JPH06305876A - 石英ボートの内面処理方法 - Google Patents

石英ボートの内面処理方法

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Publication number
JPH06305876A
JPH06305876A JP9923293A JP9923293A JPH06305876A JP H06305876 A JPH06305876 A JP H06305876A JP 9923293 A JP9923293 A JP 9923293A JP 9923293 A JP9923293 A JP 9923293A JP H06305876 A JPH06305876 A JP H06305876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quartz boat
tridymite
crystallization
treatment
atmosphere
Prior art date
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Pending
Application number
JP9923293A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kurihara
徹 栗原
Shoji Nakamori
昌治 中森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP9923293A priority Critical patent/JPH06305876A/ja
Publication of JPH06305876A publication Critical patent/JPH06305876A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】β2 トリディマイトの晶出を促すことによっ
て、β2 トリディマイトの晶出量のバラツキを少なくす
る。 【構成】石英ボート1の容積に従った量のGa2を載置
した石英ボート1を反応管3内に設置する。反応管3内
を排気した後、Arガスに置換する。次にArガスを流
しながら、反応管3を加熱してGa2をGa融液5と
し、1100℃で10時間保持する。その後、反応管3
内の雰囲気が一定の酸素分圧をもつように0.1l/m
inのO2 ガスをArガスに加えて流しながら、再び5
時間のGa熱処理を行った後、室温まで降温する。そう
すると、石英ボード1の内面にβ2 トリディマイト4が
晶出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体結晶の成
長に用いる石英ボートの内面処理方法に係り、特にGa
As単結晶成長用の石英ボートのGa熱処理に好適な方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】石英ボートのGa熱処理とは、ボート内
にGa融液を満たした状態で、1000℃〜1100℃
に加熱した後、降温することにより、ボート内面にSi
2 のβ2 トリディマイト(tridymite )を晶出(結晶
析出)させるものである。ここで、トリディマイトと
は、870〜1470℃で安定なシリカ(SiO2 )鉱
物の多形の一種である。同じくシリカ鉱物の多形の一種
である1470℃から融点1730℃まで安定なクリス
トバライトとは異なる(理化学辞典)。
【0003】このGa熱処理は、GaAs単結晶を成長
する際に、石英ボート内面と結晶との間の「ぬれ」の発
生を防止することを目的として行われている。
【0004】従来、この処理は石英反応管中に、Gaを
載置した石英ボートを設置し、高純度アルゴンガス等の
不活性ガスを流しながら、1000℃〜1100℃×1
5〜20h加熱した後、降温することにより実施されて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
方法により石英ボートにGa熱処理を施した場合、β2
トリディマイトの晶出量の処理ロット間でのバラツキが
大きく、それを見込んで処理時間を非常に長くすること
が必要であった。また、長時間の処理にもかかわらず、
晶出量が極めて少なく再処理しなければならない場合も
あった。
【0006】本発明の目的は、β2 トリディマイトの晶
出を促すことによって、従来技術の欠点を解消し、β2
トリディマイトの晶出量のバラツキの少ない石英ボート
の内面処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の石英ボートの内
面処理方法は、横型ボート法による化合物半導体単結晶
の結晶成長に用いる石英ボートの内面熱処理方法におい
て、処理中の雰囲気が一定の酸素分圧をもつようにした
ものである。
【0008】また、本発明の石英ボードの内面処理方法
は、石英ボートの容積に従った量のGaを載置した石英
ボートを反応管内に設置し、反応管内を排気した後、不
活性ガスに置換し、次に不活性ガスを流しながら、反応
管を電気炉にて加熱して所定温度で所定時間保持して内
面熱処理を行い、その後、処理中の反応管内の雰囲気が
一定の酸素分圧をもつように酸素を加えながら再度内面
熱処理を行った後、室温まで降温して、石英ボート内面
にβ2 トリディマイトを晶出させるようにしたものであ
る。
【0009】
【作用】Ga熱処理においては、石英ボート(Si
2 )とGa融液との間で次の反応が起こっていると考
えられる。
【0010】 4Ga+ SiO2 (s)(ボート)→2Ga2 O(g) +Si(in Ga(l)) (1) SiO2 (s)(ボート 内面晶出物) ←Si(in Ga) +2O(in Ga) (2) (1)式において発生するGa2 Oガスは、反応管内の
