JPH06301659A - 単位認識ユニット及び学習型認識判断装置 - Google Patents

単位認識ユニット及び学習型認識判断装置

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JPH06301659A
JPH06301659A JP5086155A JP8615593A JPH06301659A JP H06301659 A JPH06301659 A JP H06301659A JP 5086155 A JP5086155 A JP 5086155A JP 8615593 A JP8615593 A JP 8615593A JP H06301659 A JPH06301659 A JP H06301659A
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unit
input
recognition
path
output
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JP5086155A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Koda
敏行 香田
Susumu Maruno
進 丸野
Taro Imagawa
太郎 今川
Yoshihiro Kojima
良宏 小島
泰治 〆木
Taiji Shimeki
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 識別数の増加に対して、規模を増やさず柔軟
に対応できる単位認識ユニットの提供。 【構成】 教師信号入力部4と、1個の経路入力端子3a1を
有する経路入力部3aと、3個の経路出力端子3b1〜3b3を有
する経路出力部3bと、経路荷重部3cとを主に有し、荷重
記憶部3c5は、入力端子3a1と出力端子3b1〜3b3との連結
強度をNヒ゛ットの精度で記憶し、荷重読みだし制御部3c5は、
連結強度をM分割し読みだし荷重制御信号に基づいて該
分割した内のN/Mヒ゛ットを読みだし、荷重部3c1〜3c3に設定
する。認識過程では、荷重読みだし制御部3c4が、荷重記
憶部3c5に記憶されている連結強度の内N/Mヒ゛ットを読みだ
し荷重部3c1〜3c3に設定し、経路力部から入力された経
路信号を重み付けし、経路出力端子3b1〜3b3に出力す
る。学習過程では、学習器3c6が、読み出された連結強度
のN/Mヒ゛ットを、入力端子3a1に伝達された値と教師信号入
力部4に入力された教師信号応じて更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象物の各種特徴デー
タに応じて該対象物の認識判断を学習により構築する学
習型認識判断装置及び単位認識ユニットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の、認識判断を学習により構築する
学習型認識判断装置は、例えば、D. E. Rumelhart, G.
E.Hinton and R. J. Williams による"Learning Representations by Back-Propagating Errors," Natur
e, vol.323, pp.533-536, Oct. 9, 1986) に示されてい
る。図10は従来の学習型認識判断装置の構成図を示す
ものである。図10において、10は出力信号算出部、
20は該出力信号算出部1で得られた出力信号をもとに
前記出力信号算出部10の重み係数の値を更新する重み
係数更新部である。出力信号算出部10は、図11に示
すように階層構成をしており、その中の30は多入力一
出力信号処理部、40は入力されてくる信号を受け入れ
る入力部である。この多入力一出力信号処理部30の構
成を具体的に示したものが図12である。図12におい
て、50は多入力一出力信号処理部30の入力部、60
は入力部50からの複数入力を重み付ける重み係数を格
納するメモリ、70はメモリ60の重み係数と入力部5
0からの入力を各々掛け合わせる乗算器、80は乗算器
70の各々の出力を足し合わせる加算器、90は加算器
80の出力を一定範囲の値に制限するしきい値処理部で
ある。しきい値処理部90の入出力特性を図13に示
す。例えば、出力を(0,1)の範囲に制限するしきい
値処理部90の入出力特性は
【0003】
【数1】f(I) = 1 / (1 + exp(-I+θ)) と数式的に表現できる。ここで、Iは、しきい値処理部
90への入力である。なお、しきい値処理部90の入出
力特性としては上記以外のしきい値関数でもよい。
【0004】さらに、上記重み係数更新部20の構成図
を図10に示す。100は教師信号発生部、110は誤
差信号算出部、120は重み変更量算出部である。
【0005】以上のように構成された従来の学習型認識
判断装置について、以下その動作を説明する。
【0006】出力信号算出部10の入力部40に認識対
象物の所定個数の特徴データからなる入力信号が入力さ
れると、各多入力一出力信号処理部30は、該多入力一
出力信号処理部30に接続されている下層の多入力一出
力信号処理部30の出力とメモリ60に記憶されている
その接続の度合である重み係数とを乗算器70により掛
け合わせ、前記乗算器70の各々の出力の総和を加算器
80で計算した後、しきい値処理部90で変換し、その
値を上層の多入力一出力信号処理部30へ出力する。つ
まり、入力部50への入力値をoj (すなわち下層のj
番目の多入力一出力信号処理部30からの出力)、メモ
リ60に格納されている重み係数をwij(i番目の多入
力一出力信号処理部30と下層のj番目の多入力一出力
信号処理部30との結合重み)とすれば、図12に示す
多入力一出力信号処理部30は、
【0007】
【数2】oi = f(Σjijj) を計算していることになる。ここで、Σi はi番目の多
入力一出力信号処理部30に接続される重み係数に関す
る総和である。
【0008】前記出力信号算出部10の入力部40から
入力される信号に応じて、教師信号発生部100が前記
入力信号に対する望ましい出力信号を教師信号ti("
0"または"1")として発生し、誤差信号算出部110
において前記出力信号算出部10から出力される実際の
出力信号oiと前記教師信号との誤差(ti−oi)が計算
され重み変更量算出部120に出力される。重み変更量
算出部120は、上記出力信号oiと前記教師信号との
誤差(ti−oi)から、最上位層における多入力一出力信
号処理部30の二乗誤差
【0009】
【数3】E=0.5Σi(tiーoi2 を算出した後、該二乗誤差Eをもとに前記出力信号算出
