JPH06305022A - 熱収縮性ポリスチレン系チューブ - Google Patents

熱収縮性ポリスチレン系チューブ

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JPH06305022A
JPH06305022A JP9587493A JP9587493A JPH06305022A JP H06305022 A JPH06305022 A JP H06305022A JP 9587493 A JP9587493 A JP 9587493A JP 9587493 A JP9587493 A JP 9587493A JP H06305022 A JPH06305022 A JP H06305022A
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JP
Japan
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tube
weight
styrene
block copolymer
plasticizer
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JP9587493A
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Jun Takagi
潤 高木
Yuji Fujita
裕次 藤田
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Mitsubishi Plastics Inc
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Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温熱収縮性を示し、乾電池被覆用途に好適
なポリスチレン系チューブを得る。 【構成】 スチレン系炭化水素と共役ジエン系炭化水素
とからなるブロック共重合体又はこのブロック共重合体
にスチレン系重合体を配合してなる混合重合体に、可塑
剤を、この可塑剤と上記のブロック共重合体又は混合重
合体との合計量を基準として1〜25重量%添加してな
る混合物からのチューブを延伸してなる熱収縮性ポリス
チレン系チューブ。 【効果】 低温延伸が可能であり、従って、乾電池被覆
用途に好適な低温熱収縮性を示し、更には、チューブの
自然収縮も小さい優れた熱収縮性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に乾電池被覆用に使
用される、収縮仕上がり性に優れ被覆加工性が良好な熱
収縮性ポリスチレン系チューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】乾電池被覆用の熱収縮性チューブとして
は、ポリ塩化ビニルから作られたものがよく知られてい
る。しかし、近年ポリ塩化ビニルを焼却すると塩化水素
が発生するといった環境問題の観点から、ハロゲン系元
素を含まない原料から作られる熱収縮性チューブが求め
られてきた。
【0003】その原料の1つの候補として、収縮フィル
ム分野で実用化されているといった理由からスチレン−
ブタジエン系ブロック共重合体を挙げることができる。
しかし、このものを製造するに当っては、一般的に延伸
温度が高く、従って、収縮を起す温度も高くなり、乾電
池被覆用等に用いる場合に必ずしも好適なものとは言え
なかった。
【0004】かかる問題点を改良するため、特定の分子
量範囲、分子量分布又は特定のブロック構造を有するス
チレン−ブタジエン系ブロック共重合体を用いることが
提案されているが、特殊の素材を用いるということが問
題のほか、延伸後のチューブが、室温で保管中に、長時
間経過すると収縮が起る、いわゆる自然収縮の現象が現
われ、平面性や寸法安定性において不都合が生じること
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な不都合を解消し、収縮性を付与するためのチューブ延
伸時の温度が低く、従って熱収縮させるときの処理温度
も低くてすみ、しかも、室温で保管中に懸念される自然
収縮も少ない熱収縮性ポリスチレン系チューブを提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するものであって、その要旨とするところは、スチレ
ン系炭化水素と共役ジエン系炭化水素とからなるブロッ
ク共重合体又はこのブロック共重合体にスチレン系重合
体を配合してなる混合重合体に、可塑剤を、この可塑剤
と上記のブロック共重合体又は混合重合体との合計量を
基準として1〜25重量%添加してなる混合物からのチ
ューブを延伸してなる熱収縮性ポリスチレン系チューブ
に存する。
