JPH06304697A - 鋳造用中子のバリ除去方法およびその装置 - Google Patents
鋳造用中子のバリ除去方法およびその装置Info
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- JPH06304697A JPH06304697A JP9306493A JP9306493A JPH06304697A JP H06304697 A JPH06304697 A JP H06304697A JP 9306493 A JP9306493 A JP 9306493A JP 9306493 A JP9306493 A JP 9306493A JP H06304697 A JPH06304697 A JP H06304697A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中子の損傷を防止するとともに、中子に発生
したバリを精度よく除去する。 【構成】 金型1により棒状のバリ取り部32を中子3
1に形成し、金型21から中子31を取り出した後にバ
リ取り部32を中子31から取り外し、このバリ取り部
32を中子31のバリ発生部に摺接させてバリ36を除
去する。
したバリを精度よく除去する。 【構成】 金型1により棒状のバリ取り部32を中子3
1に形成し、金型21から中子31を取り出した後にバ
リ取り部32を中子31から取り外し、このバリ取り部
32を中子31のバリ発生部に摺接させてバリ36を除
去する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂被覆砂粒から構成
される鋳造用中子のバリを除去する方法およびその装置
に関する。
される鋳造用中子のバリを除去する方法およびその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物砂に有機系樹脂を被覆した樹脂被覆
砂粒(シェル砂)を金型に充填し、金型を加熱して中子
を造形する方法は従来から知られている。
砂粒(シェル砂)を金型に充填し、金型を加熱して中子
を造形する方法は従来から知られている。
【0003】図6は、シェル砂によって中子を成形する
従来の中子造形装置の一例を示している。図6におい
て、1は金型を示している。金型1は、上型2と下型3
に分割されている。金型1には、上型2と下型3によっ
てキャビティ4が形成されている。
従来の中子造形装置の一例を示している。図6におい
て、1は金型を示している。金型1は、上型2と下型3
に分割されている。金型1には、上型2と下型3によっ
てキャビティ4が形成されている。
【0004】金型1の上方には、タンク9が配置されて
いる。タンク9と金型1のキャビティ4は、供給管5を
介して接続されている。供給管5の途中には、開閉弁6
が設けられている。タンク9には、シェル砂7が貯溜さ
れており、シェル砂7は圧縮エアAによって上方から押
圧されている。シェル砂7は、開閉弁6が開くと圧縮エ
アAによって金型1のキャビティ4内に供給されるよう
になっている。
いる。タンク9と金型1のキャビティ4は、供給管5を
介して接続されている。供給管5の途中には、開閉弁6
が設けられている。タンク9には、シェル砂7が貯溜さ
れており、シェル砂7は圧縮エアAによって上方から押
圧されている。シェル砂7は、開閉弁6が開くと圧縮エ
アAによって金型1のキャビティ4内に供給されるよう
になっている。
【0005】金型1は、200〜300℃に加熱されて
おり、キャビティ4内に充填されたシェル砂7は金型1
からの受熱によって固形化するようになっている。シェ
ル砂7が完全に固形化すると、金型1の型開きが行わ
れ、中子8の取出しが行われる。中子8は、鋳物の内面
中空部を造るために用いられるものであり、所定の形状
に正確に造形されることが要求される。
おり、キャビティ4内に充填されたシェル砂7は金型1
からの受熱によって固形化するようになっている。シェ
ル砂7が完全に固形化すると、金型1の型開きが行わ
れ、中子8の取出しが行われる。中子8は、鋳物の内面
中空部を造るために用いられるものであり、所定の形状
に正確に造形されることが要求される。
【0006】金型1は、上型2と下型3に分割されてお
り、上型2と下型3を密着させた状態で中子8の造形が
行われるが、上型2と下型3の合せ面を完全に密着させ
ることは金型1の熱変形による歪の発生により困難であ
り、上型2と下型3の合せ面には僅かな隙間が生じる。
そのため、中子8の造形時にはこの隙間にシェル砂が侵
入し、金型1から取り出された中子8には薄膜状のバリ
が発生する。
り、上型2と下型3を密着させた状態で中子8の造形が
行われるが、上型2と下型3の合せ面を完全に密着させ
ることは金型1の熱変形による歪の発生により困難であ
り、上型2と下型3の合せ面には僅かな隙間が生じる。