部10のメモリ60に記憶されている重み係数の変更量
△wijを(数4)に基づいて計算し、該重み係数を変更
する。
【0010】
【数4】 △wij = −ε*∂E/∂wij + α*△w'ij ここで、Σi は出力信号算出部における最上位層の全て
の多入力一出力信号処理部30に関する総和、εは学習
レートと呼ばれる正の定数、αは加速パラメータと呼ば
れる正の定数であり、△w'ij は前回の学習における重
み係数の変更量である。
【0011】以上のようにして、重みの更新を繰り返す
ことにより、誤差を小さくしてゆき、誤差が十分小さく
なると、出力信号が望ましい値に十分近くなったものと
して、学習を終了する。
【0012】この様にして学習を済ませた後の学習型認
識判断装置は、入力される特徴データを認識判断し、そ
の結果を出力することが出来る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、1度ネットワーク構造を決定すると、よ
り多くの多入力・一出力信号処理部が必要なデータに変
更になった場合に、柔軟に対応できないだけでなく、学
習時に全ての層の重み係数を変更する必要があり、学習
に非常に時間がかかるという課題を有していた。
【0014】本発明はかかる従来の学習型認識判断装置
の課題に鑑み、ネットワークの構成変更が容易で、高速
学習が可能な単位認識ユニット及び学習型認識判断装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも教
師信号入力部と、単一叉は複数の経路入力端子を有する
経路入力部と、単一叉は複数の経路出力端子を有する経
路出力部と、前記経路入力端子と前記経路出力端子の連
結強度をNビットの精度で記憶する荷重記憶部と、前記
連結強度を一時的に記憶する荷重部と、該荷重記憶部か
らNビット読みだしM分割後任意のN/Mビットを荷重
部にセットする荷重読みだし制御部と、前記経路入力端
子と経路出力端子との連結強度をM分割した内のN/M
ビットを、前記経路入力部の経路入力端子に伝達された
値と前記教師信号に応じて更新する学習器を備えた第1
の単位認識ユニットである。
【0016】また、本発明の他の発明は、複数の階層か
らなり、最下層の前層を複数の前記第1の単位認識ユニ
ット、最下層を複数の第5の単位認識ユニット、それ以
外の層を複数の第4の単位認識ユニットにより構成した
入力デ−タ数に対応する複数の木分岐構造と、最下層各
単位認識ユニットの中で最大出力を発生する単位認識ユ
ニットを検出する最大出力ユニット検出器と、前記最大
出力ユニット検出器によって検出した単位認識ユニット
番号と、入力データに対応する最終層の単位認識ユニッ
ト番号である教師信号とを比較する比較判定器とを有す
るように学習型認識判断装置を構成し、前記第4の単位
認識ユニットは、信号入力部と、入力信号の出力に応じ
て量子化を行なう量子化器と、単一叉は複数の経路入力
端子を有する経路入力部と、単一叉は複数の経路出力端
子を有する経路出力部と、該経路入力端子と該経路出力
端子との連結強度を記憶する荷重テーブルと、量子化結
果に応じて経路にかける荷重の設定位置を変えることで
前記経路入力端子と前記経路出力端子との連結強度を変
化させる経路荷重部とを有し、前記第5の単位認識ユニ
ットは、複数の経路入力端子からの入力信号を加算する
加算器と、前記加算器の出力信号をしきい値処理するし
きい値処理部を備えたものとする学習型認識判断装置で
ある。
【0017】
【作用】以上のように構成した本発明の学習認識判断装
置の各木分岐構造の最下層の前層までを構成する第4の
単位認識ユニットの信号入力部に、対象物の各種一連の
特徴デ−タを入力すると、各木分岐構造の最下層の前層
までの各第4の単位認識ユニットは、量子化器の出力に
応じてネットワ−クのより下層に位置する第4の単位認
識ユニットとの結合経路を切り換え(結合荷重テーブル
の設定位置を換え)、最下層の前層までの選択経路及び
伝達信号を決定する。最下層の前層を構成する第1の単
位認識ユニットは、荷重読みだし制御部が、荷重記憶部
に記憶されたNビットの入力端子と出力端子の連結強度
をM分割しその内のN/Mビットのみを荷重部にセット
した後、入力端子に伝達された値をそれぞれの荷重値で
重み付けし次層に出力する。最下層を構成する第5の単
位認識ユニットは、下層の第1の単位認識ユニットの出
力を加算することにより最下層の出力を計算する。
【0018】最大出力ユニット検出器により検出された
最大出力を発生する最終層の第5の単位認識ユニットの
番号を、入力データに対して最大出力をすべき最終層の
第5の単位認識ユニットの番号と比較する事により、認
識結果が判定され、誤認識の場合(前記番号の比較結果
が異なる場合)のみ、最下層の前層の第1の単位認識ユ
ニットの前記読みだされたN/Mビットの連結強度を学
習器によって更新する。従って、最下層の前層までを構
成する第4の単位認識ユニットは、量子化結果に応じて
荷重テーブルの設定位置を変えるだけで、荷重を更新す
る必要がなく、最下層の前層の第一の単位認識ユニット
のみの荷重更新で学習が行えるので、高速学習が可能で
ある。
【0019】また、第1の単位認識ユニットに記憶され
ている連結強度をM分割し、その内のN/Mビットのみ
を荷重部にセットすることにより、該分割された連結強
度を時分割で利用出来るので、1つの第1の単位認識ユ
ニットで、M個分の第1の単位認識ユニットの処理が可
能になり、入力データの識別すべきカテゴリ数が増加し
たときでもネットワーク規模を増やすことなく柔軟に対
応できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0021】図1は本発明の学習型認識判断装置の、ネ
ットワ−クの最下層の前層に用いる第1の単位認識ユニ
ットの一実施例を示すものである。教師信号入力部4
と、1個の経路入力端子3a1を有する経路入力部3a
と、3個の経路出力端子3b1〜3b3を有する経路出
力部3bと、経路荷重部3cとによって構成してある。
【0022】荷重記憶部3c5は、前記入力端子3a1
と出力端子3b1〜3b3との連結強度を記憶してお
り、ここでは、連結強度を16ビットの精度で記憶する
ように構成した。また、荷重読みだし制御部3c4は、
該連結強度を2分割し、読みだし荷重制御信号に基づい
て、上位8ビットまたは下位8ビットを読みだし、荷重
部3c1〜3c3に設定するよう構成した。そのように
構成した実施例について説明する。
【0023】認識過程においては、荷重読みだし制御部
3c4が、荷重記憶部3c5に記憶されている連結強度
(16ビット)を2分割し、上位8ビットまたは、下位
