中の化合物番号は後記する合成過程
を示すスキーム中に示された番号である。また、スキー
ム中の不斉炭素に付した「D」はその不斉炭素に起因す
るD体を表し、また不斉炭素が存在する場合であって特
に断らないときはL体を表す。
【0074】実施例中では以下の略号を使用する。p−
TsOH:p−トルエンスルホン酸、NEt:トリエ
チルアミン、Boc:ブトキシカルボニル、HO−S
u:N−ヒドロキシスクシンイミド、Pal:パルミト
イル、Bn:ベンジル、Z:ベンジルオキシカルボニ
ル、DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド、TF
A:トリフルオロ酢酸。
【0075】実施例1 化合物1−1と化合物1−2の合成 2、3、4−トリ−O−ベンジル−1−O−パラニトロ
ベンジル−フコピラノース(α:β=36:64、34
0mg)と、トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛(31
8mg)と、6−クロロヘキサノール(151mg)と
をアセトニトリル(15ml)に溶解し、氷冷撹拌下ク
ロロトリメチルシラン(95mg)を更に加えた。同温
で1.5時間撹拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈
し、水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄
し、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル
(70g)を用いるカラムクロマトグラフィー(n−ヘ
キサン−酢酸エチル=10:1)で精製して、化合物1
−1(165mg)、化合物1−2(65mg)および
化合物1−1と化合物1−2(73mg)をそれぞれ得
た。
【0076】化合物1−1 無色油状物 [α]D −42.4°(c0.88,CHCl3 1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.11(3H,d,
J=6.6Hz),1.32−1.40(2H,m),
1.40−1.48(2H,m),1.56−1.68
(2H,m),1.76(2H,m),3.43(1
H,m),3.51(2H,t,J=6.6Hz),
3.60(1H,m),3.66(1H,d,J=2.
9Hz),3.86(1H,q,J=6.6Hz),
3.93(1H,dd,J=2.9,10.0Hz),
4.02(1H,dd,J=3.7,10.0Hz),
4.65(1H,d,J=11.7Hz),4.67
(1H,d,J=12.0Hz)4.74(1H,d,
J=11.7Hz),4.78(1H,dJ=3.7H
z),4.81(1H,d,J=12.1Hz),4.
88(1H,d,J=11.7Hz),4.98(1
H,d,J=11.7Hz),7.24−7.41(1
5H,m)。
【0077】化合物1−2 無色油状物 [α]D +8.8°(c0.99,CHCl3 1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.17(3H,d,
J=6.4Hz),1.36−1.48(4H,m),
1.60−1.68(2H,m),1.70−1.86
(2H,m),3.44(1H,qlike),3.4
7(1H,m),3.49(2H,t,J=6.6H
z),3.51(1H,dd,J=9.8,2.9H
z),3.55(1H,br.d),3.79(1H,
dd,J=9.8,7.6Hz),3.93(1H,d
t,J=9.5,6.4Hz),4.30(1H,d,
J=7.6Hz),4.70,4.72,4.77,
4.79,4.98(each,d,J=12.0H
z),7.25−7.37(15H,m)。
【0078】化合物1−3の合成 化合物1−1(1.03g)をジメチルホルムアミド
(15ml)に溶解し、アジ化ナトリウム(0.24
g)を加え60℃で6日間撹拌した。反応液を酢酸エチ
ルで希釈し、水洗し、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残
渣をシリカゲル(100g)を用いるカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン−酢酸エチル 15:1)で精製し
て、化合物1−3(0.94g)を無色油状物として得
た。
【0079】 [α]D −39.0°(c1.08,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):2098cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.10(3H,d,
J=6.6Hz),1.34−1.42(4H,m),
1.54−1.68(4H,m),3.24(2H,
t,J=7.0Hz),3.40−3.46(1H,
m),3.58−3.64(1H,m),3.66(1
H,d,J=2.9Hz),3.86(1H,q,J=
6.6Hz),3.93(1H,dd,J=2.9,1
0.0Hz),4.03(1H,dd,J=3.7,1
0.0Hz),4.66(1H,d,J=11.5H
z),4.67(1H,d,J=12.0Hz),4.
74(1H,d,J=12.0Hz),4.78(1
H,d,J=3.7Hz),4.81(1H,d,J=
12.0Hz),4.87(1H,d,J=12.0H
z),4.98(1H,d,J=11.5Hz),7.
24−7.41(15H,m)。
【0080】化合物1−4の合成 化合物1−2(20mg)をジメチルホルムアミド(1
ml)に溶解し、アジ化ナトリウム(10mg)を加え
80℃で24時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈
し、水洗し、乾燥後溶媒を減圧下留去した。残渣をシリ
カゲル(10g)を用いるカラムクロマトグラフィーヘ
キサン−酢酸エチル 15:1)で精製し、化合物1−
4(18mg)を無色油状物として得た。
【0081】 [α]D +6.2°(c0.99,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):2098cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.17(3H,d,
J=6.3Hz),1.32−1.47(4H,m),
1.52−1.58(2H,m),1.58−1.70
(2H,m),3.21(2H,t,J=7.1H
z),3.44(1H,q,J=6.6Hz),3.4
6(1H,m),3.50(1H,dd,J=9.8,
3.2Hz),3.55(1H,br.d)3.79
(1H,dd,J=9.8,7.6Hz),3.93
(1H,dt,J=9.3,6.3Hz),4.30
(1H,d,J=7.6Hz),4.70,4.72,
4.79,4.97(each 1H,d,J=12.
0Hz),4.74,4.93(1H,d,J=11.
0Hz),7.24−7.38(15H,m)。
【0082】化合物1−5の合成 化合物1−4(0.90g)とp−トルエンスルホン酸
(0.31g)とをエタノール(30ml)に溶解し、
リンドラ−触媒(1.80g)を加え、室温下50ps
iで5時間接触還元を行った。触媒を濾過後、濾液を減
圧下濃縮し、化合物1−5(1.12g)を無色泡状物
質として得た。
【0083】化合物1−6の合成 N−第三ブチルオキシカルボニル−L−グルタミン酸
(74mg)をアセトニトリル(20ml)に溶解し、
N−ヒドロキシサクシンイミド(76mg)とN、N′
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(136mg)とを
加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物に化合物1−
5(466mg)とトリエチルアミン(134mg)を
加え、室温で2時間撹拌した。析出晶を濾過し、シリカ
ゲル(60g)を用いるカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム−メタノール 100:1)で精製し、化合
物1−6(288mg)を無色粉末として得た。
【0084】 [α]D −34.0°(c1.45,CHCl3 ) IR(KBr):1686,1647cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:1.10(6H,d,
J=6.6Hz),1.28−1.37(8H,m),
1.43(9H,m),1.45−1.52(4H,
m),1.55−1.62(4H,m),1.85−
1.95(1H,m),2.02−2.10(1H,
m),2.21−2.39(2H,m),3.16−
3.29(4H,m),3.38−3.46(2H,
m),3.54−3.61(2H,m),3.66(2
H,d,J=2.9Hz),3.86(2H,q,J=
6.6Hz),3.90−3.96(2H,m),4.
00−4.05(2H,m),4.65(2H,d,J
=11.7Hz),4.67(2H,d,J=12.0
Hz),4.74(2H,d,J=11.7Hz),
4.77(1H,d,J=3.4Hz),4.78(1
H,d,J=3.4Hz),4.81(2H,d,J=
12.0Hz),4.87(1H,d,J=11.7H
z),4.88(1H,d,J=11.7Hz),4.
98(2H,d,J=11.7Hz),7.24−7.
41(30H,m)。
【0085】化合物1の合成 化合物1−6(230mg)を酢酸エチル(20ml)
とテトラヒドロフラン(20ml)との混合溶媒に溶解
し、10%Pd−C(460mg)を加え、室温下60
psiで3日間接触還元を行った。触媒を濾過後、濾液
を減圧下濃縮し、残渣をエーテルで洗浄して化合物1
(113mg)を無色粉末として得た。
【0086】 [α]D −80.9°(c0.78,MeOH) IR(KBr):3368,1695,1653cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:1.21(6H,d,
J=6.6Hz),1.34−1.44(8H,m),
1.44(9H,s),1.47−1.57(4H,
m),1.57−1.68(4H,m),1.80−
1.88(1H,m),1.95−2.04(1H,
m),2.25(2H,m),3.94(2H,q,J
=6.6Hz),4.73(2H,d,J=2.7H
z)。
【0087】実施例2 化合物2−1の合成 1、8−オクタンジオール(10.0g)を溶解した塩
化メチレン(100ml)溶液に、0℃でピリジン(2
0.0ml)と、メタンスルフォニルクロライド(5.
30ml)とを加え、同温度で2時間撹拌した。反応液
を塩化メチレンで希釈し、2%塩酸および飽和炭酸水素
ナトリム水溶液により洗浄し、乾燥後、溶媒を減圧下留
去した。(14.9g) 続いて、その残渣をジメチルホルムアミド(100m
l)に溶解し、アジ化ナトリウム(6.67g)を加
え、80℃で24時間撹拌した。反応液を室温まで冷却
し、酢酸エチル(300ml)を加えた後、析出物を濾
別し、その濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲル
(300g)を用いるカラムクロマトグラフィー(n−
ヘキサン−酢酸エチル 5:1)で精製することによ
り、化合物2−1(5.85g)を無色油状物として得
た。
【0088】1H−NMR(CDCl3 +D2 O)δ:
3.64(2H,t,J=7.1Hz),3.26(2
H,t,J=7.1Hz),1.64−1.53(4
H,m),1.41−1.31(8H,m)。
【0089】 IR(CHCl3 ):3692,2100cm-1
【0090】化合物2−2と2−3の合成 2、3、4−トリ−O−ベンジル−1−O−パラニトロ
ベンジル−フコピラノース(α:β=36:64、5.
00g)と、トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛(4.
68g)と、化合物2−1(2.94g)とをアセトニ
トリル(150ml)に溶解し、0℃でクロロトリメチ
ルシラン(1.63ml)を加えた。同温度で2時間撹
拌後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水および飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、乾燥後、溶媒を減圧
下留去した。残渣をシリカゲル(500g)を用いるカ
ラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル
12:1)にて精製することにより、化合物2−2(9
80mg)、化合物2−3(353mg)および化合物
2−2と化合物2−3の混合物(2.86g)をそれぞ
れ得た。
【0091】化合物2−2 無色油状物 [α]D 24−33.9°(c1.00,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):2100cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.41−7.25
(15H,m),4.98,4,88,4.74,4.
66(each 1H,d,J=11.7Hz),4.
81,4.67(each 1H,d,J=12.0H
z),4.78(1H,d,J=3.7Hz,H−
1),4.02(1H,dd,J=10.0,3.7H
z),3.93(1H,dd,J=10.0,2.7H
z),3.86(1H,q,J=6.6Hz),3.6
6(1H,br.d),3.58(1H,dt,J=1
0.0,7.1Hz),3.43(1H,dt,J=1
0.0,6.6Hz),3.24(2H,t,J=7.
1Hz),1.66−1.55(4H,m),1.39
−1.27(8H,m),1.10(3H,d,J=
6.6Hz)。
【0092】化合物2−3 無色油状物1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.38−7.26
(15H,m),4.98,(1H,d,J=11.7
Hz),4.94,4.76(each 1H,d,J
=11.0Hz),4.79(1H,d,J=12.0
Hz),4.73−4.69(2H,m),4.31
(1H,d,J=7.8Hz),3.93(1H,d
t,J=9.5,6.6Hz),3.79(1H,d
d,J=9.8,7.8Hz),3.55(1H,b
r.d),3.40(1H,dd,J=9.8,2.,
Hz),3.46(1H,dt,J=9.5,6.8H
z),3.44(1H,q,J=6.3Hz),3.2
3(2H,t,J=7.1HZ),1.68−1.53
(4H,m),1.44−1.26(8H,m),1.
17(3H,d,J=6.3Hz)。
【0093】化合物2−4の合成 化合物2−2(400mg)を溶解したエタノール(1
3ml)溶液に、リンドラー触媒(400mg)とパラ
トルエンスルホン酸(132mg)とを加え、中圧水素
気流下(50psi)室温で、2時間撹拌した。反応液
より触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮することにより、
化合物2−4(410mg)を粗精製物として得た。
【0094】化合物2−5の合成 化合物2−4(410mg)を溶解したジメチルホルム
アミド(5.0ml)溶液に、N−メチルモルホリン
(183μl)と、N−第三ブチルオキシカルボニル−
L−グルタミン酸(85.5mg)と、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(112mg)と、N,N′−ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(157mg)とを加え、
0℃で12時間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を濃縮
した後、残渣を塩化メチレンで希釈し、5%クエン酸、
飽和炭酸水素ナトリウムにて洗浄し、乾燥後、溶媒を減
圧下留去した。続いて、得られた残渣をシリカゲル(9
0g)を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化メチレ
ン−メタノール 50:1)および高分子ゲル(125
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン
−メタノール 1:1)で精製することにより化合物2
−5(93mg)を無色油状物とて得た。
【0095】 [α]D 27−14.6°(c1.00,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):1666cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.41−7.25
(30H,m),6.56(1H,m),5.93(1
H,m),5.68(1H,m),4.98,4.8
8,4.74,4.65(each 2H,d,J=1
1.7Hz),4.81,4.67(each 2H,
d,J=12.2Hz),4.79−4.77(2H,
m),4.06(1H,m),4.02(2H,dd,
J=10.3,3.7Hz),3.94(2H,dd,
J=10.3,2.7Hz),3.86(2H,q,J
=6.6Hz),3.61−3.54(2H,m)3.
46−3.39(2H,m),3.29−3.17(4
H,m),2.34(1H,ddd,J=14.9,
7.8,5.3Hz),2.26(1H,ddd,J=
14.9,7.7,5.1Hz),2.05(1H,
m),1.92(1H,m),1.61−1.56(4
H,m),1.53−1.45(4H,m),1.43
(9H,s),1.37−1.25(16H,m),
1.10(6H,d,J=6.6Hz)。
【0096】化合物2の合成 化合物2−5(90mg)を溶解したメタノール(7m
l)−酢酸エチル(1ml)溶液に、パラジウム−炭素
(10%、100mg)を加え、中圧水素気流下(50
psi)、室温下で40時間撹拌した。反応液より触媒
を濾別した後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲル(20
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン
−メタノール−水 7:3:1(下層))で精製するこ
とにより化合物2(46mg)を無色粉末として得た。
【0097】 [α]D 27 −89.6゜(c0.31,MeOH) IR(KBr):3454,1649cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:4.73(2H,b
r.s),3.98(1H,m),3.94(2H,
q,J=6.6Hz),3.77−3.68(4H,
m),3.68−3.62(4H,m),3.47−
3.40(2H,m),3.24−3.12(4H,
m),2.30−2.20(2H,m),2.00(1
H,m),1.83(1H,m),1.68−1.57
(4H,m),1.55−1.46(4H,m),1.
44(9H,s),1.42−1.30(8H,m),
1.20(6H,d,J=6.6Hz)。
【0098】実施例3 化合物3−2の合成 2−bromethyl 2,3,4−tri −acetyl−α−L−fu
copyranoside(化合物3−1)(14.46g)のDM
F(120ml)溶液に、NaN3 (7.09g)を加
え,室温下で19時間撹拌して反応させた。酢酸エチル
と水を加え分液した後、有機層を乾燥し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(CHCl3 )で精製し、化合
物3−2を12.54g(収率96%)得た。
【0099】 RF 0.51(Toluene −AcOEt 2:1) [α]D 20−135゜(c1.17 CHCl3 ) IR(Neat):2120,1750,1228cm
-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δppm,J in Hz 1.16(d,3H,J=6.6),1.99,2.0
9,2.17(s,3H×3),3.28,3.47,
3.62,3.87(m,1H×4),4.19(q,
1H,J=6.6),5.12(d,1H),5.14
(dd,1H,J=3.9,10.5),5.32(d
d,1H,J=1.2,3.4),5.38(dd,1
H,J=3.4,10.5)。
【0100】化合物3−3の合成 化合物3−2(4.50g)のメタノール(70ml)
溶液に、p−トルエンスルホン酸(2.37g)とリン
ドラー触媒(5.00g)を加えParrで2時間反応
させた後、更にリンドラー触媒(1.00g)を追加
し、2時間反応させた。触媒を濾過した後、減圧下で溶
媒を留去して化合物3−3を5.84g(収率92.3
%)得た。
【0101】化合物3−4の合成 Boc−L−Glutamic acid (1.00g)のジクロロ
メタン(50ml)溶液にN−ヒドロキシスクシンイミ
ド(1.02g)とジシクロヘキシルカルボジイミド
(1.83g)を加え室温で2.7時間撹拌した後の濾
液を、化合物3−3(4.29g)およびトリエチルア
ミン(1.03g)のジクロロメタン(20ml)の溶
液に加え、室温で3時間撹拌して反応させた。反応液を
水洗し、乾燥後減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ナカライ,CHCl3 −MeO
H 100:1)で精製し、化合物3−4を2.84g
(収率80%)得た。
【0102】 RF 0.72(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 23 −106゜(c0.98 CHCl3 ) IR(KBr):1747,1674,1528,13
72,1252,1230,1067cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δppm,J in Hz 1.14,1.15(d,3H×2,J=6.4),
1.43(s,9H),1.99,2.00,2.0
9,2.10,2.17(s,3H×6),5.05,
5.06(d,1H,J=3.8)。
【0103】化合物3の合成 化合物3−4(145mg)を溶解したメタノール(2
ml)溶液に、3%ナトリウムメトキシド−メタノール
溶液(200μl)を加え、0℃で10分間撹拌した。
反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w
+ )により中和し、不溶物を濾去した後、濾液を減圧
下で濃縮し、残渣を高分子ゲル(50g)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(メタノール)で精製することに
より化合物3(101mg)を無色粉末として得た。
【0104】[α]D 27 −95.2゜(c0.99
MeOH)1 H−NMR(CDCl3 )δ:5.23(1H,d,
J=3.7Hz),5.21(1H,d,J=3.4H
z),4.76(1H,tlike),4.55(1
H,dd,J=10.0,3.4Hz),4.54(1
H,dd,J=10.0,3.7Hz),4.43(1
H,dd,J=10.0,3.4Hz),4.41(1
H,dd,J=10.0,3.4Hz),4.23(1
H,q,J=6.8Hz),4.19(1H,J=6.
8Hz),4.13(1H,br.d),4.09(2
H,br.d),4.03−3.96(2H,m),
3.79(1H,m),3.74−3.66(4H,
m),3.60(1H,m),2.71−2.67(2
H,m),2.58(1H,m),2.46(1H,
m),1.50(3H,d,J=6.8Hz),1.4
8(3H,d,J=6.8Hz),1.44(9H,
s)。
【0105】実施例4 化合物4−1の合成 化合物3−3(300mg)のジクロロメタン(10m
l)溶液に、トリエチルアミン(72mg),パルミト
イルクロリド(180mg)を加え、室温下で1.5時
間撹拌して反応させた。反応液を水洗し、乾燥後減圧下
で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(Merck CHCl3 )で精製して、化合物4−1
を194mg(収率57%)得た。
【0106】 RF 0.30(Toluene −MeOH 10:1) [α]D 21 −88.4゜(c1.01 CHCl3 ) m.p.67.5〜68.5℃ IR(KBr):1747,1639,1373,12
51,1232,1074cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δppm,J in Hz 0.88(t,3H,J=6.6),1.15(d,3
H,J=6.6),2.01,2.08,2.18
(s,3H×3),4.13(q,1H,J=6.
6),5.30(d,1H,J=3.4)。
【0107】化合物4の合成 化合物4−1(173.4mg)のメタノール(3m
l)溶液に、28%ナトリウムメトキシドのメタノール
溶液(10μl)を加え、室温下で1.5時間撹拌して
反応させた。反応液から減圧下溶媒を留去し、ゲル濾過
(LH−20,CHCl3 −MeOH 1:1)で精製
して化合物4を120.0mg(収率88.8%)得
た。
【0108】 RF 0.28(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 27 −76.7゜(c0.49,CHCl3
−MeOH− H2 O10:10:3) IR(KBr):1645,1076,1034cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz0.89(t,3H,J=6.
8),1.24(d,3H,J=6.8),4.80
(d,1H,J=2.7)。
【0109】化合物5−1の合成 Boc−L−グルタミン酸に代えてベンジルオキシカル
ボニル−D−グルタミン酸(1.14g)を用いた以外
は化合物3−4の合成と同様にして化合物5−1を3.
04g(収率82%)得た。
【0110】 RF 0.74(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 26 −116゜(c1.01 CHCl3 ) IR(KBr):1747,1660,1373,12
55,1231,1067cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.13(d,3H×2,J=6.4),1.98,
1.99,2.07,2.16,2.17(s,3H×
6),5.27,5.30(d,1H×2,J=2.
4),5.30(s,2H)。
【0111】化合物5−2Lおよび5−2Dの合成 化合物3−4(300.0mg)にトリフルオロ酢酸
(1.5ml)を加え、室温下で1時間撹拌した後、減
圧下でトリフルオロ酢酸を留去し、CH2 Cl2(3m
l)、トリエチルアミン(700μl)およびパルミチ
ン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステルを加え、室
温下で3時間撹拌して反応させた。反応液を水洗した後
乾燥させ、減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(Merck,CHCl3 −MeOH
100:1)で精製して化合物5−2Lを290.3
mg(収率83.6%)得た。
【0112】 RF 0.70(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 24 −103゜(c1.00,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1641,1373,12
50,1231,1069cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.14,1.1
5(d,3H,J=6.6),1.99,2.09,
2.17(s,3H×6),5.28,5.29(d,
1H×2,J=3.4),6.99(d,1H,J=
6.8)。
【0113】化合物5−1(2.230g)のエタノー
ル(50ml)溶液にp−トルエンスルホン酸(0.4
65g)と10% Pd/C(223mg)を加え、P
arrで1時間接触還元を行なった。触媒を濾去して脱
保護体2.323g(収率100%)を得た。その一部
(400.0mg)のジクロロメタン(3ml)溶液に
トリエチルアミン(52mg)、続いてパルミチン酸N
−ヒドロキシスクシンイミドエステル(164mg)を
加え、室温下で3時間撹拌して反応させた。反応液を水
洗し、乾燥後減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(Merck,CHCl3 −MeO
H 50:1)で精製し、化合物5−2Dを346.8
mg(収率81.0%)得た。
【0114】 RF 0.66(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 25 −103゜(c1.01 CHCl3 ) IR(KBr):1749,1639,1373,12
50,1229,1069cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.139,1.
145(d,3H×2,J=6.6),1.98,2.
00,2.08,2.10,2.17(s,3H×
6),5.28,5.30(d,1H×2,J=3.
4),6.87(d,1H,J=7.1)。
【0115】化合物5−Lおよび5−Dの合成 化合物5−2L(254.7mg)のメタノール(6m
l)溶液に、28%ナトリウムメトキシドのメタノール
溶液(20μl)を加え、室温下で2時間撹拌して反応
させた。反応液から減圧下で溶媒を留去し、ゲル濾過
(LH−20,CHCl3 −MeoH 1:1)で精製
し、化合物5−Lを165.7mg(収率86.5%)
得た。
【0116】RF 0.62(CHCl3 −MeOH −
2 O 10:5:1) [α]D 27 −85.5゜(c1.01 CHCl3
−MeOH− H2 O10:10:3) IR(KBr):3400,1637,1559,10
82cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.8),1.25(d,3
H×2,J=6.6),4.80,4.82(d,1H
×2,J=2.7)。
【0117】同様にして、化合物5−2D(305.9
mg)から化合物5−Dを222.7mg(収率96.
