JPH06304400A - 洗濯物用載置装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シーツのような洗濯物を簡単に載置できる、
可動および被駆動部品の少ない載置装置を提供する。 【構成】 シーツの拡げられた上縁が空気の噴流によっ
てコンベアベルトに吹付けられる。前記コンベアベルト
の下の吸引チェンバーは、前記シーツが十分な距離に亘
って移動されるまで該シーツを前記コンベアベルト上に
吸い付けられることを確実にする。前記吸引チェンバー
は断面においてベンチュリの形状になっているのが有利
であり、吹込管がこのベンチュリを通して空気を吹込む
ことによって効果的な吸引を確実にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗濯物を拡げたあるい
は伸張した後に無端コンベアベルト上に載置（ｄｅｐｏ
ｓｉｔ）するための載置装置であって、それの下流に配
置されている装置へ前記載置された洗濯物を供給できる
載置装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】その様な装置は本出願人の欧州特許明細
書第１６１，７１６号から知られている。この明細書
は、洗濯物が可動収集ロッドによって取り出され、この
収集ロッドの周りを移動できる巻き取り・巻き解しロッ
ドによってコンベアベルトの上へ載せられる。洗濯物
は、それぞれクランプ内の２つのコーナー点を以て供給
され、この洗濯物は前記コンベアベルトの前で拡げられ
るかまたは伸張されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この既知装置の欠点
は、洗濯物を載置するために多くの可動および被駆動部
品が必要なことである。このことは装置を複雑で高価な
ものにする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】従って本発明の目的は、
製造するのがより簡単であり従ってより安価な載置装置
を提供することである。

【０００５】本発明によれば、コンベアベルトは多数の
空気通過孔を有し、前記コンベアベルトの上面の下には
空気を該コンベアベルトの上面を通して吸引して洗濯物
を前記コンベアベルトに吸い付けるための吸引装置が備
えられており、該吸引装置は開放した上側および排気側
を備えた少なくとも１つのチェンバー状空間を有してお
り、該チェンバー状空間の少なくとも２つの対向する面
がベンチュリを画定していると云う手段によって前述の
目的が達成される。

【０００６】その結果、供給され且つ拡げられた前記洗
濯物は、該洗濯物を載置するための可動および被駆動手
段を必要とせずに前記コンベアベルトに吸い付けられ
る。

【０００７】前記ベンチュリの作用の結果、前記吸引装
置は洗濯物を効果的に吸引する。

【０００８】前記吸引装置は孔を備えた少なくとも１つ
の第１吹込管を有し、該第１吹込管は前記ベンチュリと
協働するように配置されている。

【０００９】前記第１吹込管は前記チェンバー状空間の
排気側を通して空気を吹込むので、空気が該チェンバー
状空間から吸い出され、前記洗濯物は前記コンベアベル
トに吸い付けられる。

【００１０】前記第１吹込管は前記ベンチュリの狭い上
部の中あるいはそれより上に配置することが好ましい。

【００１１】このことによってより効果的な吸引が得ら
れる。十分な吸引を得るためには、前記ベンチュリの狭
い部分の面は相互に対して２０度ないし７０度、好まし
くは４０度の角度を画定し、前記ベンチュリの広い部分
の面は相互に対して６度ないし３０度、好ましくは１２
度の角度を画定し、前記ベンチュリの前記狭い部分の幅
は１０ないし２５ｍｍ、好ましくは１５ｍｍである。こ
の好ましい値は本実施例において、最高の吸引を提供す
る。

【００１２】空気の良好な吸引を得るためには、前記第
１吹込管は前記チェンバー状空間の上部の壁間中央にお
いて前記ベンチュリの前記狭い部分より４０ｍｍないし
１５０ｍｍ、好ましくは９０ｍｍ上方に配置され、前記
第１吹込管の孔は丸くて１ｍｍの直径を有すると共に３
５ｍｍ以下、好ましくは１８ｍｍの相互間距離で配置さ
れている。この好ましい値は本実施例において最高の吸
引を提供する。

【００１３】前記チェンバー状空間によって、本装置
は、解けた織物の微片を集めてこれらの微片を、前記チ
ェンバー状空間の開放された底側を画定している該ベン
チュリの排気側に案内するための壁を形成している。

【００１４】この結果、本装置は自己洗浄性であり、吸
引装置の障害が発生しない。

【００１５】有利には、前記チェンバー状空間の前記狭
い上部の１つまたはそれ以上の壁には孔が備えられてい
て、加圧空気の供給が断たれた時に空気が前記チェンバ
ー状空間の中へ徐々に流入することを可能にし、従って
前記載置された洗濯物が平坦に保持される。