8ビットを荷重部3c1〜3c3に設定し、経路力部3
aから入力された経路信号を重み付けし、経路出力端子
3b1〜3b3に出力する。
【0024】学習過程においては、学習器3c6が、前
記読み出された連結強度の上位または下位8ビットを、
入力端子3a1に伝達された値と教師信号入力部4に入
力された教師信号応じて更新する。
【0025】図2は本発明の学習型認識判断装置に用い
る第4の単位認識ユニットの一実施例を示すものであ
る。1は信号入力部で、信号入力端子1aを介して入力
した、認識判断の対象となる特徴データを量子化器2に
入力する。量子化器2は入力された特徴データを量子化
し、量子化したレベルを示す値を経路荷重部3cに出力
する。3a0は経路入力端子、3b1〜3b5は経路出
力端子で、単位認識ユニットを組み合わせてネットワー
クを構成するときに、これらの端子を相互に連結するも
のである。
【0026】経路荷重部3cは、経路入力部3aと経路
出力部3bとの間を接続する荷重3c1〜3c5と、後
述する荷重テーブル3dに記憶されている荷重値を前記
量子化結果に応じて荷重3c1〜3c5に設定する荷重
設定部3c0とで構成される。 荷重テーブル3dに
は、経路入力端子3a0と経路出力端子3b1〜3b5
との荷重値が記憶されており、経路荷重部3cでは、荷
重設定部3c0が、前記量子化結果に基づいて前記荷重
値の設定位置を変化させる。荷重3c1〜3c5は、経
路入力部から入力された経路信号を重み付けし経路出力
端子3b1〜3b5に出力する。
【0027】図3は本発明の学習型認識判断装置のネッ
トワ−クの最下層に用いる第5の単位認識ユニットの一
実施例を示すものである。3a0は、複数の経路入力端
子からの入力信号を加算する加算器、3b0は、経路信
号をしきい値処理するしきい値処理器である。
【0028】図4は、本発明の学習型認識判断装置の第
1の実施例を示すものである。本実施例では、2個から
なる2種類の特徴データ(第1特徴データ、第2特徴デ
ータ)に基づき、3種類に分類認識させるもので、単位
認識ユニットを複数個組み合わせて、2個の木分岐構造
を有し、一つの木分岐構造中に4層の階層を有するよう
にネットワークを構成してある。第1層、第2層を構成
している単位認識ユニットk11〜k12、k21〜k
30は、例えば、図2に示した第4の単位認識ユニット
を用い、第3層を構成している単位認識ユニットp31
〜p350は、例えば、図1に示した第1の単位認識ユ
ニットを用い、第4層を構成している単位認識ユニット
q41〜q43は図3に示した第5の単位認識ユニット
を用いている。各木分岐構造中の1、2層目を構成する
第4の単位認識ユニットの信号入力端子には、判断すべ
き特徴データを入力し、3層目を構成する第1の単位認
識ユニットの信号入力端子には、入力データの教師信号
を入力する。
【0029】次に、このように構成した学習型認識判断
装置の認識動作を説明する。
【0030】処理モード選択部5に認識モード信号を入
力し、各木分岐構造の第1層目の単位認識ユニットk1
1〜k12の経路入力端子への経路信号として、まず1
を与える。又、これらのユニットの量子化器への信号入
力端子には、認識対象物の第1特徴デ−タd11、d1
2を入力する(この図の場合には、2個の第1特徴デ−
タを、それぞれ2個の第4の単位認識ユニットに入力す
る)。
【0031】各第4の単位認識ユニットは、第1特徴デ
−タを量子化器2で量子化し、量子化結果を荷重設定部
3c0に出力する。荷重設定部3c0は、予め設定され
ている前記荷重値を、荷重テーブル3dから読みだし量
子化結果に応じて荷重3c1〜3c5に設定する。例え
ば、荷重テーブル3dに、{0、2、4、2、0}のよ
うな荷重値を設定しておくことで、1つの第4の単位認
識ユニットにおいて複数の経路(3経路)が選択され、
第2層目の第4の単位認識ユニットk21〜k30の経
路入力端子へ、経路信号と前記荷重値を掛けた値が送ら
れる。
【0032】第2層目の第4の単位認識ユニットの信号
入力端子には、認識対象物の第2特徴デ−タを入力する
(この図の場合には、2個の第2特徴デ−タを、それぞ
れk21〜k25、k26〜k30に入力する)。第1
層目の場合と同様にして複数の経路信号が選択され、第
3層目の第1の単位認識ユニットp31〜p350の経
路入力端子へ、経路信号と前記荷重の値を掛けた値が送
られる。
【0033】認識動作の場合、第3層の第1の単位認識
ユニットp31からp350の信号入力端子には、教師
入力信号は入力されない。従って、学習時の荷重の状態
が荷重記憶部3c5に保持されており、上述したように
読みだし荷重制御信号に基づいて、荷重の上位または下
位8ビットが読みだされ、経路入力信号にこれらの荷重
を乗じて、第4層目の第5の単位認識ユニットの経路入
力端子へ送られる。
【0034】第4層目の第5の単位認識ユニットの加算
器3a0は、入力された経路信号を加算する。しきい値
処理器3b0は、この信号をしきい値処理し、経路出力
端子に出力する。従って、加算した信号の値があるしき
い値より大きければ、出力がなされるわけであり、この
ようにして、入力した認識対象物特徴デ−タに基づき、
認識対象物の分類、認識判断を行なうことが出来るわけ
である。又、しきい値処理をする関数としては、シグモ
イド関数、ステップ関数等を用いることが出来る。
【0035】次に、学習型認識判断装置の学習動作を説
明する。
【0036】認識動作と同様にして、処理モード選択部
5に認識モード信号が入力されると、まず入力データの
認識が行われ、最終層の単位認識ユニットの出力が計算
される。次に、処理モード選択部5に学習モード信号が
入力され、認識対象物が分類したい3項目のどれに属す
るかを示す教師入力信号、即ち、q41〜q43のどれ
が最も大きい値を出力することが望ましいかを示す信号
(教師信号)が、3層目の第1の単位認識ユニットの信
号入力端子1aと比較判定器7に入力される。例えば、
q41が最も大きい出力とする場合には、最終層の単位
認識ユニット番号”1”が教師信号の値となる。最大出
力ユニット検出器6は、最も大きな出力を出しているユ
ニット番号を検出し、認識結果として比較判定器7に出
力する。認識結果と教師信号が異なる場合、学習器3c
6は、前記経路入力部3aの経路入力端子3a1と教師
入力が示す経路出力部3bの経路出力端子(ここでは、
単位認識ユニットq41につながる経路3b1)との連
結の強度の内、認識時に読み出された上位または下位8
ビットで表現されている値を経路入力端子3a1から入
力された値だけ増加させる。
【0037】以上の処理を全ての入力データに対して最