9%)得た。
【0118】RF 0.59(CHCl3 −MeOH −
2 O 10:5:1) [α]D 25 −74.5゜(c1.01 CHCl3
−MeOH 1:1) IR(KBr):3389,1639,1545,10
76cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.8),1.25(d,3
H×2,J=6.6),4.80,4.82(d,1H
×2,J=2.4)。
【0119】実施例6 化合物6−1Lおよび6−1Dの合成 第三ブチルオキシカルボニル−(γ−ベンジル)−スク
シニル−L−グルタミン酸(Boc−L−Glu(OB
n)−OSu)(473mg)のジクロロメタン(10
ml)溶液にトリエチルアミン(120mg)、続いて
化合物3−3(500.0mg)を加え、室温下で3時
間撹拌して反応させた。反応液を水洗し、乾燥後減圧下
で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(Merck,CHCl3 )で精製して、化合物6−1
Lを522.8mg(収率81.0%)得た。
【0120】 RF 0.20(Toluene −MeOH 10:1) [α]D 18 −76.8゜(c0.94,CHCl3 ) IR(KBr):1747,1678,1369,12
48,1229,1167,1067,1053cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.14(d,3H,J=6.6),1.43(s,9
H),1.99,2.10,2.17(s,3H×
3),5.14(s,2H),5.35(d,1H,J
=3.2)。
【0121】第三ブチルオキシカルボニル−γ−ベンジ
ル−D−グルタミン酸(Boc−D−Glu(OBn)
−OH)(1.00g)のジクロロメタン(10ml)
溶液にN−ヒドロキシスクシンイミド375mgとジシ
クロヘキシルカルボジイミド673mgを加え室温で2
時間撹拌した後得られた濾液を、化合物3−3(1.3
62g)及びトリエチルアミン(327mg)のジクロ
ロメタン(10ml)の溶液に加え、室温下で4時間撹
拌して反応させた。反応液を水洗し、乾燥後減圧下で溶
媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(M
erck,CHCl3 )で精製し、化合物6−1Dを
1.403g(収率79.8%)得た。
【0122】 RF 0.21(Toluene −MeOH 10:1) [α]D 20 −77.7゜(c0.74,CHCl3 ) IR(KBr):1747,1678,1369,12
50,1231,1167,1067,1053cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.14(d,3H,J=6.4),1.43(s,9
H),1.99,2.08,2.17(s,3H×
3),5.13(s,2H),5.30(d,1H,J
=3.4)。
【0123】化合物6−2Lおよび6−2Dの合成 化合物6−1L(1.875g)のエタノール(50m
l)溶液に、10%Pd/C 187mgを加え、Pa
rrで2時間接触還元した。触媒を濾去した後減圧下で
溶媒を留去して化合物6−2Lを1.675g(収率1
00%)得た。
【0124】化合物6−1D(0.900g)を用いた
以外は上記と同様にして化合物6−2Dを775.0m
g(収率99.9%)得た。
【0125】化合物6−3LL、6−3DDおよび6−3DLの合成 化合物3−4(250.0mg)にトリフルオロ酢酸
(1.5ml)を加え、室温下で1時間撹拌した後減圧
下でトリフルオロ酢酸を留去し、ジクロロメタン(2m
l)およびトリエチルアミン(316μl)を加えた。
この溶液に,化合物6−2L(160.0mg)にジク
ロロメタン(5ml)、N−ヒドロキシスクシンイミド
(36mg)及びDCC(64.5mg)を加え室温下
で2.5時間撹拌した後濾過して得られた濾液を加え、
室温下で3時間撹拌して反応させた。反応液を水洗し、
乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(Merck,CHCl3 −MeOH
50:1)で精製して化合物6−3LLを319.8m
g(収率85.0%)得た。
【0126】 RF 0.62(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 23 −107゜(c1.02,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1654,1371,12
50,1231,1069cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.10,1.12,1.12(d,3H×3,J=
6.6),1.43(s,9H),1.98,1.9
9,2.06,2.08,2.14,2.15(s,3
H×9),5.24,5.27,5.28(d,1H×
3,J=3.2)。
【0127】化合物5−1(2.23g)のエタノール
(50ml)溶液に、p‐トルエンスルホン酸(0.4
65g)及び10% Pd/C(223mg)を加え、
Parrで1時間接触還元した。次いで触媒を濾去した
後減圧下で溶媒を留去して脱ベンジルオキシカルボニル
体を2.323g(収率100%)得た。その一部(4
22.0mg)を分取し、これとトリエチルアミン(5
4mg)のジクロロメタン(5ml)溶液に、化合物6
−2D(250.7mg)にジクロロメタン(8m
l)、HO−Su(56mg)とDCC(101mg)
を加え、室温下で2時間撹拌した後濾過して得られた濾
液を加え、室温下で2時間撹拌して反応させた。反応液
を水洗し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(Merck,CHCl3
MeOH 50:1)で精製し、化合物6−3DDを4
51.3mg(収率76.5%)得た。
【0128】 RF 0.71(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 26 −111゜(c0.80,CHCl3 ) IR(KBr):1747,1657,1371,12
50,1231,1069cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.12,1.14(d,3H×3,J=6.4),
1.42(s,9H),1.98,2.08,2.16
(s,3H×9),5.27,5.28(d,1H×
3,J=3.4)。
【0129】化合物6−2Dに代えて化合物6−2L
(250mg)を用いた以外は上記化合物6−3DDの
合成と同様の方法で合成を行なって、化合物6−3DL
を452.7mg(収率77.0%)得た。
【0130】 RF 0.57(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 26 −102゜(c1.00,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1655,1373,12
50,1231,1067cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.12,1.13(d,3H×3,J=6.6),
1.43(s,9H),1.98,1.99,2.0
0,2.08,2.16,2.17(s,3H×9),
5.27,5.28,5.29(d,1H×3,J=
3.2)。
【0131】化合物6−4LL、6−4DDおよび6−4DLの合成 化合物6−3LL(208.2mg)にTFA(81.
5ml)を加え、室温下で1時間撹拌後、減圧下でTF
Aを留去した。その後、ジクロロメタン(2ml)、ト
リエチルアミン(300μl)およびパルチミン酸N−
ヒドロキシスクシンイミドエステル(62mg)を加
え、室温下で3時間撹拌して反応させた。反応液を水洗
し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(Merck,CHCl3 −MeO
H 50:1)で精製して化合物6−4LLを193.
6mg(収率84.2%)得た。
【0132】 RF 0.59(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 25 −111゜(c1.01,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1641,1373,12
50,1229,1067cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.5),1.11,1.1
3,1.14(d,3H×3,J=6.6),1.9
8,1.99,2.01,2.07,2.09,2.1
5,2.16(s,3H×9),5.24,5.29
(d,1H×3,J=3.2)。
【0133】化合物6−3LLに代えて化合物6−3D
D(201.8mg)を用い、上記と同様の方法で反応
させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Merc
k,CHCl3 −MeOH 75:1)で精製して化合
物6−4DDを153.4mg(収率68.8%)得
た。
【0134】 RF 0.75(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 24 −116゜(c0.81,CHCl3 ) IR(KBr):1747,1637,1373,12
50,1230,1070cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.12,1.1
3,1.14(d,J=6.6),1.98,1.9
9,2.08,2.09,2.10,2.16(s,3
H×9),5.26,5.28(d,1H×3,J=
3.4)。
【0135】化合物6−3LLに代えて化合物6−3D
L(202.6mg)を用い、上記と同様の方法で反応
させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Merc
k,CHCl3 −MeOH 50:1)で精製して化合
物6−4DLを176.3mg(収率78.8%)得
た。
【0136】 RF 0.69(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 26 −101゜(c1.00,CHCl3 ) IR(KBr):1747,1641,1373,12
50,1229,1070cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.12,1.1
5(d,3H×3,J=6.8),1.98,1.9
9,2.00,2.07,2.08,2.16,2.1
7(s,3H×9),5.26,5.28,5.30
(d,1H×3,J=3.5)。
【0137】化合物6−LL、6−DDおよび6−DLの合成 化合物6−4LL(168.2mg)のメタノール(3
ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシドのメタノー
ル溶液(10μl)を加え、室温下で2時間撹拌して反
応させた。反応液から減圧下で溶媒を留去し、ゲル濾過
(LH−20,CHCl3 −MeOH 1:1)で精製
して化合物6−LLを114.0mg(収率91.5
%)得た。
【0138】RF 0.54(CHCl3 −MeOH −
2 O 10:5:1) [α]D 26 −88.3゜(c1.00,CHCl3
−MeOH −H2 O10:10:3) IR(KBr):3449,1637,1076cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.8),1.25(d,3
H×3,J=6.6),4.81,4.82,4.83
(1H×3)。
【0139】化合物6−4DD(141.6mg)のメ
タノール(6ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシ
ドのメタノール溶液(20μl)を加え、室温下で3.
5時間撹拌して反応させた。反応液から減圧下で溶媒を
留去し、白色粉末として化合物6−DDを104.5m
g(収率99.6%)得た。
【0140】RF 0.47(CHCl3 −MeOH −
2 O 10:5:1) [α]D 27 −80.0゜(c0.99,CHCl3
−MeOH −H2 O10:10:3) IR(KBr):3450,1639,1076cm-1 1 H−NMR(C5 5 N):δ ppm,J in
Hz 0.87(t,3H,J=6.6),1.48−1.5
3(m,3H×3),5.25,5.26,5.27
(d,1H×3,J=3.7)。
【0141】化合物6−4DL(167.3mg)のメ
タノール(7.5ml)溶液に、28%ナトリウムメト
キシドのメタノール溶液(20μl)を加え、室温下で
3.5時間撹拌して反応させた。反応液から減圧下で溶
媒を留去し、白色粉末として化合物6−DLを122.
8mg(収率99.0%)得た。
【0142】RF 0.47(CHCl3 −MeOH −
2 O 10:5:1) [α]D 27 −78.8゜(c1.00,CHCl3
−MeOH −H2 O10:10:3) IR(KBr):3443,1639,1076cm-1 1 H−NMR(C5 5 N):δ ppm,J in
Hz 0.87(t,3H,J=6.8),1.48−1.5
3(m,3H×3),5.24,5.27(d,1H×
3,J=3.7)。
【0143】実施例7 化合物7−1の合成 ペンタアセト−β−D−ガラクトース(20.00g)
のジクロロメタン(100ml)溶液に、N−(ベンジ
ルオキシカルボニル)エタノールアミン(15g)と三
フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(39.8ml)とを
加え、室温下で21時間撹拌して反応させた。反応液を
炭酸水素ナトリウム水で中和した後分液し、有機層を乾
燥後減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ナカライ,CHCl3 )で精製して化合物
7−1を18.164g(収率67.5%)得た。
【0144】 RF 0.29(Toluene −MeOH 10:1) [α]D 23 −1.57゜(c1.02,CHCl3 ) IR(KBr):1747,1720,1525,13
71,1232,1060cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.99,2.00,2.03,2.15(s,3H×
4),3.34−3.48(m,2H),3.66−
3.72(m,1H),3.89(t,2H,J=6.
6),4.14(dd,2H),4.45(d,1H,
J=8.1),5.00(dd,1H,J=3.4,1
0.5),5.10(s,2H),5.18(dd,1
H),5.39(d,1H,J=3.4),7.36
(5H)。
【0145】化合物7−1(8.50g)のエタノール
(150ml)溶液に、p−トルエンスルホン酸(3.
079g)および10% Pd/C(850mg)を加
え、Parrで4時間接触還元した。反応液から触媒を
濾去した後、減圧下で溶媒を留去して化合物7−2を
9.217g(収率100%)得た。
【0146】化合物7−3の合成 化合物6−2L(300mg)のジクロロメタン(8m
l)の溶液にHO−Su(67.5mg)とDCC(1
32mg)を加え室温で2時間撹拌した後濾過して得ら
れた濾液を、化合物7−2(300mg)およびトリエ
チルアミン(64.7mg)のジクロロメタン(2m
l)の溶液に加え、室温で3時間撹拌して反応させた。
反応液を水洗し、乾燥後減圧下で溶媒を留去し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(YMC,CHCl3
MeOH 150:1)で精製し、化合物7−3を39
2.9mg(収率78.7%)得た。
【0147】 RF 0.70(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 27 −53.4゜(c0.79,CHCl3 ) IR(KBr):1740,1371,1231,10
67cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.14(d,3H,J=6.4),1.43(s,9
H),1.99,2.01,2.05,2.09,2.
10,2.17(s,3H×7),4.50(d,1
H,J=8.1),5.28(dd,1H,J=1.
0,3.4)。
【0148】化合物7−4の合成 化合物7−3(227.7mg)にTFA(2ml)を
加え室温で2時間撹拌後、減圧下でTFAを留去し、ジ
クロロメタン(3ml)、トリエチルアミン(300μ
l)およびパルミチン酸N−ヒドロキシスクシンイミド
エステル(94.6mg)を加え室温で3時間撹拌して
反応させた。反応液を水洗し、乾燥後減圧下で溶媒を留
去し、ジクロロメタン(10ml)、HO−Su(97
mg)とDCC(190mg)を加え、室温で3時間撹
拌して反応させた。この反応液を水洗し、乾燥後減圧下
で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(YMC,CHCl3 −MeOH 100:1)で精製
し、化合物7−4を201.4mg(収率77.1%)
得た。
【0149】 RF 0.84(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 28 −49.2゜(c0.71,CHCl3 ) IR(KBr):1751,1639,1371,12
27,1072,1060cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.14(d,3
H,J=6.6),1.99,2.00,2.05,
2.09,2.16(s,3H×7),4.53(d,
1H,J=7.8),5.28(dd,1H,J=1.
0,3.4)。
【0150】化合物7の合成 化合物7−4(170.0mg)のメタノール(3m
l)溶液に、28%ナトリウムメトキシドのメタノール
溶液(20μl)を加え、室温で1時間撹拌して反応さ
せた。反応液から減圧下で溶媒を留去し、ゲル濾過(L
H−20,CHCl3 −MeOH 1:1)で精製し
て、白色粉末として化合物7を118.7mg(収率9
6.2%)得た。
【0151】RF 0.64(CHCl3 −MeOH −
2 O 10:5:1) [α]D 24 −40.6゜(c1.00,CHCl3
−MeOH 1:1) IR(KBr):3400,1637,1074cm-1 1 H−NMR(CDCl3 −CD3 OD=1:1):
δ ppm,J inHz 0.89(t,3H,J=7.0),1.25(d,3
H,J=6.6),4.25(d,1H,J=7.
8),4.80(d,1H,J=2.9)。
【0152】実施例8 化合物8−1Lおよび8−1Dの合成 第三ブチルオキシカルボニル−L−グルタミン酸(0.
50g)のジクロロメタン(25ml)の溶液にHO−
Su(0.51g)とDCC(0.92g)を加え室温
で2時間撹拌した後濾過して得られた濾液を、化合物7
−2(2.39g)およびトリエチルアミン(0.51
5g)のジクロロメタン(10ml)の溶液に加え、室
温で2時間撹拌して反応させた。反応液を水洗し、乾燥
後減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(YMC,CHCl3 −MeOH 100:
1)で精製して化合物8−1Lを1.262g(収率6
2.8%)得た。
【0153】 RF 0.64(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 25 −0.71゜(c0.99,CHCl3 ) IR(KBr):1753,1670,1360,12
30,1076,1059cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.44(s,9H),1.99,2.05,2.0
8,2.09,2.16(s,3H×8),4.50,
4.51(d,1H×2,J=8.0)。
【0154】ベンジルオキシカルボニル−D−グルタミ
ン酸(0.70g)のジクロロメタン(20ml)の溶
液にHO−Su(0.63g)とDCC(1.13g)
を加え室温で2時間撹拌した後濾過して得られた濾液
を、化合物7−2(2.95g)およびトリエチルアミ
ン(0.64g)のジクロロメタン(10ml)の溶液
に加え、室温で3時間撹拌して反応させた。反応液を水
洗し、乾燥後減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(YMC,CHCl3 −MeOH
75:1)で精製して化合物8−1Dを1.781g
(収率69.6%)得た。
【0155】 RF 0.77(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 26 −5.73゜(c0.82,CHCl3 ) IR(KBr):1751,1668,1371,12
31,1078,1059cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.99,2.05,2.06,2.07,2.15,
2.16(s,3H×8),4.45(d,1H×2,
J=7.8)。
【0156】化合物8−2Lおよび8−2Dの合成 第三ブチルオキシカルボニル−(γ−ベンジル)−スク
シニル−L−グルタミン酸(Boc−L−Glu(OB
n)−OSu)(1.70g)のジクロロメタン(40
ml)溶液に、トリエチルアミン(431mg)、続い
て化合物7−2(2.00g)を加え、室温下で2時間
撹拌して反応させた。反応液を水洗し、乾燥後減圧下で
溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(Merck,CHCl3 )で精製して化合物8−2L
を1.901g(収率75.4%)得た。
【0157】RF 0.31(Toluene −MeOH 1
0:1) [α]D 27 +1.10゜(c0.82,CHCl3 ) IR(KBr):1753,1674,1369,12
25,1171,1076,1065cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.43(s,9H),1.99,2.05,2.0
8,2.15(s,3H×4),4.49(d,1H,
J=7.8),5.13(s,2H)。
【0158】第三ブチル−γ−ベンジル−D−グルタミ
ン酸(Boc−D−Glu(OBn)−OH)(1.1
4g)のジクロロメタン(10ml)溶液にHO−Su
(428mg)およびDCC(767mg)を加え室温
下で2時間撹拌した後濾過して得られた濾液を、化合物
7−2(1.678g)およびトリエチルアミン(36
2mg)のジクロロメタン(10ml)の溶液に加え、
室温で3時間撹拌して反応させた。反応液を水洗し、乾
燥後減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(Merck,CHCl3 )で精製し、化合
物8−2Dを1.555g(収率73.5%)得た。
【0159】 RF 0.31(Toluene −MeOH 10:1) [α]D 27 −3.75゜(c1.04,CHCl3 ) IR(KBr):1753,1676,1369,12
25,1171,1078,1055cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.44(s,9H),1.99,2.05,2.0
6,2.16(s,3H×4),4.50(d,1H,
J=8.1),5.13(s,2H)。
【0160】化合物8−3Lの合成 化合物8−2L(1.403g)のエタノール(50m
l)溶液に、10%Pd/C 140mgを加え、Pa
rrで1時間接触還元した。触媒を濾去後、減圧下で溶
媒を留去し、化合物8−3Lを1.096g(収率8
9.5%)得た。
【0161】化合物8−4(a〜c)の合成 化合物8−1L(441.7mg)にTFA(2ml)
を加え、室温下で1時間撹拌した後、減圧下でTFAを
留去した。残渣をジクロロメタン(2ml)およびトリ
エチルアミン(500μl)に溶解し、この溶液に、化
合物6−2L(250mg)のジクロロメタン(8m
l)溶液にHO−Su(56mg)およびDCC(10
1mg)を加え室温下で1.5時間撹拌した後濾過して
得られた濾液を加え、室温で17時間撹拌して反応させ
た。反応液を水洗し、乾燥後減圧下で溶媒を留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(YMC,CHCl
3 −MeOH 50:1)で精製して化合物8−4aを
549.8mg(収率86.0%)得た。
【0162】 RF 0.60(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 28 −39.2゜(c1.20,CHCl3 ) IR(KBr):1750,1657,1371,12
30,1061cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.11(d,3H,J=6.6),1.42(s,9
H),1.98,1.99,2.05,2.06,2.
08(s,3H×11),4.50,4.51(d,1
H×2,J=7.8),5.34(d,1H,J=3.
4)。
【0163】化合物7−3(377.0mg)にTFA
(4ml)を加え、室温で2時間撹拌後、減圧下でTF
Aを留去した残渣をジクロロメタン(2ml)およびト
リエチルアミン(500μl)に溶解し、この溶液に、
化合物8−3L(250.0mg)のジクロロメタン
(8ml)溶液にHO−Su(51mg)およびDCC
(100mg)を加え室温で3時間撹拌した後濾過して
得られた濾液を加え、室温下で3時間撹拌して反応させ
た。反応液を水洗し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(YMC,CHC
3 −MeOH50:1)で精製して化合物8−4bを
470.5mg(収率81.2%)得た。
【0164】 RF 0.63(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 28 −37.4゜(c1.03,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1655,1371,12
29,1061cm-1 1H−NMR(CDCl3 ):δ
ppm,J in Hz 1.13(d,3H,J=6.6),1.42(s,9
H),1.98,1.99,2.05,2.06,2.
07,2.08,2.15,2.16(s,3H×1
1),4.51,4.53(d,1H×2,J=8.
0),5.28(d,1H,J=3.4)。
【0165】化合物7−3(306.4mg)にTFA
(3ml)を加え、室温で2時間撹拌後、減圧下でTF
Aを留去した。残渣をジクロロメタン(3ml)および
トリエチルアミン(300μl)に溶解し、この溶液
に、化合物6−2L(184.2mg)のジクロロメタ
ン(8ml)溶液にHO−Su(41.4mg)および
DCC(81mg)を加え室温で3時間撹拌した後濾過
して得られた濾液を加え、室温下で4時間撹拌して反応
させた。反応液を水洗し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ナカライ,
CHCl3 −MeOH 50:1)で精製して化合物8
−4cを319.1mg(収率70.6%)得た。
【0166】 RF 0.78(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 28 −71.3゜(c0.77,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1657,1371,12
29,1061cm-1 1H−NMR(CDCl3 ):δ
ppm,J in Hz 1.12,1.14(d,3H×2,J=6.6),
1.43(s,9H),1.99,2.00,2.0
5,2.07,2.08,2.09,2.16(s,3
H×10),4.52(d,1H,J=8.1),5.
26,5.29(d,1H×2,J=3.4)。
【0167】化合物8−5(a〜c)の合成 化合物8−4a(250.0mg)にTFA(3ml)
を加え、室温下で1時間撹拌した。その後、減圧下でT
FAを留去し、残渣にジクロロメタン(2ml)、トリ
エチルアミン(300μl)およびパルミチン酸N−ヒ
ドロキシスクシンイミドエステル(67.6mg)を加
え、室温下で5時間撹拌して反応させた。反応液を水洗
し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(Merck,CHCl3 −MeO
H 50:1)で精製して化合物8−5aを204.6
mg(収率74.7%)得た。
【0168】 RF 0.77(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 28 −40.5゜(c0.97,CHCl3 ) IR(KBr):1751,1639,1371,12
29,1068cm-1 1H−NMR(CDCl3 ):δ
ppm,J in Hz 0.88(t,3H,J=6.8),1.11(d,3
H,J=6.6),1.98,1.99,2.02,
2.05,2.06,2.08,2.15,2.16
(s,3H×11),4.52(d,1H×2,J=
7.8),5.25(d,1H,J=3.2)。
【0169】化合物8−4b(202.5mg)にTF
A(1.5ml)を加え、室温下で1.5時間撹拌し
た。その後、減圧下でTFAを留去し、残渣にジクロロ
メタン(3ml)、トリエチルアミン(500μl)お
よびパルミチン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステ
ル(54mg)を加え、室温下で4時間撹拌して反応さ
せた。反応液を水洗し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ナカライ,
CHCl3 −MeOH 50:1)で精製して化合物8
−5bを188.4mg(収率84.9%)得た。
【0170】 RF 0.90(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 25 −37.5゜(c0.77,CHCl3 ) IR(KBr):1751,1641,1371,12
30,1061cm-1 1H−NMR(CDCl3 ):δ
ppm,J in Hz 0.88(t,3H,J=6.8),1.13(d,3
H,J=6.6),1.99,2.05,2.07,
2.09,2.16(s,3H×11),4.51.,
4.52(d,1H×2,J=7.8),5.28
(d,1H,J=3.2)。
【0171】化合物8−4c(198.9mg)にTF
A(1.5ml)を加え、室温下で1時間撹拌した。そ
の後、減圧下でTFAを留去し、残渣にジクロロメタン
(2ml)、トリエチルアミン(400μl)およびパ
ルミチン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(5
6mg)を加え、室温下で3時間撹拌して反応させた。
反応液を水洗し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ナカライ,CHCl
3 −MeOH 50:1)で精製して化合物8−5cを
177.6mg(収率81.2%)得た。
【0172】 RF 0.74(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 27 −77.5゜(c1.00,CHCl3 ) IR(KBr):1751,1643,1371,12
29,1069cm-1 1H−NMR(CDCl3 ):δ
ppm,J in Hz 0.88(t,3H,J=6.8),1.12,1.1
4(d,3H×2,J=6.6),1.99,2.0
0,2.05,2.06,2.07,2.09,2.1
5,2.16(s,3H×10),4.53(d,1
H,J=8.1),5.25,5.29(d,1H×
2,J=3.4)。
【0173】化合物8−a,8−bおよび8−cの合成 化合物8−5a(195.2mg)にメタノール(3m
l)およびクロロホルム(2ml)の混合溶媒溶液に、
28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(20μ
l)を加え、室温下で1.5時間撹拌して反応させた。
反応液から減圧下で溶媒を留去し、白色粉末として化合
物8−aを137.3mg(収率99.5%)得た。
【0174】RF 0.25(CHCl3 −MeOH
−H2 O 10:5:1) [α]D 27 −29.4゜(c1.01,CHCl3
−MeOH −H2 O10:10:3) IR(KBr):3431,1637,1074cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.8),1.25(d,3
H,J=6.6),4.26,4.27(d,1H×
2,J=7.8),4.28(1H)。
【0175】化合物8−5aに代えて化合物8−5b
(178.3mg)を用いた以外は上記と同様の方法で
反応を行い、白色粉末として化合物8−bを116.9
mg(収率92.8%)得た。
【0176】RF 0.47(CHCl3 −MeOH
−H2 O 10:5:1) [α]D 26 −27.0゜(c0.99,CHCl3
−MeOH −H2 O10:10:3) IR(KBr):3435,1636,1076cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.8),1.25(d,3
H,J=6.6),4.26,4.28(d,1H×
2,J=7.6),4.81(d,1H,J=2.
