JPH06305279A - 帳 票 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保険会社が発行する加入促進用パンフレット
や設計書等に適した帳票、より具体的には、パンフレッ
トと設計書等の一体化（セット）や設計書の印字のため
の取り外しが容易に行える帳票を提供する。 【構成】 ２つ折り可能な商品パンフレット紙片２０と
複数の用紙３１を切り離し可能に綴った設計シート冊子
３０とをセットにして用いられる帳票であって、商品パ
ンフレット紙片２０の折畳状態で対向する一方の面に粘
着力が小さい弱粘着部２３を、他方の面に非接着部２４
を設け、設計シート冊子３０を弱粘着部２３の粘着力で
取り外し可能、また、再取付可能に商品パンフレット紙
片２０に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は帳票、特に、生命保険
会社が発行する設計書、加入促進パンフレット等に適し
た帳票に関する。

【０００２】

【従来の技術】保険の加入促進用のパンフレットは、保
険のカタログと申込書とを組み合わせ、これらをセット
にして顧客に配付している。従来、このようなパンフレ
ットは、カタログを２つ折りあるいは３つ折り可能な単
葉紙片から構成し、カタログを表装用紙として用い、申
込書をカタログにカタログが表紙となるようにホッチキ
スで取り付け、カタログに申込書が挟み込まれるように
折り畳んでいた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のパンフレットにあっては、カタログにホッチキ
スで申込書を取り付けるため、申込書とカタログとをセ
ットにする作業が面倒であり、また、記載のために申込
書をカタログから取り外す場合に申込書が破損すること
があるという問題があった。この発明は、上記問題に鑑
みてなされたもので、保険勧誘用パンフレット等に最適
な帳票、すなわち、カタログに予め申込書を組み込んで
おくことができ、また、記載等のために申込書を取り外
す場合にも申込書を破くこと無く容易に取り外せるパン
フレットを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、折畳部で少なくとも２つ折り可能な商
品パンフレット紙片と、該商品パンフレット紙片に取り
外し可能に保持され、少なくとも１枚の用紙からなる設
計シート冊子とを備えた帳票であって、前記商品パンフ
レット紙片の折畳状態で対向する一方の紙面に外側辺あ
るいは折畳部に沿って前記設計シート冊子を粘着保持可
能な弱接着部を設けるとともに、前記商品パンフレット
紙片の折畳状態で対向する他方の紙面に前記弱接着部と
対応した位置で非接着部を設け、前記弱粘着部に前記設
計シート冊子を貼着して前記商品パンフレット紙片の折
畳状態で内部に挟持するように構成した。

【０００５】そして、本願発明は、弱粘着部を再湿性糊
の塗布または両面接着テープとする態様に構成すること
ができる。

【０００６】また、本願発明は、前記設計シート冊子が
複数葉の用紙を切り離し可能に綴った態様に構成でき、
この態様では、用紙をマイクロミシン目、あるいは、間
欠的に配置された点糊で切り離し可能とすることができ
る。

【０００７】

【作用】この発明に係る帳票によれば、設計シート冊子
を商品パンフレット紙片に弱接着部の粘着力で保持して
一体化、すなわち綴ることができるため、ホッチキス等
で綴る必要が無く、取扱が容易である。そして、単独で
商品パンフレット紙片を折り畳んでも、非接着部が設け
られているため、設計シート冊子を備えない場合に商品
パンフレット紙片が折り畳まれた状態に接着されること
がない。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図１および図２はこの発明にかかる帳票を保険
加入用パンフレットに適用した第１実施例を表し、図１
がパンフレットの伸展状態の模式図、図２が同折畳状態
の模式図である。

【０００９】図中、１０は保険加入用パンフレットであ
り、パンフレット１０は、２つ折り可能な商品パンフレ
ット紙片２０と、複数の用紙３１を綴った申込書（設計
シート冊子）３０とを備える。商品パンフレット紙片２
０は、例えばＡ３用紙が用いられ、その両面に印刷が施
されている。この商品パンフレット紙片２０には中央に
スジ押しにより折れ部２０ａが形成されてＡ４サイズの
２つの紙片部２１，２２に区画され、この折れ部２０ａ
で各紙片部２１，２２が対向するようにＡ３サイズ（図
２参照）に折り畳むことが可能である。なお、以下の説
明では、便宜上、商品パンフレット紙片２０は折畳状態
で対向する紙面を裏面、露呈する紙面を表面とする。