そのため、中子8の造形時にはこの隙間にシェル砂が侵
入し、金型1から取り出された中子8には薄膜状のバリ
が発生する。
【0007】図7および図8は、従来における中子のバ
リ取りの作業状態を示している。図7は、中子11の内
周面に発生したバリ12をロボット(図示略)を用いて
除去する状態を示している。ここでは、バリ12を除去
するために金属製の細い丸棒からなるバリ取り工具13
が用いられている。図8は、中子11の内周面に発生し
たバリ12を上述と同様にロボットを用いて除去する状
態を示しており、この場合は、バリ12を除去するため
に茶せんのようなバリ取り工具14が用いられている。
リ取りの作業状態を示している。図7は、中子11の内
周面に発生したバリ12をロボット(図示略)を用いて
除去する状態を示している。ここでは、バリ12を除去
するために金属製の細い丸棒からなるバリ取り工具13
が用いられている。図8は、中子11の内周面に発生し
たバリ12を上述と同様にロボットを用いて除去する状
態を示しており、この場合は、バリ12を除去するため
に茶せんのようなバリ取り工具14が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7お
よび図8に示すバリの除去方法の場合は、バリ取り工具
13、14が使用に伴って摩耗、変形するので、ロボッ
ト等の自動機によってバリ12を除去する場合は、バリ
取り工具13、14の摩耗、変形に起因してバリ除去精
度が低下する。したがって、バリ取りの精度を高めるた
めには、頻繁にバリ取り工具13、14を交換する必要
がある。
よび図8に示すバリの除去方法の場合は、バリ取り工具
13、14が使用に伴って摩耗、変形するので、ロボッ
ト等の自動機によってバリ12を除去する場合は、バリ
取り工具13、14の摩耗、変形に起因してバリ除去精
度が低下する。したがって、バリ取りの精度を高めるた
めには、頻繁にバリ取り工具13、14を交換する必要
がある。
【0009】また、バリ取り工具13、14を強い力で
中子11に押しつけた場合は、バリ取り具13、14に
よって中子11が必要以上に削り取られ、中子11が損
傷するという問題も生じる。
中子11に押しつけた場合は、バリ取り具13、14に
よって中子11が必要以上に削り取られ、中子11が損
傷するという問題も生じる。
【0010】中子のバリ取りに関する先行技術として、
特開昭61−232041号公報が知られている。本公
報の装置では、中子に対して相対的に昇降する除去部材
が設けられており、除去部材には中子表面を圧接する帯
状弾性体が設けられている。これにより、中子に生じた
バリは帯状弾性体との接触によって除去され、帯状弾性
体の弾性変形により過度の押圧による中子の損傷も防止
される。
特開昭61−232041号公報が知られている。本公
報の装置では、中子に対して相対的に昇降する除去部材
が設けられており、除去部材には中子表面を圧接する帯
状弾性体が設けられている。これにより、中子に生じた
バリは帯状弾性体との接触によって除去され、帯状弾性
体の弾性変形により過度の押圧による中子の損傷も防止
される。
【0011】しかし、この公報の装置の場合も、帯状弾
性体はバリとの接触によって摩耗変形するので、帯状弾
性体を頻繁に交換しないと、バリ取り精度を高く維持す
ることが困難となり、鋳造品の品質が低下するという問
題が生じる。また、帯状弾性体を頻繁に交換すること
は、バリ取りコストが高くなるという問題もある。
性体はバリとの接触によって摩耗変形するので、帯状弾
性体を頻繁に交換しないと、バリ取り精度を高く維持す
ることが困難となり、鋳造品の品質が低下するという問
題が生じる。また、帯状弾性体を頻繁に交換すること
は、バリ取りコストが高くなるという問題もある。
【0012】本発明は、上記の問題に着目し、中子の損
傷を防止するとともに、中子に発生したバリを精度よく
除去することが可能な鋳造用中子のバリ除去方法および
その装置を提供することを目的とする。
傷を防止するとともに、中子に発生したバリを精度よく
除去することが可能な鋳造用中子のバリ除去方法および
その装置を提供することを目的とする。
【0013】
(1)この目的を達成するための本発明に係る鋳造用中
子のバリ除去方法は、金型によって造形され樹脂被覆砂
粒から構成される中子のバリを除去する方法であって、
前記金型により中子に棒状のバリ取り部を形成し、前記
金型から中子を取り出した後に前記バリ取り部を中子か
ら取り外し、該バリ取り部を中子のバリ発生部に摺接さ
せてバリを除去する方法からなる。
子のバリ除去方法は、金型によって造形され樹脂被覆砂
粒から構成される中子のバリを除去する方法であって、
前記金型により中子に棒状のバリ取り部を形成し、前記
金型から中子を取り出した後に前記バリ取り部を中子か
ら取り外し、該バリ取り部を中子のバリ発生部に摺接さ
せてバリを除去する方法からなる。