0)。
【0177】化合物8−5aに代えて化合物8−5c
(169.4mg)を用いた以外は上記と同様の方法で
反応を行い、白色粉末として化合物8−cを119.5
mg(収率97.5%)得た。
【0178】RF 0.64(CHCl3 −MeOH
−H2 O 10:5:1) [α]D 26 −57.8゜(c1.00,CHCl3
−MeOH −H2 O10:10:3) IR(KBr):3450,1639,1076cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.8),1.23(d,3
H×2,J=6.6),4.26,(d,1H,J=
7.6),4.81,4.82(d,1H×2,J=
1.5)。
【0179】実施例9 化合物9−1aおよび9−1bの合成 第三ブチルオキシカルボニル−α−ベンジル−D−グル
タミン酸(1.00g)のジクロロメタン(10ml)
溶液にHO−Su(375mg)およびDCC(673
mg)を加え室温下で2時間撹拌した後濾過して得られ
た濾液を、化合物3−3(1.362g)およびトリエ
チルアミン(327mg)のジクロロメタン(10m
l)溶液に加え、室温下で3時間撹拌して反応させた。
反応液を水洗し、乾燥後減圧下で溶媒を留去し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ナカライ,CHCl3
−MeOH 100:1)で精製して化合物9−1を
1.157g(収率59.8%)得た。
【0180】 RF 0.58(CHCl3 −MeOH 25:1) [α]D 25 −75.2゜(c0.90,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1716,1660,13
71,1254,1229,1166,1065,10
53cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.12(d,3H,J=6.6),1.43(s,9
H),1.99,2.06,2.17(s,3H×
3),5.29(dd,1H,J=1.0,3.4),
7.36(5H)。
【0181】化合物3−3に代えて化合物7−2(1.
518g)を用いた以外は上記と同様の方法で反応を行
い、化合物9−1bを1.252g(収率59.4%)
得た。
【0182】 RF 0.51(CHCl3 −MeOH 25:1) [α]D 26 +1.20゜(c1.00,CHCl3 ) IR(KBr):1753,1715,1664,13
69,1227,1169,1076,1057cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.43(s,9H),1.99,2.04,2.0
5,2.16(s,3H×4),4.48(dd,1
H,J=8.1),7.36(5H)。
【0183】化合物9−2aおよび9−2bの合成 化合物9−1a(522.0mg)にTFA(4ml)
を加え、室温下で1時間撹拌した後、減圧下でTFAを
留去した。残渣をジクロロメタン(5ml)およびトリ
エチルアミン(700μl)の混合溶媒に溶解し、この
溶液に、化合物6−2L(450.0mg)のジクロロ
メタン(15ml)溶液にHO−Su(101mg)お
よびDCC(198mg)を加え室温下で2時間撹拌し
た後濾過して得られた濾液を加え、室温下で3時間撹拌
して反応させた。反応液を水洗し、乾燥後、減圧下で溶
媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ナ
カライ,CHCl3 −MeOH 50:1)で精製して
化合物9−2aを794.9mg(収率90.6%)得
た。
【0184】 RF 0.74(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 27 −77.9゜(c0.99,CHCl3 ) IR(KBr):1747,1653,1371,12
31,1166,1067cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.11,1.14(d,3H×2,J=6.6),
1.44(s,9H),1.99,2.05,2.0
8,2.16(s,3H×6),5.27,5.29
(d,1H×2,J=3.4),7.36(5H)。
【0185】化合物9−1b(1.084g)にTFA
(6ml)を加え、室温下で1時間撹拌した後、減圧下
でTFAを留去した。残渣をジクロロメタン(15m
l)およびトリエチルアミン(1ml)の混合溶媒に溶
解し、この溶液に、化合物6−2L(858.0mg)
のジクロロメタン(20ml)溶液にHO−Su(19
3mg)およびDCC(377mg)を加え室温下で2
時間撹拌した後濾過して得られた濾液を加え、室温で3
時間撹拌して反応させた。反応液を水洗し、乾燥後、減
圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ナカライ、CHCl3 −MeOH 50:1)で
精製して化合物9−2bを1.437g(収率81.6
%)得た。
【0186】 RF 0.34(CHCl3 −MeOH 25:1) [α]D 27 −34.4゜(c0.99,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1670,1371,12
29,1169,1063cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 1.13(d,3H,J=6.6),1.44(s,9
H),1.96,1.99,2.05,2.07,2.
15,2.16(s,3H×7),4.48(dd,1
H,J=8.1),5.33(d,1H,J=3.
4),7.37(5H)。
【0187】化合物9−3aおよび9−3bの合成 化合物9−2a(466.9mg)にTFA(4ml)
を加え、室温下で1.5時間撹拌した後、減圧下でTF
Aを留去した。残渣をジクロロメタン(6ml)、トリ
エチルアミン(600μl)およびパルミチン酸N−ヒ
ドロキシスクシンイミドエステル(165mg)を加
え、室温下で2.5時間撹拌して反応させた。反応液を
水洗し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ナカライ、CHCl3 −Me
OH 50:1)で精製して化合物9−3aを364.
1mg(収率69.3%)得た。
【0188】 RF 0.38(CHCl3 −MeOH 25:1) [α]D 24 −83.3゜(c1.00,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1639,1371,12
29,1069cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.12,1.1
3(d,3H×2,J=6.8),1.96,1.9
9,2.05,2.06,2.16(s,3H×6),
5.27,5.28(d,1H×2,J=3.4),
7.36(5H)。
【0189】化合物9−2b(1.004g)にTFA
(7ml)を加え、室温下で1.5時間撹拌した後、減
圧下でTFAを留去した。残渣をジクロロメタン(10
ml)、トリエチルアミン(1.2ml)およびパルミ
チン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(330
mg)を加え、室温下で16時間撹拌して反応させた。
反応液を水洗し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(YMC,CHCl3
−MeOH 50:1)で精製して化合物9−3bを9
66.2mg(収率85.9%)得た。
【0190】 RF 0.59(CHCl3 −MeOH 20:1) [α]D 28 −36.3゜(c1.01,CHCl3 ) IR(KBr):1751,1637,1371,12
27,1169,1065cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.13(d,3
H,J=6.6),1.96,1.99,2.03,
2.04,2.05,2.14,2.16(s,3H×
7),4.48(d,1H,J=8.1),5.29
(d,1H,J=3.4),7.36(5H)。
【0191】化合物9−4aおよび9−4bの合成 化合物9−3a(240.8mg)のエタノール(33
ml)およびTHF(2.6ml)の混合溶媒溶液に、
10% Pd/C(24mg)を加え、Parrで1時
間接触還元した。次いで触媒を濾別し、濾液から減圧下
溶媒を留去した。得られた残渣のジクロロメタン(5m
l)溶液に、HO−Su(24.7mg)およびDCC
(48.3mg)を加え、室温下で2時間撹拌した後、
2.0MNH3 のメタノール溶液(0.5ml)を加
え、室温下で2時間撹拌して反応させた。反応液を水洗
し、乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(YMC,CHCl3 −MeOH
50:1)で精製して化合物9−4aを171.8mg
(収率77.0%)得た。
【0192】 RF 0.60(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 27 −93.4゜(c1.00,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1641,1371,12
48,1299,1069cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.14,1.1
5(d,3H×2,J=6.6),1.99,2.0
7,2.16,2.17(s,3H×6),5.26,
5.29(d,1H×2,J=3.2)。
【0193】化合物9−3b(937.9mg)のエタ
ノール(100ml)およびTHF(10ml)の混合
溶媒溶液に、10% Pd/C(94mg)を加えPa
rrで1時間接触還元した。次いで触媒を濾別し、濾液
から減圧下で溶媒を留去し脱ベンジル体を873.1m
g(収率100%)得た。この化合物の一部(452.
3mg)のジクロロメタン(5ml)溶液に、HO−S
u(146.3mg)およびDCC(93.0mg)を
加え、室温下で2時間撹拌した後、2.0MNH3 のメ
タノール溶液(1ml)を加え、室温下で17時間撹拌
して反応させた。反応液を水洗し、乾燥後、減圧下で溶
媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Y
MC、CHCl3 −MeOH 50:1)で精製して化
合物9−4bを335.2mg(収率74.1%)得
た。
【0194】 RF 0.56(CHCl3 −MeOH 10:1) [α]D 26 −45.2゜(c1.00,CHCl3 ) IR(KBr):1751,1643,1371,12
99,1070cm-1 1H−NMR(CDCl3 ):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.8),1.15(d,3
H,J=6.6),1.99,2.05,2.06,
2.07,2.16,2.17(s,3H×7),4.
49(d,1H,J=7.8),5.26(d,1H,
J=3.4)。
【0195】化合物9−aおよび9−bの合成 化合物9−4a(169.3mg)のメタノール(3m
l)溶液に28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶
液(10μl)を加え、室温下で1時間撹拌して反応さ
せた。減圧下で溶媒を留去し、白色粉末として化合物9
−aを118.3mg(収率89.6%)得た。
【0196】RF 0.64(CHCl3 −MeOH
−H2 O 10:5:1) [α]D 27 −70.6゜(c0.51,CHCl3
−MeOH −H2 O10:10:3) IR(KBr):3398,1639,1076cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.8),1.25(d,3
H×2,J=6.6),4.81,4.82(d,1
H,J=3.4)。
【0197】化合物9−4b(308.1mg)のメタ
ノール(7ml)溶液に28%ナトリウムメトキシドの
メタノール溶液(10μl)を加え、室温下で1.5時
間撹拌して反応させた。反応液から減圧下で溶媒を留去
し、白色粉末として化合物9−bを232.2mg(収
率99.8%)得た。
【0198】RF 0.61(CHCl3 −MeOH
−H2 O 10:5:1) [α]D 27 −32.9゜(c0.556,CHCl3
−MeOH −H2O 10:10:3) IR(KBr):3400,1661,1637,10
70cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.6),1.24(d,3
H,J=6.6),4.26(d,1H,J=7.
6),4.81(d,1H,J=2.9)。
【0199】実施例10 化合物10−1aおよび10−1bの合成 化合物9−3a(363.8mg)のエタノール(50
ml)およびTHF(4ml)の混合溶媒溶液に、10
% Pd/C36mgを加え、Parrで1時間接触還
元した。次いで触媒を濾別し、濾液から減圧下で溶媒を
留去して脱ベンジル体を337.1mg(収率100
%)得た。この化合物のメタノール(10ml)溶液
に、氷冷下でトリメチルシリルジアゾメタンの10%ヘ
キサン溶液(4ml)を加え、20分間撹拌して反応さ
せた。反応液から減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(YMC,CHCl3 −MeO
H 50:1)で精製して化合物10−1aを302.
4mg(収率88.6%)得た。
【0200】 RF 0.35(CHCl3 −MeOH 25:1) [α]D 26 −83.4゜(c1.00,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1647,1373,12
29,1067cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.13,1.1
4(d,3H×2,J=6.6),1.98,1.9
9,2.05,2.06,2.16(s,3H×6),
3.76(s,3H),5.28(d,1H×2,J=
3.4)。
【0201】化合物9−3b(937.9mg)のエタ
ノール(100ml)およびTHF(10ml)の混合
溶媒溶液に、10% Pd/C(94mg)を加え、P
arrで1時間接触還元した。次いで触媒を濾去した
後、濾液から減圧下で溶媒を留去して脱ベンジル体を8
73.1mg(収率100%)得た。この化合物の一部
(420.8mg)のMeOH(6ml)溶液に、氷冷
下で10% TMS−CH2 2 のヘキサン溶液(3.
5ml)を加え、20分間撹拌して反応させた。反応液
から減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(YMC,CHCl3 −MeOH 75:
1)で精製して化合物10−1bを373.5mg(収
率87.7%)得た。
【0202】 RF 0.34(CHCl3 −MeOH 25:1) [α]D 26−38.2゜(c0.99,CHCl3 ) IR(KBr):1751,1647,1371,12
29,1070cm-1 1 H−NMR(CDCl3 ):δ ppm,J in H
z 0.88(t,3H,J=6.8),1.14(d,3
H,J=6.6),1.98,1.99,2.05,
2.06,2.16(s,3H×7),3.75(s,
3H),4.49(d,1H,J=7.8),5.28
(d,1H,J=3.4)。
【0203】化合物10−2aおよび10−2bの合成 化合物10−1a(298.0mg)のメタノール(5
ml)溶液に28%ナトリウムメトキシドのメタノール
溶液(20μl)を加え、室温下で1時間撹拌して反応
させた。反応液から減圧下で溶媒を留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(YMC,CHCl3 −Me
OH 5:1)で精製して白色粉末として化合物10−
2aを137.6mg(収率59.6%)得た。
【0204】 RF 0.86(CHCl3 −MeOH 2:1) [α]D 28−71.3゜(c1.01,MeOH) IR(KBr):3400,1643,1078cm-1 1 H−NMR(CD3 OD):δ ppm,J in H
z 0.90(t,3H,J=6.8),1.20、1.2
1(d,3H×2,J=6.6),4.76,4.78
(d,1H×2,J=2.2)。
【0205】化合物10−1b(348.2mg)のメ
タノール(7ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシ
ドのメタノール溶液(10μl)を加え、室温下で2時
間撹拌して反応させた。反応液から減圧下で溶媒を留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(YMC,C
HCl3 −MeOH 25:10)で精製して白色粉末
として化合物10−2bを187.5mg(収率71.
0%)得た。
【0206】 RF 0.70(CHCl3 −MeOH 2:1) [α]D 27−30.7゜(c0.505,CHCl3
MeOH−H2 O 10:10:3) IR(KBr):3422,1637,1074cm-1 1 H−NMR(CD3 OD):δ ppm,J in H
z 0.90(t,3H,J=6.8),1.21(d,3
H,J=6.6),3.67(s,3H),4.24
(d,1H,J=7.3)。
【0207】化合物10−aおよび10−bの合成 化合物10−2a(104.0mg)のメタノール(3
ml)溶液に0.1N水酸化ナトリウム(1.15m
l)を加え、室温下で24時間撹拌して反応させた。反
応液から減圧下で溶媒を留去し、ゲル濾過(LH−2
0,MeOH)で精製し、白色粉末として化合物10−
aを98.2mg(収率93.6%)得た。
【0208】RF 0.49(CHCl3 −MeOH−H
2 O 10:5:1) [α]D 27−68.5゜(c1.05,CHCl3 −M
eOH−H2 O 10:10:3) IR(KBr):3400,1639,1558,10
78,1038cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.88(t,3H,J=6.8),1.24(d,3
H,J=6.6),4.83−4.80(m,2H)。
【0209】化合物10−2b(138.8mg)のメ
タノール(3ml)溶液に、0.1N水酸化ナトリウム
(1.504ml)を加え、室温下で68時間撹拌して
反応させた。反応液から減圧下で溶媒を留去し、ゲル濾
過(LH−20,MeOH)で精製し、白色粉末として
化合物10−bを135.1mg(収率96.5%)得
た。
【0210】RF 0.39(CHCl3 −MeOH−H
2 O 10:5:1) [α]D 27−28.2゜(c1.02,CHCl3 −M
eOH−H2 O 10:10:3) IR(KBr):3400,1637,1560,10
76,1041cm-1 1 H−NMR(CDCl3 :CD3 OD=1:1):δ
ppm,J in Hz 0.89(t,3H,J=6.8),1.24(d,3
H,J=6.6)。
【0211】実施例11 化合物11−1の合成 化合物1−3(653mg)と第三ブチルオキシカルボ
ニル−L−グルタミン酸β−ベンジルエステルα−N−
ヒドロキシスクシンイミドエステル(Boc−Glu
(OBn)−OSu、402mg)とを溶解した塩化メ
チレン(30ml)溶液に、トリエチルアミン(187
mg)を加え、室温下で1時間撹拌した。反応液を塩化
メチレンで希釈し、水、10%クエン酸水、水で順次洗
浄し、乾燥後溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲル
(70g)を用いるカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム−メタノール 200:1)で精製することによ
り、化合物11−1(659mg)を無色結晶として得
た。
【0212】 [α]D 25−29.6゜(c1.09,CHCl3 ) IR(KBr):1728,1686,1659cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.41−7.25
(20H,m),6.13(1H,br,s),5.2
3(1H,br,s),5.14,5.11(1H,e
ach d,J=12.7Hz),4.98,4.65
(1H,eachd,J=11.5Hz),4.88,
4.81,4.74,4.67(1H,each d,
J=11.7Hz),4.77(1H,d,J=3.7
Hz,f−1),4.10(1H,m),4.02(1
H,dd,J=10.3,3.7Hz),3.93(1
H,dd,J=10.0,2.9Hz),3.86(1
H,q,J=6.6Hz),3.57(1H,dt,J
=10.0,6.8Hz),3.42(1H,dt,J
=10.0,6.8Hz),3.22−3.18(2
H,m),2.55(1H,m),2.42(1H,
m),2.12(1H,m),1.91(1H,m),
1.62−1.54(2H,m),1.49−1.43
(2H,m),1.38−1.27(4H,m),1.
43(9H,s),1.10(3H,d,J=6.6H
z)。
【0213】化合物11−2の合成 化合物11−1(360mg)をエタノール(5ml)
に溶解し、10%パラジウム−炭素(360mg)と
1,4−シクロヘキサジエン(666μl)とを加え、
室温下で30分撹拌した。反応液を濾過した後、濾液よ
り溶媒を減圧下で留去して化合物11−2(282m
g)を無色泡状物質として得た。
【0214】1H−NMR(CDCl3 )δ:7.39
−7.24(15H,m),6.73(1H,br,
s),5.49(1H,br,s),4.96−4.6
3(each 1H,d,J=11.8Hz),4.8
4,4.80,4.74,4.64(each 1H,
d,J=11.8Hz),4.77(1H,J=3.8
Hz),4.21(1H,m),4.02(1H,d
d,J=10.3,3.8Hz),3.93(1H,d
d,J=10.3,3.0Hz),3.86(1H,
q,J=6.6Hz),3.67(1H,br,d),
3.57(1H,ddd,J=9.9,7.1,7.1
Hz),3.41(1H,ddd,J=9.9,6.
6,6.6Hz),3.28−3.16(2H,m),
2.47,2.35,2.03,1.91(each
1H,m),1.64−1.54(2H,m),1.5
2−1.45(2H,m),1.42(9H,s),
1.36−1.29(4H,m),1.11(3H,
d,J=6.6Hz)。
【0215】化合物11−3の合成 化合物1−4(168mg)を溶解したエタノール(7
ml)溶液に、リンドラー触媒(150mg)とパラト
ルエンスルホン酸(57mg)とを加え、中圧水素気流
下(50psi)室温下で、2時間撹拌した。反応液よ
り触媒を濾去し、濾液を減圧下で濃縮することにより、
化合物11−3(208mg)を粗生成物として得た。
【0216】化合物11−4の合成 化合物11−3(208mg)を溶解したジメチルホル
ムアミド(3.0ml)溶液に、N−メチルモルホリン
(86μl)、化合物11−2(214mg)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(53mg)およびN,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(74.5m
g)を加え、室温下で12時間撹拌した。不溶物を濾去
し、濾液を濃縮した後、その残渣を酢酸エチルで希釈
し、5%クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウムにて洗浄
し、乾燥後溶媒を減圧下で留去した。得られた残渣をシ
リカゲル(70g)を用いるカラムクロマトグラフィー
(塩化メチレン−メタノール 50:1)および高分子
ゲル(150g)を用いるカラムクロマトグラフィー
(塩化メチレン−メタノール 1:1)にて精製するこ
とにより、化合物11−4(242mg)を無色粉末と
して得た。
【0217】 [α]D 24−14.1゜(c0.58,CHCl3 ) IR(KBr):1688,1645cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.41−7.24
(30H,m),6.59(1H,m),5.89(1
H,m),5.71(1H,m),4.97(2H,
d,J=11.7Hz),4.92,4.76(eac
h d,J=11.0Hz),4.88,4.78,
4.72,4.65(each d,J=11.7H
z),4.81,4.69(each 1H,d,J=
12.0Hz),4.77(1H,d,J=3.4H
z),4.74,4.66(each 1H,d,J=
12.2Hz),4.30(1H,d,J=7.6H
z),4.06(1H,m),4.02(2H,dd,
J=10.3,3.4Hz),3.93(1H,dd,
J=10.3,2.7Hz),3.92(1H,q,J
=6.6Hz),3.86(1H,q,J=6.6H
z),3.79(1H,dd,J=9.8,7.6H
z),3.66(1H,br,d),3.57(1H,
ddd,J=10.0,6.8,6.8Hz),3.5
4(1H,br,d),3.50(1H,dd,J=
9.8,2.9Hz),3.45(1H,m),3.4
1(1H,m),3.27−3.13(5H,m),
2.32(1H,ddd,J=14.9,7.8,5.
1Hz),2.24(1H,ddd,J=14.9,
7.6,5.1Hz),2.04(1H,m),1.9
0(1H,m),1.66−1.54(4H,m),
1.52−1.42(4H,m),1.42(9H,
s),1.42−1.28(8H,m),1.17(3
H,d,J=6.3Hz),1.10(3H,d,J=
6.6Hz)。
【0218】化合物11の合成 化合物11−4(160mg)を溶解したメタノール
(14ml)−酢酸エチル(4ml)−1、2−塩化エ
チレン(2ml)の混合溶液に、パラジウム−炭素(1
0%、200mg)を加え、中圧水素気流下(50ps
i)、室温下で12時間撹拌した。反応液より触媒を濾
別した後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲル(18g)
を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メ
タノール−水 7:3:1(下層))にて精製すること
により化合物11(67mg)を無色粉末として得た。
【0219】[α]D 25−45.1゜(c0.52,M
eOH) IR(KBr):3429,1697,1654cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:4.73(1H,d,
J=2.9Hz),4.17(1H,m),3.98
(1H,m),3.93(1H,q,J=6.6H
z),3.84(1H,ddd,J=9.5,6.6,
6.6Hz),3.75−3.70(2H,m),3.
68−3.63(2H,m),3.61(1H,q,J
=6.6Hz),3.59(1H,m),3.51(1
H,ddd,J=9.8,6.6,6.6Hz),3.
46−3.41(3H,m),3.25−3.13(4
H,m),2.30−2.21(2H,m),1.99
(1H,m),1.83(1H,m),1.66−1.
59(4H,m)1.55−1.47(4H,m),
1.44(9H,s),1.45−1.33(8H,
m),1.26(3H,d,J=6.6Hz),1.2
0(3H,d,J=6.6Hz)。
【0220】実施例12 化合物12の合成 化合物1(20.0mg)に0℃でトリフルオロ酢酸
(1.00ml)を加え、同温度で1時間撹拌した。反
応液を減圧下で濃縮した後、得られた残渣を高分子ゲル
(22g)を用いるカラムクロマトグラフィー(メタノ
ール)で精製して化合物12(19mg)を無色樹脂状
物として得た。
【0221】 [α]D 27−55.7゜(c0.63,MeOH)1 H−NMR(CD3 OD)δ:4.73(2H,b
r,s),3.93(2H,q,J=6.6Hz),
3.87(1H,m),3.74−3.71(3H,
m),3.71−3.63(4H,m),3.55(1
H,m),3.44(2H,dt,J=9.5,6.3
Hz),3.21−3.15(2H,m),3.21−
3.15(2H,m),2.43−2.35(2H,
m),2.14−2.04(2H,m),1.67−
1.60(4H,m),1.58−1.49(4H,
m),1.47−1.34(8H,m),1.20(6
H,d,J=6.6Hz)。
【0222】実施例13 化合物13の合成 化合物3(40.0mg)に0℃でトリフルオロ酢酸
(1.00ml)を加え、同温度で1時間撹拌した。反
応液を減圧下で濃縮した後、得られた残渣を高分子ゲル
(45g)を用いるカラムクロマトグラフィー(メタノ
ール)により精製して化合物13(37mg、91%)
を無色樹脂状物として得た。
【0223】[α]D 27−76.7゜(c0.49,M
eOH)1 H−NMR(CD3 OD)δ:4.77(2H,b
r,s),3.92−3.86(3H,m),3.82
−3.72(6H,m),3.67(2H,br,
s),3.57−3.51(2H,m),3.51−
3.47(2H,m),3.39−3.29(2H,
m)2.48−2.37(2H,m),2.15−2.
