JP2633467B2 - シアリルルイスx誘導体 - Google Patents
シアリルルイスx誘導体Info
- Publication number
- JP2633467B2 JP2633467B2 JP8547294A JP8547294A JP2633467B2 JP 2633467 B2 JP2633467 B2 JP 2633467B2 JP 8547294 A JP8547294 A JP 8547294A JP 8547294 A JP8547294 A JP 8547294A JP 2633467 B2 JP2633467 B2 JP 2633467B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- compound
- methanol
- solution
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】[発明の背景]
【産業上の利用分野】本発明は接着分子ELAM−1に
特異的結合能を有する化合物および薬物担体に関する。
特異的結合能を有する化合物および薬物担体に関する。
【0002】
【従来の技術】炎症を起こした血管内皮細胞には、接着
分子としての機能を有するセレクチンの一種であるEL
AM−1が発現することが知られている。ここで、EL
AM−1に特異的に結合するELAM−1のリガンドを
炎症部位認識素子として、これと抗炎症剤とを組み合わ
せれば、炎症を呈している炎症部位に効率的かつ特異的
に抗炎症剤を送達することが期待できる。
分子としての機能を有するセレクチンの一種であるEL
AM−1が発現することが知られている。ここで、EL
AM−1に特異的に結合するELAM−1のリガンドを
炎症部位認識素子として、これと抗炎症剤とを組み合わ
せれば、炎症を呈している炎症部位に効率的かつ特異的
に抗炎症剤を送達することが期待できる。
【0003】ここで、ELAM−1のリガンドとして
は、好中球などの表面に発現するシアリルルイスX(後
述する一般式(I)において、Aがアセチル基を表し、
基−O−Y−Xが水酸基を表し、Zが基−NHCOCH
3を表す化合物)およびシアリルルイスXのN−アセチ
ルグルコサミンがグルコースに変わった化合物(後述す
る一般式(I)において、Aがアセチル基を表し、基−
O−Y−XおよびZが水酸基を表す化合物)が知られて
いる。しかし、これらは生体内に投与すると尿中に排出
されることが予想され、血中安定性等の観点からこのま
までは薬物担体としては用いることはできないと考えら
れる。
は、好中球などの表面に発現するシアリルルイスX(後
述する一般式(I)において、Aがアセチル基を表し、
基−O−Y−Xが水酸基を表し、Zが基−NHCOCH
3を表す化合物)およびシアリルルイスXのN−アセチ
ルグルコサミンがグルコースに変わった化合物(後述す
る一般式(I)において、Aがアセチル基を表し、基−
O−Y−XおよびZが水酸基を表す化合物)が知られて
いる。しかし、これらは生体内に投与すると尿中に排出
されることが予想され、血中安定性等の観点からこのま
までは薬物担体としては用いることはできないと考えら
れる。
【0004】[発明の概要]
【発明が解決しようとする課題】今般本発明者らはこれ
らELAM−1のリガンドの血中安定性を改善するため
には高分子キャリアー等に担持させることが有利である
との知見を得、高分子キャリアー等に導入することが容
易なELAM−1のリガンドの誘導体を合成することと
した。すなわち、本発明は、ELAM−1に特異的結合
能を有する化合物であって、高分子キャリアー等に導入
し易い誘導体を得ることをその目的としている。
らELAM−1のリガンドの血中安定性を改善するため
には高分子キャリアー等に担持させることが有利である
との知見を得、高分子キャリアー等に導入することが容
易なELAM−1のリガンドの誘導体を合成することと
した。すなわち、本発明は、ELAM−1に特異的結合
能を有する化合物であって、高分子キャリアー等に導入
し易い誘導体を得ることをその目的としている。
【0005】また、本発明は、治療薬を特定の組織に送
達するドラックデリバリーシステムに用いられる薬物担
体の合成中間体の提供をその目的としている。
達するドラックデリバリーシステムに用いられる薬物担
体の合成中間体の提供をその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による化合物は、
下記一般式(I)で表されるもの、である。
下記一般式(I)で表されるもの、である。
【化2】 (上記式中、Aは水素原子、アミノ基の保護基またはC
1−36アシル基を表し、Xは、水素原子、水酸基、ハ
ロゲン原子、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタン
スルホニルオキシ基、アジド基、トリC1−8アルキル
シリル基または−NHA(ここでAは前記と同じ意味を
表す)を表し、Yは、−(CH2)m−(mは2〜16
の整数を表す)または−(CH2CH2O)n−CH2
CH2−(nは1〜5の整数を表す)を表し、Zは、水
酸基または基−NHCOCH3を表し、P1は、水素原
子またはカルボキシル基の保護基を表し、P2−P12
は、水素原子または水酸基の保護基を表す)
1−36アシル基を表し、Xは、水素原子、水酸基、ハ
ロゲン原子、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタン
スルホニルオキシ基、アジド基、トリC1−8アルキル
シリル基または−NHA(ここでAは前記と同じ意味を
表す)を表し、Yは、−(CH2)m−(mは2〜16
の整数を表す)または−(CH2CH2O)n−CH2
CH2−(nは1〜5の整数を表す)を表し、Zは、水
酸基または基−NHCOCH3を表し、P1は、水素原
子またはカルボキシル基の保護基を表し、P2−P12
は、水素原子または水酸基の保護基を表す)
【0007】本発明による前記化合物は、ELAM−1
と特異的に結合し得る性質を有し、かつ、高分子キャリ
アー等に容易に導入することができる。従って、本発明
による化合物は、高分子キャリアー等に導入することに
より血管内皮細胞の炎症部位に抗炎症剤等を特異的に搬
送することができる炎症部位認識素子として用いること
ができる。また、本発明による化合物は、抗炎症剤の薬
物担体の合成中間体として用いることができる。
と特異的に結合し得る性質を有し、かつ、高分子キャリ
アー等に容易に導入することができる。従って、本発明
による化合物は、高分子キャリアー等に導入することに
より血管内皮細胞の炎症部位に抗炎症剤等を特異的に搬
送することができる炎症部位認識素子として用いること
ができる。また、本発明による化合物は、抗炎症剤の薬
物担体の合成中間体として用いることができる。
【0008】[発明の具体的説明]一般式(I)の化合物 一般式(I)において、Aが表すC1−36アシル基
(好ましくはC1−6アシル基またはC30−36アシ
ル基)は直鎖状であっても分枝状であってもよい。これ
らの好ましい例としては、アセチル、プロピオニル(C
H3CH2CO−)、グリコリル(HO−CH2CO
−)、第3ブチルオキシカルボニル、ベンジルオキシカ
ルボニル、2−(n−ヘキサデシル)ステアロイルなど
が挙げられる。
(好ましくはC1−6アシル基またはC30−36アシ
ル基)は直鎖状であっても分枝状であってもよい。これ
らの好ましい例としては、アセチル、プロピオニル(C
H3CH2CO−)、グリコリル(HO−CH2CO
−)、第3ブチルオキシカルボニル、ベンジルオキシカ
ルボニル、2−(n−ヘキサデシル)ステアロイルなど
が挙げられる。
【0009】また、一般式(I)中の基−O−Y−Xに
おいて、Xが表すハロゲン原子の具体例としては、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙げら
れ、特に臭素原子、ヨウ素原子が好ましい。また、Xが
表すトリC1−8アルキルシリル基の具体例としては、
トリメチルシリル基等が挙げられる。Yが表す基−(C
H2)m−においてmは2〜16の整数を表し、特に好
ましくは2〜8の整数を表す。また、Yが表す基−(C
H2CH2O)n−CH2CH2−においてnは1〜5
の整数を表す。
おいて、Xが表すハロゲン原子の具体例としては、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙げら
れ、特に臭素原子、ヨウ素原子が好ましい。また、Xが
表すトリC1−8アルキルシリル基の具体例としては、
トリメチルシリル基等が挙げられる。Yが表す基−(C
H2)m−においてmは2〜16の整数を表し、特に好
ましくは2〜8の整数を表す。また、Yが表す基−(C
H2CH2O)n−CH2CH2−においてnは1〜5
の整数を表す。
【0010】さらに本発明による化合物が水酸基、アミ
ノ基などの官能基を有する場合、その官能基は化合物の
用途などに依存して保護基によって保護されていてもよ
い。
ノ基などの官能基を有する場合、その官能基は化合物の
用途などに依存して保護基によって保護されていてもよ
い。
【0011】一般式(I)の中のAが表すアミノ基の保
護基としては、第3ブチルオキシカルボニル基(Boc
基)、ベンジルオキシカルボニル基(Z基)、パラメト
キシベンジルオキシカルボニル基(pMZ基)、2、
2、2−トリクロロエトキシカルボニル基(Troc
基)、9−フルオレニルメトキシカルボニル基(Fmo
c基)などのカルバメート系保護基、トリフルオロアセ
チル基、ホルミル基、2−クロロアセチル基などのアミ
ド系保護基、ベンジル基、パラメトキシベンジル基など
のアルキル系保護基、フタルイミド基などのイミド系保
護基およびこれら以外の一般的にアミノ基の保護基に用
いられる保護基が挙げられる。
護基としては、第3ブチルオキシカルボニル基(Boc
基)、ベンジルオキシカルボニル基(Z基)、パラメト
キシベンジルオキシカルボニル基(pMZ基)、2、
2、2−トリクロロエトキシカルボニル基(Troc
基)、9−フルオレニルメトキシカルボニル基(Fmo
c基)などのカルバメート系保護基、トリフルオロアセ
チル基、ホルミル基、2−クロロアセチル基などのアミ
ド系保護基、ベンジル基、パラメトキシベンジル基など
のアルキル系保護基、フタルイミド基などのイミド系保
護基およびこれら以外の一般的にアミノ基の保護基に用
いられる保護基が挙げられる。
【0012】また、P1が表すカルボキシル基の保護基
としては、メチル、エチルなどの低級アルキルエステル
基、ベンジル、第3ブチル、2−シアノエチル、9−フ
ルオレニルメチル、第3ブチルジメチルシリルおよびジ
フェニル第3ブチルシリルなどが挙げられる。P2〜P
12が表す水酸基の保護基としては、アセチル基、2−
クロロアセチル基、ベンゾイル基、ピバロイル基、メチ
ルカーボネート基などのエステル系保護基、ベンジル
基、パラメトキシベンジル基、メトキシメチル基、1−
エトキシエチル基、2−(トリメチルシリル)エトキシ
メチル基などのエーテル系保護基、第3ブチルジメチル
シリル基、トリイソプロピルシリル基などのシリル系保
護基、ベンジリデン基、イソプロピリデン基などの1、
2−ジオールまたは1、3−ジオールに用いる保護基お
よびこれら以外の一般的に水酸基の保護に用いられる保
護基が挙げられる。
としては、メチル、エチルなどの低級アルキルエステル
基、ベンジル、第3ブチル、2−シアノエチル、9−フ
ルオレニルメチル、第3ブチルジメチルシリルおよびジ
フェニル第3ブチルシリルなどが挙げられる。P2〜P
12が表す水酸基の保護基としては、アセチル基、2−
クロロアセチル基、ベンゾイル基、ピバロイル基、メチ
ルカーボネート基などのエステル系保護基、ベンジル
基、パラメトキシベンジル基、メトキシメチル基、1−
エトキシエチル基、2−(トリメチルシリル)エトキシ
メチル基などのエーテル系保護基、第3ブチルジメチル
シリル基、トリイソプロピルシリル基などのシリル系保
護基、ベンジリデン基、イソプロピリデン基などの1、
2−ジオールまたは1、3−ジオールに用いる保護基お
よびこれら以外の一般的に水酸基の保護に用いられる保
護基が挙げられる。
【0013】一般式(I)において基−O−Y−Xが表
す基の特に好ましい例としては、−O−CH3 −O−(CH2)2−N3、−O−(CH2)8−
N3、−O−(CH2CH2O)2−(CH2)2−N
3、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2−
N3、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2−N
H2、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2−N
HCOCH2CH3、−O−(CH2)2−[Si(C
H3)3]、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)
2−Br、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2
−H、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2−N
HCOCH(C16H33)2、および−O−(CH2
CH2O)5−(CH2)2−NH2・HClが挙げら
れる。
す基の特に好ましい例としては、−O−CH3 −O−(CH2)2−N3、−O−(CH2)8−
N3、−O−(CH2CH2O)2−(CH2)2−N
3、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2−
N3、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2−N
H2、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2−N
HCOCH2CH3、−O−(CH2)2−[Si(C
H3)3]、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)
2−Br、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2
−H、−O−(CH2CH2O)5−(CH2)2−N
HCOCH(C16H33)2、および−O−(CH2
CH2O)5−(CH2)2−NH2・HClが挙げら
れる。
【0014】本発明による化合物は、ELAM−1と特
異的に結合し(その性質の詳細については後記する実験
例参照)、かつ、高分子キャリアー等に導入しやすい性
質を有している。従って、本発明による化合物は抗炎症
剤等を血管内皮細胞の炎症部位に特異的に搬送すること
ができる薬物担体の合成中間体として用いることができ
る。
異的に結合し(その性質の詳細については後記する実験
例参照)、かつ、高分子キャリアー等に導入しやすい性
質を有している。従って、本発明による化合物は抗炎症
剤等を血管内皮細胞の炎症部位に特異的に搬送すること
ができる薬物担体の合成中間体として用いることができ
る。
【0015】例えば、本発明による化合物に医薬化合
物、例えば抗炎症剤、を化合物が有する官能基を利用し
て直接、好ましくは適当なスペーサーを介して、導入す
ることができ、より好ましくは、本発明による化合物を
高分子キャリアーに導入することができる。好ましい高
分子キャリアーの具体例としてはポリエチレングリコー
ル、ポリペプチド、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリ
(ε−カプロラクトン)、ポリ(エチレンアジペー
ト)、ポリ〔1,3−ビス(p−カルボキシフェノキ
シ)メタン〕、ポリスチレン、多糖(例えば、カルボキ
シメチルプルラン、カルボキシメチルキトサン)、ポリ
エーテル、ポリエステル、ポリアンヒドリド、ポリカー
ボネート、ポリオルソエステル、ポリウレタン、ポリア
ミノ酸などが挙げられる。これら高分子キャリアーの分
子量は1万〜100万が好ましく、より好ましくは4万
〜20万である。また、これら高分子キャリアーに本発
明の化合物を導入する場合には本発明の化合物の官能基
Xを利用して高分子キャリアーの官能基と反応させれば
よい。
物、例えば抗炎症剤、を化合物が有する官能基を利用し
て直接、好ましくは適当なスペーサーを介して、導入す
ることができ、より好ましくは、本発明による化合物を
高分子キャリアーに導入することができる。好ましい高
分子キャリアーの具体例としてはポリエチレングリコー
ル、ポリペプチド、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリ
(ε−カプロラクトン)、ポリ(エチレンアジペー
ト)、ポリ〔1,3−ビス(p−カルボキシフェノキ
シ)メタン〕、ポリスチレン、多糖(例えば、カルボキ
シメチルプルラン、カルボキシメチルキトサン)、ポリ
エーテル、ポリエステル、ポリアンヒドリド、ポリカー
ボネート、ポリオルソエステル、ポリウレタン、ポリア
ミノ酸などが挙げられる。これら高分子キャリアーの分
子量は1万〜100万が好ましく、より好ましくは4万
〜20万である。また、これら高分子キャリアーに本発
明の化合物を導入する場合には本発明の化合物の官能基
Xを利用して高分子キャリアーの官能基と反応させれば
よい。
【0016】また、別の態様として、医薬化合物を担持
可能な医薬化合物キャリアー(例えば、非毒性高分子お
よびリポソーム、リピッドマイクロスフェアー等の微粒
子キャリアー等)に、本発明による化合物を認識素子と
して導入する態様が挙げられる。
可能な医薬化合物キャリアー(例えば、非毒性高分子お
よびリポソーム、リピッドマイクロスフェアー等の微粒
子キャリアー等)に、本発明による化合物を認識素子と
して導入する態様が挙げられる。
【0017】一般式(I)の化合物の合成 本発明による一般式(I)で表される化合物は、例えば
下記に示される(a)および(b)の方法によって製造
することができる。
下記に示される(a)および(b)の方法によって製造
することができる。
【0018】(a)一般式(I)の化合物は、下記一般
式(II)の化合物:
式(II)の化合物:
【化3】 (上記式中、R1〜8は、それぞれ独立して水酸基の保
護基(例えば、ベンジル基、ベンゾイル基、アセチル
基、C1−6アルキル基、2- (トリメチルシリル)エ
チル基を表す)を表す)と下記一般式(III )の化合
物:
護基(例えば、ベンジル基、ベンゾイル基、アセチル
基、C1−6アルキル基、2- (トリメチルシリル)エ
チル基を表す)を表す)と下記一般式(III )の化合
物:
【化4】 (上記式中、R10〜14は、それぞれ独立してR
1〜8で定義したものと同じ意味を表し、Aは、一般式
(I)で定義したものと同じ意味を表し、Phは、フェ
ニル基を表す)とを反応に関与しない溶媒(例えば、ジ
クロロメタン、アセトニトリル、プロピオニトリル)中
で、適当な触媒(例えば、N‐ヨードスクシンイミド/
トリフルオロメタンスルホン酸、ジメチル(メチルチ
オ)スルホニウムトリフレート、N−ブロモスクシンイ
ミド/テトラブチルアンモニウムトリフルオロメタンス
ルフォネート(Bu4NOTf))の存在下、−78〜
25℃、好ましくは−40〜−30℃、の反応温度で、
0.5〜24時間、好ましくは1〜12時間、反応さ
せ、所望の場合には適当な方法によって脱保護すること
によって得ることができる。
1〜8で定義したものと同じ意味を表し、Aは、一般式
(I)で定義したものと同じ意味を表し、Phは、フェ
ニル基を表す)とを反応に関与しない溶媒(例えば、ジ
クロロメタン、アセトニトリル、プロピオニトリル)中
で、適当な触媒(例えば、N‐ヨードスクシンイミド/
トリフルオロメタンスルホン酸、ジメチル(メチルチ
オ)スルホニウムトリフレート、N−ブロモスクシンイ
ミド/テトラブチルアンモニウムトリフルオロメタンス
ルフォネート(Bu4NOTf))の存在下、−78〜
25℃、好ましくは−40〜−30℃、の反応温度で、
0.5〜24時間、好ましくは1〜12時間、反応さ
せ、所望の場合には適当な方法によって脱保護すること
によって得ることができる。
【0019】また一般式(I)の化合物は、例えば、ア
ノマー位水酸基が保護されていない一般式(I)の化合
物であってカルボキシル基及び他の水酸基が保護された
化合物を1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−
ウンデセン(DBU)、炭酸カリウムなどの塩基と、ト
リクロロアセトニトリルとで処理することによってイミ
デートに誘導し、次いで酸触媒(例えば、三フッ化ホウ
素ジエチルエーテル錯体、トリメチルシリルトリフルオ
ロメタンスルフォネート、ピリジウムパラトルエンスル
ホン酸など)の存在下で、アルキル誘導体またはポリエ
チレングリコール誘導体と反応させ、次いでカルボキシ
ル基及び他の水酸基の保護基を脱保護することによって
得ることができる。
ノマー位水酸基が保護されていない一般式(I)の化合
物であってカルボキシル基及び他の水酸基が保護された
化合物を1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−7−
ウンデセン(DBU)、炭酸カリウムなどの塩基と、ト
リクロロアセトニトリルとで処理することによってイミ
デートに誘導し、次いで酸触媒(例えば、三フッ化ホウ
素ジエチルエーテル錯体、トリメチルシリルトリフルオ
ロメタンスルフォネート、ピリジウムパラトルエンスル
ホン酸など)の存在下で、アルキル誘導体またはポリエ
チレングリコール誘導体と反応させ、次いでカルボキシ