【００１６】これらの孔が存在しないと、加圧空気の供
給が断たれた時に、空気が前記チェンバー状空間の開放
された底側を通って流れ、その結果洗濯物は前記コンベ
アベルトの上へ膨れ出てしまう。

【００１７】良好な吸引のために、前記コンベアベルト
は穿孔されたベルトストリップからなっている。

【００１８】有利なやり方においては、前記コンベアベ
ルトの前側には、該コンベアベルトに前記洗濯物を吹付
けるために吹込装置が前記コンベアベルトの上面を通る
平面より上に備えられている。このことにより、クラン
プは前記洗濯物を放出する前に該洗濯物の上縁を前記コ
ンベアベルトよりも上へ持上げる必要がなく、この洗濯
物は前記吹込装置が前記上縁を前記コンベアベルト上に
吹付けるまで該コンベアベルトの前に吊り下げられ続け
る。

【００１９】１つの実施例においては、前記吹込装置は
孔を有する少なくとも１つの第２吹込管からなってい
る。

【００２０】前記第２吹込管は前記コンベアベルトの前
縁と実質的に平行に配置され、前記第２吹込管の前記孔
は丸くて１ｍｍの直径を有すると共に７０ｍｍ以下、好
ましくは３６．５ｍｍの相互間距離で配置されている。
７０ｍｍ以上の孔間距離においては、前記洗濯物の中へ
折り込みが吹込まれてしまう。

【００２１】本装置は、前記洗濯物を前記コンベアベル
トに押付けるために、前記吸引装置の位置の下流におい
て前記コンベアベルトを押圧する加圧装置を有している
ことが有利である。

【００２２】その結果、前記吸引装置は吸引し続ける必
要がなく、前記洗濯物の後部は、前記吹込装置が次の洗
濯物の前縁を前記コンベアベルトに押付ける時に上方へ
吹き上げられない。

【００２３】１つの実施例においては、前記加圧装置は
上下に可動な加圧ローラからなり、前記コンベアベルト
の上面と反対の側には支持板が備えられている。

【００２４】前記加圧ローラの重量の一部分だけが前記
洗濯物を押付けるようにするために引張りばねが備えら
れている。

【００２５】その結果、前記加圧ローラは、該加圧ロー
ラが前記洗濯物に折り重なりを生じさせずに、該洗濯物
によって回転せしめられる。

【００２６】

【実施例】添付図面に示されるような好適実施例によっ
て本発明を更に説明するが、この実施例は単に例として
役立つべく意図されているに過ぎない。

【００２７】本発明の好適実施例は図４において最もよ
く示されている。この図にはコンベアベルト１１がその
前端においてコンベアローラ５の周りを走行する状態で
示されており、このローラは駆動ベルト１０を介してモ
ータ１２によって駆動される。コンベアベルトの下には
ベンチュリハウンジングが配置されており、このベンチ
ュリハウジングはコンベアベルトの全幅に亘って延在
し、その壁６、７、８がベンチュリを画定している。コ
ンベアベルトの上面を通して空気を吸引するために、コ
ンベアベルトの下面がベンチュリハウジングの側壁と交
差して該側壁を上部６と底部７とに分割している。ベン
チュリハウジングはばね装置（図示せず）を介してコン
ベアベルトによってシールされている。

【００２８】第１吹込管９がベンチュリハウジングの上
部に配置され、この管にはベンチュリハウジングの開放
底部側を通して空気を吹出させるべく孔が開けられてい
る。供給管１６、１７は５バール（５×１０⁵ パスカ
ル）の圧力の圧縮空気を第１吹込管９へ供給する。

【００２９】ベンチュリハウジングの狭い部分の壁は相
互に対して４０度の角度で配置され、ベンチュリハウジ
ングの広い部分の壁は相互に対して１２度の角度で配置
されている。ベンチュリハウジングの全長に亘って延在
するベンチュリハウジングの狭い部分は１５ｍｍの幅を
有している。第１吹込管９の孔は１ｍｍの直径と１８ｍ
ｍの相互間距離を有している。第１吸込管９は１２ｍｍ
の内径を有し、且つベンチュリの狭い部分の上方約９０
ｍｍの距離のところに、ベンチュリハウジングの上部の
壁間中央に配置されている。