07(2H,m),1.21(3H,d,J=6.3H
z)。
【0224】13C−NMR(CDCl3 )δc:17
4.2,169.8,100.5,100.4,73.
6,71.6,71.5,70.0,69.9,67.
8,67.7,67.5,67.3,54.1,40.
5,40.3,32.2,28.3,16.6。
【0225】実施例14 化合物14の合成 化合物12(32mg)を溶解したジメチルホルムアミ
ド溶液に、フルオレセン−イソチオシアネート(47m
g)を加え、室温で12時間撹拌した。反応液を濃縮し
た後、残渣をシリカゲル(18g)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−水 7:
3:1(下層))および高分子ゲル(30g)を用いる
カラムクロマトグラフィー(メタノール)で精製して化
合物14(17mg)を黄色粉末として得た。
【0226】1H−NMR(CD3 OD)δ:8.25
(1H,br,s),7.86(1H,dd,J=8.
3,1.7Hz),7.16(1H,d,J=8.3H
z),6.86−6.72(2H,m),6.67(2
H,d,J=2.2Hz),6.56(2H,dd,J
=8.8,2.2Hz),4.73(1H,d,J=
3.4Hz),4.72(1H,d,J=3.2H
z),3.93(1H,q,J=6.6Hz),3.9
2(1H,q,J=6.6Hz),3.75−3.70
(4H,m),3.66(1H,m),3.65(2
H,br,s),3.63(1H,m),3.43(1
H,m),3.40(1H,m),3.24(1H,d
t,J=10.3,6.6Hz),3.23(1H,d
t,J=10.3,6.6Hz),3.16(2H,d
t,J=9.5,6.8Hz),3.14(1H,d
t,J=9.5,6.8Hz),2.41−2.30
(2H,m),2.18(1H,m),2.06(1
H,m),1.70−1.28(16H,m),1.1
9(3H,d,J=6.6Hz),1.18(3H,
d,J=6.6Hz)。
【0227】実施例15 化合物15−1の合成 6−クロロ−1−ヘキサノール(20.0g)を溶解し
たN,N′−ジメチルホルムアミド溶液(200ml)
に、アジ化ナトリウム(14.2g)を加え、80℃で
12時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、析出物を
濾過した後、濾液を減圧下で凝縮し、残渣をシリカゲル
(200g)を用いるカラムクロマトグラフィー(n−
ヘキサン−酢酸エチル 5:2)で精製することによ
り、化合物15−1(20.6g)を無色油状物として
得た。
【0228】IR(CHCl3 ):2100cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:3.66(2H,d
t,J=5.1,6.6Hz),3.28(2H,t,
J=6.8Hz),1.64−1.56(4H,m),
1.45−1.39(4H,m),1.34(1H,
t,J=5.1Hz)。
【0229】化合物15−2の合成 モレキュラーシーブズ4A(3g)を含む塩化メチレン
溶液(30ml)に、アセトブロモ−α−D−ガラクト
ース(1.00g)および化合物15−1(1.04
g)を溶解し、室温下で2時間撹拌した後、−20℃で
銀シリケート(5.0g)を加え、同温度で2時間、室
温下で2時間撹拌した。反応液を濾過した後、濾液(塩
化メチレン)を水洗し、乾燥後溶媒を減圧下で留去し
た。続いて、得られた残渣をピリジン(5ml)に溶解
し、無水酢酸(3ml)を加え、10時間室温下で撹拌
した。反応液を、酢酸エチルで希釈し、2%塩酸および
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、次いで乾燥
して溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲル(45
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン
−酢酸エチル 3:1)にて精製することにより、化合
物15−2(833mg)を無色油状物として得た。
【0230】 [α]D 27−11.3゜(c1.18,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):2100,1749cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:5.39(1H,d
d,J=3.4,1.0Hz),5.20(1H,d
d,J=10.5,8.1Hz),5.02(1H,d
d,J=10.5,3.4Hz),4.45(1H,
d,J=8.1Hz),4.19(1H,dd,J=1
1.2,6.3Hz),4.13(1H,dd,J=1
1.2,7.1Hz),3.91−3.87(2H,
m),3.48(1H,dt,J=9.5,6.8H
z),3.26(2H,t,J=7.0Hz),2.1
5,2.05,2.05,1.99(each 3H,
s),1.66−1.53(4H,m),1.42−
1.34(4H,m)。
【0231】化合物15−3の合成 化合物15−2(90mg)を溶解したメタノール(7
ml)溶液に、リンドラー触媒(80mg)とパラトル
エンスルホン酸(37.5mg)とを加え、中圧水素気
流下(50psi)室温下で、2時間撹拌した。反応液
より触媒を濾去し、濾液を減圧下で濃縮することによ
り、化合物15−3(114mg)を粗生成物として得
た。
【0232】化合物15−4の合成 化合物11−2(150mg)を溶解した塩化メチレン
(1.5ml)溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド
(22.7mg)とN,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(40.6mg)を加え、0℃で3時間撹拌し
た。その後、化合物15−3(114mg)とトリエチ
ルアミン(36μl)を溶解した塩化メチレン溶液
(1.5ml)を加え、室温下で12時間撹拌した。不
溶物を濾去し、濾液を塩化メチレンで希釈した後、飽和
食塩水により洗浄した。乾燥後溶媒を減圧下で留去し、
残渣をシリカゲル(10g)を用いるカラムクロマトグ
ラフィー(トルエン−アセトン−メタノール 250:
100:3)で精製することにより、化合物15−4
(85mg)を無色油状物として得た。
【0233】 [α]D 27−21.6゜(c1.10,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):1749,1707,1670c
-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.41−7.24
(15H,m),6.60(1H,br,s),6.0
2(1H,br,s),5.68(1H,d,J=6.
5Hz),5.39(1H,dd,J=3.4,0.7
Hz),5.19(1H,dd,J=10.5,8.1
Hz),5.02(1H,dd,J=10.5,3.4
Hz),4.97,4.87,4.74,4.65(e
ach 1H,d,J=11.7Hz),4.80,
4.67(each 1H,d,J=12.0Hz),
4.77(1H,d,J=3.7Hz),4.45(1
H,d,J=8.1Hz),4.19(1H,dd,J
=11.2,6.3Hz),4.12(1H,dd,J
=11.2,7.1Hz),4.06(1H,m),
4.02(1H,dd,J=10.0,3.7Hz),
3.93(1H,dd,J=10.0,2.7Hz),
3.91−3.84(3H,m),3.67(1H,b
r,d),3.58(1H,ddd,J=9.8,7.
1,6.8Hz),3.47(1H,ddd,J=9.
5,6.8,6.6Hz),3.42(1H,ddd,
J=9.7,6.8,6.6Hz),3.29−3.1
7(4H,m),2.35(1H,m),2.27(1
H,m),2.15,2.05,2.05,1.98
(each 3H,s),1.93(1H,m),1.
63−1.55(4H,m),1.53−1.45(4
H,m),1.43(9H,s),1.39−1.29
(8H,m),1.11(3H,d,J=6.3H
z)。
【0234】化合物15−5の合成 化合物15−4(115mg)が溶解したメタノール
(3ml)溶液に、3%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(200μl)を加え、0℃で2時間撹拌し
た。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )によ
り中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下で濃縮し
た。残渣をシリカゲル(12g)を用いるカラムクロマ
トグラフィー(塩化メチレン−メタノール 8:1)に
より精製して、化合物15−5(93mg)を無色粉末
として得た。
【0235】 [α]D 27−28.1゜(c1.13,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):3421,1688,1645c
-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:7.42−7.25
(15H,m),4.90,4.61(each 1
H,d,J=11.7Hz),4.77(2H,s),
4.75,4.67(each 1H,d,J=11.
7Hz),4.20(1H,d,J=7.6Hz),
3.98(1H,m),3.95−3.94(2H,
m),3.91(1H,q,J=6.6Hz),3.8
9(1H,ddd,J=9.8,6.8,6.6H
z),3.83(1H,br,d),3.80(1H,
br,s),3.75(1H,dd,J=11.2,
6.6Hz),3.72(1H,dd,J=11.2,
5.6Hz),3.62(1H,J=9.8,6.6,
6.6Hz),3.54(1H,ddd,J=9.8,
6.6,6.6Hz),3.50(1H,dd,J=
9.8,7,6Hz),3.48(1H,m),3.4
5(1H,dd,J=9.8,3.2Hz),3.40
(1H,ddd,9.8,6.3,6.3Hz),3.
23−3.13(4H,m),2.26−2.23(2
H,m),2.00(1H,m),1.83(1H,
m),1.65−1.57(4H,m),1.53−
1.46(4H,m),1.43−1.31(8H,
m),1.43(9H,s),1.13(3H,d,J
=6.6Hz)。
【0236】化合物15の合成 化合物15−5(70mg)を溶解したメタノール(7
ml)溶液に、水酸化パラジウム−炭素(20%、14
0mg)を加え、中圧水素気流下(50psi)、室温
下で48時間撹拌した。反応液より触媒を濾別した後、
濾液を濃縮し、残渣をシリカゲル(10g)を用いるカ
ラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−
水 7:3:1(下層))および高分子ゲル(25g)
を用いるカラムクロマトグラフィー(メタノール)にて
精製することにより化合物15(30mg)を無色粉末
として得た。
【0237】 [α]D 25−52.1゜(c0.34,MeOH) IR(KBr):3350,1699,1655cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:4.73(1H,d,
J=2.7Hz),4.20(1H,d,J=7.3H
z),3.98(1H,m),3.93(1H,q,J
=6.6Hz),3.90(1H,ddd,J=9.
5,6.8,6.8Hz),3.83(1H,br,
d),3.77−3.70(4H,m),3.69−
3.63(2H,m),3.54(1H,ddd,J=
9.5,6.6,6.6Hz),3.59−3.47
(2H,m),3.45(1H,dd,J=9.8,
3.2Hz),3.44(1H,m),3.25−3.
14(4H,m),2.29−2.23(2H,m),
2.00(1H,m),1.83(1H,m),1.6
8−1.59(4H,m),1.56−1.47(4
H,m),1.44(9H,s),1.46−1.31
(8H,m),1.20(3H,d,J=6.6H
z)。
【0238】実施例16 化合物16−1の合成 2-(Trimethylsilyl)ethyl O- (methyl 6-Acetamido-4,
7,8,9-tetra-O-acetyl-3,5-dideoxy-D-glycero-α-D-ga
lacto-2-nonulopyranosylonate)-(2 →3)-2,4-di-O-ace
tyl-6-O-benzoyl- β-D-galactopyranoside(化合物1
6−1)を、J.Carbohydrate Chemistry, 8 (2)265-283
(1989)の記載に従って合成した。
【0239】化合物16−2の合成 J.Carbohydrate Chemistry, 8 (2), 265-283(1989)に記
載の方法に従って、化合物16−1より合成した。
【0240】化合物16−3の合成 モレキュラーシーブズ4A(4g)を含む塩化メチレン
溶液(10ml)に、化合物9−2(300mg)およ
び化合物15−1(131mg)を溶解し、室温下で2
時間攪拌した。その後、0℃で三フッ化ホウ素ジエチル
エーテル錯体(112μl)を加え、同温度で1時間攪
拌した。反応液を濾過した後、濾液を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液にて洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下で留去
し、残渣をシリカゲル(20g)を用いるカラムクロマ
トグラフィー(塩化メチレン−メタノール 50:1)
で精製することにより、化合物9−3(230mg)を
無色油状物として得た。
【0241】 [α]D 27−17.8°(c1.03,CHCl) IR(CHCl):2100,1744,1690c
-1 H−NMR(CDCl)δ:8.03(2H,
m),7.56(1H,m),7.23(2H,m),
5.56(1H,ddd,J=9.5,5.6,2.7
Hz),5.37(1H,dd,J=9.5,2.4H
z),5.08−5.03(3H,m),4.88(1
H,m),4.61(1H,d,J=8.0Hz),
4.58(1H,dd,J=10.0,3.1Hz),
4.43(1H,dd,J=11.0,6.3Hz),
4.35(1H,dd,J=12.5,2.4Hz),
4.21(1H,dd,J=11.0,7.1Hz),
4.04(1H,m),4.00(1H,dd,J=1
2.5,5.6Hz),3.99(1H,dd,J=
7.1,6.3Hz),3.88(1H,dt,J=
9.5,6.3Hz),3.76(3H,s),3.6
3(1H,dd,J=10.7,2.4Hz)3.54
(1H,dt,9.5,6.6Hz),3.25(2
H,t,J=7.0Hz),2.59(1H,dd,J
=12.7,4.6Hz),2.21,2.13,2.
11,2.08,2.04,2.00,1.85(ea
ch 3H,s),1.72(1H,dd,12.7,
12.3Hz),1.67−1.54(4H,m),
1.42−1.33(4H,m)。
【0242】化合物16−4の合成 化合物16−3(130mg)を溶解したメタノール
(5ml)溶液に、リンドラー触媒(100mg)とパ
ラトルエンスルホン酸(26mg)とを加え、中圧水素
気流下(50psi)室温下で、2時間攪拌した。同触
媒(100mg)を更に加え、同条件で、1時間攪拌し
た。反応液より触媒を濾去し、濾液を減圧下で濃縮し
て、化合物16−4(123mg)を粗生成物として得
た。
【0243】化合物16−5の合成 化合物11−2(125mg)を溶解した塩化メチレン
(1.5ml)溶液に、N−ヒドロキシサクシンイミド
(17.5mg)とN,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(31.0mg)とを加え、0℃で3時間攪拌
した。その後、化合物16−4(123mg)とトリエ
チルアミン(25μl)を溶解した塩化メチレン溶液
(1.5ml)とを加え、室温下で12時間攪拌した。
不溶物を濾去した後、濾液を塩化メチレンで希釈し、飽
和食塩水により洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下で留去し、
残渣をシリカゲル(20g)を用いるカラムクロマトグ
ラフィー(トルエン−アセトン 7:4)で精製するこ
とにより、化合物16−5(93mg)を無色粉末とし
て得た。
【0244】 [α]D 27−26.2°(c1.06,CHCl) IR(CHCl):1744,1690,1676c
-1 H−NMR(CDCl)δ:8.03(2H,d,
J=7.1Hz),7.57(1H,m),7.45−
7.14(17H,m),6.67(1H,m),6.
07(1H,br,s),5.73(1H,br,
s),5.57(1H,ddd,J=9.3,5.8,
2.4Hz),5.36(1H,dd,J=9.3,
2.7Hz),5.09(1H,br,d,11.0H
z),5.06(1H,d,J=3.4Hz),5.0
5(1H,dd,J=10.2,8.1Hz),4.9
7,4.87,4.74,4.65(each 1H,
d,J=11.7Hz),4.89(1H,m),4.
81,4.66(each 1H,d,J=12.0H
z),4.77(1H,d,J=3.4Hz),4.6
1(1H,d,J=8.1Hz),4.59(1H,d
d,J=10.2,3.4Hz),4.44(1H,d
d,J=11.0,6.6Hz),4.35(1H,d
d,J=12.4,2.4Hz),4.21(1H,d
d,J=11.0,7.1Hz),4.10−3.98
(5H,m),3.93(1H,dd,J=10.0,
2.7Hz),3.89−3.84(2H,m),3.
77(3H,s),3.64(1H,dlike),
3.64(1H,dd,J=10.7,2.7Hz),
3.57(1H,dt,J=10.0,7.1Hz),
3.53(1H,dt,J=9.5,6.8Hz),
3.42(1H,dt,J=10.0,6.3Hz),
3.31−3.15(4H,m),2.59(1H,d
d,J=12.7,4.6Hz),2.35(1H,
m),2.26(1H,m),1.72(1H,dd,
J=12.7,12.5Hz),1.65−1.58
(4H,m),1.52−1.46(4H,m),1.
40−1.30(8H,m),1.11(3H,d,J
=6.3Hz),2.22,2.13,2.11,2.
09,2.05,2.01,1.85(each 3
H,s),1.43(9H,s)。
【0245】化合物16−6の合成 化合物16−5(118mg)を溶解したメタノール
(2ml)溶液に、3%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(400μl)を加え、室温下で2時間攪拌し
た。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )によ
り中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下で濃縮し
た。次いで得られた残渣に0.1N水酸化ナトリウム水
溶液(2.0ml)と1,4−ジオキサン(1.0m
l)とを加え、室温下で1時間攪拌した後、陽イオン交
換樹脂(Dowex 50w H+ )を用いて中和した。次いで不
溶物を濾去し、濾液を減圧下で濃縮し、さらに高分子ゲ
ル(90g)を用いたカラムクロマトグラフィー(メタ
ノール)で精製し化合物16−6(89mg)を無色粉
末として得た。
【0246】 [α]D 27−23.1°(c1.05,CHCl) IR(CHCl):3422,1697cm-1 H−NMR(CDOD)δ:7.41−7.24
(15H,m),4.90,4.61(each d,
J=11.2Hz),4.79(1H,d,J=2.4
Hz),4.77(2H,s),4.75,4.66
(each 1H,d,J=11.7Hz),4.26
(1H,d,J=7.8Hz),4.04−3.26
(21H,m),3.24−3.12(4H,m),
2.81(1H,br,d,J=12.9Hz),2.
27−2.23(2H,m),2.00(1H,m),
2.00(3H,s),1.88−1.79(2H,
m),1.65−1.55(4H,m),1.54−
1.46(4H,m),1.46−1.30(8H,
m),1.43(9H,s),1.13(3H,d,J
=6.3Hz)。
【0247】化合物16の合成 化合物16−6(70mg)を溶解したメタノール(7
ml)溶液に、水酸化パラジウム−炭素(20%、70
mg)を加え、中圧水素気流下(50psi)、室温下
で12時間攪拌した。反応液より触媒を濾別した後、濾
液を濃縮し、残渣を高分子ゲル(45g)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(メタノール)で精製することに
より化合物16(49mg)を無色粉末として得た。
【0248】 [α]D 27−31.0°(c0.51,MeOH) IR(KBr):3456,1695,1650cm-1 H−NMR(DO)δ:4.87(1H,d,J=
3.7Hz),4.46(1H,d,J=8.1H
z),4.09(1H,dd,J=10.0,3.0H
z),4.07(1H,qlike),3.96(1
H,d,J=3.0Hz),3.96−3.58(16
H,m),3.54(1H,dd,J=10.0,8.
1Hz),3.53(1H,m),3.25(1H,
m),3.22−3.14(4H,m),2.77(1
H,dd,J=12.5,4.6Hz),2.39−
2.30(2H,tlike),2.05(1H,
m),2.04(3H,s),1.89(1H,m),
1.81(1H,dd,J=12.5,12.2H
z),1.67−1.60(4H,m),1.57−
1.49(4H,m),1.44(9H,s),1.4
3−1.30(8H,m),1.22(3H,d,J=
6.6Hz)。
【0249】実施例17 化合物17−1の合成 化合物1−6(1.28g)に、0℃でトリフルオロ酢
酸(10.0ml)を加え、同温度で30分間攪拌した
後、減圧下で濃縮して化合物17−1(1.30g)を
粗生成物として得た。
【0250】化合物17−2の合成 化合物17−1(1.30mg)を溶解したジメチルホ
ルムアミド(10.0ml)溶液に、N−メチルモルホ
リン(286μl)、第3ブチルオキシカルボニル−L
−グルタミン酸α−ベンジルエステル(Boc−Glu
−OBn、371mg)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(176mg)およびN,N′−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド(248mg)を加え、0℃で12時
間攪拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下で濃縮した
後、残渣を酢酸エチルで希釈し、10%クエン酸、飽和
炭酸水素ナトリウムにて洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下で
留去した。残渣をシリカゲル(150g)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール 3
0:1)にて精製することにより化合物17−2(1.
09g)を無色粉末として得た。
【0251】 [α]D 25−32.0°(c0.56,CHCl) IR(KBr):1738,1717,1688,16
37cm-1 H−NMR(CDCl)δ:7.41−7.24
(35H,m),6.83(1H,m),6.66(1
H,m),6.23(1H,m),5.27(1H,
d,J=8.1Hz),5.19,5.13(each
1H,d,J=12.2Hz),4.97,4.65
(each 2H,d,J=11.7Hz),4.8
7,4.86,4.74,4.73(each 1H,
d,J=11.7Hz),4.80,4.67(eac
h 2H,d,J=12.0Hz),4.78−4.7
6(2H,m),4.39−4.30(2H,m),
4.02(2H,dd,J=10.0,3.7Hz),
3.93(1H,dd,J=10.0,2.4Hz),
3.92(1H,dd,J=10.0,2.2Hz),
3.86(1H,q,J=6.6Hz),3.66(2
H,br,s),3.59−3.55(2H,m),
3.43−3.39(2H,m),3.25−3.15
(4H,m),2.35(1H,m),2.30−2.
20(3H,m),2.10(1H,m),1.85
(1H,m),1.72−1.64(3H,m),1.
64−1.56(3H,m),1.52−1.44(2
H,m),1.42(9H,s),1.40−1.28
(10H,m),1.10(3H,d,J=6.6H
z)。
【0252】化合物17−3の合成 化合物17−2(250mg)をエタノール(4ml)
−塩化メチレン(2ml)の混合溶液に溶解し、10%
パラジウム−炭素(250mg)と1,4−シクロヘキ
サジエン(316μl)とを加え、室温下で20分攪拌
した。反応液を濾過した後、濾液より溶媒を減圧下で留
去して化合物17−3(224mg)を無色泡状物質と
して得た。
【0253】H−NMR(CDCl)δ:7.42
−7.24(30H,m),6.96(1H,br,
s),6.86−6.76(2H,m),5.37(1
H,br,s),4.97,4.96,4.64(ea
ch 1H,d,J=11.7Hz),4.88−4.
85(2H,br,d),4.83−4.80(2H,
br,s),4.78−4.72(4H,m),4.6
8(1H,d,J=12.0Hz),4.67(1H,
br,d),4.64(1H,d,J=12.2H
z),4.43(1H,m),4.33(1H,m),
4.05−3.98(3H,m),3.93(1H,d
d,J=10.0,2.7Hz),3.86(1H,
q,J=6.6Hz),3.84(1H,q,J=6.
6Hz),3.66(2H,br,s),3.57(2
H,ddd,J=9.8,7.1,7.1Hz),3.
40(2H,ddd,J=9.8,6.4,6.4H
z),3.29(1H,br,s),3.23−3.1
5(2H,m),3.09(1H,br,s),2.4
2−2.30(3H,m),2.30−2.14(3
H,m),1.90(1H,m),1.74(1H,
m),1.64−1.53(4H,m),1.51−
1.44(4H,m),1.42(9H,s),1.3
8−1.27(8H,m),1.10(3H,d,J=
6.3Hz),1.10(3H,d,J=6.3H
z)。
【0254】化合物17−4の合成 化合物17−3(224mg)を溶解したジメチルホル
ムアミド(3.0ml)溶液に、N−メチルモルホリン
(57μl)、化合物11−2(150mg)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(35mg)およびN,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(49.5m
g)を加え、室温下で12時間攪拌した。不溶物を濾去
し、濾液を濃縮した。残渣を塩化メチレンで希釈し、5
%クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウムにて洗浄し、乾燥
後溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲル(45g)
を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メ
タノール 30:1)で精製することにより化合物17
−4(212mg)を無色粉末として得た。
【0255】 [α]D 25−34.9°(c1.04,CHCl) IR(KBr):1695,1636cm-1 H−NMR(CDCl)δ:7.40−7.23
(46H,m),7.04(1H,d,J=7.8H
z),6.68−6.57(2H,m),5.60(1
H,d,J=7.8Hz),4.97(3H,d,J=
11.7Hz),4.87,4.87,4.86(ea
ch 1H,d,J=11.7Hz),4.80(3
H,d,J=12.0Hz),4.78−4.75(3
H,m),4.73(3H,d,J=11.7Hz),
4.68−4.63(6H,m),4.44(1H,
m),4.20(1H,m),4.06−4.00(3
H,m),3.94−3.91(3H,m),3.86
(3H,q,J=6.3Hz),3.66(3H,b
r,d),3.56(3H,m),3.41(3H,
m),3.30−3.13(6H,m),2.43−
2.26(3H,m),2.21(1H,m),2.0
2−1.94(3H,m),1.76−1.74(2
H,m),1.70(1H,m),1.64−1.55
(4H,m),1.52−1.42(4H,m),1.