ル基及び他の水酸基の保護基を脱保護することによって
得ることができる。
【0020】上記一般式(II)の化合物は、例えば、下
記一般式(IV)の化合物:
記一般式(IV)の化合物:
【化5】 (上記式中、R1〜3、R7およびR8は、一般式(I
I)で定義したものと同じ意味を表し、R9は、水酸基
の保護基(例えば、イソプロピリデン基、ベンジリデン
基)を表す)と下記一般式(V)の化合物:
I)で定義したものと同じ意味を表し、R9は、水酸基
の保護基(例えば、イソプロピリデン基、ベンジリデン
基)を表す)と下記一般式(V)の化合物:
【化6】 (上記式中、R4〜6は、一般式(II)で定義したもの
と同じ意味を表し、Meは、メチル基を表す)とを反応
させることによって得ることができる。上記反応は、一
般式(II)および(III )の化合物を反応させて一般式
(I)の化合物を得る場合の条件と同様の条件で行うこ
とができる。また上記一般式(V)の化合物は、例え
ば、J.Carbohydrate Chemistry, 10(4),549-560(1991)
に記載される方法に従ってL−フコピラノーステトラア
セテートから合成することができる。
と同じ意味を表し、Meは、メチル基を表す)とを反応
させることによって得ることができる。上記反応は、一
般式(II)および(III )の化合物を反応させて一般式
(I)の化合物を得る場合の条件と同様の条件で行うこ
とができる。また上記一般式(V)の化合物は、例え
ば、J.Carbohydrate Chemistry, 10(4),549-560(1991)
に記載される方法に従ってL−フコピラノーステトラア
セテートから合成することができる。
【0021】(b)一般式(I)の化合物は、また、下
記一般式(VI)の化合物:
記一般式(VI)の化合物:
【化7】 (上記式中、R7、R8およびR10〜14は、一般式
(II)および(III )で定義したものと同じ意味を表
し、R15も上記基と同一内容の基を表す)と下記一般
式(VII )の化合物:
(II)および(III )で定義したものと同じ意味を表
し、R15も上記基と同一内容の基を表す)と下記一般
式(VII )の化合物:
【化8】 (上記式中、R2〜6は、一般式(II)と同じ意味を表
し、基−O−Y−Xは、一般式(I)で定義したものと
同じ意味を表す)とを適当な溶媒(例えば、ジクロロメ
タン、ジクロロコタン)中、適当な触媒(例えば、三フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、トリメチルシリルト
リフルオロメタンスルフォネート)の存在下で反応さ
せ、次いですべての保護基を脱保護することによって得
ることができる。
し、基−O−Y−Xは、一般式(I)で定義したものと
同じ意味を表す)とを適当な溶媒(例えば、ジクロロメ
タン、ジクロロコタン)中、適当な触媒(例えば、三フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、トリメチルシリルト
リフルオロメタンスルフォネート)の存在下で反応さ
せ、次いですべての保護基を脱保護することによって得
ることができる。
【0022】上記一般式(VI)の化合物はJ.Carbohydra
te Chemistry, 8(2),265-283(1991)に記載される方法に
従って合成することができ、また上記一般式(VII )の
化合物は、特願平4−321958号に記載される方法
に準じて合成することができる。
te Chemistry, 8(2),265-283(1991)に記載される方法に
従って合成することができ、また上記一般式(VII )の
化合物は、特願平4−321958号に記載される方法
に準じて合成することができる。
【0023】本発明による化合物に医薬化合物を導入し
ようとする場合には、医薬化合物の官能基と本発明によ
る化合物に存在する官能基、好ましくはスペーサーに存
在する官能基、とを反応させることによって得ることが
できる。
ようとする場合には、医薬化合物の官能基と本発明によ
る化合物に存在する官能基、好ましくはスペーサーに存
在する官能基、とを反応させることによって得ることが
できる。
【0024】
【実施例】本発明を以下の実施例によって詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】以下次の略号を用いる。TLC:薄層クロ
マトグラフィー。
マトグラフィー。
【0026】中間体1 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐3,4‐O‐
イソプロピリデン‐β‐D‐ガクトピラノシル)‐(1
→4)‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコ
ピラノシド 2‐(トリメチルシリル)メチル β‐ラクトシド
(8.8g、20mmol)のN,N‐ジメチルホルムアミ
ド(DMF:50ml)溶液に、2,2‐ジメトキシプ
ロパン(5.3ml、40mmol)およびp‐トルエンス
ルホン酸一水和物(100mg)を加え、混合物を80
℃で3時間攪拌し、アンバーライトIR−410(HO
- )樹脂で中和した。樹脂を濾取し、メタノールで洗浄
し、濾液と洗浄液とを合わせ、濃縮した。残渣をシリカ
ゲル(300g)を用いたカラムクロマトグラフィー
(50:1、ジクロロメタン‐メタノール)によって精
製することにより、非晶質の塊りとして3′,4′‐O
‐イソプロピリデン誘導体(6.1g、64%)を得
て、これを次の反応に用いた。−40℃に冷却したイソ
プロピリデン誘導体(2.0g、4.1mmol)の乾燥ピ
リジン(6.7ml)およびジクロロメタン(10m
l)溶液に、ベンゾイルクロライド(2.5ml、2
0.5mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液を攪拌
しながら滴下し、攪拌を−40℃で6時間続けた。メタ
ノール(5ml)を混合物に加え、濃縮し、ジクロロメ
タンで抽出した。抽出液を2M塩酸および水にて洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。残渣をシ
リカゲル(50g)を用いたカラムクロマトグラフィー
(300:1、ジクロロメタン‐メタノール)によって
精製することにより、非晶質の塊りとして標題化合物
(2.0g、54%)を得た。
ル O‐(2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐3,4‐O‐
イソプロピリデン‐β‐D‐ガクトピラノシル)‐(1
→4)‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコ
ピラノシド 2‐(トリメチルシリル)メチル β‐ラクトシド
(8.8g、20mmol)のN,N‐ジメチルホルムアミ
ド(DMF:50ml)溶液に、2,2‐ジメトキシプ
ロパン(5.3ml、40mmol)およびp‐トルエンス
ルホン酸一水和物(100mg)を加え、混合物を80
℃で3時間攪拌し、アンバーライトIR−410(HO
- )樹脂で中和した。樹脂を濾取し、メタノールで洗浄
し、濾液と洗浄液とを合わせ、濃縮した。残渣をシリカ
ゲル(300g)を用いたカラムクロマトグラフィー
(50:1、ジクロロメタン‐メタノール)によって精
製することにより、非晶質の塊りとして3′,4′‐O
‐イソプロピリデン誘導体(6.1g、64%)を得
て、これを次の反応に用いた。−40℃に冷却したイソ
プロピリデン誘導体(2.0g、4.1mmol)の乾燥ピ
リジン(6.7ml)およびジクロロメタン(10m
l)溶液に、ベンゾイルクロライド(2.5ml、2
0.5mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液を攪拌
しながら滴下し、攪拌を−40℃で6時間続けた。メタ
ノール(5ml)を混合物に加え、濃縮し、ジクロロメ
タンで抽出した。抽出液を2M塩酸および水にて洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。残渣をシ
リカゲル(50g)を用いたカラムクロマトグラフィー
(300:1、ジクロロメタン‐メタノール)によって
精製することにより、非晶質の塊りとして標題化合物
(2.0g、54%)を得た。
【0027】[α]D+15.6°(c0.4,CHC
l3); IR(KBr)3600−3300(OH),1730
and1250(ester),and840(TM
S,Me2C),and710cm-1(Ph);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.51,1.79(2s,6
H,Me2C),3.65,4.02(2m,2H,M
e3SiCH2CH2),4.14(broad t,
1H,J2,3=J3,4 =8.2Hz,H−3),4.7
1(d,1H,J1,2 =8.1Hz,H−1′),4.
82(d,1H,J1,2 =8.2Hz,H−1),5.
36(dd,1H,J2,3 =9.5Hz,H−2′),
5.52(brpad t,1H,H−2),and
7.31−8.26(m,20H,4Ph); 計算値:C48H54O15Si(899.0):C,64.
13;H,6.05; 分析値:C,63.86;H,5.95。
l3); IR(KBr)3600−3300(OH),1730
and1250(ester),and840(TM
S,Me2C),and710cm-1(Ph);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.51,1.79(2s,6
H,Me2C),3.65,4.02(2m,2H,M
e3SiCH2CH2),4.14(broad t,
1H,J2,3=J3,4 =8.2Hz,H−3),4.7
1(d,1H,J1,2 =8.1Hz,H−1′),4.
82(d,1H,J1,2 =8.2Hz,H−1),5.
36(dd,1H,J2,3 =9.5Hz,H−2′),
5.52(brpad t,1H,H−2),and
7.31−8.26(m,20H,4Ph); 計算値:C48H54O15Si(899.0):C,64.
13;H,6.05; 分析値:C,63.86;H,5.95。
【0028】中間体2 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐3,4‐O‐
イソプロピリデン‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐
(1→4)‐〔O‐(2,3,4‐トリ‐O‐ベンジル
‐α‐L‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐
ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体1(1.06g、1.2mmol)およびメチル
2,3,4‐トリ‐O‐ベンジル‐1‐チオ‐β‐L‐
フコピラノシド(818mg、1.8mmol)の乾燥ベン
ゼン(5ml)溶液に粉状のモレキュラーシーブ4A
(MS−4A、3g)を加え、混合物を室温下で5時間
攪拌し、次いで0℃に冷却した。ジメチル(メチルチ
オ)スルホニウムトリフレート(DMTST:1.5
g、5.3mmol)を攪拌した混合物に加え、攪拌を7℃
で3時間続けた。反応の経過をTLCでモニターした。
メタノール(2ml)およびトリエチルアミン(1m
l)を混合物に加え、濃縮して、ジクロロメタンで抽出
した。抽出液を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、
濃縮した。残渣をシリカゲル(80g)を用いたカラム
クロマトグラフィー(400:1、ジクロロメタン‐メ
タノール)によって精製することにより非晶質の塊りと
して標題化合物(1.4g、90%)を得た。なお、
2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−チオ−β−L−
フコピラノシドはJ.Carbohydrate Chemistry, 10(4),54
9-560(1991) に記載される方法に従って合成した。
ル O‐(2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐3,4‐O‐
イソプロピリデン‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐
(1→4)‐〔O‐(2,3,4‐トリ‐O‐ベンジル
‐α‐L‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐
ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体1(1.06g、1.2mmol)およびメチル
2,3,4‐トリ‐O‐ベンジル‐1‐チオ‐β‐L‐
フコピラノシド(818mg、1.8mmol)の乾燥ベン
ゼン(5ml)溶液に粉状のモレキュラーシーブ4A
(MS−4A、3g)を加え、混合物を室温下で5時間
攪拌し、次いで0℃に冷却した。ジメチル(メチルチ
オ)スルホニウムトリフレート(DMTST:1.5
g、5.3mmol)を攪拌した混合物に加え、攪拌を7℃
で3時間続けた。反応の経過をTLCでモニターした。
メタノール(2ml)およびトリエチルアミン(1m
l)を混合物に加え、濃縮して、ジクロロメタンで抽出
した。抽出液を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、
濃縮した。残渣をシリカゲル(80g)を用いたカラム
クロマトグラフィー(400:1、ジクロロメタン‐メ
タノール)によって精製することにより非晶質の塊りと
して標題化合物(1.4g、90%)を得た。なお、
2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−チオ−β−L−
フコピラノシドはJ.Carbohydrate Chemistry, 10(4),54
9-560(1991) に記載される方法に従って合成した。
【0029】[α]D−25.0°(c0.16,CH
Cl3);1 HNMR(CDCl3)δ0.90(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.46,1.69(2s,6
H,Me2C),1.52(d,3H,J5, 6 =6.6
Hz,H−6b),3.56,4.32(2m,2H,
Me3SiCH2CH2),4.95(d,1H,J
1,2 =6.1Hz,H−1a),5.44(broad
t,1H,J1,2 =J2,3 =8.2Hz,H−2
c),5.61(broad t,1H,J1,2 =J
2,3 =8.8Hz,H−2a),5.63(d,1H,
J1,2 =3.6Hz,H−1b),and7.13−
8.38(m,35H,7Ph); 計算値:C75H82O19Si(1315.6):C,6
8.48;H,6.28; 分析値:C,68.46;H,6.37。
Cl3);1 HNMR(CDCl3)δ0.90(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.46,1.69(2s,6
H,Me2C),1.52(d,3H,J5, 6 =6.6
Hz,H−6b),3.56,4.32(2m,2H,
Me3SiCH2CH2),4.95(d,1H,J
1,2 =6.1Hz,H−1a),5.44(broad
t,1H,J1,2 =J2,3 =8.2Hz,H−2
c),5.61(broad t,1H,J1,2 =J
2,3 =8.8Hz,H−2a),5.63(d,1H,
J1,2 =3.6Hz,H−1b),and7.13−
8.38(m,35H,7Ph); 計算値:C75H82O19Si(1315.6):C,6
8.48;H,6.28; 分析値:C,68.46;H,6.37。
【0030】中間体3 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(3,4‐O‐イソプロピリデン‐β‐D‐ガ
ラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,3,4
‐トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐フコピラノシル)‐
(1→3)〕‐D‐グルコピラノシド 中間体2(2.27g、1.73mmol)のメタノール
(20ml)およびジクロロメタン(3ml)溶液にナ
トリウムメトキシド(100mg)を加え、この混合物
を60℃に維持した。反応の経過はTLCによってモニ
ターした。反応が完了した後、混合物をアンバーライト
IR−120(H+ )樹脂で中和し、樹脂を濾取して、
溶液を濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロ
マトグラフィー(30:1、ジクロロメタン‐メタノー
ル)によって精製することにより、非晶質の塊りとして
標題化合物(1.34g、86%)を得た。
ル O‐(3,4‐O‐イソプロピリデン‐β‐D‐ガ
ラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,3,4
‐トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐フコピラノシル)‐
(1→3)〕‐D‐グルコピラノシド 中間体2(2.27g、1.73mmol)のメタノール
(20ml)およびジクロロメタン(3ml)溶液にナ
トリウムメトキシド(100mg)を加え、この混合物
を60℃に維持した。反応の経過はTLCによってモニ
ターした。反応が完了した後、混合物をアンバーライト
IR−120(H+ )樹脂で中和し、樹脂を濾取して、
溶液を濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロ
マトグラフィー(30:1、ジクロロメタン‐メタノー
ル)によって精製することにより、非晶質の塊りとして
標題化合物(1.34g、86%)を得た。
【0031】[α]D−71.5°(c0.2,MeO
H);1 HNMR(CD3OD)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.04(d,3H,J5,6 =
6.4Hz,H−6b),1.27,1.33(2s,
6H,Me2C),3.44(dd,1H,J1,2 =
7.9Hz,J2,3 =9.0Hz,H−2c),4.2
7(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H−1a),5.
67(d,1H,J1,2 =3.5Hz,H−1b),a
nd7.21−7.93(m,15H,3Ph); 計算値:C47H66O15Si(899.1):C,62.
79;H,7.40; 分析値:C,62.65;H,7.57。
H);1 HNMR(CD3OD)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.04(d,3H,J5,6 =
6.4Hz,H−6b),1.27,1.33(2s,
6H,Me2C),3.44(dd,1H,J1,2 =
7.9Hz,J2,3 =9.0Hz,H−2c),4.2
7(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H−1a),5.
67(d,1H,J1,2 =3.5Hz,H−1b),a
nd7.21−7.93(m,15H,3Ph); 計算値:C47H66O15Si(899.1):C,62.
79;H,7.40; 分析値:C,62.65;H,7.57。
【0032】中間体4 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(6‐O‐ベンゾイル‐3,4‐O‐イソプロ
ピリデン‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)
‐〔O‐(2,3,6‐トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐
フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベ
ンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド −40℃に冷却した中間体3(621mg、0.69mm
ol)のピリジン(1ml)およびジクロロメタン(10
ml)溶液にベンジルクロライド(0.48ml、4.
1mmol)溶液を加え、この混合物を−40℃で6時間攪
拌した。次いで中間体1に記載される方法に従い、非晶
質の塊りとして標題化合物(620mg、74%)を得
た。
ル O‐(6‐O‐ベンゾイル‐3,4‐O‐イソプロ
ピリデン‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)
‐〔O‐(2,3,6‐トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐
フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベ
ンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド −40℃に冷却した中間体3(621mg、0.69mm
ol)のピリジン(1ml)およびジクロロメタン(10
ml)溶液にベンジルクロライド(0.48ml、4.
