JPH0630160Y2 - Yシヤツのタツクスリーブ仕上げ装置 - Google Patents

Yシヤツのタツクスリーブ仕上げ装置

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JPH0630160Y2
JPH0630160Y2 JP18681087U JP18681087U JPH0630160Y2 JP H0630160 Y2 JPH0630160 Y2 JP H0630160Y2 JP 18681087 U JP18681087 U JP 18681087U JP 18681087 U JP18681087 U JP 18681087U JP H0630160 Y2 JPH0630160 Y2 JP H0630160Y2
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JP
Japan
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sleeve
piece
cylinder
tension
hot air
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JP18681087U
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JPH0191500U (ja
Inventor
尚弘 速見
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富士車輌株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、Yシャツのタックスリーブを乾燥整形する
ための仕上げ装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、Yシャツの肩部から肱部にかけての部分は、第10
図に示すように、スリーブAの内側に、ほぼ半割りの固
定筒片31と移動筒片32から成る緊張筒33を挿入
し、その緊張筒の下端より熱風を供給して、緊張筒を加
熱させながら移動筒片を固定筒片から離反させて径方向
に拡大することにより、スリーブAを内側より緊張加熱
して仕上げられている。また、緊張筒とタック部との間
の中間部分は、緊張筒上部の開口から吹き出す熱風の圧
力により内側から緊張させてしわが伸ばされると共に、
布地の目を貫通して外部に放出する熱風により乾燥され
ている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、従来構造の緊張筒33においては、移動筒片
32が固定筒片31から離反した場合、両筒片31、3
2の間にすき間34が生じ、そのすき間34から熱風が
多量に漏れて、スリーブAを緊張・加熱させるための熱
風量を減少させる不具合がある。この熱風の漏れは、乾
燥作業を長びかせる原因になる。
上記のような不具合を改良したものとして、本出願人が
実願昭62−90945号により提案した仕上げ装置が
ある。
この仕上げ装置は、第11図に示すように、固定筒片35
と移動筒片36をその半割り部でもって離反方向に移動
可能に嵌合し、かつその嵌合量を移動筒片の拡大ストロ
ーク以上の大きさで設定したもので、緊張筒37が拡張
した際、両筒片35、36が半割り部で嵌合してすき間
が生じないため、緊張筒37両側部からの熱風の漏れが
防止できる利点がある。
しかし、上記の提案構造の仕上げ装置では、上記利点の
反面、緊張筒両側からの熱風漏れが防止されたことによ
り、熱風の供給パイプ38から緊張筒37内部に供給さ
れた熱風が、第11図矢印で示すように緊張筒の下部から
流出し、従来構造の仕上げ装置以上に胴部への熱風の漏
れが多くなる。
このような熱風の漏れは、シャツの胴部を乾燥させて、
次工程で胴部を仕上げる際に、霧吹き作業を必要とさ
せ、また、スリーブ内に流出する熱風量を減少させてス
リーブの膨張量を弱める不具合がある。さらに、緊張筒
の下方に吹き出した熱風は、緊張筒を開閉させる駆動シ
リンダ等に吹付けて、熱的な悪影響を与える欠点があ
る。
この考案は、上記の問題点を解決することを目的として
なされたもので、上記提案の仕上げ装置に改良を加え
て、熱風の胴部への漏れを防止し、効率的なタックスリ
ーブの乾燥整形を行うことができる仕上げ装置を提供し
ようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、この考案は、固定筒片と移
動筒片の両筒片をその半割り部でもって上記離反方向に
重なり合うように移動可能に嵌合させ、その嵌合量を上
記移動筒片の拡大ストローク以上の大きさで設定すると
共に、嵌合すき間を熱風が漏れない程度の大きさに設定
し、上記緊張筒の下面に、上記離反方向に伸縮自在で、
上記固定筒片と移動筒片の間の開口を閉じるカバーを設
けた構成としたものである。
〔作用〕
上記のように構成される仕上げ装置においては、緊張筒
が最大に離反した際、緊張筒の両側部では、固定筒片と
移動筒片が半割り部で嵌合し合ってその両者間にすき間
