JPH06299923A - 自動車用タンク内圧制御システム - Google Patents

自動車用タンク内圧制御システム

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Publication number
JPH06299923A
JPH06299923A JP8966693A JP8966693A JPH06299923A JP H06299923 A JPH06299923 A JP H06299923A JP 8966693 A JP8966693 A JP 8966693A JP 8966693 A JP8966693 A JP 8966693A JP H06299923 A JPH06299923 A JP H06299923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
internal pressure
pressure control
temperature
control valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP8966693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazusato Kasuya
一郷 糟谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給油時と長期放置のガソリン蒸気の排出を低
減する。 【構成】 車両走行直後に、エンジンを停止して給油す
るときは、感温弁7と一方向弁6とが閉じる。タンク内
圧制御弁3のダイアフラム室9には、それまでの走行中
の吸気管負圧が残っているので、バルブ14はしばらく
開いたままで、燃料タンク1の内圧は低い。給油後、長
期放置すると、エンジン温度が除々に低くなり、バルブ
14が除々に閉じる。そのため燃料タンク内圧は高くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の走行時に燃料タ
ンク内圧を所定圧力以下にする法規制のある地域に使用
するための、自動車用タンク内圧制御システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車用タンク内圧制御システ
ムは、燃料タンクの内圧を低くするため、エンジンの吸
気管負圧を利用して、タンク内圧制御弁の制御する圧力
を低くする。そしてエンジンが停止している時にはタン
ク内圧制御弁の制御する圧力が高くなって、ガソリン蒸
気の排出を少なくする(U.S.P.4,153,02
5)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
タンク内圧制御弁の開弁圧を高く(350〜450mm
Aq)すると、エンジン停止で長期間放置したときに燃
料タンク内圧が高くなって、ガソリン蒸気の発生が少な
くなる。しかし、エンジン停止直後は、燃料の温度が高
いので、多くの燃料蒸気が発生して燃料タンク内圧が高
くなる。その時にフィラーキャップを開くと、燃料タン
ク内のガソリン蒸気が大量に大気中へ放出されるという
問題点があった。
【0004】逆にタンク内圧制御弁の開弁圧を低く(1
00〜200mmAq)すると、エンジン停止直後のガ
ソリン給油時に、フィラーキャップを開いた時には、燃
料タンク内圧が低いので、大気へ放出されるガソリン蒸
気が少ない。ところが、長期放置時にはタンク内圧が低
いので、ガソリンの蒸気が多く発生してキャニスタ側へ
の排出量が多くなるという問題点があった。
【0005】このように、エンジン停止直後、ガソリン
を給油しようとして燃料タンクのフィラーキャップを開
けた時の大気へのガソリン蒸気排出量と、車両を長時間
放置した時に燃料タンクからキャニスタ側へのガソリン
蒸気排出量の両排出量を共に低減することができないと
いう問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、この両排出量を共に低
減して、かかる問題点を解消する自動車用タンク内圧制
御システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の自動車用タンク内圧制御システムは、自動
車のタンク内圧制御弁(3)のダイアフラム室(9)と
吸気管(4)とを連通する通路(5)に、タンク内圧制
御弁(3)から吸気管(4)方向にだけ流れる一方向弁