大出力ユニット番号と教師入力によって示される経路出
力端子番号とが一致するまで実行する。
【0038】以上説明したように、本発明の学習認識判
断装置の第1の実施例は、最下層の前層までの各第4の
単位認識ユニットが、量子化器2の出力に応じてネット
ワ−クのより下層に位置する第4の単位認識ユニットと
の結合経路を切り換えるだけ(結合荷重テーブルの設定
位置を換えるだけ)で荷重を更新する必要がなく、最下
層の前層を構成する第1の単位認識ユニットの入力端子
3a1と教師信号で示される出力端子との連結強度のみ
を学習器3c6により、下層より伝達された経路信号の
値だけ増加させるだけで学習が行えるので、高速学習が
可能である。
【0039】また、第1の単位認識ユニットに記憶され
ている連結強度を2分割し、それらを時分割で利用出来
るので、1つの第1の単位認識ユニットで、2M個分の
第1の単位認識ユニットの処理が可能になり、入力デー
タの識別すべきカテゴリ数が増加したときでもネットワ
ーク規模を増やすことなく柔軟に対応できる。
【0040】図5は本発明の学習型認識判断装置に用い
る第6の単位認識ユニットの一実施例を示すものであ
る。1は信号入力部で、信号入力端子1aを介して入力
した、認識判断の対象となる特徴データを量子化器2に
入力する。量子化器2は入力された特徴データを量子化
し、量子化したレベルを示す値を経路荷重部3cと隣接
区間選択部8に出力する。隣接区間選択部8は、前記入
力信号(特徴データ)の量子化区間に隣接する量子化区
間を選択し経路荷重部3cに出力する。帰属度算出部9
は、入力信号の該隣接区間に対する帰属度を算出し、荷
重値として荷重テーブル3dに出力するものである。
【0041】3a0は経路入力端子、3b1〜3b5は
経路出力端子で、単位認識ユニットを組み合わせてネッ
トワークを構成するときに、これらの端子を相互に連結
するものである。
【0042】経路荷重部3cは、経路入力部3aと経路
出力部3bとの間を接続する荷重3c1〜3c5と、後
述する荷重テーブル3dに記憶されている荷重値を前記
量子化結果に応じて荷重3c1〜3c5に設定する荷重
設定部3c0とで構成される。 荷重テーブル3dに
は、入力信号の属する量子化区間に対する荷重値と該隣
接量子化区間に対する荷重値が記憶されており、経路荷
重部3cでは、荷重設定部3c0が、前記量子化結果に
基づいて、前記荷重値をそれぞれの量子化区間に対応す
る位置に設定する。荷重3c1〜3c5は、経路入力部
3aから入力された経路信号を重み付けし、経路出力部
3bは、この重み付けした経路信号を経路出力端子3b
1〜3b5に出力するようになっている。
【0043】図6は、本発明の学習型認識判断装置の第
2の実施例を示すものである。本実施例では、2個から
なる2種類の特徴データ(第1特徴データ、第2特徴デ
ータ)に基づき、3種類に分類認識させるもので、単位
認識ユニットを複数個組み合わせて、2個の木分岐構造
を有し、一つの木分岐構造中に4層の階層を有するよう
にネットワークを構成してある。第1層、第2層を構成
している単位認識ユニットj11〜j12、j21〜j
30は、例えば、図5に示した第6の単位認識ユニット
を用い、第3層を構成している単位認識ユニットp31
〜p350は、例えば、図1に示した第1の単位認識ユ
ニットを用い、第4層を構成している単位認識ユニット
q41〜q43は図3に示した第5の単位認識ユニット
を用いている。各木分岐構造中の1、2層目を構成する
第6の単位認識ユニットの信号入力端子には、判断すべ
き特徴データを入力し、3層目を構成する第1の単位認
識ユニットの信号入力端子には、入力データの教師信号
を入力する。
【0044】次に、このように構成した学習型認識判断
装置の認識動作を説明する。
【0045】処理モード選択部5に認識モード信号を入
力し、各木分岐構造の第1層目の第6の単位認識ユニッ
トj11〜j12の経路入力端子への経路信号として、
まず1を与える。又、これらのユニットの量子化器への
信号入力端子には、認識対象物の第1特徴デ−タd1
1、d12を入力する(この図の場合には、2個の第1
特徴デ−タを、それぞれ2個の第6の単位認識ユニット
に入力する)。
【0046】各第6の単位認識ユニットは、第1特徴デ
−タを量子化器2で量子化し、量子化結果を荷重設定部
3c0及び、隣接区間選択部8に出力する。隣接区間選
択部8は、前記入力信号(特徴データ)の量子化区間に
隣接する量子化区間を選択し、帰属度算出部9及び経路
荷重部3cに出力する。前記帰属度算出部9は、入力信
号の該隣接区間に対する帰属度を(数5)により算出
し、荷重値として荷重テーブル3dに出力する。
【0047】
【数5】τi = β (Aーx)/(AーAi) 但し、τi < 0の時は τi=0 ここで、xは入力信号値、Aは入力信号が属する量子化
区間の量子化点、Aiは隣接区間の量子化点、βは定数
(0≦β<1)を表わす。
【0048】荷重設定部3c0は、入力データに対応す
る前記荷重値並びに、隣接区間の荷重値を荷重テーブル
3dから読みだし、対応する量子化レベル位置に設定す
る。経路信号は、荷重3c1〜3c5により重み付けさ
れることにより複数の経路が選択され、該重み付けされ
た値が第2層目の第6の単位認識ユニットj21〜j3
0の経路入力端子へ送られる。
【0049】第2層目の第6の単位認識ユニットの信号
入力端子には、認識対象物の第2特徴デ−タを入力する
(この図の場合には、2個の第2特徴デ−タを、それぞ
れj21〜j25、j26〜j30に入力する)。第1
層目の場合と同様にして複数の経路信号が選択され、第
3層目の第1の単位認識ユニットp31〜p350の経
路入力端子へ、経路信号と前記荷重の値を掛けた値が送
られる。
【0050】認識動作の場合、第3層の第1の単位認識
ユニットp31からp350の信号入力端子には、教師
入力信号は入力されない。従って、学習時の荷重の状態
が荷重記憶部3c5に保持されており、上述したように
読みだし荷重制御信号に基づいて、荷重の上位または下
位8ビットが読みだされ、経路入力信号にこれらの荷重
を乗じて、第4層目の第5の単位認識ユニットの経路入
力端子へ送られる。
【0051】第4層目の第5の単位認識ユニットの加算
器3a0は、入力された経路信号を加算する。しきい値
処理器3b0は、この信号をしきい値処理し、経路出力
端子に出力する。従って、加算した信号の値があるしき
い値より大きければ、出力がなされるわけであり、この
ようにして、入力した認識対象物の特徴デ−タに基づ
き、認識対象物の分類、認識判断を行なうことが出来る
わけである。又、しきい値処理をする関数としては、シ
グモイド関数、ステップ関数等を用いることが出来る。