【0007】本発明のスチレン系炭化水素と共役ジエン
系炭化水素とからなるブロック共重合体においてスチレ
ン系炭化水素ブロックには、例えばスチレン、o−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン
等の単独重合体、それらの共重合体および/またはスチ
レン系炭化水素以外の共重合可能なモノマーをブロック
内に含む共重合体等がある。
【0008】共役ジエン系炭化水素により構成される共
役ジエン系炭化水素ブロックには、例えばブタジエン、
イソプレン、1,3−ペンタジエン等の単独重合体、そ
れらの共重合体および/または共役ジエン系炭化水素以
外の共重合可能なモノマーをブロック内に含む共重合体
等がある。
【0009】ブロック共重合体の構造および各ブロック
部分の構造は、特に限定されない。ブロック共重合体の
構造としては、例えば直線型、星型等がある。また各ブ
ロック部分の構造としては、例えば完全ブロック、テー
パードブロック等がある。
【0010】スチレン系炭化水素と共役ジエン系炭化水
素との割合は30:70〜90:10(重量比)の範囲
内にあるとよい。
【0011】又、本発明において、ブロック共重合体に
さらに添加するスチレン系重合体としては、一般のポリ
スチレンであればよいが、他のスチレン系炭化水素とは
異なる単量体が共重合されているもの、あるいは耐衝撃
性ポリスチレンがブレンドされているものでもよい。
【0012】前記単量体としては、その単量体が単独で
なす重合体のガラス転移温度が70℃以下となるような
単量体を使用することが好ましく、さらに好ましくは5
5℃以下である。具体的には、アクリル酸エステル、共
役ジエン系炭化水素、ビニルエーテル、脂肪酸ビニル、
1−アルケンが挙げられる。これらを単独で、または、
2種以上混合して用いることもできる。
【0013】アクリル酸エステルとしては、例えば(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチ
ル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ス
テアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロ
ピル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル等が
挙げられる。
【0014】共役ジエン系炭化水素としては、例えばブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等が挙げ
られる。
【0015】ビニルエーテルとしては、例えばビニルメ
チルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピル
エーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルヘキシルエー
テル、ビニルオクチルエーテル、ビニル−2−エチルヘ
キシルエーテル等のC1 〜C8 のアルキル基を有するビ
ニルアルキルエーテルが挙げられる。
【0016】脂肪酸ビニルとしては、例えば酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸
ビニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パル
ミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、2−エチル−2
−メチルブタン酸ビニル、2,2−ジメチルブタン酸ビ
ニル、2,2−ジメチルペンタン酸ビニル等が挙げられ
る。
【0017】1−アルケンとしては、例えばエチレン、
プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、
オクテン等が挙げられる。
【0018】スチレン系炭化水素と共役ジエン系炭化水
素とのブロック共重合体にスチレン系重合体を混合する
場合、後者のスチレン系重合体の使用割合は、両者に更
に可塑剤を混合した最終ブレンド物中の共役ジエン系炭
化水素ブロックの重量比によっておおむね決まるが、ス
チレン系樹脂の種類により異なることが多く、これらの
適正配合比は適宜決められるが、おおむね5〜40重量
%であることが肝要である。
【0019】即ち、この割合が5重量%未満では最終チ
ューブの耐衝撃性が劣化してくるので好ましくない。一
方、40重量%を越える時は、チューブ長さ方向の引張
り弾性率が150kgf/mm2 より小さくなって、高
速の自動被覆装置に適さなくなる。
【0020】本発明で用いられる可塑剤としては、ポリ
スチレンにSP値が近いものから選ばれ、具体的には下
記に示すものが挙げられる。
【0021】たとえば、フタル酸エステルとしてDOP
