JPH0630035U - パレット - Google Patents

パレット

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JPH0630035U
JPH0630035U JP6651292U JP6651292U JPH0630035U JP H0630035 U JPH0630035 U JP H0630035U JP 6651292 U JP6651292 U JP 6651292U JP 6651292 U JP6651292 U JP 6651292U JP H0630035 U JPH0630035 U JP H0630035U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂発泡体を主材とするパレットとし
て、接着や嵌込み作業を要することなく、発泡体よりな
るデッキ部および脚部を板状シートに装着して保持でき
て、その使用に耐える強度を保有でき、しかも発泡体を
再生資源として利用もしくは再利用する場合には、発泡
体を板状シートから容易に分離できるようにする。 【構成】 パレット平面に略相応する形状の板状シート
1の上下に、発泡体よりなる受載用デッキ部2と脚部3
を、発泡ビーズ成形により一部分で連続させて前記板状
シート1を挟着するように成形して装着し、デッキ部2
と脚部3を連続部分4で割ることにより、板状シート1
から分離できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電化製品やブラウン管等の部品その他各種物品の輸送、保管および 荷役作業に用いられるパレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
例えば、無線機器、オーディオ機器その他の各種の電化製品あるいはブラウン 管等の部品その他の物品の輸送、保管およぞ荷役作業等に使用する荷受用のパレ ットとして、従来より一般に使用されている木製や金属製のものは、重くて取扱 い難くしかも高価なものであった。
【0003】 近年、特に積載物品がそれほど重重量でない場合のパレットとして、発泡スチ ロール等の合成樹脂発泡体を主材とするパレットが提案されている(例えば実開 昭63−52740号公報、実開昭63−197837号公報)。ところが、発 泡スチロール等の発泡体単独のパレットは、曲げに対し弱くて割れが生じ易く、 部分的に発泡倍率を低くしても、パレットとして充分な強度が得られないという 問題がある。
【0004】 そのため、合成樹脂発泡体よりなるパレット主体の一部に補強材を嵌め込んだ り、埋設したパレット(例えば実開昭63−144430号公報、実開昭64− 39236号公報)も提案されている。
【0005】 しかし、発泡体よりなるパレット主体の一部に補強材を嵌め込だり埋設してお くのは、補強が部分的なものになり割れや破損防止の効果が充分でない上、特に 使用後の発泡体の再利用における補強材との分離作業が容易ではない。
【0006】 さらに、合成樹脂発泡体よりなるパレット主体の上面に、該上面に有する荷物 載置用の凸起を上方に突出させるように段ボールを装着したパレットも提案され ている(実公昭58−46026号公報)。
【0007】 しかしこのパレットの場合、前記段ボールはパレット主体の成形後に後付けに よって装着されるもので、その装着のために補強用の立柱付き下板と押え板とを 必要とする上、その組立に手数がかかるものとなっており、また発泡体の再利用 する場合の分離作業も面倒なものである。
【0008】 また、近年、発泡ポリスチレン等の発泡樹脂製品は、その処理の困難さ及び資 源節約の点から、これを再生資源としての利用もしくは再利用(以下、単に再利 用という)に供することが多くなっている。この場合、再利用される発泡樹脂中 に異種物が混入すると、再利用製品の強度が低下する等の品質の低下を招くこと になる。そのため、合成樹脂発泡体と段ボール等の補強材を組合せたパレット等 の発泡樹脂製品の場合、発泡体を再利用に供する際には発泡体と補強材とを分離 処理する必要があり、その分離作業が容易に行なえることが望まれる。
【0009】 殊に、再生資源の利用の促進に関する法律(平成3年法律第48号)第13条 に基いて、包装材に使用する発泡スチロールの再生資源としての利用を促進する ために、当該発泡スチロールからの段ボールその他の異種材料との分離を容易に するよう規定されて、包装材に使用された発泡樹脂成形品を段ボール等の他の材 料から容易に分離できるように工夫することが強く要求されていることもあり、 前記の発泡体を主材とするパレットも、発泡体と補強材の分離が容易であること が望まれる。