【００１０】また、商品パンフレット紙片２０の一方の
紙片部２１には、折れ部２０ａに沿って折れ部２０ａの
近傍に弱接着部２３が、また、他方の紙片部２２には、
折れ部２０ａに沿って折れ部２０ａから弱接着部２３と
同一距離に非接着部２４が、さらに、この非接着部２４
と折れ部２０ａとの間に保持接着部２５が設けられてい
る。弱接着部２３は、再湿性糊あるいはオレフィン系エ
ラストマ等の比較的小さな粘着力の接着剤を線状に塗布
してなり、申込書３０を取り外し可能に粘着保持する。

【００１１】非接着部２４は、シリコン含有インクの印
刷、ＯＰニスあるいはセパレート（剥離）紙等により形
成され、折畳状態で弱接着部２３と接触して弱接着部２
３が紙片部２２に粘着することを防止する。保持接着部
２５は、微弱な粘着力の接着剤から構成され、商品パン
フレット紙片２０の折畳状態で申込書３０に粘着し商品
パンフレット紙片２０が不要に伸展することを防止す
る。

【００１２】申込書３０は、複数の用紙３１がＯＣＲ用
紙あるいは複写紙から構成され、弱接着部２３の粘着力
で商品パンフレット紙片２０に取り外し可能に保持され
る。用紙３１は、一辺部が綴り部３３によって綴じら
れ、それぞれ綴り部３３に近接してミシン目３１ａが形
成されている。綴り部３３は糊を各用紙３１に線状に塗
布してなる線糊３２で用紙３１を互いに比較的大きな接
着力で接着し、各用紙３１はミシン目３１ａで破断する
ことで綴り部３３から切り離すことができる。

【００１３】この実施例にあっては、商品パンフレット
紙片２０に小さな粘着力の弱粘着部２３が設けられ、こ
の弱粘着部２３の粘着力で申込書３０が取り外し可能に
粘着保持される。このため、申込書３０と商品パンフレ
ット紙片２０とを一体化する場合にもホッチキス等で綴
じる必要が無く、取扱が容易である。したがって、申込
書３０を顧客に応じたデータを印字した後に商品パンフ
レット紙片２０にセットすることも容易であり、また、
商品パンフレット紙片２０から申込書３０を取り外して
記入することも容易であり、多様な営業活動が可能とな
る。

【００１４】また、上述した商品パンフレット紙片２０
には非接着部２４が設けられ、商品パンフレット紙片２
０を単独で折り畳んでも弱接着部２３が非接着部２４に
接触し、弱接着部２３の粘着力で商品パンフレット紙片
２０が折畳状態に保持されることがない。したがって、
商品パンフレット紙片２０の取扱が容易に行える。さら
に、この実施例では、紙片部２２に保持接着部２５が設
けられ、商品パンフレット紙片２０が申込書３０を間に
折り畳まれた状態では保持接着部２５が弱粘着部２３に
粘着された申込書３０に粘着して折畳状態が維持され
る。このため、商品パンフレット紙片２０が不要に伸展
することを防止でき、取扱がより容易となる。

【００１５】なお、上述した実施例では、商品パンフレ
ット紙片２０に弱粘着部２３を設けるが、弱粘着部２３
に代えて粘着部が剥離可能なテープによって覆われた両
面接着テープを貼着する態様に構成することも可能であ
る。そして、両面接着テープを貼着した態様では、その
粘着部をテープで被覆することができるため、非接着部
２４を省くことも可能である。

【００１６】また、上述した実施例では、申込書３０は
綴り部３０が線糊で各用紙３１を強固に接着して、各用
紙３１に形成されたマイクロミシン目で破断できるよう
に構成されるが、綴り部３３を点状に間欠的に設けられ
た接着力が小さい糊（点糊）で用紙３１を互いに接着し
て綴り、各用紙３１を点糊による接着部から切り離し可
能とするように構成することもできる。

【００１７】図３および図４にはこの発明の他の実施例
を示し、図３が伸展状態の模式図、図４が折畳状態の模
式図である。なお、この実施例および後述する実施例で
は、上述した実施例と同一の部分には同一の番号を付し
て説明を省略する。