1mmol)溶液を加え、この混合物を−40℃で6時間攪
拌した。次いで中間体1に記載される方法に従い、非晶
質の塊りとして標題化合物(620mg、74%)を得
た。
【0033】[α]D−41.5°(c0.2,CHC
l3);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.35(d,3H,J5,6 =
6.4Hz,H−6b),1.60,1.64(2s,
6H,Me2C),3.74(t,1H,J1,2 =J
2,3 =9.4Hz,H−2c),5.29(dd,1
H,J1,2 =8.4Hz,J2,3 =7.3Hz,H−2
a),5.38(d,1H,J1,2 =3.1Hz,H−
1b),and7.24−8.21(m,30H,6P
h); 計算値:C68H78O18Si(1211.4):C,6
7.42;H,6.49; 分析値:C,67.39;H,6.29。
l3);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.35(d,3H,J5,6 =
6.4Hz,H−6b),1.60,1.64(2s,
6H,Me2C),3.74(t,1H,J1,2 =J
2,3 =9.4Hz,H−2c),5.29(dd,1
H,J1,2 =8.4Hz,J2,3 =7.3Hz,H−2
a),5.38(d,1H,J1,2 =3.1Hz,H−
1b),and7.24−8.21(m,30H,6P
h); 計算値:C68H78O18Si(1211.4):C,6
7.42;H,6.49; 分析値:C,67.39;H,6.29。
【0034】中間体5 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐ガラ
クトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,3,4‐
トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐フコピラノシル)‐(1
→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グル
コピラノシド 中間体2(240mg、0.18mmol)の80%酢酸水
溶液を50℃で一晩加熱し、濃縮した。残渣をシリカゲ
ルを用いたカラムクロマトグラフィー(200:1、ジ
クロロメタン‐メタノール)によって精製することによ
り、非晶質の塊りとして標題化合物(209mg、90
%)を得た。
ル O‐(2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐ガラ
クトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,3,4‐
トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐フコピラノシル)‐(1
→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グル
コピラノシド 中間体2(240mg、0.18mmol)の80%酢酸水
溶液を50℃で一晩加熱し、濃縮した。残渣をシリカゲ
ルを用いたカラムクロマトグラフィー(200:1、ジ
クロロメタン‐メタノール)によって精製することによ
り、非晶質の塊りとして標題化合物(209mg、90
%)を得た。
【0035】[α]D−37.5°(c0.34,CH
Cl3);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.47(d,3H,J5,6 =
6.0Hz,H−6b),5.45(dd,1H,J
1,2 =7.9Hz,J2,3 =8.2Hz,H−2c),
5.57(d,1H,J1,2 =3.6Hz,H−1
b),5.63(t,1H,J1,2 =J2,3=8.4H
z,H−2a),and7.13−8.38(m,35
H,7Ph); 計算値:C72H78O19Si(1275.5):C,6
7.80;H,6.16; 分析値:C,67.54;H,6.32。
Cl3);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.47(d,3H,J5,6 =
6.0Hz,H−6b),5.45(dd,1H,J
1,2 =7.9Hz,J2,3 =8.2Hz,H−2c),
5.57(d,1H,J1,2 =3.6Hz,H−1
b),5.63(t,1H,J1,2 =J2,3=8.4H
z,H−2a),and7.13−8.38(m,35
H,7Ph); 計算値:C72H78O19Si(1275.5):C,6
7.80;H,6.16; 分析値:C,67.54;H,6.32。
【0036】中間体6 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(6‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐ガラクトピラ
ノシル)‐〔O‐(2,3,4‐トリ‐O‐ベンジル‐
α‐L‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ
‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体4(400mg、0.33mmol)の80%酢酸
(40ml)水溶液を室温下で一晩攪拌し濃縮した。残
渣をシリカゲル(40g)を用いたカラムクロマトグラ
フィー(80:1、ジクロロメタン‐メタノール)によ
って精製することにより、非晶質の塊りとして標題化合
物(351mg、91%)を得た。
ル O‐(6‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐ガラクトピラ
ノシル)‐〔O‐(2,3,4‐トリ‐O‐ベンジル‐
α‐L‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ
‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体4(400mg、0.33mmol)の80%酢酸
(40ml)水溶液を室温下で一晩攪拌し濃縮した。残
渣をシリカゲル(40g)を用いたカラムクロマトグラ
フィー(80:1、ジクロロメタン‐メタノール)によ
って精製することにより、非晶質の塊りとして標題化合
物(351mg、91%)を得た。
【0037】[α]D−51.5°(c0.2,CHC
l3); IR(KBr)3450(OH),1730and12
30(ester),and860and840(TM
S),and750and710cm-1(Ph);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.27(d,3H,J5,6 =
6.4Hz,H−6b),3.67(t,1H,J2,3
=J3,4 =9.3Hz,H−3a),3.68(dd,
1H,J2,3=9.3Hz,J3,4 =4.5Hz,H−
3c),3.96(t,1H,J4,5=9.5Hz,H
−4a),4.11(dd,1H,J1,2 =2.9H
z,J2, 3 =12.5Hz,H−2b),4.12(d
d,1H,J1,2 =7.7Hz,H−2c),4.27
(d,1H,H−1c),4.59(d,1H,J1,2
=8.1Hz,H−1a),5.18(dd,1H,J
2,3 =9.3Hz,H−2a),5.34(d,1H,
H−1b),and7.16−8.08(m,30H,
6Ph); 計算値:C65H74O18Si(1171.4):C,6
6.65;H,6.37; 分析値:C,66.40;H,6.33。
l3); IR(KBr)3450(OH),1730and12
30(ester),and860and840(TM
S),and750and710cm-1(Ph);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.27(d,3H,J5,6 =
6.4Hz,H−6b),3.67(t,1H,J2,3
=J3,4 =9.3Hz,H−3a),3.68(dd,
1H,J2,3=9.3Hz,J3,4 =4.5Hz,H−
3c),3.96(t,1H,J4,5=9.5Hz,H
−4a),4.11(dd,1H,J1,2 =2.9H
z,J2, 3 =12.5Hz,H−2b),4.12(d
d,1H,J1,2 =7.7Hz,H−2c),4.27
(d,1H,H−1c),4.59(d,1H,J1,2
=8.1Hz,H−1a),5.18(dd,1H,J
2,3 =9.3Hz,H−2a),5.34(d,1H,
H−1b),and7.16−8.08(m,30H,
6Ph); 計算値:C65H74O18Si(1171.4):C,6
6.65;H,6.37; 分析値:C,66.40;H,6.33。
【0038】中間体7 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(メチル 5‐アセトアミド‐4,7,8,9
‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グ
リセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシルオネ
ート)‐(2→3)‐O‐(2,6‐ジ‐O‐ベンゾイ
ル‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O
‐(2,3,4‐トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐フコピ
ラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイ
ル‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体5(120mg、94μmol )およびメチル
(フェニル 5−アセトアミド−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−2−チオ−D
−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド)オ
ネート(115mg、197μmol )の乾燥アセトニト
リル(2.5ml)溶液にモルキュラーシーブス3A
(MS−3A、1.5g)を加え、この混合物を室温下
で5時間攪拌し、−40℃に冷却した。N‐ヨードスク
シンイミド(120mg、0.54mmol)およびトリフ
ルオロメタンスルホン酸(12μl、0.14μmol )
を窒素雰囲気下で混合物に加え、−35℃で一晩攪拌
し、トリエチルアミンで中和し、濃縮し、次いでジクロ
ロメタンで抽出した。抽出液を1MNa2S2O3およ
び水で連続して洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃
縮した。残渣をシリカゲル(40g)を用いたカラムク
ロマトグラフィー(50:1、トルエン‐メタノール)
によって精製することにより、非晶質の塊りとして標題
化合物(67mg、41%)を得た。
ル O‐(メチル 5‐アセトアミド‐4,7,8,9
‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グ
リセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシルオネ
ート)‐(2→3)‐O‐(2,6‐ジ‐O‐ベンゾイ
ル‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O
‐(2,3,4‐トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐フコピ
ラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイ
ル‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体5(120mg、94μmol )およびメチル
(フェニル 5−アセトアミド−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−3,5−ジデオキシ−2−チオ−D
−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド)オ
ネート(115mg、197μmol )の乾燥アセトニト
リル(2.5ml)溶液にモルキュラーシーブス3A
(MS−3A、1.5g)を加え、この混合物を室温下
で5時間攪拌し、−40℃に冷却した。N‐ヨードスク
シンイミド(120mg、0.54mmol)およびトリフ
ルオロメタンスルホン酸(12μl、0.14μmol )
を窒素雰囲気下で混合物に加え、−35℃で一晩攪拌
し、トリエチルアミンで中和し、濃縮し、次いでジクロ
ロメタンで抽出した。抽出液を1MNa2S2O3およ
び水で連続して洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃
縮した。残渣をシリカゲル(40g)を用いたカラムク
ロマトグラフィー(50:1、トルエン‐メタノール)
によって精製することにより、非晶質の塊りとして標題
化合物(67mg、41%)を得た。
【0039】[α]D−14.0°(c0.9,CHC
l3); IR(KBr)3370(OH,NH),1740an
d1220(ester),1660and1540
(amide),860and840(TMS),an
d720cm-1(Ph);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.56(d,3H,J5,6 =
6.6Hz,H−6b),1.71,1.97,2.0
2,2.14,2.21(5s,15H,AcN,4A
cO),2.67(dd,1H,Jgem =12.8H
z,J3qp,4 =4.6Hz,H−3deq),4.95
(m,1H,H−4d),5.43(dd,1H,J
6,7 =2.0Hz,J7,8 =9.3Hz,H−7d),
5.55(d,1H,J1,2 =3.0Hz,H−1
b),5.72(m,1H,H−8d),and7.1
3−8.36(m,35H,7Ph); 計算値:C92H105 NO31Si(1748.9):C,
63.18;H,6.05;N,0.80; 分析値:C,63.27;H,5.92;N,0.7
9。
l3); IR(KBr)3370(OH,NH),1740an
d1220(ester),1660and1540
(amide),860and840(TMS),an
d720cm-1(Ph);1 HNMR(CDCl3)δ0.98(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.56(d,3H,J5,6 =
6.6Hz,H−6b),1.71,1.97,2.0
2,2.14,2.21(5s,15H,AcN,4A
cO),2.67(dd,1H,Jgem =12.8H
z,J3qp,4 =4.6Hz,H−3deq),4.95
(m,1H,H−4d),5.43(dd,1H,J
6,7 =2.0Hz,J7,8 =9.3Hz,H−7d),
5.55(d,1H,J1,2 =3.0Hz,H−1
b),5.72(m,1H,H−8d),and7.1
3−8.36(m,35H,7Ph); 計算値:C92H105 NO31Si(1748.9):C,
63.18;H,6.05;N,0.80; 分析値:C,63.27;H,5.92;N,0.7
9。
【0040】中間体8 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(メチル 5‐アセトアミド‐4,7,8,9
‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グ
リセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシルオネ
ート)‐(2→3)‐O‐(6‐O‐ベンゾイル‐β‐
D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,
3,4‐トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐フコピラノシ
ル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐β
‐D‐グルコピラノシド 中間体6(500mg、0.42mmol)およびメチル
(フェニル 5−アセトアミド−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−3,5−デオキシル−2−チオ−D
−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド)オ
ネート(420mg、0.72mmol)の乾燥アセトニト
リル溶液にモレキュラーシーブ−3A(3g)を加え、
この混合物を室温下で5時間攪拌し、−40℃に冷却し
た。N−ヨードスクシンイミド(562mg、2.5mm
ol)およびトリフルオロメタンスルホン酸(64μl、
0.72mmol)を窒素雰囲気下−35℃で攪拌しながら
混合物に加えた。中間体7に記載される方法に従い、非
晶質の塊りとして標題化合物(405mg、58.2
%)を得た。
ル O‐(メチル 5‐アセトアミド‐4,7,8,9
‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グ
リセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシルオネ
ート)‐(2→3)‐O‐(6‐O‐ベンゾイル‐β‐
D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,
3,4‐トリ‐O‐ベンジル‐α‐L‐フコピラノシ
ル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐β
‐D‐グルコピラノシド 中間体6(500mg、0.42mmol)およびメチル
(フェニル 5−アセトアミド−4,7,8,9−テト
ラ−O−アセチル−3,5−デオキシル−2−チオ−D
−グリセロ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド)オ
ネート(420mg、0.72mmol)の乾燥アセトニト
リル溶液にモレキュラーシーブ−3A(3g)を加え、
この混合物を室温下で5時間攪拌し、−40℃に冷却し
た。N−ヨードスクシンイミド(562mg、2.5mm
ol)およびトリフルオロメタンスルホン酸(64μl、
0.72mmol)を窒素雰囲気下−35℃で攪拌しながら
混合物に加えた。中間体7に記載される方法に従い、非
晶質の塊りとして標題化合物(405mg、58.2
%)を得た。
【0041】[α]D−8.8°(c1.8,CHCl
3);1 HNMR(CDCl3)δ0.95(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.39(d,3H,J5,6 =
6.2Hz,H−6b),1.55,1.82,1.9
0,2.00,2.09(5s,15H,AcN,4A
cO),2.54(dd,1H,Jgem =12.6H
z,J3eq,4 =4.3Hz,H−3deq),4.29
(d,1H,J1,2 =7.7Hz,H−1c),4.9
0(m,1H,H−4d),5.10(near t,
1H,J2,3 =10.0Hz,H−2a),5.28
(dd,1H,J6,7 =2.3Hz,J7,8 =9.5H
z,H−7d),5.43(d,1H,J1,2 =3.7
Hz,H−1b),5.56(m,1H,H−8d),
and7.30−8.23(m,30H,6Ph); 計算値:C85H101 NO30Si(1644.8);C,
62.07;H,6.19;N,0.85; 分析値:C,61.89;H,5.91;N,0.8
7。
3);1 HNMR(CDCl3)δ0.95(m,2H,Me
3SiCH2CH2),1.39(d,3H,J5,6 =
6.2Hz,H−6b),1.55,1.82,1.9
0,2.00,2.09(5s,15H,AcN,4A
cO),2.54(dd,1H,Jgem =12.6H
z,J3eq,4 =4.3Hz,H−3deq),4.29
(d,1H,J1,2 =7.7Hz,H−1c),4.9
0(m,1H,H−4d),5.10(near t,
1H,J2,3 =10.0Hz,H−2a),5.28
(dd,1H,J6,7 =2.3Hz,J7,8 =9.5H
z,H−7d),5.43(d,1H,J1,2 =3.7
Hz,H−1b),5.56(m,1H,H−8d),
and7.30−8.23(m,30H,6Ph); 計算値:C85H101 NO30Si(1644.8);C,
62.07;H,6.19;N,0.85; 分析値:C,61.89;H,5.91;N,0.8
7。
【0042】中間体9 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(メチル 5‐アセトアミド‐4,7,8,9
‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グ
リセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシルオネ
ート)‐(2→3)‐O‐(2,4‐ジ‐アセチル‐6
‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐
(1→4)‐〔O‐(2,3,4‐トリ‐O‐アセチル
‐α‐L‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐
ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体8(390mg、0.237mmol)のエタノール
(120ml)および酢酸(20ml)溶液を10%パ
ラジウム炭素(700mg)の存在下40℃で2日間水
素化し、次いで濾過し濃縮した。残渣を4‐ジメチルア
ミノピリジン(10mg)の存在下室温下で一晩無水酢
酸(5ml)のピリジン(10ml)溶液でアセチル化
した。生成物をシリカゲル(50g)カラムクロマトグ
ラフィー(100:1、ジクロロメタン‐メタノール)
によって精製することにより、非晶質の塊りとして標題
化合物(340mg、89%)を得た。
ル O‐(メチル 5‐アセトアミド‐4,7,8,9
‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グ
リセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシルオネ
ート)‐(2→3)‐O‐(2,4‐ジ‐アセチル‐6
‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐
(1→4)‐〔O‐(2,3,4‐トリ‐O‐アセチル
‐α‐L‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐
ジ‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体8(390mg、0.237mmol)のエタノール
(120ml)および酢酸(20ml)溶液を10%パ
ラジウム炭素(700mg)の存在下40℃で2日間水
素化し、次いで濾過し濃縮した。残渣を4‐ジメチルア
ミノピリジン(10mg)の存在下室温下で一晩無水酢
酸(5ml)のピリジン(10ml)溶液でアセチル化
した。生成物をシリカゲル(50g)カラムクロマトグ
ラフィー(100:1、ジクロロメタン‐メタノール)
によって精製することにより、非晶質の塊りとして標題
化合物(340mg、89%)を得た。
【0043】[α]D−6.0゜(c 1.9,CHC
l3);1 H NMR(CDCl3)δ0.90(m,2H,M
e3SiCH2CH2),1.40(d,3H,J5,6
=6.4Hz,H‐6b),1.50,1.74,1.
83,1.99,2.01,2.03,2.11
(2),2.24,2.29(9s,30H,AcN,
9AcO),2.60(dd,1H,Jgem =12.3
Hz,J3eq,4 =4.2Hz,H‐3deq),3.8
4(s,3H,MeO),4.32(d,1H,J1,2
=8.2Hz,H‐1c),4.78(d,1H,J
1,2 =7.2Hz,H‐1a),5.17(dd,1
H,J6,7 =3.3Hz,J7,8 =7.2Hz,H‐7
d),5.44(d,1H,J1,2 =3.8Hz,H‐
1b),5.55(d,1H,J3,4 =3.0Hz,H
‐4c),and7.22‐8.28(m,15H,3
Ph); 計算値C74H107 NO35Si(1598.7):C,5
5.60;H,6.75 N,0.88; 分析値:C,55.61;H,6.86;N,0.7
7。
l3);1 H NMR(CDCl3)δ0.90(m,2H,M
e3SiCH2CH2),1.40(d,3H,J5,6
=6.4Hz,H‐6b),1.50,1.74,1.
83,1.99,2.01,2.03,2.11
(2),2.24,2.29(9s,30H,AcN,
9AcO),2.60(dd,1H,Jgem =12.3
Hz,J3eq,4 =4.2Hz,H‐3deq),3.8
4(s,3H,MeO),4.32(d,1H,J1,2
=8.2Hz,H‐1c),4.78(d,1H,J
1,2 =7.2Hz,H‐1a),5.17(dd,1
H,J6,7 =3.3Hz,J7,8 =7.2Hz,H‐7
d),5.44(d,1H,J1,2 =3.8Hz,H‐
1b),5.55(d,1H,J3,4 =3.0Hz,H
‐4c),and7.22‐8.28(m,15H,3
Ph); 計算値C74H107 NO35Si(1598.7):C,5
5.60;H,6.75 N,0.88; 分析値:C,55.61;H,6.86;N,0.7
7。
【0044】中間体10 O‐(メチル 5‐アセトア
ミド‐4,7,8,9‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5
‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐
ノヌロピラノシルオネート)‐(2→3)‐O‐(2,
4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐
ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,3,
4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐L‐フコピラノシル)‐
(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐D‐グル
コピラノース 中間体9(191mg、0.12mmol)のジクロロメタ
ン(2ml)溶液にトリフルオロ酢酸(2ml)を加
え、この混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで濃縮し
た。残渣をシリカゲル(40g)を用いたカラムクロマ
トグラフィー(60:1、ジクロロメタン‐メタノー
ル)によって精製することにより、非晶質の塊りとして
標題化合物(171mg、95%)を得た。
ミド‐4,7,8,9‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5
‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐
ノヌロピラノシルオネート)‐(2→3)‐O‐(2,
4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐
ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,3,
4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐L‐フコピラノシル)‐
(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐D‐グル
コピラノース 中間体9(191mg、0.12mmol)のジクロロメタ
ン(2ml)溶液にトリフルオロ酢酸(2ml)を加
え、この混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで濃縮し
た。残渣をシリカゲル(40g)を用いたカラムクロマ
トグラフィー(60:1、ジクロロメタン‐メタノー
ル)によって精製することにより、非晶質の塊りとして
標題化合物(171mg、95%)を得た。
【0045】[α]D+10.0゜(c 1.7,CH
Cl3); IR(KBr)3380(OH,NH),1740an
d1230(ester),1640and1540(amide),
and750and710cm-1(Ph);1 H NMR(CDCl3)δ1.34(d,1H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),1.42‐2.35
(30H,AcN,9AcO),2.51(dd,1
H,Jgem =12.6Hz,J3eq,4 =4.8Hz,H
‐3deq),3.75(s,3H,MeO),4.9
0(dt,1H,H‐4d),5.17(dd,1H,
J6,7 =2.2Hz,J7,8 =7.8Hz,H‐7
d),5.26(d,1H,J1,2 =2.5Hz,H‐
1b),5.47(d,1H,J3,4 =3.0Hz,H
‐4c),5.57(m,1H,H‐8d),and
7.12‐8.18(m,15H,3Ph); 計算値C69H95NO35(1498.5):C,55.3
1;H,6.39 N,0.93; 分析値:C,55.13;H,6.65;N,0.9
7。
Cl3); IR(KBr)3380(OH,NH),1740an
d1230(ester),1640and1540(amide),
and750and710cm-1(Ph);1 H NMR(CDCl3)δ1.34(d,1H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),1.42‐2.35
(30H,AcN,9AcO),2.51(dd,1
H,Jgem =12.6Hz,J3eq,4 =4.8Hz,H
‐3deq),3.75(s,3H,MeO),4.9
0(dt,1H,H‐4d),5.17(dd,1H,
J6,7 =2.2Hz,J7,8 =7.8Hz,H‐7
d),5.26(d,1H,J1,2 =2.5Hz,H‐
1b),5.47(d,1H,J3,4 =3.0Hz,H
‐4c),5.57(m,1H,H‐8d),and
7.12‐8.18(m,15H,3Ph); 計算値C69H95NO35(1498.5):C,55.3
1;H,6.39 N,0.93; 分析値:C,55.13;H,6.65;N,0.9
7。
【0046】中間体11 O‐(メチル 5‐アセトア
ミド‐4,7,8,9‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5
‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐
ノヌロピラノシルオネート)‐(2→3)‐O‐(2,
4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐
ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,3,
4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐L‐フコピラノシル)‐
(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐α‐D‐
グルコピラノシルトリクロロアセトイミデート 中間体10(70mg、47μmol )およびトリクロロ
アセトニトリル(0.14ml)のジクロロメタン(1
ml)溶液を0℃に冷却し、1,8‐ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデク‐7‐エン(DBU:10m
g)を加えた。この混合物を0℃で2時間撹拌し、シリ
カゲル(15g)を用いたカラムクロマトグラフィー
(60:1、ジクロロメタン‐メタノール)によって精
製することにより、非晶質の塊りとして標題化合物(6
7mg、87%)を得た。
ミド‐4,7,8,9‐テトラ‐O‐アセチル‐3,5
‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐
ノヌロピラノシルオネート)‐(2→3)‐O‐(2,
4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O‐ベンゾイル‐β‐D‐
ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(2,3,
4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐L‐フコピラノシル)‐
(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル‐α‐D‐
グルコピラノシルトリクロロアセトイミデート 中間体10(70mg、47μmol )およびトリクロロ
アセトニトリル(0.14ml)のジクロロメタン(1
ml)溶液を0℃に冷却し、1,8‐ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデク‐7‐エン(DBU:10m
g)を加えた。この混合物を0℃で2時間撹拌し、シリ
カゲル(15g)を用いたカラムクロマトグラフィー
(60:1、ジクロロメタン‐メタノール)によって精
製することにより、非晶質の塊りとして標題化合物(6
7mg、87%)を得た。
【0047】[α]D+13.0゜(c 1.9,CH
Cl3);1 H NMR(CDCl3)δ1.36(d,3H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),1.44,1.68,
1.75,1.93,1.94(2),2.01
(2),2.17,2.21(8s,30H,AcN,
9AcO),2.54(dd,1H,H‐3deq),
3.76(s,3H,MeO),4.82(m,1H,
H‐4d),5.45(d,1H,J3,4 =3.0H
z,H‐4c),5.47(d,1H,J1,2 =2.8
Hz,H‐1b),6.35(d,1H,J1,2 =3.