【0010】 本考案は、上記に鑑みてなしたものであり、合成樹脂の発泡体を主材としてこ れを板状シートにより補強したパレットとして、パレット平面に略相応する板状 シートを中間にしてその上下に、発泡体よりなる受載用デッキ部と脚部とを成形 によって容易にかつ確実に装着でき、しかも使用後の発泡体の再利用に際しては 発泡体を板状シートから容易に分離できるようにしたパレットを提供するもので ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する第1の考案のパレットは、パレット平面に略相応する形 状の板状シートの上下に、合成樹脂の発泡ビーズ成形体よりなる受載用デッキ部 と脚部を設けてなり、このデッキ部と脚部とを、発泡ビーズ成形により、一部分 で連続させて前記板状シートを挟着するように成形して装着してなることを特徴 とする。
【0012】 また第2の考案のパレットは、パレット平面に略相応する板状シートの上下に 、合成樹脂の発泡ビーズ成形体よりなる受載用デッキ部と脚部を設けてなり、こ のデッキ部と脚部とを、発泡ビーズ成形により、それぞれ一部分で前記板状シー トの他方側に回り込ませて該回り込み部との間に板状シートを挟着するように成 形して装着してなることを特徴とする。
【0013】 さらに第3の考案のパレットは、上記のように板状シートの上下に受載用デッ キ部と脚部を設けたものにおいて、デッキ部が、積載物品の下部を嵌合して受支 できる嵌合凹部を有し、複数の積載物品を並列して保持できるように板状シート の全域にわたって縦横に所要間隔を存して複数配設されてなることを特徴とする ものである。
【0014】 この場合において、所要間隔に相対向する二つの受載用デッキ部を一組にして 、各組ごとに1個のブラウン管等の積載物品を保持できるように複数組を配置し ておくことができる。また脚部はデッキ部との対応板に配設して、該脚部に積載 物品の上部に嵌合できる嵌合凹部を形成しておくのが望ましい。
【0015】
【作用】
上記構成よりなるパレットによれば、板状シートの上下に設けられる受載用デ ッキ部と脚部とは、発泡ビーズ成形によって板状シートに装着されるため、板状 シートに対する接着や嵌め込み作業を要することなく容易に製作できる。
【0016】 そして、デッキ部および脚部を構成する発泡体は、板状シートを中間にしてそ の上下に配設されて、一部分で相互に連続して両者間に板状シートを挾着するよ うに成形されるか(第1の考案)、あるいはデッキ部および脚部それぞれが他面 側に回り込んだ部分との間に板状シートを挟着するように成形されている(第2 の考案)。そのため接着剤を使用していないにも拘らず、所定の装着状態に確実 に保持でき、デッキ部や脚部を板状シートから離脱させずに使用することができ る。またパレット平面に略相応する板状シートの補強作用によって、発泡体の割 れや破損を防止でき、かつ曲げに対しても強くなる。
【0017】 しかも、デッキ部と脚部になる発泡体は、一部分で板状シートの上下に連続し ているだけであって、この連続部分の断面積が少なく、しかも発泡ビーズ成形体 であるため、射出成形や押出成形等による他の発泡成形体に比して前記連続部分 で容易に割ることができ、また接着剤が使用されていないため、これらの発泡体 を板状シートから分離し易くなっている。
【0018】 それゆえ、使用後の再利用に際して、デッキ部および脚部の発泡体を、板状シ ートから引き剥すようにして前記の連続部分で割ることにより、容易に板状シー トから分離することができる。
【0019】 さらに、第2の考案の場合、デッキ部と脚部になる発泡体を、それぞれ異種の 素材にして成形でき、これにより、例えば脚部は強度を高くし、デッキ部は緩衝 性を高くした実施も容易に可能になる。
【0020】 また、第3の考案のように、積載物品の下部を嵌合して受支できる嵌合凹部を 有したデッキ部を、板状シートの全域に配置してある場合、積載物品をデッキ部 の嵌合凹部に嵌合するようにして、複数の積載物品を並列して安定性よく積載し ておくことができる。例えば、二つのデッキ部を一組にして、各組ごとに1個の 積載物品を保持できるように複数組を配置しておくことにより、ブラウン管等の 異形の積載物品を安定性よく積載し保持することができる。
【0021】 また、脚部を前記デッキ部と対応して、積載物品の上部に嵌合できる嵌合凹部 をそれぞれ設けてある場合、前記のように異形の積載物品を並置した状態におい て、複数段に積み重ねることができる。