41(9H,s),1.38−1.26(14H,
m),1.10(9H,d,J=6.3Hz)。
【0256】化合物17の合成 化合物17−4(160mg)を溶解したメタノール
(12ml)−酢酸エチル(4ml)−テトラヒドロフ
ラン(4ml)の混合溶液に、パラジウム−炭素(10
%、200mg)を加え、中圧水素気流下(50ps
i)、室温下で40時間攪拌した。反応液より触媒を濾
別した後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲル(18g)
を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メ
タノール−水7:3:1(下層))にて精製することに
より化合物17(68mg)を無色粉末として得た。
【0257】 [α]D 25−102.9°(c0.53,MeOH) IR(KBr):3418,1651cm-1 H−NMR(CDOD)δ:4.73(3H,d,
J=2.7Hz),4.28(1H,dd,J=7.
1,4.9Hz),3.98(1H,dd,J=8.
5,5.1Hz),3.93(3H,q,J=6.6H
z),3.75−3.70(6H,m),3.67−
3.63(6H,m),3.46−3.41(3H,
m),3.25−3.14(6H,m),2.35(2
H,t,J=7.3Hz),2.25(2H,J=7.
6Hz),2.12−1.98(2H,m),1.92
−1.78(2H,m),1.68−1.57(6H,
m),1.56−1.48(6H,m),1.44(9
H,s),1.46−1.32(12H,m),1.2
0(9H,d,J=6.6Hz)。
【0258】実施例18 化合物18−1の合成 化合物17−3(141mg)を溶解したジメチルホル
ムアミド(3.0ml)溶液に、N−メチルモルホリン
(31μl)、化合物9−4(143mg)、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール(19mg)およびN,N′
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(27mg)を加
え、室温下で12時間攪拌した。不溶物を濾去し、濾液
を濃縮した後、その残渣を塩化メチレンで希釈し、5%
クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウムにて洗浄した。乾燥
後溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲル(45g)
を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メ
タノール 30:1)で精製することにより化合物18
−1(147mg)を無色粉末として得た。
【0259】 [α]D 28−32.0°(c1.01,CHCl) IR(KBr):1749,1655cm-1 H−NMR(CDCl)δ:8.03(2H,
m),7.56(1H,m),7.43(2H,m),
7.41−7.25(3H,m),7.07(1H,b
r,d,J=7.6Hz),6.75(1H,br,
s),6.63(1H,br,s),5.61(1H,
br,d,J=7.3Hz),5.57(1H,dd
d,J=9.5,5.4,2.4Hz),5.38(1
H,dd,J=9.5,2.4Hz),5.10(1
H,br,d,J=9.8Hz),5.06(1H,
d,J=3.2Hz),5.04(1H,dd,J=
9.8,7.6Hz),4.97(2H,d,J=1
1.5Hz),4.89(1H,m),4.87,4.
86,4.74,4.74(each 1H,d,J=
11.7Hz),4.80(2H,d,J=12.0H
z),4.77(2H,d,J=3.4Hz),4.6
7(2H,d,J=12.0Hz),4.65(2H,
d,J=11.5Hz),4.61(1H,d,J=
7.6Hz),4.59(1H,dd,J=9.8,
3.2Hz),4.44(1H,dd,J=11.0,
6.6Hz),4.44(1H,m),4.35(1
H,dd,J=12.4,2.4Hz),4.21(1
H,dd,J=11.0,7.1Hz),4.21(1
H,m),4.05(1H,qlike),4.03−
3.98(3H,m),3.95−3.91(2H,
m),3.90−3.83(3H,m),3.77(3
H,s),3.66(2H,br,s),3.64(1
H,dd,J=11.3,3.1Hz),3.60−
3.54(2H,m),3,34−3.14(6H,
m),2.59(1H,dd,J=12.7,4.6H
z),2.22,2.1,3,2.11,2.09,
2.05,2.01,1.85(each3H,s),
1.72(1H,dd,J=12.7,4.6Hz),
1.66−1.54(6H,m),1.53−1.44
(6H,m),1.42(9H,s),1.39−1.
24(12H,m),1.10(6H,d,J=6.3
Hz)。
【0260】化合物18の合成 化合物18−1(92mg)を溶解したメタノール
(1.8ml)溶液に、3%ナトリウムメトキシド−メ
タノール溶液(200μl)を加え、0℃で12時間攪
拌した。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+
により中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下で濃
縮した。次いで得られた残渣に塩化メチレン(2.0m
l)、1,4−ジオキサン(4.0ml)および0.5
N水酸化ナトリウム水溶液(2.0ml)を加え、室温
下で1時間攪拌した。陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H
+ )を用いて中和し、不溶物を濾去し、濾液を減圧下で
濃縮した。得られた残渣を、メタノール(10ml)−
酢酸エチル(4ml)−1,2−ジクロロエタン(0.
5ml)の混合溶媒に溶解し、水酸化パラジウム−炭素
(20%、160mg)を加え、中圧水素気流下(50
psi)、室温下で48時間攪拌した。反応液より触媒
を濾別した後、濾液を減圧下で濃縮し、残渣を高分子ゲ
ル(45g)を用いるカラムクロマトグラフィー(メタ
ノール)で精製することにより化合物18(18mg)
を無色粉末として得た。
【0261】 [α]D 25−54.9°(c0.53,MeOH) IR(KBr):3350,1655cm-1 H−NMR(DO)δ:4.88(2H,br,
d),4.46(1H,d,J=7.8Hz),4.2
1(1H,m),4.12−4.05(2H,m),
4.07(2H,q,J=6.6Hz),3.97−
3.59(22H,m),3.57−3.50(2H,
m),3.30−3.12(6H,m),2.77(1
H,dd,J=12.4,4.2Hz),2.42(2
H,t,J=7.1Hz),2.38−2.26(3
H,m),2.08(1H,m),1.99−1.86
(2H,m),1.82(1H,J=12.4,12.
0Hz),1.70−1.58(6H,m),1.58
−1.48(6H,m),1.45(9H,s),1.
38−1.30(12H,m),1.23(6H,d,
J=6.6Hz)。
【0262】実施例19 化合物19−1の合成 Carbohydrate Reserch, 230 ,117-149(1992)の記載に従
って合成した。
【0263】化合物19−2の合成 化合物19−1(119mg)を溶解した1,4−ジオ
キサン(8.0ml)溶液に、20%水酸化ナトリウム
水溶液(1.0ml)を加え、60℃で2時間攪拌し
た。反応液を塩化メチレンで希釈し、2%塩酸にて洗浄
し、乾燥後溶媒を留去することにより化合物19−2
(112mg)を無色油状物として得た。
【0264】H−NMR(CDCl)δ:7.41
−7.25(15H,m),4.98,4.88,4.
74,4.67(each 1H,d,J=11.7H
z),4.82,4.65(each 1H,d,J=
12.2Hz),4.77(1H,d,J=3.7H
z),4.02(1H,dd,J=10.0,3.7H
z),3.94(1H,dd,J=10.0,2.7H
z),3.86(1H,q,J=6.6Hz),3.6
6(1H,br,d),3.58(1H,dt,J=
9.8,7.1Hz),3.42(1H,dt,J=
9.8,6.4Hz),2.35(2H,t,J=7.
6Hz),1.67−1.54(4H,m),1.38
−1.25(8H,m),1.10(3H,d,J=
6.6Hz)。
【0265】化合物19−3の合成 化合物19−2(112mg)を溶解した酢酸エチル
(1.0ml)溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(35mg)とN,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド(45mg)とを加え、室温下で3時間攪拌し
た。次いで、不溶物を濾去し、濾液を濃縮して得られた
残渣を、ジメチルホルムアミド(1.0ml)に溶解し
た後、L−リジンのトリフルオロ酢酸塩(20.5m
g)とトリエチルアミン(33μl)を加え、室温下で
15時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣にメタ
ノール(3.0ml)と10%トリメチルシリルジアゾ
メタン−ヘキサン溶液(1.5ml)を加えて室温下で
20分間攪拌した後、溶液を減圧下で濃縮した。残渣を
シリカゲル(20g)を用いるカラムクロマトグラフィ
ー(トルエン−アセトン−メタノール 100:10:
1)で精製することにより、化合物19−3(52m
g)を無色油状物として得た。
【0266】 [α]D 28−32.8°(c0.60,CHCl H−NMR(CDCl)δ:7.40−7.24
(30H,m),6.10(1H,d,J=7.8H
z),5.68(1H,m),4.97,4.87,
4.73,4.65(each 2H,d,J=11.
7Hz),4.80,4.67(each 2H,d,
J=12.2Hz),4.78(2H,d,J=3.4
Hz),4.02(2H,dd,J=10.0,3.4
Hz),3.93(2H,dd,J=10.0,2.4
Hz),3.86(2H,q,J=6.6Hz),3.
73(3H,s),3.66(2H,br,s),3.
57(2H,m),3.22(2H,m),2.21
(2H,t,J=7.8Hz),2.13(2H,t,
J=7.8Hz),1.84(1H,m),1.72−
1.55(2H,m),1.52(1H,m),1.3
7−1.25(18H,m),1.10(6H,d,J
=6.3Hz)。
【0267】化合物19の合成 化合物19−3(40mg)を溶解したメタノール(7
ml)溶液に、パラジウム−炭素(10%、50mg)
を加え、中圧水素気流下(50psi)、室温下で12
時間攪拌した。反応液より触媒を濾別した後、濾液を濃
縮し、残渣を高分子ゲル(25g)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(メタノール)にて精製することにより
化合物19(20mg)を無色樹脂状物として得た。
【0268】[α]D 25−83.0°(c0.65,M
eOH) H−NMR(CDOD)δ:4.73(2H,d,
J=2.4Hz),4.36(1H,dd,J=9.
3,5.1Hz),3.94(2H,q,J=6.6H
z),3.74−3.70(4H,m),3.70(3
H,s),3.67−3.63(4H,m),3.46
−3.41(2H,m),3.17−3.14(2H,
t,J=7.1Hz),2.24(2H,t,J=7.
6Hz),2.16(2H,t,J=7.6Hz),
1.83(1H,m),1.69(1H,m),1.6
5−1.55(8H,m),1.55−1.48(2
H,m),1.43−1.30(18H,m),1.2
0(6H,d,J=6.6Hz)。
【0269】実施例20 化合物20−1の合成 化合物11−1(300mg)に、0℃でトリフルオロ
酢酸(2.0ml)を加え、同温度で30分間攪拌した
後、減圧下濃縮して化合物20−1を粗生成物として得
た。(303mg)
【0270】化合物20−2の合成 化合物17−1(303mg)を溶解した塩化メチレン
(3.0ml)溶液に、N−メチルモルホリン(116
μl)およびN−(パルミトイルオキシ)−サクシンイ
ミド(187mg)を加え、0℃で12時間攪拌した。
反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲル(70
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン
−酢酸エチル−メタノール 12:7:0.19)で精
製することにより化合物20−2(292mg)を無色
粉末として得た。
【0271】 [α]D 25−30.7°(c1.02,CHCl) IR(KBr):3298,1730,1634cm-1 H−NMR(CDCl)δ:7.41−7.25
(20H,m),6.33(1H,d,J=7.6H
z),6.29(1H,m),5.15,5.10(e
ach 1H,d,J=12.5Hz),4.97,
4.65(each1H,d,J=11.5Hz),
4.87,4.74(each 1H,d,J=11.
7Hz),4.81,4.67(each 1H,d,
J=12.0Hz),4.77(1H,d,J=3.7
Hz),4.41(1H,m),4.02(1H,d
d,J=10.0,3.7Hz),3.93(1H,d
d,J=10.0,2.7Hz),3.86(1H,
q,J=6.3Hz),3.66(1H,br,s),
3.57(1H,ddd,J=9.8,7.1,7.1
Hz),3.42(1H,ddd,J=9.8,6.
6,6.6Hz),3.25−3.14(4H,m),
2.60(1H,ddd,J=17.1,7.1,7.
1Hz),2.40(1H,ddd,J=17.1,
6.6,6.6Hz),2.16(2H,t,J=7.
1Hz),2.02(1H,m),1.95(1H,
m),1.64−1.56(2H,m),1.50−
1.42(2H,m),1.40−1.20(30H,
m),1.10(3H,d,J=6.3Hz),0.8
8(3H,t,J=6.8Hz)。
【0272】化合物20−3の合成 化合物20−2(110mg)をエタノール(4ml)
と1,2−ジクロロエタン(1ml)の混合溶媒に溶解
し、10%パラジウム−炭素(150mg)と1,4−
シクロヘキサジエン(208μl)を加え、室温下で3
0分攪拌した。反応液を濾過した後、濾液より溶媒を減
圧下で留去して、化合物20−3(95mg)を無色泡
状物質として得た。
【0273】H−NMR(CDCl)δ:7.40
−7.23(15H,m),7.01(1H,m),
6.62(1H,d,J=7.6Hz),4.97,
4.86,4.73,4.64(each 1H,d,
J=11.7Hz),4.81,4.67(each
1H,d,J=12.0Hz),4.76(1H,J=
3.7Hz),4.56(1H,m),4.02(1
H,dd,J=10.0,3.7Hz),3.93(1
H,dd,J=10.0,2.7Hz),3.85(1
H,q,J=6.6Hz),3.66(1H,br,
d),3.57(1H,ddd,J=10.0,6.
8,6.8Hz),3.41(1H,ddd,J=1
0.0,6.6,6.6Hz),3.25(1H,
m),3.17(1H,m),2.43,2.34,
2.03,1.92(each 1H,m),2.19
(2H,t,J=7.6Hz),1.63−1.55
(2H,m),1.52−1.45(2H,m),1.
38−1.20(30H,m),1.11(3H,d,
J=6.6Hz),0.88(3H,t,J=7.1H
z)。
【0274】化合物20−4の合成 Chem,Pharm.Bull., 40,2300-2303(1992)の記載に従って
合成した。
【0275】化合物20−5の合成 化合物20−4(64.5mg)を溶解したメタノール
(5ml)溶液に、リンドラー触媒(70mg)とパラ
トルエンスルホン酸(19mg)とを加え、中圧水素気
流下(50psi)室温下で、2時間攪拌した。同触媒
(50mg)を更に加え、同条件で、1時間攪拌した。
反応液より触媒を濾去し、濾液を減圧下で濃縮して、化
合物20−5(85mg)を粗生成物として得た。
【0276】化合物20−6の合成 化合物20−3(95mg)を溶解したジメチルホルム
アミド(2.0ml)−塩化メチレン(1.0ml)の
混合溶液に、N−メチルモルホリン(22μl)、化合
物20−5(85mg)、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(20.5mg)およびN,N′−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド(29mg)を加え、室温下で12
時間攪拌した。不溶物を濾去し、濾液を濃縮した後、そ
の残渣を塩化メチレンで希釈し、5%クエン酸、飽和炭
酸水素ナトリウムにて洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下で留
去した。得られた残渣をシリカゲル(30g)を用いる
カラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール
30:1)および高分子ゲル(125g)を用いるカ
ラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール
1:1)で精製することにより化合物20−6(90m
g)を無色粉末として得た。
【0277】 [α]D 26−23.4°(c1.04,CHCl) IR(KBr):1745,1657cm-1 H−NMR(CDCl)δ:7.41−7.25
(15H,m),7.01(1H,m),6.88(1
H,m),6.12(1H,m),5.39(1H,
m),5.33(1H,br,d),5.17(1H,
d,J=9.0Hz),4.97,4.65(each
1H,d,J=11.5Hz),4.88,4.74
(each 1H,d,J=11.7Hz),4.83
(1H,m),4.81,4.67(each 1H,
d,J=12.0Hz),4.77(1H,d,J=
3.4Hz),4.35−4.28(2H,m),4.
13−4.05(3H,m),4.02(1H,dd,
J=10.0,3.6Hz),3.93(1H,dd,
J=10.0,2.7Hz),3.86(1H,q,J
=6.6Hz),3.79(3H,s),3.74(1
H,m),3.67(1H,br,s),3.57(1
H,m),3.42(1H,m),3.30−3.15
(5H,m),2.59(1H,dd,J=12.7,
4.4Hz),2.43(1H,m),2.27(1
H,m),2.21(2H,t,J=7.8Hz),
2.15,2.14,2.04,2.03,1.88
(each 3H,s),1.95(1H,dd,J=
12.7,12.5Hz),1.66−1.56(4
H,m),1.56−1.44(4H,m),1.40
−1.20(38H,m),1.10(3H,d,J=
6.6Hz),0.86(3H,t,J=7.1H
z)。
【0278】化合物20の合成 化合物20−6(75mg)が溶解したメタノール(3
ml)−ベンゼン(1ml)混合溶液に、3%ナトリウ
ムメトキシド−メタノール溶液(200μl)を加え、
0℃で12時間攪拌した。反応液を陽イオン交換樹脂
(Dowex 50w H+)により中和した後、不溶物を濾去
し、濾液を減圧下で濃縮した。次いで得られた残渣を、
メタノール(7ml)−ベンゼン(5ml)の混合溶媒
に溶解し、パラジウム−炭素(10%、70mg)を加
え、中圧水素気流下(50psi)、室温下で24時間
攪拌した。反応液より触媒を濾別し、濾液を減圧下濃縮
した後、得られた残渣に1,4−ジオキサン(2.0m
l)および0.1N水酸化ナトリウム水溶液(1.0m
l)を加え、室温で1時間攪拌した。次いで陽イオン交
換樹脂(Dowex 50w H+ )により中和し、不溶物を濾去
し、濾液を減圧下で濃縮後、残渣を高分子ゲル(40
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(メタノール)
で精製することにより化合物20(26mg)を無色粉
末として得た。
【0279】 [α]D 25−33.0°(c0.52,MeOH) IR(KBr):3367,1637cm-1 H−NMR(CDOD)δ:4.63(1H,d,
J=2.9Hz),4.18(1H,m),3.80−
3.30(14H,m),3.16−3.03(4H,
m),2.71(1H,m),2.18(4H,m),
1.93(1H,m),1.91(3H,s),1.7
9(1H,m),1.58−1.46(5H,m),
1.46−1.36(6H,m),1.35−1.13
(36H,m),1.11(3H,d,J=6.6H
z),0.80(3H,t,J=7.1Hz)。
【0280】実施例21 化合物21−1の合成 水素化ナトリウム(580mg、60%鉱油中に分散)
をヘキサンにて洗浄した後テトラヒドロフラン(50m
l)に懸濁し、室温下で2−[2−(2−オクタデシル
オキシエトキシ)エトキシ]エタノール(4.86g)
のテトラヒドロフラン(15ml)溶液を滴下した。反
応混合物を60℃にて1時間加熱攪拌した後、氷冷下で
ブロモ酢酸エチル(1.9ml)のテトラヒドロフラン
(3ml)溶液を加えて、室温に放置し、18時間攪拌
して反応させた。反応液を水にあけ、酢酸エチルにて抽
出し、抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、乾燥させ
た。溶媒を留去後、残渣(6.15g)をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル 4:
1)にて精製してエステル体化合物21−1を4.66
g(収率85%)を得た。
【0281】RF 0.49(ヘキサン−酢酸エチル
1:1) IR(CHCl):1750cm-1 H−NMR(CDCl)δ(ppm)in 500M
Hz:0.88(t,3H),1.29(t,3H),
3.44(t,2H),4.15(s,2H),4.2
1(q,2H)。
【0282】化合物21−2の合成 エステル体化合物21−1(4.6g)をメタノール
(10ml)およびテトラヒドロフラン(5ml)の混
合溶媒に溶解し、苛性カリ(1.09g)の水溶液(1
5ml)を滴下後、室温下で25時間攪拌して反応させ
た。反応液を食塩水にあけ、塩化メチレンにて抽出した
後、水層をクエン酸酸性とし、塩化メチレンにて抽出し
た。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、乾燥させ
た。溶媒を留去してカルボン酸化合物825を3.63
g(収率80%)を得た。
【0283】 RF 0.54(ブタノール−酢酸−水 4:1:1) IR(KBr):3500,1730,1700cm-1 H−NMR(CDCl)δ(ppm)in 500M
Hz:0.88(t,3H),3.47(t,2H),
3.6−3.8(m,12H),4.15(s,2
H)。
【0284】化合物21−3の合成 2−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]エタノー
ル(8.4mg、50mmol)のジメチルホルムアミ
ド(20ml)溶液にアジ化ナトリウム(24.3g、
0.37mol)を加え、50℃で3日間攪拌して反応
させた。「HP−20」(150ml、水)にて精製
し、2−[2−(2−アジドエトキシ)エトキシ]エタ
ノール(化合物21−3)を3.28g(収率37%)
を得た。
【0285】RF 0.58(酢酸エチル) IR(neat):3450,2100cm-1 H−NMR(CDCl)δ(ppm)in 500M
Hz:3.41(t,2H),3.62−3.63
(m,2H),3.68−3.70(m,6H),3.
73−3.76(m,2H)。
【0286】化合物21−4の合成 i) あらかじめヘキサンにて洗浄した水素化ナトリウ
ム(900mg、60%鉱油中に分散)をジメチルホル
ムアミド(10ml)に懸濁し、氷冷下でアジド体化合
物(3.28g)のジメチルホルムアミド(10ml)
溶液を滴下した後、室温に戻して1時間攪拌した。 ii) BuNOH(30ml、1Mrメタノール溶
液)にクロル酢酸(2.28g)を加えた後、溶媒を留
去し、さらにトルエンを加え、溶媒を留去した。残渣を
ジメチルホルムアミド(17ml)に溶解し、i)の反
応混合物に滴下し、終夜攪拌して反応させた。反応混合
物に臭化ベンジル(5.3ml)を加え更に5日間攪拌
して反応させた。反応液を食塩水にあけ、酢酸エチルに
て抽出し、抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、乾燥
させた。溶媒を留去した後、残渣(8.5g)をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル
9:1−酢酸エチル)にて精製してベンジル体化合物
21−4を1.60g(収率39%)を得た。
【0287】 RF 0.46(ヘキサン−酢酸エチル 1:1) IR(KBr):1755,2100cm-1 H−NMR(CDCl)δ(ppm)in 500M
Hz:3.37(t,2H),3.66(m,6H),
3.71−3.74(m,2H),4.21(s,2
H),5.20(s,2H)。
【0288】化合物21−6の合成 i) ベンジル体化合物21−4(150mg)のエタ
ノール(8ml)溶液にトルエンスルホン酸(106m
g)およびリンドラー触媒(75mg)を加え、水素加
圧下(50psi)1時間、振とう攪拌した。触媒をセ
ライトにて濾去し、溶媒を留去し、得られたアミノ体化
合物849の塩化メチレン(4ml)溶媒にトリエチル
アミン(0.13ml)を加えた(化合物21−5)。 ii) ジセチル酢酸(234mg)およびN−ヒドロキ
シスクシンイミド(58mg)の塩化メチレン(10m
l)溶液に、室温下でN,N′−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(104mg)を加え、1時間攪拌した。こ
れにi)で得られたアミノ体化合物21−5の塩化メチ
レン溶液を滴下し、室温下で14時間攪拌して反応させ
た。反応液を水にあけ、塩化メチレンにて抽出し、抽出
液を水、食塩水で洗浄した後、乾燥させた。溶媒を留去
した後、残渣にアセトニトリルを加え、可溶部(137
mg)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロ
ホルム−トルエン 9:1)にて精製してアミド体化合
物15−6を125mg(収率34%)得た。
【0289】 RF 0.35(ヘキサン−酢酸エチル 6:4) IR(KBr):3450,3300,1750,16
45,1630,1573,1550cm-1 H−NMR(CDCl)δ(ppm)in 500M
Hz:0.88(t,6H),1.99(sestet,1
H),3.4−3.8(m,12H),4.20(s,
2H),5.19(s,2H),6.00(t,1
H),7.2(m,5H)。
【0290】化合物21−7の合成 i) アミド体化合物21−6(50mg)のトルエン
(10ml)および酢酸エチル(10ml)の混合溶媒
溶液に、10%パラジウムカーボン(10mg)を加
え、室温下で水素加圧下(50psi)1.5時間振と
う攪拌して反応させた。反応液から溶媒を留去し、カル
ボン酸化合物21−7を44mg(quant)得た。
【0291】RF 0.80(クロロホルム−メタノール
4:1) IR(クロロホルム):3690,3620,303
0,1740,1660cm-1 H−NMR(CDCl)δ(ppm)in 500M
Hz:0.88(t,6H),3.4−3.8(m,1
2H),4.17(s,2H),6.25(t,1
H)。
【0292】化合物21−8の合成 化合物17−1(200mg)を溶解したジメチルホル
ムアミド(3.0ml)溶液に、N−メチルモルホリン
(69μl)、化合物21−7(164mg)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(42mg)およびN,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(58mg)を
加え、0℃で12時間攪拌した。不溶物を濾去し、濾液
を減圧下で濃縮した後、その残渣を塩化メチレンで希釈
し、10%クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウムにて洗浄
し、乾燥後溶媒を減圧下で留去した。得られた残渣をシ
リカゲル(45g)を用いるカラムクロマトグラフィー
(塩化メチレン−メタノール 50:1)により精製し
て、化合物21−8を未反応の化合物21−7との混合
物(220mg)として得たが、これをこれ以上の精製
に付することなく次の反応に用いた。
【0293】IR(CHCl):1661cm-1 H−NMR(CDCl)δ:7.66(1H,d,
J=7.8Hz),7.40−7.24(30H,
m),6.79(1H,tlike),6.30(1
H,tlike),6.09(1H,m),4.97,
4.87,4.87,4.75,4.65(each
1H,d,J=11.7Hz),4.81,4.67
(each 1H,d,J=12.0Hz),4.78
−4.76(2H,m),4.39(1H,m),4.