【００３０】コンベアベルトの底面がベンチュリハウジ
ングを通って走行しないようにするために、ベンチュリ
ハウジングの下に更なるコンベアベルトローラを配置し
てその周りをエンドレスベルトが同様に走行するように
することも可能である。

【００３１】コンベアベルトは良好な吸引作用を得るた
めに穿孔された多数のベルトストリップからなってい
る。

【００３２】コンベアベルトの上面の上方には、洗濯物
を供給すると共に拡げるクランプ３が配置され、このク
ランプの後方には洗濯物の上縁を空気の噴流によってコ
ンベアベルトの上へ吹付けるために第２吹込管４が配置
されている。この第２吹込管は１ｍｍの直径と３６．５
ｍｍの相互間距離を備えた多数の孔を有し、且つやはり
５バール（５×１０⁵ パスカル）の圧力の圧縮空気で作
動する。

【００３３】加圧ローラ２がベンチュリハウジングの直
ぐ下流に配置され、洗濯物の更なる搬送中に該洗濯物を
コンベアベルトに押付けられた状態に保持するためにコ
ンベアベルトを押圧している。コンベアベルトの上面と
反対の側には支持板１４が設けられ、加圧ローラのため
の支持体として作用する。引張りばね１によって、前記
加圧ローラがその全重量を洗濯物にかけることがないよ
うにしており、従って洗濯物は加圧ローラを洗濯物に折
り重なりが生じることなしに回転させることができる。

【００３４】図５は、ベンチュリハウジング内の第１吹
込管の前面図を示している。図５においても、ベンチュ
リハウジングの狭い上部の壁の最上部に孔１８が備えら
れており、加圧空気の供給が断たれた時に空気がベンチ
ュリハウジングの中へ徐々に入り込むことを可能にして
おり、それによって、流入空気がコンベアベルト上の洗
濯物をベンチュリハウジングの底部側を介して膨れ出さ
せることを防ぎ得る。

【００３５】図１は、載置装置の下に、洗濯物をその全
幅に亘って拡げるための装置１５が設けられていること
を示している。

【００３６】さて、載置装置の作用が図１から図３によ
って説明される。

【００３７】図１は洗濯物１３がクランプ３によって載
置装置へ供給されていることを示している。クランプ３
は洗濯物の上縁を拡げている。この時点においては、コ
ンベアローラ５、従ってコンベアベルト１１のみが駆動
されている。

【００３８】図２は、次に第２吹込管４が空気の噴流
（矢印Ａ）を発生し、一方それと同時にあるいはその直
後に、クランプ３が洗濯物を放出することを示してい
る。同時に、空気管９が吹込みを始め（図４の矢印
Ｂ）、ベンチュリハウジングは吸引を開始する。これに
より洗濯物の上縁はコンベアベルトの前側に吹付けら
れ、同時にベンチュリハウジングによって吸引される。
もし望まれるならば、第２吹込管４は洗濯物の上縁を正
しく、即ち折り重ねずに、コンベアベルト上に吹付ける
べく更なる空気の噴流を発生する。

【００３９】図３はコンベアベルトが洗濯物の上縁を加
圧ローラ２の下に搬送したことを示している。洗濯物が
加圧ローラ２の下に一旦搬送されてしまうと、ベンチュ
リハウジング内の第１吹込管９を通しての加圧空気の流
れが再び断たれる。

【００４０】洗濯物がコンベアベルトによって通過させ
られた直後には、第２の洗濯物を載置することができ
る。その時加圧ローラ２は第１の洗濯物の後部が空気管
４からの空気の噴流によって持ち上げられて折り返され
ないことを確実にする。

【００４１】本装置がシーツを載置するために設計され
る場合には、コンベアベルトは約３３０ｃｍの幅を有す
るであろう。シーツは載置された後例えばしわ伸ばし装
置に供給される。

【００４２】本装置はまたテーブル掛けやタオルの如き
布を扱うこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】拡げられた洗濯物が前に吊されている載置装置
の断面図。