8Hz,H‐1a),7.15‐8.17(m,15
H,3Ph),and8.58(s,1H,C=N
H); 計算値C71H97N2O35Cl3(1644.9):C,
51.84;H,5.94,N,1.73; 分析値:C,51.75;H,5.77;N,1.5
3。
Cl3);1 H NMR(CDCl3)δ1.36(d,3H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),1.44,1.68,
1.75,1.93,1.94(2),2.01
(2),2.17,2.21(8s,30H,AcN,
9AcO),2.54(dd,1H,H‐3deq),
3.76(s,3H,MeO),4.82(m,1H,
H‐4d),5.45(d,1H,J3,4 =3.0H
z,H‐4c),5.47(d,1H,J1,2 =2.8
Hz,H‐1b),6.35(d,1H,J1,2 =3.
8Hz,H‐1a),7.15‐8.17(m,15
H,3Ph),and8.58(s,1H,C=N
H); 計算値C71H97N2O35Cl3(1644.9):C,
51.84;H,5.94,N,1.73; 分析値:C,51.75;H,5.77;N,1.5
3。
【0048】実施例1 2‐アジドエチル O‐(5‐
アセトアミド‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α
‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシロン酸)‐(2→
3)‐O‐(β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→
4)‐〔O‐(α‐L‐フコピラノシル)‐(1→
3)〕‐β‐D‐グルコピラノシド (a) 中間体11の化合物(67mg、41μmol )
および2‐アジドエタノール(8.6mg、90μmol
)の乾燥ジクロロメタン(0.5ml)溶液にモレキ
ュラーシーブ−4A(AW−300、200mg)を加
え、この混合物を室温下で5時間撹拌し、次いで0℃に
冷却した。三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(3μ
l)を加え、混合物を0℃で8時間撹拌し、次いで濾過
した。ジクロロメタン(50ml)を加え、この溶液を
1MNa2CO3および水で連続して洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、次いで濃縮した。残渣をシリカゲル
(20g)を用いたカラムクロマトグラフィー(60:
1、ジクロロメタン‐メタノール)によって精製するこ
とにより、非晶質の塊りとして2‐アジドエチル O‐
(メチル 5‐アセトアミド‐4,7,8,9‐テトラ
‐O‐アセチル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐
α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシルオネート‐
(2→3)‐O‐(2,4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O
‐ベンゾイル‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→
4)‐〔O‐(2,3,4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐
L‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O
‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド(58mg、
91%)を得た。
アセトアミド‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α
‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシロン酸)‐(2→
3)‐O‐(β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→
4)‐〔O‐(α‐L‐フコピラノシル)‐(1→
3)〕‐β‐D‐グルコピラノシド (a) 中間体11の化合物(67mg、41μmol )
および2‐アジドエタノール(8.6mg、90μmol
)の乾燥ジクロロメタン(0.5ml)溶液にモレキ
ュラーシーブ−4A(AW−300、200mg)を加
え、この混合物を室温下で5時間撹拌し、次いで0℃に
冷却した。三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(3μ
l)を加え、混合物を0℃で8時間撹拌し、次いで濾過
した。ジクロロメタン(50ml)を加え、この溶液を
1MNa2CO3および水で連続して洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥させ、次いで濃縮した。残渣をシリカゲル
(20g)を用いたカラムクロマトグラフィー(60:
1、ジクロロメタン‐メタノール)によって精製するこ
とにより、非晶質の塊りとして2‐アジドエチル O‐
(メチル 5‐アセトアミド‐4,7,8,9‐テトラ
‐O‐アセチル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐
α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシルオネート‐
(2→3)‐O‐(2,4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O
‐ベンゾイル‐β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→
4)‐〔O‐(2,3,4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐
L‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O
‐ベンゾイル‐β‐D‐グルコピラノシド(58mg、
91%)を得た。
【0049】[α]D−4.5゜(c 1.2,CHC
l3); IR(KBr)3350(NH),2100(N3),
1740and1230(ester ),1670and1
540(amide ),and750and710cm
-1(Ph);1 H NMR(CDCl3)δ1.33(d,3H,J
5,6 =6.4Hz,H‐6b),1.42,1.66,
1.75,1.92,1.94,1.96,2.03,
2.06,2.17,2.22(10s,30H,Ac
N,9AcO),3.77(s,3H,MeO),4.
32(d,1H,J1,2 =8.0Hz,H‐1c),
4.79(d,1H,J1,2 =7.5Hz,H‐1
a),5.35(d,1H,J1,2 =3.0Hz,H‐
1b),5.47(d,1H,J3,4=2.8Hz,H
‐4c),and7.27‐8.20(m,15H,3
Ph) ; 計算値C71H98N4O35(1567.6):C,5
4.40;H,6.30,N,3.57; 分析値:C,54.66;H,6.32;N,3.6
5。
l3); IR(KBr)3350(NH),2100(N3),
1740and1230(ester ),1670and1
540(amide ),and750and710cm
-1(Ph);1 H NMR(CDCl3)δ1.33(d,3H,J
5,6 =6.4Hz,H‐6b),1.42,1.66,
1.75,1.92,1.94,1.96,2.03,
2.06,2.17,2.22(10s,30H,Ac
N,9AcO),3.77(s,3H,MeO),4.
32(d,1H,J1,2 =8.0Hz,H‐1c),
4.79(d,1H,J1,2 =7.5Hz,H‐1
a),5.35(d,1H,J1,2 =3.0Hz,H‐
1b),5.47(d,1H,J3,4=2.8Hz,H
‐4c),and7.27‐8.20(m,15H,3
Ph) ; 計算値C71H98N4O35(1567.6):C,5
4.40;H,6.30,N,3.57; 分析値:C,54.66;H,6.32;N,3.6
5。
【0050】(b) 上記(a)の化合物(58mg、
37μmol )のメタノール(5ml)溶液にナトリウム
メトキシド(20mg)を加え、この混合物を40℃で
一晩撹拌した。反応の経過はTLCによってモニターし
た。水(3ml)を混合物に加え、これを室温下で撹拌
し、アンバーライトIR−120(H+ )樹脂で中和
し、濾過した。この樹脂をメタノールで洗浄し、先の濾
液と洗浄液とを合わせて濃縮した。残渣をセファデック
スLX−20(40g)を用いたカラムクロマトグラフ
ィー(メタノール)によって精製することにより、非晶
質の塊りとして標題化合物(33mg、定量的収率)を
得た。
37μmol )のメタノール(5ml)溶液にナトリウム
メトキシド(20mg)を加え、この混合物を40℃で
一晩撹拌した。反応の経過はTLCによってモニターし
た。水(3ml)を混合物に加え、これを室温下で撹拌
し、アンバーライトIR−120(H+ )樹脂で中和
し、濾過した。この樹脂をメタノールで洗浄し、先の濾
液と洗浄液とを合わせて濃縮した。残渣をセファデック
スLX−20(40g)を用いたカラムクロマトグラフ
ィー(メタノール)によって精製することにより、非晶
質の塊りとして標題化合物(33mg、定量的収率)を
得た。
【0051】[α]D−39.0゜(c 0.9,Me
OH);1 H NMR(CD3OD)δ1.27(d,3H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),2.11(s,3H,
AcN),2.55(broad dd,1H,H‐3de
q),4.44(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H‐
1c),4.58(d,1H,J1,2 =7.7Hz,H
‐1a),and5.56(d,1H,J1,2 =3.7
Hz,H‐1b); 計算値C31H52N4O23(848.8):C,43.8
7;H,6.18,N,6.60; 分析値:C,44.06;H,6.35;N,6.5
4。
OH);1 H NMR(CD3OD)δ1.27(d,3H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),2.11(s,3H,
AcN),2.55(broad dd,1H,H‐3de
q),4.44(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H‐
1c),4.58(d,1H,J1,2 =7.7Hz,H
‐1a),and5.56(d,1H,J1,2 =3.7
Hz,H‐1b); 計算値C31H52N4O23(848.8):C,43.8
7;H,6.18,N,6.60; 分析値:C,44.06;H,6.35;N,6.5
4。
【0052】実施例2 8‐アジドオクチル O‐(5
‐アセトアミド‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐
α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシロン酸)‐(2
→3)‐O‐(β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→
4)‐〔O‐(α‐L‐フコピラノシル)‐(1→
3)〕‐β‐D‐グルコピラノシド (a) 中間体11(52mg、32μmol )および8
‐アジドオクタノール(8mg、47μmol )を実施例
1(a)に記載される方法に従って反応させ、非晶質の
塊りとして8‐アジドオクチル O‐(メチル 5‐ア
セトアミド‐4,7,8,9‐テトラ‐O‐アセチル‐
3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト
‐2‐ノヌロピラノシロネート‐(2→3)‐O‐
(2,4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O‐ベンゾイル‐β
‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐
(2,3,4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐L‐フコピラ
ノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル
‐β‐D‐グルコピラノシド(43mg、78%)を得
た。
‐アセトアミド‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐
α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシロン酸)‐(2
→3)‐O‐(β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→
4)‐〔O‐(α‐L‐フコピラノシル)‐(1→
3)〕‐β‐D‐グルコピラノシド (a) 中間体11(52mg、32μmol )および8
‐アジドオクタノール(8mg、47μmol )を実施例
1(a)に記載される方法に従って反応させ、非晶質の
塊りとして8‐アジドオクチル O‐(メチル 5‐ア
セトアミド‐4,7,8,9‐テトラ‐O‐アセチル‐
3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト
‐2‐ノヌロピラノシロネート‐(2→3)‐O‐
(2,4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O‐ベンゾイル‐β
‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐
(2,3,4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐L‐フコピラ
ノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル
‐β‐D‐グルコピラノシド(43mg、78%)を得
た。
【0053】[α]D−8.0゜(c 0.8,CHC
l3); IR(KBr)3350(NH),2940(C
H2),2100(N3),1750and1230
(ester ),1660and1540(amide ),an
d710cm-1(Ph);1 H NMR(CDCl3)δ1.34(d,3H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),1.43‐2,20
(10s,30H,AcN,9AcO),2.28‐
2.46(m,2H,N3CH2CH2),2.52
(dd,1H,Jge m =12.8Hz,J3eq,4 =4.
9Hz,H‐3deq),3.76(s,3H,Me
O),4.37(d,1H,J1,2 =8.3Hz,H‐
1c),4.84(d,1H,J1,2 =7.8Hz,H
‐1a),5.46(d,1H,J1,2=2.6Hz,
H‐1b)and7.18−8.23(m,15H,3
Ph); 計算値C77H110 N4O35(1651.7):C,5
5.99;H,6.71,N,3.39; 分析値:C,56.14;H,6.75;N,3.3
8。
l3); IR(KBr)3350(NH),2940(C
H2),2100(N3),1750and1230
(ester ),1660and1540(amide ),an
d710cm-1(Ph);1 H NMR(CDCl3)δ1.34(d,3H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),1.43‐2,20
(10s,30H,AcN,9AcO),2.28‐
2.46(m,2H,N3CH2CH2),2.52
(dd,1H,Jge m =12.8Hz,J3eq,4 =4.
9Hz,H‐3deq),3.76(s,3H,Me
O),4.37(d,1H,J1,2 =8.3Hz,H‐
1c),4.84(d,1H,J1,2 =7.8Hz,H
‐1a),5.46(d,1H,J1,2=2.6Hz,
H‐1b)and7.18−8.23(m,15H,3
Ph); 計算値C77H110 N4O35(1651.7):C,5
5.99;H,6.71,N,3.39; 分析値:C,56.14;H,6.75;N,3.3
8。
【0054】(b) 上記(a)(42.5mg、2
4.7μmol )を実施例1(b)に記載される方法に従
って脱アシル化およびけん化し、非晶質の塊りとして標
題化合物(25mg、定量的収率)を得た。
4.7μmol )を実施例1(b)に記載される方法に従
って脱アシル化およびけん化し、非晶質の塊りとして標
題化合物(25mg、定量的収率)を得た。
【0055】[α]D−33.7゜(c 0.9,Me
OH);1 H NMR(CD3OD)δ1.07(d,3H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),1.18‐1.69
(m,12H,6CH2),1.91(s,3H,Ac
N),2.37,3.18(m,4H,CH2),2.
78(broad dd,1H,H‐3deq),4.17
(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H‐1c),4.3
8(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H‐1a),an
d5.36(d,1H,J1,2 =3.5Hz,H‐1
b); 計算値C37H64N4O23(932.9):C,47.6
4;H,6.92,N,6.01; 分析値:C,47.52;H,7.12;N,5.8
1。
OH);1 H NMR(CD3OD)δ1.07(d,3H,J
5,6 =6.6Hz,H‐6b),1.18‐1.69
(m,12H,6CH2),1.91(s,3H,Ac
N),2.37,3.18(m,4H,CH2),2.
78(broad dd,1H,H‐3deq),4.17
(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H‐1c),4.3
8(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H‐1a),an
d5.36(d,1H,J1,2 =3.5Hz,H‐1
b); 計算値C37H64N4O23(932.9):C,47.6
4;H,6.92,N,6.01; 分析値:C,47.52;H,7.12;N,5.8
1。
【0056】実施例3 2‐〔2‐(2‐アジドエトキ
シ)エトキシ〕エチル O‐(5‐アセトアミド‐3,
5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト‐2
‐ノヌロピラノシロン酸)‐(2→3)‐O‐(β‐D
‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(α‐L
‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐β‐D‐グルコピ
ラノシド (a)2‐[2‐(2‐クロロエトキシ)エトキシ]エ
タノール(8.4g,50mmol)のジメチルホルムアミ
ド(20ml)溶液にアジ化ナトリウム(24.3g,
0.37mol )を加え、50℃で3日間撹拌して反応さ
せた。次いで「HP−20」(150ml、水)によって
精製し、2‐[2‐(2‐アジドエトキシ)エトキシ]
エタノール(3.28g,37%)を得た。
シ)エトキシ〕エチル O‐(5‐アセトアミド‐3,
5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト‐2
‐ノヌロピラノシロン酸)‐(2→3)‐O‐(β‐D
‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐(α‐L
‐フコピラノシル)‐(1→3)〕‐β‐D‐グルコピ
ラノシド (a)2‐[2‐(2‐クロロエトキシ)エトキシ]エ
タノール(8.4g,50mmol)のジメチルホルムアミ
ド(20ml)溶液にアジ化ナトリウム(24.3g,
0.37mol )を加え、50℃で3日間撹拌して反応さ
せた。次いで「HP−20」(150ml、水)によって
精製し、2‐[2‐(2‐アジドエトキシ)エトキシ]
エタノール(3.28g,37%)を得た。
【0057】RF0.58(酢酸エチル); IR(neat):3450,2100cm-1;1 H−HMR(CDCl3)δ(ppm )in 500M
Hz:3.41(t,2H),3.62−3.63
(m,2H),3.68−3.70(m,6H),3.
73−3.76(m,2H)。
Hz:3.41(t,2H),3.62−3.63
(m,2H),3.68−3.70(m,6H),3.
