JPH06302222A - 導電性重合体微粒子及びその製造方法 - Google Patents
導電性重合体微粒子及びその製造方法Info
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Abstract
優れた導電性重合体微粒子を得る。 【構成】 重合性単量体を水性媒体中に微粒子状に懸濁
させ、これに金属微粉を添加し、重合性単量体を金属微
粉の共存下で懸濁重合させることによって、重合体微粒
子の表面部に金属微粉の一部が入り込んだ状態で固定さ
れ、この金属微粉によって重合体微粒子の全面が被覆さ
れている導電性重合体微粒子を得る。この導電性重合体
微粒子は、熱や圧縮変形を受けても、金属微粉の被覆層
が重合体微粒子の変形によく追随し、金属微粉の被覆層
が割れたり、また剥離したりすることがなく導電性が優
れている。また、重合性単量体の重合工程で一挙に金属
微粉の被覆層を形成することができ、製造工程が簡略化
され安価に製造することができる。
Description
料、フィルムなどの製造に使用される導電性重合体微粒
子に関する。
などは、バインダー樹脂やマトリックス樹脂に、導電性
重合体微粒子を混合分散させて製造されている。
般に、懸濁重合等により予め重合体微粒子を製造し、こ
の重合体微粒子の表面に、無電解メッキにより導電性金
属の薄膜を被覆することにより製造されている。このよ
うな無電解メッキ技術は広く知られている(例えば、特
開平4−147513号公報参照)。
子の表面に、無電解メッキにより導電性金属の薄膜を被
覆する方法は、重合体微粒子の製造に加えて重合体微粒
子の表面を活性化するための前処理やメッキ試薬などが
必要で、そのため製造コストが割高になる。
は、熱膨張係数や圧縮変形性の差が大きいのが普通で、
そのため上記の方法により得られる導電性重合体微粒子
は、使用中の熱や圧縮変形により金属の薄膜層が割れ易
く、また重合体微粒子の表面から剥離し易く、導電性が
低下することがある。
で、その目的とするところは、製造工程が簡略化され、
安価にして導電性の優れた導電性重合体微粒子及びその
製造方法を提供することにある。
め、この発明の導電性重合体微粒子は、重合性単量体を
金属微粉の共存下で重合させて得られ、重合体微粒子の
表面部に金属微粉の一部が入り込んだ状態で固定され、
この金属微粉によって重合体粒子の全面が被覆されてい
る。
造方法は、重合性単量体を水性媒体中に微粒子状に懸濁
させ、これに金属微粉を添加し、重合性単量体を金属微
粉の共存下で懸濁重合させるものである。
線状重合体を形成する重合性単量体、架橋重合体を形成
する重合性単量体のいずれの単量体であってもよい。
は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
2エチルヘキシル、スチレン、α−メチルスチレン、エ
チルスチレン、アクリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビ
ニル等の単官能性ビニル系モノマーが挙げられる。
は、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタンジ(メタ)アクリレート、
テトラメチロールメタンモノ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、2,2' −ビス(4−アクリロ
キシジエトキシフェニル)プロパン、ネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサングリ
コールジ(メタ)アクリレート等の多官能性ビニル系モ
ノマーが挙げられる。
体としては、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、
ジアリルフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリ
ルマレート、ジアリルアジペート、ジアリルグリコレー
ト、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、ト
リアリルイソシアヌレート、ジビニルエーテル、ジビニ
ルスルホン、アルキレンビス(メタ)アクリルアミド等
の官能性ビニル系モノマーが挙げられる。
よく、二種以上を混合して用いてもよい。また、これ等
の重合性単量体に、ポリブタジエン、ポリイソプレン、
ポリクロロプレン、ポリエチレン等の重合性単量体に可
溶なポリマーを少量混合して用いてもよい。
メチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラ
メチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメ
チロールメタンジ(メタ)アクリレート、テトラメチロ
ールメタンモノ(メタ)アクリレート、トリメチロール
メタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタ
ントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート及びジビニルベンゼンが好適
である。
には、先ず、上記重合性単量体を水性媒体中に微粒子状
に懸濁させる。水性媒体としては、一般に水が用いられ
る。そして、この水性媒体には、通常、水溶性の懸濁安
定剤を適量溶解させるか或いは難水溶性の懸濁安定剤を