(6)と、この一方向弁(6)をバイパスして一定温度
以上で閉じ、一定温度未満で開く感温弁(7)とを設け
た。
【0008】
【作用】キャニスタの吸着剤に吸着されたガソリン蒸気
は、車両走行中は吸気管の負圧でパージされ、ガソリン
蒸気の溜りは少なくなる。又、エンジン温度が高いため
に感温弁(7)は閉じている(図2、A部)。そして一
方向弁(6)が開き、タンク内圧制御弁(3)のダイア
フラム室(9)の圧力は吸気管負圧に応じた低い圧力に
維持される(図2、B部)。
【0009】従って、燃料タンク(1)の内圧は大気圧
に近い低い値になる(図2、C部)。エンジン停止直
後、しばらくの間、タンク内圧制御弁(3)のダイアフ
ラム室(9)には、一方向弁(6)により維持された低
い圧力がかかったままになる(図2、D部)。
【0010】エンジン停止直後しばらくの間は、燃料の
温度が高く、多量のガソリン蒸気が発生するが、タンク
内圧制御弁(3)の制御圧力が上述のように低く、ガソ
リン蒸気がタンク内圧制御弁(3)を通ってキャニスタ
側へ多く流れる。しかし、キャニスタは走行中に十分パ
ージされているため、この多量のガソリン蒸気をすべて
吸着し、大気側へのガソリン蒸気の放出を防止する。
【0011】この状態で、ガソリンを給油するために、
フィラーキャップを開いても、燃料タンク内圧が低いの
で、ガソリン蒸気が大気中へ多量に放出されることはな
い。給油後車両を放置すると、感温弁(7)の温度がエ
ンジンの温度の低下につれて低くなる。そして、一定の
設定温度未満になると感温弁(7)が開く。すると、吸
気管(4)の大気圧力が感温弁(7)を通ってダイアフ
ラム室(9)に伝わりタンク内圧制御弁を閉じる。その
まま放置すると、燃料タンク内圧は除々に高くなり、ガ
ソリン蒸気の放出を少なくする。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1実施例で、1は燃料タン
ク、2はフィラーキャップ、3はタンク内圧制御弁、4
は吸気管、5はタンク内圧制御弁3のダイアフラム室9
と吸気管4とを連通する通路、6はこの通路6に設けた
一方向弁でタンク内圧制御弁3から吸気管4方向にだけ
流れる。
【0013】7は一方向弁6をバイパスするように、一
方向弁6と並列に設けた感温弁で、バイメタルを用いて
いるがワックス式でもよい。8は吸着剤を内蔵したキャ
ニスタ、10,11,12および18はタンク内圧制御
弁3の上部ダイアフラム、中間スプリング及び下部ダイ
アフラムおよび上部スプリングである。
【0014】13は燃料タンク1の上部とキャニスタ8
のタンクポート8aとを連通するエバポ通路で、その途
中にタンク内圧制御弁3のバルブ14が挿入されてい
る。15はキャニスタ8のパージポート8bと吸気管4
との間を連通するパージ通路で、その途中にパージ制御
弁16が設けられている。このパージ制御弁16は周知
のようにECU17で開閉制御される。
【0015】車両走行中は、パージ制御弁16が開き、
キャニスタ8は吸気管負圧に応じてパージされるため、
ガソリン蒸気の溜りは少ない。又、エンジン温度が高い
ために感温弁7は閉じている(図2、A部)。そして一
方向弁6が吸気管負圧で開き、タンク内圧制御弁3のダ
イアフラム室9の圧力は吸気管負圧に応じた低い圧力に
維持される(図2、B部)。
【0016】従って上部ダイアフラム10は図1で上部
スプリング18に抗して上方に引上げられ、中間スプリ
ングへの付勢力が弱くなりその長さが長くなり、中間ス
プリング11が下部ダイアフラム12を下方に付勢する
力が弱くなる。そのため、燃料タンク1内の内圧が低い
圧力(100〜200mmAq)(図2、C部)で下部
ダイアフラム12を押し上げバルブ14を開くので、燃
料タンク1内の圧力は低い圧力になる(図2、C部)。
【0017】エンジン停止直後、しばらくの間、タンク
内圧制御弁3のダイアフラム室9には、一方向弁6によ
り維持された低い圧力がかかったままになる(図2、D
部)。従って燃料タンク内圧も低く維持される。
【0018】なお従来技術では、一方向弁6と感温弁7
がないので、図2で符号Eで示す点線のように、ダイア
フラム室9の内圧は大気圧まで高くなる。従って燃料タ
ンク内圧も高くなる。
【0019】エンジン停止直後しばらくの間は、燃料の
温度が高く、多量のガソリン蒸気が発生するが、タンク
内圧制御弁3の制御圧力が上述のように低く、ガソリン
蒸気がタンク内圧制御弁3のタンク内圧力により開いた
バルブ14を通ってキャニスタ8のタンクポート8aへ