【0014】(2)この目的を達成するための本発明に
係る鋳造用中子のバリ除去装置は、中子に形成された棒
状のバリ取り部を保持するクランプ部と、前記クランプ
部により保持された前記バリ取り部を前記中子から取り
外し、該バリ取り部を中子のバリ発生部に摺接させる移
動手段と、前記クランプ部により保持されたバリ取り部
を軸心まわりに回転させる回転駆動手段と、を具備した
ものからなる。
係る鋳造用中子のバリ除去装置は、中子に形成された棒
状のバリ取り部を保持するクランプ部と、前記クランプ
部により保持された前記バリ取り部を前記中子から取り
外し、該バリ取り部を中子のバリ発生部に摺接させる移
動手段と、前記クランプ部により保持されたバリ取り部
を軸心まわりに回転させる回転駆動手段と、を具備した
ものからなる。
【0015】
【作用】このように構成された鋳造用中子のバリ除去方
法およびその装置においては、金型によって造形される
中子自体に棒状のバリ取り部が形成される。金型から中
子が取出されると、バリ取り部は中子から取り外され、
この取り外されたバリ取り部を中子のバリ発生部に摺接
させることにより、バリの除去が可能となる。
法およびその装置においては、金型によって造形される
中子自体に棒状のバリ取り部が形成される。金型から中
子が取出されると、バリ取り部は中子から取り外され、
この取り外されたバリ取り部を中子のバリ発生部に摺接
させることにより、バリの除去が可能となる。
【0016】ここで、バリ取り部は中子と同じく樹脂被
覆砂粒から構成されるので、たとえバリ取り部を中子に
強い力で接触させた場合は、棒状のバリ取り部が破損す
ることになり、中子の損傷が防止される。また、バリ取
り部は、中子の造形毎に形成することができるので、毎
回新しいバリ取り部をバリの除去に使用することが可能
となる。したがって、バリ取り部の摩耗変形に起因する
バリ除去のバラツキがなくなり、バリ除去の精度を高め
ることが可能となる。
覆砂粒から構成されるので、たとえバリ取り部を中子に
強い力で接触させた場合は、棒状のバリ取り部が破損す
ることになり、中子の損傷が防止される。また、バリ取
り部は、中子の造形毎に形成することができるので、毎
回新しいバリ取り部をバリの除去に使用することが可能
となる。したがって、バリ取り部の摩耗変形に起因する
バリ除去のバラツキがなくなり、バリ除去の精度を高め
ることが可能となる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明に係る鋳造用中子のバリ除去
方法およびその装置の望ましい実施例を、図面を参照し
て説明する。
方法およびその装置の望ましい実施例を、図面を参照し
て説明する。
【0018】図1ないし図5は、本発明の一実施例を示
している。まず、鋳造用中子を造形するための金型およ
びバリ除去装置について説明する。図4において、21
は金型を示している。金型21は、上型22と下型23
に分割されている。金型21には、上型22と下型23
によって中子31を成形するためのキャビティ24が形
成されている。キャビティ24は、樹脂被覆砂粒(シェ
ル砂)が吹き込まれる吹込口25と接続されている。
している。まず、鋳造用中子を造形するための金型およ
びバリ除去装置について説明する。図4において、21
は金型を示している。金型21は、上型22と下型23
に分割されている。金型21には、上型22と下型23
によって中子31を成形するためのキャビティ24が形
成されている。キャビティ24は、樹脂被覆砂粒(シェ
ル砂)が吹き込まれる吹込口25と接続されている。
【0019】図5は、金型21によって所定の形状に造
形された中子31を示している。中子31には、バリ取
り部32が形成されている。バリ取り部32は、吹込口
25の一部を利用して成形される。バリ取り部32は、
本来の中子31の形状ではなく、中子31に生じたバリ
を除去するためのものであり、中子31から取り外して
用いられる。バリ取り部32には、金型21から中子3
1を取り出すための抜き勾配角θ1 が設定されている。
形された中子31を示している。中子31には、バリ取
り部32が形成されている。バリ取り部32は、吹込口
25の一部を利用して成形される。バリ取り部32は、
本来の中子31の形状ではなく、中子31に生じたバリ
を除去するためのものであり、中子31から取り外して
用いられる。バリ取り部32には、金型21から中子3
1を取り出すための抜き勾配角θ1 が設定されている。
【0020】図1は、バリ取り部32を用いて中子31
のバリの除去を行う鋳造用中子のバリ除去装置を示して
いる。図1において、41は移動手段としてのロボット
を示している。ロボット41のアームには、回転駆動手
段45を介してクランプ部50が取付けられている。ク
ランプ部50は、バリ取り部32の端部を保持する機能
を有している。
のバリの除去を行う鋳造用中子のバリ除去装置を示して