適量分散させて用いる。
アルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ゼラ
チン、メチルセルロース、ポリメタクリルアミド、ポリ
エチレングリコール、ポリエチレンオキサイドモノステ
アレート、ソルビタンテトラオレエート、グリセリンモ
ノオレエート、ドデシルベンゼンスルホン酸等の水溶性
有機化合物が用いられる。
酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、燐酸カルシウム、燐酸マグ
ネシウムコロイド(二燐酸ナトリウムと塩化ナトリウム
との混合物)、コロイダルシリカ、酸化アルミ等の難水
溶性の無機化合物が用いられる。
マグネシウムコロイド(二燐酸ナトリウムと塩化ナトリ
ウムとの混合物)が好適で、これにドデシルベンゼンス
ルホン酸を併用するとさらに好適である。
μm 程度の微粒子状に水性媒体中に懸濁させる。このよ
うな懸濁液を調整するには、重合性単量体100重量部
に対して、一般に水性媒体200〜1000重量部を混
合し、これを攪拌羽根で攪拌する。攪拌羽根の攪拌速度
や水性媒体の粘度を変えることにより、重合性単量体の
懸濁微粒子の粒子径やその分布を調節することができ
る。
性媒体との混合液を、多孔性の膜やシートやカラムを通
過させることにより、重合性単量体の懸濁微粒子を生成
させることもできる。この場合、多孔質体の孔径や水性
媒体の粘度を変えることにより、重合性単量体の懸濁微
粒子の粒子径やその分布を調節することができる。
を添加し、この金属微粉の共存下で微粒子状の重合性単
量体を懸濁重合させる。金属微粉としては、金、銀、ア
ルミニウム、ニッケル、ニッケル・金、ニッケル・リ
ン、リン青銅、白金、銅、黄銅、インジウム、鉛、ハン
ダ、クロム、錫、鉄などが使用される。特に、ニッケ
ル、ニッケル・金、金、アルミニウム、銅が導電性の点
で好適である。
濁微粒子の平均粒径よりも小さく、一般に0.01〜1
0μm が好ましく、0.05〜1μm がさらに好まし
い。金属微粉は、このままで使用することができるが、
予めシランカップリング剤により表面処理を行っておく
と、生成する重合体微粒子との固定力をより一層高める
ことができる。
としては、ビニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。金属微粉
の表面処理は、例えば、シランカップリング剤のエタノ
ール溶液に金属微粉を浸漬した後、乾燥することにより
行われる。
対して、一般に1〜200重量部、好ましくは15〜7
5重量部の範囲で添加される。金属微粉は、そのままで
懸濁液に攪拌しながら添加してもよいが、懸濁液に用い
たと同じ水性媒体に分散させ、この分散液を懸濁液に攪
拌しながら添加するのが好ましい。また、金属微粉は、
重合前に懸濁液に一括して添加してもよいが、重合反応
が完結するまでに少しずつ添加してもよい。
を添加した後、この金属微粉の共存下で微粒子状の重合
性単量体を懸濁重合させる。微粒子状の重合性単量体を
懸濁重合させるには、懸濁液にラジカル重合開始剤を添
加しておいて、この懸濁液を加熱することによってラジ
カル重合開始剤を分解させ、微粒子状の重合性単量体を
ラジカル重合させる。
性重合開始剤が用いられる。このようなラジカル重合開
始剤の例では、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイル
パーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジt
−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチル
パーオキイソブチレート、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスイソバレロニトリル等が挙げられる。
量体100重量部に対して、一般に0.5〜15重量部
の範囲で使用される。0.5重量部を下回ると重合率が
著しく低下し、15重量部を上回る量の開始剤は必要で
はない。重合温度は、使用するラジカル重合開始剤の種
類により異なるが、一般に40〜150℃程度である。
また、重合時間は、一般に30分〜10時間程度であ
る。
粒子の周りに共存し、懸濁微粒子の表面に吸着され、こ
うして重合性重合性の重合が進行する。重合性単量体の
懸濁微粒子の表面への金属微粉の吸着をより一層促進さ
せるために、カルボキシル基や燐酸基等のイオン性基を
有する水溶性モノマーを添加するのが好ましい。
ては、例えば、アシッドホスホキシエチルメタクリレー
トのような燐酸(メタ)アクリレート、(メタ)アクリ
ル酸等が挙げられる。これ等の水溶性モノマーは、重合
の進行にともない前記の重合性単量体と共重合して重合
体微粒子の一部となる。この水溶性モノマーの添加量
は、重合性単量体100重量部に対して、0.01〜1
0重量部の範囲が好ましい。
この導電性重合体微粒子は、濾過或いは遠心分離等の手
段で分離され、水等で洗浄した後加熱或いは減圧等によ
り乾燥され、導電性重合体粒子の製品とされる。この導
電性重合体微粒子は、重合体微粒子の表面部に金属微粉
の一部が入り込んだ状態で固定され、この金属微粉によ
って重合体微粒子の全面が被覆されている。
粉を用いた場合、この導電性重合体微粒子の導電性を向
上させるために、金置換反応によりニッケル微粉の表面
部分に金メッキを施すことができる。