【0022】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
【0023】 図における(A)は本考案に係るパレットを示し、(1)はパレット平面に略 相応した四角形状をなす補強用の芯板となる比較的腰のある板状シート、(2) および(3)は発泡ポリスチレン等の合成樹脂の発泡ビーズ成形体よりなる上側 の受載用デッキ部と下側の脚部を示している。
【0024】 第1の考案のパレット(A)においては、図1および図2に示すように、板状 シート(1)に略相応する平板状のデッキ部(2)と、縦横両方向に3個づつ並 列させて配した脚部(3)を、発泡ビーズ成形により一部分で上下に連続させて 板状シート(1)を挟着するように成形し、板状シート(1)の上下に装着して いる。(4)はその連続部分を示す。
【0025】 前記の装着の具体的手段として、例えば板状シート(1)における脚部装着部 に相当する個所の一部に、1もしくは複数の切欠孔(5)を設けておき、これを 成形型にセットして特殊な成形法(所謂アウトサート成形法)によってデッキ部 (2)と脚部(3)とを発泡ビーズ成形することにより、デッキ部(2)と脚部 (3)を前記切欠孔(5)の部分で連続一体化させ、板状シート(1)を上下か ら挾着させるようにする。
【0026】 この実施例のパレット(A)の場合、デッキ部(2)と各脚部(3)とは切欠 孔(5)の部分に係合して板状シート(2)から離脱することがなく、所定の装 着状態に確実に保持される。また板状シート(1)が補強用芯板としての役目を 果し、発泡ビーズ成形体よりなるデッキ部(2)や脚部(3)の補強をなし、割 れや破損を防止でき、かつ曲げ等に対しても強くなる。
【0027】 また、デッキ部(2)と脚部(3)とは切欠孔(5)の部分で連続しているだ けで、この連続部分(4)の断面積が小さく、かつ発泡ビーズ成形体であるため 、射出成形や押出成形等による他の発泡成形体に比し容易に割ることができる。 しかも接着剤が使用されていないために、デッキ部(2)および脚部(3)を板 状シート(1)から容易に分離することができる。そのため輸送、保管および荷 役用のパレットとしての使用後、デッキ部(2)と脚部(3)を持って引き剥す ようにすれば、前記連続部分(4)でデッキ部(2)と脚部(3)に容易に分割 でき、これを板状シート(1)から難なく分離できる。
【0028】 上記の実施例の場合、板状シート(1)に形成された切欠孔(5)が、発泡ビ ーズ原料の通り道を兼ねる。そのため発泡ビーズ成形時の原料充填を、前記切欠 孔(5)との対応位置から該切欠孔(5)の方向に向けて行なうのが望ましい。
【0029】 上記の切欠孔(5)は、各脚部(3)について1つであっても複数であっても よく、またその形状は円形に限らず、角形その他の非円形にしておくこともでき る。いずれにしても、この切欠孔(5)の大きさや数等は、これらの部分で連続 するデッキ部(2)と脚部(3)が使用上問題のない連続状態を保持するととも に、使用後は容易に分割が可能になるように設定される。
【0030】 なお、上記の脚部(3)については、図のように縦横両方向にそれぞれ各脚部 間にフークリフトのフォーク挿込み用の間隔(S)を保有させるように3個づつ を並列させて配設する場合のほか、縦横1方向に連続した脚部をフォーク挿込み 用の間隔を存して並設したり、また四隅部の下面にのみ脚部を設ける等、種々の 実施が可能であり、この場合も、上記と同様にして一部分でデッキ部(2)と連 続させて板状シート(1)を挾着するように成形する。
【0031】 またデッキ部(2)においては、図3に示すように四隅部等の側縁部所要個所 に積載物をずれを防止する立ち上り壁(9)を設けたり、また必要に応じて物品 が嵌合する凹部や段部を設けて実施できる。さらにデッキ部を複数部分に分離し て配設しておくこともできる。
【0032】 上記のデッキ部(2)と脚部(3)とを一部分で連続させる手段としては、特 に側辺部の脚部(3)については、図4に示すように、板状シート(1)の端縁 の一部を切欠(6)しておいて、上記同様に発泡ビーズ成形することにより、デ ッキ部(2)と脚部(3)が前記切欠(6)の部分で連続一体化させて板状シー ト(1)を挾着するように形成することができる。この場合、前記切欠(6)を 発泡ビーズ原料充填時の通り道として利用できる。
【0033】 この実施例の場合にも、デッキ部(2)と脚部(3)とは、板状シート(1) を挾着した状態で、所定の装着状態に保持されるとともに、使用後の再利用に際 しては、前記切欠(6)による連続部分でデッキ部(2)と脚部(3)の両者に 分割するようにして、板状シート(1)から容易に分離することができる。
