JPH0630143U - 遠赤外線放射セラミックス混合品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温、冷却、湿布等のために人体に付着され
る素材に遠赤外線放射セラミックスの粉末を混合してな
る混合品を提供し、これを人体に付着することにより人
体の血行を促進させる。 【構成】 保温、冷却、湿布等のために人体に付着され
る素材と遠赤外線放射セラミックスの粉末とを混合し、
これに反射層を備えさせてなる遠赤外線放射セラミック
ス混合品。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、保温、冷却、湿布等のために人体に付着される遠赤外線放射セラミ ックス混合品に関するものであり、これを人体に付着することにより人体に遠赤 外線を照射するようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

保温、冷却、湿布等のために人体に付着（取着又は塗着）される素材に遠赤外 線放射セラミックスの粉末を混合してなるものは従来知られていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、保温、冷却、湿布等のために人体に付着される素材に遠赤外線放射 セラミックスの粉末を混合してなる混合品を提供し、これを人体に付着すること により人体の血行を促進させるという効果を発揮させようとしてなされたもので ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、保温、冷却、湿布等のために人体に付 着される素材と遠赤外線放射セラミックスの粉末とを混合し、これに反射層を備 えさせてなる遠赤外線放射セラミックス混合品を提供するものである。

【０００５】

【作用】

腰痛、膝痛、神経痛、打僕、発熱、体の冷え等の際には、温湿布、冷湿布、保 温材、冷却材等が使用されるが、本考案の遠赤外線放射セラミックス混合品はこ れらの素材と遠赤外線放射セラミックスの粉末とを混合し、これに反射層を備え させてなるものである。本考案の遠赤外線放射セラミックス混合品を人体に付着 したときには、該混合品内の遠赤外線放射セラミックスが人体に遠赤外線を直接 照射する。遠赤外線を照射すると、人体の血行が促進され、痛みが緩和され、美 容上の効果も発揮される。このような作用は次の如き理由によるものと思われる 。即ち、人体は通常６０重量％程度の水分を含んでおり、この水分は通常数個の Ｈ₂Ｏ分子で構成されているが、これに遠赤外線が照射されると水の分子は単分 子即ち各１個のＨ₂Ｏ分子に分散される結果、水が活性化され、浸透性が向上す る。このとは多くの文献に示されているところであり、本出願人も遠赤外線照射 水について核磁気共鳴測定を行なうことによりこれを確認している。このように 、遠赤外線は水を活性化させる効果があるため、本考案の遠赤外線放射セラミッ クス混合品を人体に付着したときには、該混合品内の遠赤外線放射セラミックス が人体に遠赤外線を直接照射する結果、人体の当該部分における血行が促進され るのである。また、本考案の遠赤外線放射セラミックス混合品は反射層を備えて いるため、遠赤外線放射セラミックスが発する遠赤外線は該反射層により反射さ れ、人体に効率よく照射される。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 まず、本考案において用いられる遠赤外線放射セラミックスの粉末について説 明すると、このものはアルミナとシリカを主成分とし、これにジルコン、コバル ト、チタン、酸化鉄等を混合し、１２００℃程度の温度で焼成して微粉末となし たものである。また、反射層としては、保温、冷却、湿布等のために人体に付着 される素材と遠赤外線放射セラミックスの粉末とを混合してなる混合品の裏面又 はその容器の内側若しくは外側にアルミニウム箔等の金属箔を配設し又はアルミ ニウム粉末等の粉末を塗着した部材を配設してなるものとする。

【０００７】 図１は本考案を冷湿布に適用した事例を示す。同図において、符号１はαｌ− カンフル、ｌ−メントール等と遠赤外線放射セラミックスの粉末とを混合してな る冷湿布混合品１である。冷湿布混合品１はアルミニウム箔の反射層３を備えた 紙材又は布材２に取り付けられている。図１に示す遠赤外線放射セラミックス混 合品は適当な包装容器に収納され、使用時には該包装容器より取り出して患部に 直接付着される。

【０００８】 図２は本考案を発熱保温材（カイロ）に適用した事例を示す。符号５は酸化発 熱剤と遠赤外線放射セラミックスの粉末とを混合してなる発熱保温混合品である 。発熱保温混合品５は外面にアルミニウム箔の反射層６を備えた紙袋７内に包装 されている。８は包装容器である。使用時には、発熱保温混合品５を内蔵する紙 袋７を包装容器８から取り出し、紙袋７を手で揉んで発熱保温混合品５中の酸化 発熱剤を空気に接触させた状態でこれを患部に付着させる。

【０００９】 図３は本考案を蓄熱剤ないし蓄冷剤に適用した事例を示す。符号１０は蓄熱剤 ないし蓄冷剤と遠赤外線放射セラミックスの粉末とを混合してなる蓄熱／蓄冷用 混合品である。蓄熱／蓄冷用混合品１０は外面にアルミニウム粉末塗着布よりな る反射層１１を備えた軟質合成樹脂製の容器１２に収納されている。この遠赤外 線放射セラミックス混合品は温湯又は冷蔵庫等により加温又は冷却され、患部に 直接付着させる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案による遠赤外線放射セラミックス混合品は、保温 、冷却、湿布等のために人体に付着される素材と遠赤外線放射セラミックスの粉 末とを混合してなるものであるため、これを人体に付着したときには、人体に直 接遠赤外線が照射され、人体の血行が促進される。また、本考案による遠赤外線 放射セラミックス混合品は反射層を備えているため、遠赤外線照射の効率は高い 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の別の実施例を示す断面図である。

【図３】本考案の更に別の実施例を示す断面図である。

【符号の説明】 １ 冷湿布混合品 ２ 紙材又は布材 ３ 反射層 ５ 発熱保温混合品 ６ 反射層 ７ 紙袋 ８ 包装容器 １０ 蓄熱／蓄冷用混合品 １１ 反射層 １２ 容器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 保温、冷却、湿布等のために人体に付着
   される素材と遠赤外線放射セラミックスの粉末とを混合
   し、これに反射層を備えさせてなる遠赤外線放射セラミ
   ックス混合品。