06,4.00(each 1H,d,J=15.6H
z),4.02(2H,dd,J=10.0,3.7H
z),3.93(2H,br,d),3.86(2H,
q,J=6.6Hz),1.10(3H,d,J=6.
6Hz)。
【0294】化合物21の合成 上記の反応で得た化合物21−8(110mg)を溶解
したメタノール(7ml)−酢酸エチル(7ml)の混
合溶液に、パラジウム−炭素(10%、110mg)を
加え、中圧水素気流下(50psi)、室温下で48時
間攪拌した。反応液より触媒を濾別した後、濾液を濃縮
し、残渣をシリカゲル(30g)を用いるカラムクロマ
トグラフィー(塩化メチレン−メタノール 30:1)
および高分子ゲル(75g)を用いるカラムクロマトグ
ラフィー(メタノール)で精製することにより化合物2
1(48mg)を無色粉末として得た。
【0295】 [α]D 24−40.9°(c0.52,MeOH) IR(KBr):3294,1645cm-1 H−NMR(Pyridine−d+DO)δ:5.23
(2H,br,d),5.12(1H,m),4.58
(2H,dd,J=10.0,3.4Hz),4.46
(2H,dd,J=10.0,3.2Hz),4.24
(2H,q,J=6.4Hz),4.22(2H,
s),4.18(2H,br,s),3.85−3.7
4(6H,m),3.74−3.64(6H,m),
3.57−3.47(2H,m),3.45−3.35
(4H,m),2.80−2.64(3H,m),2.
57(1H,m),2.47(1H,m),2.02−
1.92(2H,m),1.66−1.47(14H,
m),1.56(6H,d,J=6.4Hz),1.4
3−1.20(60H,m),0.88(6H,t,J
=7.1Hz)。
【0296】実施例22 化合物22−1の合成 Carbohydrate Reserch, 212 ,277-281(1991)に従って合
成した。
【0297】化合物22−2の合成 モレキュラーシーブズ3A(1.3g)を含むアセトニ
トリル(9ml)溶液に、化合物22−1(490m
g)および化合物15−1(276mg)を加え、室温
下で2時間攪拌した後、−40℃でN−ヨードサクシン
イミド(346mg)とトリフルオロメタンスルホン酸
(17.5μl)とを加え、同温度で2時間攪拌した。
反応液を濾過後、濾液をチオ硫酸ナトリウム水溶液と飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、乾燥後溶媒を
留去した。得られた残渣を2回のシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(70g、トルエン−アセトン 4:1
および100g、塩化メチレン−メタノール 50:
1)により精製して、化合物22−2(341mg)を
得た。
【0298】化合物22−2;無色油状物 [α]D 25−13.8°(c1.15,CHCl) IR(KBr):2100,1749,1690,16
59cm-1 H−NMR(CDCl)δ:5.39(1H,dd
d,J=8.5,5.6,2.7Hz),5.33(1
H,dd,J=8.5,2.0Hz),5.12(1
H,br,d,J=8.1Hz),4.84(1H,d
dd,J=12.4,9.8,4.6Hz),4.31
(1H,dd,J=12.5,2.7Hz),4.12
−4.04(3H,m),3.80(3H,s),3.
76(1H,dd,J=9.3,6.3Hz),3.2
7(2H,t,J=7.1Hz),3.22(1H,d
t,J=9.3,6.6Hz),2.58(1H,d
d,J=12.9,4.6Hz),2.15,2.1
4,2.04,2.03,1.88(each 3H,
s),1.95(1H,dd,J=12.9,12.4
Hz),1.64−1.52(4H,m),1.43−
1.34(4H,m)。
【0299】化合物22−3の合成 化合物22−2(150mg、0.250mmol)を
溶解したメタノール(10ml)溶液に、リンドラー触
媒(150mg)とパラトルエンスルホン酸(48m
g、0.250mmol)とを加え、中圧水素気流下
(50psi)室温下で、3時間攪拌した。同触媒(7
0mg)を更に加え、同条件で、2時間攪拌した後、反
応液より触媒を濾去し、濾液を減圧下で濃縮して、化合
物22−3(189mg)を粗生成物として得た。
【0300】化合物22−4の合成 化合物22−3(189mg)を溶解したアセトニトリ
ル(3ml)溶液に、化合物11−2(201mg)の
ジメチルホルムアミド(2ml)溶液、N−メチルモル
ホリン(33μl)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(46mg)およびN,N′−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(65mg)を加え、0℃で12時間攪拌し
た。不溶物を濾去し、濾液を濃縮した後、その残渣を塩
化メチレンで希釈し、5%クエン酸、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液にて洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下で留去し
た。得られた残渣をシリカゲル(45g)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール 3
0:1)にて精製して、化合物22−4(210mg、
58%)を無色粉末として得た。
【0301】 [α]D 24−23.3°(c1.09,CHCl) IR(CHCl):1745,1672cm-1 H−NMR(CDCl)δ:7.41−7.25
(15H,m),6.69(1H,br,s),6.1
8(1H,br,s),5.74(1H,br,s),
5.39(1H,ddd,J=9.3,5.6,2.7
Hz),5.32(1H,dd,J=8.5,1.7H
z),5.15(1H,br,s),4.97,4.6
5(each 1H,d,J=11.5Hz),4.8
8,4.74(each 1H,d,J=11.7H
z),4.84(1H,m),4.81,4.67(e
ach 1H,d,J=12.2Hz),4.77(1
H,d,J=3.7Hz),4.32(1H,dd,J
=12.5,2.0Hz),4.11−4.04(4
H,m),4.02(1H,dd,J=10.3,3.
7Hz),3.93(1H,dd,J=10.3,2.
9Hz),3.86(1H,q,J=6.6Hz),
3.79(3H,m),3.74(1H,dt,J=
9.5,6.6Hz),3.67(1H,br,d),
3.57(1H,dt,J=10.0,6.8Hz),
3.42(1H,dt,J=10.0,6.6Hz),
3.30−3.16(5H,m),2.57(1H,d
d,J=12.7,4.6Hz),2.35(1H,d
dd,J=13.6,8.0,5.6Hz),2.26
(1H,ddd,J=13.6,7.6,5.4H
z),2.15,2.14,2.04,2.03,1.
88(each 3H,s),1.94(1H,dd,
J=12.7,12.5Hz),1.71−1.45
(8H,m),1.43(9H,s),1.40−1.
29(8H,m),1.10(3H,d,J=6.6H
z)。
【0302】化合物22の合成 化合物22−4(75mg)が溶解したメタノール(2
ml)溶液に、1%ナトリウムメトキシド−メタノール
溶液(100μl)を加え、0℃で48時間攪拌した。
反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )により中
和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下で濃縮した。
次いで得られた残渣を、メタノール(12ml)に溶解
し、パラジウム−炭素(10%、120mg)を加え、
中圧水素気流下(50psi)、室温下で30時間攪拌
した。反応液より触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮し
た後、水(1.0ml)および0.1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(1.0ml)を加え、室温下で1時間攪拌し
た。陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )により中和
し、不溶物を濾去し、濾液を減圧下で濃縮した後、残渣
を高分子ゲル(70g)を用いるカラムクロマトグラフ
ィー(メタノール)で精製することにより化合物22
(83mg)を無色粉末として得た。
【0303】 [α]D 22−41.1°(c0.62,MeOH) H−NMR(CDOD)δ:4.73(1H,d,
J=2.9Hz),3.98(1H,m),3.93
(1H,q,J=6.6Hz),3.87−3.81
(2H,m),3.77(1H,m),3.75−3.
60(7H,m),3.57−3.49(2H,m),
3.25−3.12(5H,m),2.25(2H,
t,J=7.1Hz),2.01(3H,s),2.0
0(1H,m),1.83(1H,m),1.70−
1.59(3H,m),1.59−1.46(6H,
m),1.44(9H,s),1.44−1.29(8
H,m),1.20(3H,d,J=6.6Hz)。
【0304】実施例23 化合物23−1の合成 J. Carbohydrate Chemistry,10(4),549-560(1991) の記
載に従って合成した。化合物23−2と化合物23−3の合成 モレキュラーシーブズ4A(4.5g)を含む塩化メチ
レン(30ml)溶液に、化合物23−1(2.00
g)と(1R,2R)−トランス−1,2−シクロヘキ
サンジオール(1.50g)とを加え、室温で12時間
攪拌した後、−40℃でN−ヨードサクシンイミド
(1.93g)とトリフルオロメタンスルホン酸(76
μl)とを加え、同温度で2時間攪拌した。反応液を濾
過後、濾液をチオ硫酸ナトリウム水溶液と飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液にて洗浄し、次いで乾燥後溶媒を留去
した。得られた残渣を2回のシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(200g、n−ヘキサン−酢酸エチル
8:1および100g、n−ヘキサン−酢酸エチル 1
0:1)により精製して、化合物23−2(341m
g)、化合物23−3(735mg)および化合物23
−2と化合物23−3の混合物(228mg)をそれぞ
れ得た。化合物23−2 無色油状物 [α]D 23−53.2°(c0.58,CHCl) IR(CHCl):3632,3450cm-1 H−NMR(CDCl)δ:7.41−7.26
(15H,m),4.98,4.65(each 1
H,d,J=11.5Hz),4.97(1H,d,J
=3.7Hz),4.86,4.74(each 1
H,d,J=11.7Hz),4.81,4.67(e
ach 1H,d,J=12.0Hz),4.07(1
H,dd,J=10.3,3.7Hz),4.06(1
H,m),3.94(1H,dd,J=10.3,2.
7Hz),3.69(1H,br,d),3.62(1
H,s,OH,DO処理で消失),3.44(1H,
m),3.24(1H,ddd,J=11.0,8.
8,4.4Hz),2.05−1.98(2H,m),
1.75−1.66(2H,m),1.35−1.15
(4H,m),1.13(3H,d,J=6.6H
z)。
【0305】化合物23−3 無色結晶 [α]D 24−8.9°(c1.03,CHCl) IR(CHCl):3454cm-1 H−NMR(CDCl+DO)δ:7.37−
7.26(15H,m),4.96,4.73,4.6
9,4.68(each 1H,d,J=11.7H
z),4.93,4.87(each 1H,d,J=
11.0Hz),4.55(1H,d,J=8.1H
z),3.86(1H,dd,J=9.5,8.1H
z),3.57(1H,br,d),3.55(1H,
dd,J=9.5,2.7Hz),3.46(1H,
q,J=6.3Hz),3.37(1H,m),3.3
0(1H,ddd,J=11.2,8.8,4.4H
z),2.05(1H,m),1.93(1H,m),
1.74−1.60(2H,m),1.35(1H,
m),1.27−1.15(3H,m),1.18(3
H,d,J=6.3Hz)。
【0306】化合物23−2に関しては以下の方法でも
合成することができる。化合物23−4の合成 (1R,2R)−トランス−1,2−シクロヘキサンジ
オール(232mg)を溶解したピリジン(2ml)溶
液に、ベンゾイルクロライド(255μl)を加え、0
℃で30分間攪拌した。メタノール(2ml)を加え、
反応液を濃縮した後、塩化メチレンで希釈した。1N塩
酸にて洗浄し、次いで乾燥して溶媒を減圧下留去した。
得られた残渣をシリカゲル(45g)を用いるカラムク
ロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル 5:
1)で精製することにより化合物23−4(312m
g)を無色結晶として得た。 [α]D 20.5−54.1°(c1.00,CHCl) IR(CHCl):3600,1713cm-1 H−NMR(CDCl)δ:8.07−8.05
(2H,dlike),7.57(1H,tlik
e),7.46−7.43(2H,tlike),4.
85(1H,m),3.74(1H,m),2.25
(1H,d,J=3.9Hz),2.19−2.08
(2H,m),1.80−1.72(2H,m),1.
50−1.30(4H,m)。
【0307】化合物23−5の合成 2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−パラニトロ
ベンジル−フコピラノース(α:β=36:64、1.
59g)、トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛(1.4
9g)および化合物23−4(900mg)を塩化メチ
レン(150ml)に溶解し、0℃でクロロトリメチル
シラン(520μl)を加えた。同温度で2時間攪拌し
た後、反応液を塩化メチレンで希釈し、水および飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、次いで乾燥して溶
媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル(300g)を
用いるカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸
エチル 10:1)にて精製することにより、化合物2
3−5(1.38g)を無色油状物として得た。 [α]D 20.5−102°(c1.06,CHCl) IR(CHCl):1715cm-1 H−NMR(CDCl)δ:8.00(2H,dl
ike),7.54(1H,tlike),7.40
(2H,tlike),7.37−7.22(15H,
m),5.14(1H,m),4.97(1H,d,J
=3.7Hz),4.88,4.78,4.61,4.
51(each 1H,d,J=11.7Hz),4.
77,4.67(each 1H,d,J=12.2H
z),3.98(1H,dd,J=10.0,3.7H
z),3.86(1H,q,J=6.3Hz),3.9
4(1H,dd,J=10.0,2.7Hz),3.7
6(1H,m),3.32(1H,br,d),2.1
8−2.06(2H,m),1.82−1.70(2
H,m),1.52−1.24(4H,m),0.93
(3H,d,J=6.6Hz)。
【0308】化合物23−5より化合物23−2への変
化合物23−5(890mg)が溶解したメタノール
(6.5ml)−ベンゼン(2.0ml)混合溶液に、
28%ナトリウムメトキシド−メタノール溶液(2.0
ml)を加え、室温で10分間攪拌した。反応液をジエ
チルエーテルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
にて洗浄し、次いで乾燥して溶媒を減圧下留去した。残
渣をシリカゲル(45g)を用いるカラムクロマトグラ
フィー(n−ヘキサン−酢酸エチル−メタノール 4:
1)で精製することにより、化合物23−2(743m
g)を無色油状物として得た。
【0309】化合物23−6の合成 モレキュラーシーブズ4A(2g)を含む塩化メチレン
溶液(6ml)に化合物16−2(300mg)および
化合物23−2(486mg)を溶解し、室温で3時間
攪拌した後、0℃で3フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯
体(75μl)を加え、同温度で3時間攪拌した。反応
液をセライト濾過した後、濾液を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液にて洗浄し、次いで乾燥して溶媒を減圧下留去
し、残渣をシリカゲル(45g)を用いるカラムクロマ
トグラフィー(トルエン−アセトン−メタノール 70
0:200:5)で精製することにより、化合物23−
6(368mg)を無色粉末として得た。
【0310】 [α]D 27−42.5°(c1.02,CHCl) IR(KBr):1751cm-1 H−NMR(CDCl)δ:8.02(1H,
m),7.50(1H,m),7.40−7.22(1
7H,m),5.58(1H,ddd,J=9.3,
6.1,2.7Hz),5.33(1H,dd,J=
9.3,2.7Hz),5.06(1H,d,J=1
0.5Hz),4.99(1H,d,J=2.9H
z),4.97,4.75(each 1H,d,J=
12.0Hz),4.91(1H,dd,J=10.
3,7.8Hz),4.91(1H,d,J=3.2H
z),4.86(1H,ddd,J=12.3,10.
5,4.6Hz),4.86,4.75,471,4.
67(each 1H,d,J=12.0Hz),4.
66(1H,d,J=7.8Hz),4.53(1H,
dd,J=10.3,3.4Hz),4.35(1H,
dd,J=12.2,2.7Hz),4.26(1H,
dd,J=10.7,6.6Hz),4.09−4.0
2(4H,m),3.99(1H,dd,J=10.
3,2.9Hz),3.96(1H,dd,J=12.
2,6.1Hz),3.90(1H,dd,J=7.
6,6.6Hz),3.77(3H,s),3.68
(1H,m),3.64(1H,br,d),3.61
(1H,dd,J=10.7,2.9Hz),3.57
(1H,m),2.56(1H,dd,J=12.7,
4.6Hz),2.18,2.12,2.08,2.0
2,2.00,1.90,1.85(each3H,
s),1.71(1H,dd,J=12.7,12,3
Hz),1.41(1H,m),1.33−1.19
(4H,m),1.14(3H,d,J=6.6H
z)。
【0311】化合物23−7の合成 化合物23−6(120mg)を溶解したメタノール
(4ml)溶液に、3%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(400μl)を加え、室温で30分間攪拌し
た。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )によ
り中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮し
た。次いで得られた残渣を1N水酸化ナトリウム水溶液
(3.0ml)と1,4−ジオキサン(2.0ml)と
を加え、室温で15時間攪拌した後、陽イオン交換樹脂
(Dowex 50w H+ )による中和、不溶物の濾去、濾液の
減圧下濃縮、および高分子ゲル(70g)を用いてカラ
ムクロマトグラフィー(メタノール)による精製により
化合物23−7(87mg)を無色粉末として得た。
【0312】 [α]D 27−61.1°(c1.02,MeOH) H−NMR(CDOD)δ:7.43−7.22
(15H,m),4.93(1H,d,J=3.7H
z),4.88,4.60(each d,J=11.
2Hz),4.80(2H,s),4.73,4.68
(each d,J=11.5Hz),4.70(1
H,q,J=6.6Hz),4.35(1H,d,J=
7.6Hz),4.06(1H,dd,J=10.3,
2.7Hz),4.00(1H,dd,J=9.5,
2.2Hz),3.94(1H,dd,10.3,2.
7Hz),3.92−3.80(5H,m),3.78
−3.68(3H,m),3.66−3.47(6H,
m),3.43(1H,m),2.85(1H,br,
d,J=10.3Hz),2.12−2.02(2H,
m),2.01(3H,s),1.76(1H,m),
1.78−1.68(2H,m),1.40−1.17
(4H,m),1.14(3H,d,J=6.6H
z)。
【0313】化合物23の合成 化合物23−7(75mg)を溶解したメタノール
(7.5ml)溶液に、水酸化パラジウム−炭素(20
%、115mg)を加え、中圧水素気流下(50ps
i)、室温で54時間攪拌した。反応液より触媒を濾別
した後、濾液を濃縮し、残渣を高分子ゲル(45g)を
用いるカラムクロマトグラフィー(メタノール)にて精
製することにより化合物23(45mg)を無色粉末と
して得た。
【0314】 [α]D 26−54.3°(c1.00,MeOH) IR(KBr):3401,1614cm-1 H−NMR(DO)δ:4.98(1H,d,J=
3.9Hz),4.64(1H,q,J=6.6H
z),4.57(1H,d,J=7.8Hz),4.0
8(1H,dd,J=9.8,2.9Hz),4.12
(1H,m),3.95(1H,br,d),3.92
(1H,dd,J=10.5,3.2Hz),3.92
−3.90(1H,m),3.88(1H,br,
d),3.85(1H,dd,J=10.3,10.3
Hz),3.77(1H,dd,J=10.5,3.7
Hz),3.74−3.59(8H,m),3.70
(1H,br,d),3.55−3.51(1H,
m),3.51(1H,dd,J=9.8,7.8H
z),2.76(1H,dd,J=12.5,4.4H
z),2.18−2.06(2H,m),2.04(3
H,s),1.82(1H,dd,J=12.5,1
2.5Hz),1.34−1.20(6H,m),1.
19(3H,d,J=6.6Hz)。
【0315】13C−NMR(DO)δc:177.
8,176.8,102.7,102.7,98.3,
80.9,79.9,78.8,77.4,75.6,
74.8,74.6,72.4,72.2,71.2,
70.9,70.8,70.4,69.3,65.4,
64.2,54.5,42.4,32.4,32.0,
26.0(x2),24.9,18.0。
【0316】実施例24 化合物24−1の合成 エチレングリコール(10.0g、0.161mmo
l)を溶解した塩化メチレン溶液に、−78℃でピリジ
ン(50.0ml)、塩化ベンゾイル(18.7ml)
を加え、同温度で1時間攪拌した。メタノール(50m
l)を加え、室温まで昇温した後、反応液を濃縮した。
酢酸エチルで希釈した濃縮液を、2%塩酸および飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、乾燥後溶媒を留去
した。残渣をシリカゲル(350g)を用いるカラムク
ロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル 5:
2)にて精製することにより、化合物24−1(21.
4g)を無色油状物として得た。
【0317】IR(CHCl):3620,350
0,1720cm-1 H−NMR(CHCl)δ:8.08−8.06
(2H,m),7.58(1H,m),7.45(2
H,m),4.49−4.47(2H,m),3.98
−3.95(2H,m),2.03(1H,t,J=
5.9Hz)。
【0318】化合物24−2と化合物24−3の合成 モレキュラーシーブズ4A(4.5g)を含む塩化メチ
レン(30ml)溶液に化合物23−1(2.00g)
と、化合物24−1(2.15g)を加え、室温で2時
間攪拌した後、−40℃でN−ヨードサクシンイミド
(1.93g)とトリフルオロメタンスルホン酸(76
μl)とを加え、同温度で2時間攪拌した。反応液を濾
過後、濾液をチオ硫酸ナトリウム水溶液と飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液とで洗浄し、乾燥後溶媒を留去した。
残渣をシリカゲル(200g)を用いるカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル 6:1)にて
精製することにより、化合物24−2と化合物24−3
とを約1:1の混合物(2.45g)として得た。な
お、 1H−NMRは、α,β体各々の1H分を1Hと表
示する。
【0319】1H−NMR(CDCl3 )δ:8.04
−8.01(4H,m),7.56−7.50(2H,
m),7.42−7.19(34H,m),4.92−
4.62(13H,m),4,57−4.47(4H,
m),4.41(1H,d,J=7.8Hz),4.2
2(1H,ddd,J=11.5,4.9,3.4H
z),4.05(1H,dd,J=10.5,3.7H
z),3.95(1H,dd,J=10.0,2.9H
z),3.94−3.85(4H,m),3.84(1
H,dd,J=9.8,7.8Hz),3.63(1
H,m),3.55(1H,m),3.51(1H,d
d,J=9.8,2.9Hz),3.46(1H,q,
J=6.3Hz),1.17(3H,d,J=6.3H
z),1.07(3H,d,J=6.6Hz)。
【0320】化合物24−4と化合物24−5の合成 化合物24−2と化合物24−3の混合物(2.16
g)を溶解したメタノール(2ml)溶液に、3%ナト
リウムメトキシド−メタノール溶液(400μl)を加
え、室温で2時間攪拌した。反応液を陽イオン交換樹脂
(Dowex 50w H)により中和した後、不溶
物を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を2
回のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(200g、
n−ヘキサン−酢酸エチル 3:2 および90g、n
−ヘキサン−酢酸エチル 3:2)にて精製して、化合
物24−4(454mg)、化合物24−5(245m
g)、化合物24−4および化合物24−5の混合物
(908mg)をそれぞれ得た。
【0321】化合物24−4 無色油状物 〔α〕D 23−39.9°(c0.56,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):3450cm-1 1 H−NMR(CHCl3 +D2 O)δ:7.41−
7.27(15H,m),4.98,4.65(eac
h 1H,d,J=11.5Hz),4.87,4.7
5(each 1H,d,J=11.7Hz),4.8
3,4.65(each 1H,d,J=12.2H
z),4.81(1H,d,J=3.9Hz),4.0
7(1H,dd,J=10.3,3.9Hz),3.9
4(1H,dd,J=10.3,2.9Hz),3.9
4(1H,m),3.75−3.60(5H,m),
1.13(3H,d,J=6.6Hz)。
【0322】化合物24−5 無色油状物 〔α〕D 23+6.1°(c0.54,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):3450cm-1 1 H−NMR(CHCl3 +D2 O)δ:7.28−
7.27(15H,m),4.98,4.69(eac
h 1H,d,J=11.7Hz),4.88,4.8
3(each 1H,d,J=11.0Hz),4.7
8,4.73(each 1H,d,J=12.0H
z),4.34(1H,d,J=7.8Hz),3.8
9(1H,ddd,J=11.5,5.4,2.7H
z),3.84(1H,dd,J=9.8,7.8H
z),3.82(1H,ddd,J=11.5,6.6
Hz)3.71(1H,ddd,J=12.5,6.