【0034】 なお、図示していないが、側辺部の脚部(3)とデッキ部(2)とを一部分で 連続させる手段として、発泡ビーズ成形体よりなるデッキ部(2)と脚部(3) とを、板状シート(1)の側端より外側方にやや突出した部分で連続させて板状 シート(1)を挾着するように成形することもできる。また前記の切欠孔(5) や切欠(6)および突出部分を併用することもできる。
【0035】 図5および図6は、第2の考案の実施例を示している。
【0036】 この実施例のパレット(A)は、板状シート(1)の上下に設けたデッキ部( 2)と脚部(3)とを一部分で相互に連続させるのではなく、それぞれ別個に一 部分で前記板状シート(1)の他面側に回り込ませて、この回り込み部(2a) (3a)との間に板状シート(1)を挟着するように成形して装着している。
【0037】 すなわち、デッキ部(2)は、上記と同様の発泡ビーズ成形により、脚部(3 )と対向する部分以外の個所の板状シート(1)に有する切欠孔(5)の部分で 下面側に回り込ませ、該回り込み部(2a)と上側のデッキ主体(2b)との間 に板状シート(1)を挾着するように成形して、板状シート(1)に装着してい る。そしてこのデッキ部(2)のデッキ主体(2b)の脚部装着部に相当する個 所を部分的に切欠した形状としている。(7)はその切欠部を示す。
【0038】 また脚部(3)は、前記の切欠部(7)の個所において、板状シート(1)に 有する切欠孔(5)の部分で上面側に回り込ませ、該回り込み部(3a)と脚部 主体(3b)との間に板状シート(1)を挾着するように発泡ビーズ成形し、板 状シート(1)に装着している。
【0039】 この実施例のパレット(A)の場合も、デッキ部(2)および脚部(3)を補 強用の芯板になる板状シート(1)に対し確実に装着でき、離脱のおそれなく使 用できる上、使用後には、前記の板状シート(1)を貫通して設けられた回り込 み部(2a)(3a)を割るようにして、板状シート(1)から容易に離脱させ ることができる。
【0040】 また、この実施例のパレット(A)において、デッキ部(2)と脚部(3)等 を強度等に応じて異種の発泡ビーズ成形体よりなるものとすることができる。特 にこの場合、積載物品の形態や重量の偏り等に対応した圧縮強度や緩衝特性を保 持させることが容易に可能になる。例えば、脚部(3)は強度を高くし、デッキ 部(2)は緩衝性を高くした実施も容易に可能になる。
【0041】 前記のようにする異種の発泡ビーズ成形体は、発泡倍率、樹脂の材質、樹脂の 粒径等を互いに異にした異種原料を用いることにより容易に成形できる。異種原 料の例としては、発泡倍率を変える場合のほか、原料の一方をポリスチレンとし 、他方をポリエチレンやゴム分を混入させたポリスチレンとしたり、添加剤を異 にして特性に変化を持たせたもの、単に着色を変えたもの等を挙げることができ る。
【0042】 さらに、この実施例のパレットにおいても、積載物品の形状や種類に応じて、 デッキ部(3)の上面に積載物品の一部が嵌合する凹部や段部あるいは立ち上り 壁等を所要の個所に設けて実施でき、さらにデッキ部を複数部分に分離して配設 しておくこともできる。
【0043】 図7〜図9は、複数の物品を集合状態で積載保持するようにした第3の考案の 実施例を示している。
【0044】 この実施例のパレット(A)の場合、板状シート(1)の上下対応位置に配し たデッキ部(2)と脚部(3)とを、発泡ビーズ成形により一部分で連続させて 板状シート(1)を挟着するように成形して装着している。そして、デッキ部( 2)は、積載物品(B)の下部を嵌合して受支できる嵌合凹部(21)を有する 形態にして、複数の積載物品(B)を並列して保持できるように板状シート(1 )の全域に縦横に所要間隔を存して配置している。また各デッキ部(2)(2) 間および脚部(3)(3)間には、少なくとも縦横1方向にフォークリフトのフ ォークを挿し込める間隔(S)を保有させている。
【0045】 図示する場合、所要間隔に相対向する二つのデッキ部(2)(2)を一組にし て、各組ごとに積載物品(B)である1個のブラウン管を保持できるように複数 組を配置している。特に、ブラウン管の形状を考慮して細くなった後端側が互い 違い積載できるように配置したり、あるいは部分的に一つのデッキ部(2)に二 つの嵌合凹部(21)を形成して、できるだけ効率よく多数個を積載できるよう に設ける。
【0046】 また脚部(3)は、デッキ部(2)と上下に対向して配して積載物品(B)の 上部に嵌合できる嵌合凹部(31)を有し、それぞれデッキ部(2)との対称形 に形成しておくのが望ましい。