る金置換浴に、ニッケル微粉が被覆された上記導電性重
合体微粒子を投入し加温することにより、Ni+2Au
+ →2Au↓+Ni2+の反応により、ニッケル微粉の表
面部分を簡単に金メッキすることができる。
に微粒子状に懸濁させておき、これに金属微粉を添加
し、重合性単量体を金属微粉の共存下で懸濁重合させる
と、金属微粉が重合性単量体粒子の表面を取り囲むよう
に吸着され、この状態で重合性単量体微粒子の中で重合
が行われる。
粉の一部が入り込んだ状態で固定され、この金属微粉に
よって重合体微粒子の全面が被覆された導電性重合体微
粒子が、重合性単量体の重合工程で簡単に得られる。
のように重合体微粒子の表面部に金属微粉の一部が入り
込んだ状態で強固に固定されているので、熱や圧縮変形
を受けても、金属微粉の膜が重合体微粒子の変形によく
追随し、金属微粉の被覆層が割れたり、また重合体微粒
子の表面から剥離したりすることが防止される。
部と塩化マグネシウム6水塩96重量部とを混合して水
性媒体を調製し、これにジビニルベンゼン200重量部
及びベンゾイルパーオキサイド4.2重量部を加え、こ
れを攪拌してビニルベンゼンを平均粒径が約10μm に
微粒子状化した懸濁液を得た。
5重量部を添加した後、この懸濁液を昇温して85℃で
8時間加熱し重合反応を完結させた。この反応液を濾過
し反応生成物を充分に水洗した後乾燥して、平均粒径が
約10μm の導電性重合体微粒子を得た。
その切断面と表面とを観察した結果、重合体微粒子の表
面部に銀粉の一部が入り込んだ状態で固定され、この銀
粉によって重合体微粒子に表面部が全面一様に被覆され
ていることが認められた。また、マルチボリューム密度
計(島津製作所製)を用いて、導電性重合体微粒子の比
重を測定したところ、比重は1.93であった。
を、次の方法で評価した。エポキシ系接着剤(SE−4
500:吉川加工社製)100重量部に上記導電性重合
体微粒子8重量部を混合し、導電性重合体微粒子を分散
したペーストを作成する。
4μm の銅板を厚さ34μm のポリイミドフィルムに貼
り合わせ、エッチング処理により電極部が330μm ピ
ッチになるように作成した基板を用意する。
が2mmになるように配置し、これを上記の導電性重合体
微粒子を分散したペーストにより、プレス圧10 kg/
cm2×140℃×1時間の条件で接着した。このように
接着した基板の各対向電極間の抵抗値を測定した結果、
平均抵抗値は0.05Ω、標準偏差は0.01Ωであ
り、良好な導電性を示した。
小圧縮試験機PCT−200型(島津製作所製)により
圧縮試験を行った結果、圧縮歪み(圧縮変位/圧縮前の
粒子径×100)が40%で粒子破壊を生じたが、粒子
破壊に至までの間に銀被覆層の割れや剥がれは全く生じ
なかった。
部と塩化マグネシウム6水塩96重量部とを混合して水
性媒体を調製した。これにトリメチロールメタントリア
クリレート200重量部及びベンゾイルパーオキサイド
4.2重量部を加え、これを攪拌してトリメチロールメ
タントリアクリレートを平均粒径が約10μm に微粒子
状化した懸濁液を得た。
量部を添加した後、この懸濁液を昇温して85℃で8時
間加熱し重合反応を完結させた。この反応液を濾過し反
応生成物を充分に水洗した後乾燥して、平均粒径が約1
0μm の導電性重合体微粒子を得た。
の表面部に銅粉の一部が入り込んだ状態で固定され、こ
の銅粉によって重合体微粒子の表面が全面一様に被覆さ
れていた。また、導電性重合体微粒子の比重は、1.8
9であった。各対向電極間の平均抵抗値は0.58Ω、
標準偏差は0.10Ωであり、良好な導電性を示した。
また、圧縮歪み51%で粒子破壊を生じたが、粒子破壊
に至までの間に銅被覆層の割れや剥がれは全く生じなか
った。
と塩化マグネシウム6水塩37重量部とドデシルベンゼ
ンスルホン酸0.45重量部とを混合して水性媒体を調
製した。これにテトラメチロールメタントリアクリレー
ト210重量部、アシッドホスホキシエチルメタクリレ
ート0.15重量部及びt−ブチルクミルパーオキサイ
ド4.2重量部を加え、これを攪拌してテトラメチロー
ルメタントリアクリレートを平均粒径が約8μm に微粒
子状化した懸濁液を得た。
1530重量部と燐酸ナトリウム10水塩60重量部と
塩化マグネシウム6水塩63重量部とドデシルベンゼン
スルホン酸0.77重量部とを混合してなる水性媒体
に、平均粒径0.3μm のニッケル微粉68重量部を添
加した液)を滴下しながら攪拌し全部を滴下した後、こ
の懸濁液を昇温して85℃で8時間加熱し重合反応を完
結させた。この反応液を濾過し反応生成物を充分に水洗
した後乾燥して、平均粒径が約8μm の導電性重合体微
粒子を得た。
の表面部にニッケル粉の一部が入り込んだ状態で固定さ
れ、このニッケル粉によって重合体微粒子の表面がニッ
ケル粉により全面一様に被覆されていた。また、導電性
重合体微粒子の比重は、1.85であった。各対向電極
間の平均抵抗値は1.50Ω、標準偏差は0.35Ωで
あり、良好な導電性を示した。また、圧縮歪み53%で
粒子破壊を生じたが、粒子破壊に至までの間にニッケル
層の割れや剥がれは全く生じなかった。
水2000重量部に添加し、これを60℃に昇温させ、
この状態で金シアンカリウムを含む金メッキ試薬(ムデ
ンゴールド:奥野製薬社製)840mlを加え、この液
を攪拌しながら80℃まで加熱した。この状態で1時間
放置した後、この液を濾過し、充分に水洗し乾燥して導
電性重合体微粒子を得た。