が生じず、一方、緊張筒の下面では、カバーが伸長して
両筒片の間にできる開口を密封する。このため、緊張筒
内に供給された熱風は、ほとんどが緊張筒の上端からス
リーブ内に吹き出される。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図乃至第4図に示すように、緊張筒1は、それぞれ
ステンレス等の薄板により断面がU字状に形成された固
定筒片2と移動筒片3とから成り、固定筒片2の半割り
部に、移動筒片3の半割り部が移動可能に嵌まり合って
いる。
上記移動筒片3の嵌合部の幅は、固定筒片2の嵌合部の
幅に対してわずかに小さく形成され、その両者の嵌合す
き間は、熱風がほとんど漏れない程度の大きさに設定さ
れており、その長さ方向の嵌合量は、緊張筒1の緊張
して、移動筒片3が固定筒片2より最大に離反した際、
両筒片2、3の離反距離より若干大きく設定されてい
る。
固定筒片2の内部には、第1図乃至第4図に示すよう
に、支持板4が取付けられ、その支持板4上に固定され
た上下方向のレール5に、ベアリング6を介して摺動板
7が移動可能に取付けられている。
また、支持板4の下部に固定された水平レール8には、
ベアリング9を介して袖拡アーム10が移動可能に取付
けられ、袖拡アーム10に取付けられたベアリング11
が、支持板4上に設けられた水平溝12と、摺動板7に
所定角度傾斜させて取付けられた傾斜レール13に移動
可能に嵌合している。上記袖拡アーム10の一端は、ピ
ン14とスプリング15を介して、移動筒片3の内部に
取付けられた袖立支持板16の下端部に連結しており、
移動筒片3は、スプリング15との連結部を支点にして
傾斜するようになっている。
固定筒片2の下面には、底板2aが取付けられ、その底
板2aに、内部が熱風の通風路になるパイプ17が取付
けられている。このパイプ17は、第5図に示すよう
に、ベアリング18を介して、作業台19に固定された
上下方向のガイドレール20に移動可能に取付けられて
おり、ベアリング支持板21とガイドレール20との嵌
合に設けた押上げシリンダ22の作動により上下動され
る。このパイプ17の後端部は、下降時、図示しない熱
風供給装置に連結するようになっており、ヒータ等で加
熱された熱風がパイプ17の内部を通して緊張筒1内部
に供給される。
また、ベアリング支持板21と上記摺動板7の間には、
拡張シリンダ23が取付けられており、その拡張シリン
ダ23の作動により摺動板7が昇降する。
一方、移動筒片3の下端側の開口24には、第6図乃至
第8図に示すように、底板3aが設けられ、その底板3
a上に、上記開口24を覆うカバー25が取付けられて
いる。
このカバー25は、平面形状が、第9図に示すように、
移動筒片3下端の開口24の形状に対応させて形成さ
れ、そのU字状の端部に、移動筒片3内側の袖立支持板
16が挿通する切欠き25aが設けられている。
上記カバー25の全周縁には、側縁を丸く折り曲げその
端部を縫い付けて袋部26が形成されている。この袋部
26には、第6図乃至第8図に示すように、それぞれ、
端部側のa部に係止棒27を挿通し、カバー25の外周
をめぐるb部に、針金等の折り曲げ自在なガイド棒28
をカバー25の形状に沿って折り曲げて挿通し、切欠き
25aのc部には、止め紐29を挿通して取付ける。
このように、ガイド棒28等を装着したカバー25の取
付けは、第8図に示すように、U字状の端部側を移動筒
片3の底板3a上にセットし、係止棒27を固定筒片2
の底板2aに何らかの固着手段により固定し、切欠き2
5aに袖立支持板16を挿通して止め紐29によりカバ
ー25の端部を袖立支持板16の下端に縛り付ける。こ
の場合、カバー25により突出したガイド棒28の端部
は係止棒27の上方により固定筒片2に向けてセットし
ておく。
上記のように取付けられたカバー25は、第6図に示す
ように、緊張筒1が閉じて固定筒片2内に移動筒片3が
最も深く嵌まり込んだ場合、周縁に通したガイド棒28
の案内によりほぼ同一の水平平面上で縮み、移動筒片3
の底板3aとほぼ同じ大きさに収縮する。
一方、第6図の状態から緊張筒1が開かれると、カバー
25は、第7図に示すように、ガイド棒28の案内に沿
って開口24のほぼ全面に張り拡げられ、移動筒片3の
底板3aと固定筒片2の底板2aとの間にできるすき間
を覆う。
この作用時、カバー25の周縁がガイド棒28で支持さ
れているために、端部が下方に垂れ下がるのが防止さ
れ、両筒片2、3間の摺動すき間などにカバー25の端
部がかみ込むことがなくなり、緊張筒1はスムーズに開
閉される。
なお、上記カバー25には、熱風の熱に耐えうる耐熱性
と、熱風を通さない気密性とを有し、且つ、伸縮自在な
特性を有する材料が用いられ、例えば、布を耐熱・気密
処理したものなどが使用される。
この実施例の仕上げ装置は、上記のような構成であり、
次に作用を説明する。
第1図乃至第3図に示すように、スリーブAを、先端側
に上向きにして肩部から緊張筒1に挿入し、その状態
で、拡張シリンダ23を収縮させると、レール5に沿っ
て摺動板7が垂直に下降し、傾斜レール13に嵌合した