6,2.7Hz),3.65(1H,dd,J=9.
8,2.9Hz),3.51(1H,q,J=6.6H
z),1.19(3H,d,J=6.6Hz)。
【0323】化合物24−6の合成 モレキュラーシーブズ4A(4g)を含む塩化メチレン
溶液(10ml)に、化合物16−2(200mg)お
よび化合物24−4(258mg)を溶解し、室温で1
2時間攪拌した後、0℃で3フッ化ホウ素ジエチルエー
テル錯体(75μl)を加え、同温度で30分間攪拌し
た。反応液をセライト濾過した後、濾液を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後溶媒を減圧下留去し
た。得られた残渣を、シリカゲル(45g)を用いるカ
ラムクロマトグラフィー(トルエン−アセトン 3:
1)にて精製し、化合物24−6(193mg)を無色
粉末として得た。
【0324】 〔α〕D 27−32.2°(c1.07,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):1747,1690cm-1 1 H−NMR(CHCl3 )δ:8.03(2H,
m),7.54(1H,m),7.43−7.24(1
7H,m),5.53(1H,ddd,J=9.3,
5.4,2.7Hz),5.37(1H,dd,J=
9.3,2.7Hz),5.08−5.04(3H,
m),4.97,4.86,4.73,4.64(ea
ch 1H,d,J=11.7Hz),4.88(1
H,ddd,J=12.3,10.3,4.4Hz),
4.82(1H,d,J=3.7Hz),4.78,
4.68(each 1H,d,J=12.2Hz),
4.60(1H,dd,J=10.0,3.4Hz),
4.40(1H,dd,J=11.0,6.6Hz),
4.33(1H,dd,J=12.3,2.7Hz),
4.21(1H,dd,J=11.0,6.8Hz),
4.07−3.98(5H,m),3.94(1H,d
d,J=10.0,2.7Hz),3.90(1H,
q,J=6.6Hz),3.79−3.67(3H,
m),3.64(1H,d,J=2.7Hz),3.6
2(1H,dd,J=10.7,2.7Hz),2.5
8(1H,dd,J=12.5,4.4Hz),3.7
7,2.17,2.12,2.09,2.05,2.0
4,2.01,1.85(each 3H,s),1.
70(1H,dd,J=12.5,12.5Hz)。
【0325】化合物24−7の合成 化合物24−6(145mg)を溶解したメタノール
(4ml)溶液に、3%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(400ml)を加え、室温で30分間攪拌し
た。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w
)により中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧
下濃縮した。次いで得られた残渣に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液(3.0ml)と1、4−ジオキサン(1.5
ml)とを加え、室温で15時間攪拌した後、陽イオン
交換樹脂(Dowex 50w H)によって中和し
た後、不溶物を濾去した。濾液を減圧下濃縮し、高分子
ゲル(70g)を用いたカラムクロマトグラフィー(メ
タノール)とシリカゲル(20g)を用いたカラムクロ
マトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−水 6
5:35:10)によって精製し、化合物24−7(9
0mg)を無色粉末として得た。
【0326】 〔α〕D 27−39.1°(c1.02,MeOH) IR(KBr):3400,1614cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:7.42−7.39
(4H,m),7.35−7.24(11H,m),
4.88,4.60(each d,J=11.2H
z),4.77(2H,s),4.73,4.72(e
ach d,J=12.0Hz),4.33(1H,
d,J=7.8Hz),4.09−4.02(3H,
m),4.00−3.96(2H,m),3.94(1
H,dd,J=10.1,3.4Hz),3.86(1
H,ddd,J=8.5,5.1,2.9Hz),3.
83−3.62(11H,m),3.59(1H,d
d,J=9.5,7.8Hz),3.52(1H,
m),3.50(1H,m),2.83(1H,dd,
J=12.5,4.4Hz),2.01(3H,s),
1.77(1H,m),1.14(3H,d,J=6.
6Hz)。
【0327】化合物24の合成 化合物24−7(70mg)を溶解したメタノール(1
0ml)溶液に、水酸化パラジウム−炭素(20%、7
0mg)を加え、中圧水素気流下(50psi )、室温で
12時間攪拌した。反応液より触媒を濾別した後、濾液
を濃縮し、残渣を高分子ゲル(45g)を用いるカラム
クロマトグラフィー(メタノール)にて精製することに
より化合物24(49mg)を無色粉末として得た。
【0328】 〔α〕D 26−46.5°(c0.52,MeOH) IR(KBr):3427,1620cm-1 1 H−NMR(D2 O)δ:4.94(1H,d,J=
3.9Hz),4.53(1H,d,J=8.1H
z),4.16(1H,q,J=6.6Hz),4.1
0(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),4.12
(1H,m),3.96(1H,br,d,J=2.7
Hz),3.91(1H,dd,J=9.5,3.4H
z),3.85(1H,dd,J=10.0,10.0
Hz),3.93−3.85(4H,m),3.81
(1H,dr,d,J=3.2Hz),3.77(1
H,dd,J=9.5,3.9Hz),3.77−3.
60(8H,m),3.58(1H,dd,J=9.
3,8.1Hz),2.77(1H,dd,J=12.
2,4.6Hz),2.04(3H,s),1.81
(1H,dd,J=12.2,12.2Hz),1.2
1(3H,d,J=6.6Hz)。
【0329】実施例25 化合物25−1の合成 モレキュラーシーブズ4A(4g)を含む塩化メチレン
溶液(40ml)にアセトブロモ−α−D−ガラクトー
ス(4.00g)、化合物15−1(2.08g)を溶
解し、室温で2時間攪拌した後、−20℃で銀シリケー
ト(10g)を加え、0℃で2時間攪拌した。反応液を
濾過した後、濾液(塩化メチレン)を、水洗、乾燥して
溶媒を減圧下留去した。続いて得られた残渣をメタノー
ル(20ml)に溶解し、28%ナトリウムメトキシド
−メタノール溶液(500μl)を加え、室温で10分
間攪拌した。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex
50w H)によって中和した後、不溶物を濾去し、
濾液を減圧下濃縮しおよびシリカゲル(18g)を用い
るカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノー
ル 15:2)によって精製することにより化合物25
−1(1.83g)を無色粉末として得た。
【0330】 〔α〕D 25−14.5°(c1.01,MeOH) IR(KBr):3400,2102cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:4.10(1H,d,
J=7.6Hz),3.90(1H,dt,J=9.
5,6.8Hz),3.82(1H,m),3.75
(1H,dd,J=11.2,6.6Hz),3.72
(1H,dd,J=11.2,5.6Hz),3.55
(1H,dt,J=9.5,6.8Hz),3.52−
3.47(2H,m),3.45(1H,dd,J=1
0.0,3.4Hz),3.28(2H,t,J=7.
1Hz),1.67−1.56(4H,m),1.47
−1.37(4H,m)。
【0331】化合物25−2の合成 化合物25−1(2.18g)を溶解したエタノール
(80ml)溶液に、リンドラー触媒(3.00g)と
パラトルエンスルホン酸(1.36g)を加え、中圧水
素気流下(50psi )室温で、4時間攪拌した。反応液
より触媒を濾去した後、濾液を減圧下濃縮し、化合物2
5−2(2.93g)を粗生成物として得た。
【0332】化合物25−3の合成 化合物25−2(2.93g)を溶解したエタノール
(20ml)溶液に、トリエチルアミン(1ml)、2
炭酸ジ−tert−ブチル(2.03g)を加え、室温
で12時間攪拌した。続いて、反応液を濃縮して得られ
た残渣にピリジン(25ml)と無水酢酸(15ml)
を加え、室温で12時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮
し、残渣を酢酸エチルで希釈した後、2%塩酸および飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、次いで乾燥し
て溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲル(150
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン
−酢酸エチル−メタノール 60:40:1)で精製す
ることにより、化合物25−3(2.63g)を無色油
状物として得た。
【0333】 〔α〕D 25−10.1°(c0.57,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):1747,1709cm-1 1 H−NMR(CHCl3 )δ:5.39(1H,d
r,d,J=3.2Hz),5.20(1H,dd,J
=10.5,8.1Hz),5.02(1H,dd,J
=10.5,3.4Hz),4.53(1H,dr,
s),4.45(1H,d,J=8.1Hz),4.1
9(1H,dd,J=11.2,6.3Hz),4.1
3(1H,dd,J=11.2,7.1Hz),3.9
0(1H,dd,J=7.1,6.3Hz),3.89
(1H,m),3.47(1H,dt,J=9.5,
6.8Hz),3.15−3.04(2H,m),2.
15,2.05,1.99(each 3H,s),
1.62−1.55(2H,m),1.55−1.42
(2H,m),1.44(9H,m),1.38−1.
28(4H,m)。
【0334】化合物25−4の合成 化合物25−3(1.68g)が溶解したエタノール
(30ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシド−メ
タノール溶液(0.5ml)を加え、室温で10分間攪
拌した。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50
w H)によって中和した後、不溶物を濾去し、濾液
を減圧下濃縮した。続いて得られた残渣をメタノール
(15ml)に溶解し、ジブチルスズオキシド(844
mg)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去
し、残渣にベンゼン(20ml)、臭化アリル(0.8
0ml)およびテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミ
ド(990mg)を加え、2時間加熱還流した。次いで
この反応液を濃縮して得られた残渣にピリジン(10m
l)と無水酢酸(6ml)を加え、室温で12時間攪拌
した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルで希釈
した後、2%塩酸および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
にて洗浄し、次いで乾燥して溶媒を減圧下留去し、残渣
をシリカゲル(120g)を用いるカラムクロマトグラ
フィー(n−ヘキサン−酢酸エチル−メタノール 2:
1)で精製することにより、化合物25−4(1.15
g)を無色油状物として得た。
【0335】 〔α〕D 24+7.1°(c0.57,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):1745,1708cm-1 1 H−NMR(CHCl3 )δ:5.78(1H,dd
dd,J=15.6,10.5,6.1,5.1H
z),5.41(1H,dd,J=3.4,1.0H
z),5.24(1H,m),5.17(1H,m),
5.08(1H,dd,J=10.0,8.1Hz),
4.54(1H,dr,s),4.38(1H,d,J
=8.1Hz),4.16(2H,d,J=6.6H
z),4.12(1H,m),3.91(1H,m),
3.87(1H,dt,J=9.5,6.4Hz),
3.80(1H,ddd,J=6.6,6.6,1.0
Hz),3.51(1H,dd,J=10.0,3.4
Hz),3.45(1H,dt,J=9.5,6.8H
z),3.143.04(2H,m),2.14,2.
08,2.07,2.05(each 3H,s),
1.62−1.52(2H,m),1.50−1.42
(2H,m),1.44(9H,s),1.38−1.
28(4H,m)。
【0336】化合物25−5の合成 化合物25−4(645g)が溶解したメタノール(3
0ml)溶液に、−78℃でオゾン−酸素ガスを反応液
が微青色を呈するまで通じた(約5分間)。過剰のオゾ
ンガスを酸素ガスを通じること(10分間)により除去
した後、ジメチルスルフィド(5ml)を加え、室温で
1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカ
ゲル(45g)を用いるカラムクロマトグラフィー(n
−ヘキサン−酢酸エチル−メタノール 200:30
0:5)により目的物(アルデヒド体)を粗生成物(5
77mg)として得た。続いて、上記の粗生成物(57
7mg)に第3ブチルアルコール(20ml)と2−メ
チル−2−ブテン(5ml)を加えて溶解した後、過塩
素酸ナトリウム(2.67g)、リン酸2水素ナトリウ
ム2水和物(3.68g)を溶解した水溶液(10m
l)を加え4時間室温で攪拌した。反応液を酢酸エチル
で希釈し、水、チオ硫酸ナトリウム水溶液にて洗浄し、
次いで乾燥して溶媒を減圧下留去した後、残渣にメタノ
ール810ml)と10%トリメチルシリルジアゾメタ
ンヘキサン溶液(5ml)を加え、室温で1.5時間攪
拌した。反応液を濃縮後、残渣をシリカゲル(120
g)を用いるカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン
−酢酸エチル−メタノール 300:200:5)で精
製することにより、化合物25−5(410mg)を無
色油状物として得た。
【0337】 〔α〕D 25+12.4°(c1.07,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):1747,1708cm-1 1 H−NMR(CHCl3 )δ:5.44(1H,d
d,J=3.4,1.0Hz),5.10(1H,d
d,J=10.0,8.1Hz),4.53(1H,d
r,s),4.43(1H,d,J=8.1Hz),
4.18(1H,dd,J=11.5,6.6Hz),
4.15(1H,dd,J=11.5,6.6Hz),
4.11,4.10(each 1H,d,J=17.
1Hz),3.87(1H,dt,J=9.5,6.3
Hz),3.79(1H,dd,J=6.8,6.6,
1.0Hz),3.73(3H,s),3.66(1
H,dt,J=9.5,6.6Hz),3.46(1
H,dd,J=10.0,3.4Hz),3.14−
3.05(2H,m),2.14,2.14,2.07
(each 3H,s),1.64−1.52(2H,
m),1.50−1.42(2H,m),1.44(9
H,s),1.40−1.28(4H,m)。
【0338】化合物25−6の合成 化合物25−5(109mg)を溶解した塩化メチレン
(1ml)溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(1.0m
l)を加え、同温度で30分間攪拌した後、反応液を減
圧下濃縮することにより、化合物25−6(105m
g)を粗生成物として得た。
【0339】化合物25−7の合成 化合物11−2(120mg)を溶解したジメチルホル
ムアミド(1.5ml)溶液に、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(32mg)とN,N′−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド(42mg)を加え、0℃で12時間
攪拌した後、化合物25−6(105mg)とN−メチ
ルモルホリン(26μl)を溶解したジメチルホルムア
ミド(1.5ml)溶液を加え、0℃で10時間攪拌し
た。不溶物を濾去し、濾液を濃縮した後、その残渣を酢
酸エチルで希釈し、5%クエン酸、飽和炭酸水素ナトリ
ウムにて洗浄し、次いで乾燥して溶媒を減圧下留去し、
残渣をシリカゲル(40g)を用いるカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン−メタノール30:1)で精製
することにより化合物25−7(172ml)を無色粉
末として得た。
【0340】 〔α〕D 24−11.3°(c0.99,CHCl3 ) IR(KBr):1749,1688,1645cm-1 1 H−NMR(CHCl3 )δ:7.14−7.24
(15H,m),6.63(1H,dr,s),6.0
5(1H,dr,s),5.70(1H,dr,d),
5.44(1H,dt,d,J=3.4Hz),5.0
9(1H,dd,J=9.8,8.1Hz),4.9
7,4.65(each 1H,d,J=11.5H
z),4.87,4.67(each 1H,d,J=
12.0Hz),4.77,4.74(each 1
H,d,J=11.7Hz),4.77(1H,d,J
=3.7Hz),4.42(1H,d,J=8.1H
z),4.18(1H,dd,J=11.2,6.6H
z),4.14(1H,dd,J=11.2,6.6H
z),4.07(1H,m),4.02(1H,dd,
J=10.0,3.7Hz),3.93(1H,dd,
J=10.0,3.4Hz),3.88(1H,m),
3.86(1H,q,J=6.6Hz),3.78(1
H,dd,J=6.6,6.6Hz),3.72(3
H,s),3.67(1H,dr,s),3.66(1
H,dd,J=9.8,3.4Hz),3.57(1
H,dt,J=9.8,7.1Hz),3.45(1
H,dt,J=9.5,6.6Hz),3.42(1
H,dt,J=9.8,6.6Hz),−3.40(2
H,m),3.29−3.16(4H,m),2.35
(1H,m),2.27(1H,m),2.14,2.
14,2.06(each 3H,s),2.04(1
H,m),1.93(1H,m),1.65−1.53
(4H,m),1.52−1.45(4H,m),1.
43(9H,s),1.40−1.28(4H,m),
1.10(3H,d,J=6.6Hz)。
【0341】化合物25の合成 化合物25−7(140mg)が溶解したメタノール
(2ml)−ベンゼン(1ml)混合溶液に、3%ナト
リウムメトキシド−メタノール溶液(1.5ml)を加
え、室温で2時間攪拌した。反応液を陽イオン交換樹脂
(Dowex 50w H)により中和した後、不溶
物を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。続いて得られた残
渣に1,4−ジオキサン(4.5ml)および0.1水
酸化ナトリウム水溶液を加え、室温で15分間攪拌し
た。陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H)に
より中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮し
た。その残渣をメタノール(12ml)に溶解し、パラ
ジウム−炭酸(10%,120mg)を加え、中圧水素
気流下(50psi )、室温で24時間攪拌した。反応液
より触媒を濾別した後、濾液を濃縮し、残渣を高分子ゲ
ル(70g)を用いるカラムクロマトグラフィー(メタ
ノール)にて精製することにより化合物25(83m
g)を無色粉末として得た。
【0342】 〔α〕D 25−50.3°(C0.38,MeOH) IR(KBr):3420,1701,1653cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:4.88(1H,d,
J=3.9Hz),4.43(1H,d,J=7.8H
z),4.28,4.24(each 1H,d,J=
16.6Hz),4.14(1H,d,J=3.2H
z),4.07(1H,q,J=6.6Hz),3.9
4(2H,m),3.86(1H,dd,J=10.
3,3.2Hz),3.83−3.75(4H,m),
3.73−3.66(3H,m),3.66(1H,d
d,J=10.0,7.8Hz),3.53(1H,d
d,J=10.0,3.2Hz),3.53(1H,
m),3.26(1H,m),3.23−3.13(3
H,m),2.40−2.30(2H,m),2.05
(1H,m),1.89(1H,m),1.70−1.
59(4H,m),1.59−1.49(4H,m),
1.45(9H,s),1.44−1.30(8H,
m),1.23(3H,d,J=6.6Hz)。
【0343】実施例26 化合物26−1の合成 化合物25−1(3.26g)をメタノール(50m
l)に溶解し、ジブチルスズオキシド(2.93g)を
加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去し、残渣
にベンゼン(20ml)、パラメトキシベンジルクロラ
イド(4.35ml)およびテトラ−n−ブチルアンモ
ニウムブロミド(3.45g)を加え、2時間加熱還流
した。次いでこの反応液を濃縮して得られた残渣にピリ
ジン(20ml)と無水酢酸(12ml)を加え、室温
で12時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を酢
酸エチルで希釈した後、2%塩酸および飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液にて洗浄し、次いで乾燥して溶媒を減圧
下留去し、残渣をシリカゲル(450g)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル−メ
タノール 3:1)で精製することにより、化合物26
−1(3.61g)を無色油状物として得た。
【0344】 [α]D 24+29.1゜(c1.04,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):2100,1745cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.19(2H,A2
2 ,J=8.8Hz),5.41(2H,A2 2
J=8.8Hz),5.48(1H,br.s),5.
08(1H,dd,J=10.0,8.1Hz),4.
62,4.33(each 1H,d,J=12.0H
z),4.33(1H,d,J=8.1Hz),4.1
8(1H,dd,J=12.9,6.6Hz),4.1
5(1H,dd,J=12.9,6.6Hz),3.8
6(1H,dt,J=9.8,6.3Hz),3.81
(3H,s),3.78(1H,tlike),3.5
0(1H,dd,J=10.0,3.4Hz),3.4
3(1H,dt,J=9.5,6.8Hz),3.25
(2H,t,J=7.1Hz),2.15,2.08,
2.03(each 3H,s),1.64−1.50
(4H,m),1.41−1.28(4H,m)。
【0345】化合物26−2の合成 化合物26−1(2.60g)が溶解したメタノール
(30ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシド−メ
タノール溶液(0.3ml)を加え、室温で2時間撹拌
した。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w
+ )により中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減
圧下濃縮した。続いて得られた残渣をジメチルホルムア
ミド(30ml)に溶解した後、水素化ナトリウム(6
0%、1.13g)を加え、0℃で30分間撹拌した。
ベンジルブロミド(2.24ml)を加え、室温で20
時間撹拌した後、メタノール(10ml)および28%
ナトリウムメトキシド−メタノール溶液(7ml)を加
え、30分間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、
飽和食塩水にて洗浄し、次いで乾燥して溶媒を減圧下留
去した。残渣をシリカゲル(150g)を用いるカラム
クロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル−メタ
ノール 3:1)で精製することにより、化合物26−
2(2.67g)を無色油状物として得た。
【0346】 [α]D 25−6.5゜(c1.02,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):2100cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.38−7.21
(17H,m),6.84(2H,A2 2 ,J=8.
5Hz),4.93,4.60,4.40,5.44
(1H,dd,J=3.4,1.0Hz),5.10
(1H,dd,J=10.0,8.1Hz),4.53
(1H,br.s),4.43(1H,d,J=8.1
Hz),4.18(1H,dd,J=11.5,6.6
Hz),4.15(1H,dd,J=11.5,6.6
Hz),4.11,4.10(each1H,d,J=
17.1Hz),3.87(1H,dt,J=9.5,
6.3Hz),3.79(1H,dd,J=6.8,
6.6,1.0Hz),3.73(3H,s),3.6
6(1H,dt,J=9.5,6.6Hz),3.46
(1H,dd,J=10.0,3.4Hz),3.14
−3.05(2H,m),2.14,2.14,2.0
7(each 3H,s),1.64−1.52(2
H,m),1.50−1.42(2H,m),1.44
(9H,s),1.40−1.28(4H,m)。
【0347】化合物26−3の合成 化合物26−2(1.34g)が溶解したメタノール
(20ml)−トルエン(5ml)混合溶液に、リンド
ラー触媒(1.00g)とパラトルエンスルホン酸一水
和物(369mg)を加え、中圧水素気流下(50psi
)で、室温で2時間撹拌した。反応液より触媒を濾去
し、濾液を減圧下濃縮することにより、化合物26−3
(1.77g)を粗生成物として得た。
【0348】化合物26−4の合成 化合物26−3(1.77g)を溶解したジメチルホル
ムアミド(15ml)溶液に、化合物11−2(1.3
1g)、N−メチルモルホリン(213μl)、N−ヒ
ドロキシサクシンイミド(309mg)およびN,N′
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(435mg)を加
え、0℃で12時間撹拌した。反応液を濃縮した後、そ
の残渣を塩化メチレンで希釈し、5%クエン酸、飽和炭
酸水素ナトリウムにて洗浄し、次いで乾燥して溶媒を減
圧下留去した。得られた残渣をシリカゲル(150g)
を用いるカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢
酸エチル:メタノール 50:50:1)で精製するこ
とにより化合物26−4(2.29g)を無色粉末とし
て得た。
【0349】 [α]D 24−13.9゜(c1.03,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):3300,1688,1643c
-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.41−7.22
(32H,m),6.84(2H,A2 2 ,J=8.