の表面部にニッケル粉の一部が入り込んだ状態で固定さ
れ、このニッケル粉とその表面の金粉とによって重合体
微粒子に表面が全面一様に被覆されていた。また、導電
性重合体粒子の比重は、2.10であった。各対向電極
間の平均抵抗値は0.03Ω、標準偏差は0.003Ω
であり、極めて良好な導電性を示した。また、圧縮歪み
51%で粒子破壊を生じたが、粒子破壊に至までの間に
金層の割れや剥がれは全く生じなかった。
粒子は、重合性単量体を金属微粉の共存下で重合させて
得られ、重合体微粒子に金属微粉の一部が入り込んだ状
態で固定され、この金属微粉によって重合体微粒子の全
面が被覆されている。それゆえ、予め重合体微粒子を製
造し、この重合体微粒子の表面に無電解メッキにより導
電性金属の薄膜を被覆する従来方法に比べ、圧縮変形に
より金属の薄膜層が割れたり、また重合体微粒子の表面
から剥離したりすることが防止され、軽量で、導電性に
優れている。
造方法は、重合性単量体を水性媒体中に微粒子状に懸濁
させ、これに金属微粉を添加し、重合性単量体を金属微
粉の共存下で懸濁重合させる。それゆえ、重合体微粒子
の生成と導電性金属の薄膜層の形成とが一つの工程で行
われ、従来方法に比べ製造工程が簡略化され、極めて安
価に導電性の優れた導電性重合体微粒子を製造すること
ができる。
子は、バインダー樹脂やマトリックス樹脂に混合分散さ
せて導電性の優れた接着剤、塗料、フィルムなどを製造
することができ、特にエレクトロニクス分野における微
細電極の接合用の導電膜や接着剤として好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】 重合性単量体を金属微粉の共存下で重合
させて得られ、重合体微粒子の表面部に金属微粉の一部
が入り込んだ状態で固定され、この金属微粉によって重
合体微粒子の全面が被覆されていることを特徴とする導
電性重合体微粒子。 - 【請求項2】 重合性単量体を水性媒体中に微粒子状に
懸濁させ、これに金属微粉を添加し、重合性単量体を金
属微粉の共存下で懸濁重合させることを特徴とする導電
性重合体微粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5088393A JPH06302222A (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | 導電性重合体微粒子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5088393A JPH06302222A (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | 導電性重合体微粒子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06302222A true JPH06302222A (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=13941557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5088393A Pending JPH06302222A (ja) | 1993-04-15 | 1993-04-15 | 導電性重合体微粒子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06302222A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1335389A1 (en) * | 2000-10-23 | 2003-08-13 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Coated particle |
JP2014026970A (ja) * | 2012-06-19 | 2014-02-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 導電性粒子、導電材料及び接続構造体 |
-
1993
- 1993-04-15 JP JP5088393A patent/JPH06302222A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1335389A1 (en) * | 2000-10-23 | 2003-08-13 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Coated particle |
EP1335389A4 (en) * | 2000-10-23 | 2006-08-02 | Sekisui Chemical Co Ltd | COATED PARTICLE |
US7252883B2 (en) | 2000-10-23 | 2007-08-07 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Coated particles |
JP2014026970A (ja) * | 2012-06-19 | 2014-02-06 | Sekisui Chem Co Ltd | 導電性粒子、導電材料及び接続構造体 |
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