73−3.76(m,2H)。
【0058】(b)中間体11の化合物(95.5m
g、58μmol )および上記(a)の化合物(15m
g、87μmol )を実施例1(a)に記載される方法に
従って反応させ、非晶質の塊りとして2‐(2‐(2‐
アジドエトキシ)エトキシ)エチル O‐(メチル 5
‐アセトアミド‐4,7,8,9‐テトラ‐O‐アセチ
ル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラ
クト‐2‐ノヌロピラノシロネート)‐(2→3)‐O
‐(2,4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O‐ベンゾイル‐
β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐
(2,3,4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐L‐フコピラ
ノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル
‐β‐D‐グルコピラノシド(76mg、79%)を得
た。
g、58μmol )および上記(a)の化合物(15m
g、87μmol )を実施例1(a)に記載される方法に
従って反応させ、非晶質の塊りとして2‐(2‐(2‐
アジドエトキシ)エトキシ)エチル O‐(メチル 5
‐アセトアミド‐4,7,8,9‐テトラ‐O‐アセチ
ル‐3,5‐ジデオキシ‐D‐グリセロ‐α‐D‐ガラ
クト‐2‐ノヌロピラノシロネート)‐(2→3)‐O
‐(2,4‐ジ‐O‐アセチル‐6‐O‐ベンゾイル‐
β‐D‐ガラクトピラノシル)‐(1→4)‐〔O‐
(2,3,4‐トリ‐O‐アセチル‐α‐L‐フコピラ
ノシル)‐(1→3)〕‐2,6‐ジ‐O‐ベンゾイル
‐β‐D‐グルコピラノシド(76mg、79%)を得
た。
【0059】[α]D−4.3゜(c 1.5,CHC
l3); IR(KBr)3350(NH),2120(N3),
1750and1220(ester ),1660and1
540(amide ),and760and720cm
-1(Ph);1 H NMR(CDCl3)δ1.32(d,3H,J
5,6 =6.4Hz,H‐6b),1.34,1.42,
1.64,1.75,1.92,1.94,1.95,
2.04,2.16,2.21(10s,30H,Ac
N,9AcO),2.52(dd,1H,Jgem =1
2.8Hz,J3eq,4 =4.9Hz,H‐3deq),
3.76(s,3H,MeO),4.33(d,1H,
J1,2 =7.5Hz,H‐1c),4.78(d,1
H,J1,2 =7.8Hz,H‐1a),5.35(d
d,1H,J6,7 =2.0Hz,J7,8 =9.5Hz,
H‐7d),5.47(d,1H,J1,2 =2.5H
z,H‐1b),and7.28−8.20(m,15
H,3Ph); 計算値C75H106 N4O37(1655.7):C,5
4.41;H,6.45,N,3.39; 分析値:C,54.43;H,6.39;N,3.3
3。
l3); IR(KBr)3350(NH),2120(N3),
1750and1220(ester ),1660and1
540(amide ),and760and720cm
-1(Ph);1 H NMR(CDCl3)δ1.32(d,3H,J
5,6 =6.4Hz,H‐6b),1.34,1.42,
1.64,1.75,1.92,1.94,1.95,
2.04,2.16,2.21(10s,30H,Ac
N,9AcO),2.52(dd,1H,Jgem =1
2.8Hz,J3eq,4 =4.9Hz,H‐3deq),
3.76(s,3H,MeO),4.33(d,1H,
J1,2 =7.5Hz,H‐1c),4.78(d,1
H,J1,2 =7.8Hz,H‐1a),5.35(d
d,1H,J6,7 =2.0Hz,J7,8 =9.5Hz,
H‐7d),5.47(d,1H,J1,2 =2.5H
z,H‐1b),and7.28−8.20(m,15
H,3Ph); 計算値C75H106 N4O37(1655.7):C,5
4.41;H,6.45,N,3.39; 分析値:C,54.43;H,6.39;N,3.3
3。
【0060】(c)(b)の化合物(76mg、46μ
mol )を実施例1(b)に記載される方法に従って脱ア
シル化およびけん化し、非晶質の塊りとして標題化合物
(45mg、定量的収率)を得た。
mol )を実施例1(b)に記載される方法に従って脱ア
シル化およびけん化し、非晶質の塊りとして標題化合物
(45mg、定量的収率)を得た。
【0061】[α]D−34.0゜(c 1.5,Me
OH);1 H NMR(CD3OD)δ1.07(d,3H,J
5,6 =6.4Hz,H‐6b),1.92(s,3H,
AcN),2.78(broad dd,1H,H‐3de
q),3.40‐3.90(m,12H,6CH2),
4.24(d,1H,J1,2 =7.6Hz,H‐1
c),4.38(d,1H,J1,2 =7.7Hz,H‐
1a),and5.37(d,1H,J1,2 =3.5H
z,H‐1b); 計算値C35H60N4O25(936.9):C,44.8
7;H,6.46,N,5.98; 分析値:C,44.69;H,6.71;N,5.8
3。
OH);1 H NMR(CD3OD)δ1.07(d,3H,J
5,6 =6.4Hz,H‐6b),1.92(s,3H,
AcN),2.78(broad dd,1H,H‐3de
q),3.40‐3.90(m,12H,6CH2),
4.24(d,1H,J1,2 =7.6Hz,H‐1
c),4.38(d,1H,J1,2 =7.7Hz,H‐
1a),and5.37(d,1H,J1,2 =3.5H
z,H‐1b); 計算値C35H60N4O25(936.9):C,44.8
7;H,6.46,N,5.98; 分析値:C,44.69;H,6.71;N,5.8
3。
【0062】実施例4 2‐(トリメチルシリル)エチ
ル O‐(5‐アセトアミド‐3,5‐ジデオキシ‐D
‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシロ
ン酸)‐(2→3)‐O‐(β‐D‐ガラクトピラノシ
ル)‐(1→4)‐〔O‐(α‐L‐フコピラノシル)
‐(1→3)〕‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体9の化合物(71.5mg、44.4μmol )を
実施例1(b)に記載される方法に従って脱アシル化お
よびけん化し、非晶質の塊りとして標題化合物(39m
g、定量的収率)を得た。
ル O‐(5‐アセトアミド‐3,5‐ジデオキシ‐D
‐グリセロ‐α‐D‐ガラクト‐2‐ノヌロピラノシロ
ン酸)‐(2→3)‐O‐(β‐D‐ガラクトピラノシ
ル)‐(1→4)‐〔O‐(α‐L‐フコピラノシル)
‐(1→3)〕‐β‐D‐グルコピラノシド 中間体9の化合物(71.5mg、44.4μmol )を
実施例1(b)に記載される方法に従って脱アシル化お
よびけん化し、非晶質の塊りとして標題化合物(39m
g、定量的収率)を得た。
【0063】[α]D−19.1゜(c 1.3,Me
OH);1 H NMR(CD3OD)δ0.98(m,2H,M
eSiCH2CH2),1.13(d,3H,J5,6 =
6.2Hz,H‐6b),1.99(s,3H,Ac
N),2.83(broad dd,1H,H‐3deq),
4.26(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H‐1
c),4.45(d,1H,J1,2 =8.4Hz,H‐
1a),and5.45(d,1H,J1,2 =3.7H
z,H‐1b); 計算値C34H61NO23Si(879.9):C,47.
64;H,6.99,N,1.59; 分析値:C,47.52;H,7.15;N,1.4
7。
OH);1 H NMR(CD3OD)δ0.98(m,2H,M
eSiCH2CH2),1.13(d,3H,J5,6 =
6.2Hz,H‐6b),1.99(s,3H,Ac
N),2.83(broad dd,1H,H‐3deq),
4.26(d,1H,J1,2 =7.9Hz,H‐1
c),4.45(d,1H,J1,2 =8.4Hz,H‐
1a),and5.45(d,1H,J1,2 =3.7H
z,H‐1b); 計算値C34H61NO23Si(879.9):C,47.
64;H,6.99,N,1.59; 分析値:C,47.52;H,7.15;N,1.4
7。
【0064】中間体12〜20および実施例5〜6の反
応をスキームとして示せば下記の通りである。
応をスキームとして示せば下記の通りである。
【0065】
【化9】
【0066】
【化10】
【0067】
【化11】
【0068】
【化12】
【0069】中間体12 ペンタエチレングリコール
モノ(2‐ブロモエチル)エーテル ヘキサエチレングリコール(23.8g)を溶解した塩
化エチレン(200ml)溶液に、0℃でトリエチルア
ミン(14.1ml)およびメタンスルホニルクロライ
ド(6.52ml)を加え、同じ温度で1時間攪拌し
た。反応液を塩化メチレンで希釈し、2%クエン酸およ
び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液によって洗浄し、次い
で乾燥させて溶媒を減圧下留去した(23.7g)。
モノ(2‐ブロモエチル)エーテル ヘキサエチレングリコール(23.8g)を溶解した塩
化エチレン(200ml)溶液に、0℃でトリエチルア
ミン(14.1ml)およびメタンスルホニルクロライ
ド(6.52ml)を加え、同じ温度で1時間攪拌し
た。反応液を塩化メチレンで希釈し、2%クエン酸およ
び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液によって洗浄し、次い
で乾燥させて溶媒を減圧下留去した(23.7g)。
【0070】続いて、その残渣をメチルエチルケトン
(300ml)に溶解し、臭化リチウム(36.6g)
を加え、1時間加熱下で還流し攪拌した。反応液を室温
まで冷却し、析出物を瀘別した後、その瀘液を飽和食塩
水に加え、酢酸エチルおよび塩化エチレンにより抽出し
た。抽出液を乾燥後、溶媒を留去し、次いで残渣をシリ
カゲル(500g)を用いたカラムクロマトグラフィー
(塩化エチレン−メタノール 20:1)によって精製
することにより標題化合物(11.8g)を無色油状物
として得た。
(300ml)に溶解し、臭化リチウム(36.6g)
を加え、1時間加熱下で還流し攪拌した。反応液を室温
まで冷却し、析出物を瀘別した後、その瀘液を飽和食塩
水に加え、酢酸エチルおよび塩化エチレンにより抽出し
た。抽出液を乾燥後、溶媒を留去し、次いで残渣をシリ
カゲル(500g)を用いたカラムクロマトグラフィー
(塩化エチレン−メタノール 20:1)によって精製
することにより標題化合物(11.8g)を無色油状物
として得た。
【0071】IR(CHCl3 ):3500cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:3.82(2H,t,
J=6.3Hz),3.75−3.70(2H,m),
3.70−3.64(8H,m),3.63−3.60
(2H,m),3.48(2H,t,J=6.3H
z)。
J=6.3Hz),3.75−3.70(2H,m),
3.70−3.64(8H,m),3.63−3.60
(2H,m),3.48(2H,t,J=6.3H
z)。
【0072】中間体13 β−D−グルコサミンペンタアセテート(14.0g)
を、1,2−塩化エチレン(180ml)に溶解した
後、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート
(6.96ml)を加え、55℃で4時間攪拌した。室
温でトリエチルアミン(10.1ml)を加えた後、溶
媒を留去し、次いでその残渣をシリカゲル(200g)
を用いたカラムクロマトグラフィー(塩化エチレン−メ
タノール−トリエチルアミン 200:1:1)によっ
て精製することにより、中間体13を粗生成物(11.
8g)として得た。
を、1,2−塩化エチレン(180ml)に溶解した
後、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート
(6.96ml)を加え、55℃で4時間攪拌した。室
温でトリエチルアミン(10.1ml)を加えた後、溶
媒を留去し、次いでその残渣をシリカゲル(200g)
を用いたカラムクロマトグラフィー(塩化エチレン−メ
タノール−トリエチルアミン 200:1:1)によっ
て精製することにより、中間体13を粗生成物(11.
8g)として得た。
【0073】中間体14 中間体13(1.85g)および中間体14(1.56
g)を、モレキュラーシーブ4A(1.2g)を含む、
1,2−塩化エチレン溶液(12ml)に溶解した後、
トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(8
35μl)を加え、50℃で3時間攪拌した。室温でト
リエチルアミン(1.40ml)を加え、反応液を瀘過
した後、瀘液を塩化メチレンで希釈し、水洗して乾燥さ
せた後溶媒を留去した。続いて、残渣をシリカゲル(1
50g)を用いたカラムクロマトグラフィー(トルエン
−アセトン−メタノール 500:300:8)によっ
て精製することにより、中間体14(2.45g)を無
色油状物として得た。
g)を、モレキュラーシーブ4A(1.2g)を含む、
1,2−塩化エチレン溶液(12ml)に溶解した後、
トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(8
35μl)を加え、50℃で3時間攪拌した。室温でト
リエチルアミン(1.40ml)を加え、反応液を瀘過
した後、瀘液を塩化メチレンで希釈し、水洗して乾燥さ
せた後溶媒を留去した。続いて、残渣をシリカゲル(1
50g)を用いたカラムクロマトグラフィー(トルエン
−アセトン−メタノール 500:300:8)によっ
て精製することにより、中間体14(2.45g)を無
色油状物として得た。
【0074】[α]D 27 −14.7°(c1.18,
CHCl3) IR(CHCl3 ):3622,1747,1678cm
-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:6.61(1H,d,
J=9.3Hz),5.11−5.10(2H,m),
4.79(1H,d,J=8.5Hz),4.26(1
H,dd,J=12.2,4.6Hz),4.17(1
H,dd,J=12.2,2.4Hz),4.10(1
H,m),3.90(1H,m),3.86−3.76
(2H,m),3.81(2H,t,J=6.3H
z),3.75−3.58(18H,m),3.48
(2H,t,J=6.3Hz)、2.09,1.97
(each 3H,s),2.01(6H,s)。
CHCl3) IR(CHCl3 ):3622,1747,1678cm
-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:6.61(1H,d,
J=9.3Hz),5.11−5.10(2H,m),
4.79(1H,d,J=8.5Hz),4.26(1
H,dd,J=12.2,4.6Hz),4.17(1
H,dd,J=12.2,2.4Hz),4.10(1
H,m),3.90(1H,m),3.86−3.76
(2H,m),3.81(2H,t,J=6.3H
z),3.75−3.58(18H,m),3.48
(2H,t,J=6.3Hz)、2.09,1.97
(each 3H,s),2.01(6H,s)。
【0075】中間体15 中間体14(13.0g)が溶解したメタノール溶液
(40ml)に、28%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(0.3ml)を加え、室温で80分間攪拌し
た。反応液を、陽イオン交換樹脂(Dowex50w
x8(H+ ))により中和した後、不溶物を瀘去し、瀘
液を減圧下濃縮した(10.2g)。続いて、得られた
残渣(10.2g)をN,N′−ジメチルホルムアミド
(50ml)に溶解し、ベンズアルデヒドジメチルアセ
タール(10.9ml)とd−カンファースルホン酸
(125ml)を加え55℃で3時間減圧下(45mm
Hgで攪拌した。反応液を陰イオン交換樹脂(AG−1
(OH- ))により中和した後、不溶物を瀘去し、瀘液
を減圧下濃縮し、続いて残渣をシリカゲル(15g)を
用いたカラムクロマトグラフィー(トルエン−アセトン
−メタノール 200:300:10)によって精製す
ることにより、中間体15(7.57g)を無色非晶質
として得た。
(40ml)に、28%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(0.3ml)を加え、室温で80分間攪拌し
た。反応液を、陽イオン交換樹脂(Dowex50w
x8(H+ ))により中和した後、不溶物を瀘去し、瀘
液を減圧下濃縮した(10.2g)。続いて、得られた
残渣(10.2g)をN,N′−ジメチルホルムアミド
(50ml)に溶解し、ベンズアルデヒドジメチルアセ
タール(10.9ml)とd−カンファースルホン酸
(125ml)を加え55℃で3時間減圧下(45mm
Hgで攪拌した。反応液を陰イオン交換樹脂(AG−1
(OH- ))により中和した後、不溶物を瀘去し、瀘液
を減圧下濃縮し、続いて残渣をシリカゲル(15g)を
用いたカラムクロマトグラフィー(トルエン−アセトン
−メタノール 200:300:10)によって精製す
ることにより、中間体15(7.57g)を無色非晶質
として得た。
【0076】[α]D 28 −55.4°(c1.04,
CHCl3) IR(CHCl3 ):3352,1666cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.52−7.47
(2H,m),7.38−7.32(3H,m),7.
15(1H,br.d,J=6.3Hz),5.57
(1H,s),4.75(1H,d,J=8.1H
z),4.33(1H,dd,J=10.5,4.9H
z),3.94−3.77(5H,m),3.75(2
H,t,J=6.2Hz),3.72−3.57(17
H,m),3.45(1H,m,H−5),3.44
(2H,t,J=6.2Hz)2.07(3H,s)。
CHCl3) IR(CHCl3 ):3352,1666cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.52−7.47
(2H,m),7.38−7.32(3H,m),7.
15(1H,br.d,J=6.3Hz),5.57
(1H,s),4.75(1H,d,J=8.1H
z),4.33(1H,dd,J=10.5,4.9H
z),3.94−3.77(5H,m),3.75(2
H,t,J=6.2Hz),3.72−3.57(17
H,m),3.45(1H,m,H−5),3.44
(2H,t,J=6.2Hz)2.07(3H,s)。
【0077】中間体16 モレキュラーシーブ4A(10g)を含む塩化メチレン
(20ml)に中間体15(636mg)およびメチル
2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−チオ−β−L−
フコピラノシド(697mg)を加え、室温で2時間攪
拌した後、0℃でジメチル(メチルチオ)スルホニウム
トリフレート(1.16g)を加え、同じ温度で30分
間攪拌した。反応液にメタノール(2ml)およびトリ
エチルアミン(1ml)を加えた後、その混合物を瀘過
した。次いで、瀘液を塩化メチレンで希釈し、有機層を
水洗し、乾燥して溶媒を留去した。続いて得られた残渣
をシリカゲル(70g)を用いたカラムクロマトグラフ
ィー(塩化メチレン−メタノール 50:1)によって
精製することにより中間体16(896mg)を無色油
状物として得た。なお、 1H−NMRによる考察によ
り、得られた化合物にはフコースがβグリコシドに結合
していると推定される化合物が約10%混入していたが
更に精製することなく次の反応に用いた。
(20ml)に中間体15(636mg)およびメチル
2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−チオ−β−L−
フコピラノシド(697mg)を加え、室温で2時間攪
拌した後、0℃でジメチル(メチルチオ)スルホニウム
トリフレート(1.16g)を加え、同じ温度で30分
間攪拌した。反応液にメタノール(2ml)およびトリ
エチルアミン(1ml)を加えた後、その混合物を瀘過
した。次いで、瀘液を塩化メチレンで希釈し、有機層を
水洗し、乾燥して溶媒を留去した。続いて得られた残渣
をシリカゲル(70g)を用いたカラムクロマトグラフ
ィー(塩化メチレン−メタノール 50:1)によって
精製することにより中間体16(896mg)を無色油
状物として得た。なお、 1H−NMRによる考察によ
り、得られた化合物にはフコースがβグリコシドに結合
していると推定される化合物が約10%混入していたが
更に精製することなく次の反応に用いた。
【0078】IR(CHCl3 ):1677cm-1;1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.45−7.42
(2H,m),7,39−7.24(18H,m),
6.05(1H,d,J=8.1Hz),5.50(1
H,s),5.17(1H,d,J=3.7Hz),
4.92(1H,d,J=8.3Hz),4.91,
4.79,4.71,4.57(each 1H,d,
J=11.7Hz),4.78,4.70(each
1H,d,J=11.5Hz),4.33(1H,dd,
J=10.5,4.9Hz),4.22(1H,dd,J
=9.5,9.5Hz),4.11(1H,q,J=
6.3Hz),4.04(1H,dd,J=10.3,
3.7Hz),3.94(1H,dd,J=10.3,
2.7Hz),3.78(2H,t,J=6.3H
z),3.80−3.72(2H,m),3.70−
3.58(20H,m),3.56(1H,m),3.
52−3.45(2H,m),3.45(2H,t,J
=6.3Hz),1.75(3H,s)0.82(3
H,d,J=6.3Hz)。
(2H,m),7,39−7.24(18H,m),
6.05(1H,d,J=8.1Hz),5.50(1
H,s),5.17(1H,d,J=3.7Hz),
4.92(1H,d,J=8.3Hz),4.91,
4.79,4.71,4.57(each 1H,d,
J=11.7Hz),4.78,4.70(each
1H,d,J=11.5Hz),4.33(1H,dd,
J=10.5,4.9Hz),4.22(1H,dd,J
=9.5,9.5Hz),4.11(1H,q,J=
6.3Hz),4.04(1H,dd,J=10.3,
3.7Hz),3.94(1H,dd,J=10.3,
2.7Hz),3.78(2H,t,J=6.3H
z),3.80−3.72(2H,m),3.70−
3.58(20H,m),3.56(1H,m),3.
52−3.45(2H,m),3.45(2H,t,J
=6.3Hz),1.75(3H,s)0.82(3
H,d,J=6.3Hz)。
【0079】中間体17 モレキュラーシーブ3A(20g)を含むテトラヒドロ
フラン溶液(20ml)に中間体16(5.20g)を
溶解し、室温で2時間攪拌した後、0℃で水素化シアノ
ホウ素ナトリウム(4.66g)をゆっくり加えた。水
素化シアノホウ素ナトリウムが完全に溶け終わったの
ち、塩化水素−エーテル溶液をガスの発生がおさまるま
で滴加し、0℃で15分間攪拌した。反応液を瀘過し、
瀘液を塩化メチレンで希釈した後、2N塩酸および2N
水酸化ナトリウム水溶液により洗浄し、次いで乾燥させ
た後溶媒を留去した。残渣を高分子ゲル(900cc)
を用いたカラムクロマトグラフィー(メタノール)およ
びシリカゲル(600g)を用いたカラムクロマトグラ
フィー(塩化メチレン−メタノール 50:1)によっ
て精製することにとより、中間体17(4.02g)を
無色非晶質として得た。
フラン溶液(20ml)に中間体16(5.20g)を
溶解し、室温で2時間攪拌した後、0℃で水素化シアノ
ホウ素ナトリウム(4.66g)をゆっくり加えた。水
素化シアノホウ素ナトリウムが完全に溶け終わったの
ち、塩化水素−エーテル溶液をガスの発生がおさまるま
で滴加し、0℃で15分間攪拌した。反応液を瀘過し、
瀘液を塩化メチレンで希釈した後、2N塩酸および2N
水酸化ナトリウム水溶液により洗浄し、次いで乾燥させ
た後溶媒を留去した。残渣を高分子ゲル(900cc)
を用いたカラムクロマトグラフィー(メタノール)およ
びシリカゲル(600g)を用いたカラムクロマトグラ
フィー(塩化メチレン−メタノール 50:1)によっ
て精製することにとより、中間体17(4.02g)を
無色非晶質として得た。
【0080】[α]D 28 −50.8°(cO.51,
CHCl3 ) IR(CHCl3 ):3631,3450,1674cm
-1 1 H−NMR(CDCl3 +D2 O)δ:7.41−
7.25(20H,m),6.14(1H,d,J=
7.8Hz),4.97(1H,d,J=3.7H
z),4.95,4.61(each 1H,d,J=
11.2Hz),4.84(1H,d,J=8.3H
z),4.81,4.79,4.75,4.67(ea
ch 1H,d,J=11.7Hz),4.62,4.