【図２】図１の装置への洗濯物の載置を示す図。

【図３】載置された洗濯物の図１の装置による搬送を示
す図。

【図４】図１の載置装置の幾つかの部品をより詳細に示
す図。

【図５】図１の装置の概略的な前面図。

【符号の説明】

１ 引張りばね ２ 加圧ローラ ４ 第２吹込管 ９ 第１吹込管 １１ コンベアベルト １３ 洗濯物 １８ 壁の孔

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗濯物（１３）を拡げたあるいは伸張し
   た後に無端コンベアベルト（１１）上に載置するための
   載置装置であって、それの下流に配置されている装置へ
   前記載置された洗濯物を供給できる載置装置において、
   前記コンベアベルトは多数の空気通過孔を有し、前記コ
   ンベアベルトの上面の下には空気を該コンベアベルトの
   上面を通して吸引して前記洗濯物を前記コンベアベルト
   に吸い付けるための吸引装置が備えられており、該吸引
   装置は開放した上側および排気側を備えた少なくとも１
   つのチェンバー状空間を有しており、該チェンバー状空
   間の少なくとも２つの対向する面がベンチュリを画定し
   ている載置装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の載置装置において、前記
   吸引装置は孔を備えた少なくとも１つの第１吹込管
   （９）を有し、該第１吹込管は前記ベンチュリと協働す
   るように配置されている載置装置。
3. 【請求項３】 請求項２記載の載置装置において、前記
   第１吹込管（９）は前記ベンチュリの狭い上部の中ある
   いはそれより上に配置されている載置装置。
4. 【請求項４】 請求項３記載の載置装置において、前記
   ベンチュリの前記狭い部分の面は相互に対して２０度な
   いし７０度、好ましくは４０度の角度を画定し、前記ベ
   ンチュリの広い部分の面は相互に対して６度なしい３０
   度、好ましくは１２度の角度を画定し、前記ベンチュリ
   の前記狭い部分の幅は１０ないし２５ｍｍ、好ましくは
   １５ｍｍである載置装置。
5. 【請求項５】 請求項４記載の載置装置において、前記
   第１吹込管（９）は前記チェンバー状空間の上部の壁間
   中央において前記ベンチュリの前記狭い部分より４０ｍ
   ｍないし１５０ｍｍ、好ましくは９０ｍｍ上方に配置さ
   れ、前記第１吹込管（９）の孔は丸くて１ｍｍの直径を
   有すると共に３５ｍｍ以下、好ましくは１８ｍｍの相互
   間距離で配置されている載置装置。
6. 【請求項６】 請求項１から５のいずれか１項記載の載
   置装置において、前記チェンバー状空間は解けた織物の
   微片を集めてこれらの微片を、前記チェンバー状空間の
   開放された底側を画定している該ベンチュリの排気側に
   案内するための壁を形成している載置装置。
7. 【請求項７】 請求項２から６のいずれか１項記載の載
   置装置において、前記チェンバー状空間の前記狭い上部
   の少なくとも１つの壁には孔（１８）が備えられてい
   て、加圧空気の供給が断たれた時に空気が前記チェンバ
   ー状空間の中へ徐々に流入することを可能にし、従って
   前記載置された洗濯物が平坦に保持される載置装置。
8. 【請求項８】 請求項１から７のいずれか１項記載の載
   置装置において、前記コンベアベルトは穿孔されたベル
   トストリップからなっている載置装置。
9. 【請求項９】 請求項１から８のいずれか１項記載の載
   置装置において、前記コンベアベルトの前側には、該コ
   ンベアベルトに前記洗濯物を吹付けるために吹込装置が
   前記コンベアベルトの上面を通る平面より上に備えられ
   ている載置装置。
10. 【請求項１０】 請求項９記載の載置装置において、前
    記吹込装置は孔を有する少なくとも１つの第２吹込管
    （４）からなっている載置装置。
11. 【請求項１１】 請求項１０記載の載置装置において、
    前記第２吹込管（４）は前記コンベアベルトの前縁と実
    質的に平行に配置され、前記第２吹込管（４）の前記孔
    は丸くて１ｍｍの直径を有すると共に７０ｍｍ以下、好
    ましくは３６．５ｍｍの相互間距離で配置されている載
    置装置。
12. 【請求項１２】 請求項１から１１のいずれか１項記載
    の載置装置において、本装置は、前記洗濯物を前記コン
    ベアベルト（１１）に押付けるために、前記吸引装置の
    位置の下流において前記コンベアベルトを押圧する加圧
    装置を有している載置装置。
13. 【請求項１３】 請求項１２記載の載置装置において、
    前記加圧装置は上下に可動な加圧ローラ（２）からな
    り、前記コンベアベルト（１１）の上面と反対の側には
    支持板（１４）が備えられている載置装置。
14. 【請求項１４】 請求項１３記載の載置装置において、
    前記加圧ローラ（２）の重量の一部分だけが前記洗濯物
    を押付けるようにするために引張りばね（１）が備えら
    れている載置装置。