JPH0630419U - 触媒コンバータ - Google Patents
触媒コンバータInfo
- Publication number
- JPH0630419U JPH0630419U JP6656492U JP6656492U JPH0630419U JP H0630419 U JPH0630419 U JP H0630419U JP 6656492 U JP6656492 U JP 6656492U JP 6656492 U JP6656492 U JP 6656492U JP H0630419 U JPH0630419 U JP H0630419U
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- Japan
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- cylindrical container
- catalytic converter
- catalyst carrier
- deformation
- container
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 本考案は、排気マニホールドの排気ガス排出
口に装着される触媒コンバータに関し、筒状容器の熱変
形によるセラミック製マット12の飛散を防止すること
を目的とする。 【構成】 筒状容器4の対向する両側の変形部4D,4
Dの少なくとも一側に、中央部14が浮き上がり且つ両
端13A,13Aが筒状容器4に固着されて中央部14
に筒状容器4の外周面に接触する弾性部15を有する変
形防止用帯状部材13をその周方向に沿って設けた。
口に装着される触媒コンバータに関し、筒状容器の熱変
形によるセラミック製マット12の飛散を防止すること
を目的とする。 【構成】 筒状容器4の対向する両側の変形部4D,4
Dの少なくとも一側に、中央部14が浮き上がり且つ両
端13A,13Aが筒状容器4に固着されて中央部14
に筒状容器4の外周面に接触する弾性部15を有する変
形防止用帯状部材13をその周方向に沿って設けた。
Description
【0001】
本考案は、排気マニホールドの排気ガス排出口に装着される触媒コンバータに 関する。
【0002】
従来、車両排気系には、例えば、特開昭61−265319号公報に示すよう に、排気ガスを浄化する触媒コンバータが床下に装着されているが、昨今では、 斯かる触媒コンバータの他に、図5,図6に開示されるようなマニホールド触媒 コンバータが多くの車両に装着されている。
【0003】 図において、符号101はマニホールド触媒コンバータで、このマニホールド 触媒コンバータ101は、エンジン(図示せず)に装着された排気マニホールド 102の排気ガス排出口に略垂直に装着されている。
【0004】 マニホールド触媒コンバータ101では、楕円形状をしたセラミック製の触媒 担体103が、一対の半割容器104A,104Aからなる楕円状の筒状容器1 04の胴体部104Cに収容されており、この筒状容器104は、複数のガス流 入口105Aに接続する上流側ディフューザ105とガス流出口106Aに接続 する下流側ディフューザ106との間に、胴体部104Cを連続に形成して構成 されている。
【0005】 そして、上記ガス流入口105Aに、排気マニホールド102の4本のパイプ 102A,102B,102C,102Dの各排出端が集合,接続され、又、ガ ス流出口106Aにはフランジ107が設けられ、このフランジ107には排気 流出管(図示せず)が連結されている。
【0006】 また、触媒担体103の上端面103Aには上流側緩衝部材109が装着され 、又、同様に触媒担体103の下端面103Bには下流側緩衝部材110が装着 されており、これらの緩衝部材109,110を介して触媒担体103が筒状容 器104内に上下方向で規制された構造となっている。
【0007】 さらに、上記触媒担体103と筒状容器104との間には、サポート111及 びセラミック製マット112が配置されており、当該セラミック製マット112 によって排気ガスのバイパスが防止されている。
【0008】
然し乍ら、上記マニホールド触媒コンバータ101では、エンジンに近い位置 で使用されるため排気ガスが高温になっており、楕円形状の筒状容器9が高温の 排気ガスの熱によって円形状に膨張し、又、冷間時には元の楕円形状に収縮する というように熱によって膨張,収縮を繰り返すため変形し、長期に亘る使用によ って触媒担体103と筒状容器104との間に多少の隙間が生じてしまう虞があ る。
【0009】 而して、斯様に触媒担体103と筒状容器104との間に隙間が生じると、セ ラミック製マット112の密度が小さくなってその面圧が下がり、そして、この 隙間に排気ガスがバイパスするため、セラミック製マット112がこの排気ガス によって飛散してしまう問題があった。
【0010】 本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもので、筒状容器の熱変形によるセラミ ック製マットの飛散を防止する触媒コンバータを提供することを目的とする。
【0011】
斯かる目的を達成するため、本考案は、対向する一対の非変形部の間の両側の 対向する変形部が熱膨張・熱収縮する性質を有する筒状容器内に、触媒担体を収 容し、当該触媒担体と筒状容器との間にセラミック製マットを配置してなる触媒 コンバータにおいて、筒状容器の対向する両側の変形部の少なくとも一側に、中 央部が浮き上がり且つ両端が筒状容器に固着されて中央部に筒状容器の外周面に 接触する弾性部を有する変形防止用帯状部材をその周方向に沿って設けたことを 特徴とする。
【0012】
