JPH0629977Y2 - トラップ - Google Patents

トラップ

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JPH0629977Y2
JPH0629977Y2 JP1989138072U JP13807289U JPH0629977Y2 JP H0629977 Y2 JPH0629977 Y2 JP H0629977Y2 JP 1989138072 U JP1989138072 U JP 1989138072U JP 13807289 U JP13807289 U JP 13807289U JP H0629977 Y2 JPH0629977 Y2 JP H0629977Y2
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JP
Japan
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trap
attractant
insect
plate
traps
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989138072U
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English (en)
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JPH0376471U (ja
Inventor
昌弘 河野
幹夫 小野
嶺 藤森
幸夫 大類
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トラップに関し、詳細には昆虫用のトラップ
に関する。
〔従来の技術〕
例えば、コガネムシ類のマメコガネは、幼虫段階で芝草
の根部を食害するものであり、ゴルフ場等で被害が大き
い。
そこで、ゴルフ場等では、マメコガネ等による被害を抑
えるために、以前から多量の殺虫剤を使用してきた。
しかし、最近では、多量の殺虫剤の使用は土壌の汚染問
題の一因とされており、他の手段による害虫駆除が切望
されている。
そこで、マメコガネ用のトラップをゴルフ場等に配置
し、大量誘殺による発生密度を抑制する試みがなされて
いる。
このような、マメコガネ用のトラップとして、従来より
第3図に示すタイプのものが存在している。
該トラップは、板体11,12を十字に組合せて空間を
四区画に仕切り、その一区画を仕切る板体11,12
に、縦方向のスリット11a,12aをそれぞれ設け、
該スリットを利用して誘引剤13を取り付けたものであ
る。
また、板体11,12の両側端下部には、昆虫の捕虫袋
14を第4図に示すように取り付けるための切欠11
b,12bが、それぞれ形成されている。
なお、図中15は、トラップ吊り下げ用の吊紐である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のトラップは、誘引剤の
分散方向が一区画方向に限定されてしまうため、充分な
誘引効果を上げることができなかった。
また、2枚の板を十字状に組み合わせた場合には、四方
八方に誘引剤が拡散するが、製造・組立が困難であり、
仮に一体成形したとしても、それ自体の体積が大きくな
り、複数個のトラップを密着状態で重ね合わせることが
できないので、多数のトラップを扱う際には、包装・輸
送・保管に不便であった。
また、二つのスリットを同時に用いる必要があるため、
誘引剤の取り付けや取り外しがかなり面倒であった。
従って、充分な誘引効果を有し、製造・組立が容易で、
簡単に誘引剤の取り付けや取り外しができ、しかも、多
数のトラップを扱う際でも・包装・輸送・保管に便利な
トラップが望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の上記課題を解決するための手段は、下記の通り
である。
すなわち、本考案のトラップは、一体成形によって、中
央板の両側端に、側板を互いに逆向きに接続し、該側板
に開孔部と突出板とを形成すると共に、誘引剤間を連結
する連結材を、中央板に組み合わせ、中央板の両側に誘
引剤を振り分けて位置させた集虫部と、虫を捕獲するた
めの捕虫部とからなるものである。
〔作用〕
本考案のトラップは、一体成形によって製造された集虫
部の突出板と他のトラップの開孔部とを組み合わせるこ
とで、多数の集虫部を重ねて密着状態にし、同様に、多
数の捕虫部も重ねてまとめた状態にする。
その際、各集虫部は、突出板を他のトラップの開孔部に
差し入れるようにして組み合わせることで、他のトラッ
プの開孔部が突出板に対してズレ防止用のストッパーと
なるので、上下方向にズレることなく密着状態でまとま
る。
そして、多数のトラップの集虫部と捕虫部とを、各々ま
とめた状態で、包装・輸送・保管を行う。
各トラップを使用する際には、まとめた状態のトラップ
を離した後、中央板に、連結材を引っ掛けるようにして
組み合わせ、該誘引剤を中央板の両側に振り分けるよう
にして取り付けた集虫部に、虫を捕獲するための捕虫部
を取り付ける。
また、誘引剤から発散される誘引成分は、開孔部を通し
て隣接する区画にも分散するため、特定方向だけでなく
周囲全体に分散する。
そして、トラップの集虫部に飛来した虫は、中央板や側
板に留まろうとして失速し、捕虫部によって捕獲され
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案のトラップの一実施例
について説明する。
第1図は本考案のトラップの集虫部の一実施例を示す斜
視図で、第2図は本考案のトラップの全体を示す斜視図
である。
本考案のトラップは、図2に示すように集虫部Aと捕虫
部Bとからなり、集虫部Aは、中央板1の両側端に、側
板2,3が中央板1に対してほぼ直角に、かつ、側板
2,3が互いに逆向きになるように一体成形されてい
る。
側板2,3には、それらの中央板1接続側付近に四角形
状の開孔部2a,3aと、該開孔部2a,3aと同形状
で、中央板1に沿って突出する突出板2b,3bとが、
それぞれ形成されている。
他方、中央板1には、中央付近に円状の小開孔部1aが
複数個形成され、上端付近に切込1bが形成されてい
る。
なお、これらの開孔部2a,3a、突出板2b,3b及
び小開孔部1aの形状は、特に上記形状に限定されるも
のではなく、誘引成分が通過できる形状ならよい。
上記した小開孔部1aや開孔部2a,3aを介して、あ
る区画と、その区画に隣接する区画とが直接連続するこ
とになる。
図中、4はマメコガネ誘引フェロモン含有の誘引剤で、
連結材5により2個の誘引剤4が連結されている。
該連結材5を切込1bに組み合わせることで、中央板1
の両側に誘引剤4が位置することになる。
また、図中、6は中央板1に取り付けられたトラップ吊
下げ用の吊紐、7は側板2,3にそれぞれ形成された取
付孔で、該取付孔7には第2図に示すように捕虫部Bを
構成する捕虫袋8を取り付ける。
作用 上記のトラップは、一体成形によって製造された集虫部
Aの突出板2b,3bと他のトラップの開孔部2a,3
aとを組み合わせることで、多数の集虫部Aを重ねて密