【００１８】この実施例は、商品パンフレット紙片２０
の一方の紙片部２１の折れ部２０ａと対向する辺近傍に
辺に沿って間欠的に糊を塗布した点糊（弱接着部）２９
を設け、この点糊２９で申込書３０を取り外し可能に保
持する。点糊２９は、間欠的であるため、比較的大きな
接着力の接着剤も用いても、全体としての接着力が小さ
い。また、この実施例では、保持接着部２５が点糊２９
を設けられた紙片部２１に折れ部２０ａと近接して設け
られる。

【００１９】この実施例にあっては、弱粘着部を間欠的
に塗布した点糊２９から構成するため、安価な通常の糊
を用いることができ、コストを低減できる。また、この
実施例では、１つの紙片部２１に点糊２９と保持接着部
２５とが離間して設けられるため、商品パンフレット紙
片２０を伸展させた状態で申込書３０の脱落等を確実に
防止でき、取扱が容易である。

【００２０】図５にはこの発明のさらに他の実施例を示
す。この実施例は、設計シート冊子として２つ折りされ
た紙片、例えば、保険の設計書４０を商品パンフレット
紙片２０に取り外し可能に設けるものである。そして、
この実施例でも、商品パンフレット紙片２０の一方の紙
片部２１には弱粘着部２９が、他方の紙片部２２には非
接着部２４が設けられる。

【００２１】この実施例でも、設計書４０を印字後に商
品パンフレット紙片２０に取り付けることも、また、取
り外して印字することもでき、取扱が容易である。

【００２２】なお、上述した各実施例では、保険の加入
用パンフレットに適用したものを例示するが、この発明
の帳票は保険の加入用パンフレットに限らず、種々のも
のに適用することが可能である。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
帳票によれば、商品パンフレット紙片に設計シート冊子
を取り外し可能に保持することができるため、商品パン
フレット紙片に保持された設計シート冊子を取り出して
印字した後に再びセットする等、種々のの取扱が行え、
保険加入用のパンフレットに適用することで多様な営業
活動が容易に行えるようになるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１実施例にかかる帳票である保険
加入用パンフレットの伸展状態の模式図である。

【図２】同パンフレットの折畳状態の模式図である。

【図３】この発明の第２実施例にかかる帳票である保険
加入用パンフレットの伸展状態の模式図である。

【図４】同パンフレットの折畳状態の模式図である。

【図５】この発明の第３実施例にかかる帳票である保険
加入用パンフレットの折畳状態の模式図である。

【符号の説明】

１０ パンフレット（帳票） ２０ 商品パンフレット紙片 ２０ａ 折れ部 ２１，２２ 紙片部 ２３ 弱粘着部 ２４ 非接着部 ２９ 点糊（弱粘着部） ３０ 申込書（設計シート冊子） ３１ 用紙 ３３ 綴り部 ４０ 設計書（設計シート冊子）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小住 章三 東京都文京区小石川４丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 岸田 基宏 東京都文京区小石川４丁目14番12号 共同 印刷株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 折畳部で少なくとも２つ折り可能な商品
   パンフレット紙片と、該商品パンフレット紙片に取り外
   し可能に保持され、少なくとも１枚の用紙からなる設計
   シート冊子とを備えた帳票であって、前記商品パンフレ
   ット紙片の折畳状態で対向する一方の紙面に外側辺ある
   いは折畳部に沿って前記設計シート冊子を粘着保持可能
   な弱接着部を設けるとともに、前記商品パンフレット紙
   片の折畳状態で対向する他方の紙面に前記弱接着部と対
   応した位置で非接着部を設け、前記弱粘着部に前記設計
   シート冊子を貼着して前記商品パンフレット紙片の折畳
   状態で内部に挟持することを特徴とする帳票。
2. 【請求項２】 前記弱粘着部を再湿性糊の塗布または両
   面接着テープとした請求項１に記載の帳票。
3. 【請求項３】 前記設計シート冊子は複数葉の用紙を点
   糊で切り離し可能に綴って構成し、あるいは線糊で接着
   してマイクロミシン目を設けて切り離し可能とした請求
   項１に記載の帳票。