【0047】 すなわち、この場合、ブラウン管等の複数の積載物品(B)をデッキ部(2) に有する嵌合凹部(21)に嵌合するようにして並列載置でき、この状態におい て、図9のように別のパレット(A)の脚部(3)の嵌合凹部(31)を前記の 複数の積載物品(B)の上に嵌合するようにして複数段に積み重ねることができ る。したがってパレット(A)をそのまま各種物品の集合包装に利用でき、これ らの輸送、保管および荷役作業をさらに効率化できることになる。
【0048】 なお図示はしていないが、デッキ部(2)と脚部(3)とを、それぞれ別個に 一部分で前記板状シートの他面側に回り込ませて、該回り込み部との間に板状シ ート(1)を挟着するように成形して装着するものにおいても、前記同様に複数 の積載物品(B)を並列して保持できるように嵌合凹部を有する複数のデッキ部 を配設して実施することができる。
【0049】 いずれの場合も、デッキ部(2)の形状や大きさおよび板状シート(1)に対 する装着位置や数等は、使用対象の積載物品(B)に応じて適宜決定できる。
【0050】 上記の合成樹脂の発泡体よりなるデッキ部(2)や脚部(3)を構成する樹脂 材料としては、スチレンまたはメチルスチレンの単独重合体、およびスチレン− 無水マレイン酸、スチレン−アクリロニトリル、スチレン−メチルメタクリレー ト共重合体等のポリスチレン系樹脂、エチレンまたはポリプロピレンの単独重合 体、及びエチレン−プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフ ィン系樹脂、このポリオレフィン系樹脂にスチレン系単量体を重合して得られた スチレン改質樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、その他の発泡ビーズ成形 可能で、発泡成形体としたときに適度の強度と緩衝性を有する樹脂を用いること ができる。
【0051】 なお、発泡ビーズ成形とは、上記樹脂の粒子にブタン、ペンタン等の発泡剤を 含有させた発泡性樹脂粒子を、通常一旦予備発泡した後、これを成形型の型窩内 に充填し、蒸気等の加熱媒体により加熱膨脹させて発泡成形品所謂ビーズ成形体 を形成するものである。これにより被包装物の保護を良好になすことができる。
【0052】 また芯板になる板状シート(1)としては、複両面段ボール等の段ボールやこ れに合成樹脂の処理を施した段ボールのほか、ベニヤ板等の木製の板、ファイバ ーボード、合成樹脂製の板材、合成樹脂製段ボール、金属板その他の適度の保形 強度と剛性を有し腰のある板状のシート材等を用いることができる。当然、厚み の大きい板材を用いることも可能である。中でも再利用あるいは再生利用可能な 素材よりなるものが好適に用いられる。
【0053】 さらに、板状シート(2)の発泡体の非装着部分に、使用後の廃棄、および発 泡体の分離方法等の処理法等を印刷表示しておくことができる。
【0054】
【考案の効果】
上記したように本考案のパレットによれば、デッキ部や脚部を構成する発泡体 を、接着作業や嵌め込み作業を要することなく成形のみによって板状シートの所 定の位置に装着することができ、容易にしてコスト安価に製作できる。
【0055】 そして、デッキ部および脚部を構成する発泡体は、パレット平面に略相応する 板状シートを中間にしてその上下に装着されているもので、特にその板状シート を上下から挾着した状態で所定の装着状態に確実に保持され、荷役作業等におい て板状シートから脱落するおそれがなく、しかも板状シートの補強作用によって 発泡体の割れ等を防止でき、以てパレットとしての使用に充分に耐え得る。
【0056】 しかもこれらのデッキ部や脚部をその連続部分で割るようにして容易に板状シ ートから分離できるため、再利用に際しての分別処理を容易に行なえる。また接 着剤使用の場合のようにシート素材や接着剤が再利用される発泡樹脂に付着、混 入することもなく、発泡樹脂製品の品質を低下させることもない。
【0057】 さらに、積載物品の下部を嵌合して受支できる嵌合凹部を有したデッキ部を、 板状シートの全域に配置した構成とした場合、ブラウン管等の積載物品をデッキ 部の嵌合凹部に嵌合するようにして、複数の積載物品を並列して安定性よくかつ 効率よく積載しておくことができる。
【0058】 また、脚部を前記デッキ部と対応して配し、各脚部に積載物品の上部に嵌合で きる嵌合凹部をそれぞれ設けてある場合、前記のように異形の積載物品を並置し た状態において、複数段に積み重ねることができ、このパレットをそのまま物品 の集合包装に利用でき、その輸送、保管および荷役作業をさらに効率化できるこ とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の考案の1実施例を示す一部欠截斜視図で