いる。図1において、41は移動手段としてのロボット
を示している。ロボット41のアームには、回転駆動手
段45を介してクランプ部50が取付けられている。ク
ランプ部50は、バリ取り部32の端部を保持する機能
を有している。
【0021】クランプ部50は、回転駆動手段45によ
って回転するようになっている。回転駆動手段45は、
図示しない可変速モータを有しており、クランプ部50
は適度な速度をもって回転するようになっている。クラ
ンプ部50は、電気アクチュエータ(図示略)によって
作動するようになっており、電気アクチュエータへの給
電はたとえばスリップリング(図示略)を介して行われ
る。
って回転するようになっている。回転駆動手段45は、
図示しない可変速モータを有しており、クランプ部50
は適度な速度をもって回転するようになっている。クラ
ンプ部50は、電気アクチュエータ(図示略)によって
作動するようになっており、電気アクチュエータへの給
電はたとえばスリップリング(図示略)を介して行われ
る。
【0022】回転駆動手段45の中心軸線Xとクランプ
部50の中心軸線Yとは、一致しておらず、角度θ2 を
有している。角度θ2 は、中子31を取り出すための抜
き勾配角θ1 よりも大に設定されている。このような角
度関係を規定しているのは、バリ取り部32を中子31
のバリ発生部としての穴部34に確実に接触させるため
である。
部50の中心軸線Yとは、一致しておらず、角度θ2 を
有している。角度θ2 は、中子31を取り出すための抜
き勾配角θ1 よりも大に設定されている。このような角
度関係を規定しているのは、バリ取り部32を中子31
のバリ発生部としての穴部34に確実に接触させるため
である。
【0023】つぎに、鋳造用中子のバリ除去方法につい
て説明する。図4に示すように、金型21の上型22と
下型23との型合せが完了すると、図示されない中子造
形装置のタンクからシェル砂が圧縮エアと同時に吹込口
25を介してキャビティ24内に吹き込まれる。キャビ
ティ24内に充填されたシェル砂は、加熱された金型2
1からの受熱によって固形化する。
て説明する。図4に示すように、金型21の上型22と
下型23との型合せが完了すると、図示されない中子造
形装置のタンクからシェル砂が圧縮エアと同時に吹込口
25を介してキャビティ24内に吹き込まれる。キャビ
ティ24内に充填されたシェル砂は、加熱された金型2
1からの受熱によって固形化する。
【0024】金型21内のシェル砂が完全に固形化する
と、金型21の型開きが行われ、金型21から中子31
が取り出される。金型21から取り出された中子31に
は、棒状のバリ取り部32が形成されている。バリ取り
部32は、薄肉の連結部33を介して中子31の穴部3
4の内周面に連結されている。
と、金型21の型開きが行われ、金型21から中子31
が取り出される。金型21から取り出された中子31に
は、棒状のバリ取り部32が形成されている。バリ取り
部32は、薄肉の連結部33を介して中子31の穴部3
4の内周面に連結されている。
【0025】図1は、バリ取り部32による中子31の
バリ除去作業工程を示している。中子31が所定の位置
にセットされると、図1の(A)に示すように、バリ取
り部32の上端部がクランプ部50によって保持され
る。バリ取り部32がクランプ部50によって保持され
ると、図1の(B)に示すように、ロボット41によっ
てバリ取り部32が下方に押圧される。これにより、薄
肉の連結部33が破壊され、バリ取り部32は中子31
から取り外される。
バリ除去作業工程を示している。中子31が所定の位置
にセットされると、図1の(A)に示すように、バリ取
り部32の上端部がクランプ部50によって保持され
る。バリ取り部32がクランプ部50によって保持され
ると、図1の(B)に示すように、ロボット41によっ
てバリ取り部32が下方に押圧される。これにより、薄
肉の連結部33が破壊され、バリ取り部32は中子31
から取り外される。
【0026】バリ取り部32が中子31から取り外され
ると、バリ取り部32は再び元の位置に戻される。この
状態では、図1の(C)に示すように、回転駆動手段4
5の中心軸線Xが垂直線となるように、ロボット41の
動きによって回転駆動手段45の姿勢が補正される。回
転駆動手段45の姿勢が補正されると、図1の(D)に
示すように、バリ取り部32が回転駆動手段45によっ
て回転される。ここで、クランプ部50と回転駆動手段
45との角度θ2 は、バリ取り部32の抜き勾配角θ1
よりも大に設定されているので、バリ取り部32は中子
31の穴部34の内周面に確実に接触される。
ると、バリ取り部32は再び元の位置に戻される。この
状態では、図1の(C)に示すように、回転駆動手段4
5の中心軸線Xが垂直線となるように、ロボット41の
動きによって回転駆動手段45の姿勢が補正される。回