58(each1H,d,J=12.2Hz),4.1
3(1H,q,J=6.3Hz),4.06(1H,d
d,J=10.3,3.7Hz),3.97(1H,
m),3.95(1H,m),3.84−3.57(2
3H,m),3.78(2H,t,J=6.3Hz),
3.52−3.41(3H,m),3.45(2H,
t,J=6.3Hz),1.66(3H,s),1.1
4(3H,J=6.3Hz)。
CHCl3 ) IR(CHCl3 ):3631,3450,1674cm
-1 1 H−NMR(CDCl3 +D2 O)δ:7.41−
7.25(20H,m),6.14(1H,d,J=
7.8Hz),4.97(1H,d,J=3.7H
z),4.95,4.61(each 1H,d,J=
11.2Hz),4.84(1H,d,J=8.3H
z),4.81,4.79,4.75,4.67(ea
ch 1H,d,J=11.7Hz),4.62,4.
58(each1H,d,J=12.2Hz),4.1
3(1H,q,J=6.3Hz),4.06(1H,d
d,J=10.3,3.7Hz),3.97(1H,
m),3.95(1H,m),3.84−3.57(2
3H,m),3.78(2H,t,J=6.3Hz),
3.52−3.41(3H,m),3.45(2H,
t,J=6.3Hz),1.66(3H,s),1.1
4(3H,J=6.3Hz)。
【0081】中間体18 中間体17(750mg)が溶解したジメチルホルムア
ミド溶液(3ml)に、アジ化ナトリウム(92.5m
g、1.42mmol)を加え、70℃で17時間攪拌
した。反応液を室温まで冷却した後、塩化エチレンで希
釈し、飽和食塩水にて洗浄し、次いで乾燥後溶媒を留去
した。続いて、得られた残渣をシリカゲル(150g)
を用いたカラムクロマトグラフィー(塩化エチレン−メ
タノール100:1)によって精製することにより、中
間体18(674mg)を無色非晶質として得た。
ミド溶液(3ml)に、アジ化ナトリウム(92.5m
g、1.42mmol)を加え、70℃で17時間攪拌
した。反応液を室温まで冷却した後、塩化エチレンで希
釈し、飽和食塩水にて洗浄し、次いで乾燥後溶媒を留去
した。続いて、得られた残渣をシリカゲル(150g)
を用いたカラムクロマトグラフィー(塩化エチレン−メ
タノール100:1)によって精製することにより、中
間体18(674mg)を無色非晶質として得た。
【0082】[α]D 26 −31.0°(c1.07,
CHCl3 ) IR(CHCl3 ):3450,2106,1674cm
-1 1 H−NMR(CDCl3 +D2 O)δ:7.41−
7.26(20H,m),6.13(1H,d,J=
7.6Hz),4.98(1H,d,J=3.4H
z),4.95,4.61(each 1H,d,J=
11.5Hz),4.84(1H,d,J=8.5H
z),4.81,4.79,4.75,4.67(ea
ch 1H,d,J=11.7Hz),4.62,4.
58(each1H,d,J=12.2Hz),4.1
3(1H,q,J=6.6Hz),4.06(1H,d
d,J=10.2,3.4Hz),3.97(1H,
m),3.95(1H,m),3.85−3.77(2
H,m),3.76−3.56(23H,m),3.5
2−3.43(3H,m),3.36(2H,t,J=
5.0Hz),1.66(3H,s),1.14(3
H,J=6.6Hz)。
CHCl3 ) IR(CHCl3 ):3450,2106,1674cm
-1 1 H−NMR(CDCl3 +D2 O)δ:7.41−
7.26(20H,m),6.13(1H,d,J=
7.6Hz),4.98(1H,d,J=3.4H
z),4.95,4.61(each 1H,d,J=
11.5Hz),4.84(1H,d,J=8.5H
z),4.81,4.79,4.75,4.67(ea
ch 1H,d,J=11.7Hz),4.62,4.
58(each1H,d,J=12.2Hz),4.1
3(1H,q,J=6.6Hz),4.06(1H,d
d,J=10.2,3.4Hz),3.97(1H,
m),3.95(1H,m),3.85−3.77(2
H,m),3.76−3.56(23H,m),3.5
2−3.43(3H,m),3.36(2H,t,J=
5.0Hz),1.66(3H,s),1.14(3
H,J=6.6Hz)。
【0083】中間体19 モレキュラーシーブ4A(3g)を含む塩化メチレン
(10ml)にO−(メチル 5−アセトアミド−4,
7,8,9−テトラ−O−アセチル−3,5−ジデオキ
シ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシロネート)−(2→3)−2,4−ジ−O−アセチ
ル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル
トリクロロアセトイミデート(350mg、J.Carbohyd
rate Chemistry,8(2)265-283(1989). に記載される方法
に従って合成した)および中間体18(542mg)を
溶解し、室温で2時間攪拌した後、0℃で三フッ化ホウ
素ジエチルエーテル錯体(87μl)を加え、同じ温度
で30分間攪拌した。反応液を瀘過した後、瀘液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後溶媒を減圧
下留去した。得られた残渣をシリカゲル(70g)を用
いたカラムクロマトグラフィー(塩化エチレン−メタノ
ール 20:1)によって精製することにより、中間体
19(242mg)を無色粉末として得た。
(10ml)にO−(メチル 5−アセトアミド−4,
7,8,9−テトラ−O−アセチル−3,5−ジデオキ
シ−D−グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラ
ノシロネート)−(2→3)−2,4−ジ−O−アセチ
ル−6−O−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル
トリクロロアセトイミデート(350mg、J.Carbohyd
rate Chemistry,8(2)265-283(1989). に記載される方法
に従って合成した)および中間体18(542mg)を
溶解し、室温で2時間攪拌した後、0℃で三フッ化ホウ
素ジエチルエーテル錯体(87μl)を加え、同じ温度
で30分間攪拌した。反応液を瀘過した後、瀘液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後溶媒を減圧
下留去した。得られた残渣をシリカゲル(70g)を用
いたカラムクロマトグラフィー(塩化エチレン−メタノ
ール 20:1)によって精製することにより、中間体
19(242mg)を無色粉末として得た。
【0084】[α]D 28 −27.9°(cO.55,
CHCl3 ); IR(KBr):2108,1745,1685cm-1;1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.97(20H,
m),7.50( 1H,m)7.49−7.16(22
H,m),6.25(1H,br.s),5.59(1
H,ddd ,J=9.3,5.6,2.7Hz),5.3
7(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),5.22
(1H,d,J=3.7Hz),5.07(1H,d,
J=10.3Hz),5.04(1H,d,J=3.7
Hz),4.97(1H,dd,J=10.0,8.1H
z),4.92,4.63(each 1H,d,J=
11.7Hz),4.90(1H,ddd ,J=12.
0,10.5,4.6Hz),4.81(1H,d,J
=8.1Hz),4.74(1H,d),4.81,
4.77,4.75,4.70,4.58,4.44
(each 1H,d,J=12.0Hz),4.67
(1H,dd,J=10.0,3.7Hz),4.29
(1H,dd,J=12.4,2.7Hz),4.24
(1H,dd,J=11.0,6.8Hz),4.23
(1H,q,J=6.6Hz),4.16(1H,dd,
J=11.0,7.3Hz),4.08(1H,m),
4.08(1H,dd,J=10.0,3.7Hz),
4.04(1H,m),4.01(1H,m),3.9
8(1H,dd,J=12.4,5.6Hz),3.90
(1H,m),3.87(1H,dd,J=10.0,
2.7Hz)3.87−3.79(4H,m),3.7
5(4H,s)、3.65(2H,t,J=5.1H
z),3.65−3.48(21H,m),3.37
(2H,t,J=5.1Hz),2.56(1H,dd,
J=12.7,4.6Hz),2.22,2.08,
2.07,2.01,1.97,1.96,1.89,
1.85(each 3H,s),1.71(1H,d
d,J=12.7,12.0Hz),1.10(3H,
d,J=6.6Hz)。
CHCl3 ); IR(KBr):2108,1745,1685cm-1;1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.97(20H,
m),7.50( 1H,m)7.49−7.16(22
H,m),6.25(1H,br.s),5.59(1
H,ddd ,J=9.3,5.6,2.7Hz),5.3
7(1H,dd,J=9.3,2.7Hz),5.22
(1H,d,J=3.7Hz),5.07(1H,d,
J=10.3Hz),5.04(1H,d,J=3.7
Hz),4.97(1H,dd,J=10.0,8.1H
z),4.92,4.63(each 1H,d,J=
11.7Hz),4.90(1H,ddd ,J=12.
0,10.5,4.6Hz),4.81(1H,d,J
=8.1Hz),4.74(1H,d),4.81,
4.77,4.75,4.70,4.58,4.44
(each 1H,d,J=12.0Hz),4.67
(1H,dd,J=10.0,3.7Hz),4.29
(1H,dd,J=12.4,2.7Hz),4.24
(1H,dd,J=11.0,6.8Hz),4.23
(1H,q,J=6.6Hz),4.16(1H,dd,
J=11.0,7.3Hz),4.08(1H,m),
4.08(1H,dd,J=10.0,3.7Hz),
4.04(1H,m),4.01(1H,m),3.9
8(1H,dd,J=12.4,5.6Hz),3.90
(1H,m),3.87(1H,dd,J=10.0,
2.7Hz)3.87−3.79(4H,m),3.7
5(4H,s)、3.65(2H,t,J=5.1H
z),3.65−3.48(21H,m),3.37
(2H,t,J=5.1Hz),2.56(1H,dd,
J=12.7,4.6Hz),2.22,2.08,
2.07,2.01,1.97,1.96,1.89,
1.85(each 3H,s),1.71(1H,d
d,J=12.7,12.0Hz),1.10(3H,
d,J=6.6Hz)。
【0085】中間体20 中間体19(185mg)が溶解したメタノール(4.
0ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(400μl)を加え、室温で30分間攪拌し
た。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )によ
って中和した後、不溶物を瀘去して、瀘液を減圧下濃縮
した。次いで得られた残渣に0.1N水酸化ナトリウム
水溶液(4.0ml)と1,4−ジオキサン(2.0m
l)とを加え、室温で10分間攪拌した後、陽イオン交
換樹脂(Dowex 50w H+ )によって中和し、不溶物を瀘
去し、瀘液を減圧下濃縮した後、高分子ゲル(140c
c)を用いたカラムクロマトグラフィー(メタノール)
によって精製することにより、中間体20(139m
g、94%)を無色粉末として得た。
0ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(400μl)を加え、室温で30分間攪拌し
た。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )によ
って中和した後、不溶物を瀘去して、瀘液を減圧下濃縮
した。次いで得られた残渣に0.1N水酸化ナトリウム
水溶液(4.0ml)と1,4−ジオキサン(2.0m
l)とを加え、室温で10分間攪拌した後、陽イオン交
換樹脂(Dowex 50w H+ )によって中和し、不溶物を瀘
去し、瀘液を減圧下濃縮した後、高分子ゲル(140c
c)を用いたカラムクロマトグラフィー(メタノール)
によって精製することにより、中間体20(139m
g、94%)を無色粉末として得た。
【0086】[α]D 26 −46.9°(cO.33,
MeOH) IR(KBr):3377,2110,1655cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:7.44−7.22
(20H,m),5.35(1H,d,J=3.7H
z),4.88−4.78(5H,m),4.75(1
H,d,J=11.7Hz),4.57,4.55(e
ach 1H,d,J=12.0Hz),4.56(1
H,d,J=11.0Hz),4.47(1H,d,J
=7.6Hz),4.44(1H,d,J=8.3H
z),4.16(1H,dd,J=9.3,9.3H
z),4.16(1H,dd,J=9.3,9.3H
z),4.00(1H,dd,J=10.0,2.7H
z),4.11−4.04(2H,m),4.01−
3.73(13H,m),3.70−3.59(25
H,m),3.56−3.50(4H,m),3.33
(2H,t,J=5.1Hz),3.21(1H,dd,
J=7.8,3.4Hz),2.83(1H,m),
2.01,2.00(each 3H,s),1.83
(1H,tlike),1.15(3H,d,J=6.
6Hz)。
MeOH) IR(KBr):3377,2110,1655cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:7.44−7.22
(20H,m),5.35(1H,d,J=3.7H
z),4.88−4.78(5H,m),4.75(1
H,d,J=11.7Hz),4.57,4.55(e
ach 1H,d,J=12.0Hz),4.56(1
H,d,J=11.0Hz),4.47(1H,d,J
=7.6Hz),4.44(1H,d,J=8.3H
z),4.16(1H,dd,J=9.3,9.3H
z),4.16(1H,dd,J=9.3,9.3H
z),4.00(1H,dd,J=10.0,2.7H
z),4.11−4.04(2H,m),4.01−
3.73(13H,m),3.70−3.59(25
H,m),3.56−3.50(4H,m),3.33
(2H,t,J=5.1Hz),3.21(1H,dd,
J=7.8,3.4Hz),2.83(1H,m),
2.01,2.00(each 3H,s),1.83
(1H,tlike),1.15(3H,d,J=6.
6Hz)。
【0087】実施例5 中間体20(30mg)を溶解したメタノール(10m
l)溶液に、パラジウム−炭素(10%、60mg)と
パラトルエンスルホン−メタノール溶液(100μmo
l/ml、20μl)を加え、中圧水素気流下(50p
si)において、室温で10時間撹拌した。反応液より
触媒を濾別した後、濾液を濃縮し、残渣を高分子ゲル
(150cc)を用いたカラムクロマトグラフィー(メ
タノール)によって精製することにより、実施例5の化
合物(17mg、77%)を無色粉末として得た。
l)溶液に、パラジウム−炭素(10%、60mg)と
パラトルエンスルホン−メタノール溶液(100μmo
l/ml、20μl)を加え、中圧水素気流下(50p
si)において、室温で10時間撹拌した。反応液より
触媒を濾別した後、濾液を濃縮し、残渣を高分子ゲル
(150cc)を用いたカラムクロマトグラフィー(メ
タノール)によって精製することにより、実施例5の化
合物(17mg、77%)を無色粉末として得た。
【0088】1H−NMR(CD3OD)δ:5.05
(1H,d,J=3.9Hz),4.51(1H,d,
J=7.8Hz),4.41(1H,d,J=8.5H
z),2.89(1H,dd,J=12.4,4.2H
z),2.01,1.98(each,3H,s),
1.71(1H,m),1.16(3H,d,J=6.
6Hz)。
(1H,d,J=3.9Hz),4.51(1H,d,
J=7.8Hz),4.41(1H,d,J=8.5H
z),2.89(1H,dd,J=12.4,4.2H
z),2.01,1.98(each,3H,s),
1.71(1H,m),1.16(3H,d,J=6.
6Hz)。
【0089】実施例6 実施例5の化合物(6mg)にスクシミジルプロピオネ
ート−メタノール溶液(CH3CH2CO2Su、20
μl/ml、560μl)およびN−メチルモルホリン
−メタノール溶液(100μl/ml、168μl)を
加え、室温で12時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮
し、水(3ml)に溶解した後、陽イオン交換樹脂(D
owex 50w H+)を加え5分間撹拌した。次い
で、不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮した後、その残
渣をシリカゲル(1g)を用いるカラムクロマトグラフ
ィー(塩化エチレン−メタノール−水 6:4:1)と
高分子ゲル(40cc)を用いたカラムクロマトグラフ
ィー(メタノール)にて精製することにより実施例6の
化合物(5mg)を無色粉末として得た。
ート−メタノール溶液(CH3CH2CO2Su、20
μl/ml、560μl)およびN−メチルモルホリン
−メタノール溶液(100μl/ml、168μl)を
加え、室温で12時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮
し、水(3ml)に溶解した後、陽イオン交換樹脂(D
owex 50w H+)を加え5分間撹拌した。次い
で、不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮した後、その残
渣をシリカゲル(1g)を用いるカラムクロマトグラフ
ィー(塩化エチレン−メタノール−水 6:4:1)と
高分子ゲル(40cc)を用いたカラムクロマトグラフ
ィー(メタノール)にて精製することにより実施例6の
化合物(5mg)を無色粉末として得た。
【0090】[α]D 25 −26.7°(c0.20,
MeOH)1 H−NMR(CD3OD)δ:5.03(1H,d,
J=3.9Hz),4.82(1H,m),4.50
(1H,d,J=7.8Hz),4.50(1H,d,
J=8.3H),4.04(1H,dd,J=9.5,
3.2Hz),4.00(1H,dd,J=12.0,
3.7Hz)、3.96−3.82(9H,m),3.
75(1H,dd,J=11.5,7.1Hz),3.
74−3.52(27H,m),3.54(2H,t,
J=5.6Hz),3.48−3.42(3H,m),
3.36(2H,t,J=5.6Hz),2.87(1
H,dd,J=12.5,3.9Hz),2.21(2
H,q,J=7.6H),2.01,1.96(eac
h 3H,s),1.71(1H,m),1.15(3
H,d,J=6.6Hz),1.12(3H,t,J=
7.6Hz)。
MeOH)1 H−NMR(CD3OD)δ:5.03(1H,d,
J=3.9Hz),4.82(1H,m),4.50
(1H,d,J=7.8Hz),4.50(1H,d,
J=8.3H),4.04(1H,dd,J=9.5,
3.2Hz),4.00(1H,dd,J=12.0,
3.7Hz)、3.96−3.82(9H,m),3.
75(1H,dd,J=11.5,7.1Hz),3.
74−3.52(27H,m),3.54(2H,t,
J=5.6Hz),3.48−3.42(3H,m),
3.36(2H,t,J=5.6Hz),2.87(1
H,dd,J=12.5,3.9Hz),2.21(2
H,q,J=7.6H),2.01,1.96(eac
h 3H,s),1.71(1H,m),1.15(3
H,d,J=6.6Hz),1.12(3H,t,J=
7.6Hz)。
【0091】中間体21〜27および実施例7〜10の
反応をスキームとして示せば下記の通りである。
反応をスキームとして示せば下記の通りである。
【0092】
【化13】
【0093】
【化14】
【0094】
【化15】
【0095】
【化16】
【0096】
【化17】
【0097】中間体21 モレキュラーシーブズ4A(2g)を含む塩化メチレン
溶液(6ml)にO−(メチル 5−アセトアミド−
4、7、8、9−テトラ−O−アセチル−3、5−ジデ
オキシ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)
−(2→3)−2、4−ジ−O−アセチル−6−O−ベ
ンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルトリクロロアセ
トイミデート(400mg)および中間体17(1.0
7g)を溶解し、室温で2時間攪拌した後、0℃で3フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(100μl)を加
え、同じ温度で2時間攪拌した。反応液を濾過した後、
濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後
溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を、シリカゲル
(120g)を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化
エチレン−メタノール 30:1)により精製して、中
間体21(460mg)を無粉色末として得た。
溶液(6ml)にO−(メチル 5−アセトアミド−
4、7、8、9−テトラ−O−アセチル−3、5−ジデ
オキシ−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシロネート)
−(2→3)−2、4−ジ−O−アセチル−6−O−ベ
ンゾイル−β−D−ガラクトピラノシルトリクロロアセ
トイミデート(400mg)および中間体17(1.0
7g)を溶解し、室温で2時間攪拌した後、0℃で3フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(100μl)を加
え、同じ温度で2時間攪拌した。反応液を濾過した後、
濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後
溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を、シリカゲル
(120g)を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化
エチレン−メタノール 30:1)により精製して、中
間体21(460mg)を無粉色末として得た。
【0098】[α]D 28−34.0°(c0.63,C
HCl3 ) IR(CHCl3 ):1744,1688cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.97(2H,
m),7.50(1H,m),7.37(2H,m),
7.36−7.22(20H,m),6.23(1H,
m),5.69(1H,ddd,J=9.3,5.6,
2.7Hz),5.37(1H,dd,J=9.3,
2.7Hz),5.21(1H,d,J=3.7H
z),5.06(1H,br.d),5.04(1H,
br,d),4.97(1H,dd,J=10.0,
8.1Hz),4.94,4.63(each 1H,
d,J=11.7Hz),4.90(1H,ddd,J
=12.0,10.3,4.7Hz),4.81(1
H,d,J=7.8Hz),4.81,4.70(ea
ch 1H,d,J=12.9Hz),4.77,4.