【0052】次に、本実施例の学習型認識判断装置の学
習動作を説明する。
【0053】認識動作と同様にして、処理モード選択部
5に認識モード信号が入力されると、まず入力データの
認識が行われ、最終層の単位認識ユニットの出力が計算
される。次に、処理モード選択部5に学習モード信号が
入力され認識対象物が分類したい3項目のどれに属する
かを示す教師入力信号、即ち、q41〜q43のどれが
最も大きい値を出力することが望ましいかを示す信号
が、3層目の第1の単位認識ユニットの信号入力端子1
aと比較判定器7に入力される。例えば、q41が最も
大きい出力とする場合には、最終層の単位認識ユニット
番号”1”が教師信号の値となる。最大出力ユニット検
出器6は、最も大きな出力を出しているユニット番号を
検出し、認識結果として比較判定器7に出力する。
【0054】認識結果と教師信号が異なる場合、学習器
3c6は、前記経路入力部3aの経路入力端子3a1と
教師入力が示す経路出力部3bの経路出力端子(ここで
は、単位認識ユニットq41につながる経路3b1)と
の連結の強度の内、認識時に読み出された上位または下
位8ビットを経路入力端子3a1から入力された値だけ
増加させる。以上の処理を全ての入力データに対して最
大出力ユニット番号と教師入力によって示される経路出
力端子番号とが一致するまで実行する。
【0055】以上説明したように、本発明の学習認識判
断装置の第2の実施例は、最下層の前層までの各第6の
単位認識ユニットが、量子化器2の出力に応じてネット
ワ−クのより下層に位置する第6の単位認識ユニットと
の結合経路を切り換えるだけ(結合荷重テーブルの設定
位置を換えるだけ)で荷重を更新する必要がなく、最下
層の前層を構成する第1の単位認識ユニットの入力端子
3a1と教師信号で示される出力端子との連結強度のみ
を学習器3c6により下層より伝達された経路信号の値
だけ増加させるだけで学習が行えるので、高速学習が可
能である。しかも、第1、第2層において入力信号が属
する量子化区間に隣接する区間に対しても経路が選択さ
れるだけでなく、第3層では、入力信号と隣接区間の距
離に応じて計算されたその選択経路に対する荷重値を用
いて荷重変更が行われるので効率よく荷重変更が出来、
学習の高速化が可能になる。
【0056】また、第1の単位認識ユニットに記憶され
ている連結強度を2分割し、それらを時分割で利用出来
るので、1つの第1の単位認識ユニットで、2M個分の
第1の単位認識ユニットの処理が可能になり、入力デー
タの識別すべきカテゴリ数が増加したときでもネットワ
ーク規模を増やすことなく柔軟に対応できる。
【0057】図7は、本発明の学習型認識判断装置の、
ネットワ−クの最下層の前層に用いる第3の単位認識ユ
ニットの一実施例を示すものである。教師信号入力部4
と、1個の経路入力端子3a1を有する経路入力部3a
と、3個の経路出力端子3b1〜3b3を有する経路出
力部3bと、経路荷重部3cとによって構成してある。
【0058】荷重記憶部3c5は、前記入力端子3a1
と出力端子3b1〜3b3との連結強度を記憶してお
り、ここでは、連結強度を16ビットの精度で記憶する
ように構成した。また、荷重読みだし制御部3c4は、
該連結強度を2分割し読みだし荷重制御信号に基づい
て、上位8ビットまたは下位8ビットを読みだし、荷重
部3c1〜3c3に設定するように構成した実施例につ
いて説明する。
【0059】認識過程においては、荷重読みだし制御部
3c4が、荷重記憶部3c5に記憶されている連結強度
(16ビット)を2分割し、上位8ビットまたは、下位
8ビットを荷重部3c1〜3c3に設定する。経路力部
3aから入力された経路信号はシフトレジスタ3c7に
よりnビットシフトする事により1/2nされた後、前
記荷重により重み付けされて経路出力端子3b1〜3b
3に出力される。なお、2n=K(2のべき乗)であ
る。
【0060】学習過程においては、学習器3c6が、前
記読み出された連結強度の上位または下位8ビットを、
前記シフトレジスタの出力と教師信号入力部4に入力さ
れた教師信号応じて更新する。
【0061】なお、図7の実施例における、16ビッ
ト、2分割等の数値は、本発明では、特に限定する必要
はなく、要するに荷重記憶部からNビット読みだしM分
割後任意のN/Mビットを荷重部にセットするものでよ
い。また、図7の実施例において、荷重読みだし制御部
3c4を利用しない単位認識ユニットの実施例も可能で
ある(第2の単位認識ユニットに相当する)。
【0062】図8は、本発明の学習型認識判断装置の第
3の実施例を示すものである。本実施例では、2個から
なる2種類の特徴データ(第1特徴データ、第2特徴デ
ータ)に基づき、3種類に分類認識させるもので、単位
認識ユニットを複数個組み合わせて、2個の木分岐構造
を有し、一つの木分岐構造中に4層の階層を有するよう
にネットワークを構成してある。第1層、第2層を構成
している単位認識ユニットk11〜k12、k21〜k
30は、例えば、図2に示した第4の単位認識ユニット
を用い、第3層を構成している単位認識ユニットr31
〜r350は、例えば、図7に示した第3の単位認識ユ
ニットを用い、第4層を構成している単位認識ユニット
q41〜q43は図3に示した第5の単位認識ユニット
を用いている。各木分岐構造中の1、2層目を構成する
第4の単位認識ユニットの信号入力端子には、判断すべ
き特徴データを入力し、3層目を構成する第1の単位認
識ユニットの信号入力端子には、入力データの教師信号
を入力する。
【0063】次に、このように構成した学習型認識判断
装置の認識動作を説明する。
【0064】処理モード選択部5に認識モード信号を入
力し、各木分岐構造の第1層目の第4の単位認識ユニッ
トk11〜k12の経路入力端子への経路信号として、
まず1を与える。
【0065】第1、2層目を構成する第4の単位認識ユ
ニットは、前記第1の実施例と同様に、対象物の特徴デ
−タを量子化した結果に応じて荷重テーブルに記憶され
た荷重の設定位置を変え、その荷重によって下層からの
経路信号を重み付けしながら最下層の前層までの選択経
路並びに伝達信号を決定する。
【0066】認識動作の場合、第3層の第1の単位認識
ユニットr31からr350の信号入力端子には、教師
入力信号は入力されない。従って、学習時の荷重の状態
が荷重記憶部3c5に保持されており、上述したように
読みだし荷重制御信号に基づいて、荷重の上位または下
位8ビットが読みだされ荷重部3c1〜3c3にセット
される。経路入力信号は、シフトレジスタ3c7により
nビットシフトすることにより1/2nされ、前記荷重
が乗算された後、第4層目の第5の単位認識ユニットの