(フタル酸ジ−2エチルヘキシル)、DIDP(フタル
酸ジイソデシル)、DINP(フタル酸ジイソノニ
ル)、DHP(フタル酸ジヘプチル)、アジピン酸エス
テルとしてDINA(アジピン酸ジイソノニル)、DO
A(アジピン酸ジ−2エチルヘキシル)、DIDA(ア
ジピン酸ジイソデシル)、アゼライン酸エステルとして
DOZ(アゼライン酸2エチルヘキシル)、DNHZ
(アゼライン酸ジ−n−ヘキシル)、正燐酸エステルと
してTCP(トリクレジルホスフェート)、TPP(ト
リフエニルホスフェート)の他セバシン酸エステル等で
ある。そしてこれらは1種又は2種以上混合して用いて
もよい。
【0022】上記可塑剤の配合量は、上記ブロック共重
合体又はこの重合体に上記スチレン系重合体を配合した
混合重合体とこの可塑剤とを混合したものの合計量を基
準として1〜25重量%の範囲内にすることが必要であ
る。その範囲内で好ましいのは5〜20重量%である。
【0023】可塑剤の量が1重量%未満であると、スチ
レン系−共役ジエン系ブロック共重合体及びスチレン系
重量体におけるポリスチレン部分の可塑化が充分達成さ
れず、チューブを延伸するときの低温延伸性及び延伸チ
ューブの低温熱収縮性が得られない。一方可塑剤の量が
25重量%を越えるときは、可塑化されたポリスチレン
部分のガラス転移温度が室温に近くなり、室温で保管中
の延伸チューブが収縮を起こし、チューブの平面性等が
悪くなる問題を生ずる。
【0024】即ち、本発明における可塑剤の特定範囲の
添加は、重要な意義を有し、主成分重合体のポリスチレ
ン部分が適度に可塑化されることによって、チューブの
低温延伸性が付与され、延伸されたチューブの低温熱収
縮性、更に室温付近に保管されるときの自然収縮性の防
止が得られるものである。
【0025】本発明のチューブは、乾電池の亜鉛缶を被
覆する内装用収縮チューブとして使用するためには、該
チューブの内面の動摩擦係数が0.4以下、好ましくは
0.3以下であることが必要である。チューブの内面の
動摩擦係数が0.4より大きくなると、乾電池の自動被
覆機での被覆において、乾電池へのチューブ挿入時にチ
ューブを開口する工程で、チューブの開口性が思わしく
なく、工程トラブルとなり不適である。
【0026】動摩擦係数を0.4以下とする方法として
は、上記組成物への滑剤の添加が好ましい。有機系の滑
剤としては、パラフィン、マイクロワックス、低分子量
ポリエチレン等の炭化水素系;高級脂肪酸、オキシ脂肪
酸等の脂肪酸系;モノ脂肪酸アミド、アルキレンビス脂
肪酸アミド等の脂肪酸アミド系;脂肪酸低級アルコール
エステル、脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸多価
アルコールエステル等のエステル系;脂肪アルコール、
多価アルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール等
のアルコール系;金属石鹸系等が挙げられる。
【0027】また、カオリン、クレー、炭酸カルシウ
ム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸化アルミ
ニウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、フッ化リチウ
ム等の不活性微粒子である無機系滑剤を含有せしめても
よい。添加量は、動摩擦係数の低下度合いにより適宜決
められる。
【0028】滑剤を含むブロック共重合体とその他のス
チレン系重合体とを主成分とする組成物は、通常の混練
機で混合することができるが、操作の容易さから押出
機、特に2軸押出機を用いるのが好ましい。また、ドラ
イブレンドして直接押出成形してもよい。
【0029】混合された組成物は、押出機によって、環
状ダイによりチューブ状に押出される。該未延伸チュー
ブを長さ方向及び径方向にチューブラー延伸する。その
際、延伸倍率は、長さ方向には1〜1.7倍、好ましく
は1〜1.4倍とし、径方向には、1.7〜4倍、好ま
しくは1.8〜3.5倍である。延伸温度は厚さむらが
悪化しない限り、低温の方が良く、通常、72〜98℃
ぐらいの範囲から選ぶのが好ましい。
【0030】延伸方法としては、通常採られているチュ
ーブラー延伸でよく、こうして得られた延伸チューブを
巻取り、製品とすることができる。上記の様にして得ら
れたチューブの厚さは、特に限定されないが、乾電池用
の収縮チューブとしては、通常30〜150μm、好ま
しくは、50〜100μmである。
【0031】本発明のチューブは、乾電池用収縮チュー
ブとして使用するためには、100℃熱水中10秒での
収縮率が長さ方向で40%以下、好ましくは、30%以
下、径方向で40%以上、好ましくは、45%以上でな
ければならない。少なくとも径方向の収縮率が40%以
上でない時には、乾電池用として用いた時、端部が密着