75,4.57,4.44(each 1H,d,J=
12.2Hz),4.74(1H,d,J=7.3H
z),4.67(1H,dd,J=10.0,3.7H
z),4.30(1H,dd,J=12.4,2.7H
z),4.24(1H,dd,J=11.0,7.1H
z),4.20(1H,m),4.17(1H,dd,
J=11.0,7.3Hz),4.10−4.05(2
H,m),4.04(1H,m),4.01(1H,
m),3.98(1H,dd,J=12.4,5.6H
z),3.94(1H,dd,J=7.3,7.1H
z),3.91(1H,dd,J=10.0,4.7H
z),3.87(1H,dd,J=10.3,2.4H
z),3.87−3.73(5H,m),3.79(2
H,t,J=6.3Hz),3.75(3H,s),
3.67−3.48(21H,m),3.46(2H,
t,J=6.3Hz),2.56(1H,dd,J=1
2.4,4.6Hz),2.22,2.09,2.0
7,2.01,1.97,1.96,1.89,1.8
5(each 3H,s),1.71(1H,dd,J
=12.4,12.0Hz),1.10(3H,d,J
=6.3Hz)。
HCl3 ) IR(CHCl3 ):1744,1688cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.97(2H,
m),7.50(1H,m),7.37(2H,m),
7.36−7.22(20H,m),6.23(1H,
m),5.69(1H,ddd,J=9.3,5.6,
2.7Hz),5.37(1H,dd,J=9.3,
2.7Hz),5.21(1H,d,J=3.7H
z),5.06(1H,br.d),5.04(1H,
br,d),4.97(1H,dd,J=10.0,
8.1Hz),4.94,4.63(each 1H,
d,J=11.7Hz),4.90(1H,ddd,J
=12.0,10.3,4.7Hz),4.81(1
H,d,J=7.8Hz),4.81,4.70(ea
ch 1H,d,J=12.9Hz),4.77,4.
75,4.57,4.44(each 1H,d,J=
12.2Hz),4.74(1H,d,J=7.3H
z),4.67(1H,dd,J=10.0,3.7H
z),4.30(1H,dd,J=12.4,2.7H
z),4.24(1H,dd,J=11.0,7.1H
z),4.20(1H,m),4.17(1H,dd,
J=11.0,7.3Hz),4.10−4.05(2
H,m),4.04(1H,m),4.01(1H,
m),3.98(1H,dd,J=12.4,5.6H
z),3.94(1H,dd,J=7.3,7.1H
z),3.91(1H,dd,J=10.0,4.7H
z),3.87(1H,dd,J=10.3,2.4H
z),3.87−3.73(5H,m),3.79(2
H,t,J=6.3Hz),3.75(3H,s),
3.67−3.48(21H,m),3.46(2H,
t,J=6.3Hz),2.56(1H,dd,J=1
2.4,4.6Hz),2.22,2.09,2.0
7,2.01,1.97,1.96,1.89,1.8
5(each 3H,s),1.71(1H,dd,J
=12.4,12.0Hz),1.10(3H,d,J
=6.3Hz)。
【0099】中間体22および23 中間体21(200mg)を溶解したテトラヒドロフラ
ン(15ml)溶液にパラジウム−炭素(10%、80
mg)を加え、水素気流下、室温で24時間攪拌した。
反応液より触媒を濾別した後、濾液を濃縮し、残渣を分
取用薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノー
ル 8:1)によって精製することにより中間体22
(118mg)と中間体23(25mg)を得た。
ン(15ml)溶液にパラジウム−炭素(10%、80
mg)を加え、水素気流下、室温で24時間攪拌した。
反応液より触媒を濾別した後、濾液を濃縮し、残渣を分
取用薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノー
ル 8:1)によって精製することにより中間体22
(118mg)と中間体23(25mg)を得た。
【0100】中間体22;無色粉末 [α]D 27−53.1°(c0.66,CHCl3 ) IR(KBr):3450,1749,1665cm-1 1 H−NMR(CDCl3 +D2 O)δ:8.04(2
H,m),7.59(1H,m),7.48(2H,
m),5.61(1H,m),5.33(1H,dd,
J=9.3,2.7Hz),5.06(1H,d,J=
2.7Hz),5.05(1H,d,J=3.9H
z),4.98(1H,dd,J=10.3,8.1H
z),4.89(1H,ddd.J=12.0,10.
7,4.6Hz),4.75(1H,d,J=8.1H
z),4.66(1H,d,J=5.1Hz),4.6
3(1H,dd,J=10.3,3.4Hz),4.4
3(1H,dd,J=12.4,2.9Hz),4.4
2−4.38(2H,m),4.23(1H,dd,J
=11.0,6.8Hz),4.15,3.90(7
H,m),3.85(1H,m),3.81(2H,
t,J=6.3Hz),3.77(3H,s),3.7
3−3.60(25H,m),3.48(2H,t,J
=6.3Hz),2.59(1H,dd,J=12.
7,4.6Hz),2.24,2.11,2.06,
2.04,2.01,1.85(each,3H,
s),2.14(6H,s),1.71(1H,dd,
J=12.7,12.0Hz),1.27(3H,d,
J=6.6Hz)。
H,m),7.59(1H,m),7.48(2H,
m),5.61(1H,m),5.33(1H,dd,
J=9.3,2.7Hz),5.06(1H,d,J=
2.7Hz),5.05(1H,d,J=3.9H
z),4.98(1H,dd,J=10.3,8.1H
z),4.89(1H,ddd.J=12.0,10.
7,4.6Hz),4.75(1H,d,J=8.1H
z),4.66(1H,d,J=5.1Hz),4.6
3(1H,dd,J=10.3,3.4Hz),4.4
3(1H,dd,J=12.4,2.9Hz),4.4
2−4.38(2H,m),4.23(1H,dd,J
=11.0,6.8Hz),4.15,3.90(7
H,m),3.85(1H,m),3.81(2H,
t,J=6.3Hz),3.77(3H,s),3.7
3−3.60(25H,m),3.48(2H,t,J
=6.3Hz),2.59(1H,dd,J=12.
7,4.6Hz),2.24,2.11,2.06,
2.04,2.01,1.85(each,3H,
s),2.14(6H,s),1.71(1H,dd,
J=12.7,12.0Hz),1.27(3H,d,
J=6.6Hz)。
【0101】中間体23;無色粉末 [α]D 28−56.5°(c0.34,CHCl3 ) IR(KBr):3452,1749,1663cm-1 1 H−NMR(CDCl3 +D2O)δ:8.04(2
H,m),7.59(1H,m),7.48(2H,
m),5.61(1H,m),5.33(1H,dd,
J=9.1,2.7Hz),5.07−5.04(2
H,m),4.98(1H,dd,J=10.3,8.
3Hz),4.89(1H,m),4.74(1H,
d,J=8.3Hz),4.66(1H,d,J=4.
9Hz),4.63(1H,dd,J=10.3,3.
4Hz),4.42(1H,dd,J=12.5,2.
9Hz),4.39(1H,m),4.39(1H,d
d,J=11.0,6.8Hz),4.23(1H,d
d,J=11.2,6.8Hz),4.16−3.89
(7H,m),3.87−3.76(3H,m),3.
78(3H,s),3.75−3.57(23H,
m),3.53(2H,q,J=7.1Hz),2.5
9(1H,dd,J=12.7,4.4Hz),2.2
4,2.14,2.14,2.11,2.06,2.0
5,2.01,1.86(each 3H,s),1.
72(1H,dd,J=12.7,12.0Hz),
1.26(3H,d,J=6.6Hz),1.21(3
H,t,J=7.1Hz)。
H,m),7.59(1H,m),7.48(2H,
m),5.61(1H,m),5.33(1H,dd,
J=9.1,2.7Hz),5.07−5.04(2
H,m),4.98(1H,dd,J=10.3,8.
3Hz),4.89(1H,m),4.74(1H,
d,J=8.3Hz),4.66(1H,d,J=4.
9Hz),4.63(1H,dd,J=10.3,3.
4Hz),4.42(1H,dd,J=12.5,2.
9Hz),4.39(1H,m),4.39(1H,d
d,J=11.0,6.8Hz),4.23(1H,d
d,J=11.2,6.8Hz),4.16−3.89
(7H,m),3.87−3.76(3H,m),3.
78(3H,s),3.75−3.57(23H,
m),3.53(2H,q,J=7.1Hz),2.5
9(1H,dd,J=12.7,4.4Hz),2.2
4,2.14,2.14,2.11,2.06,2.0
5,2.01,1.86(each 3H,s),1.
72(1H,dd,J=12.7,12.0Hz),
1.26(3H,d,J=6.6Hz),1.21(3
H,t,J=7.1Hz)。
【0102】実施例7 中間体22(220mg)が溶解したメタノール(5.
0ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(200μl)を加え、室温で30分間攪拌し
た。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w
H+ )により中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧
下濃縮した。次いで得られた残渣に0.1N水酸化ナト
リウム水溶液(3.0ml)を加え、室温で10分間攪
拌した後、陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H
+ )によって中和し、不溶物を濾去した。次いで濾液を
減圧下濃縮し、高分子ゲル(200cc)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(メタノール)により精製して実
施例7の化合物(150mg)を無色粉末として得た。
0ml)溶液に、28%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液(200μl)を加え、室温で30分間攪拌し
た。反応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w
H+ )により中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧
下濃縮した。次いで得られた残渣に0.1N水酸化ナト
リウム水溶液(3.0ml)を加え、室温で10分間攪
拌した後、陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H
+ )によって中和し、不溶物を濾去した。次いで濾液を
減圧下濃縮し、高分子ゲル(200cc)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(メタノール)により精製して実
施例7の化合物(150mg)を無色粉末として得た。
【0103】[α]D 27−39.4°(c0.66,M
eOH) IR(KBr):3460,1653cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:5.03(1H,d,
J=3.9Hz),4.85−4.83(1H,m),
4.52(1H,d,J=7.8Hz),4.50(1
H,d,J=7.6Hz),4.03(1H,dd,J
=9.5,2.9Hz),4.00(1H,dd,J=
12.2,3.7Hz),3.95−3.83(8H,
m),3.81(2H,t,J=6.1Hz),3.7
9−3.60(28H,m),3.56(1H,dd,
J=9.5,7.8Hz),3.51(2H,t,J=
6.1Hz),3.50(1H,dd,J=9.0,
1.2Hz),3.45−3.41(2H,m),2.
80(1H,dd,J=12.4,4.4Hz),2.
00,1.97(each 3H,s),1.85(1
H,dd,J=13.3,11.5Hz),1.16
(3H,d,J=6.6Hz)。
eOH) IR(KBr):3460,1653cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:5.03(1H,d,
J=3.9Hz),4.85−4.83(1H,m),
4.52(1H,d,J=7.8Hz),4.50(1
H,d,J=7.6Hz),4.03(1H,dd,J
=9.5,2.9Hz),4.00(1H,dd,J=
12.2,3.7Hz),3.95−3.83(8H,
m),3.81(2H,t,J=6.1Hz),3.7
9−3.60(28H,m),3.56(1H,dd,
J=9.5,7.8Hz),3.51(2H,t,J=
6.1Hz),3.50(1H,dd,J=9.0,
1.2Hz),3.45−3.41(2H,m),2.
80(1H,dd,J=12.4,4.4Hz),2.
00,1.97(each 3H,s),1.85(1
H,dd,J=13.3,11.5Hz),1.16
(3H,d,J=6.6Hz)。
【0104】実施例8 中間体23(14mg)が溶解したメタノール(2m
l)溶液に、3%ナトリウムメトキシド−メタノール溶
液(400μl)を加え、室温で30分間攪拌した。反
応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )
により中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮
した。次いで得られた残渣に0.1N水酸化ナトリウム
溶液(2ml)を加え、室温で10分間撹拌した後、陽
イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )によって
中和し、不溶物を濾去した。次いで濾液を減圧下濃縮
し、高分子ゲル(20cc)を用いるカラムクロマトグ
ラフィー(メタノール)により精製して実施例8の化合
物(9mg)を無色粉末として得た。
l)溶液に、3%ナトリウムメトキシド−メタノール溶
液(400μl)を加え、室温で30分間攪拌した。反
応液を陽イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )
により中和した後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮
した。次いで得られた残渣に0.1N水酸化ナトリウム
溶液(2ml)を加え、室温で10分間撹拌した後、陽
イオン交換樹脂(Dowex 50w H+ )によって
中和し、不溶物を濾去した。次いで濾液を減圧下濃縮
し、高分子ゲル(20cc)を用いるカラムクロマトグ
ラフィー(メタノール)により精製して実施例8の化合
物(9mg)を無色粉末として得た。
【0105】[α]D 27−39.6°(c0.33,M
eOH) IR(KBr):3400,1650cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:5.03(1H,d,
J=3.9Hz),4.86−4.79(1H,m),
4.52−4.49(2H,m),4.03(1H,d
d,J=9.8,2.9Hz),4.00(1H,d
d,J=12.2,3.4Hz),3.95−3.49
(38H,m),3.53(2H,q,J=7.1H
z)3.45−3.40(2H,m),2.81(1
H,dd,J=12.2,4.2Hz),2.01,
1.97(each 3H,s),1.83(1H,d
d,J=12.2,12.2Hz),1.19(3H,
t,J=7.1Hz),1.16(3H,d,J=6.
6Hz)。
eOH) IR(KBr):3400,1650cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:5.03(1H,d,
J=3.9Hz),4.86−4.79(1H,m),
4.52−4.49(2H,m),4.03(1H,d
d,J=9.8,2.9Hz),4.00(1H,d
d,J=12.2,3.4Hz),3.95−3.49
(38H,m),3.53(2H,q,J=7.1H
z)3.45−3.40(2H,m),2.81(1
H,dd,J=12.2,4.2Hz),2.01,
1.97(each 3H,s),1.83(1H,d
d,J=12.2,12.2Hz),1.19(3H,
t,J=7.1Hz),1.16(3H,d,J=6.
6Hz)。
【0106】中間体24 中間体19(70mg)を溶解したメタノール(5m
l)溶液に、リンドラー触媒(70mg)およびパラト
ルエンスルホン酸一水和物メタノール溶液(100μm
ol/ml、38μl)を加え、中圧水素気流下(50
psi)で、室温で2時間攪拌した。反応液より触媒を
濾去し、濾液を減圧下濃縮することにより、中間体24
(70mg)を粗生成物として得た。
l)溶液に、リンドラー触媒(70mg)およびパラト
ルエンスルホン酸一水和物メタノール溶液(100μm
ol/ml、38μl)を加え、中圧水素気流下(50
psi)で、室温で2時間攪拌した。反応液より触媒を
濾去し、濾液を減圧下濃縮することにより、中間体24
(70mg)を粗生成物として得た。
【0107】中間体25 2−(n−ヘキサデシル)オクタデカン酸(194m
g)に塩化チオニル(2ml)を加え、2時間加熱還流
した後、未反応の塩化チオニルを減圧下留去することに
より中間体25を粗生成物として得た。
g)に塩化チオニル(2ml)を加え、2時間加熱還流
した後、未反応の塩化チオニルを減圧下留去することに
より中間体25を粗生成物として得た。
【0108】中間体26 中間体24(70mg)が溶解した塩化メチレン(5m
l)溶液に、トリエチルアミン(23μl)と中間体2
5の塩化メチレン溶液(76μmol/ml、1.0m
l)を加え、室温で30分間攪拌した。反応液を塩化メ
チレンで希釈した後、飽和食塩水により洗浄し、次いで
乾燥した後溶媒を減圧下留去した。続いて、残渣をシリ
カゲル(20g)を用いるカラムクロマトグラフィー
(塩化メチレン−メタノール 30:1)により精製し
て、中間体26(64mg)を無色非晶質として得た。
l)溶液に、トリエチルアミン(23μl)と中間体2
5の塩化メチレン溶液(76μmol/ml、1.0m
l)を加え、室温で30分間攪拌した。反応液を塩化メ
チレンで希釈した後、飽和食塩水により洗浄し、次いで
乾燥した後溶媒を減圧下留去した。続いて、残渣をシリ
カゲル(20g)を用いるカラムクロマトグラフィー
(塩化メチレン−メタノール 30:1)により精製し
て、中間体26(64mg)を無色非晶質として得た。
【0109】[α]D 27−27.0°(c0.54,C
HCl3 ) IR(CHCl3 ):1744,1676cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.97(2H,
m),7.50(1H,m),7.41−7.22(2
0H,m),6.20(1H,d,J=8.3Hz),
6.01(1H,tlike),5.59(1H,dd
d,J=9.0,5.6,2.7Hz),5.36(1
H,dd,J=9.0,2.4Hz),5.20(1
H,d,J=3.7Hz),5.07(1H,br.
d),5.04(1H,d,J=3.4Hz),4.9
7(1H,dd,J=10.0,8.3Hz),4.9
2(1H,d,J=11.7),4.90(1H,
m),4.84−4.73(5H,m),4.70(1
H,dlike),4.67(1H,dd,J=10.
0,3.4Hz),4.63,4.57,4.44(e
ach1H,d,J=12.0Hz),4.30(1
H,dd,J=12.5,2.7Hz),4.24(1
H,dd,J=11.0,6.8Hz),4.19(1
H,m)4.17(1H,dd,J=11.0,7.1
Hz),4.10−3.72(12H,m),3.75
(3H,s),3.68−3.48(23H,m),
3.48−3.43(2H,m),2.56(1H,d
d,J=12.5,4.4Hz),2.22,2.0
9,2.07,2.01,1.97,1.96,1.8
8,1.85(each 3H,s),1.71(1
H,dd,J=12.5,12.2Hz),1.62−
1.52(2H,m),1.46−1.32(2H,
m),1.32−1.15(56H,m),1.09
(3H,d,J=6.3Hz),0.88(6H,t,
J=7.1Hz)。
HCl3 ) IR(CHCl3 ):1744,1676cm-1 1 H−NMR(CDCl3 )δ:7.97(2H,
m),7.50(1H,m),7.41−7.22(2
0H,m),6.20(1H,d,J=8.3Hz),
6.01(1H,tlike),5.59(1H,dd
d,J=9.0,5.6,2.7Hz),5.36(1
H,dd,J=9.0,2.4Hz),5.20(1
H,d,J=3.7Hz),5.07(1H,br.
d),5.04(1H,d,J=3.4Hz),4.9
7(1H,dd,J=10.0,8.3Hz),4.9
2(1H,d,J=11.7),4.90(1H,
m),4.84−4.73(5H,m),4.70(1
H,dlike),4.67(1H,dd,J=10.
0,3.4Hz),4.63,4.57,4.44(e
ach1H,d,J=12.0Hz),4.30(1
H,dd,J=12.5,2.7Hz),4.24(1
H,dd,J=11.0,6.8Hz),4.19(1
H,m)4.17(1H,dd,J=11.0,7.1
Hz),4.10−3.72(12H,m),3.75
(3H,s),3.68−3.48(23H,m),
3.48−3.43(2H,m),2.56(1H,d
d,J=12.5,4.4Hz),2.22,2.0
9,2.07,2.01,1.97,1.96,1.8
8,1.85(each 3H,s),1.71(1
H,dd,J=12.5,12.2Hz),1.62−
1.52(2H,m),1.46−1.32(2H,
m),1.32−1.15(56H,m),1.09
(3H,d,J=6.3Hz),0.88(6H,t,
J=7.1Hz)。
【0110】中間体27 中間体26(140mg)が溶解したメタノール(1.
