JPH06303846A - 植物の装飾装置 - Google Patents

植物の装飾装置

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JPH06303846A
JPH06303846A JP5132295A JP13229593A JPH06303846A JP H06303846 A JPH06303846 A JP H06303846A JP 5132295 A JP5132295 A JP 5132295A JP 13229593 A JP13229593 A JP 13229593A JP H06303846 A JPH06303846 A JP H06303846A
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JP
Japan
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plant
light
fluorescent substance
phosphor
wavelength
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JP5132295A
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Toshihiro Kumazawa
敏弘 熊沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 植物40自体を蛍光体20の発光によって照
らすことによって、補光とともに夜間でも暗いところで
も鑑賞可能とし、更には蛍光体20を発光させるための
光源を紫外線照射源50とすることによって目にまぶし
くないようにする。また昆虫の視機能を低下させる。 【構成】 植物育成用のプランター60を内側に配置し
た装飾装置70において、植物40の根元表面に配置す
る土等の表面に蛍光体20を付着させるとともに、この
蛍光体20を蛍光発光させる装飾装置70に内蔵した紫
外線照射源50を設ける。蛍光体20として植物40の
光合成の分光特性を有するものを選択できる。蛍光体2
0として昆虫の複眼が明順応を示す分光特性を有するも
のを選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物の装飾装置、更に詳
しくは蛍光体を発光させ、その蛍光によって植物を照ら
すようにした植物の装飾装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、鑑賞用植物が屋内外問わず、多く
の場所において植えられている。特にこれらの植物はリ
ースなどのサービスが普及して以来、オフィス、店舗等
において置かれるケースが当たり前になってきた。しか
しながら、これらの植物は屋外に比べて照度の低い場所
に置かれるため、光量不足のため枯れてしまう場合があ
る。また、装飾用として置かれているにもかかわらず、
目立たない場合があり、店舗等において人目を引く効果
があまりない。更に詳しく説明すると植木、草花等はコ
ンクリートで囲まれた空間に潤いを与えるような心理的
な効果があるが、置かれる場所は多くは光の量が足りな
いので補光をしないといずれ葉の艶や色が悪くなってし
まい、場合によっては、枯れてしまうということもあ
る。このために特殊蛍光ランプやメタルハライドランプ
のような植物育成用ランプを用いている場合があるが、
光源を設置する場所が特別に必要であり、また、輝度の
高い光源が目に入ってしまいある場合はまぶしく鑑賞用
装飾品としての植物の効果が薄れてしまうと同時にムー
ドを必要とする場所、例えば喫茶店、ホテル等には不向
きである。もちろん屋外に設置された植物では、補光を
必要としないものの、夜間は周囲が暗くて見にくくな
り、装飾あるいは鑑賞用としては昼間しか使用できない
こととなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明のうち
請求項1記載の発明は、植物自体を蛍光体の発光によっ
て照らすことで、補光とともに夜間でも鑑賞可能とし、
更には蛍光体を発光させるための光源を紫外線照射する
ことによって目にまぶしくないようにした植物の装飾装
置を提供することを目的とする。また請求項2記載の発
明は、請求項1記載の発明の目的に加えて、低圧放電ラ
ンプからの紫外線を蛍光体には照射するものの、照射源
からの紫外線が直接見えないようにして、外部から光源
の存在をわかりにくくして、装飾効果を向上させた植物
の装飾装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、庭あるい
は鉢植えの植物の根元表面に配置する天然もしくは合成
の土や砂、砂利、小石の表面に蛍光体を付着させるとと
もに、この蛍光体を蛍光発光させる紫外線照射源を設け
たことを特徴とする。また請求項2記載の発明は請求項
1記載の発明の構成に加えて、紫外線照射源は、蛍光体
を照射するものの、紫外線が直接見えないようにしたこ
とを特徴とする。なお前述した紫外線照射源としては、
200〜400nm程度の波長を有する紫外線を発する
ものであって、たとえば100Wの高圧水銀ランプ型ブ
ラックライトを用いることができる。また蛍光体として
は、有機蛍光体と無機蛍光体とがある。本発明ではいず
れの蛍光体を用いることもできるが、植物に水を与えた
り、あるいは太陽光が当たったりすることを考慮する
と、耐水性あるいは耐候性に優れた無機蛍光体を使用す
ることが望ましい。また無機蛍光体としては、ブルー発
光するものとして、 Sr:Eu / Sy(POCl:
Eu / 3(BaMg)O・8Al:Eu
/ ZnS:Ag/CaWO / 3(M,Eu)O
・MCl・P・B(ただしM=Sr,C
a,Ba,Ce) ブルーイッシュグリーンに発光するものとして、 3(Ba,Ca,Mg)(PO)・(Ba,C
a,Mg)Cl:Eu/ ZnO:Zn グリーンに発光するものとして、 3(Ba,Mg)O・8Al:Eu,Mn /
ZnSiO:Mn/ ZnGeO:Mn /
ZnS:Cu / (La,Ce,Tb)・0.