せず、立ち上った状態となり不適である。
【0032】又、径方向の収縮率が40%以上でも、長
さ方向の収縮率が40%を超えるものでは、乾電池用の
自動被覆機で、被覆した時、被覆位置がずれてしまった
り、更には、カット長さを長くしなければならず、コス
トアップにもつながり、好ましくない。収縮率は、組成
物の特性(主にガラス転移温度)に応じて、延伸倍率、
延伸温度を調整して決定される。
【0033】尚、上記チューブ原料樹脂組成物中には、
通常用いられる各種添加剤、例えば、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、安定剤、着色剤、可塑剤、充填剤等を目的に
応じて添加できる。
【0034】
【実施例】以下、実施例について説明するが、本発明
は、これに限定されるものではない。以下の各種特性は
次のように測定、評価した。
【0035】(1)100℃収縮率(%) 100℃の熱水に10秒間浸漬した後、長さ方向、径方
向、両方向について算出した。 (2)自然収縮率(%) 30℃オーブンに30日放置し、径方向について求め
た。 (3)動摩擦係数 JIS K−7125に準じ、下側試験片を25mm×
125mm、上側試験片を15mm×120mmとし、
すべり片を15mm×40mmのおさえ面積を有する5
0gのものとして、上側試験片を引張ることにより測定
した。
【0036】(4)仕上り性 折径23mm、カット長さ53mmのチューブを単三乾
電池に被覆後、加熱収縮させたとき、端部が密着せず立
上った状態となったり、被覆位置がずれて被覆されたも
のを×、これら不都合が極めて軽微なものを△、これら
の不都合が全くなかったものを○とした。
【0037】(5)開口性 日本自動精機(株)製の乾電池用自動機(SW−1)を
使い、開口性を判断し、開口性が良くトラブルのないも
のを○、10コ中1〜5コの開口不良を起こしたものを
△、10コ中6〜9コの開口不良を起こしたものを×と
した。 (6)引張り弾性率(kgf/cm2 ) カット長さ360mm、幅5mmの試験片を標線間30
0mmでチャックにセット後引張り試験を行い、荷重−
伸び曲線より算出した。
【0038】(7)落下衝撃割れ 折径23mm、カット長さ53mmのチューブを単三乾
電池に被覆後、高さ500mmの高さから、コンクリー
ト面に、乾電池のエッジ部分から落下する様に落とし、
チューブの割れが生じなかったものを○、10コ中1〜
5コの割れが生じたものを△、10コ中6〜10コの割
れが生じたものを×とした。
【0039】(8)自動機走行性 日本自動精機(株)製の乾電池用自動機(SW−1)を
使い、自動機走行性を判断し、走行中、チューブの引掛
かり等の走行トラブルがないものを○、10コ中1〜5
コの走行トラブルを起こしたものを△、10コ中6〜1
0コの走行トラブルを起こしたものを×とした。
【0040】
【実施例】
(実施例1、2)スチレン70重量%とブタジエン30
重量%とからなるブロック共重合体(旭化成工業(株)
製、アサフレックス 810)40重量部と汎用ポリス
チレン(三菱化成(株)製ダイヤレックス HH10
2)55重量部と、DINA 5重量部を、同方向二軸
押出機を用いて溶融混合し、組成物のペレットを得た。
【0041】上記組成物をチューブラー押出しし、外径
8.0mmφ、厚さ0.20mmの未延伸チューブを得
た。これを延伸可能な最低温度で、長さ方向に1.2
倍、径方向に2.5倍、チューブラー延伸し、延伸チュ
ーブを得た。同様の方法で表1に示す重量部で実施、比
較した。
【0042】
【表1】
【0043】表1に示す通り、可塑剤DINAの重量比
が5〜25%の範囲である実施例1、2は、径方向の1
00℃収縮率が40%より大きく、しかも自然収縮率は
2.0%より小さく、実用的な範囲に入っている。一
方、可塑剤無添加の比較例1は、自然収縮率が小さいも
のの、径方向の収縮率が40%以下であり、低温収縮性
に劣り、実用範囲外である。又、可塑剤の重量比が28
%の比較例2は、自然収縮率が2.0%より大きく、自
然収縮の為の波打ち等の問題が生じ易く実用範囲外であ
る。
【0044】(実施例3、4)スチレン70重量%とブ
タジエン30重量%とからなるブロック共重合体(旭化
成工業(株)製、アサフレックス 810)40重量部
と、スチレン90重量%とブチルアクリレート10重量
%とからなるランダム共重合体(旭化成工業(株)製
SC001)57重量部とDOP 3重量部と不活性微
粒子である無機系滑剤(マグネシウムシリゲート)又は
有機系滑剤(エルカ酸アミド)1.0重量部からなる混
合物から、実施例1、2と同様にして延伸チューブを得
た。又、同様の方法で、表2に示す重量部で実施、比較
した。
【0045】
【表2】
【0046】表2に示す通り、収縮率が長さ方向で40
%以下、径方向で40%以上であり、動摩擦係数が0.