ある。
【図2】同上の断面図である。
【図3】他の実施例を示す一部の斜視図である。
【図4】さらに他の実施例を示す一部の斜視図である。
【図5】第2の考案の1実施例を示す斜視図である。
【図6】同上の断面図である。
【図7】第3の考案の1実施例を示す斜視図である。
【図8】同上の平面図である。
【図9】同上の使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(A) パレット (1) 板状シート (2) デッキ部 (3) 脚部 (4) 連続部分 (5) 切欠孔 (6) 切欠 (7) 切欠部 (2a) デッキ部の回り込み部 (2b) デッキ部の主体部分 (3a) 脚部の回り込み部 (3b) 脚部の負主体部分 (21) デッキ部の嵌合凹部 (31) 脚部の嵌合凹部 (B) 積載物品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 和田 哲男 横浜市港北区綱島東四丁目3番1号 松下 通信工業株式会社内 (72)考案者 川崎 豊 横浜市港北区綱島東四丁目3番1号 松下 通信工業株式会社内 (72)考案者 丸山 泰男 横浜市港北区綱島東四丁目3番1号 松下 通信工業株式会社内 (72)考案者 山本 健 茨城県古河市中田新田12−54 (72)考案者 原尾 勝 茨城県古河市三和266−3 (72)考案者 江口 達也 茨城県古河市静町20−18−203

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パレット平面に略相応する板状シートの上
    下に、合成樹脂の発泡ビーズ成形体よりなる受載用デッ
    キ部と脚部を設けてなり、このデッキ部と脚部とを、発
    泡ビーズ成形により、一部分で連続させて前記板状シー
    トを挟着するように成形して装着してなることを特徴と
    するパレット。
  2. 【請求項2】パレット平面に略相応する板状シートの上
    下に、合成樹脂の発泡ビーズ成形体よりなる受載用デッ
    キ部と脚部を設けてなり、このデッキ部と脚部とを、発
    泡ビーズ成形により、それぞれ一部分で板状シートの他
    面側に回り込ませて該回り込み部との間に板状シートを
    挟着するように成形して装着してなることを特徴とする
    パレット。
  3. 【請求項3】デッキ部は、積載物品の下部を嵌合して受
    支できる嵌合凹部を有し、複数の積載物品を並列して保
    持できるように板状シートの全域にわたって縦横に所要
    間隔を存して複数配設されてなることを特徴とする請求
    項1または2に記載のパレット。
  4. 【請求項4】所要間隔に相対向する二つの受載用デッキ
    部を一組にして、各組ごとに1個のブラウン管等の積載
    物品を保持できるように複数組を配置してなる請求項3
    に記載のパレット。
  5. 【請求項5】脚部はデッキ部との対応位置に配設され、
    積載物品の上部に嵌合できる嵌合凹部が形成されてなる
    請求項3または4に記載のパレット。
JP1992066512U 1992-09-24 1992-09-24 パレット Expired - Fee Related JP2590897Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017105532A (ja) * 2015-11-27 2017-06-15 トーホー工業株式会社 発泡パレット
JP2018015977A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 竹本 直文 樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法
JP2018083655A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 トーホー工業株式会社 パレット
JP2021123348A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 Jx金属株式会社 包装容器、包装方法及び金属箔の輸送方法

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