本考案によれば、両端を筒状容器に固着した変形防止用帯状部材の中央部にお ける弾性部が、筒状容器の変形部を押圧しているので、筒状容器の変形部で変形 防止用帯状部材が筒状容器の熱変形を抑え、筒状容器が所定の断面形状に保持さ れ、セラミック製マットが触媒担体と筒状容器との間に確実に保持される。
【0013】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1ないし図4は触媒コンバータを示し、図中、符号1はマニホールド触媒コ ンバータで、このマニホールド触媒コンバータ1は、エンジン(図示せず)に装 着された排気マニホールド2の排気ガス排出口に略垂直に装着されている。
【0014】 マニホールド触媒コンバータ1では、楕円形状をしたセラミック製の触媒担体 3が、一対の半割容器4A,4Bからなる楕円状の筒状容器4の胴体部4Eに収 容されており、この筒状容器4は、ガス流入口5A,5Aに接続する上流側ディ フューザ5とガス流出口6Aに接続する下流側ディフューザ6との間に、胴体部 4Eを連続に形成して構成されている。なお、上記の楕円状の筒状容器4には、 楕円形状の筒状容器のみならず、長円形状の筒状容器や或いは楕円形状に類似し た形状の筒状容器を含む。筒状容器4は、一対の半割容器4A,4Bの各重なり 部を対向する一対の非変形部4C,4Cを有し、この一対の非変形部4C,4C の間の両側の対向する湾曲状の変形部4D,4Dが熱膨張・熱収縮する性質を有 している。従って、筒状容器4は、非変形部4C,4Cを一種の固定端として、 変形部4D,4Dが熱膨張・熱収縮する。
【0015】 そして、上記ガス流入口5A,5Aに、排気マニホールド2の4本のパイプ2 A,2B,2C,2Dの各排出端が集合,接続され、又、ガス流出口6Aにはフ ランジ7が設けられ、このフランジ7には排気流出管(図示せず)が連結されて いる。
【0016】 また、触媒担体3の上端面3Aには上流側緩衝部材9がその周縁部に外嵌され 、又、同様に触媒担体3の下端面3Bには下流側緩衝部材10がその周縁部に外 嵌されており、これらの緩衝部材9,10を介して触媒担体3が筒状容器4内に 収容された構造となっている。
【0017】 上記触媒担体3と筒状容器4との間には、サポート11及びセラミック製マッ ト12が配置されており、当該セラミック製マット12によって排気ガスのバイ パスが防止されている。
【0018】 そして、本実施例においては、セラミック製マット12を配置した胴体部4E の下部外周に筒状容器4の熱変形(膨張)を抑える“たが”として機能する変形 防止用帯状部材13,13が、その周方向に沿って対向して設けられている。変 形防止用帯状部材13は、両端に立上がりフランジ13B,13Bを有するコ字 状断面のフレームに構成され、両端13A,13Aが筒状容器4の胴体部4Eに 固着されて、筒状容器4の変形部4Dにその周方向に沿って設けられ、浮き上が った中央部14で対向する切込み15A,15Aを内側に向けて形成してなる弾 性部15がスプリングとして一体に形成されており、切込み15A,15Aの先 端が筒状容器4の外周面に接触している。
【0019】 かかるマニホールド触媒コンバータ1によれば、排気マニホールド2から筒状 容器4内に流入した排気ガスは、触媒担体3で浄化された後、排気流出管に導か れる。
【0020】 そして、排気マニホールド2から流入した排気ガスの熱によって筒状容器4は 円形状に膨張しようとする(図3の矢印方向)が、両端13A,13Aを筒状容 器4に固着した変形防止用帯状部材13の中央部14における弾性部15が、筒 状容器4を押圧しているので、筒状容器4の変形部4D,4Dで変形防止用帯状 部材13,13が筒状容器3の熱変形を抑えて、筒状容器4が所定の断面形状( 楕円形状)に保持され、セラミック製マット12を触媒担体3と筒状容器4との 間に強固に保持されることとなる。
【0021】 以上の如き構成によれば、変形防止用帯状部材13,13の弾性部15,15 が、筒状容器4の変形部4D,4Dを押圧しているので、変形部4D,4Dで変 形防止用帯状部材13,13が筒状容器4の熱変形を抑え、筒状容器4を所定の 断面形状に保持できる。
【0022】 従って、変形防止用帯状部材13,13を設けた楕円形状の筒状容器4が排気 ガスの熱によって円形状に変形することがないので、触媒担体3と筒状容器4と の間に隙間が生じて排気ガスがバイパスすることがなくなり、又、この効果と相 俟ってセラミック製マット12が変形防止用帯状部材13によって触媒担体3と 筒状容器4との間に強固に保持されるので、従来の如くセラミック製マット12 が排気ガスによって飛散することがなくなり、長期に亘ってマニホールド触媒コ ンバータ1の性能を維持することができる。
【0023】 なお、本実施例においては、触媒コンバータの例としマニホールド触媒コンバ ータを挙げているが、これに限定されることなく、床下型の触媒コンバータに適 用することもできる。
【0024】 また、本実施例においては、触媒担体はセラミック製になっているが、金属製 のものにも適用できる。 さらに、本実施例においては、変形防止用帯状部材13に加えて、マニホール ド触媒コンバータ1の筒状容器4の胴体部4Eの上部外周にも変形防止用帯状部 材を、その周方向に沿って設けることもできる。
【0025】 そして、本実施例においては、変形防止用帯状部材13は、両端に立上がりフ ランジ13B,13Bを有するコ字状断面のフレームに構成されているが、厚板 を材料とした帯板で構成することもできる。
【0026】 そして、また、本実施例においては、変形防止用帯状部材13には、弾性部1 5が一体に形成されているが、変形防止用帯状部材を、コ字状断面の帯板本体と 、この帯板本体とは別体でこれに取り付けられる弾性部で構成することもできる 。