着状態にし、同様に、多数の捕虫部Bも重ねてまとめた
状態にする。
その際、各集虫部Aは、突出板2b,3bを他のトラッ
プの開孔部2a,3aに差し入れるようにして組み合わ
せることで、他のトラップの開孔部2a,3aが突出板
2b,3bに対してズレ防止用のストッパーとなるの
で、上下方向にズレることなく密着状態でまとまる。
そして、多数のトラップの集虫部Aと捕虫部Bとを、各
々まとめた状態で、包装・輸送・保管を行う。
各トラップを使用する際には、まとめた状態のトラップ
を離した後、2個の誘引剤4を連結する連結材5を切込
1bに掛け、中央板1の両側に誘引剤4を振り分けて位
置させる。
そして、捕虫部Bの捕虫袋8を集虫部Aの取付孔7を介
して取り付け、該トラップを所定箇所に仕掛ける。
すると、誘引剤4からの誘引成分が、小開孔部1aや開
孔部2a,3aを介して、隣接する区画にも分散する。
その結果、誘引剤4の誘引成分が、トラップの特定方向
だけでなく周囲全体に分散する。
誘引成分に反応して飛来したマメコガネは、まず盛んに
トラップの集虫部Aの周囲を飛び回り、やがてトラップ
の集虫部Aを中心に旋回範囲が小さくなり、ついにトラ
ップの集虫部Aに到達する。
トラップの集虫部Aへ到達したマメコガネは、誘引剤4
や中央板1や側板2,3に留まろうとして、羽をたたむ
ため失速して捕虫部Bの捕虫袋8内に落下したり、或は
中央板1や側板2,3には留まれたものの、移動の際に
脚を滑らせて捕虫袋8内に落下する。
なお、連結材で連結される誘引剤は同種のものに限定さ
れず、例えば、含有フェロモンの相違した異なるタイプ
の誘引剤でもよい。
また、誘引剤として捕獲対象に対応したものを適宜使用
すれば、マメコガネ以外の昆虫のトラップとしても使用
できることは勿論である。
試験例 本考案のトラップが従来タイプのトラップと比較してど
の程度の効果があるのか調べる試験を、下記の条件で行
なった。
東京カントリークラブの1番ホールの周囲に、第3図及
び第4図に示した従来タイプのトラップと、本考案のト
ラップ(第1図,第2図参照)とを、各1個ずつを1組
として、No.1〜No.7の7箇所に設置した。
トラップNo.1-a〜No.7-aは従来タイプ、トラップNo.1-b
〜No.7-bは本考案タイプのものである。
なお、各組におけるトラップはなるべく接近した樹木に
設置し、また、誘引剤は同一のものを使用した。
結果は、第1表の通りであった。
上述した結果を合計すると、従来タイプのものが総捕虫
数42匹で、1トラップあたりの捕虫数が6.0匹であ
ったのに対し、本発明タイプのものは総捕虫数157匹
で、1トラップあたりの捕虫数は22.4匹であった。
従って、本考案のトラップは、従来タイプのものと比較
して約4倍の効果があることが確認できた。
〔考案の効果〕
本考案によれば、誘引剤の取り付けや取り外しは、連結
材を中央板に引っ掛けて誘引剤を中央板の両側に振り分
けるようにして行なうため、簡単に行うことができ、手
間がかからない。
また、誘引剤から発散される誘引成分は、開孔部を通し
て、隣接する区画にもむらなく分散するため、特定方向
だけでなく周囲全体に対して充分な誘引効果を上げるこ
とができる。
さらに本考案のトラップは、集虫部が一体成形されるの
で、製造・組立が容易で、しかも、多数のトラップを扱
う際でも、集虫部と捕虫部とを、各々まとめた状態で取
り扱うことができるので、包装・輸送・保管にかさばら
ず便利なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案のトラップの集虫部の一実施例の斜視図 第2図:本考案のトラップの全体を示す斜視図 第3図:従来のトラップの斜視図 第4図:従来のトラップの使用例を示す斜視図 1……中央板、1a……小開孔部 1b……切込、2,3……側板 2a,3a……開孔部、2b,3b……突出板、4……
誘引剤 5……連結材 A……集虫部、B……捕虫部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤森 嶺 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セ ンター内 (72)考案者 大類 幸夫 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セ ンター内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一体成形によって、中央板の両側端に、側
    板を互いに逆向きに接続し、該側板に開孔部と突出板と
    を形成すると共に、誘引剤間を連結する連結材を、中央
    板に組み合わせ、中央板の両側に誘引剤を振り分けて位
    置させた集虫部と、虫を捕獲するための捕虫部とからな
    る、トラップ。
JP1989138072U 1989-11-30 1989-11-30 トラップ Expired - Lifetime JPH0629977Y2 (ja)

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JP1989138072U JPH0629977Y2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 トラップ

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JP1989138072U JPH0629977Y2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 トラップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0376471U JPH0376471U (ja) 1991-07-31
JPH0629977Y2 true JPH0629977Y2 (ja) 1994-08-17

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ID=31685201

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989138072U Expired - Lifetime JPH0629977Y2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 トラップ

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6235336U (ja) * 1985-08-22 1987-03-02

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6235336U (ja) * 1985-08-22 1987-03-02

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JPH0376471U (ja) 1991-07-31

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