5Hz),6.57(1H,tlike),5.84
(1H,br,d),5.68(1H,br.s),
4.97,4.90,4.74,4.60,4.40,
4.40(each 1H,d,J=11.7Hz),
4.95,4.87(each 1H,d),4.80
(1H,d,J=12.2Hz),4.77(1H,
d,J=3.9Hz),4.66(2H,d),4.6
5,4.63(each 1H,d,J=11.5H
z),4.32(1H,d,J=7.8Hz),4.0
5(1H,m),4.02(1H,dd,J=10.
0,3.7Hz),3.93(1H,dd,J=10.
0,2.9Hz),3.91(1H,dt,J=9.
8,6.6Hz),3.86(1H,q,J=6.6H
z),3.85(1H,dlike),3.80(3
H,s),3.77(1H,dd,J=9.8,7.6
Hz),3.66(1H,br.d),3.61−3.
54(3H,m),3.53−3.44(3H,m),
3.41(1H,dt,J=9.8,6.6Hz),
3.26−3.13(4H,m),2.32(1H,d
dd,J=14.9,8.1,5.1Hz),2.23
(1H,ddd,J=14.9,7.6,5.1H
z),2.03(1H,m),1.93(1H,m),
1.73−1.66(2H,m),1.66−1.54
(2H,m),1.42(9H,s),1.52−1.
27(12H,m),1.10(3H,d,J=6.6
Hz)。
【0350】化合物26−5の合成 化合物26−4(790mg)を溶解した塩化メチレン
(10ml)溶液に、水(0.5ml)および2,3−
ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DD
Q,191mg)を加え、室温で30分間撹拌した。反
応液を塩化メチレンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム
にて洗浄し、次いで乾燥して溶媒を減圧下留去した。得
られた残渣をシリカゲル(45g)を用いるカラムクロ
マトグラフィー(トルエン:アセトン:メタノール 6
00:100:7)で精製することにより化合物26−
5(520mg)を無色粉末として得た。
【0351】 [α]D 25−14.5゜(c1.02,CHCl3 ) IR(CHCl3 ):3317,1688,1643c
-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.41−7.24
(25H,m),6.58(1H,br.s),5.8
9(1H,br.s),5.69(1H,br.d),
4.97,4.95,4.67,4.65(each
1H,d,J=11.2Hz),4.80,4.66
(each 1H,d,J=12.2Hz),4.78
(1H,d),4.77(1H,d,J=3.7H
z),4.74,4.63(each 1H,d,J=
11.7Hz),4.49,4.43(each 1
H,d,J=12.0Hz),4.32(1H,d,J
=7.6Hz),4.05(1H,m),4.02(1
H,dd,J=10.3,3.7Hz),3.93(1
H,dd,J=10.3,2.9Hz),3.92(1
H,q,J=6.3Hz),3.89−3.83(2
H,m),3.66(1H,br.d),3.66−
3.60(2H,m),3.57(1H,dt,J=
9.8,7.1Hz),3.55(1H,dd,J=
9.8,7.6Hz),3.57(1H,dt,J=
9.8,6.8Hz),3.41(1H,dt,J=
9.8,6.6Hz),3.27−3.14(4H,
m),2.36−2.20(3H,m),2.03(1
H,m),1.91(1H,m),1.66−1.54
(4H,m),1.42(9H,s),1.52−1.
27(12H,m),1.10(3H,d,J=6.3
Hz)。
【0352】化合物26−6の合成 化合物26−5(386mg)を溶解したジメチルホル
ムアミド(4ml)溶液に、三酸化硫黄ピリジン錯体
(210ml)を加え、55℃で3時間撹拌した。反応
液を濃縮した後、メタノール(5ml)に溶解し、陽イ
オン交換樹脂(Dowex 50w Na+ )を加え3
0分間撹拌した。不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮し
た後、得られた残渣をシリカゲル(45g)を用いるカ
ラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール
10:1)と高分子ゲル(200cc)を用いるカラム
クロマトグラフィー(メタノール)で精製することによ
り化合物26−6(265mg)を得た。(依然とし
て、試薬に由来した夾雑物が残存したがそのまま次の工
程に進んだ。)
【0353】1H−NMR(CD3 OD)δ:7.46
−7.40(2H,dlike),7.41−7.38
(2H,dlide),7.38−7.19(26H,
m),5.03(1H,d,J=11.5Hz),4.
89,4.89,4.60(each 1H,d,J=
11.2Hz),4.88−4.72(5H,m),
4.66(1H,d),4.64(1H,d,J=1
1.7Hz),4.43,4.39(each 1H,
d,J=12.0Hz),4.39(1H,d,J=
7.6Hz),4.31(1H,br.d),3.97
(1H,m),3.95−3.92(2H,m),3.
90(1H,q,J=6.6Hz),3.84(1H,
J=9.8,6.1Hz),3.79(1H,br.
s),3.68(1H,dd,J=6.3,6.1H
z),3.62(1H,dd,J=9.5,7.6H
z),3.61(1H,m),3.51(1H,m),
3.51(1H,dd,J=9.8,6.3Hz),
3.42(1H,dd,J=9.8,6.1Hz),
3.39(1H,dt,J=10.0,6.3Hz),
3.23−3.07(4H,m),2.29−2.18
(3H,m),1.99(1H,m),1.82(1
H,m),1.64−1.54(4H,m),1.42
(9H,s),1.53−1.25(12H,m),
1.13(3H,d,J=6.6Hz)。
【0354】化合物26の合成 化合物26−6(240mg)が溶解したメタノール
(20ml)溶液に、パラジウム−炭素(10%、20
0mg)を加え、中圧水素気流下(50psi )、室温で
12時間撹拌した。反応液より触媒を濾別した後、濾液
を濃縮し、残渣をシリカゲル(20g)を用いるカラム
クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール:水
65:35:10(下層))および高分子ゲル(200
cc)を用いるカラムクロマトグラフィー(メタノー
ル)で精製することにより化合物26(120mg)を
無色粉末として得た。
【0355】 [α]D 23−42.8゜(c0.31,MeOH) IR(KBr):3454,1700,1654cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:4.73(1H,d,
J=3.2Hz),4.31(1H,d,J=7.8H
z),4.23(1H,br.s),4.23(1H,
dd,J=9.3,3.2Hz),3.98(1H,
m),3.94(1H,q,J=6.8Hz),3.9
0(1H,dt,J=9.5,6.8Hz),3.76
−3.71(3H,m),3.71−3.63(3H,
m),3.69(1H,dd,J=9.3,7.8H
z),3.54(1H,m),3.44(1H,dt,
J=9.8,6.3Hz),3.25−3.12(2
H,m),2.31−2.20(2H,tlike),
2.00(1H,m),1.83(1H,m),1.6
8−1.58(4H,m),1.56−1.46(4
H,m),1.44(9H,s),1.46−1.32
(8H,m),1.20(3H,d,J=6.8H
z)。
【0356】化合物26−4より化合物15への変換 化合物26−4(320mg)が溶解したメタノール
(10ml)−テトロヒドロフラン(10ml)混合溶
液に、パラジウム−炭素(10%、300mg)を加
え、中圧水素気流下(50psi )で、室温で12時間撹
拌した。反応液より触媒を濾別した後、濾液を濃縮し、
残渣をシリカゲル(18g)を用いるカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン:メタノール:水 7:3:1
(下層))および高分子ゲル(200cc)を用いるカ
ラムクロマトグラフィー(メタノール)で精製すること
により化合物15(146mg)を無色粉末として得
た。
【0357】実施例27 化合物27の合成 化合物5(51mg)のメタノール(0.5ml)溶
液、サクシミジルプロピオネート(CH3 CH2 CO2
Su、17.4mg)およびN−メチルモルホリン(8
μl)を加え、0℃で12時間撹拌した。反応液を減圧
下濃縮した後、残渣をシリカゲル(10g)を用いるカ
ラムクロマトグラフィー(塩化エチレン−メタノール−
水 7:3:1(下層))と高分子ゲル(90cc)を
用いたカラムクロマトグラフィー(メタノール)で精製
することにより化合物27(43mg)を無色粉末とし
て得た。
【0358】[α]D 25−95.2゜(c0.13,M
eOH)1 H−NMR(CD3 OD)δ:4.73(2H,d,
J=2.7Hz),4.28(1H,dd,J=9.
0,5.3Hz),3.93(2H,q,J=6.6H
z),3.77−3.60(8H,m),3.44(2
H,dt,J=9.8,6.3Hz),3.22−3.
14(4H,m),2.26(2H,q,J=7.8H
z),2.24(2H,tlike),2.04(1
H,m),1.89(1H,m),1.68−1.57
(4H,m),1.55−1.47(4H,m),1.
46−1.32(8H,m),1.20(6H,d,J
=6.6Hz),1.13(3H,t,J=7.6H
z)。
【0359】以上の実施例の合成過程をスキームとして
示せば下記の通りである。
【0360】
【化13】
【0361】
【化14】
【0362】
【化15】
【0363】
【化16】
【0364】
【化17】
【0365】
【化18】
【0366】
【化19】
【0367】
【化20】
【0368】
【化21】
【0369】
【化22】
【0370】
【化23】
【0371】
【化24】
【0372】
【化25】
【0373】
【化26】
【0374】
【化27】
【0375】
【化28】
【0376】
【化29】
【0377】
【化30】
【0378】
【化31】
【0379】
【化32】
【0380】
【化33】
【0381】
【化34】
【0382】
【化35】
【0383】
【化36】
【0384】
【化37】
【0385】
【化38】
【0386】
【化39】
【0387】
【化40】
【0388】ELAM−1への結合能の評価 本発明による化合物のin vitroでのELAM−
1への結合能を次のように評価した。
【0389】まず、正常ヒトさい帯静脈血管内皮細胞
(HUVEC)をプレート上で完全に密になるまで培養
し、それに組換えヒトIL−1βを加え、これによって
細胞表面にELAM−1を発現させた。その後、プレー
トに阻害物質としていくつかの本発明による化合物を種
々の濃度で添加して反応させた。プレートにさらに 3
−チミジン標識されたHL−60細胞を添加した。プレ
ートを0.4%の牛血清アルブミンを含むMEM(ミニ
マム・エッシェンシャル・メディウム)で洗浄した後、
結合したHL−60細胞の放射活性を液体シンチレーシ
ョンカウンターで測定した。
【0390】また、比較のため実施例1の化合物の二つ
の−O−(CH−を共に−(OCHCH
−と置換した化合物(比較化合物1)、および実施例1
6の化合物の二つの−O−(CH−を共に−(O
CHCH−と置換した化合物(比較化合物2)
を用意し、上記の方法で本発明による化合物と同様にそ
のELAM−1への結合能を評価した。
【0391】阻害物質のELAM−1への結合能を、次
の式から得られる相対値で評価した。式中、ポジティブ
コントロールならびにネガティブコントロールとは、H
UVECをIL−1βで処理したが、阻害物質を添加し
なかったプレート、ならびにIL−1βで処理せず、阻
害物質も添加しなかったプレートの放射活性の値であ
る。
【0392】
【数1】
【0393】この相対値と阻害剤の濃度の関係は図1〜
図5に示される通りである。これらの結果から、本発明
による化合物がELAM−1に対して競合的な特異的結
合能を有することは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による化合物のin vitroでのE
LAM−1への結合能を表したグラフである。
【図2】本発明による化合物のin vitroでのE
LAM−1への結合能を表したグラフである。
【図3】本発明による化合物のin vitroでのE
LAM−1への結合能を表したグラフである。
【図4】本発明による化合物のin vitroでのE
LAM−1への結合能を表したグラフである。
【図5】本発明による化合物のin vitroでのE
LAM−1への結合能を表したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 邦 雄 千葉県八千代市大和田新田1073−18 (72)発明者 三 好 詩 郎 静岡県三島市安久206−1 田村ハイツ5 号 (72)発明者 山 田 治 民 埼玉県蓮田市大字閏戸2074−47

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式(I)で表される、接着分子
    ELAM−1に特異的結合能を有する化合物。 【化1】 [上記式中、 Fは、シアル酸、ウロン酸、ガラクトース、グルコー
    ス、フコース、マンノース、ヘキソサミン、リボースお
    よびラムノースから選択される単糖もしくはそれらの単
    糖誘導体、または、それらの単糖もしくは誘導体の2〜
    4個からなるオリゴ糖残基を表し、 nは、0〜10の整数を表し、 Tは、結合、−NHCO−、−NHCOO−、−OO
    CNH−、−NHCONH−、−OCNH−、−OC
    (=O)−、−(O=)CO−または−O−を表し、 RおよびRは、同一であっても異なっていてもよ
    く、それぞれ水素原子、アミド化されていもよいアミノ
    基、エーテル化またはエステル化されていてもよい水酸
    基、エステル化またはアミド化されていてもよいカルボ
    キシル基、または、少なくとも1個の水素原子が、アミ
    ド化されていてもよいアミノ基、エステル化もしくはエ
    ーテル化されていてもよい水酸基またはアミド化または
    エステル化されていてもよいカルボキシル基で置換され
    ているC1〜3アルキル基を表し、 iは、0、1または2の整数を表し、 R3aiおよびR4aiは、RおよびRで定義したもの
    と同じ意味を表すが、RおよびRとは同一であって
    も異なっていてもよく、 R5i は、Rで定義したものと同じ意味を表すが、R
    とは同一であっても異なっていてもよく、 Rは、Rで定義したものと同じ意味を表すが、R
    とは同一であっても異なっていてもよく、または、 RとRまたはR3aiとは、一緒になって−(C
    )p−(ここで、pは1〜4の整数を表す)を表
    し、RおよびRまたはR3aiが結合している炭素鎖
    とともに5〜7員の飽和環を形成していてもよく、 T2i は、Tで定義したものと同じ意味を表すが、T
    とは同一であっても異なっていてもよく、 ni は、0〜10の整数を表し、 Fi は、Fで定義したものと同じ意味を表すが、Fとは
    同一であっても異なっていてもよく、ただしni =0の
    ときFi は水素原子を表し、 ai は、0〜4の整数を表し、または、 R3aiまたはR5i は、下記の式(II)で表される基: 【化2】 (ここで、 T3i は、Tで定義したものと同じ意味を表すが、T
    とは同一であっても異なっていてもよく、 R10およびR20は、RおよびRで定義したものと同
    じ意味を表すが、RおよびRとは同一であっても異
    なっていてもよく、 jは、0、1または2の整数を表し、 R30bij およびR40bij は、R3aiおよびR4aiで定義
    したものと同じ意味を表すが、R3aiおよびR4aiとは
    同一であっても異なっていてもよく、 bijは、0〜4の整数を表し、 R50ijは、R5i で定義したものと同じ意味を表すが、
    5i とは同一であっても異なっていてもよく、 R60は、Rで定義したものと同じ意味を表すが、R
    とは同一であっても異なっていてもよく、 T4ijは、Tで定義したものと同じ意味を表すが、T
    とは同一であっても異なっていてもよく、 nijは、0〜10の整数を表し、 Fijは、Fで定義したものと同じ意味を表すが、Fとは
    同一であっても異なっていてもよく、ただしnij=0の
    ときFijは水素原子を表す。)を表していてもよく、 F、Fi およびFijの少なくとも一つはフコースまたは
    フコースをその非還元末端に有するオリゴ糖を表すもの
    とする。]
  2. 【請求項2】FおよびFi のいずれかがフコース残基で
    あり、他方がフコース、ガラクトース、N−アセチルガ
    ラクトサミン、シアル酸もしくはウロン酸から選択され
    る単糖またはこれら単糖のリン酸もしくは硫酸エステル
    もしくはカルボキシアルキル誘導体、または、上記単糖
    もしくは単糖誘導体を非還元末端に有し次にガラクトー
    ス、グルコース、N−アセチルガラクトサミンもしくは
    N−アセチルグルコサミンを有するオリゴ糖である、請
    求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】nおよびni が独立して0または2〜8の
    整数を表し、 T1 およびT2iが結合、−NHCO−または−CONH
    −を表し、 R、R、R3ai、R4ai、R5i およびRのうち
    の一つがアミド化されていてもよいアミノ基、エーテル
    化もしくはエステル化されていてもよい水酸基またはエ
    ステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシ
    ル基を表し、他のいずれもが水素原子を表し、 iが1を表し、 ai が1または3を表す、請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R3aiおよびR5i のいずれか一方が式(I
    I)で表される基であって、式(II)中で、 Fijが、フコース、ガラクトース、N−アセチルガラク
    トサミン、シアル酸もしくはウロン酸から選択される単
    糖またはこれら単糖のリン酸もしくは硫酸エステルもし
    くはカルボキシアルキル誘導体、または、上記単糖もし
    くは単糖誘導体を非還元末端に有し次にガラクトース、
    グルコース、N−アセチルガラクトサミンもしくはN−
    アセチルグルコサミンを有するオリゴ糖を表し、 R10、R20、R30bij 、R40bij 、R50ijおよびR60
    うちの一つがアミド化されていてもよいアミノ基、エー
    テル化もしくはエステル化されていてもよい水酸基また
    はエステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボ
    キシル基を表し、他のいずれもが水素原子を表し、 jが1を表し、 bi が1または3を表し、 nijが0または2〜8の整数を表し、 T3i およびT4ijが結合、−NHCO−または−CO
    NH−を表す、請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】RとRとが一緒になって−(CH
    p−(ここで、pは1〜4の整数を表す)を表して、R
    およびRが結合している炭素鎖とともに5〜7員の
    飽和環を形成している、請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】下記一般式(III )で表される化合物。 【化3】 [上記式中、 Fは、シアル酸、ウロン酸、ガラクトース、グルコー
    ス、フコース、マンノース、ヘキソサミン、リボースお
    よびラムノースから選択される単糖もしくはそれらの単
    糖誘導体、または、それらの単糖もしくは単糖誘導体の
    2〜4個からなるオリゴ糖を表し、 nuは、0〜10の整数を表し、 Tは、結合、−NHCO−、−NHCOO−、−OO
    CNH−、−NHCONH−、−OCNH−、−OC
    (=O)−、−(O=)CO−または−O−を表し、 (R1v )vおよびR2u は、同一であっても異なって
    いてもよく、それぞれ水素原子、アミド化されていもよ
    いアミノ基、エーテル化またはエステル化されていても
    よい水酸基、エステル化またはアミド化されていてもよ
    いカルボキシル基、または、少なくとも1個の水素原子
    が、アミド化されていてもよいアミノ基、エステル化も
    しくはエーテル化されていてもよい水酸基またはエステ
    ル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基
    で置換されているC1〜3アルキル基を表し、 uは、2または3の整数を表し、 vは、1〜3の整数を表し、 ruおよびsuは、それぞれ独立して0、1または2を
    表し、 tuは、0または1を表し、 Fのうち少なくとも一つはフコースまたはフコースを
    その非還元末端に有するオリゴ糖を表す。]
  7. 【請求項7】請求項1〜5いずれか一項記載の化合物で
    あってR、R、R3ai、R4ai、R5i およびR
    並びにR10、R20、R30bij 、R40bij 、R50ijおよび
    60の一つまたは二つがアミノ酸、カルボキシル基また
    は水酸基である化合物の該アミノ酸、カルボキシル基ま
    たは水酸基と、炭素数12〜20の脂肪酸、炭素数12
    〜20の脂肪族アミン、炭素数12〜20の脂肪族アル
    コールおよびコレステロールより選ばれる脂溶性化合物
    のカルボキシル基、アミノ基または水酸基とを、脱水縮
    合させて得ることができる、請求項1〜5いずれか一項
    記載の化合物。
  8. 【請求項8】請求項6記載の化合物であって(R1v
    vの一つまたは二つがアミノ基、カルボキシル基または
    水酸基である化合物の該アミノ基、カルボキシル基また
    は水酸基と、炭素数12〜20の脂肪酸、炭素数12〜
    20の脂肪族アミン、炭素数12〜20の脂肪族アルコ
    ールおよびコレステロールより選ばれる脂溶性化合物の
    カルボキシル基、アミノ基または水酸基とを、脱水縮合
    させて得ることができる、請求項6記載の化合物。
  9. 【請求項9】請求項1〜5いずれか一項記載の化合物で
    あってR、R、R3ai、R4ai、R5i およびR
    並びにR10、R20、R30bij 、R40bij 、R50ijおよび
    60の一つまたは二つがアミノ酸、カルボキシル基また
    は水酸基である化合物の該アミノ酸、カルボキシル基ま
    たは水酸基と、下記式で表わされる脂溶性化合物のYと
    を、脱水縮合させて得ることができる、請求項1〜5い
    ずれか一項記載の化合物。 Y−(CH−(OCHCH−X [上記式中、 kおよびlはそれぞれ独立して0〜5の整数を表し、 Yはアミノ基、カルボキシル基または水酸基を表し、 Xは基: (ここで、mおよびqは独立して0〜5の整数を表し、
    Zは結合、−NHCO−、−NHCOO−、−OOCN
    H−、−NHCONH−、−OCNH−、−OC(=
    O)−、−(O=)CO−または−O−を表し、Rはコ
    レステロール残基またはC12〜20アルキル基である)を
    表す]
  10. 【請求項10】請求項6記載の化合物であって
    (R1v)vの一つまたは二つがアミノ基、カルボキシ
    ル基または水酸基である化合物の該アミノ基、カルボキ
    シル基または水酸基と、下記式で表わされる脂溶性化合
    物のYとを、脱水縮合させて得ることができる、請求項
    6記載の化合物。 Y−(CH−(OCHCH−X [上記式中、 kおよびlはそれぞれ独立して0〜5の整数を表し、 Yはアミノ基、カルボキシル基または水酸基を表し、 Xは基: (ここで、mおよびqは独立して0〜5の整数を表し、
    Zは結合、−NHCO−、−NHCOO−、−OOCN
    H−、−NHCONH−、−OCNH−、−OC(=
    O)−、−(O=)CO−または−O−を表し、Rはコ
    レステロール残基またはC12〜20アルキル基を表す)を
    表す]
  11. 【請求項11】請求項9または10記載の化合物が、そ
    の脂溶性基を利用して、医薬化合物を含有したリポソー
    ムと組み合わされてなる、薬物−リポソーム誘導体。
  12. 【請求項12】下記の一般式(Ia)で表される化合
    物。 【化4】 [上記式中、 FおよびFは、同一であっても異なっていてもよ
    く、それぞれシアル酸、ウロン酸、ガラクトース、グル
    コース、フコース、マンノース、ヘキソサミン、リボー
    スおよびラムノースから選択される単糖もしくはそれら
    の単糖誘導体、または、それらの単糖もしくは誘導体の
    2〜4個からなるオリゴ糖残基を表し、 n1 およびn2 は、同一であっても異なっていてもよ
    く、それぞれ0〜10の整数を表し、 TおよびTは、同一であっても異なっていてもよ
    く、それぞれ結合、−NHCO−、−NHCOO−、−
    OOCNH−、−NHCONH−、−OCNH−、−O
    C(=O)−、−(O=)CO−または−O−を表し、 aは0〜4の整数を表し、 R*1およびR*2は、同一であっても異なっていてもよ
    く、それぞれ水素原子、水酸基、アミノ基またはカルボ
    キシル基を表すか、または、R*1とR*2とは一緒になっ
    て−(CH)p−(ここで、pは1〜4の整数を表
    す)を表し、R*1およびR*2が結合している炭素鎖とと
    もに5〜7員の飽和環を形成していてもよく、またはR
    *1および/またはR*2は下記の式(IIa)で表される
    基: 【化5】 (ここで、 Fは、Fで定義したものと同じ意味を表すが、F
    とは同一であっても異なっていてもよく、 n3 は、n1 で定義したものと同じ意味を表すが、n1
    とは同一であっても異なっていてもよく、 TおよびTは、TおよびTで定義したものと同
    じ意味を表すが、TおよびTとは同一であっても異
    なっていてもよく、 bは0〜4の整数を表し、 R*3およびR*4は、R*1およびR*2で定義したものと同
    じ意味を表すが、R*1およびR*2とは同一であっても異
    なっていてもよい)を表していてもよく、 但し、F1 およびF2 の少なくとも一つはフコース残基
    またはフコースをその非還元末端に有するオリゴ糖残基
    を表すものとする]
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