【0027】 そして、さらに、本実施例においては、変形防止用帯状部材13,13は、両 端13A,13Aが筒状容器4の胴体部4Eに固着されているが、変形防止用帯 状部材13,13の固着方法は、これに限定されることなく、例えば、一対の半 割容器4A,4Bの両端にそれぞれフランジを形成し、その両側のフランジに変 形防止用帯状部材13,13の各端部をボルト,ナットを介して共締めして固着 することもできる。
【0028】 また、筒状容器4は、一対の半割容器4A,4Bからなる楕円状に構成されて いるが、筒状容器の断面形状は、楕円に限定されることなく、両端のフランジ部 で接合された一対の半割容器4A,4Bからなる断面円形の筒状容器でも良い。 この場合、対向する両フランジ部からなる一対の非変形部の間の両側の対向する 半円状の変形部が熱膨張・熱収縮することになる。
【0029】 そして、本実施例においては、セラミック製マット12を配置した胴体部4E の下部外周に帯状の変形防止用帯状部材13,13が、その周方向に沿って対向 して設けられているが、胴体部4Eの少なくとも一側にあれば足りる。その際、 胴体部4Eの、触媒担体3内で高温の排気ガスが多く流れて温度上昇の大きい側 に設ければ有効とされる。
【0030】
【考案の効果】 以上述べたように、本考案によれば、両端を筒状容器に固着した変形防止用帯 状部材の中央部における弾性部が、筒状容器の変形部を押圧しているので、筒状 容器の変形部で変形防止用帯状部材が筒状容器の熱変形を抑え、筒状容器を所定 の断面形状に保持できる。
【0031】 従って、触媒担体と筒状容器との間に隙間が生じて排気ガスがバイパスするこ とがなくなり、又、この効果と相俟ってセラミック製マットが変形防止用帯状部 材によって触媒担体と筒状容器との間に強固に保持されるので、従来の如くセラ ミック製マットが排気ガスによって飛散することがなくなり、長期に亘って触媒 コンバータの性能を維持することができる効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例に係る触媒コンバータの一部
断面側面図である。
断面側面図である。
【図2】同触媒コンバータの正面図である。
【図3】図1のX−X線に沿った断面図である。
【図4】図1の変形防止用帯状部材の斜視図である。
【図5】従来の触媒コンバータの一部断面側面図であ
る。
る。
【図6】従来の触媒コンバータの斜視図である。
1 マニホールド触媒コンバータ 3 触媒担体 4 筒状容器 4C 非変形部 4D 変形部 12 セラミック製マット 13 変形防止用帯状部材 14 中央部 15 弾性部
Claims (1)
- 【請求項1】 対向する一対の非変形部(4C,4C)
の間の両側の対向する変形部(4D,4D)が熱膨張・
熱収縮する性質を有する筒状容器(4)内に、触媒担体
(3)を収容し、 当該触媒担体(3)と筒状容器(4)との間にセラミッ
ク製マット(12)を配置してなる触媒コンバータにお
いて、 筒状容器(4)の対向する両側の変形部(4D,4D)
の少なくとも一側に、中央部(14)が浮き上がり且つ
両端(13A,13A)が筒状容器(4)に固着されて
中央部(14)に筒状容器(4)の外周面に接触する弾
性部(15)を有する変形防止用帯状部材(13)をそ
の周方向に沿って設けたことを特徴とする触媒コンバー
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6656492U JPH0630419U (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 触媒コンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6656492U JPH0630419U (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 触媒コンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0630419U true JPH0630419U (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=13319576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6656492U Pending JPH0630419U (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 触媒コンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630419U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013083253A (ja) * | 2011-10-11 | 2013-05-09 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | 詰め込むことによって支承マットを有するモノリスをハウジング内に封入するための方法 |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP6656492U patent/JPH0630419U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013083253A (ja) * | 2011-10-11 | 2013-05-09 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | 詰め込むことによって支承マットを有するモノリスをハウジング内に封入するための方法 |
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