低温部分にGa2 O又はGa2 3 の形で折出するた
め、処理中式(1)の反応が進行し、Ga融液中のSi
濃度が増加することになる。また、式(2)の反応は、
式(1)の反応によりGa融液中に溶け出したSiO2
が再度ボート内面に折出するものと考えられる。
【0011】このように本発明では、反応管内の雰囲気
が一定の酸素分圧をもつように酸素(O)を供給するこ
とにより、式(2)の反応を増進させ、β2 トリディマ
イトの晶出量の向上を図っている。従って、β2 トリデ
ィマイトの晶出量の処理ロット間でのバラツキが小さく
なり、その結果、大きなバラツキを見込んで処理時間を
長くするとか、晶出量が極めて少ないため再処理すると
かの煩雑な作業を要しない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の石英ボートの内面処理方法の
実施例を図1(A)〜(D)を用いて説明する。まず、
石英ボート1の容積に従った量のGa2を載置した石英
ボート1を反応管3内に設置し、真空ポンプにて反応管
3内を排気した後、管内雰囲気をArガスに置換する
(A)。次に、1l/minのArガスを流しながら、
反応管3を電気炉(図示せず)にて加熱してGa2をG
a融液5とし、1100℃で10時間保持して、最初の
Ga熱処理をする(B)。その後、0.1l/minの
2 ガスをArガスに加えて流しながら、2回目のGa
熱処理を5時間行う(C)。その後、室温まで降温して
石英ボート1を取り出すと、石英ボート1の内面にβ2
トリディマイト4が晶出する(D)。
【0013】同一の処理を10本の石英ボートについて
実施し、ボート内面に晶出したβ2トリディマイトを剥
離してその重量のバラツキを調査した。その結果、重量
バラツキは±10%であった。これは、従来の方法で処
理したものについて同様の調査を行った結果が±40%
であったことから、非常に安定して処理されていること
を示す。
【0014】従って、本実施例によれば、酸素の供給に
よりβ2 トリディマイトの晶出が促進されるので、β2
トリディマイトの晶出量の処理ロット間でのバラツキが
小さくなる。その結果、処理時間を短くでき、再処理が
要求される場合がなくなり、石英ボードのGa熱処理の
作業性が向上する。そして、このGa熱処理を行った石
英ボートを用いることで、GaAs単結晶を成長する際
の、石英ボート内面と結晶間の「ぬれ」発生を有効に防
止することができる。
【0015】
【発明の効果】
(1)請求項1に記載の発明によれば、処理中の雰囲気
が一定の酸素分圧をもつようにしたので、従来の石英ボ
ートの熱処理と比較しバラツキが少なく、安定してβ2
トリディマイトを晶出することができ、処理の効率が向
上する。
【0016】(2)請求項2に記載の発明によれば、ま
ず不活性ガスのみによる内面熱処理でGa融液中のSi
濃度を増加させた後、酸素を加えながらの再度の内面熱
処理とその後の降温でGa融液中に溶け出したSiO2
をボート内面に晶出させるようにしたので、晶出物反応
を増進することができ、非常に安定してβ2 トリディマ
イトを晶出することができ、処理の効率が一層向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石英ボートの内面処理方法の実施例に
よる工程図。
【符号の説明】
1 石英ボード 2 Ga 3 反応管 4 石英ボード内面に晶出したβ2 トリディマイト 5 Ga融液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物半導体単結晶の結晶成長に用いる石
    英ボートに結晶原料を載置して所定雰囲気下で石英ボー
    ドの内面を熱処理する方法において、処理中の雰囲気が
    一定の酸素分圧をもつことを特徴とする石英ボートの内
    面処理方法。
  2. 【請求項2】石英ボートの容積に従った量のGaを載置
    した石英ボートを反応管内に設置し、 反応管内を排気
    した後、不活性ガスに置換し、次に不活性ガスを流しな
    がら、反応管を電気炉にて加熱して所定温度で所定時間
    保持して石英ボードの内面の熱処理を行い、その後、処
    理中の反応管内の雰囲気が一定の酸素分圧をもつように
    酸素を加えながら再度内面熱処理を行った後、室温まで
    降温して、石英ボート内面にβ2 トリディマイトを析出
    させることを特徴とする石英ボートの内面処理方法。
JP9923293A 1993-04-26 1993-04-26 石英ボートの内面処理方法 Pending JPH06305876A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003022486A1 (de) * 2001-09-10 2003-03-20 Hydro Aluminium Mandl&Berger Gmbh Formgrundstoff, formstoff und formteil für eine giessform
CN113651542A (zh) * 2021-09-16 2021-11-16 安徽光智科技有限公司 石英舟或石英管表面镀膜的方法

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WO2003022486A1 (de) * 2001-09-10 2003-03-20 Hydro Aluminium Mandl&Berger Gmbh Formgrundstoff, formstoff und formteil für eine giessform
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