多く流れる。しかし、キャニスタ8は走行中に十分パー
ジされているため、この多量のガソリン蒸気をすべて吸
着し、大気側へのガソリン蒸気の放出を防止する。
【0020】この状態で、ガソリンを給油するために、
フィラーキャップ2を開いても、燃料タンク内圧が低い
ので、ガソリン蒸気が大気中へ多量に放出されることは
ない。
【0021】給油後車両を放置すると、感温弁7の温度
がエンジンの温度の低下につれて低くなる。そして一定
の設定温度未満になると感温弁7が開く(図2、G
部)。すると吸気管4の大気圧力が感温弁7を通ってダ
イアフラム室9に伝わり、ダイアフラム室9の圧力が大
気圧になる(図2、H部)。
【0022】そのまゝ長期間放置すると、燃料タンク1
の内圧が除々に高くなり、長期放置時のガソリン蒸気の
放出を少なくする。なお、この第1実施例では、タンク
内圧制御弁3に、上部ダイアフラム10と下部ダイアフ
ラム12の2枚を用いることで、車両走行時の燃料タン
ク内圧を、大気圧よりわずかに高い圧力に設定してある
(図2参照)ので、次に述べる第2実施例に比べ、走行
時のガソリン蒸気発生量が少ない長所がある。
【0023】図1の第1実施例では、エンジンの温度を
拾いやすくするため、感温弁7をエンジンブロックに取
付けてある。図3の第2実施例は、エンジンルーム内の
タンク内圧制御弁3に感温弁7を組込むことで、第1実
施例と変らない性能で、構成を簡単にし、車両への組付
性を向上してある。
【0024】この第2実施例では、タンク内圧制御弁3
は1つだけのダイアフラム10Aでバルブ14を開閉制
御する。又、スプリングも符号11Aで示す1つだけの
スプリングを設けている。
【0025】なお、一方向弁6は、第1実施例のチェッ
クボール方式の構造とは異なり、ゴム等の弾性材料から
なる傘形の弁を用いている。この第2実施例は、タンク
内圧制御弁3を、1枚ダイアフラムタイプとすること
で、車両走行時や給油時の燃料タンク内圧をほぼ大気圧
にすることができる。従って、フィラーキャップ2を開
けた時のガソリン蒸気の放出が少ない。
【0026】
【発明の効果】本発明の燃料タンク内圧制御システム
は、上述のように構成されているので、給油時と長期放
置時の双方のガソリン蒸気の排出を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体略図。
【図2】第1実施例の作用を説明する線図。
【図3】本発明の第2実施例の全体略図。
【符号の説明】
3 タンク内圧制御弁 4 吸気管 5 通路 6 一方向弁 7 感温弁 9 ダイアフラム室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のタンク内圧制御弁のダイアフラ
    ム室と吸気管とを連通する通路に、タンク内圧制御弁か
    ら吸気管方向にだけ流れる一方向弁と、この一方向弁を
    バイパスして一定温度以上で閉じ、一定温度未満で開く
    感温弁とを設けた自動車用タンク内圧制御システム。
JP8966693A 1993-04-16 1993-04-16 自動車用タンク内圧制御システム Pending JPH06299923A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8966693A JPH06299923A (ja) 1993-04-16 1993-04-16 自動車用タンク内圧制御システム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8966693A JPH06299923A (ja) 1993-04-16 1993-04-16 自動車用タンク内圧制御システム

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JPH06299923A true JPH06299923A (ja) 1994-10-25

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ID=13977075

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8966693A Pending JPH06299923A (ja) 1993-04-16 1993-04-16 自動車用タンク内圧制御システム

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