2SiO・0.9P オレンジに発光するものとして、 (Ca,Sr)SiO:Mn,Pb / ZnS:M
n / CaSiO:Pb,Mn レッドに発光するものとして Y:Eu / Y(P,V)O:Eu / Y
S:Eu /0.5MgF・3.5MgO・G
eO:Mn / 6MgO・As:Mn 赤外域に発光するものとして LiAlO:Fe Nd 95Yb 05Na
(M 紫外域に発光するものとして BaSi:Pb / (Sr,Ba)MgSi
:Pb ブルーイッシュホワイトに発光するものとして CaWO:Pb / MgWO がある。また植物育成の分光出力は、ドイツのDIN5
031に制定されている光合成の分光特性によれば、図
4に示すように、発光波長の440nm(青色)、67
0nm(赤色)に発光のピークが見られ、その特性に併
せて蛍光体を選択することによって植物の照明に植物育
成効果が付加できるとされている。そこでこのような分
光出力を有する蛍光体としては、上記のうちでブルーに
発光するものとして例示した Sr:Eu 波長420n m Sr(POCl:Eu 波長445 nm 3(BaMg)O・8Al:Eu 波長452 nm ZnS:Ag 波長450±2nm CaWO 波 長417nm 3(M,Eu)O・MCl・P・B(ただしM=Sr,Ca, Ba,Ce) 波長450nm はすべて使用することができることとなる。またレッド
に発光するものとして例示した蛍光体のうち、 0.5MgF・3.5MgO・GeO:Mn 波長6 59nm 6MgO・As:Mn 波長6 55nm は使用できるものである。また、蛍光体のうちで、55
0〜650nmの範囲に発光特性を持つ蛍光体を夜間時
点灯することによって、夜間活動性の昆虫はその複眼が
明順応を起こすことが知られている。すなわち550〜
650nmの範囲に発光特性を持つ蛍光体を発光させる
と「虫避けの効果」が得られる。この場合の蛍光体とし
ては、オレンジに発光するものとして例示した蛍光体で
ある、 (Ca,Sr)SiO:Mn,Pb 波 長618nm ZnS:Mn 波長585nm CaSiO:Pb,Mn 波長618 nm グリーンに発光するものとして例示した蛍光体である、 ZnGeO:Mn 波長537n m ZnS:Cu 波長531nm (La,Ce,Tb)・0.2SiO・0.9P 波長545nm レッドに発光するものとして例示した蛍光体である、 Y:Eu 611nm Y(P,V)O:Eu 619nm YS:Eu 波長627nm 0.5MgF・3.5MgO・GeO:Mn 波長659nm 6MgO・As:Mn 波長65 5nm が使用できることとなる。
【0005】
【作用】以上のような構成の組合せにより、植物の装飾
とともに植物の育成あるいは虫避けの効果を具えた装置
を得ることができる。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図1ないし図4に示し
た実施例に基づいて説明する。図1に示したものは、本
発明に係る発光体の一部断面図である。この実施例は、
天然あるいは合成のプラスチック、ガラス、セラミッ
ク、砂あるいは小石等の基材10の表面を蛍光体で被覆
して発光体30とした状態を示したものである。具体的
には、前述したような各種蛍光体のうちで、所望の発色
をする蛍光体20ををトルエンあるいはキシレン等の溶
剤、及びアクリル、スチロールあるいはウレタン等の結
合剤と混合し、それを砂や小石等の基材10の表面に被
覆させたものである。またここで被覆に際しては、各種
の塗装あるいは含浸等で行なうことができる。また図2
に示した実施例は、植物40が植えられた平面が長方形
状のプランター60の長辺に沿って、低圧水銀ランプ型
のブラックライト50を内包した本発明の装置70を外
側より取付け、蛍光体20を被覆させた砂を発光体30
としてプランター60内部の砂の表面に敷き詰めたもの
である。また図3は、図2の断面図を示したものであ
る。このように形成すると、夜間における植物40の間
接照明が行なえるとともに、装飾的効果と落ち着いたム