転駆動手段45の姿勢が補正されると、図1の(D)に
示すように、バリ取り部32が回転駆動手段45によっ
て回転される。ここで、クランプ部50と回転駆動手段
45との角度θ2 は、バリ取り部32の抜き勾配角θ1
よりも大に設定されているので、バリ取り部32は中子
31の穴部34の内周面に確実に接触される。
【0027】バリ取り部32が回転駆動手段45によっ
て回転されると、バリ取り部32と中子31の穴部34
との摺接によって連結部33のバリ36の除去が行われ
る。穴部34のバリ除去が完了すると、図2に示すよう
に、ロボット41によってバリ取り部32は穴部34か
ら引き抜かれる。つぎに、バリ取り部32はロボット4
1によって中子31の他のバリ発生部に移動される。
て回転されると、バリ取り部32と中子31の穴部34
との摺接によって連結部33のバリ36の除去が行われ
る。穴部34のバリ除去が完了すると、図2に示すよう
に、ロボット41によってバリ取り部32は穴部34か
ら引き抜かれる。つぎに、バリ取り部32はロボット4
1によって中子31の他のバリ発生部に移動される。
【0028】図3は、バリ取り部32によるバリ発生部
のバリ除去作業を示している。バリ36は、金型21の
上型22と下型23の合わせ面の隙間によって生じる薄
膜状のものであり、外力によって壊れやすいものである
ので、バリ取り部32のまだ未摺接の部分をバリ36に
接触させて移動させることにより、バリ36を容易に除
去することができる。
のバリ除去作業を示している。バリ36は、金型21の
上型22と下型23の合わせ面の隙間によって生じる薄
膜状のものであり、外力によって壊れやすいものである
ので、バリ取り部32のまだ未摺接の部分をバリ36に
接触させて移動させることにより、バリ36を容易に除
去することができる。
【0029】このように、バリ36を除去するバリ取り
部32は中子31の造形毎に形成することができるの
で、毎回新しいバリ取り部32を用いてバリ36の除去
を行うことができる。したがって、従来のバリ取り工具
のように摩耗変形によるバリ除去のバラツキがなくな
り、中子31の品質を高めることができる。
部32は中子31の造形毎に形成することができるの
で、毎回新しいバリ取り部32を用いてバリ36の除去
を行うことができる。したがって、従来のバリ取り工具
のように摩耗変形によるバリ除去のバラツキがなくな
り、中子31の品質を高めることができる。
【0030】バリ除去に使用されたバリ取り部32は、
その後廃棄されるが、このバリ取り部32を構成するシ
ェル砂は、図示されないシェル砂再生炉によって再生可
能であるので、バリ取り部32を回収再生することによ
り、シェル砂の省資源化が図れる。
その後廃棄されるが、このバリ取り部32を構成するシ
ェル砂は、図示されないシェル砂再生炉によって再生可
能であるので、バリ取り部32を回収再生することによ
り、シェル砂の省資源化が図れる。
【0031】なお、本実施例では金型21の吹込口25
を利用してバリ取り部32を造形したが、バリ取り部3
2は吹込口25を利用したものでなくともよく、中子3
1の適当な位置に設けることも可能である。また、バリ
発生部が複数ある場合は、バリ取り部32の新しい部分
(未使用部分)を使用してバリの除去を行うようにロボ
ット41を制御すれば、さらにバリ除去の精度を高める
ことが可能となる。
を利用してバリ取り部32を造形したが、バリ取り部3
2は吹込口25を利用したものでなくともよく、中子3
1の適当な位置に設けることも可能である。また、バリ
発生部が複数ある場合は、バリ取り部32の新しい部分
(未使用部分)を使用してバリの除去を行うようにロボ
ット41を制御すれば、さらにバリ除去の精度を高める
ことが可能となる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
る。
【0033】(1)金型により棒状のバリ取り部を中子
に形成し、金型から中子を取り出した後にバリ取り部を
中子から取り外し、このバリ取り部を中子のバリ発生部
に摺接させてバリを除去するようにしたので、中子の造
形毎にバリ取り部を形成することができ、常に新しいバ
リ取り部を用いて中子のバリを除去することができる。
に形成し、金型から中子を取り出した後にバリ取り部を
中子から取り外し、このバリ取り部を中子のバリ発生部
に摺接させてバリを除去するようにしたので、中子の造
形毎にバリ取り部を形成することができ、常に新しいバ
リ取り部を用いて中子のバリを除去することができる。
【0034】したがって、バリ除去作業を自動で行う場
合でも、従来のようにバリ取り工具の摩耗変形に起因す
るバリ除去のバラツキがなくなり、バリを精度よく除去
することができる。その結果、中子の品質を高めること
ができ、この中子を用いて鋳造された鋳造品の品質を高
めることができる。
合でも、従来のようにバリ取り工具の摩耗変形に起因す