4以下を満足する実施例3、4は、仕上り性、開口性と
も優れている。これに対し、動摩擦係数が0.4を超え
てしまう比較例3は開口性に劣る。又、径方向収縮率が
40%に満たない比較例4、長さ方向収縮率が40%を
越えてしまう比較例5は、共に仕上り性が不良であり乾
電池被覆用チューブとしては不適であった。
【0047】(実施例5、6)スチレン30重量%とブ
タジエン70重量%とからなるブロック共重合体(旭化
成工業(株)製 タフプレン)8重量部と、汎用ポリス
チレン(三菱化成(株)製ダイヤレックス HH10
2)82重量部と、DINA 10重量部を実施例1、
2と同様にして、延伸チューブを得た。又、同様の方法
で表3に示す重量部で実施、比較した。
【0048】
【表3】
【0049】表3に示す通り、共役ジエン系炭化水素ブ
ロックの重量部数が5〜40部の実施例5、6は引張り
弾性率150kgf/mm2 を満たし、自動機走行性も
優れ、又、落下衝撃割れもない。これに対し、共役ジエ
ン系炭化水素ブロックの重量部数が3部の比較例6は引
張り弾性率150kgf/mm2 以上を満たし、自動機
走行性は優れているものの、落下衝撃割れ性に劣る。
【0050】又、共役ジエン系炭化水素ブロックの重量
部数が45部の比較例7は、落下衝撃割れ性に優れてい
るものの引張り弾性率が150kg/mm2 未満であ
り、自動機走行性に劣る。
【0051】
【発明の効果】本発明のポリスチレン系熱収縮性チュー
ブにおいては、特定量のポリスチレンに対する可塑剤を
使用するだけで、従来提案されている分子量を特定した
り、又は、ブロック構造を限定したスチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体を使用するなどの煩雑な手段を採る
必要がない。
【0052】即ち、一般的なスチレン系炭化水素−共役
ジエン系炭化水素ブロック共重合体を、又はかかる共重
合体と一般用途のポリスチレンを使用し、低温延伸が可
能であり、従って、乾電池被覆用途に好適な低温熱収縮
性を示し、更には、チューブの自然収縮も小さい優れた
熱収縮性が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:34 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系炭化水素と共役ジエン系炭化
    水素とからなるブロック共重合体又はこのブロック共重
    合体にスチレン系重合体を配合してなる混合重合体に、
    可塑剤を、この可塑剤と上記のブロック共重合体又は混
    合重合体との合計量を基準として1〜25重量%添加し
    てなる混合物からのチューブを延伸してなる熱収縮性ポ
    リスチレン系チューブ。
  2. 【請求項2】 長さ方向の引張り弾性率が150kgf
    /mm2 以上であることを特徴とする請求項1記載の熱
    収縮性ポリスチレン系チューブ。
  3. 【請求項3】 100℃の熱水中に10秒浸漬したとき
    の収縮率が長さ方向で40%以下、径方向で40%以上
    であり、かつ内面の動摩擦係数が0.4以下であること
    を特徴とする請求項1記載の熱収縮性ポリスチレン系チ
    ューブ。
JP9587493A 1993-04-22 1993-04-22 熱収縮性ポリスチレン系チューブ Pending JPH06305022A (ja)

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