ードの効果を奏するものである。なおここで、蛍光体2
0として、植物40を育成するための分光出力である4
40nmあるいは670nm付近に発光波長を有する蛍
光体20のうち、レッドに発光する蛍光体31である6
MgO・As:Mnとブルーに発光する蛍光体3
2であるSr(POCl:Euとを被覆させた砂
を所定量を用いた場合の実際の実験結果について説明す
る。ここではまず、同一のシンビジュームの苗から株分
けを行ない、2つのプランター60を用意し、双方のプ
ランター60を室内に置くとともに、一方のプランター
60には上記発光体30を敷き詰めて1日7時間の紫外
線照射を行なったものである。
【表1】 この結果のように、プランター60に上記発光体30を
敷き詰めて1日7時間の紫外線照射を行なった場合のシ
ンビジュームの方が、成長が速いことが確認できた。ま
た、蛍光体20のうちで「虫避け効果」がある550〜
650nmの範囲に発光特性を持つ蛍光体20として、
オレンジに発光するZnS:Mnあるいはグリーンに発
光するZnGeO:Mnを夜間時に点灯した結果、
虫がつかず、虫避け効果が確認された。また更に、発光
体30として、プラスチック等に直接蛍光体20を混合
して成型することもできる。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、植物自体を蛍光体の発光によって照
らすことで、補光とともに夜間でも暗いところでも鑑賞
可能とし、更には蛍光体を発光させるための光源を紫外
線照射源とすることによって目にまぶしくないようにし
たものである。また請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の効果に加えて、紫外線照射源を蛍光体には照
射するものの、照射源からの紫外線が直接見えないよう
にして、外部光源の存在をわかりにくくして、装飾効果
を向上させたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる発光体を示した一部断面図であ
る。
【図2】本発明を長方形状のプランターに応用した場合
の説明図である。
【図3】図2に示した実施例のプランターの断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例による蛍光発光の分光特性を示
す。
【符号の説明】
10 基材 20 蛍光体 30 発光体 40 植物 50 紫外線照射源 60 プランター 70 装飾装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】市販の植木鉢あるいはプランターに、その
    植物の根元部分に蛍光発光する小石、砂、土などを配置
    したとき、植物の伸長する方向を開口し、かつ該植木鉢
    あるいはプランター全体を覆うようにし、前記開口縁部
    に紫外線照射源である低圧放電ランプを内臓したことを
    特徴とする植物の装飾装置。
  2. 【請求項2】該低圧放電ランプは、蛍光発光する小石、
    砂、土などを照らすものの、ランプが直接見えないよう
    にしたことを特徴とする請求項1の植物の装飾装置。
JP5132295A 1993-04-23 1993-04-23 植物の装飾装置 Pending JPH06303846A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006254907A (ja) * 2005-02-18 2006-09-28 Brf Giken:Kk 植物発光装置、及び植物発光方法
US7237357B2 (en) * 2001-04-12 2007-07-03 Von Bismark Gmbh Plant pot
CN102821594A (zh) * 2010-03-16 2012-12-12 夏普株式会社 植物的照明栽培方法、防虫用照明装置以及防虫用照明系统

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