るバリ除去のバラツキがなくなり、バリを精度よく除去
することができる。その結果、中子の品質を高めること
ができ、この中子を用いて鋳造された鋳造品の品質を高
めることができる。
【0035】(2)バリ取り部は中子と同様に樹脂被覆
砂粒から構成され、樹脂被覆砂粒は再生可能であるの
で、バリ取り部の再生により樹脂被覆砂粒の省資源化が
図れるとともに、バリ取りコストを低減することができ
る。
砂粒から構成され、樹脂被覆砂粒は再生可能であるの
で、バリ取り部の再生により樹脂被覆砂粒の省資源化が
図れるとともに、バリ取りコストを低減することができ
る。
【0036】(3)樹脂被覆砂粒同士の摺接によってバ
リの除去を行うので、強い力でバリ取り部を中子に接触
させても、棒状のバリ取り部が破損することになり、中
子の損傷を防止することができる。
リの除去を行うので、強い力でバリ取り部を中子に接触
させても、棒状のバリ取り部が破損することになり、中
子の損傷を防止することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る鋳造用中子のバリ除去
方法によるバリ除去作業の一部を示す工程図である。
方法によるバリ除去作業の一部を示す工程図である。
【図2】図1のバリ取り部を他のバリ発生部に移動させ
る際の作業工程図である。
る際の作業工程図である。
【図3】図1のバリ取り部を用いて他のバリ発生部にお
けるバリ取り作業を示す作業工程図である。
けるバリ取り作業を示す作業工程図である。
【図4】図1の中子を造型するための金型の断面図であ
る。
る。
【図5】図4の金型によって造形された中子の断面図で
ある。
ある。
【図6】従来の中子を造形するための中子造形装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図7】従来のバリ取り工具によるバリ除去作業の一例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図8】従来のバリ取り工具によるバリ除去作業の他の
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
21 金型 22 上型 23 下型 25 吹込口 31 中子 32 バリ取り部 36 バリ 41 移動手段 45 回転駆動手段 50 クランプ部
Claims (2)
- 【請求項1】 金型によって造形され樹脂被覆砂粒から
構成される中子のバリを除去する方法であって、前記金
型により中子に棒状のバリ取り部を形成し、前記金型か
ら中子を取り出した後に前記バリ取り部を中子から取り
外し、該バリ取り部を中子のバリ発生部に摺接させてバ
リを除去することを特徴とする鋳造用中子のバリ除去方
法。 - 【請求項2】 中子に形成された棒状のバリ取り部を保
持するクランプ部と、 前記クランプ部により保持された前記バリ取り部を前記
中子から取り外し、該バリ取り部を中子のバリ発生部に
摺接させる移動手段と、 前記クランプ部により保持されたバリ取り部を軸心まわ
りに回転させる回転駆動手段と、を具備したことを特徴
とする鋳造用中子のバリ除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9306493A JPH06304697A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 鋳造用中子のバリ除去方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9306493A JPH06304697A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 鋳造用中子のバリ除去方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06304697A true JPH06304697A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14072091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9306493A Pending JPH06304697A (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 鋳造用中子のバリ除去方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06304697A (ja) |
-
1993
- 1993-04-20 JP JP9306493A patent/JPH06304697A/ja active Pending
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