経路入力端子へ送られる。
【0067】第4層目の第5の単位認識ユニットの加算
器3a0は、入力された経路信号を加算する。しきい値
処理器3b0は、この信号をしきい値処理し、経路出力
端子に出力する。従って、加算した信号の値があるしき
い値より大きければ、出力がなされるわけであり、この
ようにして、入力した認識対象物特徴デ−タに基づき、
認識対象物の分類、認識判断を行なうことが出来るわけ
である。又、しきい値処理をする関数としては、シグモ
イド関数、ステップ関数等を用いることが出来る。
【0068】次に、学習型認識判断装置の学習動作を説
明する。認識動作と同様にして、処理モード選択部5に
認識モード信号が入力されると、まず入力データの認識
が行われ、最終層の単位認識ユニットの出力が計算され
る。次に、処理モード選択部5に学習モード信号が入力
され認識対象物が分類したい3項目のどれに属するかを
示す教師入力信号、即ち、q41〜q43のどれが最も
大きい値を出力することが望ましいかを示す信号が、3
層目の第1の単位認識ユニットの信号入力端子1aと比
較判定器7に入力される。例えば、q41が最も大きい
出力とする場合には、最終層の単位認識ユニット番号”
1”が教師信号の値となる。最大出力ユニット検出器6
は、最も大きな出力を出しているユニット番号を検出
し、認識結果として比較判定器7に出力する。認識結果
と教師信号が異なる場合、学習器3c6は、前記経路入
力部3aの経路入力端子3a1と教師入力が示す経路出
力部3bの経路出力端子(ここでは、単位認識ユニット
q41につながる経路3b1)との連結の強度の内、認
識時に読み出された上位または下位8ビットを、前記シ
フトレジスタ3c7の出力だけ増加させる。
【0069】以上の処理を全ての入力データに対して最
大出力ユニット番号と教師入力によって示される経路出
力端子番号とが一致するまで実行する。
【0070】以上説明したように、本発明の学習認識判
断装置の第3の実施例は、最下層の前層までの各第4の
単位認識ユニットが、量子化器2の出力に応じてネット
ワ−クのより下層に位置する第4の単位認識ユニットと
の結合経路を切り換えるだけ(結合荷重テーブルの設定
位置を換えるだけ)で荷重を更新する必要がなく、最下
層の前層を構成する第1の単位認識ユニットの入力端子
3a1と教師信号で示される出力端子との連結強度のみ
を学習器3c6により、下層から伝達された経路信号を
シフトレジスタにより除算した値だけ増加させるだけで
学習が行えるので、高速学習が可能である。
【0071】また、第1の単位認識ユニットに記憶され
ている連結強度を2分割し、それらを時分割で利用出来
るので、1つの第1の単位認識ユニットで、2M個分の
第1の単位認識ユニットの処理が可能になり、入力デー
タの識別すべきカテゴリ数が増加したときでもネットワ
ーク規模を増やすことなく柔軟に対応できる。
【0072】更に、第1の単位認識ユニットにおける連
結強度の更新時に、下層より伝達された経路信号をシフ
トレジスタでnビットシフトし1/2nしてから加算す
るので、連結強度がオーバーフローしにくくなり、荷重
のビット精度が低い場合でも学習の収束性が高まる。
【0073】図9は、本発明の学習型認識判断装置の第
4の実施例を示すものである。本実施例では、2個から
なる2種類の特徴データ(第1特徴データ、第2特徴デ
ータ)に基づき、3種類に分類認識させるもので、単位
認識ユニットを複数個組み合わせて、2個の木分岐構造
を有し、一つの木分岐構造中に4層の階層を有するよう
にネットワークを構成してある。第1層、第2層を構成
している単位認識ユニットj11〜j12、j21〜j
30は、例えば、図5に示した第6の単位認識ユニット
を用い、第3層を構成している単位認識ユニットr31
〜r350は、例えば、図7に示した第3の単位認識ユ
ニットを用い、第4層を構成している単位認識ユニット
q41〜q43は図3に示した第5の単位認識ユニット
を用いている。各木分岐構造中の1、2層目を構成する
第6の単位認識ユニットの信号入力端子には、判断すべ
き特徴データを入力し、3層目を構成する第3の単位認
識ユニットの信号入力端子には、入力データの教師信号
を入力する。
【0074】次に、このように構成した学習型認識判断
装置の認識動作を説明する。
【0075】処理モード選択部5に認識モード信号に入
力し、各木分岐構造の第1層目の第6の単位認識ユニッ
トj11〜j12の経路入力端子への経路信号として、
まず1を与える。
【0076】1、2層目を構成する各第6の単位認識ユ
ニットは、前記第2の実施例と同様にして、信号入力部
に入力された特徴データを量子化した結果に応じて、荷
重テーブルに記憶された量子化区間並びにそれに隣接す
る区間の荷重の設定位置を変え、その荷重によって下層
からの経路信号を重み付けしながら最下層の前層までの
選択経路並びに伝達信号を決定する。
【0077】認識動作の場合、第3層の第1の単位認識
ユニットr31からr350の信号入力端子には、教師
入力信号は入力されない。従って、学習時の荷重の状態
が荷重記憶部3c5に保持されており、上述したように
読みだし荷重制御信号に基づいて、荷重の上位または下
位8ビットが読みだされ荷重部3c1〜3c3にセット
される。経路入力信号は、シフトレジスタ3c7により
シフトされ、前記荷重が乗算された後、第4層目の第5
の単位認識ユニットの経路入力端子へ送られる。
【0078】第4層目の第5の単位認識ユニットの加算
器3a0は、入力された経路信号を加算する。しきい値
処理器3b0は、この信号をしきい値処理し、経路出力
端子に出力する。従って、加算した信号の値があるしき
い値より大きければ、出力がなされるわけであり、この
ようにして、入力した認識対象物特徴デ−タに基づき、
認識対象物の分類、認識判断を行なうことが出来るわけ
である。又、しきい値処理をする関数としては、シグモ
イド関数、ステップ関数等を用いることが出来る。
【0079】次に、学習型認識判断装置の学習動作を説
明する。
【0080】認識動作と同様にして、処理モード選択部
5に認識モード信号が入力されると、まず入力データの
認識が行われ、最終層の単位認識ユニットの出力が計算
される。次に、処理モード選択部5に学習モード信号が
入力され認識対象物が分類したい3項目のどれに属する
かを示す教師入力信号、即ち、q41〜q43のどれが
最も大きい値を出力することが望ましいかを示す信号
が、3層目の第1の単位認識ユニットの信号入力端子1
aと比較判定器7に入力される。例えば、q41が最も
大きい出力とする場合には、最終層の単位認識ユニット
番号”1”が教師信号の値となる。最大出力ユニット検
出器6は、最も大きな出力を出しているユニット番号を