5ml)−ベンゼン(1.5ml)混合溶液に、28%
ナトリウムメトキシド−メタノール溶液(300μl)
を加え、室温で30分間攪拌した。反応液を陽イオン交
換樹脂(Dowex 50w H+ )により中和した
後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。次いで得
られた残渣に0.1N水酸化ナトリウム水溶液(2.0
ml)と1,4−ジオキサン(3.0ml)を加え、室
温で10分間攪拌した後、陽イオン交換樹脂(Dowe
x 50w H+ )によって中和し、不溶物を濾去し
た。次いで濾液を減圧下濃縮し、高分子ゲル(140c
c)を用いるカラムクロマトグラフィー(メタノール)
により精製して中間体27(110mg)を無色粉末と
して得た。
5ml)−ベンゼン(1.5ml)混合溶液に、28%
ナトリウムメトキシド−メタノール溶液(300μl)
を加え、室温で30分間攪拌した。反応液を陽イオン交
換樹脂(Dowex 50w H+ )により中和した
後、不溶物を濾去し、濾液を減圧下濃縮した。次いで得
られた残渣に0.1N水酸化ナトリウム水溶液(2.0
ml)と1,4−ジオキサン(3.0ml)を加え、室
温で10分間攪拌した後、陽イオン交換樹脂(Dowe
x 50w H+ )によって中和し、不溶物を濾去し
た。次いで濾液を減圧下濃縮し、高分子ゲル(140c
c)を用いるカラムクロマトグラフィー(メタノール)
により精製して中間体27(110mg)を無色粉末と
して得た。
【0111】[α]D 28−28.2°(c0.30,C
HCl3 ) IR(CHCl3 ):3447,1659cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:7.46−7.20
(20H,m),5.34(1H,d,J=3.9H
z),4.90−4.77(5H,m),4.65(1
H,d,J=11.7Hz),4.59−4.53(3
H,m),4.47(1H,d,J=7.6Hz),
4.45(1H,d,J=8.4Hz),4.17(1
H,dd,J=9.1,9.1Hz),4.00(1
H,dd,J=10.3,2.7Hz),3.96(1
H,dd,J=10.3,3.9Hz),3.94−
3.73(10H,m),3.91(1H,dd,J=
9.1,9.1Hz),3.71−3.49(27H,
m),3.43−3.30(4H,m),3.31(1
H,m),2.83(1H,dd,J=12.2,4.
4Hz),2.17(1H,m),2.01,2.00
(each 3H,s),1.82(1H,dd,J=
12.2,11.5Hz),1.58−1.49(2
H,m),1.42−1.18(58H,m),1.1
5(3H,d,J=6.6Hz),0.89(6H,
t,J=7.1Hz)。
HCl3 ) IR(CHCl3 ):3447,1659cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:7.46−7.20
(20H,m),5.34(1H,d,J=3.9H
z),4.90−4.77(5H,m),4.65(1
H,d,J=11.7Hz),4.59−4.53(3
H,m),4.47(1H,d,J=7.6Hz),
4.45(1H,d,J=8.4Hz),4.17(1
H,dd,J=9.1,9.1Hz),4.00(1
H,dd,J=10.3,2.7Hz),3.96(1
H,dd,J=10.3,3.9Hz),3.94−
3.73(10H,m),3.91(1H,dd,J=
9.1,9.1Hz),3.71−3.49(27H,
m),3.43−3.30(4H,m),3.31(1
H,m),2.83(1H,dd,J=12.2,4.
4Hz),2.17(1H,m),2.01,2.00
(each 3H,s),1.82(1H,dd,J=
12.2,11.5Hz),1.58−1.49(2
H,m),1.42−1.18(58H,m),1.1
5(3H,d,J=6.6Hz),0.89(6H,
t,J=7.1Hz)。
【0112】実施例9 中間体27(105mg)を溶解したメタノール(10
ml)溶液に、パラジウム−炭素(10%、100m
g)を加え、中圧水素気流下(50psi)、室温で1
5時間攪拌した。反応液より触媒を濾別した後、濾液を
濃縮し、残渣を高分子ゲル(140cc)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール
1:1)により精製して実施例9の化合物(70mg)
を無色粉末として得た。
ml)溶液に、パラジウム−炭素(10%、100m
g)を加え、中圧水素気流下(50psi)、室温で1
5時間攪拌した。反応液より触媒を濾別した後、濾液を
濃縮し、残渣を高分子ゲル(140cc)を用いるカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール
1:1)により精製して実施例9の化合物(70mg)
を無色粉末として得た。
【0113】[α]D 27−21.5°(c0.31,C
HCl3 :MeOH 1:1) IR(KBr):3490,1643cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:5.03(1H,d,
J=3.9Hz),4.50(2H,d,J=7.8H
z),4.03(1H,dd,J=9.5,2.8H
z),4.00(1H,dd,J=12.0,3.4H
z),3.96−3.81and3.78−3.58
(36H,m),3.54(1H,m),3.53(2
H,t,J=5.6Hz),3.47(1H,m),
3.47−3.42(2H,m),3.37(2H,
t,J=5.6Hz),2.87(1H,m),2.0
1,1.96(each 3H,s),1.73(1
H,m),1.64−1.49(2H,m),1.48
−1.12(58H,m),1.16(3H,d,J=
6.6Hz),0.90(6H,t,J=7.1H
z)。
HCl3 :MeOH 1:1) IR(KBr):3490,1643cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:5.03(1H,d,
J=3.9Hz),4.50(2H,d,J=7.8H
z),4.03(1H,dd,J=9.5,2.8H
z),4.00(1H,dd,J=12.0,3.4H
z),3.96−3.81and3.78−3.58
(36H,m),3.54(1H,m),3.53(2
H,t,J=5.6Hz),3.47(1H,m),
3.47−3.42(2H,m),3.37(2H,
t,J=5.6Hz),2.87(1H,m),2.0
1,1.96(each 3H,s),1.73(1
H,m),1.64−1.49(2H,m),1.48
−1.12(58H,m),1.16(3H,d,J=
6.6Hz),0.90(6H,t,J=7.1H
z)。
【0114】実施例10 中間体19(200mg)を溶解したメタノール(15
ml)溶液に、パラジウム−炭素(10%、150m
g)0.5N塩酸(328μl)とを加え、中圧水素気
流下(50psi)、室温で12時間攪拌した。反応液
より触媒を濾別した後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲ
ル(45g)を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化
メチレン−メタノール−水 65:35:10(下
層))にて精製することにより実施例10(140m
g)の化合物を無色粉末として得た。
ml)溶液に、パラジウム−炭素(10%、150m
g)0.5N塩酸(328μl)とを加え、中圧水素気
流下(50psi)、室温で12時間攪拌した。反応液
より触媒を濾別した後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲ
ル(45g)を用いるカラムクロマトグラフィー(塩化
メチレン−メタノール−水 65:35:10(下
層))にて精製することにより実施例10(140m
g)の化合物を無色粉末として得た。
【0115】[α]D 25−58.3°(c0.52,C
HCl3 ) IR(KBr):3420,1749,1663cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:8.05(2H,
m),7.63(1H,m),7.51(2H,tli
ke),5.60(1H,ddd,J=9.3,5.
6,2.9Hz),5.37(1H,dd,J=9.
3,2.7Hz),5.17(1H,d,J=3.4H
z),5.06(1H,d,J=3.9Hz),4.9
8(1H,dd,J=10.0,8.3Hz),4.9
1(1H,d,J=8.3Hz),4.87(1H,
m),4.86−4.81(1H,m),4.60(1
H,dd,J=10.0,3.4Hz),4.52(1
H,dd,J=10.5,5.9Hz),4.45(1
H,d,J=8.5Hz),4.41(1H,dd,J
=12.7,2.9Hz),4.15(1H,dd,J
=10.5,8.5Hz),4.09−3.99(4
H,m),3.95(1H,dd,J=10.5,1
0.5Hz),4.16(1H,dd,J=12.0,
4.9Hz),3.85(1H,m),3.84−3.
79(5H,m)3.74(3H,s)3.76−3.
62(22H,m),3.42(1H,m),3.22
(1H,ddd,J=13.7,6.1,4.6H
z),3.15(1H,ddd,J=13.7,10.
0,5.1Hz),2.58(1H,dd,J=12.
4,4.6Hz),2.26,2.16,2.08,
2.07,2.04,1.99,1.97,1.81
(each 3H,s),1.53(1H,dd,J=
12.4,12.2Hz),1.27(3H,d,J=
6.8Hz)。
HCl3 ) IR(KBr):3420,1749,1663cm-1 1 H−NMR(CD3 OD)δ:8.05(2H,
m),7.63(1H,m),7.51(2H,tli
ke),5.60(1H,ddd,J=9.3,5.
6,2.9Hz),5.37(1H,dd,J=9.
3,2.7Hz),5.17(1H,d,J=3.4H
z),5.06(1H,d,J=3.9Hz),4.9
8(1H,dd,J=10.0,8.3Hz),4.9
1(1H,d,J=8.3Hz),4.87(1H,
m),4.86−4.81(1H,m),4.60(1
H,dd,J=10.0,3.4Hz),4.52(1
H,dd,J=10.5,5.9Hz),4.45(1
H,d,J=8.5Hz),4.41(1H,dd,J
=12.7,2.9Hz),4.15(1H,dd,J
=10.5,8.5Hz),4.09−3.99(4
H,m),3.95(1H,dd,J=10.5,1
0.5Hz),4.16(1H,dd,J=12.0,
4.9Hz),3.85(1H,m),3.84−3.
79(5H,m)3.74(3H,s)3.76−3.
62(22H,m),3.42(1H,m),3.22
(1H,ddd,J=13.7,6.1,4.6H
z),3.15(1H,ddd,J=13.7,10.
0,5.1Hz),2.58(1H,dd,J=12.
4,4.6Hz),2.26,2.16,2.08,
2.07,2.04,1.99,1.97,1.81
(each 3H,s),1.53(1H,dd,J=
12.4,12.2Hz),1.27(3H,d,J=
6.8Hz)。
【0116】以上の実施例の化合物の構造を示せば表1
のとおりである。
のとおりである。
【0117】
【表1】
【0118】ELAM−1への結合能の評価 本発明による化合物のin vitroでのELAM−1への結
合能を次のように評価した。まずE−GM UV培地
(クラボウ)中で培養した正常ヒトさい帯静脈血管内皮
細胞(HUVEC)(クラボウ)の5次培養細胞を、ゼ
ラチンコートした96ウェルのマイクロプレートに5×
104 cell/well になるように接種した。HUVEMが
完全に密になるように37℃で約72時間培養した後、
ヒト組換え体IL−1βを最終濃度が20U/mlになる
ように加え、さらに37℃で4時間培養して細胞表面上
にELAM−1を発現させた。マイクロプレートを0.
4%牛血清アルブミンを含み血清を含まない最小必須培
地(MEM)で1回洗浄した後、種々の濃度の検定化合
物を50μl加え、37℃で1時間放置した。さらにE
LAM−1のリガンドであるシアリルルイスXを細胞表
面に持ち、3H−チミジン標識されたHL−60細胞
(3×106 cell/well )を50μl添加し、さらに3
7℃で20〜30分間放置した。マイクロプレートを
0.4%牛血清アルブミンを含み血清を含まないMEM
で2回洗浄した後、結合したHL−60細胞を1%SD
Sで破壊し、その放射活性を液体シンチレーションカウ
ンターによって測定した。このとき、HUVECをIL
−1β処理し、阻害物質を全く加えなかったものをボジ
ティブコントロール、HUVECをIL−1β処理せ
ず、阻害物質も全く加えなかったものをネガティブコン
トロールとし、下記式のようにポジティブコントロール
からネガティブコントロールを差し引いた値を100%
とした時の相対値を指標とした。
合能を次のように評価した。まずE−GM UV培地
(クラボウ)中で培養した正常ヒトさい帯静脈血管内皮
細胞(HUVEC)(クラボウ)の5次培養細胞を、ゼ
ラチンコートした96ウェルのマイクロプレートに5×
104 cell/well になるように接種した。HUVEMが
完全に密になるように37℃で約72時間培養した後、
ヒト組換え体IL−1βを最終濃度が20U/mlになる
ように加え、さらに37℃で4時間培養して細胞表面上
にELAM−1を発現させた。マイクロプレートを0.
4%牛血清アルブミンを含み血清を含まない最小必須培
地(MEM)で1回洗浄した後、種々の濃度の検定化合
物を50μl加え、37℃で1時間放置した。さらにE
LAM−1のリガンドであるシアリルルイスXを細胞表
面に持ち、3H−チミジン標識されたHL−60細胞
(3×106 cell/well )を50μl添加し、さらに3
7℃で20〜30分間放置した。マイクロプレートを
0.4%牛血清アルブミンを含み血清を含まないMEM
で2回洗浄した後、結合したHL−60細胞を1%SD
Sで破壊し、その放射活性を液体シンチレーションカウ
ンターによって測定した。このとき、HUVECをIL
−1β処理し、阻害物質を全く加えなかったものをボジ
ティブコントロール、HUVECをIL−1β処理せ
ず、阻害物質も全く加えなかったものをネガティブコン
トロールとし、下記式のようにポジティブコントロール
からネガティブコントロールを差し引いた値を100%
とした時の相対値を指標とした。
【0119】
【数1】
【0120】検定化合物として実施例2の化合物、実施
例3の化合物およびシアリルルイスXを用いた場合のH
L−60細胞の結合阻害活性は図1に示されるとおりで
ある。
例3の化合物およびシアリルルイスXを用いた場合のH
L−60細胞の結合阻害活性は図1に示されるとおりで
ある。
【0121】HL−60細胞の結合率の低下は、添加し
た検定化合物によりHL−60細胞が結合阻害を受けた
ことを示している。すなわちHL−60細胞の結合率が
低下しているものほど検定化合物のELAM−1への結
合力が強いことを表している。
た検定化合物によりHL−60細胞が結合阻害を受けた
ことを示している。すなわちHL−60細胞の結合率が
低下しているものほど検定化合物のELAM−1への結
合力が強いことを表している。
【図1】本発明による化合物のin vitroでのELAM−
1への結合能を表したグラフである。
1への結合能を表したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 江 和 敏 千葉県流山市美原一丁目1232−2 ベル クレール江戸川台207 (72)発明者 中 本 和 孝 千葉県柏市富里一丁目4−27 ワンロー ド 207 (72)発明者 倉 持 健太郎 千葉県柏市藤心932−53 (72)発明者 川 口 隆 行 東京都豊島区巣鴨1−15−2−406 (72)発明者 伊 藤 照 臣 千葉県松戸市新松戸6−89 ライオンズ マンション新松戸 104
Claims (3)
- 【請求項1】下記の一般式(I)で表わされる化合物。 【化1】 (上記式中、 Aは水素原子、アミノ基の保護基またはC1−36アシ
ル基を表し、 Xは、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、p−トルエン
スルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、アジ
ド基、トリC1−8アルキルシリル基または−NHA
(ここでAは前記と同じ意味を表す)を表し、 Yは、−(CH2)m−(mは2〜16の整数を表す)
または−(CH2CH2O)n−CH2CH2−(nは
1〜5の整数を表す)を表し、 Zは、水酸基または基−NHCOCH3を表し、 P1は、水素原子またはカルボキシル基の保護基を表
し、 P2−P12は、水素原子または水酸基の保護基を表
す) - 【請求項2】Aが水素原子、C1−6アシル基またはC
30−36アシル基を表し、 Xが、水素原子、ハロゲン原子、アジド基、トリメチル
シリル基または基−NHA(ここでAは前記と同じ意味
を表す)を表し、 mが2〜8の整数を表し、そしてZが、水酸基または基
−NHCOCH3を表す、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項3】請求項1または2に記載される化合物を有
する薬物担体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8547294A JP2633467B2 (ja) | 1993-08-17 | 1994-03-31 | シアリルルイスx誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-203450 | 1993-08-17 | ||
JP20345093 | 1993-08-17 | ||
JP8547294A JP2633467B2 (ja) | 1993-08-17 | 1994-03-31 | シアリルルイスx誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07109301A JPH07109301A (ja) | 1995-04-25 |
JP2633467B2 true JP2633467B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=26426477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8547294A Expired - Lifetime JP2633467B2 (ja) | 1993-08-17 | 1994-03-31 | シアリルルイスx誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2633467B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP8547294A patent/JP2633467B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07109301A (ja) | 1995-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Danishefsky et al. | Application of glycals to the synthesis of oligosaccharides: Convergent total syntheses of the Lewis x trisaccharide sialyl Lewis x antigenic determinant and higher congeners | |
US5763413A (en) | Lewis-associated compound, process for producing the same, and anti-inflammatory | |
US8114970B2 (en) | Synthetic heparin monosaccharides | |
CA2344652C (en) | Carboxymethylgalactose derivatives | |
CN103788141B (zh) | 硫酸化寡聚糖衍生物 | |
JP2016530212A (ja) | ストレプトコッカス ニューモニエ3型に対するタンパク質およびペプチドフリーの合成ワクチン | |
JP3001381B2 (ja) | 臓器移行性を有する多糖誘導体および薬物担体 | |
EP0728763B1 (en) | Ganglioside gm3 analog having sialic acid residue fluorinated at the 9-position and intermediate therefor | |
Mulard et al. | Synthesis of the methyl glycosides of a di-and two trisaccharide fragments specific for the Shigella flexneri serotype 2a O-antigen | |
US5264567A (en) | GM3 analogous compound | |
JP7209815B2 (ja) | 緑膿菌o11血清型o抗原オリゴ糖の化学合成方法 | |
CA2220508A1 (en) | Saccharopeptides and derivatives thereof | |
JP2633467B2 (ja) | シアリルルイスx誘導体 | |
Kameyama et al. | A Total Synthesis of Sialyl Dimeric Lex Ganglioside1 | |
Marinier et al. | Novel mimics of sialyl Lewis X: design, synthesis and biological activity of a series of 2-and 3-malonate substituted galactoconjugates | |
EP2911698B1 (en) | Glycoconjugates and their use as potential vaccines against infection by shigella flexneri | |
JPH06271597A (ja) | リン脂質及びリポソーム | |
Hasegawa et al. | Synthetic Studies on Sialoglycoconjugates 48: Total Synthesis of Gangliosides Gm1 and Gd1a | |
WO2017178664A1 (en) | Improved preparation of vaccines against streptococcus pneumoniae type 3 | |
EP0812855B1 (en) | Fluorinated ganglioside gm3 analogues and intermediates therefor | |
Jiao et al. | Synthesis of Simple Multivalent β-D-GalNAc-(1→ 4)-β-D-Gal Oligomers as Probes for Investigating the Interactions of P. Aeruginosa Pili with Multivalent Receptors | |
Buskas et al. | Synthesis of oligosaccharides designed to form micelles, corresponding to structures found in ovarian cyst fluid | |
EP3231810A1 (en) | Improved preparation of vaccines against streptococcus pneumoniae type 3 | |
Basava | Synthesis and Evaluation of Biological Activity of a Potential Immunomodulatory Zwitterionic Polysaccharide | |
Mehta | aGAL ANTIGEN AND RUTINOSE GLYCOSIDES AS MODEL COMPOUNDS FOR THE DESIGN OF CLASSICAL AND CONFORMATIONAL GLYCOMIMETICS |