袖拡アーム10のベアリング11には、レール13の傾
斜方向に沿う押圧力が作用する。
この場合、袖拡アーム10は、支持板4の水平レール8
にベアリング9により案内されているため、摺動板7の
下降に伴ない水平方向に移動する。このため、移動筒片
3が固定筒片2から離反する方向に移動し、緊張筒1は
押開かれる。この作用時、緊張筒1が押し開かれていく
途中で、移動筒片3はスリーブAの内側に当接すると、
スプリング15を介し、後端側を支点として傾斜し、ス
リーブAの形状に沿って全面が接触する。
この場合、緊張筒1が最大に拡張した状態で、第3図に
示すように、固定筒片2と移動筒片3の下端部同士は重
なり合ってその両者にはすき間が生じず、また、緊張筒
1の下端では、カバー25が第7図に示すごとく移動筒
片3下端の開口24全体に拡張して両筒片2、3の底板
2a、3a間にできるすき間を覆う。このため、緊張筒
1の開放動作に連動してパイプ17から緊張筒1内に吹
き込まれる熱風は、そのほとんどが両筒片2、3を加熱
した後、緊張筒1上部の開口30からスリーブA内に吹
き出される。
この熱風により、緊張筒1とタック部の間のスリーブ部
は、緊張してシワが引き伸ばされると共に、熱風が生地
の目を貫通して外部に放出することにより乾燥される。
また、緊張筒1の下部には、カバー25により熱風が漏
れないので、シャツの胴部は不都合に乾燥されることが
なく、乾き過ぎない状態で次工程のプレス工程に移され
る。
一方、肩部から肱部の間のスリーブ部分は、緊張筒1の
緊張により引き伸ばしされて乾燥整形される。
また、図示省略してあるが、スリーブA先端寄りのタッ
ク部は、熱板を当てがうことによりアイロン仕上げされ
る。
なお、この実施例では、固定筒片2と移動筒片3の下端
にそれぞれ底板2a、3aを取付け、その底板2a、3
a間にできるすき間をカバー25で覆うようにしたが底
板2a、3aを設けず、両筒片2、3下端の間にできる
開口全体を覆うようにカバーを取付け、そのカバーに熱
風の通風パイプを取付けるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
この考案は、以上のように緊張筒が拡張した際、固定筒
片と移動筒片が半割り部で重なり合うように嵌合し、両
筒片の下面の開口をカバーが閉じてすき間が生じないよ
うにしたので、熱風がスリーブ以外の胴部分に漏出する
のを防止することができ、胴部の不都合な乾燥を防ぐこ
とができる。
また、熱風の漏れが減少して緊張筒からスリーブに吹き
出す熱風量が増加するため、従来と同じ熱風量でスリー
ブをより強く緊張させることが出来、スリーブを短時間
で効率良く整形することができる効果がある。
さらに、緊張筒下端への熱風の漏れが放出されるので、
緊張筒を開閉する駆動シリンダ等に対する熱的な悪影響
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る実施例の縦断正面図、第2図は
同上の縦断側面図、第3図は同上の拡張状態を示す縦断
背面図、第4図は第1図のI−I線に沿った断面図、第
5図は第3図のII−II線に沿った断面図、第6図はカバ
ーの取付け状態を示す横断平面図、第7図と第8図はそ
れぞれカバーの拡張状態を示す横断平面図と要部側断面
図、第9図はカバーの平面図、第10図は従来の緊張筒を
模式的に示す図、第11図は他の従来例を模式的に示す図
である。 1……緊張筒、2……固定筒片、 3……移動筒片、24……開口、 25……カバー、A……スリーブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ半割りの固定筒片と移動筒片から成る
    緊張筒を、Yシャツのタックスリーブの肩部からスリー
    ブ内に挿入し、その緊張筒の下端より熱風を供給して、
    緊張筒を加熱させながら移動筒片を固定筒片から離反さ
    せて径方向に拡大することにより、上記スリーブを内側
    より緊張させつつ加熱して整形仕上げするYシャツのタ
    ックスリーブ仕上げ装置において、上記両筒片をその半
    割り部でもって上記離反方向に重なり合うように移動可
    能に嵌合させ、その嵌合量を上記移動筒片の拡大ストロ
    ーク以上の大きさで設定すると共に、嵌合すき間を熱風
    が漏れない程度の大きさに設定し、上記緊張筒の下面
    に、上記離反方向に伸縮自在で、上記固定筒片と移動筒
    片の間の開口を閉じるカバーを設けたことを特徴とする
    Yシャツのタックスリーブ仕上げ装置。
JP18681087U 1987-12-07 1987-12-07 Yシヤツのタツクスリーブ仕上げ装置 Expired - Lifetime JPH0630160Y2 (ja)

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JPH0191500U JPH0191500U (ja) 1989-06-15
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