検出し、認識結果として比較判定器7に出力する。
【0081】認識結果と教師信号が異なる場合、学習器
3c6は、前記経路入力部3aの経路入力端子3a1と
教師入力が示す経路出力部3bの経路出力端子(ここで
は、単位認識ユニットq41につながる経路3b1)と
の連結の強度の内、認識時に読み出された上位または下
位8ビットを、前記シフトレジスタ3c7の出力だけ増
加させる。
【0082】以上の処理を全ての入力データに対して最
大出力ユニット番号と教師入力によって示される経路出
力端子番号とが一致するまで実行する。
【0083】以上説明したように、本発明の学習認識判
断装置の第4の実施例は、最下層の前層までの各第6の
単位認識ユニットが、量子化器2の出力に応じてネット
ワ−クのより下層に位置する第6の単位認識ユニットと
の結合経路を切り換えるだけ(結合荷重テーブルの設定
位置を換えるだけ)で荷重を更新する必要がなく、最下
層の前層を構成する第1の単位認識ユニットの入力端子
3a1と教師信号で示される出力端子との連結強度のみ
を学習器3c6により、下層から伝達された経路信号を
シフトレジスタにより除算した値だけ増加させるだけで
学習が行えるので、高速学習が可能である。しかも、第
1、第2層において入力信号が属する量子化区間に隣接
する区間に対しても経路が選択されるだけでなく、第3
層では、入力信号と隣接区間の距離に応じて計算された
その選択経路に対する荷重値を用いて荷重変更が行われ
るので効率よく荷重変更が出来、学習の高速化が可能に
なる。
【0084】また、第1の単位認識ユニットに記憶され
ている連結強度を2分割し、それらを時分割で利用出来
るので、1つの第1の単位認識ユニットで、2M個分の
第1の単位認識ユニットの処理が可能になり、入力デー
タの識別すべきカテゴリ数が増加したときでもネットワ
ーク規模を増やすことなく柔軟に対応できる。
【0085】更に、第1の単位認識ユニットにおける連
結強度の更新時に、下層より伝達された経路信号をシフ
トレジスタでnビットシフトし1/2nしてから加算す
るので、連結強度がオーバーフローしにくくなり、荷重
のビット精度が低い場合でも学習の収束性が高まる。
【0086】なお、本発明の各手段は、コンピュータを
用いてソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機能
を有する専用のハード回路を用いて実現する事が出来
る。
【0087】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、ネットワークの構成変更が容易で、高速学習
が可能な単位認識ユニット及び学習型認識判断装置を提
供することが出来る。
【0088】例えば、最下層の前層までを構成する第4
の単位認識ユニットは、量子化結果に応じて荷重テーブ
ルの設定位置を変えるだけで、荷重を更新する必要がな
く、最下層の前層の第一の単位認識ユニットのみの荷重
更新で学習が行えるので、高速学習が可能である。
【0089】また、第1の単位認識ユニットに記憶され
ている連結強度をM分割し、その内のN/Mビットのみ
を荷重部にセットすることにより、該分割された連結強
度を時分割で利用出来るので、1つの第1の単位認識ユ
ニットで、M個分第1の単位認識ユニットの処理が可能
になり、入力データの識別すべきカテゴリ数が増加した
ときでもネットワーク規模を増やすことなく柔軟に対応
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の学習型認識判断装置に用いる第1の単
位認識ユニットの一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の学習型認識判断装置に用いる第4の単
位認識ユニットの一実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明の学習型認識判断装置に用いる第5の単
位認識ユニットの一実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明の学習型認識判断装置の第1の実施例を
示すブロック図である。
【図5】本発明の学習型認識判断装置に用いる第6の単
位認識ユニットの一実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明の学習型認識判断装置の第2の実施例を
示すブロック図である。
【図7】本発明の学習型認識判断装置に用いる第3の単
位認識ユニットの一実施例を示すブロック図である。
【図8】本発明の学習型認識判断装置の第3の実施例を
示すブロック図である。
【図9】本発明の学習型認識判断装置の第4の実施例を
示すブロック図である。
【図10】従来の学習型認識判断装置の全体構成図であ
る。
【図11】従来の学習型認識判断装置の出力信号算出部
の構成図である。
【図12】従来の学習型認識判断装置の出力信号算出部
の多入力一出力算出部の構成図である。
【図13】従来の学習型認識判断装置の出力信号算出部
の多入力一出力算出部のしきい値処理部の特性関数の一
例である。
【符号の説明】
1 信号入力部 1a 信号入力端子 2 量子化器 3a 経路入力部 3a0 加算器 3a1〜3a50 経路入力端子 3b 経路出力部 3b0 しきい値処理器 3b1〜3b5 経路出力端子 3c 経路荷重部 3c0 荷重設定部 3c1〜3c5 荷重部 3c4 荷重読みだし制御部 3c5 荷重記憶部 3c6 学習器 3c7 シフトレジスタ 3d 荷重テーブル 4 教師信号入力部 5 処理モード選択部 6 最大出力ユニット検出器 7 比較判定器 8 隣接区間選択部 9 帰属度算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 良宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 〆木 泰治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、教師信号入力部と、単一叉は
    複数の経路入力端子を有する経路入力部と、単一叉は複
    数の経路出力端子を有する経路出力部と、前記経路入力
    端子と前記経路出力端子の連結強度をNビットの精度で
    記憶する荷重記憶部と、前記連結強度を一時的に記憶す
    る荷重部と、前記荷重記憶部からNビット読みだしM分
    割後任意のN/Mビットを前記荷重部にセットする荷重
    読みだし制御部と、前記経路入力端子と経路出力端子と
    の連結強度をM分割した内のN/Mビットを、前記経路
    入力部の経路入力端子に伝達された値と前記教師信号に
    応じて更新する学習器とを備えたことを特徴とする第1
    の単位認識ユニット。
  2. 【請求項2】少なくとも、教師信号入力部と、単一叉は
    複数の経路入力端子を有する経路入力部と、単一叉は複
    数の経路出力端子を有する経路出力部と、前記経路入力
    端子と前記経路出力端子の連結強度をNビットの精度で
    記憶する荷重記憶部と、前記連結強度を一時的に記憶す
    る荷重部と、前記経路入力部の経路入力端子に伝達され
    た値を1/K(K:2のべき乗)倍する除算器と、前記
    経路入力端子と前記経路出力端子との連結強度を前記除
    算器の出力と前記教師信号に応じて更新する学習器とを
    備えたことを特徴とする第2の単位認識ユニット。
  3. 【請求項3】少なくとも、教師信号入力部と、単一叉は
    複数の経路入力端子を有する経路入力部と、単一叉は複
    数の経路出力端子を有する経路出力部と、前記経路入力
    端子と前記経路出力端子の連結強度をNビットの精度で
    記憶する荷重記憶部と、前記連結強度を一時的に記憶す
    る荷重部と、該荷重記憶部からNビット読みだしM分割
    後任意のN/Mビットを前記荷重部にセットする荷重読
    みだし制御部と、前記経路入力部の経路入力端子に伝達
    された値を1/K(K:2のべき乗)倍する除算器と、
    前記経路入力端子と前記経路出力端子との連結強度をM
    分割した内のN/Mビットを、前記除算器の出力と前記
    教師信号に応じて更新する学習器とを備えたことを特徴
    とする第3の単位認識ユニット。
  4. 【請求項4】学習器は、前記経路入力端子と前記教師信
    号が指し示す前記経路出力端子との連結連結強度を前記
    経路入力端子に伝達された値または、前記除算器の出力
    に応じて増加させることを特徴とする請求項1、2、又
    は3記載の単位認識ユニット。
  5. 【請求項5】複数の階層からなり、最下層を複数の第5
    の単位認識ユニット、最下層の前層を複数の請求項1の
    第1の単位認識ユニット、それ以外の層を複数の第4の
    単位認識ユニットにより構成した入力デ−タ数に対応す
    る複数の木分岐構造と、前記最下層各単位認識ユニット
    の中で最大出力を発生する単位認識ユニットを検出する
    最大出力ユニット検出器と、前記最大出力ユニット検出
    器によって検出した単位認識ユニット番号と、入力デー
    タに対応する最終層の単位認識ユニット番号である教師
    信号とを比較する比較判定器とを備えた学習型認識判断
    装置であって、 前記第4の単位認識ユニットは、信号入力部と、入力信
    号の出力に応じて量子化を行なう量子化器と、単一叉は
    複数の経路入力端子を有する経路入力部と、単一叉は複
    数の経路出力端子を有する経路出力部と、該経路入力端
    子と該経路出力端子との連結強度を記憶する荷重テーブ
    ルと、量子化結果に応じて経路にかける荷重の設定位置
    を変えることで前記経路入力端子と前記経路出力端子と
    の連結強度を変化させる経路荷重部とを有し、 前記第5の単位認識ユニットは、複数の経路入力端子か
    らの入力信号を加算する加算器と、前記加算器の出力信
    号をしきい値処理するしきい値処理部を有するものであ
    ることを特徴とする学習型認識判断装置。
  6. 【請求項6】最下層の前層を構成する前記第1の単位認
    識ユニットに代えて、請求項2の第2の単位認識ユニッ
    トを備えたことを特徴とする請求項5記載の学習型認識
    判断装置。
  7. 【請求項7】最下層の前層を構成する前記第1の単位認
    識ユニットに代えて、請求項3の第3の単位認識ユニッ
    トを備えたことを特徴とする請求項5記載の学習型認識
    判断装置。
  8. 【請求項8】複数の階層からなり、最下層を複数の第5
    の単位認識ユニット、最下層の前層を複数の請求項1の
    第1の単位認識ユニット、それ以外の層を複数の第6の
    単位認識ユニットにより構成した、入力デ−タ数に対応
    する複数の木分岐構造と、最下層各単位認識ユニットの
    中で最大出力を発生する単位認識ユニットを検出する最
    大出力ユニット検出器と、前記最大出力ユニット検出器
    によって検出した単位認識ユニット番号と、入力データ
    に対応する最終層の単位認識ユニット番号である教師信
    号とを比較する比較判定器とを備えた学習型認識判断装
    置であって、 前記第6の単位認識ユニットは、信号入力部と、入力信
    号の出力に応じて量子化を行なう量子化器と、前記入力
    信号の量子化結果から該量子化区間に隣接する量子化区
    間を選択する隣接区間選択部と、該隣接区間と前記入力
    信号との距離に応じて該入力信号の該隣接区間に対する
    帰属度を算出する帰属度算出部と、前記入力信号の属す
    る量子化区間並びに、該量子化区間に隣接する量子化区
    間に対する荷重値を記憶する荷重テーブルと、単一叉は
    複数の経路入力端子を有する経路入力部と、単一叉は複
    数の経路出力端子を有する経路出力部と、量子化結果に
    応じて経路にかける荷重の設定位置を変えることで前記
    経路入力部の経路入力端子と前記経路出力部の経路出力
    端子との連結強度を変化させる経路荷重部とを有し、 前記第5の単位認識ユニットは、複数の経路入力端子か
    らの入力信号を加算する加算器と、前記加算器の出力信
    号をしきい値処理するしきい値処理部を有するものであ
    ることを特徴とする学習型認識判断装置。
  9. 【請求項9】最下層の前層を構成する前記第1の単位認
    識ユニットに代えて、請求項2の第2の単位認識ユニッ
    トを備えたことを特徴とする請求項8記載の学習型認識
    判断装置。
  10. 【請求項10】最下層の前層を構成する前記第1の単位
    認識ユニットに代えて、請求項3の第3の単位認識ユニ
    ットを備えたことを特徴とする請求項8記載の学習型認
    識判断装置。
  11. 【請求項11】比較判定器の比較結果が一致しない場合
    に、前記第1の単位認識ユニット、第2の単位認識ユニ
    ット、又は第3の単位認識ユニットの連結強度を更新す
    ることを特徴とする請求項5〜10記載のいずれかの学
    習型認識判断装置。
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